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プロフィール
コメント数 2396
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  パラサイト・バイティング 食人草 《ネタバレ》 
典型的な低予算B級ホラーと舐めてかかってはいけません。製作はドリーム・ワークスでエグゼクティブプロデューサーはベン・スティラー、音楽グレーム・レヴェル・撮影監督ダリウス・コンジとスタッフも一流です。『シンプル・プラン』のスコット・スミス書いた小説が原作ですけど、ピラミッドの頂上というほぼ限定された空間は、独創的な映像アイデアだと思います、予算も節約できますしね。この映画の上手いところは、必要最小限の情報しか観客に与えないことでしょうね。ピラミッド自体はマヤ文明の遺跡らしいけどなぜその周囲にだけ食人草が生えているのか、原住民たちは若者たちをすぐに殺さずにピラミッドの頂上に追い詰めたのか、そもそも連中は何者なのか?こういう不条理とも言うべきストーリーテリングは自分の好物です。モンスター・ホラーと言っても食人草自体は積極的に攻撃してくるわけでもないのですが、着信音を音声模写(?)して獲物をおびき寄せるところなんか、はっきり言って荒唐無稽ですけど昆虫が使う擬態が連想されてゾッとします。けっきょく本作で怖いところは食人草よりもドツボにはまって自滅してゆく五人の運命で、これはほんと文字通り痛々しい。“石で骨を粉砕してナイフを使って両脚を切断”なんて、良くこんなこと考えつくなと感心してしまいます。この映画は、食人草よりも極限に追い詰められた人間がとる痛々しい行動に恐怖する種類のホラーなんです。B級ではありますが、掘り出し物と言えるホラーなんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-21 19:41:10)
2.  ハウス・ジャック・ビルト 《ネタバレ》 
「ラース・フォン・トリアーがサイコ・キラー映画を撮った」ということで身構えて鑑賞いたしましたが、正直言って今まで観た彼の作品の中では不快感は低めだった感じです。冒頭に「この映画はラース・フォン・トリアーの作品を彼の許諾のもとに編集したものです」というテロップが出るのでこれはソフィスティケートされたバージョンなのかと勘ぐってしまいましたが、思うに彼の作品の特徴は普通に見えるキャラの行動が観る者を不快にさせるのであって、本作の様に始めからおかしいと判っている人間の行動を見せられると意外とインパクトが弱いのかもしれません。それでもジャック=マット・ディロンの狂気の行動と語られる理屈というか自己分析はおぞましく、とくに自分の妻子を狩りの獲物にして撃ち落とした鳥と一緒に並べるところには嫌悪感が抑えられませんでした。ジャックとまるで精神分析医のように対話するブルーノ・ガンツが実はあっちの世界の存在でした、ってのは想像通りでしたが、エピローグの二十分での地獄めぐりの訳わからなさこそが監督の鬱の映像化なんでしょうが、こういう表現に関するセンスはデヴィッド・リンチの足元にも及ばないと感じます。けっきょく最もインパクトがあったのは凍結した死体をくみ上げて作った“ジャックが建てた家”というわけでしたが、こういうことを平気で撮っちゃうのがラース・フォン・トリアーたる所以なんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-28 21:34:45)
3.  パッション(2012) 《ネタバレ》 
この映画のプロットは前に観た映画でも似たようなのがあったなと思いましたが、自分は未見ですがリュディヴィーヌ・サニエとクリスティン・スコット・トーマスが出演した2009年の仏映画『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』のリメイクなんだそうです。まあこれと似たようなストーリーの映画はよくあるってことです。大して話題にもならなかった映画なのに何故か三年でリメイク、監督には『アンタッチャブル』や『ミッション・インポッシブル』など一時期ハリウッドでリメイク職人になりかけたデ・パルマがまたまたリメイクを担当。でもあの二作はTVシリーズの映画化で再構築=リストラクションと呼んだ方が正解でしょうし、デ・パルマにとっては初めてのリメイク作品ってことかな。 デジャブ感が強いだけにお話しの展開と犯人はぼんやり者の自分でもすぐ判りました。デ・パルマ印のスプリット・スクリーンなどは殺人シークエンスが始まるところあたりで使われますが全体におとなしめで、言っちゃあ悪いけど散歩に連れてった犬が電柱にマーキングをしてる程度の効果しかなかったような印象です。映像には凝るけど割と判りやすいストーリーテリングがデ・パルマ風味なんだけど、ラストの夢オチか?と思わせるような判りにくい展開は彼らしくなかった。これは原作の脚本に忠実にリメイクしたってことなのかもしれませんけどね。根本的にノオミ・ラパスという女優が自分の好みじゃないってことも、悪印象を強めたのかもしれません。 コッポラ・ルーカス・スピルバーグたちの兄貴分でハリウッドでは巨匠と呼ばれてもおかしくない存在のデ・パルマ、こんな映画に関わるようなキャリアの人じゃないはずなんだけどなあ…
