161. ビッグ・フィッシュ
非常に練られているし、考えさせられもする。かなり良い映画です。しかし、如何せん自分の苦手分野であり、正直なところ合わなかった・・・。見るタイミングが悪かったのかもしれない。全体的には、ファンタジーとリアルを合体させ、文学的な表現が多い作品だったと思います。前半はファンタジー9割で、後半に進むにつれリアルが浸食、そして全編通して文学的表現が他の映画より強め。国語が得意で、ファンタジーが好きな方にはストライクかと思います。私はその逆なもんだから、「素晴らしい」よりも「合わない」が前面に出てしまった。前半は申し訳ないけど退屈でした。前半にばら撒かれたパーツを後半に綺麗に回収していく様は見事だったけど、「どこまでがリアルか」を含め、全体的にぼやける感じの描き方はどうにも苦手なんですよね・・・。ただ一つ、親父の人生・価値観は凄く羨ましいものであるというのは間違いなかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2015-03-08 01:51:01) |
162. ビリー・ザ・キッド(1930)
当たり前ですが、さすがに1930年モノとなると現代との感覚の違いや細部の大雑把さの度合いが大きく、馴染めないという点で私にとって大きく影響してしまった。笑いの感覚が合わないのは痛い。ストーリー面でも、基本的にビリーが感情にまかせ突っ走り、独断で判断し、結果関係者が死ぬと怒りあるいは涙し、さらに綺麗にまとまってる風になるというのはどうなのか・・・納得できない部分があります。あと急展開も多し。対してビリーとギャレットの関係の描き方は良かった。状況は深刻なのに互いのさりげない会話が友達だなぁと思わせられてほっこりしますね。 [DVD(字幕)] 4点(2015-01-01 03:50:18) |
163. 荒野のガンマン
《ネタバレ》 真夜中に観たのがいけなかったか、退屈な感が否めず。言葉少なめな渋い男と拒絶しまくる女・・・こうなるのもむしろ必然?それにしても息子を殺したあんたが言うな!って箇所がチラホラ(笑)てっきり影から見守ってピンチに颯爽と現れ女の気持ちが180度変わって最終的にくっつく、という展開かと思ったらああもゴリゴリいくとは・・・感覚の違いというか、なんか腑に落ちませんね。 [DVD(字幕)] 4点(2014-05-26 04:54:39) |
164. クイック&デッド
《ネタバレ》 【良かった点】 ・一騎打ちのトーナメントという発想 ・女ガンマンという特徴を上手く使った感情の揺れっぷりの表現 ・ボスのクズっぷり ・ライターでフェイクをかけるシーン ・各キャラの銃の腕の魅せ方 【悪かった点】 ・キレイすぎる主人公 ・無駄なズーム連発 ・適当なトーナメントの省略 ・撃ってもゾンビの如く復活してくる皆さん ・勝った!と思ったら負けているお馴染みの演出 ・死んだ!と思ったらインクというお馴染みの演出 ・公衆の面前でルールに従い堂々と立ち向かう殺し屋、しかも負ける ・銃弾が向かってきたことを確認した上で叫び声を上げる余裕を見せるボス ・からのダイナミック回転 ・・・全体的に、良かった点を全て帳消しにした上にマイナスにしてくる演出が致命的でした。 [DVD(字幕)] 4点(2014-04-19 23:59:48) |
165. アパルーサの決闘
《ネタバレ》 最後の決闘シーンは良かった。しかしそれまでがず~~~~~っとフラットな感じ。普通~なことを普通~にやってるだけというか。盛り上がる箇所があるわけではなく、真新しいシーンがあるわけでもない。おかげで終盤までこの映画の見どころが不明なまま。アパルーサでの決闘でようやく男の友情ないし「真っ直ぐで尊敬できる友のためならば」的なものがテーマなのかな?と思わせられたが、それもくっきりとせずぼや~っとしている。また、アリーの魅力がまるでないというのも痛いですね。 [DVD(字幕)] 4点(2014-04-08 23:23:24) |
166. 小さな巨人
