Menu
 > レビュワー
 > FSS さんの口コミ一覧。2ページ目
FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  ミュート・ウィットネス 《ネタバレ》 
その意図的に演出された古ぼけた映像や緊迫感を煽るアップの多用などから、「サイコ」や「サスペリア」といった、古典的名作スリラーに対するリスペクトは感じるが、それゆえ残念ながら、数ある過去作品の模倣以上のものになっておらず、目新しい切り口や恐怖演出が何ひとつ見当たらなかった。  序盤の映画撮影のシーンがダラダラとしている割りに、その直後の殺人シーンへの持っていき方も唐突で違和感がある。殺人者に追われる者に聾唖者を持ってくるというのも、ちょっと露骨で単純。「真実が伝わらないもどかしさ」を演出したいなら、単に「口がきけないから」じゃなくて、もっと違う演出でアプローチすべき。  所謂マクガフィンとは言え、狙われる理由が「何だかよく分かんないけど、国家の陰謀とかヒミツを知ってしまった」と言うのも陳腐。そのためにロシアを舞台にしたと言うのもこれまた安易。  後半、撮影所に潜入する辺りからは、ほとんどコメディのような軽いノリで、前半の真剣さが損なわれている。あのオチもバレバレ。ホラーやサスペンスとしてどっちつかずな感じで中途半端。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-02-12 16:12:37)
22.  スチュアート・リトル
これまた、いくらでも否定的にも肯定的にも語れる作品だが、あの一家の「家族観」はちょっと気色悪い。何故にいきなり「ネズミ」なのか?「ネズミ」じゃなきゃダメなのか?その辺の動機(?)みたいなものが希薄すぎ。  「種族を超えた愛」というご立派なテーマは分かるけど、「ネズミを家族として愛する」という精神が、どうにも絵空事的と言うか、動物にも簡単に拡大適用してしまうヒューマニズムがめちゃくちゃ薄っぺらく、かつウソ臭い。  食費や学費といった生活費がほとんど掛からないであろうネズミを養子に迎えたって、あの家族にとっては何の負担にもならないわけで、そういうのって果たして本当の愛や思いやりから出た「真の行動」と言えるのだろうか?家族としての愛情を育むことになるのだろうか?  本来ならまず人間の子供を養子にすべきなのに、金銭的な負担の無いネズミを養子にするのって、単にペットを飼う感覚と何がどう違うの?結局、無償の愛や思いやりから出た行動ではなくて、世間的な評価や自己満足が先にあるのでは?という邪な見方をしてしまうw。  また、そのネズミが小利口で、やたら物分りが良く、気持ち悪いほどに優等生的な性格なのも可愛げが無い。飼い猫とのやり取りや、オモチャの車でのカーチェイスは良かっただけに、基本的に綺麗事だけでまとめられているのが惜しい。
[地上波(吹替)] 4点(2007-02-04 00:51:27)(良:1票)
23.  ジャケット 《ネタバレ》 
これはサスペンスではなく恋愛ドラマ(全部が彼の脳内妄想という可能性もあるけど、さすがにそれではあんまりなので却下)。  とは言え、最初「妄想系サスペンス」として撮っていたものを、途中から「やっぱ恋愛タイムトラベルにしよっか」と急遽変更したような違和感は感じる(笑)。  緻密な論理やサスペンスよりも、ラブストーリーによる感動を優先したのだろうけど、ふたりがあれだけ惹かれあうのに説得力を持たせるためのドラマが無かったり、中盤までの展開や設定に無駄が多かったりと、イマイチ脚本が洗練されていない。  自分の死の真相や殺人事件の謎を探っていくのかと思いきや、2007年にタイムスリップする中盤以降は、車の故障で知り合った少女や周囲の人間を救うというボランティアに奔走。それはそれで感動もするけど、やはりこの展開には少し強引さを感じる。無粋を承知で突っ込みを入れれば、そもそもなんで2007年にだけタイムスリップするか理由が分からないし、あの彼女にピンポイントで出会うというのもご都合主義的。  それに彼にとって院長のやった治療法は非人間的ではあったものの、結果として何人もの人間を救うきっかけを彼に与えたわけで、ならばラストで「お前に永遠にまとわりついてやる~」みたいな恨み言を言うんじゃなくて、「あんたの治療もまんざら悪くないかもな」と言って死んだほうがカッコ良かったんじゃない(それだと違法な治療を正当化するみたいになるから駄目かな)?。  その他、タイトルにまでしているけど、なんでタイムスリップするのに拘束衣(ジャケット)を着なきゃならないのかとか、ラストで彼が頭を打った時に、医師たちが治療もせずに、そのまま引き出しに入れたのも意味不明。いくら彼が頼んだとしても、普通は治療するか救急車を呼ぶでしょ。  また、湾岸戦争の後遺症で記憶障害になったとか、警官殺しの容疑者にされたといった設定が無意味。それらのイベントが単に彼を精神病院に入れるための口実以外に、どれだけ必要だったのか分からない。  基本的には悪くないけど、ちょっと脚本構成が雑で、無意味な複線も多く、作品としての一貫性に欠けているのが惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2007-02-04 00:42:54)(良:1票)
