101. コレラの時代の愛
《ネタバレ》 純情エロオヤジのための究極のおとぎ話。「君のために純潔を守り抜いた」って、どの口が言うか~!と思いっきり画面にツッコミを入れたのは私だけではないはず。でも、老い先短い二人であろうし、フェルミーナが彼を信じて余生を幸せに過ごせるならそれでいいか、と思えてしまった私はもう若くない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-07 21:45:39) |
102. ペーパー・ムーン
「キッド」のクーガン君にせまる名子役!!甘ったるいだけのお涙頂戴演技をする子役より、むしろ可愛げ無いキャラクターを愛おしく魅せる子役に惹かれます。タイトルといい、エンディングといい、子どもがらみの映画なのにこの粋さはちょっと別格。終わった瞬間に、やっぱり映画って、本当にいいものですね。とつぶやきたくなる名画。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-05 23:07:56) |
103. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
ものすごく変わった境遇に生まれながら、ものすごく平穏で恵まれた人生を生きた超幸運な男と、そんな男を愛したがためにものすごく波瀾万丈な人生を送った超不運な女の話。何よりものすごい見所は特殊メイクその他の映像技術。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-25 21:28:35) |
104. ミッション・トゥ・マーズ
主演がこの二人じゃなかったら観なかったかも。序盤でゲイリー・シニーズが「また」メインミッションから外されてる設定に笑ったのは私だけ? 船内・船外シーンではキューブリックへのオマージュが随所に感じられ、個人的にはそれが一番の見所だったかと。ただ、こちらは謎が全く残らない、というか謎の解明早すぎなのがやや興醒め。それでもSF大作といえば宇宙人登場で一気にずっこけるパターンが多い中、この作品は意外と大丈夫だった。最終的にはあのジムの選択を納得できるかどうかでこの映画の評価は大きく異なるのだと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-22 10:52:28) |
105. チェンジリング(2008)
どんなに悲惨でおぞましい事件を扱っても決して品位が落ちないのはさすがイーストウッド作品。演出的にも無駄が無く長時間が気にならなかった。エンディングも清く正しく美しく、秀逸。今や至る所で腐敗臭漂ってる自国の来歴に目を背けず、誠実かつ厳しい目でそれを見つめて描き出す彼こそは、ハリウッドの良心!!個人的にはマルコヴィッチにあの役をキャスティングした時点で9点献上したい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-02-19 15:07:41) |
106. ディボース・ショウ
コーエン作品だということを忘れて観ていた。つまらない、まで言わないがコーエンだと思うと激しく物足りない。そんな予定調和アリなの~?!と叫びたくなる。主演キャスト二人ははまり役。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-15 23:40:20) |
107. きみに読む物語
若者には若者の、老人には老人の思い描くファンタジーがあるとしたら、こちらは後者の傑作。最初から展開が読めるからこそ、老人も安心して観れるのだからこれでいいのだ。全ての老人ホームに常備すべし!白鳥の湖ならぬアヒルの湖のシーンがなんとも可愛くて良かった。端正な美女というよりちょっとファニーフェイスのアリーには白鳥よりアヒルがお似合いかと。正直言ってあのエンディングは余計だったなーと思ったが、もし自分が老齢となってこの作品を見たら、たった数分しか取り戻せない愛情に繰り返し打ちのめされるノアの姿が切なすぎて、本当の終わりを見届けるまで安堵できないような気がする。自分は今30代だが、もう30年ぐらい生きて今の自分の未熟さ傲慢さを微笑ましく思えるぐらい成長したら、あのエンディングにも素直に泣けるんじゃないかと思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-13 22:05:12) |
108. ヴァージン・スーサイズ
女子の行動も男子の行動も、ひたすら繊細かつ傲慢な美しい10代女子ならではの上から目線で描かれているのがうすら居心地悪い感じだった。キレイなんだけど面倒くさい、女子力暴走女にご用心。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-27 16:12:42) |
109. サムサッカー
ぶっちゃけ、私の娘がそろそろ中学に上がろうってのに指しゃぶりやめられないんですわ。そんな彼女の気持ちに寄り添えるかも、いや、あわよくば本人がやめるきっかけになってはくれまいか・・・という非常に不純な動機で観ました。全然予備知識無しでタイトルだけで録画したので意外に豪華キャストだったのにびっくり。内容も丁寧な展開でなかなか良かった。が!!いかんせん主人公の少年のキャラがキモすぎて撃沈。要するにこれが「大きくなっても指しゃぶりをやめられない人」のイメージなのねーと痛い納得。なんか本人落ち込みそうで娘に見せるのはやめました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-27 16:01:20) |
110. 救命士
あらま評価低いこと・・プログレ系ミュージシャンの超長編のPVだと思うと大変楽しめます。ニコラス好きだから贔屓目かも、という点をさしおいても、私は好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-27 15:27:44) |
111. 幸せになるための27のドレス
提供はツ○ァイかオー○ットか?と思うほど、WOWOWの「Let's 婚活ムービー!」特集そのまんまの内容に苦笑い。まさにちょいと遅めの婚活まっただ中の独身女性の妄想をかき立てる王道ストーリーで、ネタバレレビューを読まずとも先が読める読める。ある意味「SATC」同様、着せ替えごっこが女子心をくすぐる、夢見るオトナ女子向け娯楽映画。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-27 15:17:57) |
