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パブロン中毒さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 914
性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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41.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 
これは〝アンチ〟の作品ですね~。 何に対するアンチかって、私がふだんからさんざん見ているような「テロリスト」とか「スパイ」が出てくる国家的陰謀系映画やドラマですよ。 それらの山のような作品群と、コレと、どこが何が違うかというと、見ればわかるように〝物事はマヌケなハプニングで動いていることが多い〟であり、〝誰もがマトモな目的を持って合理的に行動しているわけじゃない〟である。 〝並みの作品〟では、全くもってその逆になっているのであり、これだけの量を見てくるといくらボーッとしている私ですら、「物事はそんなに目標どおりにうまく運ぶものかなあ」とか「計画どおりにサクサク行きすぎるよなあ」とか「煩悩にかられてワケのわからない行動をする人とかいないのかなあ」とか、思うわけです。ようするに「不自然」なんだ。 コーエン兄弟がこういう作品を作って「不自然」と主張してくれたことは、評価したい。こういうのが主流になることは、ないとは思うけどさ…。 でもまあ、キャストが豪華すぎるわりには、なんだかな…。 はっきり言うけど、豪華すぎるんだよ。このテーマで主役級の俳優を何人も使う必要があるのか? そしていつものお気に入り女優を出すのはどうなの? 私は別にコーエンファンというわけではないので、そういうのがあざと~い感じがしていまいちノレないですね。「オレらの作品なら、こ~んな超A級俳優も低ギャラで参加したがるんだよん」って大書きしてあるのと同じ。 見慣れた俳優さんが何かしているというシーンばっかりだもの。べつにこの作品は、役者さんの微妙な演技を鑑賞させるための作品というわけじゃないのに。 これさあ、BC級俳優で固めたら、テーマが際立ってけっこう面白くなったんじゃないでしょうか。 ちなみに、こういうキャスティングだとどうしても上手い下手が目立ってしまうが、最も良かったのがマルコヴィッチ。見ていられないほど最悪だったのはブラピ。
[地上波(字幕)] 7点(2010-09-26 01:22:09)
42.  マイ・シネマトグラファー 《ネタバレ》 
ハスケル・ウェクスラーという人を全く知らなくても、撮影監督という職業に興味がなくても、親子の物語、ウェクスラー家の歴史として充分楽しめる内容。 私だって全然知らなかったけれども、ハスケルって80過ぎても坊ちゃん気質なヒト…というふうに思った。富裕層の出身ということは、おぎゃあと生まれてから軍隊に入るまで、身の回りのことは全部メイドがしてくれたということです。後片付けや掃除というものは、「他人のやる仕事」と無意識に思っている。 そして恐ろしいことにそういう感覚は、軍隊を経験しても、消えないみたい。 監督とモメては撮影を降板し、そのたびに他人に後始末をやらせるわけですね(息子のお守りまでコンラッド・ホールにさせている)。これが「坊ちゃん気質」でなければなんでしょう。 ジェーン・フォンダの言う「下降欲」に駆られて反戦デモに行ったりベトナムで撮影したりするのも「坊ちゃん気質」としか言えないものです。 さて、顔だけ見れば母親そっくりで、ハスケルに似ているところが全くない次男のマークですが、40も半ばにならないと「ふんぎり」がつかなかったというのもちょっとだらしないよね。もしかすると、母親がボケたことが、こういうドキュメンタリーを可能にしたのかもしれない。 そんなに父親が嫌いなら、別の職業を選べばいいものを、ちゃっかり七光りを利用しながら同じ道を進んでいるところも、こすからい感じは否めない。 赤緑色盲なのに撮影業を50年もしていたという驚愕の事実を公表したことも、「復讐」の一部だと私は思う。赤緑色盲はXに乗って劣性遺伝するから、ハスケルの母が保因者で、ハスケルの母の兄弟に赤緑色盲がいた可能性が高い。また、長男とマークには問題はないが、異母姉は保因者なので、その息子は二分の一の確率で赤緑色盲になり、娘は同じ確率で保因者になる。…こんな一族にとって機密事項になりうる秘密を、バラしちゃったんだもの。 なにより、ハリウッド殿堂入りの際の記録フィルムに写っていた母マリアンの「不幸な顔」がすべてであって、あの顔以上に一家の歴史を雄弁に語るものはない。このドキュメンタリーによって怨念は全く解消されていないと、確信させられる作品である。