24.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
「フレディVSジェイソン」で免疫が出来たから、それほど落胆する事はなかったけど、思っていた通りの中途半端な内容だった。  結局、こういう「夢の共演」に対して見る人は何を期待しているかと言えば、共演者同士の、今作の場合はプレデターとエイリアンの純粋な「異質と異質のぶつかり合い」を見たい訳で。これが異種格闘技なら、ボクサーは相手が誰であれ、あくまで「ボクサー」として戦って欲しいというのがファンの気持ちでしょ。ボクサーが関節技に付き合ったり、ボクシングのテクニックを華麗に駆使する事なく試合が終わったら、やっぱりつまんない。それはもはや「ボクサー」ではない訳で、そうなると「異種格闘」という大前提が崩れてしまう。  今作は、そういう意味で両者の「良い所」を出し切れずに終わっちゃった感じ。戦闘シーンの演出も迫力不足。あんな怪物同士の死闘にしては、まるで凄絶さに欠けている。  また、どうせなら誰が誰の味方とかじゃなくて、人間、プレデター、エイリアンの三つ巴の攻防が見たかったなあ。人間は知恵で、プレデターは機械で、エイリアンは体力でw。  それはそうと長老プレデターさん、どうせならリプリーにも戦士の槍をあげて下さい。その資格ありすぎるでしょ。   さ~て、お次は「ターミネーターVSエイリアンVSプレデターVSジェイソンVSフレディ」か~。夢は膨らむなあ(*´д`*) 
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-02-04 00:37:32)
25.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
まずストーリー云々以前に、あの一秒に一回くらいのペースでコロコロ場面が転換する、落ち着きの無いカット割りに辟易。おまけに画面がブレまくるので、見ていて頭が痛くなった。これが大きなマイナス。その場の臨場感や迫力を出すためだろうけど、やり過ぎ。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」。監督が見る側の立場を考えていないのがよく分かる。  で、肝心のストーリーはと言えば、「可もなく不可もなし」と言うしかない。ちょっとした謎解きやカーチェイス、アクションはあれど、娯楽映画として見ると、どれもこれも突出している部分は見当たらず中途半端な印象。  ストーリー展開もキャラクターの設定上、仕方ないとは言え終始逃げ回っているだけなので飽きてくる。そこそこリアリティはあるけど、娯楽作品として犠牲にされている部分も多く、色々と突っ込みたくなる所もチラホラ。黒幕にも意外性が無いし、終わり方も中途半端。  この手のジャンルとマット・デイモンが好きな人にならお奨めできるけど、そうじゃない人にとっては、はっきり言って、見ても見なくてもどっちでもいい作品。個人的にはマット・デイモンにまったく魅力を感じないので、この点数で。 
[DVD(字幕)] 3点(2006-11-25 21:24:24)
26.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
低画質バージョン(?)を借りたのかと勘違いしてしまうほどの、恐竜や未来都市のロークオリティCG。ブリキのハリボテのような未来タクシーのバッドデザイン。問題が起こるに決まっている大雑把な安全対策。矛盾やご都合主義など屁とも思っていないシナリオetc.etc...。  突っ込み大好きな自分としても、いちいち突っ込むのが面倒くさくなるB級っぷり。  しかし涅槃の境地に達しているようなB級映画ではなく、製作サイドがマジにやっちゃってるところがイタいというタイプのB級映画。   原作通りとは言え、「サウンド・オブ・サンダー」という、作品のテーマとほとんど関係の無いタイトルをそのまま付けちゃうのもなかなかのセンスレス。中途半端にカッコつけてる安っぽいネーミングがこれまたカッコ悪い。どうせなら「ジュラシック・パラドックス」とか「バック・トゥ・ザ・ジュラシック」くらいのダサ邦題にして欲しかった。   PS.あとからこの映画の制作費が8000万ドル近くも掛かっているという、本編をはるかに凌ぐ大ドンデン返しを知って、大いに驚かされつつ笑わされた。どこにそんな大金を投入してるんだ?ゼロがふたつかみっつばかり多くないか?
