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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2597
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1.  七つの会議
現在、「半沢直樹」の第2シーズンにハマり中。 過剰なまでに“舞台調”の大仰な演出にはもはや笑ってしまうが、その振り切った表現も含めて、あのドラマの娯楽性であろうし、あれくらい臆面もなく勧善懲悪を描ききってくれるからこそ、カタルシスは高まるというものだ。  「倍返し」の流行語も生んだ2013年の「半沢直樹」第1シーズンの社会的ヒット以降、作者・池井戸潤の原作は、ありとあらゆる作品が映像化されてきた。 すべての作品を観てきたわけではないけれど、どの作品も、日々声に出すことができないこの国の社会の鬱積や理不尽に対して、作品の主人公たちが痛快に立ち回ってくれることが、多くの日本人にとって高揚感となり活力となっていることは想像に難くない。  現代社会における「時代劇」という寸評も、言い得て妙であり、それは江戸時代の人々が「歌舞伎」や「講談」に興じた風景と似通っているようにも思える。  今作「七つの会議」の原作は、この映画化作品が劇場公開されるタイミングで読んでいた。 中堅電機メーカー社内で巻き起こる「小市民」たちの葛藤と鍔迫り合いが実に生々しく描かれていた。 主人公・八角民夫も含めて、登場する人物が皆この社会のどこにでも存在する「小市民」だからこそ、おそらくこの国のすべての「会社員」は身につまされる事だろうと思った。無論、自分自身を含めて。  この映画化作品も、原作のイメージを損なうこと無く、概ね忠実に仕上がっていると思う。 まさに“池井戸ドラマオールスター”といって過言ではない勢揃いのキャスティングが、まず楽しい。 出演はしていないけれど、「半沢直樹」の堺雅人や、「下町ロケット」の阿部寛が登場してきても不思議じゃない世界観は、まるで一つのユニバースを構築しているようだった。  主演は野村萬斎。原作においても“変人的”に描き出される主人公像を、更に過剰な演技プランで強烈に表現しており、この稀代の能楽師がキャスティングされたことの意味を見せつけている。  「半沢直樹」においても、歌舞伎役者や落語家などの有名所が数多くキャスティングされているが、池井戸原作を映像化するに当たっては、前述の“時代劇性”も含めて、やはり古典芸能との相性が良いのだろう。 (今や飛ぶ鳥を落とす勢いの講談師・神田伯山が何かの作品でキャスティングされるのも時間の問題だろうな)  原作小説の段階から現実感のない破天荒ぶりを見せる主人公だったが、それを野村萬斎が演じることで、更に現実感は無くなっている。 ただ、その様相は、もはやこの社会原理の善悪を問う“メフィストフェレス”のようでもあり、ラストの滔々と語るモノローグも含めて、ずばり悪魔的であった。  「半沢直樹」や「下町ロケット」のように分かりやすく英雄的な主人公が不在の作品なので、より生々しい分、分かりやすいカタルシスは得られない。 結果として、非常にモヤモヤしたものを抱えつつ、今自分自身が身を置く社会や会社の風景を訝しく眺める羽目になるだろう。  原作小説のように章立ての構成になっていないので、「七つの会議」というタイトルについては正直意味不明なことになっていたな。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-09-04 23:10:21)(良:1票)
2.  永い言い訳
「後悔先に立たず」とは言うけれど、何かが起きて、すぐさま後悔できたのなら、それはまだ健全で幸福なことなのかもしれない。 後悔すらもすぐにできなくて、永い時間と、永い言い訳を要する。人間の人生なんてものは、往々にして無様で、愚かだ。 そんな“愚かさ”を肯定するつもりはないけれど、その有様を、辛辣に、そして優しく描き出したこの映画は、間違いなく傑作だと思えた。  主人公の男(本木雅弘)は、“自己憐憫”をこじらせ抜いており、ファーストシーンから只々“言い訳がましい”。 その男の髪の毛を、慣れた手付きでカットする美容師の妻(深津絵里)。 彼女の表情は、呆れているようにも、嘆いているようにも、嫌気が差しているようにも見えるし、それでもこの駄目な男のことを愛しているようにも見えなくはない。  妻は手早くカットを済ませ、親友とのバス旅行に出かける。その一方で、夫は不倫相手を家に呼び寄せる。 そして、ふと悲劇が起きる。  冒頭のその一連のシーンを観るにつけ、この映画が良作であろうこと明らかだった。 西川美和の監督作を観るのは、「夢売るふたり」を観て以来7年ぶりだったが、彼女の作品世界が益々成熟していることは明白で、「これは覚悟して観なければ」と姿勢を正した。  