801. アンツィオ大作戦
当たり障りない役どころロバート・ミッチャム、更に影の薄い顔見せ程度のロバート・ライアンに肩透かし。代わって戦闘に快楽を求める泥臭い伍長を演ずるピーター・フォークの「ウチのカミさんがねぇ・・・」らしからぬ姿に見入りました。大した作戦でもなく何となく続いて何となく終わる退屈な戦争映画ながら、ハエも殺せぬ者が自分が死にたくないから相手を殺すというのが戦闘の理屈なのかを考えさせられました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-11-14 14:04:08) |
802. 歩け走るな!
レンタル理由が思い出せない本作。1964年の東京を舞台にしたケイリー・グラント出演のコメディという結構な珍品でへぇ連発でありました。62歳グラントは白髪以外は立ち居振る舞い、台詞回し、いささかの衰え無く、引退作というのが「どうして?」というか残念であります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-11-07 10:12:33) |
803. ショーン・コネリー/盗聴作戦
ショーン・コネリーが盗聴する側と誰もが思うのでは。不思議な展開で結末にもズッコケました。 デビューを飾ったクリストファー・ウォーケンの瑞々しい美しさにウットリ、なので「覆面被せたらアカンわ」地団駄踏んでました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-11-05 20:03:40) |
804. 地球へ2千万マイル
アメリカやりたい放題でイタリアと外交問題に発展してもおかしくない展開。ではありますが、見た目が結構愛くるしくて性格も凶暴で無い怪獣にほのぼの感「ま、野暮な事言わんでいいか」 ただ、とってつけたかのようなロマンスに白けてしまう「それは要らん」 気楽に眺められた作品。 [DVD(字幕)] 6点(2022-11-05 19:23:48) |
805. ヘレンに何が起こったのか?
「何がジェーンに起こったか」の原作者の脚本による本作。二匹目のどじょうを狙ったのでしょうが、傑作の二番煎じにすらなっていない残念な内容でした。1930年、共に殺人罪終身刑の息子を持つシェリー・ウィンタースとデビー・レイノルズが世間の目を逃れてハリウッドに移り住む。のっけから興味津々でしたが、サブキャラが思わせぶりで機能していなく、神経が病んだシェリー・ウィンタースにおんぶに抱っこの作品。50歳にして老け込みがきつい姿も淋しいところです。 [DVD(字幕)] 6点(2022-10-18 11:10:38) |
806. レディ・イヴ
プレストン・スタージェスとヘンリー・フォンダいう苦手な二人でリタイア覚悟で観ましたが。相変わらずのドンガラガッシャーン演出と棒な台詞回しに白けておりました。お目当てバーバラ・スタンウィックのお陰で完走出来ました。ナチュラルな美しさ、悪女の美しさが惚れ惚れするものでした。彼女に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-10-05 06:13:18) |
807. サバービコン 仮面を被った街
《ネタバレ》 保険金殺人と黒人差別。接点を強いてあげるとしたら、白人達大勢が徒党を組んで(一人じゃ何も出来ないカス)善良な黒人一家に嫌がらせをしているが、隣家の白人一家でおぞましい殺人行為が繰り広げられているのを誰も知らない皮肉さ。溶け合わない水と油のような脚本でジョージ・クルーニーの意欲が空回りしている残念な作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-28 16:28:17) |
808. 哀愁
《ネタバレ》 マジマジと見惚れる男前ロバート・テイラーの押しの強さで迫る姿は、絵空事として日常を忘れさせて貰えます。 一方で大金持ち一族のボンボンの無神経さに白ける部分も。結局は家柄第一が透けて見える母と叔父の物わかりの良さにも何だかなぁ・・・ 愛するということはその人のする事も含めて愛する・・・山本有三作品にあったのですが。 心ならずも娼婦に身をやつしてしまったのを知った彼はそこで彼女を諦めたのでしょうか。 キティに胸熱にさせられたものの後味悪さにグッタリな作品です。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-23 18:47:30) |
809. 風と共に散る
作品のレイアウトとして配置された浅い人物像による四角関係に盛り上がれないまま終了。四人のうちでアホ兄妹(ゴメン)が話を引っ張っており、引き立ててもらってるにもかかわらず外観しか華がないロック・ハドソン&ローレン・バコールが残念です。お久しぶりなロバート・キースのお姿に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2022-07-02 21:47:06) |
810. 風雲のチャイナ
《ネタバレ》 1920年代、内戦に於ける中国が舞台。アメリカ人宣教師とフィアンセが上海で結婚式を挙げる当日はぐれてしまい、助けてくれた中国軍将軍との愛憎模様が描かれています。将軍の人物像が甘ちゃん以外はキャプラらしからぬユーモアも甘さも無い苦いお話な珍品で、アメリカ人宣教師の独り善がり、思い上がりを指摘しているのに100へぇです。バーバラ・スタンウィックはまずまずといったところ。将軍のメイクが11時5分のような眉毛と思いっきりつり上がった細い目に苦笑ですが、演じるニルス・アスターというスウェーデン人がとってもオトコマエなのに1000へぇで、お茶をあおる姿が甘いというか切ないというかリプレイタイムとなりました。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-06-27 04:00:43) |
811. 愛しのシバよ帰れ