[DVD(吹替)] 1点(2006-10-23 00:21:14)
27.  NARC ナーク 《ネタバレ》 
全体的には丁寧な作りで、上手くまとまっているものの、登場人物全員のあまりにベッタベタなキャラ設定やストーリー展開はさすがに気になる。  ここまでストレートでハードでベタな刑事モノを平気で作れる感覚は、ある意味スゴイ。  任務の途中で善良な市民を死なせてしまった過去を持つ傷心の刑事とか、その克服のため危険な任務に復職したことを理解せず、腹を立てて出て行く妻とか、麻薬がらみの事件の悲しい全貌等、手垢に塗れたありがちな設定の集大成。そこが気になるかならないかで、評価は変わりそう。  個人的には、その「人物描写を重くするための設定」を押し付けられているようで、冷めてしまった。麻薬捜査官の事も、結局は自業自得でしかない訳で、ほとんど逆恨みしているだけの刑事にも共感出来ずじまい。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-10-10 10:50:55)
28.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
「死刑制度」の是非について言及しなければ、サスペンス映画としての完成度は高い。限られた時間制限の中で、作中人物と共に真相を探っていく心地良い緊張感が最後まで持続する。  ただ、死刑制度については、この監督さん本人が実際にどう考えているのかが、この作品からはさっぱり伝わってこなかった。単にサスペンスのための道具として用いているだけなのか、死刑制度の問題点を、冤罪を強調することで訴えたいのか分からない(個人的には「死刑制度」と「冤罪」の問題は基本的に別問題として扱わなければならないと思っている)。  どちらにせよ、この作品のように事実を捻じ曲げ、法を欺いてまで冤罪の危険性を訴えること自体は本末転倒だろう。この作品もあえて反対論者を皮肉っている可能性もあるけど、冤罪の問題と死刑制度の問題は極めてデリケートなだけに、もう少し慎重な見せ方をして欲しかったように思う。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-09-26 00:00:52)(良:1票)
29.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
ゲームは自分でキャラを動かせるからストーリーの稚拙さを許容できるのだという事を再認識。ストーリー的にもキャラ的にもゲームとはほとんど関係なしの展開に加え、まったく内容らしい内容が無い。ストーリー面での拡充が無ければ、ゲームの映画化などまさに無意味という事を痛感させられる出来。  絶望的な状況下でのゾンビとの戦いのシーンも中途半端。もともとゲームのバイオシリーズの不満でもあるが、ゾンビを扱っているのに、ヘンに怪物怪物したデザインのモンスター(リッカーとか)を出されると急速にリアリティが失われ、見ていて冷める。  まあこんな映画を見ているヒマがあるなら、ゲーム版をやっている方がはるかに面白いので、もし未プレイの人がいれば、ぜひ遊んでみて下さい。
[ビデオ(字幕)] 3点(2006-09-15 03:51:31)
30.  スケルトン・キー 《ネタバレ》 
「憑依」とか「人格転移」というネタは、ホラーに限らず、SFでも、ミステリーでも、もちろん漫画でも、割りとあちこちで使われるものだから、オチとしての驚きや意外性はそれほど無かった。  全体的には無理なくまとまっている良作だけど、中盤までの途中経過がダラダラとしていて、ホラーとしての緊張感や恐怖感に乏しいのが欠点。ちょっとストーリー展開が「状況説明」的になり過ぎている感がある。個人的には、もう少し歯ごたえのある謎解き要素も欲しかった。  呪術の効果に説得力を持たせる上で、サスペンスやミステリーとして論理的な解釈を導入するか、オカルトとして不可知論で落とすか、という部分において葛藤がある感じで、そのため、どっちつかずで中途半端な印象になっている。  思いっきり後味の悪い終わり方も賛否両論。  傑作までには、あと一歩「何か」が足りてない。
