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ちゃじじさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 304
性別 男性
自己紹介 つたない文章力で自分なりのレビューを心がけます。映画館で観た作品は自然と評価が高くなりがちです。

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41.  マンディンゴ 《ネタバレ》 
足の不自由であるハモンドは肉体的なコンプレックスを持っている。それ故か、どの白人よりも黒人に対して優しく、理解を示している。残酷な現実が描かれる中で、唯一救いとなりえる存在。 しかし、彼は最後に妻も心の底ではきっと憧れを抱いていたであろうミードも殺し、父を殺され、全てを失ってしまう。 自分という人間を否定されたときでも、まだ他者に理解を示せるのか。人種、時代など関係ない人間という生き物を、白人黒人どちらにも寄ることなく、ヒーローや善人を出すことなく、ただただ愚劣にうつしていた。
[DVD(字幕)] 8点(2016-01-25 20:03:28)(良:1票)
42.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
まずテーマ曲と共にオープニングクロールが流れた事、そしてディズニーがシンデレラ城のオープニングロゴを出さなかった心意気、それだけでもう十分満足。 前作までのセルフパロディ、歴史や世代を超えた繋がりを感じさせる数々の場面の踏襲はあげればきりがなく、そのどれもでいちいち涙が出そうになった。 そして今作で前作までと大きく変わったと感じたのは、前作まではアナキンやルークという選ばれし者の物語であったものが、今作はストームトルーパーであるフィン、ダースベイダーの正当な後継者ではないカイロ・レンといった選ばれなかった者達の物語に変化したという事。 そのことにより物語に厚みと深さ、多くの人に対して共感、勇気を与えていると思う。選ばれなかったものたちの物語の中で、特に自分が魅力的に感じたのは、カイロ・レンという人物で、アナキンと比べるとどうしても全ての面で劣っており、劣っている事を自ら感じているゆえの苦悩、どうやっても拭えない小物感、若さゆえの痛々しさには清々しさすら感じたし、愛おしくなってしまった。 スターウォーズという世代を超えた繋がりを感じさせる壮大な物語を現代社会の中で生きるあらゆる人に向けて作った素晴らしい作品だと思った。
[映画館(字幕)] 9点(2016-01-06 11:22:02)(良:1票)
43.  フォックスキャッチャー 《ネタバレ》 
人間なら誰しもが抱く、承認欲求、自分が何者でもないことへの不安。社会、他者、物に対する依存。 デイヴはマークを庇護の下に置き、マークは理想である兄を追い続けた。デュポンの母は名誉に捕らわれた。 デュポンは母の影に支配され続けていた。そして、マークに対しては自分と同じもの(何者かの庇護の下にいる)を重ね合わせ、自分が持っていないカリスマ性を持つデイヴに対しては憧れを抱いていた。社会、母、デイヴという存在に捕らえられ、また自分もマークを庇護し捕らえようとしていた。 自分の下を離れるマーク。自分自身であるマークを失ってしまったデュポンはついに憧れの、理想の自分であるデイヴを殺してしまう。ついに支配、人間という生き物の輪廻から抜け出すことは出来なかった。 何かを常に捕らえるかのような客観的なカメラ視点が終始続く物語の中で、何者の視点でもないマーク自身の主観ショットで自ら柵に囲まれたリングに向かうマークはこの映画で唯一独立した存在、人間ではない何かに成り得たようにみえた。
[DVD(字幕)] 8点(2015-12-31 21:23:56)(良:1票)
44.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 
全てが対立し合い激しく戦っていた。過去に栄光があった時代の自分と現在の何者でもない自分。父と娘、母。若手俳優とベテラン俳優。批評家と役者。現実と幻想。そして娯楽大作映画とそうでない映画。ワンカットで展開される舞台のように、延々と続く長回し、それぞれの争いの果てに、まるでカットをかけるかのように鳴り響く銃声。 そして全ての圧迫から開放され抜けるような青空。見上げるマイケル・キートンはバットマンのマスクをしたかのような姿であり、過去の自分と和解し全てを受け入れたように見えた。 全ての争いの答えも和解も提示されたわけではない。答えがないのが真実だし、辛い現実だと思う。しかし現実とも幻想とも捉えられる開放的なラストには不思議な爽快感、人生の肯定を感じた。
[DVD(字幕)] 7点(2015-12-24 17:02:43)
45.  6才のボクが、大人になるまで。
人物の成長というドキュメントと物語というフィクションが境界なく混ざり合っているので、観る側がそれぞれの登場人物の実人生をも想像し、話しの進行との相乗効果で物語、もっというと人間の人生を味わい深いものにしていた。 またそれぞれの人物が独立して生きていて、物語、他者(親子や姉弟という関係)に奉仕していない。そこもリアリティーに繋がるし、物語自体が常にどこか冷めた視点を持ち、登場人物の誰かしらが批評的な立場をとっているので、視野が狭い甘い話になっていないく話に厚みが出ていた。 その時々のそれぞれの心情、成長の切り取り方も絶妙で、セリフだけでなく、行動、仕草、表情から上手く切り取っていたので、自然に自分自身の人生を振り返り、重ね合わせ、追体験した気分になった。また時には、これからの自分の人生をも想像した。 人生の酸いも甘いも、彼らと体感できる素晴らしい映画だった。
