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 > 奥州亭三景 さんの口コミ一覧。10ページ目
奥州亭三景さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 826
性別
メールアドレス sankei_o@olive.freemail.ne.jp
自己紹介 あたしは見ている映画は数あれど、
思い出せずにREVIEWが出来ません(笑)
我が心の師である、淀川長治氏の”愛ある批評”を目指していますが
ストレスが溜まってるのか、最近は毒舌が多くなりました(笑)
そんな愉快な奴ですが、お見知り置きを

好きな映画ジャンル
 戦争映画、コメディ映画、ドキュメンタリー映画
 スポーツ映画、実話系映画、

苦手な映画
 スプラッタ系ホラー映画
 (子供の頃に失神して以来、トラウマなんです)
 最近のハリウッド系映画

”特に”好きな映画監督
 チャールズ・チャップリン、黒澤明
 80年代前半までのスピルバーグ、ジョン・ランディス
 マイケル・ムーア、井筒和幸、大林宣彦

好きな役者
 懐かしい名前しか出てこないので書きません(笑) 

好きな映画評論家
 淀川長治(本当に評論家の究極な方でした)
 荻 昌弘(視点と分析力、好きな映画への熱弁が素敵な方でした)


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181.  Shall we ダンス?(1995)
周防監督の映画の着眼点って好きです。やっている事は格調高いはずなのにそれがいかにも庶民的に思えるのが良いですよね。キャストもおなじみの面々なんだけど、洒落の利かせ方なんかちゃんとキャストに併せていたりしてね。草刈民代は棒読みというか、ああいうキャラに見えるのだけど、あのキャラだけが確かに浮いた感じがしたのはちょっと残念です。
7点(2001-09-10 17:59:40)
182.  幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬
まあ、一言で言えば「武田鉄矢」の独りよがりの映画です。でも坂本龍馬をあそこまで格好悪く下品に描けたのは評価してます。傍若無人な高杉晋作も吉田拓郎の演技は上手くないけど良かったし、坂本龍馬の泣かせのシーンは浅野温子の表情がポイントになってたり、竹中直人がコメディ・リリーフになっているなど、色々な工夫が見られて良かったと思います。
7点(2001-09-04 18:53:27)
183.  機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
リアル・ロボットアニメとか言われたのは今は昔、ニュータイプが進んでくると「魔法」の要素を引っ張り出さないと収集がつかなくなるっていうのはわかりきった事だったのに、やっちまいましたね。(笑) 主役の筈のアムロとシャアが妙に浮いてる感じがしたのはあたしだけ? まあ、”キャラ殺し”富野の面目は保てたし、フォローなんかはじめからしないというそのスタイルはさすがでしたね(なにがだ!!)
7点(2001-09-03 19:03:18)
184.  戦国自衛隊
角川映画のよき時代の作品ですね。半村良の原作とはちょっと逸脱した部分がなきにしもあらずで、そういう部分を演出で抑えているのかなぁなんて思います。残念なのは装甲車。あの前がタイヤ、後ろがキャタピラタイプのものはあの当時すでに過去の遺物として自衛隊ではつかっとらんのですよ。まあ、自衛隊に協力要請して断られた事もあったからでしょうけどね。ちょい役で薬師丸ひろ子が出てくるけど、とても’少年’に見えなかったなぁ。
7点(2001-08-31 12:40:14)
185.  幕末純情伝
いやー久々に角川映画見た!!って感じの映画でした。ノリはさすがつかこうへいだし、それに監督もしっかり合わせて作っている感じがあって良い。牧瀬里穂の出てた映画じゃかなり彼女の演技の良かった映画だと思います。
7点(2001-08-20 20:34:28)
186.  機動警察パトレイバー
人型ロボット(レイバーは汎用工作機械か)にリアリティを感じたのは私がまだ若かったから?今考えてみると、ちょっとおかしな部分もあるけど。原作にしてもテレビにしても映画にしても人間ドラマを大きく描いている点であたしは評価したい。
7点(2001-08-20 20:18:31)
187.  ルパン三世 カリオストロの城
