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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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1.  光の旅人 K-PAX
ケビンスペイシー&ジェフ・ブリッジスのダブル主演なのにこの安っぽさには驚かされます。(悪い意味で安っぽいB級映画風に見えてしまっていて非常に勿体ない) 中盤、若干の間延び感があるので余計にかったるいのかもしれませんが、まあ、哲学的な雰囲気の作品なので致し方ない部分なのかもしれません。 個人的にはこの映画にかなりハマってしまったので原作本まで取り寄せましたが、原作本と映画版は結構雰囲気が違っていて驚きます。原作と比較すると映画はより宇宙人に寄せて描かれています。映画ではどちらかというとプロート目線で、地球人(+パウエル医師=ジェフ・ブリッジス)の救済といったファンタジックな流れの優しい雰囲気に仕上がっていますが、小説版ではもっとパウエル医師の目線で、どちらかというと現実路線で精神病と向き合いつつも説明がつかない謎をどうやって理論的に説明するか?といったような、小難しい流れがメインとなります。  色々書くとネタバレになるので書きませんが、この映画には素敵な教訓が沢山散りばめられています。外から見た地球人という観点から、観客自身が自分たちの置かれている状況を客観的に考えることができるようになっています。光の速度で旅して行って帰ってくるという小芝居はあまりに適当過ぎて笑えますが、「結婚という概念があるのは地球だけだ、宇宙では誰もそのような非合理的なことは行わない」など、妙に説得力がある話も多くて興味深い。  青い鳥の一件と合せて故郷(K-PAX)へ帰ると言い始めてから俄然面白くなります。ラストへ向かう緊迫感とスピード感は大変素晴らしく、オチもかなり納得できるものでした。重要だったはずのプロートが何者であったのか?という疑問が小さなことのように感じられる素敵なラストは今も心に残ります。個人的には非常に高評価だったので一生懸命人にお勧めする作品ですが、一般的には知名度が低くて非常に残念な作品だったりもします。
[DVD(字幕)] 8点(2024-03-25 02:18:14)(良:1票)
2.  アメリ
15年ぶりに再鑑賞。こんなに面白かったっけ?そんな驚きがありました。言葉の響きと美しい風景、ポップな色合いなどなど、フランス映画特有の良さが最高に表現できていると感じました。表面上はオシャレでポップなガールズムービーを装っていますが、男子が見ても十分共感できる仕上がりになっています。(いわゆるこじらせ人間でしたら性別に関係なく共感できると思います)  おフランスらしく下ネタは結構ストレートですが、それでも全体のトーンは非常に落ち着いていて上品で小綺麗。画面の細部まで細かく演出されていて、置いてある小物から全体の色調、アメリの目の表情から指のしぐさまでどこをどう切り取っても抜かりがありません。編集も過不足がなく、ほぼ完璧といえる編集でしょう。15年経った今見ても映像の見せ方やカメラワークもCoolで素晴らしいです。「デリカテッセン」、「エイリアン4」を撮った監督の作品とは思えない綺麗で軽快な作品です。いや、全く色褪せない名作と呼べるレベルの仕上がりでしょう。  昔はあまり共感できなかったのに今は共感できるのは、自分自身が成長して己をよく理解できるようになったためか。人間の根本にある「笑い」と「自意識からの脱却」がよく表現されています。個人的には文句なしの名作です!