「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ」(ラインホールド・ニーバー) 夫婦の生き様が描かれています。夫はアルコールに依存、妻は亡くした子をシバに重ね合わせ繰り言三昧自堕落な毎日、共に後ろ向きな日々。 間借り人となった太陽の如き明るい女学生マリーに二人の心が揺れ動く。 なかなか見応えある展開でしたが、画面映え皆無なシャーリー・ブース(この年のオスカーは余程の不作だったのか?)とスターのオーラに溢れるバート・ランカスターが親子に見えて興に乗れません。 オレ様具合が苦手なバート・ランカスターですが、本作の好演には拍手。 もどかしさ一杯の惜しい作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-06-20 09:58:29) |
812. マレフィセント
《ネタバレ》 眠れる森の美女とは似て非なる筋立て。ディズニーがよく承知したとびっくりした、男に裏切られ復讐心にたぎるマレフィセントを何時も以上に真っ赤で美しい唇のアンジーが貫禄タップリに好演。オーロラの母親の失意を思うと消沈で、そこを描かないのは異議あるところです。 [DVD(字幕)] 6点(2022-06-07 15:30:05) |
813. ボヴァリー夫人(2014)
身勝手で浅はかな女でも1949年版は哀れみを感じたのですが、今作では嫌悪感のみなのはどうしてだろうか。際立つ演出も無く夫の心情が描かれることも無く。転落模様を眺めるのは退屈でした。美しいお洋服(4点)で駆けずり回るエマと村のオバサン達がすれ違うシーンに「普通が一番」を思わされた(2点)ところぐらいしか印象に残らない作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-14 20:56:24) |
814. 脅迫者(1951)
掴みはOK。結構ワクワクしたのですが。回想部分がモタつき気味で醒めてきたところでのブルーアイズに覚醒。ハンフリー・ボガートは可もなく不可も無しでしたが、最後に決めてくれたので良しとします。まずまず楽しめたノワール作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2022-05-11 16:32:28) |
815. マルタの鷹(1931)
観ているうちに1941年ハンフリー・ボガート版が思い出されました。そうそう、こんな展開だった、ペラペラ喋ってたっけ・・。本作のリカルド・コルテスはニタニタ・・もとい、ニコニコ笑う陽気なサム・スペードでした。決めるところはまぁまぁ決めてくれましたが、探偵の矜持を魅せてはもらえなく、相手役のビーブ・ダニエルズ(トップ・クレジットになっていた)のヴァンプぶりも今一つで、結末の盛り上がりに欠けたところが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2022-05-06 01:29:55) |
816. スターリングラード(2001)
冒頭の戦闘模様は「戦争は老人が始めて中年が指揮して若者が犬死にする」そのものでした。現在も80年前と大差ない戦いぶりなのだろうか。こんなの観てられん。リタイア寸前でしたがスナイパー同士の一騎打ちの展開で緊張感に引き込まれ完走出来ました。MIPエド・ハリスが作品を引き締めてくれました。両名とも実在人物というのに100へぇであります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-04-24 01:05:13) |
817. 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
脚本が今一つ。人間が徹頭徹尾愚かな存在なのがいけません。シーザーの奮戦記はテンポが悪く、都合良過ぎて、眼力も慣れてしまったというかお腹いっぱい状態。3作通してのMIPはモーリス。体も器も大きい存在が沁み入りました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-04-20 21:43:04) |
818. マリグナント 狂暴な悪夢
2日間に亘っての鑑賞となりました。 1日目、話の先行きが見えなくて、演出も「出るぞ、出るぞ・・ハイ出た~」の単調さで丑三つ時も相まって「何じゃこりゃ・・・もう、ダメ、寝る」 3点 2日目、ガブリエルの正体が分かった時点から結末までの一気呵成の展開がお見事。遅まきながら脚本の上質さが分かり、大立ち回り大殺戮シーンもグロより美しさを感じるもので、昼食を摂りながらでしたが普通に喉を通るものでした。監督始めスタッフの方々の仕事ぶりに拍手。 9点 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-28 13:42:27) |
819. 影なき男(1934)
ニックとノラの夫婦漫才調のやりとりが素敵ではありましたが、事件の謎解き部分は人物過多のわけわかめ(死語)状態で名探偵コナンのような「犯人はこの中にいる」からの結末にホワイトキック(死語)でした。本作が好評でシリーズ化され5作作られたというのにはおったまげ~(死語な筈)であります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-22 01:23:02) |
820. 駆逐艦ベッドフォード作戦
《ネタバレ》 リチャード・ウィドマーク、シドニー・ポワチエ共演とくれば「復讐鬼」のような対決を大いに期待したのですが、共に灰汁に欠けて手に汗握れません。チープ感漂う映像でのメリハリない展開をボーッと観ていたせいかソ連船が核を搭載していたのが分からず(恥)、ラストショットで「あ~、そういう事か~」という体たらく。ミサイル発射ボタンを押しちゃったというのに、そんなアホな話があるかいな、いやしかし、ありえないとは言い切れない。思いがグルグル巡ったところに加点。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-18 19:53:50) |