321. 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
他人の気持ちを理解するのは難しいなというのを感じさせる映画。ましてや思春期の多感な時期なのだから尚更わからない。おそらく、志乃ちゃんの気持ちは、クラスで自己紹介をしなきゃいけない時に、自分の番が回ってくる時にドキドキして緊張してしまった経験、或いは皆の前で発表する時に巧くしゃべれなかった経験がある者にしかわからないだろう。私はまさにそれだったので、志乃ちゃんの気持ちが痛いほどわかった。 それにしても、一番思ったのは、タンバリン男子がうぜー!ってこと。 奴のせいで物語が停滞してしまっているし、存在自体いらねぇんだよ!でしゃばりすぎ!あと、路上ライブのシーンとか同じ歌を何回も聞かされて飽きてくる。部屋にあったCDからして、グリーン・デイとかニルバーナとかのハードなロックが趣味なのかと思ったら、あんな選曲なのね?ただ漠然と音楽をやりたいってだけで、そんなに深い熱意は伝わって来なかったな。…という愚痴ばかりを言っても仕方がないが、全体的には青春の痛みというものがうまく表現されていたんじゃないかなと思う。 [映画館(邦画)] 6点(2018-08-29 20:51:37) |
322. 劇場版「進撃の巨人」Season2 覚醒の咆哮
《ネタバレ》 ストーリー的には何が何だかさっぱり。もうさっぱり妖精だった。 前回提示された謎(壁の中の巨人とか)そういうものを解決しないまま、また新たな謎を呼び、謎が謎を呼ぶ謎のつるべ打ち。 何故ゆっくり歩く巨人と、全力疾走できる巨人が居るのだろう? あと、毛むくじゃらで言葉を喋る巨人は一体? エレンが急に巨人化できなくなるのは何故? それらはちゃんと3期で明らかになるのだろうか…。 [地上波(邦画)] 6点(2018-07-21 17:50:58) |
323. うつくしいひと サバ?
コンテンポラリーダンスって何ぞや? 同じく熊本を舞台にした「うつくしいひと」に続く第二弾。 前者が震災前で、今回のが震災後に撮られたものとなる。 1作目は熊本の魅力を伝える観光映画の趣きだったが、2作目である「サバ」は、熊本地震において一番被害の多かった被災地が舞台となっており、全く意味合いの違う作品となっている。ちなみに「サバ?」とはフランス語で「元気?」や「大丈夫?」の意味があり、熊本へのエールがこめられている。 相変わらずストーリーは無いようなものだし、橋本愛が居なくなって高良健吾演じる探偵が主人公になってしまっている為、よりグタグタ感が増している。 しかし、震災の爪痕が生々しく残る地で、石橋静河が踊る謎のダンス(コンテンポラリーダンスというらしい)を見た時、なんとも言えない感情が押し寄せて来て、なんかわからないけどこれは芸術だと感じられた。なので、1作目よりは点数を上げました。 [DVD(邦画)] 6点(2018-07-08 16:29:33) |
324. ロストパラダイス・イン・トーキョー
知的障害の兄と二人で暮らす弟が主人公で、その苦悩や葛藤が描かれる。 かなり暗いし、地味。 でも登場人物の感情がとてもよく描かれていて引き込まれた。 ただし、アイドル風俗嬢(?)の女が、何故あんなに主人公達に付きまとうのか理由がちょっとわからない。 こういう題材の物語だとすぐにエロシーンに頼りがちだが、そこはさすが白石監督、全くそういうのは無い硬派な作品だった。 [DVD(邦画)] 6点(2018-06-27 19:17:10)(良:1票) |
325. 四月の永い夢
最初に書いたレビューを読み返すと、ただストーリーを書いているだけだった事に気付いた(汗)ので、それはそのままあらすじとして投稿しました。 さて、書く事が無くなってしまったぞ、困った‥。 物語自体は、監督の実体験が元になっているらしいが、そんなに意外な展開があるわけでもないし、何処にでもありそうな普通な話だったので、ストーリーにはあまり魅力を感じなかった。 でも、主人公を演じた朝倉あきの存在感が良かった。幸薄そうな感じで、何がしたいのかよくわからない。いつまでも過去を引きずってるし‥。でも、何か目が離せないというか、その存在に引きつけられる。 [映画館(邦画)] 6点(2018-06-21 14:25:50) |