[DVD(字幕)] 6点(2006-08-08 09:11:11)(良:1票)
31.  ハウス・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
元々たいしたストーリー性も無く、魅力的なキャラもいない、シューティングゲームがメインである「ハウス・オブ・ザ・デッド」を映画化しようと言う発想が分からない。あえてこのゲームを素材として採用する製作衝動って何?B級ホラーを作るにしても、他に暖めているアイデアも無いのかとスタッフを問い詰めたい。ネームバリュー頼りだとしたら志が低すぎないか?  また、どうせやるならやるで、ちゃんとゾンビ映画として成立するくらい大きくストーリーを膨らませるか、それが出来ないなら、とことん「おバカ路線」で突き進むかのどっちかに徹底すべき。そのどちらにもなっていないから駄作なのよ。  いちいちアイキャッチのようにゲーム画面を挿入したりするのも場違いな演出でウザいだけ。  アクションにしても、おふざけにしても、何もかもが中途半端で、製作資金や技術力以前に、「何をメインに、どう見せるべきか」という基本的な演出センスが無い。  作品の方向性としては「ブレインデッド」を目指したかったのかも知れないが、あの作品との決定的な違いは、B級映画としてのプライドとバカ映画としての「徹底感」の無さ。  例えば教会前での銃撃戦でも、「なんでお前はロケットランチャー持っとんねん!」とか、「どこから火炎放射器出したんや!」とか、「いったい何万発撃っとんねん!」みたいに、突っ込んで楽しめるくらいに、ハチャメチャにやればいいのに、肝心なところでゾンビ映画として中途半端にリアルにしようとするから、つまらなくなっている。カンフーアクションにしても、やるならワイヤーとか使って、「マトリックス」のパロディになるくらいに派手にやらないと、アクションのショボさや中途半端さが目立つだけ。  オチにしても、「いつの間にか登場人物がゲーム内のキャラクターになっている」とか、逆に「ゲーム内のゾンビが画面から出てきて街中に溢れ出して行く」、くらいの終わり方に出来んもんかねえ、監督さん…。
[DVD(字幕)] 1点(2006-07-31 10:36:48)
32.  ダブル・ジョパディー 《ネタバレ》 
「同じ罪では二度と裁かれない」という法律を逆手に取る。その着眼点は良いけど、サスペンスにもミステリーにも成りきれていない中途半端な作品になっているのは残念。  基本的にあまりにも計画が大雑把。あんなに簡単に警察や裁判所を出し抜けるものなんですかねえ。普通、「巨額の保険金にまつわる殺人事件」で、おまけに「死体も出ない」という事になれば、「自殺を装った自作自演」なんて真っ先に疑われるんじゃない?ちょっと調べれば、いくらでも不自然な点や矛盾点なんて出てくると思うんだけど。  まあ、それを言ったら映画にならないんだろうけど、もうちょっと気の効いた計画は無かったものか。さらに別人の戸籍を入手できたとしても、あんなに派手に人前に出まくるなんて、いくらなんでも無茶苦茶でしょ。知人が見てたらどうすんの?  と言うか、そもそも、こんな特殊なケースでも本当に裁かれないのか疑問。明らかに状況から言って別の事件として処理されると思うけど。無理があるなあ。  もっとも監督は、「普通の主婦であった主人公が精神的に強くなって息子と再会する」という「感動的なドラマ」を撮りたかったのか、サスペンス部分はそのための「味付け」程度にしか考えていない感じ。  ただドラマとは言っても、肝心の夫や愛人、保護観察官といったメインキャラの人間描写は中途半端で薄っぺらいし、刑務所内での囚人仲間とのやり取りもほとんど無し。おまけに時間経過も唐突なので、感動演出のためにきちんと描くべき「息子に会えない六年間」の重みも感じない。  やはりつまらない作品にたいてい共通しているのは、やる事が「中途半端」という点かな。
[ビデオ(字幕)] 3点(2006-07-19 18:00:41)
33.  トゥームレイダー2 《ネタバレ》 
