281. ヴイナス戦記
ほぼ及第といえる植草克秀の演技よりも、脚本と演出が酷い。安彦良和のキャラクターを、ほぼ忠実に動かしていた動画の美しさが際立つだけに、非常にもったいない。 この動画クオリティと維持し、脚本と演出を練り直して、テレビで26話くらいでじっくり観せれば、そこそこ面白そう。製作はサンライズあたりで。 [ビデオ(邦画)] 4点(2009-11-30 04:58:50) |
282. 扉を開けて
冒頭の1980年代のお色気御家芸・シャワーシーンや、ファンタジー女子のビキニコスチュームなんかに血道をあげるヒマがあるなら、キャラクターの掘り下げや、「薄い・軽い・なんとなく」という80年代特有の脚本・演出などに、もう少し時代に取り残されない努力をするべきである。 「気がつけば異世界」モノのパイオニアとして評価すれば良いのかしらんが、物語の唐突さに開いた口が塞がらなかった。 「幻夢戦記レダ」で6点も入れている私が、言えた義理ではないのだが。 蛇足ではあるが、すごい気まずいサブキャラの名前を発見。 [DVD(邦画)] 2点(2009-11-13 01:28:44) |
283. Genius Party Beyond
前作に引き続き、好きな映像作家が目白押しな豪華作品集だったのだが、今作は非常に退屈だった。 [DVD(邦画)] 3点(2009-11-09 03:17:07) |
284. 女囚さそり 701号怨み節
一作目の衝撃、二作目の混沌さ、三作目の痛快さからして、四作目はグズグズ。 脚本のテンポ、演出が大人し過ぎて、突っ走れていない。 「さそり・梶芽衣子」の相変わらずの美しさだけで突っ走るには、色々と邪魔が多かったように思える作品。ファンとしては非常に残念なシリーズ最終作品である。 [DVD(邦画)] 4点(2009-11-09 02:36:33) |
285. 必殺!5 黄金の血
冒頭の安っぽい特撮コウモリの登場、金鉱山での虚仮脅し血飛沫、ゲスト仕事人の珍妙さ、女子プロレスラー起用、砂浜に隠された金塊をぶっ飛ばす破壊力抜群の花火などなど、製作についての数多なる突っ込み所。 そういえば「ヤりてぇ」という台詞しか言ってない中村主水、シリーズの屋台骨を支えてきた鍛冶屋・政のあっさり殉職、かんざし一本で大量殺戮のスーパー飾り職人・秀、地獄組みというヒネリのないネーミングとは裏腹に激弱暗殺集団、ふらふらぷるぷるとした夢見がちな予知夢娘役として稀に見る大根役者っぷりを披露した、今をときめく(2009年現在)酒井法子…嗚呼、キリがない突っ込み所の配役・脚本。 なんたる威風堂々とした駄目邦画なのか。 [DVD(邦画)] 1点(2009-11-09 02:29:30) |
286. 必殺4 恨みはらします
真田広之や老中の子倅かぶき者達を始めとするキンキラ衣装には閉口してしまうが、キャスティングや遊びのない脚本などを観るに、これは劇場版必殺シリーズの最高峰といっても、イイんじゃないでしょうか。 リアルタイム本放送世代の私としては、蛇足ながら「影の軍団、必殺シリーズ参戦?」と、感じてしまった。 [DVD(邦画)] 6点(2009-11-05 23:42:33) |
287. 女囚さそり けもの部屋
三作目にして、さそりの凶暴性は、もはや都市伝説の域に。その美しさにとやかく言うつもりは皆無だが、ちょっと怖いよ!下水にガソリンを撒く警察の無茶も、ちょっと怖いな! [DVD(邦画)] 7点(2009-10-30 03:07:20) |
288. 必殺!Ⅲ 裏か表か
仕事人って、普段は衆目の隙間をぬって仕事をこなす暗殺集団な訳ですから、多勢に弱いのは当たり前で。そこが当たり前のように、「必殺」の醍醐味を殺していますね。いくら「必殺」だからって、その大前提を殺してしまうのは如何なものか。 しかし、さすが工藤栄一。主水らがそれなりに渋く、格好良く、痛快。ちょっと文句もつけにくい作品に仕上がっていました。 蛇足ながら気になったのは、晒された「弐」の首の高さ。高過ぎて誰の首か、それじゃ見えないって!一階にいた仕事人たちからは、特に。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-30 03:01:02) |
289. ヘブンズ・ドア(2009)
想像通り、元ネタ・ドイツ版「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」の面白さに寄りかかり過ぎただけの、縮小再生産映画でした。 キャストやカメラワーク、音楽なんかにはそこそこセンスを感じるものの、どうしてもオリジナル版の良さと比べてしまう。 残念ながら、及第点止まり。 アンジェラ・アキのエンディングも、ちょっと醒める。日本語訳「ヘブンズドア」って… [DVD(邦画)] 5点(2009-10-23 00:37:54) |
290. 点と線
ミステリとしての醍醐味は、清張原作の甲斐あって申し分ない。だが、人間ドラマとしては、すこしお座成り感が。今更ですが、加藤嘉ってホントに良い役者だなぁ。 [DVD(邦画)] 6点(2009-10-23 00:30:11) |