326. 劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
テレビアニメ版のその後を描いては居るが、新たなシーンはほんのちょっとで、やはり総集編的作品と言わざるを得ない。 しかし、総集編そのものを否定するつもりはない。 映画館の大画面でまた大好きな作品を見直したいというファンは一定数いるだろうし、完全新作と謳っていない限り詐欺にも当たらないだろうから。 ただ、気になったのは編集の仕方がやや取っ付きにくくないか?という事。私は先にテレビアニメ版を見ていたので問題なかったが、初めて見る人は理解できるだろうか。登場人物もロクに把握できぬまま、気付いたら男キャラが女装するシーンに出くわし、ポカーンってなってないだろうかと心配してしまう。 結論、この作品は大画面で観る為のものであって、家庭で観るしかない今となってはあまり観る価値がないものである。 う〜ん、評価が非常に難しい。 最低限面白さは感じたので6点という微妙な点にしておく。 [インターネット(邦画)] 6点(2018-05-17 19:15:59) |
327. アンノウン(2011)
なかなか楽しめたんだけど、あまりに荒唐無稽な内容で、リアリティは感じなかった。リーアム・ニーソンはこういう巻き込まれ型のヒーローを演じさせたらハマりますねぇ。 全体的にB級なノリと、そこそこのアクションもあるので、初見は楽しめると思う。 [インターネット(吹替)] 6点(2018-04-01 18:52:35) |
328. ドッペルゲンガー
ドッペルゲンガーが突然現われたらどうするか? というテーマで序盤は進み、かなり怖いホラーな様相を呈していた。 家に突然出てきたドッペルゲンガーを恐れるあまり、見ないようにしてジッと固まってやり過ごすという対処法を取った役所広司が面白い。いい年したおっさんなのに(笑) しかし、物語が進むに連れてドッペルゲンガーという現象そのものに対しては取り立てて深い掘り下げはなく、ドッペルゲンガーが居ようが居まいが、結局の所は同じ終着点だったような気もする。 ホラーだったのに終わってみればコメディだったという不思議な映画だった。 ただでさえ暑苦しい役所広司が二人も居るなんて、それだけで画面を占領してしまい、勘弁してくれと思った。 [DVD(邦画)] 6点(2018-03-21 16:02:23) |
329. ちはやふる 下の句
《ネタバレ》 なんと言っても、松岡茉優が良かったな。クールな佇まいとはかけ離れたダサいファッションセンス(そこ?笑)。勝負を終えたあとの思いつめた感じ。自分とは全く違うタイプの千早に触れ、自身のカルタ感が揺れ動いて行く様。 『楽しかったね またカルタしようね』 と言う、千早のセリフにこの映画の良さが集約されていると思う。 相変わらずカルタの競技性については観ていてもよくわからなかったが(圧倒的実力差があったのに突然覚醒する主人公の図など)、青春映画としてはそこそこ楽しめた。 [地上波(邦画)] 6点(2018-03-17 18:14:03) |
330. 坂道のアポロン
《ネタバレ》 友情を確かめ合うのに言葉なんていらない、音楽さえあれば。 愛する気持ちを伝えるのに言葉なんていらない、音楽があればいい。 そんな感じで、音楽の素晴らしさは感じられたが、ストーリーに少々深みが足りなかったかな。 この監督はクライマックスに悲劇的感動展開を入れないと気が済まないようで、そこがちょっとベタに感じられたのでマイナス。 でもね、それがラストに対する壮大な伏線になっているんならいいよ? あれだけの舞台を用意して最後、小松菜奈に歌わせないってどういうこと?絶対盛り上がるだろうに。勿体無い。 [映画館(邦画)] 6点(2018-03-12 14:28:43) |
331. 空海 KU-KAI 美しき王妃の謎
う〜ん、予告編を観たイメージとは大分違った内容で‥‥。 空海が中国で大活躍する冒険譚みたいなのを期待すると肩透かしを食う事請け合い。 皇帝が死んでその死の真相を追っていくんだけど、黒猫が事件に絡んでて、この黒猫が喋るしめっちゃ強くて人を殺しまくるという。黒猫のラスボス感がヤバい。途中の楊貴妃メインの物語になってからは空海の影も薄いし、主人公誰なんだかわからない状態だった。むしろ黒猫が目立ち過ぎていた(予告には全然出てこないのに‥) 映像美と巨大なセットを縦横無尽に駆け巡るカメラワークは凄かったので損した気にはならなかったが、もうちょっとストーリーなんとかならなかったかなぁと思った。 あと、RADの英語の歌が狙い過ぎててなんか受け付けなかった。 [映画館(吹替)] 6点(2018-02-26 19:58:22) |