[インターネット(字幕)] 8点(2023-11-29 22:24:32)
3.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
ダニエル・クレイグ版の第一弾。白黒のオープニングは最高でしたがOP曲は微妙。個人的にはガンバレルから曲のトーンまではいつものものを踏襲していただきたかったところ。Wikiによるとアメリカでも本作OP曲はあまり人気が無かった様子でサントラ版にも収録されていないとのこと。  序盤からアクション満載で全速力ですが今までのボンドよりリアル路線でかなり真面目な流れ。新生ボンドは今までとは違う!というのを強調したかったのかもしれませんが、観客が見てるのはボンド映画だという矛盾。(派手なアクション映画は他にも沢山ありますし) ただ、ミサイルが出ないリアルなアストンマーティンは最高にクール(でも派手に横転しちゃって即刻退場)。ボンドガールのエヴァ・グリーンも大健闘していますが、当時26歳にしてはちょっと老け顔(でも後半はなかなか可愛いらしい一面も)。新しいカクテルを注文してみたり、やっぱりマティーニを注文してみたり(でもシェークはどっちでもイイなんて適当具合)、Qやマネーペニーが出てこないなど不満点も少なくないですが歴代の小ネタも多く出てきます。あと途中途中で挟まれる場面転換のシーンが歴代ボンドのシーンを踏襲したような雰囲気が多く、この点もよく考えて入れてあるんだろうなと感じました。  全体的な流れは結構良いものの、脚本はちょっと複雑で尻切れトンボ気味。私だけじゃないと思いますが、現シーンの結末が理解できていないまま場面転換、観客置いてけぼり状態のままで次のシーンに進んでしまう強引な流れが多かったように感じました。登場人物も多めなので誰が誰を裏切ったのかいまいちピンとこない部分もありますが、最後に全体的な流れを見たらまあ辻褄が合う状態にはなっています。  ラストカットでようやく出る定番のセリフ「Bond、James Bond.」は最高にカッコよく、歴代最高のシーンの一つに挙げられると思われます。個人的にはクレイグ版ボンドで唯一好きな回です。
[地上波(字幕)] 7点(2023-10-02 10:29:53)
4.  トゥームレイダー2
4Kテレビ放送されていましたので久しぶりに鑑賞しました。パート1に引き続き、ゲームのララ・クラフトにクリソツなアンジェリーナ嬢が好演していて素敵です。しかし素晴らしいのはそのクリソツ具合だけで、映画本編・物語の骨格に関しては非常に薄っぺらくてご都合主義満載でした。いわゆる中高生向け、良くも悪くもゲーム的で安易な内容です。煩雑な下町にヘリで乗り付けるライス博士(ジェラルド・バトラー)も少々過剰演出で失笑もんですが、ゲーム的な観点から見れば許容範囲でしょうか。  監督ヤン・デ・ポンは「スピード」を初監督して大成功させただけあって、映画の撮り方、見せ方、表現方法は非常に洗練されていて良いです。全体的に失笑する箇所は多いものの、映画としては静と動のバランス良く最後まで飽きさせません。明らかに無駄であろうバイクでチチくり合うシーンも素敵だし、その前の飛行機をぶっ壊して中国入りするシーンもやたらと派手で豪華。全体的にリアル路線だった流れが急展開、終盤に魔物系になる点も非常に楽しく、こういう各演出の上手さは監督の手腕でしょう。  総じてゲームファン、厨二病満開の世代、アンジェリーナが大好きという方は結構楽しめる作品ですが、大人志向(思考)の方には失笑な作品。個人的にはレッドドワーフ号のリマ―が出ているだけニンマリしますが、クリス・バリーはリマ―の印象が強過ぎてもう他の役では成功しないということが痛感できる作品でもありました。
[地上波(吹替)] 6点(2023-07-18 13:46:06)
5.  スコア