291. 劇場版 空の境界 第四章 伽藍の洞
アクションや語りとしての見せ場を完全に逸していて、何かスッキリしないなぁ。フラストレーションだけが残ります。一作品としては、ちょっと評価しにくい。 ファンからすれば両儀の包帯姿が萌え所なのだろうが、そんな属性を解ない私には、そのサービスは不発している。 [DVD(邦画)] 4点(2009-10-15 01:07:48) |
292. 里見八犬伝(1983)
ダサダサな音楽、オープニングの妙なイラストを始めとする美術・真田広之の黒メッシュを始めとするキンキラ衣装らが、致命的になりかねないくらいにヒドイ。 しかし、それなりに楽しめてしまうのは、デタラメなチャンバラムービーとしての気概と、絢爛な出演陣の熱演の賜物ではないかと思います。 とりあえず薬師丸ひろ子の可愛さを再確認させられました。 ムゲに及第以下の評価にするのも惜しまれる作品ですが、手放しに高評価もできないチャンバラ大作ですね。 [DVD(邦画)] 6点(2009-10-15 00:49:24) |
293. 必殺! ブラウン館の怪物たち
《ネタバレ》 前作に続いて今作も相当惨いのだが、特に酷いのは劣化しまくった時事ネタと時事キャスティング。昔懐かしい「月曜ドラマランド」の雰囲気で撮ってしまった「必殺」映画と、みた。 1980年代・邦画の黒歴史!バブル期映画の徒花!等と、様々な蔑称するに相応しい頓狂っぷりだが、なんとこの作品松竹90周年作品との事。 [DVD(邦画)] 1点(2009-10-05 04:01:28) |
294. あずみ
《ネタバレ》 200人斬れば伝説になる!という質より量で勝負しちゃった偏差値低い悪しきハリウッド的な発想。深々とした人間描写の巧みな原作と違うところで勝負したいのなら、せめてチャンバラとCGの相性についてもう少し煮詰めるべきだと思う。チャンバラ・ムービーに仕立てたことは、間違ってないとは、思う。しかし、他の名作チャンバラの数倍の人間をブチ斬ったところで、爽快感は30%程度というところが悲しい、この作品のクオリティ評価。よって、この点数が妥当。 [DVD(邦画)] 2点(2009-09-28 07:46:37) |
295. ICHI
《ネタバレ》 これでもかっ!と言わんばかりに、ずぶずぶ盛り下がるラストの対決シーンには、正直驚いた。 この死に体にトドメを刺すだけ、という、主人公としての扱いって一体…案の定、首魁の火傷を隠していた眼帯を切ってオシマイという安易さに、正直呆れた。 中途の殺陣シーンは北村龍平作品の75倍は良かったのに、勿体無い。 [DVD(邦画)] 2点(2009-09-28 03:45:26) |
296. 女囚さそり 第41雑居房
《ネタバレ》 白石加奈子の毒素たっぷりな怪演技も凄まじいが、たった二つの台詞と狂気じみた美しい眼光だけで他の追従を全く許さない梶芽衣子の、圧倒的な存在感が超ステキだった。 相変わらずの「あらぬ方向」にブッ飛んだ世界観と演出でしたが、何ともクセになる味わいです。この監督の作品。 [DVD(邦画)] 8点(2009-09-24 22:57:39) |
297. ちーちゃんは悠久の向こう
敗因は、日日日の小説を実写映画化!という企画段階からの無謀さ。 いっそアニメ作品にしてしまえば?とも思ったが、それもちょっと芸が無い。 原作ファンとしては、ちょっと映像化してほしくない作品ですね。 [DVD(邦画)] 3点(2009-09-21 03:37:34) |
298. 女囚701号 さそり
ツッコミ所も梶芽衣子への賛辞も、言いたい事は山ほどあるが、ここは割愛。 個人的一番の見所は、女性看守の潜入捜査を見破り、性の僕にしてしまう「さそり」の毒牙。驚愕。愚息も衝天。 [DVD(邦画)] 7点(2009-09-21 03:21:30) |
299. 必殺! THE HISSATSU
《ネタバレ》 この辺から必殺シリーズが「面白ギミック満載の殺し屋のチンケな品評会」に成り下がっていたのか。 演出や展開も酷いが、何より脚本が酷い。こんなデコボコした整頓されていない荒地みたいな脚本、よく通ったなぁ。 無事に仕事も終え、後は逃亡経路!という折に、まさかの潜水艦。「中盤に逃げたモグラみたいな仕事人が、穴(トンネル)を掘って逃がすのでは?」というラストを予想していた私の貧困な想像力も相当酷いが、潜水艦とは! 世の中、上には上がいるものである、と、痛感。 [DVD(邦画)] 2点(2009-09-06 22:29:12) |
300. 飢餓海峡
なんと言ってもロケーションの素晴らしさと清濁併せ持った人間描写の緻密さに驚かされる。堂々たる和製サスペンスの珠玉。蛇足ながら、お茶なしでオニギリ二個をはぐはぐと食らう三國連太郎には、ハラハラさせられてしまった。ホント、蛇足。 [DVD(邦画)] 9点(2009-08-30 21:36:21) |