332. PARKS パークス
やたら公園の描写が多いなぁと思ったら、井の頭公園100周年を記念して作られたという映画だった。 公園の様子がとても美しく映し出されていたので、ちょっと行ってみたくなった。 橋本愛と永野芽郁と染谷将太が即興で歌を歌い出すシーンが良かった。そして、50年前の祖母の青春の曲を完成させようとする展開で、公園内の音を集めたりするのが面白くワクワクさせられた。けど、ここが面白さのピークだったなぁ。 ライブのシーンとか全然盛り上がらなかったし、ラストにかけての橋本愛と永野芽郁の関係性がよく分からなかった。染谷将太はさすがの安定感。存在感あるし、ラップも披露したりしててとても良かった。 [DVD(邦画)] 6点(2018-02-20 23:25:10) |
333. リバーズ・エッジ
岡崎京子の伝説的コミックが原作らしいが、それほど心に響く物語ではなかったなというのが正直な感想だった。 時代的には90年代はじめかな?ウゴウゴルーガとか出てくる辺り。服装とかもダサいし空気感も古臭くリアリティがあった。 あと、登場人物が皆高校生に見えない。これはまあありがちなやつ。青春ものだけど、かなり暗い内容なので、カップルで観に行くのは止めたほうが良いと思われ。 二階堂ふみは脱いで頑張っていたが、あまり脱ぐ必要性を感じなかった。演技も良くも悪くもいつもの二階堂ふみといった感じだったし。 途中で度々挿入されるインタビュー形式の映像は何だったのか?そればかり気になった‥‥ [映画館(邦画)] 6点(2018-02-16 19:33:32) |
334. 覆面系ノイズ
自己中心的ヒロイン暴走系三角関係恋愛ラプソディー 原作未読なのに"イオンシネマ限定先着特典原作者書下ろしdポイントカード"欲しさに初日から突撃。さぞ混むだろうと早めに行くも、観客は僅か5人でした…。 簡単にストーリーを説明すると、歌の上手いヒロインが主人公で、その小学生時代に幼馴染の気になる男の子が2人居て、6年ぶりに再開するんだけど、2人とも高校生にしてプロの音楽家になっているという超展開で、この2人の王子がヒロインを取り合うという少女漫画ならではの王道ストーリーが展開されて行く! まあ、リアリティなんてものは求めてはいけません。この映画のメインターゲットは恐らく10代女子でしょうから。とにかく胸キュンのストーリーが展開されていればいいのです。そういう意味では文句の付けようがない出来でした。もし私が10代女子なら10点つけていた事でしょう。 しかし、どうしてもツッコミを入れないと気が済まない性格が災いしたのか、登場人物が皆高校生に見えないという点や、全然プロのミュージシャンにも見えないという点等が気になり過ぎて減点せざるを得ないのでした。 あと、小関裕太くんのツンデレぶりがヤバかったです。自分に近づくなと言っておきながら自分からヒロインに近づいていくスタイル。 中条あやみの歌うバンドのシーンだけはそれなりに楽しめたので、おまけで6点献上! [映画館(邦画)] 6点(2017-11-25 18:25:51) |
335. パーフェクト・レボリューション
《ネタバレ》 1人目のレビューで心苦しいのですが、減点した理由を書くとどうしてもネタバレせずにはいられないので、”ネタバレありレビュー”を書かせて頂きます。 障害者の性を中心とした生き方がリアルに、時にユーモラスに描かれており大変面白かったのだが、本当に面白いのはそういった部分ではなく、清野菜名演じるミツそのものであった。 このキャラクターの強烈さは凄い。この映画は全て彼女中心で回っていると言ってもいいくらい、もの凄いパワー(クレイジーさ)で映画全体を支配してしまっている。 彼女もまた人格障害という病を抱え非常に可哀そうなのだが、2人で様々な障害を乗り越えパーフェクトレボリューション(完全な革命)を起こそうとする。その姿は感動的であった。 リリー・フランキーはいつもの演技とあまり変わらんが、清野菜名はハマり役で凄く良かった。 以下ネタバレ注意 途中まではほんと飽きずに楽しめたし、8点かなぁと思っていたが、最後の最後、ラストでやらかした。 せっかく現実的な終わり方で感動している所へ、無理矢理ファンタジー的なエンディングを持ってくるという強引さ。小池栄子のこれまでのキャラクターを否定した暴走ぶり。これは完全に商業映画的面白さを優先してしまったが故だと思うの。途中で障害者の生活を追うドキュメンタリーのテレビ撮影をするというシーンがあって、テレビ側が視聴者の気を引く為に理想の障害者像というのを押し付け、捏造しようとするのがあったが、あれに似てる。 [映画館(邦画)] 6点(2017-10-11 21:28:16) |