[地上波(字幕)] 8点(2010-09-19 18:33:29)
43.  アメリカン・スプレンダー 《ネタバレ》 
ジアマッティがいい!いつも怒ってる目、最高! 目が怒ったまま、口をゆがめて笑ってもヤなヤツに見えないという、すごい技術である。 怒ってる目には違いないのだが、5%くらい困ってる目が入っているので、ヤなヤツに見えないのではないだろうか。 病院の事務勤めを続けながらマンガの原作で有名になったというハービー・ピーカーだが、私は郵便局勤めを続けながら細々と執筆活動をしていたチャールズ・ブコウスキーと似ているなあと思っちゃった。 どっちもはみだし者だけど本当はインテリで、世の中の自分に対する扱いが不当なんじゃないかとずっと思っているけれど、犯罪に走るとか他人に絡むとかしないで、もくもくと生活費を稼ぎながらその傍ら芸術活動を続けるという…似たタイプですよね。私はこういう堅実な人ってけっこう好きです。 この作品はマンガや吹き出しを映像とミックスさせたり、ハービー本人を出したりナレーションもさせるなど、いろいろ工夫に富んでいます。 私はもう、ジアマッティの怒り目を見ているだけで眼福な気分なもので、とても楽しく見ました。 特に好きなのは、クラムとの絡み部分ですね。クールなクラムに対し、怒っているうえ困っているハービーのコンビがすごくいい。 前半は笑えて面白かったのだが、ガン発覚以降人生万歳的なラストまでは、ほのぼのし過ぎているように私には思えて残念だった。ハービーのような人は、毒があってこそ、でしょう。この作品は、前半が面白い。 あと、難をいえばハービー本人を出しすぎたのではないか。 私はどっちかというと本人よりもジアマッティの演じるハービーのほうを長く見ていたかったのに、欲求不満な感じがしてしまう。ジアマッティはスクリーンの中で観客を満足させるための技術をもつプロなのだが、本人は別にそういうわけではないので露出時間が長いと「もたない」感じがする。 本人はナレーションとTV出演のみに絞っても良かったのでは。なんというか、「歌まねご本人と一緒」で本人が長く写ってしまうと「ありがたみ」が感じられなくなるというようなものだ。 ともあれ、おすすめの一品。ジアマッティ最高。
[地上波(字幕)] 9点(2010-09-14 22:19:57)
44.  ブッシュ 《ネタバレ》 
ジョシュは相当にブッシュの発音を練習したんですね。顔は似ていないけど声だけはそっくりでした。 さてコカイン中毒はどうなったのか心配なオリバー・ストーンという人は、トップに登りつめた権力者(主に政治家)にものすごく興味があるらしい。ニクソンも撮ってるしカストロにインタビューもしている。 それで今度はブッシュジュニアだ。 私はブッシュについてはマイケル・ムーア経由の情報しか知らないので、ということは私はかなり偏向した見方をしているのかな~と思っていたらそうでもなかったようだ。 ハーバードに親のコネで入ったとか、識字に障害があるらしいとか、兵役疑惑とか、結局ムーアの言ってるとおりだったのかしらね。 作り手が言いたいことは、ブッシュジュニアには「責任を取る」という経験が決定的に欠けていた…ということなんですね。 暴れて警察に拘留されても、恋人を妊娠させても、アルコール中毒になっても、会社の経営がうまくいかなくても。 何をやっても、自分で責任を取らされたことがない。これは不幸なことでもある。 パパブッシュは、家名を守るために不本意ながら息子を助けていたようなのですが、結局はそれがいけなかったのです。 なぜなら、責任を取らされる苦しみを知らない男は、怖いものがないわけなので、戦争さえ簡単にやる気になってしまったからです。 それも、弟ばかり可愛がるパパを見返してやるためだったということになっている。同じイラクで、パパができなかったことをやってやる…とジュニアは思ったのだろう、と作り手は言っている。 なるほどね~。「ニクソン」よりは面白かったけど、どうもブッシュ一族に遠慮して、ドロドロしたものを削っている気がしますね。遠慮するならこんな映画撮らないだろうとも言えますが、私は作品を誕生させるためにストーンが相当の譲歩をしたのだと想像します。でも、ドロドロしたとこを削っちゃったら、なんかきれいになっちゃって、つまんなくなっちゃった。やっぱりそんなものよね。人が必死で隠している場所にしか真実はない。
[地上波(字幕)] 6点(2010-09-13 18:20:55)
45.  セックス・アンド・ザ・シティ 《ネタバレ》 