公開時には旧TVシリーズのハードボイルドタッチの路線を期待していたのだけど、宮崎駿に期待するのが間違いでした。ジャケットの色が違えどもやはり新TVの路線が濃かったのが残念だったですね。物語としてはどこも問題ないし面白いのだけど、ルパンが過去に含みを持たせている分、次元に喋らせ過ぎたんじゃないかと思うんですよ。かといって、代わりに語るキャラがいないけどね。しかし、年齢設定がわからないのだけど、今見てもルパンや不二子が自分より年上に見えるのはどう言う事でしょう?自分より上だったら不二子なんか大年増だよなぁ(笑)
7点(2001-07-23 22:25:25)(笑:1票)
188.  メンフィス・ベル(1990)
戦争映画というよりは青春映画とかノスタルジックな映画という感じがしてならなかったです。敢えて言うなら、爆撃シーンでの描写をもうちょっと騒がしくしても良かったんじゃないかなぁ。そうすると、戦争の狂気なんてものももう少し進んだ形で見られたと思います。
7点(2001-01-30 00:58:18)
189.  雨を告げる漂流団地
子供に頃に見たジュブナイルを映画化した感じが強いね。 その意味では小学生には物凄く面白く見えるかもしれない。 でも、多分、アニメ好きの高校生以上の人が見ると、非常に退屈だったり、つまらないって思うかもしれない。 やたらと先を読もうとしちゃったり、伏線回収がどうとか言ってしまってね。 あたしもそうでした。、 でも、これはそんな人に向けたアニメでは無い気がします。むしろ多感な時期を過ごしている小学生向けだよね。 だから大人が観てしまうと、高評価と低評価にはっきりと分かれてしまうかもしれないですね。 あたしは大人の目線で見たら、やっている事はちっぽけだし、登場人物達の行動と言動が結構ハチャメチャで、多分共感できる人は少ない気がするんだよね。でもそれが子供ってもんだし、そうしたジュブナイルにあれこれ言うのも野暮な気がします。 とは言っても、映画として評価する必要はあるだろうから、見方が分かれるという中での高得点という意味で、この点です。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2024-01-30 07:53:15)
190.  耳をすませば(2022) 《ネタバレ》 
ジブリ作のアニメは、かなり宮崎駿のテイストに寄せたシナリオになっている分、原作の甘い部分が強調されているのだけど、本作は原作にかなり原作に寄せている。 まぁ、アニメ版にかなり沿っている分、アニメ版に迎合した感が否めない。その上で、10年後とした事が、いい意味で原作の漫画を観ているみたいで楽しい。また、原作者の別の漫画のテイストを入れている感じが、あたしにはみえた。主人公の心の揺らぎや葛藤をシナリオに加えたのは、うん、まさに少女漫画、という感じがした。 但し、狭い世界観の感じは、悪い意味での少女漫画のテイストが出ていたと思う。この辺は、アニメ版に寄り添ってしまった、悪い部分ではないかと思う。 どうせなら、もっと原作に寄せて、アニメ版を忘れさせてくれる様な作品にして欲しかったと思う。そうすれば、もっと評価が出来たんじゃないかな。
[映画館(邦画)] 6点(2022-10-16 11:10:49)
191.  劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
先ず、京都アニメーションは21世紀になってから、数々の名作を配し、海外まで人気を轟かせた功績は大きい。  そんな会社に対して八つ当たりで行われた犯罪でこの映画に携わった多くのアニメータが亡くなった事は  残念で仕方がない。故に、ここに哀悼の意を示したい。  さて、だからと言って映画の評価は別物である。  原作を知らない、TV版を見ていない身としては、かなり素直に見られた気がしている。  分かりにくい所は多々あるが、内容的にはかなり面白いと思う。  但しシナリオは正直言えばシャマラン並みに複雑怪奇だ。  現代のある手紙から過去の話に遡って物語が始まるのはよくあるパターンだ。これ自体は悪くない。  でも物語に関連してくる話と、現代との結びつきは嘗て祖母が毎年誕生日にドールという郵便サービスから手紙を受け取っていたという事以外に関連性が無く、その意味で現代に生きる少女が全く狂言回しの役回りを演じきれていない。  それがどういう事になるかと言えば、物語の整合性を求めない事となり、結果的に少女の必要性を感じない結果になっている。また、話の盛り上げ方が良く分からない。ドールと呼ばれる仕事を請け負う女性を主人公にしている割に、ラストでの感動が無いのだ。これはその前に挟まれているエピソードがあまりにも悲劇且つ感動的である為、そちらに全てを持っていかれた感が強いと思う。これってシナリオが悪いのか、演出が悪いのか…まぁどっちもだと思うね。  内容自体は決して悪くないのだが、映画単体で考えると、少し首を捻らざるを得ない。
[映画館(邦画)] 6点(2021-06-16 12:43:33)
192.  心が叫びたがってるんだ。(2015) 《ネタバレ》 
出来は悪くないよ、下手な邦画のデートムービーなんかに比べれば、全然出来は良いんですよ。でもね、じゃあ映画としてみた場合どうかというと、ちょっと微妙なところなんだよね。作りとしてアニメでないと表現できない様な所ってのは確実にあって、そういうものをちゃんとアニメで表現できているのは物凄く良いと思うんだ。でもシナリオや演出的に、アニメや漫画をよく見ている人にしか分からない様な部分も結構あって、多分そういう所がレビュアーさん達の評価を落とす結果になってるよね。結構ツッコミ所が多いし、構成的にやっておかなくてはいけない様な事が半分くらいしか出来てない。ミュージカルのラストに至っては折角良い試みをやっているのに歌そのものがちゃんと聞こえないのでは意味がないしね。まぁ、前述した通り、下手なデートムービーみてるよりは全然面白いし、アニメに偏見を持っている人なんかには一番みやすいと思いますね。
[映画館(邦画)] 6点(2015-10-24 20:59:36)
193.  銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 
漫画原作の実写化という事で不安があったものの、吉田恵輔が監督という事で見ました。まぁ原作と映画は大きく違ってしまう事は良くあることでそれは仕方の無い事なんだけど、この映画に関してはちゃんと原作の芯の部分をしっかり残してくれたことはとても良かったんじゃないかと思います。特に豚の屠殺シーンを入れたのはこの物語のテーマのひとつであり、良かったんじゃないかな、と思います。それとキャスティングはなかなか絶妙だと感じました。原作の登場人物っぽい特徴のあるキャストを入れつつ、中村獅童の様な元のキャストとはかけ離れた感じをしっかりと取捨選択したことは大きく評価したいです。残念なのは、所々に変な笑いを入れてくる所かな。例えば主人公の八軒のちょっとした能力に対する他社の一言とか、ヒロインの御影に対する他者の一言に対する反応を繰り返すのはアリだと思うけど、普通のシーンで変なギャグが入っていたり、原作でのギャグと同じ事をやろうとして中途半端になっていたりするのは、はっきり言ってナシなんじゃないかと思うんだよね。それと原作ではマスコットになってる副ぶちょーなんかは、何の絡みも無いのだから、要らなかったんじゃないかと思うんだよね。つまらないことかもしれないけど、こういういう小さい事が原作を読んでいる者としては気になるし、勿体無いと思います。
[映画館(邦画)] 6点(2014-03-30 05:43:25)
194.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
近年の宮崎駿監督作としては傑作だとおもいます。宮崎自身がミリタリーマニアでありながら反戦論者であるという矛盾した感情を堀越二郎の姿を使って堀辰雄の作品をベースにアニメをつくり、アニメ・特撮オタであり、アニメーション作家である庵野秀明に演技をさせて出来たのがこの映画で、実は宮崎自身の心境を描いた作品じゃないかな、と思うわけです。但し、これを普通の人に勧められるか?というと、NOという回答しか出せません。事前に、あるいは事後にこいう解説ができる人が周囲にいればいいけど、いない場合は正直、表層的には楽しめるけど、宮崎駿のアニメの奥の深い面白さとかは分からないんじゃないかな?と。また、これまであれだけ子供の為にアニメを作っていた人らしからぬ作品になった事で、只々素晴らしい、とは言えないとおもいます。彼のアニメの良さって先ず子供達に楽しんで貰うって事が最初にあるから、家族で見に行けるという所があると思うのだけど、今作について言えば、完全に子供は置いてけぼりですよね。それを両手放しで喜んで良いのかと思うとやはり疑問が残るわけです。内容的にも少しだけ言わせて貰うと、あの終わり方は堀辰雄の作品風としては正しいのかもしれませんが、堀越二郎の夢で出会うイタリア人航空技師が当初言っていることに対しての堀越自身の回答は見せてないわけで、そこは中途半端になってしまったかな、という気がします。多分、それに対する回答は彼だけの設計では無いですが、YS-11を1カット出すだけで十分に効果があったと思うんですよね。
[映画館(邦画)] 6点(2013-09-10 00:25:34)