336. 亜人
予告では”何度でも繰り返すエンドレスリピートバトル”みたいな触れ込みだったが、たしかにこれは・・・終わらねぇ!亜人って何なんだよ。不死身なのに銃撃戦とかやる意味ある?どうせ死なないんでしょ?って思いながらも、しっかりとアクションを堪能していました。 原作は2巻までしか読んでいないにわかですが、もうちょっと主人公の生い立ちとか亜人になった事への葛藤とか心理描写をしっかり描いて欲しかったかなと。 あと、黒い幽霊はもっと禍々しい得体の知れないもののはずなのに、すぐ慣れてしまっているし、黒い幽霊とちょっと遊んだりしているし、デスノートの死神を意識したのかなぁと思ったりなんかしました。 [映画館(邦画)] 6点(2017-10-04 17:40:50) |
337. あさひなぐ
ドラマ・・・最初から最後まで私を引き付けるほどの力はない。 スポーツもの・・・普通の高校生がマイナーな部活にはまるという、もうやり尽くされた感のある内容。斬新さは薄い。 スポコンもの・・・表面だけをなぞった感じで、こういうジャンルの映画としてはありがちな合宿→短時間で強くなるという展開を受け入れられるか。強力なライバルキャラが登場するというのもお決まりだが、そこまでの存在感は無かった。 青春もの・・・恋愛要素を排し、スポコンに特化させた所は好印象。仲間との絆を深めて行く様は観ていて気持ち良い。 学園もの・・・新入生の主人公が登校初日に変態扱いされるのはなかなか斬新(笑)あと、顧問の先生がとにかくウザい。かなりすべってる。 アイドルもの・・・アイドル映画としてはそれぞれのキャラが立っており魅力的だと思う。熊本弁を話す生田がハマり役で良かった。ただ、桜井玲香の役だけは設定が中途半端に感じた。 漫画の映画化・・・すいません読んでません。 以上、↑上にずらーっと書かれているジャンルの要素ごとに思った事を書いてみました。あと、全編を通してBGMがなんか安っぽくて盛り上がりに欠けました。 [映画館(邦画)] 6点(2017-09-23 20:43:49) |
338. アウトレイジ ビヨンド
相変わらず派手な殺し方は多いけど、前作よりもギャグが少ないのでちょっと物足りない感じ。 ちょっと調子に乗るとすぐ殺されるので、この世界で生き残るには無欲でなくちゃいけない。 たけしが死なないのは主人公だからではない。失うものが何もないし、やる気もないからだ。気づけば、段々と「ソナチネ」で演じたヤクザに近づいていってる気がする。 最終章では同じ結末になりそうな気がしないでもない。 [DVD(邦画)] 6点(2017-09-09 21:31:27) |
339. 日本のいちばん長い日(2015)
終戦の日なので本作を鑑賞。 他の方のレビューを読むと、どうもオリジナル版の方が面白いらしいじゃないですか!? これは失敗したかな・・・。たしかに緊迫感があるし役者の演技も素晴らしいし、悪い作品じゃないんだけど、なんだか真面目過ぎるというか隙がないというか、堅苦しすぎて・・・。役所広司の切腹の所で、これから死のうとしてる人間に冷静に「介錯するかい?」(注:こんな言い方ではない)って話しかけてる所がなんだかシュールで可笑しかったです。来年はオリジナルを観ようっと。 [インターネット(邦画)] 6点(2017-08-15 18:22:44) |
340. 3-4X10月
最初、ガダルカナルタカの役はたけしが1番合うんじゃないかと思ったが、実際のたけしの役柄を観て納得、ここまで得体のしれないクレイジーな役所はたけしにしか無理だった。 ストーリーは賛否分かれる所だと思うがたけし映画のファンなら避けては通れない道。 [DVD(邦画)] 6点(2017-07-12 19:26:52) |