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プロフィール
コメント数 2392
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  アレキサンダー 《ネタバレ》 
人類史上で最大の偉業を成し遂げたアレキサンダー大王、子どもの頃にこの話を知った時にはあまりに凄くて神話のお話しかと思ったぐらいです。実は他の歴史上の英雄たちと違って、本作の前に彼の生涯が映画化されたのは、リチャード・バートンがアレキサンダーを演じた56年製作の『アレキサンダー大王』しかないんですね。そんな難易度の高い題材にチャレンジしたのが、21世紀に入って誇大妄想気味になってきたオリヴァー・ストーンです。 物語はアレキサンダーの死から40年後、プトレマイオス朝のファラオに収まっているかつての部下プトレマイオスの回想という形式で進行します。家庭教師アリストテレスとのエピソードなど順当なストーリーテリングで始まったと思いきや、プトレマイオス=アンソニー・ホプキンスのいわゆる“ナレ死”だけで父王フィリッポスからアレキサンダーに代替わり、アジア遠征に乗り出しエジプトを征服しペルシャに攻め入りガウガメラの決戦までナレーションだけで進行するので、これは総集編かよ、ってツッコんでしまいました。でも中盤以降になってフラッシュ・バックしてフィリッポス暗殺とアレキサンダー即位をシークエンスとしてきっちり見せてくれ、けっこう巧みな脚本なのかなと感じます。ガウガメラの決戦・バビロン入城・インド侵入と象軍団との死闘、というところが大きな見せ場・スペクタクルとなりますが、やはりガウガメラは力の入った入魂のシークエンスで凄いスペクタクルです。個人的にはインドでの戦象との闘いには強烈な印象を受け、象がこんなに恐ろしい兵器になるとは驚きしかありません。初めて英軍のタンクに攻め込まれたWW1のドイツ兵もこんな感じだったんでしょうね。あとアレキサンダーたちが初めて猿と遭遇して(ギリシャには猿はいなかったみたいですね)、人間の言葉を喋らない小人の軍団だと驚くところが面白かったです。書物を読んだだけでは到底実感できないアレキサンダーの偉業も、こうやって映像で見せられるとイメージし易くなるもんですね。 ストーリー展開の背景では、妖しい母親アンジェリーナ・ジョリーの野望が隠し味となっています。まるでフランス革命の理想を語っているようなアレキサンダー=コリン・ファレルはいかにも現代的なのキャラクターですけど、マザコン的・BL的なキャラとしては最適な彼が大王らしいかというと首を捻るところです。あと驚かされたのは、アレキサンダーの死が側近将軍たちの毒殺という解釈が採られているところで、さすが『JFK』でケネディ大統領暗殺陰謀説の教祖となったオリヴァー・ストーンらしいですね。ということは、彼が主張したかったのはアレキサンダーが古代のJFKだったということか?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-25 22:54:00)
2.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 
確かにこれは判りにくいストーリーだ。単純に言えば、西側スパイのリストを取り戻すために女スパイがベルリンに潜入するというまあスパイものではありふれたプロットなんですね。このリストの内容を暗記している東独シュタージの職員も亡命させなければいけなくなって、お話しがややこしくなってくるわけです。でも、西側の諜報員たちも誰が善玉か悪玉かが判らなくなってくるストーリーテリングは、けっこう凝った脚本ですよね、そしてシャリーズ・セロンまでもが… この映画のプロデューサーも兼ねているシャリーズに力が入りまくっているんです。かつてのモニカ・ベルッチと競う“脱ぎたがり屋”の彼女だけに、四十も半ばというお歳なのにきっちり脱ぎは欠かしません。最近はジェニファー・ローレンスというピチピチした若手の脱ぎ女王が幅を利かせているので、「まだまだ私は負けないよ!」という女優魂が伝わってきます。そして彼女のファーストカットの背中の筋肉の盛り上がり方具合の凄いことと言ったら!監督が『ジョン・ウィック』の人だからアクションのキレ味もハイレベルです。たしかに格闘シーンで動き出す前にわずかに間があく感じはありましたが、四十代の女優がここまで動ければ褒めてあげなきゃね。そして『ジョン・ウィック』のキアヌ・リーヴス以上にズタボロになってゆく肉体、痛みがこっちまで伝わってきます。使われている音楽は八十年代のブリティッシュ・パンクとネーナの“ロック・バルーンは99”、オリジナル楽曲は使われてないような感じすらしました。特に私はタイトルバックに流れるデヴィッド・ボウイの“キャット・ピープルのテーマ”には持っていかれました。 ジョン・グッドマンが演じたCIAエージェント役には実はデヴィッド・ボウイが予定されていたけど叶わなかったとのこと。これは惜しいことしました、あのラスト・シーンでボウイのバックに“Under Pressure”が流れるなんて、想像しただけで鳥肌ものですよ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-04-12 23:03:12)(良:1票)
3.  アイアン・スカイ 《ネタバレ》 