112. ブリジット・ジョーンズの日記
イギリス物の笑いは自分にとって当たり外れが大きいのであまり期待せずに見たが、面白かった。主人公に共感こそしないものの、こんな人が友達だったらすごく愛せると思う。男優二人はハマリ役で、ヒュー・グラントが嫌いな自分は思うさま罵れてスッキリした。もはやレネーに関しては言及不要か?このまま女デニーロの道を邁進していただきたい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-27 14:57:12) |
113. おいしいコーヒーの真実
この作品に出てくる米国資本のコーヒーショップで2年ほどバイトしていたが、豆の風味や特徴に関しての知識はやたら勉強させられる割に、産地に関する情報は驚くほど制限されていた。そうか、あのエチオピア・シダモの産地の実情はやはりこうなのか・・想像とあまりかけ離れてはいなかっただけに、改めてグローバル経済の不公平さを思い知り、安穏と暮らす自分の足もとを見直したくなった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-27 14:45:19) |
114. シン・シティ
アメコミ一般に対しての自分の持っていたイメージ通りの映像。あくまでも自分基準の感想なのでこれが映画として成功しているのかどうか分からないが、退屈はしなかった。刺激的だが観た後に何にも残らないので深みゼロ。ただ、レザボア・ドッグスを途中でリタイアした自分でも、モノクロやパートカラーだともっとグロいシーンでも平然と観ていられることに自分で驚いた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-23 20:03:28) |
115. 理想の女
ヘレン・ハントはミスキャストでは?と思ったが、話が進むうちに引き込まれ、ラストにはああ、これはやっぱりヘレンだわーと納得。金持ちの演出が嫌みじゃなくて品があるところが、単純な米国映画とは一線を画す。登場人物のそれぞれが人間らしいエゴを見せても卑しく見えないのは、分を弁えるルールが暗黙の了解で守られているからか。大人の粋が小気味よい物語。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-23 19:40:01) |
116. イン・ハー・シューズ
《ネタバレ》 長らくキャメロン・ディアスという女優の魅力が解せなくて、前半は役柄まんまに「あー、やっぱりこの女ヤダ!」とイライラしながら観た。でも、だからこそ後半の展開に素直に引き込まれ、最後にはマギーのキャラごとディアスの実力を見直した。詩の朗読シーンが特に印象的で、「頭の良い子だ」と教授にA+をもらった時のマギーの表情がすごく良かった。ジャマイカレストランでの手作り結婚式も、そのゴチャゴチャなんだけどHAPPYな感じが姉妹の新しい門出を象徴しているようで微笑ましくて、映画の中の挙式シーンのベスト10入りしそう(マギーが選んだドレスも本当にローズによく似合ってた)。思いがけず掘り出し物の一作でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-30 00:07:44) |
117. ハリーとトント
《ネタバレ》 富や名声には無縁だろうとも、人生の黄昏時をこんな風に過ごせたら、それはものすごく幸せなことだろう。ラストの海辺の夕日の美しさがこの映画を象徴するようだった。あんなにいつでもどこでも手元に大事に抱いていたのに、最後のお別れでは触れもせずケージ越しにさよならするだけ、っていうのが切なくて、かえってハリーの喪失感が表れていた。これはやっぱり相手が猫だからできること。犬だと抱きしめてワーワー泣いたりしないと格好がつかないような気がする。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-20 22:43:15)(良:1票) |
118. 男が女を愛する時(1994)
相手を思うからこそすれ違う男女の考え方のパターンを見事に表現していて感心した。ただ共感して勇気づけて欲しい(問題は自力で解決したい)女と、とにかく一刻も早く彼女を窮地から救い出してヒーローになりたい男。両者の間にはひたすら暗くて深い川が横たわる。そのすれ違いが愛故であることにお互いが気づけばもっと幸せになれるのに、気がつかずに無為に傷つけ合う男女がいかに多いことか。かつてジョン・グレイ博士の著書を読んで目から鱗が落ちまくりだった自分は「そうそう、そうなっちゃうんだよなっ!ありがちだよな!」と主人公二人のすれ違い(特に妻のイライラ)にいちいち感情移入してしまった。恐らく一番このパターンに陥りがちな夫のタイプ(=自他共に認める出来過ぎな夫)の役どころにA・ガルシアはまさに適役だったと思う。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-11-17 20:28:22)(良:1票) |
119. アイ,ロボット
トランスフォーマーよりはちょっとメッセージ性があるものの、ロボット好きな子供と楽しく観られるお約束を外さないSF作品。ラニング博士の「正しい質問をしないと答えないプログラム」で、もっと遊びたい。サニーの無垢と無機質感を併せ持った表情デザインは秀逸だと思う。ただ、まぶたのない無理矢理ウインクはちと不気味だった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-05 12:00:01) |
120. 激突!<TVM>
あの単調な一本道だからこその焦燥感と恐怖、あのロケ地に近い環境に住んでいた経験があるのでヒシヒシ伝わってきた。主人公の独白の必死さ・滑稽さといい、最後まで姿を見せないトラック運転手の不気味さといい、これだけ少ない登場人物と単調な背景ながら約90分全く退屈させないのは驚異的。予算も技術も時間も無くても(撮影期間11日間だとか)傑作が作れてしまう人間の才能を知らしめた一作。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-11-02 21:59:44) |