シーズン4か5までは全部見たはずですが、やっぱ老けるということは痛い。もともと老け顔だったパーカーですら。 この映画では、最初のほうでものすごいドラマティックなシーンを振っておいてどん底まで落とし、そこからどのようにキャリーがリカバリングされるのかを追ってじわじわと上昇していきラストでハッピーになるという構成がされています。…まあだいたいこういうことになるとは観客の誰もが予想しながら見ているわけだが、私はここでハッピーエンドにせずに「平常心」のラストで終わってほしかったものだと切に思うのだった。「完全な幸せなんて誰にも訪れなくて、先はどうなるかわからないよね~。でもなんとなく楽しく生きていこうよ。」というのがドラマ版SATCでの姿勢だったと思うのだが、キャリーをビッグと結婚させちゃったら「幸せ」以外の何者でもない。キャリーは結婚させたらダメなんだよ。永遠に男を探して彷徨っているのがキャリーなんだ。 あと背筋が冷やっとしたのは、シャーロットの妊娠発覚の際に「養子を迎えたあとに妊娠することって多いらしい」と言って平然としてたことね。…アジア人の養子を、本当の子供を授かるための準備品扱いしちゃってるんじゃ?という大問題なのに、作り手が疑問に思ってなくてスルーしちゃってるのが怖い。やっぱ白人だなあと思うね。 さて、見てみてよ~くわかったのが「4人の女優が3対1に別れてモメていた理由」です。 パーカーはプロデューサーに名前が入っていることもあるだろうが、露骨に自分ばっかいい思いさせすぎ。残りの3人に脱糞だとか女体盛りだとか全裸SEXシーンを割り当てておいて、自分は汚れシーンは一切なし。いいとこ全部自分。いやあ、はっきり言ってすごいよ。ここまであからさまにワガママを見せられると。 ドラマ版でもだいたいそういうことだったけど、パーカーは絶対脱がないしね。 これってつまり「あくまでもあたしが主役。残りは引き立て役なの。」ってことでしょ。 パーカーとは非美人でチビのユダヤ人女優、と私は認識しているのだが本人の認識は全然違うみたいだ。カマトトも年を考えてやって欲しい。ホリー・ハンターとかチビ女はなんか得してるよね。 そんなことで、サラ・ジェシカ・パーカーの自分充分ぶりが炸裂してしまった映画版なのでした(2もあるとは…和解なんてするわけないから、みんなそれぞれ困ってるのね)。
[地上波(字幕)] 6点(2010-09-12 17:19:31)(良:1票)
46.  恋愛上手になるために 《ネタバレ》 
グウィネスの弟が監督して姉も出演した、妙に豪華キャストだけど埋もれた映画。邦題もひどいです。 豪華キャストなんだけどなぜか知名度が低い作品…主演のカレ、問題はこのヒトかも。知らない、こんな男優さん。 と思ったら、イギリス人なのか。どうりで…この系統のイギリス俳優はケネス・ブラナーの後継者ってところですね。 〝ケネス・ブラナー的なるもの〟とはなにかというと、顔が十人並みで多少童顔傾向、身長はけっこう低く、手足が短くぽっちゃり系(非マッチョ)…というような特徴をもち「男は中味で勝負」というおよそ俳優に向かないタイプを指します。私が勝手に決めました。 で、ケネス・ブラナーはイギリスで活動して「中味(知性)で勝負」ということで成功したのですが、ゲリー役のマーティン・フリーマンも同じような感じで勝負してきたんだけどいきなりアメリカ市場に主役で殴りこんでもそれはムリというものなのだった。 …アウェイなんです。アメリカの女優・男優・スタッフの真ん中にケネス・ブラナー的なるものを放り込んでも。ケネス・ブラナー本人ではないわけだから、「キミ誰?」ということで来ているわけだし。 見た目が特に優れず知性で勝負といったら、アメリカには堂々のウッディ・アレンがいるわけですが、それは「面白い(笑える)」から生き残ったわけで、ケネス・ブラナー的な俳優にはそういうものは少しはあるけど強烈には存在しない。「無名のケネス・ブラナー」は「そんなに笑えないウッディ・アレン」と同じようなことなので、マーティン・フリーマンを主役にしたのは大ミスなのだった。 正直、この人をずっと見ているのはキツかったです。「なんでこのヒトが主役なのか?」「なんでこの顔をずっと見ていないといけないのか?」「身長が足りない」「手足が短すぎ」…。 でまあ、内容はまあまあなんですけど、作品の途中では「どこからどこまでが夢なのか」というよくある謎解きはしなくていいように私は思いました。ラストでベッドサイドに佇むドーラのシーンは「絶対に事実」なので、そうするとアンナ登場シーン以外は事実と考えてよいはずです。 なにか結局、ゲリーは常に親友ポールの持ちものを欲しがっている…という解釈もアリなのか? ドーラはポールの元カノだし、アンナはポールの妻と同系統。そのへん、深読みしすぎでしょうか。ラストは気が効いてました。
[地上波(字幕)] 6点(2010-09-03 21:15:55)(笑:2票)
47.  ディスタービア 《ネタバレ》 