195.  映画 けいおん! 《ネタバレ》 
漫画もテレビアニメも見ていた身ですけど、こんなもんかなぁという感じです。 画のクオリティを言ってた人が居たのだけど、今のアニメって平均して高くなっているからあまり参考にはならない。面白くなる要素は沢山あるのだけど、物凄く中途半端になった感が強いのは否めないですね。漫画を含めてこのアニメの良さは主人公たちとその身近な人たちにだけ特化して話が作られるから面白いと思うのだけど、映画化するにあたって、やたらと他の学生を台詞に参加させるというのが物凄く残念でした。結局、尺が持たない(=それだけの脚本が書けていない)って事だからね。主題の置き方がハッキリしなかったのもマイナスの要素です。この映画のメインテーマは先輩たちの後輩への想いだと思うのだけど、卒業旅行を交えてしまった事で、途中が物凄くメインテーマを希薄にさせてしかいないし、その割には途中で思い出したかのようにメインテーマを思い出させようとする動き(でも全然動かない)を取るし。京都アニメーションという制作会社はテレビアニメとしての質の高さはあたしも評価しているのですが、どうも劇場用映画を作るという段になると、こうした中途半端間しか出せないんですよね。多分、それはテレビアニメのヒットを受けてのご褒美的な形での映画製作しか考えていないからじゃないかと思います。だから初めて見る人に対しては非常に分かりにくい映画になっているのは否めなくて、特に冒頭の音楽の方向性の違いというギャグは、4人のキャラがちゃんとわかっていなければ成立しにくい筈で、そこをすっ飛ばしてこのギャグをやること自体に制作が「面白い話」という事にアイデアが集中してしまって、一見さんを無視しているとしかあたしには見えませんでした。こういう丁寧さを欠く分、あたしとしては評価を下げざるを得ないと感じました。
[映画館(邦画)] 6点(2012-01-31 12:44:16)
196.  時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 
話的に小説版の続編という感じでいいのかな?物語自体はかなり考えられたものになっていて、あたしは面白いと思います。但し、何人かの方が言っているとおり、時代的な設定と考証にミスが見られますね、SFって、こうした部分を丁寧に作らないと、あとが辛くなるんですよね。その辺の考えが少し足りないかな、という感じがあります。それと、脚本上あまり感心しないと感じたのが、記憶を消す必要のある未来人が敢えて記憶を残すようなものを残していくくだり。態々泣かせに行く必要はないのにこういう演出をするところが残念ですね。脚本に矛盾を作るようなネタを入れるくらいなら、こうした矛盾を解消する方向で脚本を作る必要があるんじゃないかな?
[DVD(邦画)] 6点(2012-01-03 01:21:23)
197.  アントキノイノチ 《ネタバレ》 
何か前のお二人が言いたい事を言ってくれた様なので、あたしはザクッとくだらない意見として書きます。 原作を読んでいないので想像ではあるけど、これって、ネタ有りきで作られた小説だよね。 で、オチも多分そうなんだろうな、と思って見たらその通りなわけで、総じていえば非常にまっさんらしい物語だとおもいます。でね、映画にした時に小説通りに脚本を起こしたらこうなっちゃうのかな、という悪い意味でのお手本に思えて仕方ないんです。役者は良くやってたと思いますよ、でも、結実した結果がこれだとすると、非常に残念かな、という気がします。かなり無駄な部分があるし、現実と回想を織り込むのはこうした映画ではありがちだけど、ここまで時間が長いと、話に繋がりが保てなくなるし、困ったもんだな、と。 客引き目的なのだろうけど、エンドロールであの曲は絶対に合わないです。歌詞はそれほど悪くないのに、音楽性の方が強いから全く響いてこないという印象です。若い人受けを良くするなら、ヒップホップの方が良かったんじゃないかと。
[映画館(邦画)] 6点(2011-12-21 12:51:49)
198.  神様のカルテ 《ネタバレ》 