久っさしぶりに見ました。1回目=ナニコレよく出来てる映画ジャン!2回目=んー、結構粗が目立つかもしれない。。3回目(今回)=まあ悪くはないけど・・ ねえ。  素敵な風景やキャスト各自の演技力はなかなかのモノですが、全体的に設定が甘いせいで興ざめすることがしばしば。。例えばジャック(エドワード・ノートン)は身体障碍者の演技がほぼ完璧ですが、近所でジョギングしたりとあまりにも適当に暮らしています。ニコラス(ロバート・デ・ニーロ)もそう、危ない橋は渡らない・地元で仕事はしない・仲間を持たない・が心情のはずが、今回はブレまくっています。恋人(アンジェラ・バセット)もなんか合ってなくて、彼女とのシーンは違和感しか感じない仕上がりになってしまっています。(そもそも恋人とのシーンって、いる?)マックス(マーロン・ブランド)なんてもう誰が演じてもいいようなどうでもよい役をブランドがやってるもんだから、マックスのシーンはいちいち意味深で、見ているこちらがなんか困っちゃう感じに仕上がっているんですよねぇ。  まあしかし良い所もあります。二転三転する駆け引き、誰がどう裏切るのか?見つかるのか見つからないのか?ラストギリギリまで色々とハラハラさせられる脚本はなかなか見ごたえがあります。結末も綺麗にまとまっていて設定の甘さにさえ目をつぶれば結構見られる作品だったりもします。デニーロのアクロバティックな体勢が見られる珍しい作品だったりもします。
[DVD(字幕)] 6点(2023-01-04 17:10:12)
6.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 《ネタバレ》 
一作目のラストで何となく綺麗にまとまっていたのに、、なんというか前作の延長のようなグダグダな流れに脱力感も半端ない続編でした。まさに成長も何も無いって感じです(笑) でも前作同様音楽の使い方は非常にウマいですし、何より主役のブリジット・ジョーンズを演じるレネー・ゼルウィガーがとてもキュート。ベッドからシーツをひっぱって起き上がるシーンなど妙に可愛いのです。  中身などほとんど無いアラサー~アラフォー独身向けの軽い映画ですが主役三人の安定した演技はかなり見ものです。タイの留置所で男の悪口を言うシーンで、他人と比べて実は自分の物がとても良く見えてくるところは凄く共感(笑)で、この映画を二本続けて観て感じるのは、やっぱり女性は素直なのが一番かわいいということ。  イイ映画だとは思いますが見たら忘れる系のテレビドラマ程度の軽さなのでこの点数にしときますが、レネー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラントという超贅沢な三名が続投していますので、何らかの魔力がありそうな映画だったりもします。
[DVD(字幕)] 4点(2022-10-01 16:47:24)
7.  ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 
オープニングの生々しさから一気に物語に引き込まれました。いきなりあの感じで攻めてくる思い切った演出には恐れ入りました。鑑賞者は主人公ケビン・ロマックス(キアヌ・リーヴス)と同じ目線で、最初から妙な違和感を抱えながら話が進みます。法廷物のサスペンスかと思いきや中盤から色々おかしな方向に話が進んできます。いわゆるファンタジー的な要素が強くなってきますがストーリーに破綻はなく、意外にもすんなりと話が入ってきます。  大きな仕事へのプレッシャー、イレギュラーなボスの行動、妻の乱心、そしてエロティックな雰囲気。話がどこへ進むのかよく判らず、不安を抱えたままサスペンス仕立てで話が進むのでハラハラさせられます。基本的にはありえない設定が多いのですが、違和感がないきちんとした理屈が語られますのでグイグイ引きこまれます。 極めつけはラストです。原作には無いというラストに放たれるジョン・ミルトン(アル・パチーノ)の大演説が本当に素晴らしいです。ミルトンの熱弁は悪魔のスタンスが非常に判りやすく、自由意志の哲学などは悪魔的でない私たちが聞いても納得させられてしまいます。むしろ大正論ではないでしょうか。(ここは脚本家のトニー・ギルロイに拍手を贈りたい!)  大オチの記者の部分もウマくまとまっているので全体的にバランスがよく、いわゆる夢オチですが充足感を得てエンディングを迎えることができます。しかしストーリー自体は堂々巡りをしているだけで結局何が言いたかったのかよく判りませんし、実際何一つ解決していません。まさにつかみ所の無い映画といえますが、それでも非常に惹きつけられる映画だったと思います。未見の方は是非一度お試しください!(余談ですがニューヨークの不動産王の邸宅は1997年当時のトランプ邸でロケされています)
[地上波(吹替)] 8点(2022-09-27 14:57:35)