駄作。ゲームの場合、自分でキャラを動かすという能動性があり、アクションや謎解きがメインだからこそ、多少のシナリオの粗さや陳腐さには目を瞑れるが、そこから映画化に伴って「ゲーム性」を取り除いてしまっては、受動的なストーリーの幼稚さが目立つだけ。  基本的に脚本がどうしようもなく稚拙。今どき「パンドラの箱」って…。案の定、ラストまで見ても、「箱」がどういう由来のモノかという説明も無いまま。教授も人類の大半を死滅させうるバイオテロを起こすだけの具体的な技術力も資金力もあるんだから、こんなよく分からんモノを必死に手に入れようとする動機に説得力が無い。単に「災いの象徴」として有名だからっていうイメージばかりが先行している。  さらに肝心のアクションがどうしようもない。「ルパン三世」並にご都合主義で、やっていることも中途半端。やっぱり主役はどんなに近距離で銃を乱射されようとも絶対に当たらないのに、こっちの撃った弾は百発百中なのが基本ですか?そろそろ、この手の安易な「危機脱出パターン」は変えなきゃいけない時期でしょう。いくら娯楽作品とは言え、見ていてまるで危機感を感じない思考停止したような演出は止めてもらいたい。私はこれを「ストーリー中盤の時限爆弾解体作業に伴うリアリティの喪失理論」と呼びたい(笑)。  また、ラストの「生命のゆりかご」とかの舞台や怪物のCGのチャチなこと。凄まじく安っぽい。途中で金が尽きたのか?もう欠点を挙げるとキリが無いのでこの辺で。  PS.こんなもの見てるくらいなら、ゲーム版をやってるほうがはるかに面白いですよ。難易度は高いけど、未プレイなら是非一度遊んでみることをお奨めします。
[ビデオ(字幕)] 2点(2006-05-16 17:47:33)
34.  インビジブル(2000)
肉体が透明化していくシーンは、CGという技術がなければまず出来ない映像演出。ただ肝心のストーリーに深みが無く、単なるモンスター映画と大差ないのが残念。でも、一度くらいは見ても損はないレベル。これも3点以下の駄作ではないが、8点以上の傑作でもない。まさにここの平均点が妥当なところ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-07 18:12:31)
35.  二重誘拐 《ネタバレ》 
まず邦題が悪い。この内容のどこが「二重誘拐」なのか?てっきり、最初の誘拐は伏線で、真の目的として別の誘拐事件が進行しているという作品かと勘違いしたじゃないか。  実際は謎解きどころか、サスペンス要素すらほとんど無い、ただのオヤジふたりの愚痴愚痴ハイキング(w。誘拐と言う設定は、オヤジふたりの対照的な人生を語らせるための舞台装置でしかない。  その語られる内容も、「リストラ」とか「家庭不和」とか「人生は不平等」とか、誰でも共感できる話ではあるものの、それによって観客に訴えかけるべき「テーマ」や「新しい視点」に特化しているとは到底言えない非常にありきたりなもの。おまけにこれと言ったオチも無し。あえて外しているのかも知れないが…。  まあ、リアリズムに拘るのもいいけど、映画として面白くなければ無意味。金を取る商品である以上、まずは「観客ありき」の映画作りを目指してもらいたい。
[ビデオ(字幕)] 2点(2006-05-05 15:02:18)(良:1票)
36.  セルラー 《ネタバレ》 
深刻なサスペンスかと思いきや、派手なカーアクションやコメディ要素も含んだ、娯楽映画といった印象。そう言う意味では、ありがちなシチュエーションを使いながら上手くまとめられた作品ではあるけど、お手軽な反面、イマイチ緊迫感に欠けた中途半端な作品とも言える。  全体のテンポは良いが、携帯ショップでの店員の応対や、仲間の女性が警官を追い返すシーンなど、この手の映画によくある「何とかなるに決まっている、わざとらしい邪魔」の連続で、見ていてハラハラするより、イライラしてしまう。  私もラストは、携帯電話に録画してあったというだけじゃなく、最初に出ていた仲間たちにデータを送信してあるとか、携帯を使って協力してもらうような駆け引き要素が欲しかった。
[DVD(吹替)] 5点(2006-05-04 19:34:03)
37.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