悪くないですよ。 櫻井は正直あまり演技が上手くないと思っていたのだけど、今回はそれがその上手くない感じが逆に変な不自然さを強調させる事になって、良かったと思います。多分、二宮ではそつ無くこなしすぎて、面白味が出てこないし、松潤では顔が立ち過ぎて、駄目だったろうし、そう考えると、最良の人選だったんじゃないかと。あの朴念仁っぷりは中々良かったんじゃないかな。でも彼の変人っぷりが物語の中で非常に中途半端な感じがあるのが物凄く気になりました。原作を読んでいないので、良く判らないのですが、映画を見ていて要らないと思ったのが住んでいる旅館の住人達とのエピソードかな。多分、あれがイチの変人っぷりを見せる様に作られている筈なんだけど、イチの行動が中途半端なのに、出てくる住人たちが個性が強すぎて、あそこだけ物語の中で変に浮くんですよ。物凄く判りやすい服装や髪型で見せるのだけど、あの部分だけはちょっと監督のセンスを疑いますね。あまりにもわざとらしくしか見えないし。文学青年にしたって絵描きにしたってその時代のセンスというのはある訳で、何もあそこまで定型的にする必要があったのかが疑問です。学士が帰郷するエピソードは後でイチの行動に影響を与える話ではあるけど、それほど必要性は無いしね。もっとイチとハルの話に特化できたと思うし、重要な台詞も他のエピソードに置き換え可能だしね。 物語としては非常にオーソドックスな医療ドラマで、こういうのが受けているのは良くわかるのだけど、面白くするためには、もっと主題を明確にしないといけなかったんじゃないかと思います。
[映画館(邦画)] 6点(2011-09-14 15:21:12)(良:1票)
199.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
「ゲド戦記」の酷さに比べれば、宮崎吾朗の腕は上がっているのはハッキリと見て取れ、物語としては少女漫画原作のいわゆるメロドラマという所で、これ自体は悪くないと思います。学生集会の馬鹿騒ぎも昔の宮崎アニメを髣髴とする、コミカルな演出もされていて、そうした意味で、この映画自体は思ったほど悪くは無いのかな、と思います。何にも無い、なんでもない日常に一陣の風が吹き込む感じというのは、個人的には好きです。但し、内容的にはどうかな?という部分がかなりありますよね。例えば国際信号機についてはフォネティックコード(旗のアルファベットコード)レベルの説明しか無いし、BGMの使い方が物凄く雑だったり、主人公が何故「メル」と呼ばれるのかを伝える部分が無いなど、普通に観に来た人ならだれでも「???」と思ってしまうことが満載で、こうした演出の配慮の無さは本当に宮崎駿が脚本書いてるのか?と疑いたくなるほどでしたね。細かい部分ではあるけど、こうした部分の緻密さがあってこそ、映画そのものを面白くなると思うので、こうした部分でこの映画が配慮に欠ける感があるのが残念です。 で、ここからはジブリそのものの問題ですが…なんでこうした物語の映画を夏休みに持ってくるのかがさっぱりわかりません。単に集客したいだけと思われても仕方ないですね。その意味では鈴木敏夫のプロデュース能力は高いのかもしれないけど、この映画を子供が見て楽しめるのかというとあたしはちょっと首を傾げます。ネタを持ち込んでいるのが宮崎駿という事もあって、完全に彼の趣味であるのはわかるのだけど、あれだけ子供に対して配慮をしていた筈の人が、ここまで子供をバッサリと切ったとしか思えない様なアニメの脚本を書くことに、疑問を感じてしまいます。宮崎吾朗監督が、宮崎駿と鈴木敏夫がジブリから居なくなったら、ジブリ自体が消滅するだろうと言ったようなニュアンスの話をラジオインタビューで受けていたが、正しくそうなんだろうなぁという気がしますね。後進を育てるような事をしつつ、その後進の芽を摘み取ってる感が否めない宮崎とプロデュース能力は抜群でありながら、それを追従するようなプロデューサーが現れない鈴木の二人を擁するジブリの先行きを本当に心配になってしまいます。 
[映画館(邦画)] 6点(2011-07-24 10:29:21)(良:1票)
200.  ねこばん3D とび出すにゃんこ
元はUHF系局のショート・ドラマらしいけど、面白い。 昨今の映画から見れば、非常に退屈な映画なんだけど、その表現手法が夏目漱石や内田百ケンの書く小説の様な伸びやかな文体に見え、それが故に観ている側をよりほのぼのとさせるように感じます。伊武雅刀がまたこういう物語に合わないかとおもいきや、これがピッタリなのも良いですね。劇中で頑なに無表情の主人公と孫が最後に見せる笑顔はとても素晴らしくて、観ているこちらも笑顔になる、変わった映画だし、変な映画でもあるし、中身らしい中身も無い映画だけど、終わって劇場を出るときには晴れやかな気持ちになれる、そんな映画でした。 あれ、これだけ書いておきながら、全然ネコの話が出てこないや。 ちゃんとたくさん出てくるので、ネコ好きな人には更にオススメです(あたしは犬の方が好きなんだけどね)。 
[映画館(邦画)] 6点(2011-03-04 12:29:41)
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