[DVD(字幕)] 8点(2015-10-29 09:02:20)(良:1票)
46.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 
渋滞から外れた車=社会から外れた主人公、から物語が始まる。そこからは、ただ堕ちていくだけ。主人公が取る行動はどう考えてもただの八つ当たりだし、どこからどう見ても変人。しかし、誰もが普段世の中に抱えているであろう不満、鬱憤を晴らしてくれるその姿はスカッとするし、本当の意味での等身大のヒーロー、善悪の基準を揺るがす絶対的な存在にも思えた。 誇大化していく自意識が、強力になっていく武器で表現されていながら、最後の最後で武器が水鉄砲になるという皮肉。二人の男が最後にたどり着き、対峙した場所が二人の人生の行き詰まり具合をあらわすような桟橋であったりと、その映像による表現にも凄さを感じた。
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-04 21:20:03)(良:1票)
47.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 
序盤何の説明もなく始まり、奴隷商人に捕まり南部に売られるという過程を唐突な展開にすることで、観ている観客に状況を把握させないという見せ方がソロモンにとってのそれとシンクロさせるようなつくりになっていた。また鞭打ち場面や首吊り場面に代表される観客にも苦痛を感じさせるような長回しも含め、全体的に説明を極力排除し観客にこの場を体感をさせるような映画だった。 ブラピのいいとこどりには少し違和感を感じたが、自国の負の歴史と正面から向き合った作品を作り、その作品がアカデミー賞を受賞するという事には懐の深さ、映画文化の成熟を感じた。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-30 16:36:27)
48.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
普遍的なものである男女関係、もっといえば他者との関係に深く切り込んだ作品。社会、他者からみられている自分(テレビを通してのエイミー像)とあるがままを出した自分(ニックの前での姿)。たいていの人間は虚像に苦しみ苦悩するものであるが、エイミーはそれすら逆手に取りニックに対するそれと同じように世論を支配し手玉にとってしまう。そのすがすがしいまでの本能をむき出しにした姿、人間の業すら支配下においていしまう様には神々しさすら感じてしまう。それと同時に女性に対する畏怖を抱かずにはいられない。 人間の恐ろしさ、異常さと同時に崇高さをも感じさせる傑作だった。
[DVD(字幕)] 9点(2015-07-13 18:09:08)(良:2票)
49.  トゥモロー・ワールド
ゼログラビティにも通じる、長回し。そして物語を一人称で語り、伝えたい事を映像で見せることで感じさせる映画。堪能しました。
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-13 16:57:23)(良:1票)
50.  パンチドランク・ラブ 《ネタバレ》 
唐突な事故とそこに残ったオルガンから物語は始まる。自分は事故=恋、オルガン=他者と捉えた。内気で癇癪持ちの青年はオルガンを持ち帰えるが上手く弾く事ができない。机の上にオルガンを置くという本来のオルガンがあるべき姿とは違う形をとらせることで、オルガンとの距離をとり向き合う事ができない。 またプリンを買い、マイレージを貯めるという行為も彼にとっては貯める事が目的となり、マイレージが意味を持たず本来のそれの目的とも向き合う事ができない。 バリーは恋に落ちる。それは、事故のように唐突に瞬間的に。 彼は貯めたマイレージを使おうとし(実際には使えなかったが)リナに会いに行こうとする。マイレージが目的を持ち、彼の人生にも目的が生まれた瞬間。そして今まで、行き場を失い物にしか向かう事が無かった怒りが、始めて暴力という形になってゆすり屋に向かう事で怒りが意味、目的を持つ。 そしてラストの床に置かれたあるべき姿のオルガンと向き合いそれを弾くバリー。人生に意味と目的を持った彼が、彼なりに他者と向きあう事を決意した瞬間なのだと感じた。
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-10 16:49:02)(良:1票)
51.  絞殺魔 《ネタバレ》 
鏡を見るという行為は鏡の中の自分に見られているという事。この映画では、自分でもまだ気付いていない自分自身に気付かされるという恐怖を鏡という否応なしに現実を突きつける残酷な物の中で表現していた。 またラストの尋問シーンでは、二人の対峙する男の視線を1カットで捉えることで見ることは見られることと同義であるという、考えれば考えるほど恐ろしい事実を感じた。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-28 20:19:40)
52.  マネーボール 《ネタバレ》 