8.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
サスペンス・エンタメとしての完成度は一級品でありながら取り扱うテーマが冤罪や死刑制度なので派手に宣伝できない社会派な雰囲気が漂いまくっている不運な作品。出演陣もかなり見栄えが良く、主人公で死刑囚のデビッド・ゲイルにケヴィン・スペイシー、それを取材する新聞記者ビッツィーにケイト・ウィンスレット、レイプされたとされるゲイルの同僚コンスタンスにローラ・リニー等、かなり豪華な顔ぶれです。  とにかく冤罪や死刑、性犯罪をテーマにした作品ですのであまり派手に演出できない点がイタイですが、そのハンデをものともせず「セブン」「ユージュアル・サスペクツ」のケビン・スペイシーを主役に持ってきた点は凄い攻めようです。普通ならスペイシーが主役だと誰でも疑いたくなりますが、その上であえてこのラストを見せ切ったのはもの凄い勝負だったと思います。監督と制作陣に拍手を送りたいレベルです。 この映画の凄いところは、ストーリーをきちんと理解していない人がラストシーンを見てもネタバレしない点です。ストーリーを理解していない人にはなぜスペイシーがビデオに出てきたのか意味が判らないからです。学生とのセックスもそうですが、主人公はいつだって何も悪いことはしていません。色んな意味で深く考えさせられる素晴らしい映画だったと思います。  全体的なトーンは暗めですが見た人それぞれにそれなりの考察を誘発させる作りは素晴らしい。個人的にはラストのケイト・ウィンスレットの演技、そしてこのストーリーの落とし方がとても素敵でした。万人にお勧めできる完成度の高い作品。
[DVD(字幕)] 7点(2022-09-17 13:03:16)(笑:1票)
9.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
2022年、久々に再鑑賞しました。今見てもスタイリッシュだしサブリミナルも面白く、細かなところは非常に良く出来ていて終始画面には引き込まれっぱなしです。しかしながら全体的には結局何が言いたかったのか。。当時からよく判らなかったし、今でも皆さんのレビューで補完している部分があったりします。  「僕」という一人称で進むストーリーは非常に巧みで、しきりに消費社会を皮肉ったり物質的な幸せを否定したりする点もある意味カッコいい。でも本質主義、肉体主義みたいな主張もこの映画のように行き過ぎてしまうと、いわゆる”青い主張”になりがちです。この奇異な主張もタイラー(ブラッド・ピット)がやるとなんかカッコいいから困る。まあそれだけならまだしも、、この映画は車をクラッシュさせるあたりからラストに向けてよく判らなくなってきますので、鑑賞者=「僕」の根本的な理解をも超えてきます。 物資的なものを否定しながらも結局は人海戦術でテロを起こし、金融系の建物を壊したところで本質的には何も変わりません。「僕」とタイラーのカラクリも、何となくよくまとまっているようで全体的には大きな矛盾をはらんだような作品です。結局何が言いたかったのかよく判らなくなってしまいラスト付近で妙にシラケてしまうということを毎回繰り返す僕なのです。(銃を発射してしまったのには何ともガッカリ)  ブラピが真の男の姿を映していて素晴らし点はマンセーですし、ブラピからコールバックで電話が掛かってきたときのポテチを食べている音なども最高。コンビニ強盗まがいの一件も妙に哲学的で的を射ているようないないような。。まあ、なんだかんだ言っても数え切れないくらいリピート鑑賞していますので大好きなんだと思いますが、何となく高評価がつけられない映画たったりもします。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-17 10:39:42)
10.  パトリオット 《ネタバレ》 