とはいえ、描き出されるストーリーラインは有り触れたものであり、主人公をはじめ登場人物たちの造形も、極めて類型的なものだと言えよう。 有り触れたストーリーに、類型的な人物描写、だからこそ紡ぎ出される感情の“容赦無さ”が殊更に突き刺さる。  本木雅弘演じる主人公の「行為」は勿論擁護できないし、妻の死後に訪れた“父子”との出会いによる“輝いているような”日々も、彼の自己憐憫の延長線上の「逃避」であることは否定できない。(池松壮亮演じるマネージャーは尖すぎるぞ……)  けれど、自己憐憫であれ、逃避であれ、その時間が、誰かの救いとなり、何かしらの“気づき”に至らしめたことも明白な事実だ。 ひどく痛々しくて、極めて愚かしいけれど、そういうことも含めて「生きる」ということだということは、この世界の誰しもが否定できないことだろう。     僕自身、主人公の人間性を肯定できないと言いつつも、バッサリと断罪することもできず、どこか彼の心情に寄り添ってしまうのは、他ならぬ自分自身が、弱く、愚かな男の一人であることの証明だ。 そんな一鑑賞者の“男”の心情にまで踏み込み、掻き乱し、より一層に背筋を正させるこの監督の「視線」は、つくづく“厳しい慈愛”に満ち溢れている。  西川美和監督の力量もさることながら、出演する俳優陣が、みな素晴らしい。 主演の本木雅弘は、各シーンにおいて「ああ、これは駄目な男(人間)だ」と観る者に確信させる絶妙な表情を見せつけ、主人公の心の機微を表現しきっている。 主人公と同じく、男やもめとなった父親を演じた竹原ピストルは、独特な風貌とフレッシュな間合いで、主人公と正反対のキャラクターを好演していた。 黒木華、池松壮亮、山田真歩ら脇を固める俳優陣、そしてストーリーの核となる幼い兄妹を演じた子役たちにも、隙が無かった。  そして、夫役である本木雅弘とはほぼワンシーンの共演ながら、その短い出演時間で、全編通して“妻”の存在感を保ち続けた深津絵里も無論素晴らしかった。  命を落とした妻の映像的な描写は、その後のシークエンスにおいて回想シーンすら挟まれず、主人公の想像上のワンシーンとラストの写真のみの登場に留められている。 それでも、彼女は夫の心に居続け、後悔すらもできなかった男の心情に「風穴」を開ける。  すべてを見通していたのだろう妻の“未送信メール”を目の当たりにして、それでも彼女は夫を愛していた………なんて思いたいのはやまやまだけれど、そんなものは情けない男の“エゴ”に過ぎない。  “永い言い訳”を言い終えた夫は、出かける妻に言われたとおり、粛々と「後片付け」をしながら、気がつくのが遅すぎた「愛」を只々悔やむのだ。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-03-07 23:56:16)(良:2票)
3.  何者
「就職活動」というものをしたことがない。 今現在職に就いているわけだから、正確にはそれをしたことがないというのは間違いかもしれないが、この映画のメインストリームに描きつけられている、いわゆる“新卒採用”向けの活動をしなかったという意だ。 ただし、だからと言って、この映画が表現する鋭利で毒々しい「棘」が突き刺さらないわけがなかった。  観よう、観ようと思いつつ、長らく逃げ続けてきた映画だった。 もしも、もう少し若い頃にこの映画を観たならば、この作品から飛び出してくる棘は心の奥底まで突き刺さり、僕は、もっと分かりやすくボロボロになっていたことだろう。 今、このタイミングでこの映画を鑑賞し、あまりに辛辣な描写に痛みを覚えながらも、まだ平静を保っていられることは、幸か不幸かどちらだろうか。  少し、自分自身の話をしたい。 高校を卒業して、大学には行かず、東京の専門学校に進学した。「映画製作」の職に就きたいという夢を持ち、それを実現させるための進路だった。専門学校に2年間通い卒業したが、映画製作の現場には就職しなかった。業界の特性上、明確な就職活動的なプロセスは無かったし、映画製作の現場の猥雑で古臭い価値観は自分には合わないと思った。フリーターとニートで数年過ごし、その間に地元に帰り、今の会社に就職したのが13年前。 思い返せば、僕にとっての「20代」は、本当に地獄のような日々だった。 自分がやりたいことと、やったほうがいいことと、やらざるを得ないことが、バラバラで全く一致せず、体が動かず、結局「何も」行動することができなかった。 只々、朝が来る恐怖の中で眠り、その日一日を何とか自分の中で誤魔化して、生きてきた。  先に、「就職活動をしなかった」と記したが、既にここにも、自分自身に対する誤魔化しを孕んでいる。 就職活動をしなかったのではなく、“できなかった”のだ。映画業界に就職しなかったのではなく、“できなかった”のだ。 当時、SNSはまだ普及していなかったので、僕は、日々の自己満足と逃避の理由を、日記やブログに書き連ねていた。  愚かだったとは思う。でも、今となっても、その日々を否定することはできない。