他の映画や小説で、それぞれ主役を張れるようなキャラの夢の競演な訳だから、よっぽど脚本や演出がひどくない限り、ある程度の面白さが獲得できるのは、ある意味当然。  そして、この手の競演モノにおいて大事なのは、話のつじつま合わせより、「どのキャラを出演させるか」であり、さらに大事なのは「いかにキャラの持ち味を生かせるか」という点である。すべてはそこに掛かっていると言っても過言ではない。  その点で見ると、残念ながら今作は「可もなく不可も無し」といった印象しかない。  各キャラの見せ場はバランス良く用意してあるが、ストーリーのスケール感や荒唐無稽さ(良い意味での)に比べると、アクションを始め、演出全般が負けてしまっているのが惜しい。どうせ突っ込みどころ満載の娯楽映画なんだから、もっとメチャクチャにハジけたものが欲しかった。  こういう「夢の競演モノ」は、製作者が思っている以上に気合を入れ、「これ以上、作り込むのは無理!」というくらいの覚悟で作らないと中途半端なものになってしまいがち。8点以上つけられるような傑作では無いが、3点以下の駄作でもない中途半端さ。まさにここの平均点が妥当なところ。
[地上波(吹替)] 5点(2006-04-29 11:34:23)
38.  ワイルド・スピードX2
<前作未見>  まったく期待してなかったから、意外に楽しめたかな。客観的に見れば、8点以上つけられるほどの傑作じゃないけど、3点以下の駄作でもない。娯楽映画としては、ここの平均程度の及第点はあるでしょ。  まあストーリーはあって無いようなものだし、個人的に車にも興味は無いけど、無駄な寄り道(恋愛ドラマとか)をせずに「スピード感のあるカーアクションだけをメインに見せる」という作り方には好感が持てる。  ただ残念なのは、主役を始め、相棒にも悪役にもヒロインにも魅力が感じられない事と、カーアクションにおいても今ひとつハジケたものが無かった事。  もっと「闇世界のレース大会」に出場するとか、その世界で「三巨頭」と呼ばれる伝説の闇レーサーたちと戦うとか、そんなトンデモな展開が見たかったな~。   
[地上波(吹替)] 5点(2006-04-25 16:19:40)
39.  エントラップメント
まあ、ドロボーエンターティメント(?)映画としてはギリギリ及第点はあるんじゃないかなと。近年のルパン三世のテレビ映画シリーズのショボさに比べたら、こっちの方がまだマシ。  この手のドロボー映画に付き物の荒唐無稽さやご都合主義は許容範囲だし、展開のテンポの良さと、盗み出す際の適度なドキドキ感で何とかカバー出来ている。  レーザーをエロいケツで避けるというのもアリ。同じ避けるにしても、某「オーシャンズ12」みたいに、むさ苦しいオッサンのカポエラを見せられるよりは女のケツを見せられた方が良い。   ラストもちょっとしたドンデン返しに加え、変にシリアスにせず、単純にハッピーエンドで終わるというのも良し。ケツに+1点。
[地上波(吹替)] 5点(2006-04-23 18:40:55)
40.  スコーピオン・キング 《ネタバレ》 
消費型娯楽映画としてはギリギリ及第点だが、剣と魔法が織り成すヒロイックファンタジーとしては完全に落第点。  何と言っても、主役を始め、メイン登場人物に魅力が無いのが痛い。特に敵の王様と預言者の女性はカリスマ性ゼロ。まるで魅力が感じられない。  ストーリーもあまりにもありがちだし、終盤辺りのご都合主義的展開にはさすがに萎える。もう少しリアリティを考えるか、さもなければファンタジー要素をふんだんに取り入れて、そんなつまらない疑問を吹き飛ばしてくれるくらいハデにやって欲しかった。  アクションも中途半端。もともと娯楽映画として作られてるんだから、中途半端な事をやらずに、もっと剣と魔法を組み合わせた痛快アクション映画を目指して欲しかった。  ラストシーンで、あのお調子者と子供と発明家のジジイが完全に無視されてるのも哀れ。
[地上波(吹替)] 4点(2006-04-16 08:35:05)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS