821. カレンダー・ガールズ
良作ですね~、悪意のかけらも感じさせられない作品です。ハリウッドに行った辺りは、多少なりともマイナスイメージとなってしまいましたが、実話じゃ仕方ないです。いや、実話だからこそ許されるエピソードかな?予定調和というかお約束というか、思ったとおりに進んでいく物語。これが実話?人間の行動や思考って、えてして必要以上にドラマチックにはならないというのが現実なんですね。美しい田園風景、美しい表情に彩られたヌード写真。視覚的な美しさに1点オマケの9点献上です。 9点(2005-03-17 23:44:24) |
822. テイキング・ライブス
DVDの特典映像で、監督は「このジャンルの作品ではアイディアが大切だ」みたいなことを言ってますが、全くそのとおりだと思いますね。でも、更に大切なのはそのアイディアを如何に具現化するか。その意味で、この作品は見事にアイディア倒れ。確かにあらすじ的には面白いが、その面白さが半分も表現されていない。実にもったいないです。必要な表現が不足しているのではと思われる反面、不要なシーンも見受けられるし、詳細部分では「んなわけないだろっ!」的なところも散見。アンジェリーナの熱演も、脇を固める豪華出演陣も、生かされていないような気がしてならないです。あぁもったいないもったいない… 追伸:キーファー君、何故そんな役を受けたのですか?? 4点(2005-03-13 09:37:15) |
823. レスリー・ニールセン 裸のサンタクロース<TVM>
2年後に出演した「裸の石を持つ男」に通ずるハート・ウォーミングな作品ですね。レスリーおじさん、こっちのキャラに転向ですか?もっとも、同じ年に「2001年宇宙への旅」を制作していることを考えるとそうでもないか…?? ストーリー的には完全にお約束どおりって感じで、特筆すべき部分はあまりないものの、きれいにまとまったファミリー向け作品です。何箇所か使われているCGが、クリスマスムード満点でいい感じ。 ただ、下ネタはいらないけど、もう少し笑わせて欲しかったなぁ~。 5点(2005-03-08 20:25:19) |
824. ザ・ロック
ビデオにとって何回も観た作品だし、TV放映のたびに観てしまう作品。今回は観ないぞ、と思いつつクライマックスだけ観てしまった… といっても全体がクライマックスの作品(?)ですから、一度全部観てしまえば次回からはどこから観ても面白いっ!金太郎飴的アクション大作ですね。それにしてもショーン・コネリー素晴らしい!カッコ良過ぎです。007の頃には無かった魅力が爆裂ですね。 9点(2005-03-06 09:45:55) |
825. ボーイズ・ドント・クライ
ヒラリー様、再度のオスカーおめでとうございます。その若さで2度の主演女優賞、素晴らしいとしか言いようがありません。本当に最高の女優さんの一人です。 この作品、随分と前に観ましたが、鮮烈な印象は未だ失せていません。余りに悲しい、悲しいと言う単純な表現では表せないほどに。悲しみと言うより苦しみ。なぜ、そこまで追い詰められなくてはいけなかったのか、なぜ生きることさえままならなかったのか。そして、苦しさの後には激しい怒りがこみあげて来て、一体どこにぶつければよいのか、一瞬真っ白になってしまったほどです。ここまで激しい出来事となると、逆に現実味を失ってしまう。でも、実話なんですね。 9点(2005-03-01 23:03:43) |
826. ジャスティス/闇の迷宮
ここに描かれている悲劇は、歴史的に見ればつい最近の出来事です。そして、その後現在に至るまで、類似の事例は後を絶つことなく世界のどこかで起き続けています。権力を身に付けたとき、人間がいかに残酷になれるか。それは平和な時間を過ごしている私には想像だに出来ない狂気です。 この作品、出演者のひとりひとりが見事に演じ切っていると思います。特に主役一家の三人は、最高の演技を見せてくれています。素直に感動しました。 主人公の「能力」については、物語の進行上「余計」との見方もあるかもしれませんが、もし「その部分」もストレートに描いてしまっていたら、ドキュメンタリータッチの余りに重苦しい作品になっていたでしょう。観る者のイマジネーションに依存することでも、十分に主人公の悲しみは表現できています。 もっとも、そのあたりの扱い方がこの作品の評価を二分するでしょうね。これが純粋に政治的作品と言えないとすれば、その一因は「能力」に表現を依存した演出によるものでしょうから。 8点(2005-02-28 23:07:21) |
827. 悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル
トロマ支持者の方々には申し訳ないのですが、私の感覚から言わせていただけば、仮令どれほど確信犯的であろうとダメなものはダメ。生理的にダメ。やっぱり「一線」を越えなければ取れない笑いは笑いじゃない。そういう意味では、これは最低ランクの作品です。ただ、見る者が心のどこかで実は求めているモノ、そんなもののオンパレードであることも認めざるを得ない。それを「どうだこういうのが見たいんだろ!」という残酷なメッセージを込めて突きつけられているような気がして、ある意味恐ろしくもある作品です。 2点(2005-02-27 19:02:17) |
828. ギャザリング
《ネタバレ》 宗教的な背景(特にキリスト教)をもとに描かれた作品は多々ありますが、肝心のその部分に詳しくない私としては、これは素直に受け入れられる内容でした。が、上映時間的にはちょうどいいものの、少しディテールを省き過ぎな感がありますね。例えば、連続殺人を犯してしまう男の幼少時の事件については、もう少し直接的な説明が欲しかった。ターゲットになった被害者たちとの関係性を新聞の切抜きだけで判断するのはキツイかな?などと。とは言え、圧倒的なクリスティーナ・リッチの存在感に助けられ、全体的なまとまりは良いのではないかと思えます。 それにしても、世界的な悲劇から私刑事件まで、ギャザリングさんたちは東奔西走、大変ですねぇ。おそらく、同時発生的に悲劇という悲劇に登場しているのでしょうけれど… ちなみに、たまたま通りかかった少女まで同類扱いってのは納得いきませんが。 7点(2005-02-26 08:41:43)(良:1票) |
829. スナイパー/狙撃者<TVM>
流石に映像的な古さは否めませんが、最新の技術を駆使して作られた2002年の作品と比較しても決してひけは取りません。むしろ、重厚なスパイアクションという感じで好感が持てます。「ミッション・インポシブル」にも言えることですが、巨額の予算を投入した作品は確かに面白いです。派手です。カッコいいです。でも、地味にストーリーで惹きつけていくというのも魅力あるもの。渋い!大人のドラマって感じですかね?この作品も、TVドラマとは思えない出来栄えです。私は2002年作品よりも、こちらの作品に軍配を上げたいですね。 7点(2005-02-24 23:53:16) |
830. キル・エビル
《ネタバレ》 これ、「キル・ビル」より古い作品なんですね。ってことは、そっくりな黄色いジャケットと邦題は、未公開作品を売り込むための営業上の手段?もっとも原題の方も内容に対してイマイチ不十分ですけど。 ま、その辺は置いておくとして、冒頭いきなりインタビュー形式で事件を振り返り、その合間に本編を差し込む形式は、馴染むまで少し戸惑います。特に、ジャケットや邦題でパロディまたはコメディと思って見始めた方には、「なんじゃこりゃ?」って感じでしょう。 でも、ストーリーが進むうちに、その形式がなかなか良い感じに収まってきます。まぁ、紛れもないB級作品ですけれど、それなりに楽しめるのではないでしょうか。どことなくTVシリーズの「ツイン・ピークス」を思い出したのは私だけ? ちなみに、「キル・ビル」のビルことデヴィッド・キャラダインが主演ってことになってますけど、主演じゃないような気が… 6点(2005-02-19 19:56:34) |
831. 逃亡者(1990)
元になった作品は未見。原作は未読。殆ど予備知識なしで観ましたが、スピーディな展開で飽きさせられることなく楽しめました。ただ、たった15年前の作品なのに、今見るとすごく古く感じる。コノ手のサスペンスにすっかり慣れてしまったからかなぁ… あ、ちなみに邦題は今となっては誤解を招きますね。もともとテーマを反映しているとも思えないし。 7点(2005-02-13 19:33:23) |
832. ステューピッド・イン・ニューヨーク
微妙ですね。テーマがハッキリしないというか、どこを取っても中途半端な感じがします。予備知識なしで観たのですが、初めのうちは何だか解らないままでした。まぁ、結局はハッピーエンドというか、実にお気楽なエンディングなのですが、だから何なの?って感じです。結構魅力的なキャスティングだと思うのですけれど、人物設定も中途半端、ってか紹介したっきりみたいで、見てるこっちは消化不良だなぁ~。ちなみに、原題のような邦題。なんかズレテません?もっとも原題の英語的なニュアンスを私は理解出来ないのですけれど。 3点(2005-02-12 14:17:48) |
833. テルミン
つい先日も新聞紙上で紹介されていましたが、最近はマトリョーシカ型テルミン(マトリョミン)が販売されていて、静かなブームなのだとか。そして、その推進役をかって出ているのは日本の方なんですね。もともと名前だけは知っていましたけれど、演奏風景は初めて見ました。なんとも奇妙で魅力的な楽器です。趣味嗜好によって評価、というか好みが極端に分かれるでしょうけれど、ドキュメンタリーだから通常の映画以上にやむを得ないことでしょう。強いて言うなら、あまりにストレートな作りなので、もうひとひねりメッセージ性が欲しかったかなと思います。でも、私としては非常に興味深く楽しめたので7点献上。あぁ、テルミン欲しいかも。 7点(2005-02-04 06:38:26) |
834. スーパーサイズ・ミー