元プロ経験者が引退してからそのスポーツの監督やコーチになると経験や勘や情を重視するというイメージがあった。しかし、このビリー・ビーンという人はそことは真逆で選手の価値を数値化することで客観的な視点で選手を評価することをしている。最後には金より情でチームに残る事を選んだり、すぐに感情的になったり、ジンクスを信じていたりと客観的というには程遠い行動も取るというグレーな存在であるからこそここまで魅力的で求心力のある人物になったのではないかと思った。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-21 20:10:10)(良:1票)
53.  ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー 《ネタバレ》 
1作目のヘルボーイ自身の自己葛藤という内界の物語から他種族との共存はできるのかという外界との葛藤の物語になっていた。人間を守る価値はあるのかという問題に対する明確な答えは最後まで提示されない。そして人間から蔑まれた英雄達は人間の世界を去る。答えは人間自身に任されたのだと自分は感じた。 前作からも感じたが、多くの言葉を交わさずとも分かり合える男同士の友情の描き方がとてもよかった。 そしてあらゆる映画への愛も感じられる独特の世界観とビジュアルの構築は素晴らしかった。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-09 00:09:07)
54.  ブギーナイツ 《ネタバレ》 
世間的に見れば落伍者の集まり。子供に会わせて貰うことも叶わず、ポルノ映画に関わっているという事で融資を受けることも出来ない。一歩外に出れば後ろ指をさされるような人生。人間的にも真っ当な人間とは決して言えない。 でもそこにはプライドがあり、夢がある。みんな誇りを持って人生を生きている。誰にそれが馬鹿に出来ようか。 それぞれが手にしたものは大きな成功ではなく、ささやかであるが新たな人生の始まりの予感や自分の居場所。でもみんながみんな本当に人生を楽しんでいるように見えた。笑えて、泣けて、ハラハラできて一度に何度もおいしい素晴らしい映画だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-08 20:39:04)
55.  ホステル2 《ネタバレ》 
前作と比べ組織の裏側や殺す側の人物像を見せることで未知なものへの恐怖や面白さが減った。全世界を股に掛ける組織という設定には、前作にあったいい意味での閉塞性や陰険さが失われ、開放的でライトな印象を受けてしまった。
[DVD(字幕)] 5点(2014-03-03 19:29:32)
56.  ホステル
外観は綺麗でも、ぎっしりと詰まった建物が閉鎖された空間である村をうまく表現していた。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-26 03:54:10)
57.  マーダー・ライド・ショー
一瞬で殺される事が幸せとすら錯覚してしまうほどの恐怖。精神的な恐怖をどこまで与える事ができるのかを追求していた。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-18 03:33:12)
58.  ある戦慄 《ネタバレ》 
人間誰しも他人に犯されたくない弱い部分、大切にしているものがある。それを土足で踏みにじられたとき、立ち上がる事はできるのか。それでも見てみぬふりを決め込めるのか、お前もこいつらと同じじゃないかと画面の向こうから、知的な狂人ジョーとアーティが問いかけてくる。 密室、無音、モノクロという下地の上で絶対領域に踏み込まれる恐怖と誰もが潜在的に抱いている日常に潜む不条理な恐怖が描かれていた。
[DVD(字幕)] 7点(2014-02-13 16:20:07)
59.  キャビン 《ネタバレ》 
アメフト部とイケてる女子たちが別荘に遊びに行くというホラー映画のおきまりの展開。こんなありがちな設定で素直に話が進むわけないと思うとそういう事かと納得。 話しの仕掛け人である、管制室の人達は、自分なのではないかというぐらい考えや気持ちがリンクしていた。それはいつも自分がイケている人達をこのように見ているのだという、メタ認知に繋がった。徐々にそんな管制室=自分に対して嫌悪感が沸き、愚者と処女を応援している自分に気付いたとき少しスカッとした。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-10 04:02:11)
60.  ファントム・オブ・パラダイス 《ネタバレ》 
自分が愛し魂を注いだもの(音楽、女性、声)は全て奪われ、死ぬ自由すら奪われた。しかし、最後にフェニックスはスワンではなく、醜い姿も行動も全てをさらし、何も残っていないウィンスローを選んだ。愛する人を守り、これほどまでに悲しく美しく幸せな死に際なら人生悪くない、そう思えました。そして自分が求めている愛とか恋はきっとここにあるような気がしました。 エンディングの歌詞も含め、本当に悪趣味で露悪的で最高な熱い映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-02-10 03:00:12)
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