すでに「ブレイブ・ハート」でやり切った感のあるメル・ギブソン(ベンジャミン・マーティン役)が主演を務める独立戦争を描いた大作。西部劇にはない18世紀の様式美が優雅で美しい作品です。  まさかのエメリッヒ監督なのにインデペンデンスディっぽくなく、綺麗にまとまっているのはメル・ギブソンがどこかの段階で口をはさんだおかげか。。独立戦争という体で物語は進みますがストーリーの屋台骨はベンジャミンの復讐劇という非常にシンプルなものです。そういった意味では話自体は非常にコンパクトで判りやすい映画だったともいえます。ただし、とても丁寧に作られているとはいえ164分は正直お腹一杯だったし、子供が犠牲になる脚本も個人的には苦痛でした。(終盤のダヴィントン大佐(ジェイソン・アイザックス)との決着は胸アツですが) 面白いのは、、メル・ギブソンが画面に出てくるともうそれだけで絵になっていて、彼が落胆しても、馬に乗っても、星条旗をはためかせても、斧を振り回しても、子供を抱きしめても、、 どんなシーンでも素敵なのです。息子のガブリエル(ヒース・レジャー)もかなり存在感がある役どころですが、この父親の前では霞んでしまっています。  そういえば、主人公は自分の復讐の為に戦っただけで、結果として合衆国樹立に繋がっただけです。むしろ序盤に語られるように彼自身は戦うことに反対していましたので、そういった意味では「愛国者」というタイトルには少々違和感を感じなくもないです。ちなみに、エメリッヒってドイツ人ですよね?メル・ギブソンとヒースレジャーはオーストラリア人ですよね?アメリカの独立戦争を描いた作品なのに外国人ばかりとはなかなかの異常事態です。面白くないことはなくて、十分に楽しめる映画でしたが人に勧めるならやはり「ブレイブ・ハート」のほうが説得力があってドラマチックな作品かなっと。。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-13 17:01:04)
11.  イングロリアス・バスターズ
ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)がやたら素晴らしいと思ったら助演男優賞ですね納得。。ショシャナ役の女優さん(メラニー・ロラン)もなかなか緊張感があって良かったですが、これはランダ大佐が相手だったから良い演技を引き出したのかもしれません。最初のミルクのシーンと途中のケーキのシーンは緊張感が半端なく、これだけでも本当に素晴らしかったです。反面アルド・レイン中尉(ブラピ)のパートはギャグに近い作りになっています。しかしグダグダにならずシャキっとしていて、ヒューゴ・スティーグリッツ(ティル・シュヴァイガー)の登場シーンなどは本当に最高です。(グロいですが)  全体的に妙なコダワリが多かったり長かったりしますので、合わない人にはとことん合わない可能性があります。また、クエンティン・タランティーノ監督作品なのであまり上品な映画とは言えません。それらの点がクリアできた人にとっては高評価に値する映画だと思います。私は、、まあ”普通”といった印象で、随所に素晴らしいシーンや演技は見られるものの、少々冗長で長ったらしいシーンも目立ってしまいました。プラスマイナスゼロといった感じで微妙な点数に落ち着きました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-10 12:14:25)
12.  ミスター・ノーバディ 《ネタバレ》 
「神様メール」がおもしろかったのでトライしてみましたが・・ ダメでした。最初から面白くなりそうな雰囲気を持っていて、選択する際のエピソードも各自なかなか面白いです。しかしエピソードが面白くなりそうになるとそのシーケンスが終わり、あっさり次へ。。それが何度も何度も繰り返されて、一時間もするとすっかり退屈(イライラ?)になってきます。その後、頑張ってラストまで見ましたがラスト10分は最も意味が分からない。  少年が電車で選択に迫られるシーンと、三名の女性との可能性を掘り下げてしっかりと一つずつ見せてくれたほうが良かったような気がします。そして空いた時間をバタフライエフェクトの可能性の説明に割いてくれたほうが、もっと哲学的かつ宇宙的だったように感じます。このラストでは全く意味が分からないし、とにかくなんか面白くないんですよ。。終わってからの第一声が「やっと終わったよ」ですが、観客にこれを言わせてしまう作品ってある意味最低だなと思います。(途中途中のエピソードは結構面白かったので甘めの点数ですが)  2022/8再鑑賞 やっぱり私の頭脳では終盤の流れがよく理解できませんでした。初鑑賞時同様に各女性陣との各人生は素晴らしいものの、パラレルワールド・超ひも理論などと結びついているのかどうかよく判らない終盤の流れがイミフ過ぎて台無しになっているような気がします。もっと頭が良ければ理解できるのかもしれませんが、私にはこれ以上は無理そうです。各女性陣との人生が素敵な余韻を残すだけに、もう少し万人に受け入れられるラストを準備していただきたかったところです。
