1. BECK
いやはや、大目に見たいところですが酷いもんは酷いです。こんな適当な演出の中で、俳優陣はよく頑張るなぁと感心してしまいました。20世紀少年に続き本作のこの出来。嗚呼、堤幸彦・・・ [地上波(邦画)] 1点(2011-11-12 19:05:03) |
2. もののけ姫
凄い。アニメがここまで力を持つ映画に成り得るとは。映像、声優陣、ストーリー、音楽、全てに文句の付けようが無い作品。心が震えた。個人的にジブリ作品ではダントツ。 [DVD(邦画)] 9点(2011-11-08 14:10:45) |
3. 告白(2010)
叩かれるリスクを踏まえて敢えて。 評判が高いので見てみましたが、ミーハーな若者を喜ばせるだけの薄っぺらい映画だと思いました。 こんな作品に、「命の重さ」なんかわざとらしく語ってほしくない。 命も殺しも全てが記号的にそれっぽく並べられているだけで、好演している木村佳乃意外誰にも感情移入できませんでした。 映画を観てこんなにムカムカしたのは久しぶりです。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-23 02:14:41)(良:1票) |
4. 大日本人
これは賛否両論あって当然といった作品。いかにあの世界がツボにはまるか。映画としてのまとまりとか完成度を求める映画ではない。僕はとにかく前半のインタビューシーンでインタビューシーンのテンションが妙にツボで良かった。別に何点でもいいのだが、この映画に似た映画を僕は観たことが無いので、な~んとなく5点。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-23 02:01:43) |
5. 歩いても 歩いても
日本人を深く深く描いた映画。 言葉の全てに深い含みを感じ取れ、でもそれは日本人の最も無意識で自然なかたち。 練りに練られた脚本と素晴らしい俳優陣の演技により、圧倒的にリアルな日本人の姿が描き出されている。 上手く言葉で表現出来ない感情を、表情、雰囲気、仕草で本当に巧みに表現しているから、観賞後はずっしりと心に残る。 「いつもちょっとだけ間に合わない」という台詞。 そうそう!それが日本人だよなぁ って唸らされた。 ノスタルジックなゴンチチの音楽は優しいが、この作品は決して優しくは無いと思う。 観賞後覚えたのは上質な純文学を読んだような感覚。日本人の複雑な胸中を是枝監督は完璧なかたちで具現化してくれた。 文句無し10点です。 [DVD(邦画)] 10点(2011-04-07 18:45:15) |
6. ディア・ドクター
「その嘘は、罪ですか」 テーマはまさにこのフレーズそのもの。だが西川監督らしい何とも簡単に呑み込むことのできない演出が随所に散りばめられている。個人的に取ってつけたようなあのラストシーンは好きになれなかった。 鶴瓶をはじめ、主要キャスト全員の演技はとても素晴らしく、中でも余貴美子の自然な演技にはとても感心させられるものがあった。 [DVD(邦画)] 6点(2011-04-05 20:41:11) |
7. かもめ食堂
主演3人の作り出す雰囲気と映像の美しさで、心地よい気分で観賞できた。 時々ポッと出るシュールな笑いも良かった。 言ってしまえば、ヤマ場も無い、深みもない映画なのだが、その軽さが忙しい日常を忘れさせてくれた。 日本食がとても美味しそうに撮られていましたね~。 僕はこの映画結構ツボです。 バグダッド・カフェを観た感覚に少し似てるかな。 優しい気分になれる映画ですね。 [DVD(邦画)] 8点(2011-04-03 14:27:39) |
8. 魁!!男塾(2007)