ヒッチコック「裏窓」に着想を得たと思われるティーンエイジ向けサスペンス。 拘束リングが出てきた時点で、もうだいたい展開どころかオチ(レッドライトを使ったオチにするんだろう当然)まで予想できてしまうというお粗末な脚本。 お粗末さを補うために青少年向けエクイップメントをフルに駆使して「双眼鏡映像」とか「ケータイ映像」をPC同時再生までしてみせるというサービス?ぶりだが私は全然感心なんかしないぞ(だいたい高校生がなんで60GB(6GBじゃなくて)のデジタル装備を持っているんだ)。だいたい、最新装備を駆使しても、最後の闘いではそんなものは役に立たず、刃物でトドメを刺すという原始的な方法だったじゃないですか。60GBが果てしなく無意味に思える。 これはさあ、アメリカの金持ちが住んでいる街の話なんですよ。 見てください、この家の広さ、庭の広さ。30mがリミットって、日本の家なら庭を出るどころかずんずん歩いてもまだまだ行ける距離。 周囲の家も金持ちなら、学校の友達も金持ちというシチュエーションでだな、親父が死んだくらいで暴れても別に同情できないっすよ。親父が死んだせいでビンボーになったというわけでもないし。だいたい私は白人のティーンエイジャーが嫌いだし。 普通は差別対策で黒人を使う役どころだが代わりに出したのが裕福な中国人の親友。…有り得ない。 金持ちの白人のガキが、わざわざ「アジア系」を親友に選ぶわけはないでしょう。逆差別で〝バディ〟役に黒人をもってくるのはすでに鉄則だから単に「お約束」としか認識されないけど、他の友達を出さずに唯一出したのが中国人て。 私がヘンだと思うくらいだから、本国ではすごく違和感があるはずなんだが。 教師と警官にヒスパニックを使い、婦人警官に黒人を使い、親友はアジア系。両親は白人で、ガールフレンドも白人で、シリアルキラーも白人。 …つまり、重要な部分は白人、つーことになっちゃうけど? それに、ヒスパニック系教師が教える教科が「スペイン語」ってさ…バカにした感じがしませんか。「お前ら母国語くらいしか教えられないだろ」ってか。 そういえば今までの作品を考えても、どうもこのヒトの人種意識には問題があるかもしれない。とくに黒人については全く出てこないか、出ててもシーンが極端に少ない。 それとも単に他の作り手が人種に気を使っているのにカ氏が鈍感なだけなんだろうか?
[地上波(字幕)] 5点(2010-08-23 22:46:45)
48.  ダウト 《ネタバレ》 
受付のサエない警官が、変な作り話をしますよね。二重人格についての。 これズルだと思います。私はレイ・リオッタが二重人格でダニーなのだとばっかり思っていたのですが。 ダニーが実はあいつだったと判明しても、全然嬉しくないわけさ。他にロクな候補者も見せずにズル使ったあげく「どうだ驚いたか」と言われても。 そして、この話はフォードがダニーだったというオチに導かなければ全く面白みがないと思うわけです。そうでなきゃ、後手後手のレイ・リオッタが単に「あまり頭の切れない検事」というように見えるのです。だいたいあの記者についてなんのフリも与えられていないのに、実はこうだったんだよ~ん、と言われても。 つまらない。一番近い感覚は、例えば途中経過を見せないで「脱出しました!」という結果だけ見せられたマジックとかじゃないかな。
[地上波(字幕)] 3点(2010-08-17 19:01:40)
49.  ブロークン・イングリッシュ 《ネタバレ》 
カサヴェテス夫妻の娘ゾエの初監督作だそうです。 この作品はつまんなくてダメだった。 パーカー・ポージー、好きなんですよ。「ユー・ガット・メール」の高慢エリート女役のときから。「アニバーサリーの夜に」とか出てましたね。 だが、これまで彼女の主役作品は見たことがない。そして、はっきりわかったことだがポージーは〝脇で光る女優〟だったのだやっぱり。これまでの起用法は正しかったわけよ。 私の好きなパーカー・ポージーが主役を張っているのにちっとも魅力的に見えない。このヒトは、露出している時間が短いほうが生きるタイプなのよ。 ええと、親の七光りで豪華な役者を集めていますが、主役選びを間違ったことですでにパアです。 そして、ストーリーも全然面白いところがなし。 もてないくせに選んでる30女が「フランス男(つまりヨーロッパ)」のご威光にクラッとしてしまうとか、占い師のババアや見知らぬ初老男性に「結婚は契約で愛とは違う(いつまでも王子様を待って夢見ている場合かよ)」「自分自身が愛と幸せに満ちていないと(もの欲しげにしてるとオトコは寄ってこないぞ)」なんて説教されるとか、そんな話なんだけども、どこにオリジナリティとか新味がありますかね。 あとさあ、最悪なのはパリ編で「必ず最後にジュリアンと巡りあうだろう」と観客に確信を持たせてしまっているという展開のユルさね。「そのために電話番号を無くしたエピソードとかわざと入れているんだよね」とまで思わせてしまうというユル~い脚本(フツー自分の携帯に登録しとくんじゃ?)。ああ~。 これならもう、ジュリアンに会えないままNYに帰るというラストでもなければ、マトモな作品とはいえない。「元売れない30女」であるならば、電話番号が不明な人物にパリで偶然会うという有り得ないラストなんて期待していないんだってば。そーいうのを見たいんじゃないんだ。 NYを世界の中心だと思ってて英語が地球公用語だと思ってる傲岸不遜なヤッピーたるノラの矛盾なんかを、もっと辛辣に描くべきだったですね。もしくは全然ソレに触れないでロマンスだけを追求するか。そのへんすごく中途半端。やたら白っぽく紗をかけたような映像も私は好きじゃない。ついでにいうならタイトルのつけ方もおかしい。 ゾエって子は七光りがすごすぎて七光ってることに対して不感症になっちゃってるような気がしますね。
