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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1379
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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21.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
旧作は未見です。 微妙です。どちらに評価したら良いのやら。ストーリーは復讐劇(国のため民のためと言えども、これもある種のリベンジ)のオーソドックスなパターン。仲間を集めて多勢に無勢の戦いを仕掛けるというのもオーソドックス。勧善懲悪は多くの人は好きなのです。ド派手な殺陣も多くの人が好きなのです。いささか悪趣味な部分も含めて、これは優れたエンターテインメントなのだと思います。実際、正直なところ見応えは非常にあります。久々に見る松方弘樹の鬼気迫る殺陣。SMAP感をかなぐり捨てた稲垣吾郎の怪演。そして安定の役所広司を始めとする名優たちの好演。2時間超の長尺も飽きさせません。 でも、裏返せば「それだけ」なんです。スピーディにスリリングに意外性のないストーリーが進んでいく。突っ込みどころは満載。いいんです、エンターテインメントと割り切れば。山男が復活した件だって、首の傷は奇跡的に血管を外していて、胸の傷は甲冑でギリギリ守られたか、鬼頭半兵衛が侍でもないものを斬りたくなかったからわざと浅く斬ったとか、何とでも説明出来ますから。武士道アウトローの2人だけが生き残るのも社会派っぽくていいじゃないですか。だけど、稽古の最中に「足を掛けろ」「勝つためには何をしてもいい」みたいなことを言ったり、最後の決闘で盟友に泥水で目つぶし攻撃して首をはねたりするくせに、何で仕掛けだらけの宿場で徹底的に攻撃しないのか。爆薬と弓でもっともっと戦力を低下させられたのに、なんで中途半端に正々堂々なのか?そもそも、村人にちゃんと接待させて毒を盛るとか、全ての家屋を同時に爆破炎上させるとか、鉄砲隊を準備するとか。 あぁ、そんなことを言ったら野暮なんですね。やっぱエンターテインメントだからいいのかな?やっぱ微妙だな。なんだかんだ言っても、長尺作品を一気観させられたのだから、ここは素直に認めるべきなんだろうな。
[DVD(邦画)] 6点(2023-08-15 10:10:51)(良:2票)
22.  きさらぎ駅 《ネタバレ》 
元ネタの都市伝説は、どちらかと言えばオリジナリティに欠けるもので、と言うかそもそも都市伝説と呼ばれる寓話の数々は古くからの怪談話や妖怪話を時代に合わせてアレンジしているものが殆どなので、都市伝説の実写化にオリジナリティを求めるとすればアレンジ部分ではないかと思う訳です。  本作は展開を2周させるというアレンジに、1回目はゲーム感覚のPOVとブルー基調の色彩設定で記憶の中の夢のような世界感を、2回目は昼間の明るいカットを多用しヒロインの実体験としてのリアルタイムなイメージを加え、シンプルな元ネタに厚みを持たせることに成功していると思います。  ただ、エンドロール後のエピソードで明かされる事件性は必要だったのかどうか?一人の教員が、自校の生徒であることさえも認識していなかった一人の女子高生の救出のため、初対面の女子大生を半ば生贄にするような所業に走れるものかどうか?てか、これが初めてではない?あるいはここが出発点?種明かし的な面白さになっていることは否定しませんが、なにかしっくりと来ないモヤモヤ感が残りました。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-14 16:00:11)
23.  君たちはどう生きるか(2023)
タイトルは吉野源三郎による小説と同名ですが、原作でも原案でもなく、監督が同作によってインスパイアされたことから借り受けたタイトルなのですね。底流には共通のテーマ性があるようにも感じられますが、あくまでもオリジナル作品として鑑賞しました。  一言で言わせていただけば、宮崎作品の集大成といった感が強いです。物語の展開、精緻に描かれたアニメーション等々、良い意味での既視感が全編通じて続きます。  難解だとか説明が足りない、といった感想を耳にしますが、そもそも本作には明確な答えはないように思えます。投げかけられた問いにどう答えるか、将来答えていくかは、一人ひとり異なって然るべきであり、しかも同一人であっても、人としての成長過程・成熟過程によって答えは変わっていく、変わり続けていくのだと思います。  一見、恵まれた家庭環境に生まれながら、母親の突然の死によって自らを見失ってしまった少年が、不思議な体験をすることによって成長し自我を獲得していく姿を描いた物語、といった印象ですが、拙速に答えを導こうとすることなく、それぞれの人生の中で物語を紡いでいって欲しいという監督の願いが感じられるような作品でした。そして、それ故このタイトルなのかなと思います。  そういう意味で、過去の宮崎作品の集大成であると同時に、過去の宮崎作品とは一線を画す作品と言って良いのではないでしょうか?  (追記) 蛇足ですが、トリ好きの私と致しましては、アオサギとインコの描き方(作画というよりキャラ設定)が不満でした。イメージ違います!