作品はハッキリ言ってB級だが、それなりに男塾への愛が感じられる出来。 細かな所にいちいち突っ込んではいけない。 というか真面目に観てはいけない。映画を観るのではない。「男気」を見るのだ。 特筆すべきは照英の富樫っぷり。ハッキリ言って主役を食いまくってた。ファンとしては「油風呂」は鳥肌モンでした。 江田島、鬼ヒゲもイイ。が、赤石のショボさには失笑。 ただし!何より残念なのは虎丸=山田親太郎のありえないミスキャスト。男の欠片も感じられなかった。 まぁしかし予想していたよりは全然楽しめる出来。原作ファンであることが大前提ではあるけれど。 [DVD(邦画)] 5点(2011-02-28 04:49:58) |
9. おくりびと
今になってやっと観ました。 納棺師という職業を通じて人間の死を描くという、題材自体は凄く良いと思う。 が、前評判が高すぎたこともあり、少し肩透かしを食らった感じというのが正直なところ。 いかにも日本ならではの情景や儀式が描かれているので、アカデミー外国語映画賞を受賞したのはなんとなく理由が分かる気はするが。 俳優陣の演技はとても良いのだが(個人的に広末だけは微妙)、台詞、展開が何だか全体的に安っぽくて、とにかく感情移入できなかった。 そして何より長くて退屈。無駄なシーンをカットして、もっとタイトに仕上げられなかったものか。長尺だとしても、それに見合った深みのあるシーンで展開していくのであればともかく、明らかに映画のテンションを落とすシーンが多かったように思う。 特に終盤は丸ごといらないのでは?と思ってしまうほど。 期待しすぎた自分が悪かったのかもしれないが、設定が良いだけに、本作の深みに欠けるマイナスの部分が際立って見えてしまった。残念。 [DVD(邦画)] 5点(2011-02-28 04:24:04) |
10. ALWAYS 三丁目の夕日
サンタさんのシーンが特に良かった。 ベタベタの感動モノであるが、俳優陣の演技力もあって、素直に泣けた。 堤真一、薬師丸ひろ子、三浦友和、小雪の演技が特に素晴らしかった。 VFXも過剰すぎず雰囲気があり良かったが、少しBGMの音量が大きすぎるかな。。 良作だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2011-02-28 04:11:56) |
11. 空気人形
凄く非現実的な設定にも関わらず、引き込まれた。 人間だれもが抱える心の隙間。その虚しさを埋めるために、人は色々なものに寄りかかって生きる。空気人形はまさにその空虚さを埋めるためだけに作られるもの。 その完全に依存されるだけだった空気人形が、心を持つ。楽しさや美しさに感動したりもするけれど、人間と同じ心を持ったからには、悲しさや空虚な心も生まれる。元がからっぽだっただけに、心を持った後の空虚さがより際立つ。 そんな人形の目を通して見ることで、周囲の人間たちの大なり小なり確実に存在する空虚な心が、凄くリアルに感じられ・・・色々考えさせられる映画でした。 ラストは賛否あるかもしれないが、個人的に凄く素敵なシーンだと思った。 内容が内容なだけに、誰にでも勧められる作品ではないけれど・・・。 まぁ色々書いたが主演のぺ・ドゥナに尽きる。彼女以外誰もこの役を演じることは出来ないでしょう。 [DVD(邦画)] 8点(2011-02-20 18:12:22) |
12. ヒーローショー
《ネタバレ》 無軌道な若者の姿はとても上手く描けていると思う。 映画全体(特に前半)にヒリヒリした暴力性が漂っていて、若者特有の刹那的な安っぽさの演出もとてもリアルに感じた。 肝心の暴力シーンはとてもリアルに描けていたと思うし、俳優陣それぞれの演技も思いのほか素晴らしかった。ジャルジャルはじめ、ほとんど名前の知れていない若手俳優でも、凄く良い表情が切り取られていたように思う。 ただ、これは人それぞれ感じ方が違う部分だと思うが、個人的に 「人を殺しておいて、その程度か?」と強く思ってしまった。 主人公2人の事件後のそれぞれの葛藤は確かに描かれているし、最終的報復もされているのだけれど・・・ なんだかヌルい気がした。 近年のケンカ・暴力映画について、監督は本作の暴力シーンで落とし前を付けることが出来ているとは思うが、暴力が生むその後の辛さ、痛さについては踏み込みがなんとも中途半端な気がする。 この作品のメッセージを観る側に強く響かせたいのなら、そこは容赦なく描くべきだったと思うのだが・・・・・・・・・・・・・どうでしょう。 良い意味でも悪い意味でも「投げっぱなし」な映画なので、鑑賞後はイヤでも色々考えさせられる。 まぁこの感覚はなかなか他では味わうことが出来ないものなので、とにかく一度観ることをオススメします。 [DVD(邦画)] 6点(2011-02-17 16:17:49) |