[地上波(字幕)] 4点(2010-08-17 17:39:46)(良:1票)
50.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
とーても期待していただけに、見たことすら一週間後に忘れそうな内容に唖然とす。 だめっす。 もはや流行りを越えてお約束の域に達した感のある「ゾンビでドキュメンタリー風映像」だが、巨匠までそんなものに手を出さなくてもいいではないか。しかも、こんなトホホな出来になっちゃって…。 もう何を見ても「作り物ですね」としか見えないお粗末な画面。 そして巨匠はなぜかよくわからない哲学に走ってしまい難しいセリフをいっぱい入れてみる。「撮ることに意味がある」かどうかは、内容で示すんだよ。そんなんセリフでなんべんも言わせてどうするんだ。 怖くない、面白くもない、見ているだけで嬉しい俳優が出てるわけでもない、なんにもない、ああ無情。 「エスケイプ・フロム・リビングデッド」「REC」「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」と〝ゾドキュ〟を見てきたこの夏だが、なんという収穫の無さ。私の求めるゾンビ映画はいつ誰が作ってくれるんだろう。
[地上波(字幕)] 4点(2010-08-14 21:47:12)
51.  フローレス 《ネタバレ》 
ピンとこなかった。 どうもデニーロさんとの相性は悪く、彼が主演を張っていて面白いと思ったものがない。私はシューマカーは好きなのだけど。 ホフマンは常日頃から芸達者と言われているが、おカマ役にぴったりハマっていたとはとてもいえない状況。私の求める理想のおカマは「プリシラ」におけるテレンス・スタンプなので、それと比べたらとても足元にも及ばない「不出来なおカマ」であった。…ホフマン本人には、おカマ要素が不足しすぎていたのではないのかなあ。 そしてストーリー自体もどうということもなく、不出来な偽者のおカマと見飽きたデニーロさんの顔を見ているだけであくびが出そうなそんな作品。ボツ。
[地上波(字幕)] 5点(2010-08-14 21:33:28)
52.  デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー<TVM> 《ネタバレ》 
CSで放送されたブレードランナーのメイキング&インタビュー映像。マニアにとっては垂涎ものと思われます(私はマニアではないけど)。 多くの観客と同じく、私も若い頃に初めて見たときは「つまらない」と思って即忘れ、年月を経てその偉大さに気がついたクチです。 さて、この映像では強引にナレーションを付けたり制作費超過に怒っていた(当然だけど)「Pたち」と並んでなんと「リの字」本人もインタビューに応じています。すごいことです。年を取るとは、単に老けるということではなく「絶対にできなかったことができるようになる」ということでもあるのですね。 イギリス人であるリドリーとアメリカ人クルーの確執なんかも興味深い。どう考えてもリの字はヤンキーをバカにしてますね。まあ分からなくもないが。 また、憤懣やるかたなかったハリソン・フォードも肩の力の抜けた穏やかな語りぶりで、「時間」はほとんどいろいろなことを解決してしまうのだなあ、と思うことしきりです。 ごくごく当たり前のことだけど、天才は理解されないのです。理解されないヤツが全部天才、というのは違いますが。そして天才は常に周囲を理解しないか理解しないふりをしますので、映画のような共同作業でなければいけない芸術の場合は、手伝う人間はいつも悲惨です。天才を手伝うのは秀才か凡人なので、天才が目指すところを完全には理解できないというのに、天才のほうは妥協を知らないからです。キューブリックしかり、フリードキンしかり、コッポラしかり。 そうして私たちはスタッフの苦しみと涙のうえに成り立つ偉大な映像作品を鑑賞するのです。そうでない作品は面白くならないのだ。 …偉大な作品に「なごやかな現場」とか「家族的なスタッフ関係」なんて有り得ないのです。 このメイキングを見ていると、そのことを強く思う。偉大な芸術が生まれる場所には、口論と対立と怒りと疲労と裏切りと懐柔があふれているのだ。 スタッフがそろって批判Tシャツを着てこようが、天才にとっては次元の違う話なのだ。それが天才なのだ。…「エクソシスト」のメイキングも見ましたが、同じようなものです。フリードキンは現場でライフルをぶっぱなしたので、もっとひどいかなあ。役者に喝を入れるためだそうです。 このメイキングのタイトルはとても「わかってる」と思う。