[インターネット(字幕)] 2点(2022-08-25 15:25:53)(笑:1票)
13.  ザ・セル 《ネタバレ》 
皆さんおっしゃるようにオープニングの砂漠の雰囲気は素晴らしい。プロットもキレイにまとまっていて特殊なストーリーの割には全体的に判りやすく仕上がっています。話の屋台骨はよくあるカルト殺人を追う話がメインになりますが、序盤、システム説明を行うために昏睡状態の子供を治療する先鋭的な治療法が語られます。これがちょっと無理が多くていまいちリアリティに欠けますが、この映画の肝になる部分なので致し方ないところです。この先鋭的なシステムを使って殺人鬼の心の中に侵入する訳ですが、侵入するためのストーリー展開は非常に自然でした。  心に入ってからは何ら違和感はなく、むしろ連続殺人鬼の病んだ心中の表現がとてもキモ&グロくてGoodです。やたらとキモイこの表現がドン引きにならずなかなかの芸術に昇華しているのは監督と美術のセンスか(それともパクリ全開のせいなのか・・) 個人的にはオッド・ネルドルムのドーンのシーンが素晴らしかったのですが、私はこの映画で初めてこの芸術作品を知りました。とにかく馬が輪切りになったり階段がアチコチにあったり、逆さ向きに転落したりと・・ 印象深い映像が多くて驚くばかりでした。(ただ、後半はちょっと小林幸子風味で失笑を誘うシーンもあったりします) 公開当時話題になった、美し過ぎる主人公キャサリン・ディーン(ジェニファー・ロペス)ですが、確かに非常に美しい女優ですが個人的にはあまり好きなタイプではありませんでした。また、序盤にある死体を漂白するシーンの後、自分を吊るして○○するシーンはあまりにもおぞましく非常に強烈でした。  巨大な水槽が拳銃で割れるとか、なんでFBI捜査官(ヴィンス・ヴォーン)まで心の中に入ってくるんだ?とか色々突っ込みどころも多い映画ですが、この映画はビジュアルで見せる作品なのでそういう部分は華麗にスルーしたいです。何度も見たいとは思いませんが、強く心に印象付けられる映像美だったと思います。(衣装担当の石岡瑛子さんは素晴らしい仕事をしたと思います!)
[インターネット(字幕)] 8点(2022-08-15 17:54:15)
14.  コンスタンティン
ジャンル的に興味なしと判断し、長らく鑑賞することがありませんでしたがついに鑑賞。「なんだこの面白さは!」鑑賞しなかったことを後悔する完成度の高さでした。全体的に厨ニ病全開でメルヘンチックな内容ではありますが、ウマいこと現実世界(人間世界)との整合性を持たせてある天国と地獄の設定が素晴らしいです。キリスト教に詳しくなくても判りやすいよう説明が入るので、この世界観に興味がない素人でも違和感を感じることなく、この物語世界に熱中できるようになっています。むしろ現実世界との整合性など「ウマイ!」と感じる部分が多かったです。  虫をつなぎ合わせた怪人、黒猫を連れて洗面器の水に浸かって地獄へ行ってくる描写も素晴らしすぎますが、ハーフブリードたちが至るとこに居て、いつでも人間を陥れようとしている描写も素晴らしいです。個人的にはピーター・ストーメア(悪魔)とティルダ・スウィントン(天使)の掛け合いが素晴らしいかったのでもう少し長く見たかったのですが、そうなると主人公(コンスタンティン=キアヌ・リーブス)が置いてけぼりになるので映画が変わってしまいますね。  複数回の鑑賞に耐える丁寧な脚本と素晴らしい映像美ですので、悪魔とか天使に違和感を感じない人には超お勧めの映画です。(シャイア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー、プルート・テイラー・ヴィンスら、有名人も多数出演しております)
[インターネット(字幕)] 9点(2022-08-14 14:06:13)
15.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 