13. 天空の城ラピュタ
子供時代に一度は観ておくべき夢いっぱいの映画。文句のつけようのない出来だと思います。 [地上波(邦画)] 9点(2011-02-14 08:47:15) |
14. シベリア超特急
あらびき団レベル。合掌。 [DVD(邦画)] 0点(2011-02-10 15:54:35)(良:2票) |
15. 座頭市(2003)
この作品は北野監督も大衆ウケを狙って作ったのだろう。 ポップで非常に観やすい出来で、今までの北野作品には無い、ストレートなエンターテインメント。 タップダンスなど、随所随所に斬新な演出が見られるものの、ちょっと全体的に狙いすぎていて単純に肌に合わなかった。 残念ながら面白みを見出すことは出来なかったが、激シブな勝新座頭市とどうしても比べられてしまうプレッシャーの中、中途半端でなくきちんとオリジナリティを吹き込んだ監督の潔さに4点献上。 [地上波(邦画)] 4点(2011-02-09 11:27:14) |
16. HANA-BI
本作はそれまでの北野映画に比べ、非常に解りやすく、暴力描写も抑え気味であるところから、一般的に高い評価を受けながらも、コアな北野映画ファンには「ソナチネ」などよりも評価が低いようだ。 そういう自分も北野映画の大ファンであるが、それ以前に単純ないち映画ファンなので、良い映画なら誰が監督で前作がどんなものであろうと、素直に「良い」と言いたい。 ところどころ暴力的なシーンはあるが、これまでで一番優しいたけしが作品全体を通して描かれている。 映画中のたけし、岸本加世子の仕草ひとつひとつがとても切なく、北野ファンでなくとも充分に感情移入出来ると思う。 岸本加世子の台詞が無い、表情だけで見せる演技は秀逸。 ラストの台詞で思わず涙してしまいました。 特別奇をてらった演出や難解さは全く無いが、美しい雪国、海を背景に描かれる悲しい夫婦愛に、心が揺さぶられるシーンがいくつもあった。 絶望的な旅ながら、2人はとても楽しそう。美しい花火ほど、散り際はとても切ない。 素敵な一本だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2011-02-09 11:13:29) |
17. しんぼる
これは酷い。「大日本人」が結構好きだっただけに・・ 松ちゃんが真面目に作って真面目にスベってる。 笑えるシーンは幾つかあるが、それを打ち消す程につまらない、蛇足としか思えないシーンがダラダラと続く。 思ったより平均点が高くて驚き。 松ちゃんは大好きだが、いくら妥協してもこれは評価できない。 [DVD(邦画)] 1点(2010-10-09 00:55:01) |
18. ルパン三世 カリオストロの城
今観ても全く古くない。 いちいちカッコ良すぎ。鳥肌モンです。 [地上波(邦画)] 9点(2010-10-08 23:52:55) |
19. イノセンス
仰々しい比喩や引用を多用しすぎて、登場人物間の会話があまりに不自然。結果誰にも感情移入出来ず、途中からストーリー展開すらどうでもよくなってしまった。よほどこの世界観が好みな人でなければキツい作品だと思う。 [DVD(邦画)] 1点(2010-09-25 15:01:28) |
20. THE 有頂天ホテル
「ラヂオの時間」が個人的にツボだっただけに、本作は笑えたけど全体的にすこし雑な感じがした。単純にハッピーになりたい人にはお勧めできるかもしれない。 [地上波(邦画)] 5点(2010-09-25 14:58:17) |