[地上波(字幕)] 7点(2010-07-10 19:59:24)
53.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方 《ネタバレ》 
私はストレンジラブ役でしか知らないのですが、とにかく似ていると思いました。 色々と演出の工夫(?)もあり、正統なリスペクト映画の方向を捨ててある意味破綻させることで「人格破綻者」セラーズにふさわしい作品を目指した…のだろうか。 なにしろ、登場人物は「何事も見たいようにしか見ないセラーズの目に映る状態」で現れるわけですから、「子供たちがいつまでも成長しない」とか「元妻が老けていない」とか「母親が一定以上に老けない」とかいうことになります。 …けれど、「チャンス」出演後のセラーズは急激に老人になっています。本人が老いに気がついた、現実を認めた…ということでしょうか。 面白いのは、彼とかかわる女性はみな「母親」のように接するようになっていくところで、おそらく本人にそういった魅力があったのでしょうが…女性と見れば母親のようにしか扱えない、すべてを捨てて甘えることしか知らない〝永遠の少年〟セラーズ、困った男でした。相手が母親役をやってくれなくなると、キレて暴力に走ってしまうわけです。「どうして僕のことをわかってくれないんだ。僕は少年なんだ。かけひきとか包容力とか分別とか最初からあるわけないだろ。自分が子供なのに他の子供に寛容になれるわけはないだろ。僕が少年をやっているのに君がママをやってくれなきゃ反則じゃないか!」よ~くわかります彼の言いたいことは。まあ、母親役をやってくれた女性たちも、結局は途中で投げ出しました。無理ですよ白人女にそんなの。 こういう人こそ、一生独身で子供を作らずベートーベンのように生きるべきなのですが、真逆に行ってしまうところが…人生はままならぬ。 脚本の内容がそれほど厚くないので、セラーズによほど興味のある人でなければ、長いと感じると思います。尺は90分くらいで良かったのではないでしょうか。ともあれセラーズの破綻者ぶりがよくわかる一作。
[地上波(字幕)] 6点(2010-07-07 20:23:33)
54.  ウィッカーマン(2006) 《ネタバレ》 
前知識ナシで見たもので、当然「いまわの際の夢オチ」としか思えませんでした。 実際、それらしい描写が多かったですし。夢でしょやっぱり。 が、期待を裏切るB級ホラー的展開に…やめてくれよ本当に。 なんだかリメイクらしいですけど、夢オチにしたほうが良かったですよ。「数年前に、妊娠中の交際相手を殺して埋めたもしくは事故に見せかけて殺した」ということにすれば、つじつまも合うというものです。本人すらそのことを記憶から消していたのだが、爆発で失神していまわの際に、罪悪感が幻覚を見せた、ということです。私はずっとそのつもりで見ていたんだけどなあ。 あと妙に画面が明るいとか、尺のわりに内容が薄いとか、全体的に演出がB級ぽい感じがします。ラストなんかひどいものです。私は「いつニコラス・ケイジは目が覚めるんだろうか」と最後まで期待しつつ見ていたというのに…。
[地上波(字幕)] 4点(2010-07-05 17:30:46)
55.  マーゴット・ウェディング 《ネタバレ》 
ふむ、あえて作品中で触れられていないが重要なことがありますね。 これを抜きにしては評価しようがないというほど大事なことですけど、これって、金持ちの娘の話ですよね。 …マーゴとポーリンって、親が金持ちなんですよね。お嬢さんなんです。巧妙に隠していますけど。 それなもんで、この作品には人生に不可欠な「生活の心配」というものが、決定的に欠けているのです。カネの心配、住居の心配、親の医療費の心配。何もないです。 ポーリンは、稼ぎのない男と結婚を決め、将来の計画もないのに妊娠しますけど生活費はどっから出ているのか。…親が生前贈与でまとまったカネをくれているとしか思えません。なおかつ、「実家」をポンと娘にくれてやる。つまり自分達の住居はちゃんと別に確保しているということです。 マーゴは、離婚だ離婚だと騒いでいますが、真っ先に出てくるはずの「カネ」の心配は全くしていない。自分が作家で稼いでいるということもあるでしょうが、基本的に生活費の心配とは無縁。自分の不倫で逆に慰謝料をとられても不思議じゃないのに、カネの心配ゼロ。 