《ネタバレ》 なんという壮絶で波乱万丈な人生・・・。西部劇のつもりで観ましたが、完全にじいちゃんの伝記ものでした。インディアンと白人の確執であったりカスター将軍の第七騎兵隊も描かれてはいますが、あくまで回想の中の一要素であり、メインではないですね。ビル・ヒコックとバッファロー・ビルのくだりはおまけ要素?また、全体を通してテンポとシーンの移り変わりがかなり早く、飽きはしませんでした。 内容的には、あっさりホイホイと変わり身を披露し周りを置き去りにする主人公、謎の逆さに喋る男、草むらでの唐突な出産シーン、酔ってる?とさえ思えるカスター将軍の行動など、何じゃこりゃ!?って感じの滅茶苦茶なシーンが多かった印象。というか、色んな要素入れ込みすぎな気が。 ただしかし、これがじいちゃんの思い出話である以上、「人生なんてそんなもん」とか「全てが壮大なホラ話です」と言われてしまうと、なるほどその通りとなってしまうんですよね。それがこの映画の上手いところでもあり、ズルいところでもあると思います。 [DVD(字幕)] 4点(2014-02-22 20:42:45) |
167. 勇気ある追跡
《ネタバレ》 う~むなんというジョン・ウェインの濃さ。主演男優賞受賞というのも納得ですな。しかしストーリー的には単調な感が否めず。女の子が主人公で大人たちと一緒に復讐の旅に出る、というアイデアは良かったのですが、要所要所でのイベント的なものはあるもののそれ以外の部分が平和にいきすぎな気がします。ウェイン達がマティを連れて行きたくない理由は「君が想像してるほど楽な道のりじゃないぞ」ということなんだから、もっと道中苦労する描写が欲しかった。敵とぶつかるとかそういうことじゃなくロクな食糧がないとか体力的に限界がくるとか。 あとそもそもマティに全然好感を持てなかったのが致命的。気持ちはわかりますが、事あるごとに「言うこときかないと訴えるぞ!弁護士呼ぶぞ!」とか完全にクレーマーの発想の仕方ですやん・・・。「ちょっと生意気な子ども」を通り越しすぎちゃってますね・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2014-02-16 23:29:58) |
168. 大いなる勇者
うーん渋い。渋すぎる。良曲と山の大自然を背景にした情緒溢れる物語・・・なのですが、情緒溢れすぎて私には今一つピンと来ず。深いテーマがどうこうじゃなく、ストレートに山で生きた男を描いた作品、と見れば良いのだろうか。とりあえず、最初から最後まで山の中というのは予想外だった。 [DVD(字幕)] 4点(2014-02-04 23:41:55) |
169. 怒りの河
《ネタバレ》 グリンとコールは強盗を犯し、首を吊るされかけたという同じ過去を持つ二人。その二人が出会い、お互いがお互いの過去を知っている。旅の途中までは同じ道筋を辿る二人だったが、金鉱と10万ドルの誘惑の前にその後の道筋が分岐する。すなわちコールは欲に屈するが、グリンは屈さなかった。グリンは「人は変われる」ことを証明したのである。・・・と、メインテーマはそれなのですが、他の枝葉の要素を入れ込みすぎて終盤までどこに焦点を合わせたら良いのかがわからず、結果中途半端になってしまった印象が強いです。シチュエーション的には荒野あり町あり河あり山あり、シーン的にはインディアンありポーカーあり船上ありガンアクションあり、テーマ的には開拓者の生き方あり夢と欲の対比あり恋愛あり裏切りあり等々、本当に見せたいのは何??となってしまいました。 なお、各所の美しい風景と町からの脱出シーン、および最後の最後に作品の冒頭で吊るされかけていたコールをグリンが助けた理由がわかるという構成は良かったです。 [DVD(字幕)] 4点(2014-01-16 00:24:05) |
170. 黄色いリボン
《ネタバレ》 「騎兵隊三部作」の二作目。個人的には前作より好みでした。 退役まであと数日の大尉(ジョン・ウェイン)のお話で、任務のために部隊を率いて遠征したりもしますが、やはりメインは人間ドラマでしょう。遠征の際部隊が危機に陥るようなような激しい戦闘は描かれず、直接の戦闘での死者などが出ない点にもそれが表わされています。 中尉・少尉・女性の三角関係を見守るある意味親ポジションのジョン・ウェインやお馴染みの馬で荒野を駆けるシーン、そしてBGMが良かったです。 [DVD(字幕)] 4点(2014-01-06 20:44:45)(良:1票) |
171. マッドマックス 怒りのデス・ロード