当時の僕にとっては、本当にそれが精一杯だったからだ。 そして、その上に、今の自分の人生が展開しているということも否定しようがないからだ。  この映画に登場する4人の若者(就活生)は、四者四様に痛々しく、愚かしい。正直、見ていられない。 でも、僕は、この4人の誰のことも、上からの目線で否定することなんてできない。間違いなく、彼らは僕自身だからだ。 こうすればいいのに、こう考えればいいのに、と今の僕が、当時の僕(=彼ら)に意見することは、まったくもって無意味だと思う。 「青春」という言葉で表現するには、あまりにビターで世知辛いが、かけがえのない若き煌きが存在するように、取り返しのつかない若さゆえの「闇」も確実に存在するということ。 そして、その闇にとりつかれ、押しつぶされることすらも、若者の特権なのだと思う。  登場人物の心情のみならず、鑑賞者の心情までも“丸裸”にする、とても危険な映画である。ただ、「就職活動」という経験の有無など関係なく、すべての“大人”に観てほしい映画でもあった。  たとえ地獄のような日々でも、それでも何とか生き続けてみれば、「悪くないな」と思える日がくる。そのことだけは、当時の自分自身に言ってやりたい。
[インターネット(邦画)] 10点(2019-05-05 18:12:26)
4.  南極料理人 《ネタバレ》 
終始、南極越冬隊の生活感をゆるーいテンションで淡々と描いた映画で、その表面を覆ううすぼんやりとした感じが、中盤に退屈感を呼び起こしてしまったことは否めなかった。  しかし、そのうすぼんやり感は、あくまでこの映画の表面的なものに過ぎず、よくよくと思い返せば、そこには各人物の人生における葛藤や、極地生活で小さいながらも確実に生じる心の闇、そして張りつめた精神がふいに崩れる様などもきっちりと描かれている。  そうして任務を終え、日常生活に戻っていくラスト。このラストについても、あくまで淡々としており、やたらに盛り上げない感じが絶妙だった。 南極での任務期間中、意外に潤沢な食材をフルに生かして、生活環境の厳しさを少しでも忘れさそうとするかの如く、主人公は時に豪華で時に魅力的な食事を日々作っていく。 しかし、映画の中の南極での食事シーンでは、主人公が「ウマい」と発するシーンは一つもない。 それなのに、ラストシーンで家族で訪れた遊園地の明らかに不味そうなハンバーガーを口にするや否や思わず「ウマッ!」を発する。 「食事」という行為の本当の意味の醍醐味を如実に表した、この映画に相応しいラストシーンだったと思う。  冒頭に述べたように、映画として若干間延びをしてしまっている印象はある。南極観測基地という極端に閉鎖的な環境を生かして、もっとタイトにまとめて欲しかったとも思う。 芸達者な舞台出身俳優が揃っているので、このまま舞台化したなら、かなりの名舞台作品になる予感を持たずにいられない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-05 23:44:33)(良:1票)
5.  ナイト・オン・ザ・プラネット
自分自身もすっかり大人になってしまい、深夜のタクシーに乗る機会も度々あるようになった。  大概の場合酔っ払っていて、繁華街から自宅までのせいぜい20分間程度の道のりなので、特に何があるということはないけれど、タクシーの中というものには独特の雰囲気があると思う。  その雰囲気は、全く見ず知らずの運転手と客との間に生じるその場限りの「空気感」によるものだと思う。  地球という惑星のあちこちで、全く同時刻にひっそりと織りなされたタクシー運転手と客らによる5つのショートストーリー。 ジム・ジャームッシュらしい淡々とした語り口で繰り広げられるこのオムニバス作品には、本当に何気ない人間同士の関わり合いにおける素晴らしさが溢れている。  それぞれのストーリーの登場人物たちが、その束の間の出会いによって、何かが変わったということは決してない。 ただそれでも、その一つ一つの出会いが、次の瞬間の人生を築いていくということを、この映画は、深夜の静寂の中でしっとりと伝えてくる。  とても良い映画だと思った。
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-13 13:02:33)
6.  長い長い殺人
WOWOWのスペシャルドラマ企画なので、必然的に“テレビ映画”的な雰囲気は色濃いが、直木賞作家の原作の映像化だけに、ストーリー的なインパクト以上に深みはある作品だったと思う。  多額の保険金が絡む連続殺人を、刑事、容疑者、真犯人……様々な側面から捉えていく構図には、観る者を少しずつ「真相」へ引き込んでいく巧さがあった。 全く別の立場の人間たちの心理描写までしっかりと踏み込んでいくので、単なる謎解きに留まらないドラマ性があったと思う。  ただ、この作品では各登場人物たちの「財布」からの視点というものが共通して描かれるわけだが、映像化の上では果たしてその“試み”に効果があったかどうか疑問が残る。  原作小説を読んでいないので、想像の域を出ないけど、おそらく文体では「財布」からの描写というものが、物語を構築する上で「核」としてもっと効果的に存在するのだろう。  こういう群像ミステリーは、嫌いではない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-23 13:21:10)