監督・キャスト総入れ替えのせいで前作の雰囲気は一切ありませんが、まあそれなりには仕上っています。前作のような重たい雰囲気は無く、007やミッションインポッシブルのような軽い感じで既視感アリアリです。決して悪くはないのですがこの雰囲気なら今の007(ダニエル・クレイグ)あたりに任せとけばイイんじゃない?みたいな感じです。 そもそも前作はミカエル(ダニエル)とリスベット(ルーニー)の雰囲気で押したような映画で、作品として特別面白いものでもなかったように感じます。そういった意味では今作のほうが単純なアクション娯楽作品としてずっと楽しめたような気はします。  個人的にはリスベット役のクレア・フォイは十二分に頑張っていますが、雰囲気という意味はルーニー・マーラのような女優さんを探していただきたかったところです。問題はミカエル役の役者さん、こちらがもう存在感が無さすぎてなぜ絡んでいるのか判らないレベルです。いっそのこと全カットで良かったくらいです。またNSAのエドウィン・ニーダム(ラキース・スタンフィールド)も後半仲間になって恐ろしい兵器を扱っているのが違和感。カミラ・サランデル(シルヴィア・フークス)もあんな派手な服装でウロチョロしてるのは違和感ありまくりだし、最終決戦の場を実家にしたのもよく判りませんでした。ボロ屋敷なのに最新のネット回線とか入ってて笑えました。  前述の通り単純なアクション娯楽作品としては十分楽しめたので甘めの点数ですが、まあ007の亜種っぽい作品に成り下がっていました。他の方も書いていますが国家レベルの問題を陰の存在である凄腕ハッカーが扱っているのもちょっと無理があって、全体的に違和感が多い作品でした。(雰囲気重視のせいか全体的に結構無理がたたっているような印象でした)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-21 17:39:40)
16.  エスター 《ネタバレ》 
【ネタバレあります】 この映画はネタバレ厳禁な作品です。ネタバレすると面白さが半減しますのでご注意ください。  全体的に話も面白いし雰囲気も怖いし、そしてエスター(イザベル・ファーマン)他、子供たちの演技も素晴らしい映画でした。しかしラストが全然ダメです。あれはダメだろ・・ 拳銃で撃ったり氷が割れたりする必要なんて全く無くて、特典映像に付属していた別エンディングの流れ(化粧して警察の前に出るフリだけで十分なんですよ)あれでイイんですよ。わかってないよねーと小一時間説教したいくらい酷いラストでした。ただ、プロットやエスターの可哀そう具合は非常に素晴らしいですし、とばっちりを受けた幼い兄弟たちの演技も素晴らしかったです。  別エンディング版で公開されていたらかなり高得点献上の名作になったかもしれません。現エンディング版だと本当にダメなタイプのB級映画に成り下がってしまっています。まあ、冷静に考えたら途中途中も結構突っ込みどころは多いので(笑)、ある意味B級映画という位置づけでOKなのかもしれませんが・・ それにしても本当に惜しい作品でした。南無。 
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-05-04 17:36:31)
17.  K-19
昔見た時はとても完成度の高い映画に思えましたが、再見してみるとそうでもないですね。まず妙な英語で進むことに違和感です。あとハリソン・フォードにも違和感バリバリです。 映画に関しては今改めて見ると、監督さんが何を見せたかったのか?この辺が微妙で映画として理解しがたい部分が多いです。表面的に見るならば、やはり共産主義国家の怖さがにじみ出ています。あの思想の国家は底辺に行くほど無理が生じていることは明らかで、結果的に防護服すら完備せず、また、トラブル時のマニュアルすらも満足に検討せずに原子力潜水艦を航行させてしまうという恐ろしい事態が起きてしまっています(まあ、時代もあるのでしょうが)。 50年以上前の話と比べても仕方ありませんが、現代のNK国もこのようなことなのかなと考えるとちょっと怖いですね。(共産主義=社会主義 同一と考えてレビューしています)
[インターネット(字幕)] 4点(2022-04-22 17:23:20)
18.  バイオハザード: ザ・ファイナル