私に言わせればこれって「生活費の心配のない金持ちの娘たちが暇つぶしでトラブってみる」というふうに見えます。 大部分の人間は「生活費の心配」だけでほとんど人生が終わっているのです。 余暇「スコーレ」がなければ文化は生まれない、確かにそのとおり。でも、この姉妹たちのように「生活の心配がないから他の事で悩んでみる」というのは、とても共感なんてできませんよ。それも大した問題じゃなくて「わざわざクスリ漬けになってみる」とか「自分から不倫して離婚を要求する」とか「避妊しないで婚前セックスして妊娠してみる」とか「わざわざダメ男と結婚してみる」とかなんですからさ。…違いすぎます、一般ピープルと。 息子のクロードが良かったです。ダメ母にしては素直に育った良い子ですね。 ベッキーのレイプ事件の話で大笑いするところを見せて「本当は合意だったんだな」と想像させるとか、便器の中の「何か」をチラッと見せて避妊具を想像させるとか、よくわからないチマチマとしたワザはありましたが、ほとんど効果はありませんね。なんの効果だかわかりませんが。 「退廃」を見せたいならこんなチャチなものではないし、「人生の悩み」として見て欲しいなら生活の心配がないことを「隠して」いるのはヘンなことなのだ。
[地上波(字幕)] 6点(2010-06-28 21:11:06)
56.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 
…私の思うバンパイアそれは「ポーの一族」!!! それが、トム・クルーズとかブラピとかバンデラスとか、なんかゴツいんだよなあバンパイアを演じるには~。みんな普段からジムに励んで筋肉維持しているような俳優ばっかでしょう。「ブレイド」のような割り切った作品とは違うわけだから、リアリティを重視してもらいたいものだ。 誰も貴族体型じゃないし、もっというと顔がちが~う。 クルーズもブラピもエラが張りすぎ。顔がファンシーすぎ。バンパイアじゃなーい。 ジェレミー・アイアンズがレスタトで、ジュード・ローをルイとか、そのへんを持ってきて欲しかったです。ジムに励んでいる俳優は吸血鬼はダメです。 そんなわけで、キャストで雰囲気ブチ壊し。全体的に18世紀って感じが全然しないまま照明でごまかしてる気がするし、パリに行ったって全然パリじゃないし。あの地下要塞とかちょっと美術がショボくないでしょうか。 クローディアのハイテンションぶりで話を引っ張るのでそんなに退屈はしないが、とにかくブラピのエラにばかり目が行くし。こういう話はキャストが合ってないと全滅する。ダメだ、私はニール・ジョーダンは好きなのに。 
[地上波(字幕)] 6点(2010-06-21 20:55:15)
57.  ショック集団 《ネタバレ》 
3人の目撃者はそれぞれアメリカが抱えていた深刻な問題を象徴していたわけで、戦争(兵役)、人種差別、科学の暴走(盲信)というわけですね。人を狂わすほどの深刻な問題を挙げろと言われれば。 もう2~3年遅ければ、「マフィア」とか「国家的謀略」を抜きにすることはできなかったでありましょうが、それでも、この時点で「アカの脅威」とか逆に「アカ狩りの恐怖」は入れてこなかった。それらは戦争や人種差別や科学の暴走を押しのけてまで「人を狂わす」とは言えないと考えたのでしょうか。…ここのところのチョイスに作り手の意思が最もあらわれているはずなので、関心を持つべきはジャーナリストがいかに狂っていくかということよりは「チョイス」に対してです。 3人の目撃者がなぜか名乗り出た?そして氏名が公表されたか情報が漏れたという、著しく不自然な設定はリアリティに問題があります。 また白黒が残念な気がします。精神病院の雰囲気を白黒であらわして、記憶をカラフルなものとして強調したいというのはちょっと安易じゃないでしょうか。ともあれ、意欲作です。
[地上波(字幕)] 7点(2010-06-20 00:00:29)(良:1票)
58.  アライブ 《ネタバレ》 
ベイシンガーはLAコンフィデンシャル後ロクな役が来ないですね。 今回、お粗末な脚本でもこの役を引き受けたのは、離婚後の生活費のことはもちろんあるだろうが「実体験」とか関係あるんではないでしょうか。 元ハズが見ることを予想しているだろうからなあ。 彼らの離婚理由は明らかにされませんでしたが、やっぱ浮気と暴力は離婚に欠かせないでしょう。 作品内容のことはもうどうでもよくて、そっちの事に興味を持つくらいしかありません。
[地上波(字幕)] 4点(2010-06-16 18:54:16)
59.  ファウンテン 永遠につづく愛 《ネタバレ》 