7.  茄子 スーツケースの渡り鳥<OVA>
自転車競技における人間ドラマを見事なアニメ表現で描いた良作「茄子 アンダルシアの夏」の続編……ってこれはなんで劇場公開されなかったのだろう。 前作に負けずよくできた作品だと思う。  自転車に人生を捧げるアスリートたちの精神世界での葛藤と苦悩を、シンプルに、実に巧みに描ききっている。 日本ではなじみの薄い自転車レースの競技としての”熱さ”とそこで繰り広げられる人間模様の“熱さ”が、レベルの高いアニメーションでもってしっかりと伝わってくる。  大泉洋が前作に引き続き主人公の声をユーモアと人間性を溢れた表現で好演している。  劇場公開でないこともだが、もう少し長い尺で作り込んでも充分に魅力的な映画になると思うのだが……。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-22 14:47:26)
8.  NOTHING ナッシング 《ネタバレ》 
社会に爪弾きされた二人の男が、突如「何も無い(nothing)世界」に放り込まれる。 その世界では、自分たちの「意識」によって“すべて”を消し去ることができる……。  「CUBE」「カンパニーマン」の鬼才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が、またもや相当に作り込まれた“異質”な映画世界を生み出した! と、かなり期待が大きかっただけに、少々肩透かしの感は否めない。  この世界は何なのか……?すべてを消し去った後にたどり着くものは……? 特異な世界観に包まれるままに、映画の「意図」を待ち望んだのだけれど、明確な答えは得られることが出来なかった。 奇抜なアイデアから端を発する、綿密なストーリー展開を予想していたのだけれど、監督の狙いはそういうことではなかったようだ。  とにかく“アイデア”ありきで、二人の男の「予想不可能」な可笑しな生活を楽しむための映画だったようだ。 それならそれで悪くはない映画だと言えるが、やはり多くの観客はそういうわけにはいかないだろう。 この監督に期待するのは、そういうものではないからだ。  ただただ真っ白な何も無い世界で、ひたすらに二人芝居を繰り広げるには、ストーリーの踏み込み方が甘すぎだと思う。
[DVD(字幕)] 4点(2006-09-15 01:06:34)
9.  茄子 アンダルシアの夏
風のように過ぎていく自転車レースに、主人公の過ぎ去った記憶、過ぎ去った時間、そして今尚つづく葛藤が重なり、駆け巡る。短編の中に、自転車レースに身を捧げる一人の男を取り巻く、あらゆる人間のあらゆる感情を、疾走感と共にみせる構成力が素晴らしい。そして、その珠玉の短編漫画を、目立った脚色をせずに短編アニメ映画として完成させた製作側の志にも頭が下がる。そう、この物語に必要不可欠なのは、リアルタイムで展開される男の“勝負”と“感情”なのだ。そこに余計な説明はいらない。故郷の夏がすべてを解放してくれる。
8点(2004-11-12 21:34:02)
10.  ナイン・ソウルズ
冒頭の不潔感漂う刑務所シーンから、ラストの爽快感まで映画としてのバランスは多岐に富んでいて良かった。9人の囚人たちのそれぞれの人間模様を描いていくという構図は面白かったけど、この尺内で描ききるには少々キャラクターの人数が多かったかもしれない。でもそれぞれが乱雑に交し合うセリフの数々には印象深いものが多く、特に板尾創路の演技かギャグなのか分からないような絶妙な一言一言がイイ感じだった。
6点(2004-04-18 13:00:01)
11.  渚のシンドバッド
なかなか日本では踏み込めない題材を真摯に描くことで秀逸な青春映画に昇華させていると思う。深く複雑に思い悩む少年たちの等身大の姿に心うたれる。若い浜崎あゆみの瑞々しい演技も印象的だった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2003-12-21 13:26:22)
12.  ナビィの恋
沖縄の奔放な空気感が満ちていて、観ているととても解放感に溢れた。おじいの存在が非常に印象的で好感が持てただけに、昔の恋に走るおばあの行動には共感できなかった部分残った。
[ビデオ(字幕)] 5点(2003-12-16 21:17:03)
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