初めてこの作品の噂を聞いた時、「マイケルムーアの二番煎じで目立ちたがり屋じゃないの?」などと思ったものです。でも、実際に観た人の話を聞いているうちに「実はかなりシリアス?」と思えるようになり、ネットで上映期間を調べたら今週で終了。で、慌てて本日観て来た次第です。その結果としての感想は「ま、真面目っ!ストレート!」です。私自身、日頃からファーストフードは嫌いなのですけど(特に○ック)、自分が嫌っている根拠を「キミの考えは正しいよ」と言って貰えたようで嬉しくなってしまいました。まぁ、実際に毎日三食欠かさずマックなんて人は居ないだろうけど、でも、だからこそ死人が出ないで済んでいる訳で、結果が伴わないから危険じゃないなんて理屈は成立しないのです。私なりに考えているファーストフードの功罪は、この作品の中で述べられている以外にもあるのですけれど、ま、それはココでは書くべきじゃないでしょうね。というわけで、監督の真面目な仕事に8点献上! 8点(2005-02-02 22:56:37)(良:2票) |
835. NARC ナーク
熱の入った良い作品だと思います。潜入麻薬捜査官の物語ということでは、決して目新しいものとも思えませんが、緊張感のある演出と出演者の迫力ある演技がカバーして余りありますね。多少「羅生門」的ストーリー展開も、容易に先読みを許すものではありませんし、エンディングは「おっとそう来たかっ!」と言う感じで、私としては十分に楽しめました。地味ながら秀逸な一品です。 8点(2005-01-30 20:48:32) |
836. スクール・オブ・ロック
もう何も言えない。ここまでお約束の展開をしてくれれば十分!コノ手のストーリーの作品って、いったい今までにどれだけ作られて来たことでしょう?(主にスポーツものが多いですけれど。)それなのにラストにはキッチリ感動させてくれる、そんなジャック・ブラックのロック魂に脱帽です。とにかく感動、とにかく楽しい!え?何で9点?ちょっと上手く行き過ぎ。ピンチになるシーンがもう少し欲しかったから。ん~、それとも、最後には「主役はお前らだ!お前らのバンドだ!」といって引いて欲しかったからかも。(贅沢?) 9点(2005-01-25 06:47:30) |
837. ミッシング(2003)
《ネタバレ》 ひさびさに硬派の西部劇を観ました。少し長めの上映時間ですが、特に飽きさせられることもなく、緊張感を持って楽しむことが出来ました。救出劇が上手く行き過ぎないところがいいですね。ヒーローものの西部劇ならば全然違う展開でしょう。キャスティングも◎です。特に次女役ジェナ・ボイドの演技は素晴らしい! (追伸)唯一、呪術師の呪いで発熱したり、返し技のような呪文で呪いを解く場面にはチョット引いてしまった。これってオカルト映画だったの?(カットして欲しくはないですけど。) 8点(2005-01-24 18:33:13) |
838. MAY -メイ-
一言「ホラー」と片付けてしまうべきではない作品。表現は少しグロイけれど、単純なホラーではないですね。少女の哀しさ、淋しさがひしひしと伝わってくるアンジェラ・ベティスの演技が素晴らしい。「17歳のカルテ」やTVシリーズ「キャリー」の演技と合わせ、この手のキャラクターを演じさせたらトップクラスじゃないかと。(ちなみに少し牧瀬理穂似?) この愛の形、どこかアジア的だなぁ~。 7点(2005-01-23 14:34:16) |
839. ドーン・オブ・ザ・デッド
潔いですね、この作品。面倒な説明やら、登場人物の感情の起伏やら、その辺を最低限にして、ひたすらゾンビを見せてる。オリジナルを見てなきゃ正確に理解することは出来ない?と思いつつも、オリジナル見なくっても十分楽しめるとも思える。要は、作りがしっかりしてるってコトですね。あえて「バイオ」や「28日後」とは較べたくはないですね。この作品は「ゾンビ映画」じゃなくて、あくまでも「ゾンビ」そのものと捉えたい。邪念を振り払って黙々と鑑賞しましょう。 7点(2005-01-21 23:25:41) |
840. 北斗の拳(1995)
やっと観ることが出来ました。封切りのときは少しは話題になりましたからね。 で、私は原作の大ファンです。勿論、連載第一回から毎週読みましたし、コミック化されたものも全て買って大切に保管してますし、TVシリーズは毎週録画して、今でも保管してます。ですから、愛着心も先入観もバリバリです。 でも、そんな私なのに、正直な話コレって意外に楽しめました。原作を知らなければ、むしろ途中放棄だったかも。確かにミスキャストっぽいし、ストーリー違うし、セットはチープだし… でも、映画化の際に原作が制作者によってアレンジ(ま、程度ってものがあるけどね)されてしまうのは当たり前みたいなもの。割り切って見てしまえば、確かにB級はB級なんだけど、B級としての面白味はキチンと押さえてあると思うのですよ。マルコムやクリスが出てるってのも良かったし、ゲイリー・ダニエルズの足技は本物だしね。 ということで、それほど極端な低評価は出来ません。何より、大作やら話題作の中にだって、コレ以下の作品が結構あるでしょ? 5点(2005-01-20 01:26:51)(良:4票) |