ユダヤ系アメリカ人という西洋人であるところのア氏が、〝死に対する恐怖〟への克服を東洋思想やマヤ文明という「外側」に求めたという意味で画期的な作品です。 作品内には一切「創造神」の観念が出てきません。これは西洋人とくにユダヤ人が作ったということを考慮すれば「大変なこと」です。それだけ、「他の作品」には「それ」が必ずあるからです。 さて、そういう前提を踏まえてもう一度この(一見)難解な作品を見てください。 な~んだ、大して難しいことは言ってないじゃないか。 トリッキーな映像を駆使して観客を混乱させ、一時間半ののちにヒュー・ジャックマンのセリフまで引きずってきてやっと「オレは自分が死ぬことが怖くて仕方ない」という本音を聞かせるわけです。 「なんだそんなことか」と言うなかれ。それはあなたが今現在健康で若くて楽天的だからという、それだけの理由です。例えば哲学者の中島義道は、幼少時から自身の死を恐れ続けて哲学に進み、還暦を過ぎた今も死ぬのが怖くて気が狂いそうなのです。彼は哲学者なので、死後は「無」になると思っているからだそうです。 「自分はいつか死んでいなくなる」という恐怖の事実と共にどう生きるか、西洋人にとってはGODのまします「天国」に行くことが答えです。ア氏はこれを退けた。死後のイジーは天国に行っているわけではありません。 それはラストで「万物流転」という形で表現されました。…ア氏から観客への直球が投げられたわけです。しかし、キャッチしてくれる観客は少ないだろうなあ。 例えば普通の日本人だったら「難解なファンタジーですか?」という反応になる。 キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の信者にとっては、ア氏の直球を受け止めることはすなわち「改宗」を迫られることを意味します。これは大げさではありません。なんたって「全能の神はいない。死んでも天国には行けない。」のだから。 そういうような、危険な球を投げてきたある意味勇気あるア氏ですが、ひとつ指摘すれば彼の限界を感じる部分がある。 なぜ、妻が死ぬ側でなければならないのか。なんで逆ではいけないのか。 妻を救おうと奔走する夫って、あんまりにもありきたりじゃないですか。新しさを追求するならそこまでやってほしい。 ここは、逆にしてみるべきだったと思う。妻を聖女のように描かないでもらいたいしね。ここらへんが男であるア氏の限界。
[地上波(字幕)] 7点(2010-06-14 14:32:23)(良:1票)
60.  アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 
ほとんどおもしろくはありません。 リの字もヤキが回ったなあ…という感想です。 私の想像では、オバマもファンだというHBO製のTVドラマ「THE WIRE」のデキの良さにあこがれて、負けじと作ってみたくなった、というところなのでは? 「THE WIRE」のシーズン1は、すごく面白いです。ほとんど依存症になりそうなほどハマります。脚本がすばらしいです。 同じ黒人ギャングと麻薬捜査班を描いても、ここまでつまらなくなってしまうとは…。 そもそも、このストーリーだったら2時間半程度に無理やり押し込むのは無理なので、「THE WIRE」が成功したのも連続ドラマというロングタームで勝負したからだ。 そこんとこがもうダメなのに、なおかつメインキャストが大間違い。 今さらデンゼルとラッセルだって、何を考えているんだ。デンゼルなんか50を超えているだろうに。 つまり、見ているとヒジョーに痛い感じがするのはさ、トウの立った有名俳優が無理をして若作りしちゃってさ、実年齢より20歳近くも若い役をやっている…しかも主役の二人とも。 画面がツラくなります。ラッセルの髪型が明らかにヘンなうえ、ハラが出ています。デンゼルのおでこにくっきりとシワがあります。 もう、そんなに無理するなよ、お二人さん。 そして一番問題なのは、デンゼルの演技です。私は、見ている間一度もデンゼルに凄みを感じなかった。一度も「怖い」とか「自分のそばに来て欲しくない」と思わなかった。「トレーニングデイ」の時は違ったけどね。 顔が〝いい人〟のまんま、演じていましたね。リの字の演出なんでしょうか。これではダメです。 あと正気を疑ったのは教会前での逮捕場面で「アメージンググレース」を流すセンスね。 本当にリドリーが考えたアイディアなのか??? リドリー・スコットはトニーと組んで「NUMBERS」とか「CIA ザ・カンパニー」とかTVドラマの制作総指揮をやたらにやっているここ数年ですが、それらの作品にはリドリーらしさなんて全然ありませんし、はっきりいって名義貸しで左うちわの状態なんじゃないでしょうか。 やっぱ今のカレはハングリー精神がちょっとでもあるとはとても言えないでしょう。そんな人が「黒人ギャング」を描いてもリアリティがないに決まってます。 …おっさんヤキが回ってます。
[地上波(字幕)] 4点(2010-06-13 15:42:52)(良:1票)
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