[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-02-09 23:27:04)
4.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
蓮實重彦教授はたしか「劇中で正確に37回大笑いさせていただきました」と映画芸術のベスト10選出で本作を評価(?)していた記憶がありますが、再見するにあたってそれはどのシーンなのか確認を試みてみました。一つ目はたぶんバリーが水浴びをしながら愛を語り合うホモ将校の制服と親書を盗んで脱走するところ、二つ目はバリーがシュバリエの変装をしてプロイセンから逃げ出すところ(これは確かに笑わせてくれます)じゃないかと推測できましたが、三つめ以降はどうしても判りませんでした。もし蓮實教授にお会いする機会があればぜひ聞いてみたいです(そんな機会あるわけがない)。 キューブリックはナポレオン映画を撮りたかったそうですけど、彼のフィルモグラフィ中唯一のコスプレものである本作は、きっとその予行演習かナポレオンものを撮る夢が破れてその腹いせとして撮ったんじゃないでしょうか。この映画で蝋燭の灯りで撮影するテクノロジーが確立したことは有名ですが、キューブリックもその技術を試すための実験映画のつもりだったのかもしれません。なんせ主演がライアン・オニールとマリサ・ベレンソンというハリウッドきっての大根役者で、俳優に百回テイクを要求したという鬼とは思えず、もう端から演技を見せようという気がないのは見え見えです。またお話しの方も前半はともかく後半は悲惨で、登場人物が全員不幸になって終わってしまうという究極の悲劇でもあります。でもキューブリックらしい凍り付いたような目線で全登場キャラを舐めまわしてくれるし、全編に流れるマイケル・ホーダーンの冷徹なナレーションが琴線を揺さぶるし、三時間なんてあっという間と感じてしまいました。また自然描写が美しいのも、キューブリック映画にしては珍しいです。ヘンデルの『サラバンド』を有名にした功績も大ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2021-02-07 23:47:53)
5.  パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 
なんせ監督は『Uボート』のウォルフガング・ペーターゼンでっせ、ハリウッドに進出して職人監督としての評価を得た彼がまたやりたかったのは、まさにこういう「海・波・男」の三拍子がそろった企画だったに相違ありません。そう考えると、ジョージ・クルーニーが船長の漁船はUボートそのものだし、操業中に起こるエピソードや悲劇的な結末は『Uボート』のストーリーの焼き直しというか進化版だと思うのは考えすぎでしょうか。今風に言えば、欲の皮突っ張らせた男たちが自滅したのは自己責任、それが職務だったとはいえ犠牲になったレスキュー隊員が可哀そう、なんて感想もあるんでしょうね。まあそんなこと言ってたら映画やエンタテインメントは成り立たなくなってしまいますけど。 まあとにかくCGの進化によりここまで凄いハリケーン描写ができるようになったというのは、素直に拍手したいです。この映画なんかは全編の四分の三はロケを含めての海上シーンなんですから、とくにハリケーン遭遇中のシーンは映画館で観ていたらマジで船酔いしたんじゃないかと思います。ラストのマーク・ウォールバーグが一人で大荒れの海上に浮かび上がってくるところ、この映像からは人間という存在の自然の前でのちっぽけさとウォールバーグの絶望感がダイレクトに伝わって怖くなりました。 日本では平成以降に台風に遭遇して漁船が遭難したというニュースを聞くことが稀になってきました。太平洋は広いうえ台風が発生して北上始める海域は日本からはかなり距離がありますからね。それに比べてハリケーンはカリブ海や大西洋の北米大陸近海といった遥かに狭い海域で発生するので、この映画の様に逃げ切れずに遭難する漁船が多いのかもしれません。冒頭とラストで映るグロースターで追悼碑に刻まれた海難死した漁師の多さには驚かされます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-18 23:35:29)
6.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
やはりゲームの映画化作品としては、これがもっとも成功した一編ではないでしょうか。私はこのゲームをプレイしたことはないですが(もちろんその存在は知っています)、『トゥーム・レイダー』や『ストリート・ファイター』などは「もとはゲームだな」と意識させられる不自然さがつきものなのに、本作はそこを意識させない独自の世界観の構築に成功しています。ミラ・ジョヴォヴィッチにしても、このシリーズのアリス役が最大の当たり役だったことは認めることでしょう。なんせ彼女の最初の登場カットがあの素晴らしいブルーの瞳の大写しなんですから、この監督、のちにミラを嫁にするぐらいですからよく判ってらっしゃいます。のちのシリーズでどんどん超人化してしまうんですが、この第一作ではいきなりハダカでしかも記憶喪失という状態で登場、まだまだ人間味があるキャラです。前半のテンポとサスペンスの盛り上げ方はB級色を吹き飛ばす爽快さもあり、尺の短さもあって中盤のダレ場も振り切ってしまうパワーがこの映画にはあります。そして“SF映画ブラック企業四天王”の一角を占めるアンブレラ社の極悪非道ぶりがある意味突き抜けていて痛快でもあり、やはりアンブレラ社が史上最凶と認定させていただきます。 あの衝撃のレーザー・ソードのアイデアは実は『CUBE』の方が早くて、そこにリスペクトを捧げて隊長を“立方体カット(つまりCUBEですね)”で仕上げたのかと思います(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-11-14 22:37:38)