フィンランドのオタクがクラウド・ファンディングも使って製作した低予算映画にしては、よく出来ているんじゃないですか。とても750万ユーロ(円換算では10億にもならない)が全予算とは思えない映像、やはりCGの力は偉大です。ナチの宇宙船やメカに漂うレトロ感はよく感じが出てましたが、ナチの逆襲というプロットも含めて既視感が濃厚で目新しさはないです。だけどギャグネタはかなり強烈なインパクトがあったんじゃないでしょうか。黒人を薬品で白人化させる、これは今のハリウッドじゃ絶対に使えないネタです。サラ・ペイリンにクリソツな合衆国大統領、まあこれは笑ってもいいでしょう。でもいちばんインパクトがあったのはこれでもかとカリカチュアライズされた国連の様相で、ヘリウム3なる鉱物を巡って巻き起こる壮絶な乱闘プロレスには爆笑させられました、サラ・ペイリンのピンヒールで殴られたらそりゃ血を見ますよ。そして北朝鮮とフィンランドのネタもね(笑)。 そういや、「続編製作中!」というインフォメーションもあったけど、どうなったんでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-26 22:59:04)(良:1票)
4.  愛についてのキンゼイ・レポート 《ネタバレ》 
近親者がまだ生存している人の伝記映画は撮るのが難しいですね。キンゼイ研究所はまるで乱交クラブみたいで、やっぱ相当な変人だったことは確かです。『ビューティフル・マインド』ほどじゃないけど、この映画のキンゼイ博士はこれでもかなり美化されていると言う指摘もあるそうです。でも、ドキュメンタリーや記録映画とは違って、伝記ものは本質的には実在人物をテーマにしたフィクションなのであり、俳優の演技とドラマの内容で評価すべきものでしょう。その観点からはあまり成功したとは言い難いですね。 しかし史実通りなんでしょうけど、キンゼイ博士の調査手法は統計学的には意義があったんでしょうか?支援していた大学の学長が「彼のレポートは大学の宣伝になった」と図らずも言うシーンもありましたが、結局マスコミを騒がせたけど実は学問的にはあまり価値がなかったとほのめかしている様に感じました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-21 18:31:26)
5.  愛と精霊の家
イサベル・アジェンデの『精霊たちの家』の映画化ですが、彼女は73年のクーデターで殺害されたチリのアジェンデ大統領のいとこにあたり、原作小説もクーデターを織り込んだ70年間にわたるチリ現代史のサーガになっています。しかしこの映画では、舞台となっている国がチリであることを観客に理解させるセリフや描写が皆無なのがとっても不思議でした。 それにしても、ため息が出るほど豪華な出演者たちだこと! 全盛期を迎えていたジェレミー・アイアンズは、もう男の色気というかオーラがまぶしいくらいですし、メリル・ストリープとグレン・クローズの夢の共演(現在までこれ一度きり)とは何と贅沢なことでしょう。とくにグレン・クローズの演技は素晴らしく、彼女が霊となってメリル・ストリープたちの前に現れるシーンには思わず鳥肌が立ちました。ただ脚本が、南米文学に特有の「現実と超現実の境い目を超える壮大なホラ話」的な要素をばっさり削っているので、なんか壮大なメロドラマにしか観てもらえないのが残念です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-04 23:30:01)
6.  アメリ
他愛のないお話しなんですが、ここまで造り込んだ映像で語られるとさすがに圧巻です。フランス映画の良質な伝統を受け継いで台詞は良く練り込まれているし、人物造形はジュネらしく老いも若きも男も女も微妙に変なキャラばかりなのが好きです。良く観るとこの映画はアメリを筆頭に登場人物たちがみな何らかのフェチであり、テーマはなんでしょうと問われれば、「フェチが世界を救う」と答えるのがいいのかも。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-17 20:24:28)
7.  アビエイター 《ネタバレ》 
スコセッシ・ディカプリオのコンビ作品では自分としては本作が一番好きです。ディカプリオのハワード・ヒューズは、さすが自分が立ち上げた企画だけあって迫力満点、あの眉間のしわは特殊メイクじゃないかって思えるほど強烈な印象が残ります。スコセッシも“頭のおかしな人”を描くのは得意中の得意ですから、ヒューズの病的な潔癖症の精神状態が痛いほど伝わってきます。「飛行家(アビエイター)」としてのヒューズに焦点をあてていることもあり、CGを多用しているとはいえ登場する航空機の考証は行き届いていて感心しました。ケイト・ブランシェットも当初は「お前はちっともヘップバーンらしくない」とスコセッシに苛められたそうですが、見事スコセッシ作品では『アリスの恋』以来のオスカー受賞女優になりました。まあ、この演技なら受賞は当然ですね。またスコセッシ映画にしては宗教色が皆無なのも珍しいところです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-25 22:37:38)
8.  アンダーグラウンド(1995) 《ネタバレ》 
この映画の味付けはコテコテのどろソース風味ですが、奇想天外なプロットを重厚な悲喜劇として見せてくれて、やはりこの監督クストリツァは天才です。彼の映画に欠かせない祝宴シーンは三十分に一度の割合で出てきますが、ヨヴァンの結婚式で花嫁が空中浮遊する場面は素晴らしかった。そしてラストでひょうたん島のように河辺が流れだすシーンには、内戦の果てに消滅していったユーゴ・スラビアという国への惜別がひしひしと伝わってきます。本作は自分にとって『奇跡の映画』です。
[ビデオ(字幕)] 10点(2010-01-07 00:02:56)(良:2票)
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