絶対に大画面で見た方が良いです。 台詞が少なく、ストーリーもほぼ無いに等しく、とにかく映像とアクション、それのみ。 ひたすら改造車vs改造車であり、一部白兵戦。 なので映像に圧倒されつつ空気感に入り込めれば高評価だったのかもしれませんが、iPadで見てしまったために画面の大きさ的な意味で全く入り込めず、面白いと感じられませんでした・・・。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-11-15 17:57:41) |
172. M★A★S★H/マッシュ
「戦争中?前線?そんなもんどうでもいいわ!くだらねえ!」・・・ということなんでしょうか?そう思って見るとなるほど、とも思います。確かに一度は見るべき作品かと思いますが、別に映画的に面白くはありませんでした・・・。コメディ要素が合わなかったのが致命的で、どこで笑っていいのかがわからず。作中の「おふざけ」はどちらかといえばドン引きでした。 [DVD(字幕)] 3点(2016-02-16 20:33:30) |
173. 逆転法廷
《ネタバレ》 裁判をテレビで放送し、さらに視聴者が判決を下すという設定自体は面白い。が、それ以外が残念・・・。 ■設定について■ こういう設定にするのであれば、人々の狂気を描くとか設定を番組関係者以外が逆利用するとかもっと設定を活かしてほしかった。結局単なる正義感溢れるおじさん弁護士の話になってしまっている。 ■テーマについて■ 結局何が言いたいのかがわかりづらすぎる。というのも、アメリカ司法制度への苦言ないし皮肉なのか大衆社会への批判なのか「正義とは何か」なのか等々、あちらこちらにふわっと寄り道するので消化不良というか、イマイチ入り込めず。 ■展開について■ 主人公の家族の描写がザ・中途半端だった。裁判が感情論のオンパレードだった。結局死刑執行されるんかい!の後にお決まりの先読み可能パターンがきて、拍子抜けだった。 ■カメラワークについて■ 動きすぎて見づらい個所が特に序~中盤に多く、しかも長い。一部酔いそうだった。 [DVD(字幕)] 3点(2015-05-20 00:44:18) |
174. ジョンQ-最後の決断-
《ネタバレ》 合わず。それは自分が子を持つ父親ではないからなのか、アメリカの医療・保険システムの知識がないからなのか・・・。 自分の愛する人が実質実現不可能な心臓移植が必要となったとき、何が何でも救いたいという気持ちは凄くわかる。しかし本作はそのやり方が大問題な気がしまくりました。要は「息子を助けなきゃ一般人を殺すぞ」と。そうさせたのはアメリカの医療・保険業界だ、社会のせいだ、という主張。ですがやはり私の感覚では共感できない。 「医療は奉仕ではない」、至極その通りだと思います。患者が「医者は患者を救って当然だ」というのはコンビニの客が自ら「お客様は神様だ」という主張と同種な気がします。サービスを提供する側が言うならともかく、サービスを受ける側、やってもらってる側が自ら主張しちゃうのはどうなのか。文句があるなら別に病院に来なきゃいい。自分が医者になればいい。というのは暴論かもしれませんが、どうもそういう感覚が拭えません。なので、病院で院長やドクターに喧嘩をふっかけ、他にも同じ状況の人がいるだろうに彼らを無視して自分だけ特別扱いを強要し、あろうことか犯罪に走るその姿は、ヒーローどころかむしろ悪役にしか見えませんでした。そういう意味では、過去に血の滲む努力したが差別やいわれなき理不尽で医者になれず金も稼げず八方塞がりで、あの状況になるしかなかった、という描写があれば見え方が変わっていたのかもしれません。 [DVD(字幕)] 3点(2015-05-14 01:24:13)(良:1票) |
175. 幌馬車隊
南北戦争の最後の年、ウィル・ジェシー・クリントの3人は北軍の捕虜収容所を脱出、南軍の部隊のもとへ行きつく。しかしこの部隊は正規軍ではなくむしろ盗賊のようなゲリラ部隊で、3人は命を保障されるかわりにサンタ・フェからセント・ルイスに運ばれる金塊の強奪の手伝いをさせられることになる、というお話。 全体を通して思ったのが、要素はあるがどれも薄味すぎるという点。深いテーマ性を持っているわけではなく、一風変わった題材というわけでもなく、特筆してすごい!というシーンがあるわけでもなく・・・脱出、アドベンチャー要素、仲間との確執、戦闘、恋愛とお馴染みの要素がありますが、どれもこれもあっさり薄味すぎます。普通~なことを普通~にやってるだけ。そんな印象のままTHE ENDまでいってしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2014-04-16 21:29:00) |