7.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 
ドタバタ・コメディー+謎解きミステリーというプロットはなかなか斬新だったと思います。きわどい下ネタと人種ネタは拒否反応がある人も多いでしょうが、すいません私“黒いダグ”には心底大笑いしてしまいました。フィル・スチュ・アランのキャラもキレまくってます。いちばん悪そうなフィルが教師と言うのは強烈な皮肉ですよね。マイク・タイソンが出てきたのはびっくりでしたが、このネタでⅡまで引っ張るとは思いもよりませんでした。可笑しかったのはMr.チャウで、だってグラサンを外したら不祥事でバッシングを受けてすっかり干されてしまったあのお笑いタレントにそっくりなんですもの。でもこいつが実はシリーズ最重要のキー・パーソンだったとは、Part.1では想像できませんでしたね。ネタがヤリ過ぎ状態になったりタッチがちょっと変わってくる『国境を越える』や『最後の反省会』と比べると、やはりこの第一作が笑いのバランスが取れていていちばん愉しめるんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-28 20:56:46)
8.  パイレーツ・ロック 《ネタバレ》 
海賊ロック放送に夢中になっている英国庶民の姿を見ていると、米軍放送FENに夢中だった昔の自分を思い出してしまいました。ケイシー・ケイサムの“アメリカン・トップ40”なんか懐かしいよね。 キンクスで始まりデヴィッド・ボウイで終わる(ちょっと時代がずれてますけど)ヒット曲の数々は、選曲と使い方はセンスが良いので満足なんですが、なぜかビートルズが一曲もかからないのはどうしたわけでしょう。版権がとれなかったのかしら? 脚本にキレがなくエピソードの積み上げ方も下手くそで全体に冗漫な出来なのは残念です。船が沈没するシークエンスも『タイタニック』のパロディになっているんですけど、あまりにだらだらしてしまって逆効果です。悪辣な政治家を嬉々として演じているケネス・ブラナーと、ぶっ飛んでいるお母さん役でカメオ出演したエマ・トンプソンのかつてのカップルの怪演はなかなかのものでした。トンプソンなんか、彼女だと気づく人いないんじゃないかと思えるほどです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-13 23:46:19)(良:1票)
9.  8mm 《ネタバレ》 
スナッフ・フィルムを観たがるのは絵に描いたような大富豪、撮るのはコテコテのビザール野郎ども、とまあなんの工夫もない直球勝負で来られても面白くもなんともない。使われる音楽はインド風というかアラブ風のエスニック系で、“スナッフフィルムのジム・ジャームッシュ”と呼ばれる監督はハリウッドの業界人ではなくNYが本拠地であるなど、製作者たちが深く考えずあざとくこの映画を撮っているのが良く判ると言うものでしょう。ラスト、“マシーン”が覆面をとって素顔を見せるところで観客にサプライズをぶつけれるとこの監督は思っていたのでしょうが、冗談じゃない、みーんなこの展開は読んでいましたよ。 思えばニコジーも、この映画あたりから芸歴の大迷走が始まった様な気がしますね。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-19 22:11:58)
10.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
「香り」を映像として表現するのにはまあ成功しているのではないでしょうか。でも「香り」と言うよりも「臭い」の方が強烈な印象として残ります。いかにもヨーロッパという雰囲気の汚らしいパリが良く再現されています。主人公がいかにも風呂に入ってなくて垢まみれという感じでとてもリアルですし、パリの街中に漂う臭いを表現した映像には思わず「おえっ」としてしまいそうでした。主人公の行動など突っ込みどころはいろいろありますが、あのラストも含めてダークファンタジーとして観れば結構楽しめました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-17 01:42:13)
11.  ハッカビーズ
全然面白くない、まるで哲学学科の学生が撮ったような出来です。いまどきサルトルかぶれとは珍しい。言いたい事が判らないわけではないが、映画なんだから観客を置き去りにしちゃダメです。豪華俳優陣だけが見どころです。
[DVD(字幕)] 2点(2009-10-04 16:29:13)
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