やっとラスト。ついに完結。そういう意味で楽勝で5点は献上できます。ストーリー的にはとても分かり易く、今までの伏線も一応回収してくれましたので総合的には良かったと思います。ただしアクションシーン全般にCG・編集・カメラワークが最悪で、戦闘シーンでは何をやっているのか訳が判らない&目が疲れました。個人的には派手なシーンやアクションより、映画としてきちんと内容メインで落ち着いて作って欲しかったと思います。  ローラさんは非常に美しく映っていましたね!でも無意味な役柄でしたので、、なぜ彼女がキャスティングされたのか謎でした。きっと日本の観客を増やすためなんでしょうねぇ。。いろいろ文句は書きましたがビッグタイトルの完結編としてはとても満足できるものでした。Very Good!(映画的には4点ですが、ラストだし綺麗にまとまっていたという意味でも少しオマケしてこの点数です)
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-22 16:38:32)
19.  M:i:III 《ネタバレ》 
ミッションインポッシブルシリーズは大好きなのでその都度しっかり見ているハズですが、どうしてもパート3の内容が思い出せません。再鑑賞するもほとんど思い出せず、まるで新作を見ているかのような気持ちでした。人間の記憶がいかに曖昧なのか痛感しますね(笑)   最初からよく作りこまれていてなかなか面白いのですが、しかし同時にかなりツッコミどころも多いストーリーです。後半かなり重要だと思われる香港の潜入部分が完全に端折られていたのは笑えました。いいセンスですJJ(笑)そのあたりから様々な矛盾点が出てきます。。 まず盗聴&TOP関与に関してはベンジーが知らない、もしくは噂でもルーサーの耳に入らないのは少々違和感。またあれほどの軍事力を持っている敵(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、ラスト自分一人で現れて殴り合うのはかなり中学生的。挙句車に・・ 奥さんも初めて銃の扱いを教わった割には手際が良すぎて一流エージェントを・・  ちなみに奥さんはラスト付近で初めて夫の仕事を目撃した訳ですが、小太りの人からボッコボコにされてる旦那を見てさぞビックりしたことでしょうね。(うちの旦那、弱っわ・・) フォールアウトを鑑賞した後なので奥さんネタも感動一際。まあなんだかんだいっても結構楽しめましたので少し甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-22 13:47:25)
20.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
パート1は割と地味で低評価なところもありましたが、パート2は最初から毛色が変わっていてアクション路線バリバリで驚きます。しかしきちんとリアル&シリアル路線も引き継がれているので、徐々に謎が解明されてゆくサスペンス要素が良いアクセントになっています。結果的に一定の重厚感が維持されつつも適度にエンタメ要素がプラスされバランス型のサスペンス&アクション作品に仕上がっています。  いきなり恋人が居なくなるのには驚きましたが、諜報員って一人で行動するほうが合っていますのでかえって良かったような気もします。ハンドカメラが揺れすぎ問題はありますが、おかげで生々しい感じはよく表現されています。今作もリアルなアクションシーンは健在で、この映画を見ているともしかしてリアルな諜報員(&殺し屋さん)もこんな感じなのかなって思ってしまいます(汗) 難点はボーンの側の物語はそれなりに綺麗に流れているものの、CIA側の物語がやや煩雑で判り難いのが惜しいところです。CIA側は登場人物も多いし話も込み入っているので仕方ないのかもしれませんが、もう少しスッキリしてもらいたかったです。ただし敵側はパメラ、ニッキー、アボット、キリル等、魅力的な人物目白押しです。  全体的にアクション重視になっているのでエンタメとしては非常に観やすくなっています。今作(スプレマシー)と次作(アルティメイタム)は完全につながっていて、エンディング後に早く続きが見たくて仕方がありませんでした(笑)
[映画館(字幕)] 9点(2022-03-22 15:01:30)
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