176. 砂漠の流れ者
《ネタバレ》 だめだ。こういう系の作品はどうも合わない。表面だけを見たって仕方がないことはわかるけども、その表面が滅茶苦茶すぎてぶっ飛んだ印象しか感じなかった。一目惚れ・・・ではあるが胸しかみてないホーグ、神父・・・ではあるが変態なジョシュア、復讐・・・ではあるが一人は生かすどころか後を継がせる、など、どれもこれも西部劇の鉄板パターンから中途半端に軸を外していてなんだかモヤッとする感じ。また、他の西部劇と比べてコメディ要素とエロ要素の割合が高いが、作風を抜きにもどちらも合わず。あの早回しはなんなのよw [DVD(字幕)] 3点(2014-03-08 03:03:08) |
177. アパッチ砦
《ネタバレ》 恋愛シーンでのやりとり、コメディ要素、そして軍の規律など、とにかく自分の感覚には合わない作品だった。 中佐は最初から最後まで一貫して自分の考えを曲げず、完全に戦況不利な状況で自分の命が助かる最後の救いの手も取らない。最期まで「臆病者」にならず、軍人として名誉ある死に方をした英雄である・・・と、言いたいことはわかるのですが、感覚が違いすぎて共感ができませんでした。そこに至る過程の部隊の面々とのやりとりもそうですが、どうしても合理性に欠けているように思えてしまいます。こうこうこういう理由でこう、故にこうする、というのならまだわかるのですが・・・ また、個人的にフィルに全く魅力を感じませんでした。もちろん性格的な意味で。なんかかなりの地雷さんな気がする・・・ 良かった点はやはり騎兵隊ないし馬で駆けるシーン。展開はベタですが、それをものともしない疾走感と迫力があります。あと、音楽に合わせて外で踊る二人のシーンも良かった。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-05 00:23:18) |
178. アニー(1982)
《ネタバレ》 かの有名な名曲「tomorrow」と子どもたちの「すごい練習したんだろうな~」というところは良かった。しかしそれ以外は・・・という作品でした。 特に致命的なのは、ミュージカルに的を絞っていないところが逆効果になってしまっている点。超能力もそうですが、ラストシーンは「別の映画か?」となってしまうアクション系。しかも助けるのはお前かよ!という。人間ドラマ的にも、(限られた時間のミュージカルだから仕方ないといえば仕方ないのですが)な~んかあっさり、という感が否めませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2013-12-28 04:27:45) |
179. 大列車強盗(1973)
《ネタバレ》 この映画のテーマは「騙し」なのかな?最初の方はレーン(ジョン・ウェイン)を疑うロー夫人。しかし物語が進むにつれその疑いが薄くなっていく・・・と思ったら最後でどんでん返し。そーゆーことだったのかよ!という感じ。また、溺れたロー夫人にウイスキーを飲ませるウェイン。身体を温めるためともとれるが、カップを叩き割るシーンを「この夫人を酔わせて金塊の場所を聞き出そうとしてた俺は何て卑怯者なんだ」という意味と解釈すれば、騙そうとしていたともとれる。まあしかしこの解釈にも無理があるというか、なるほどねーとはならないですね。そう思わせるには映画としての主張が弱かった気がします。最後の1分を踏まえた上で最初から観ると見方が変わるかもしれないですが、とりあえずはこの点数です。 [DVD(字幕)] 3点(2013-12-15 03:26:48) |
180. ブレージングサドル
滅っ茶苦茶すぎだろ!wまさかここまでスカッと2点をつけられる作品に出会えるとは思わなかった。恐らくこの映画は当時をリアルタイムで知り、映画に詳しく、かつセンスのある方には最高の作品なんだと思う。逆に全てに欠ける私にはただ滅茶苦茶なようにしか映らなかった・・・。コメディ的な感覚は自分とはズレていたし、パロディ的な笑いもイマイチわからず・・・。今後色々学んだ暁にはぜひ最優先で見直したい、そういう意味ではかなりのインパクトを受けた作品でした。 [DVD(字幕)] 2点(2014-06-11 01:12:56) |