[映画館(邦画)] 7点(2023-08-01 13:13:06)
24.  この子は邪悪 《ネタバレ》 
ホラー感の漂う良い雰囲気で始まるのですが、中盤で概ね読めてしまいました。  母親は別人。妹も別人。父親は児童虐待のない世界を目指し、持てる催眠療法の技術をフルに生かして精力的に活動してはいるものの、優しさに溢れているかのような態度とは裏腹に決して正義の行いを尽くしているのではないらしい。実際、彼を追う一人の少年は、彼に何らかの恨みのような感情を抱いている様子。  読めなかったとすれば、退行催眠によって出生以前に遡ることで魂を入れ替えられるという部分。被験者本人の人格を塗り替えるというのであれば理解出来ないこともないのですが、何故に他人と入れ替えたり、ましてやウサギと入れ替える?ウサギに退行催眠?ここに至って一気に超能力もしくはオカルトの世界に突入?だいたいからして、問題の解決のために他人やウサギと魂入れ替える必要ないし、意味ないし。  マッドサイエンティストの父親が自分が求める「家族」を失いたくないがために狂気の行動に走る。このシチュエーションは決してオリジナリティ豊かとは言えないものの、魅力あるテーマだと思うのです。しかし、ドクターであれセラピストであれ、サイエンスを放棄し超能力やオカルトの世界に走ってしまえば一気にトーンダウン。これが洋画の世界であれば、背後で暗躍する悪魔が登場してそれなりに定番のスタイルになるのですが、ここでは生身の父親がひとり暗躍しているに留まっています。  ちなみに、敢えて野暮なことを言わせて貰うならば、随所に現実感のない設定が目立ちます。死亡届が受理されていて除籍になっている妹に誘拐して来た子を成りすまさせるのは不可能、破綻します。奥さんの人工呼吸器外せばアラームも鳴るだろうし、鳴らなくたって装置が外れて死亡していれば大事件。もみ消せないし、その時点で奥さんに成りすました別人の存在が露呈してしまう。奥さんの死亡届を出さない訳にもいかないし。ハッピーエンドもどきのエンディングだって、死んだはずの奥さんと次女はどうやって生活出来る?社会制度は一切使えず、学校にも行けない。父親が死んで土地家屋財産の相続は誰が?概ね破綻してます。フィクションだから何でもありというのも宜しくないのではないでしょうか?  そして最後にタイトル。邪悪なのは誰?赤ちゃん?父親の邪悪な能力を引き継いだ?ラストに持って来ておいてそれがタイトル?何だかどうにもしっくり来ません。  何だかんだツッコミ入れながらも結構楽しんで観ていた作品でしたが、最後の最後にタイトルでガッカリし、不満ばかりが残ってしまった作品でした。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-07-26 23:11:48)(良:1票)
25.  新聞記者 《ネタバレ》 
ネットフリックスでの配信期限ギリギリでの鑑賞です。  既に皆さん大いに語り尽くしてくださっているので新たにレビューする内容は殆どないところですが、セミドキュメント的な社会派作品として仕上げるには「生化学兵器開発のための大学新設」という、いくら何でも不合理だし有り得ないだろうというネタは受け入れ難いものがありました。敢えてフィクション感を強調したいがための脚本なのかなと思えてしまいます。  全体的な緊迫感・緊張感、じわじわと迫る重苦しさ、そんな中でふっと息を抜ける杉原の子の誕生シーン。出演者の演技力とも相まってエンターテインメント作品として十分見応えがあると同時に、社会派作品として政治やマスコミの在り方に一石投じようとする姿勢も十分感じ取れるのですが、メインのネタが「我が国における極秘の生化学兵器開発計画」となると、ノンフィクション感が消えてなくなりフィクションとしても荒唐無稽過ぎの感が否めません。  これからTVシリーズの方も観てみようとは思いますが、決して面白くないとは言いませんがモヤモヤ感の残る(特にラストシーン。印象的ではありますが「どっちかハッキリして!」と言いたくなります)残念な作品でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-07-21 11:36:35)
26.  君たちはまだ長いトンネルの中 《ネタバレ》 
原作はネット上で話題だったとのことですが未読です。  内容的には、野党もしくは与党少数派が消費税や経済関連の政策にモノ申したい!とばかりに製作した若者向け教育映画といった雰囲気ですね。個人的に知らない出演者さんが殆どなので、自主制作映画的テイストを感じつつ鑑賞しました。  肝心のテーマである消費税等については少々極論のように思えますし、ヒロインの立ち振る舞いには少なからず疑問も感じてしまいますが、青春ドラマとしてのツボは押さえていると言うか、あまり深く考えず素直に物語の流れを受け入れていれば爽快さも味わえる作品かなと。  これを機に税や政治について勉強しましょうというキッカケづくりに意義のある作品とは思いますが、5点献上に留めたいと思います。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-16 11:08:02)
27.  ハイキック・ガール! 《ネタバレ》 
短い尺で寸止めなしの生身の空手アクションを繰り広げる。一見ひ弱そうな細身の女子高生が並居る敵をバッタバッタとなぎ倒す映像はシンプルに爽快!と言いたいところですが、既に皆さんご指摘のとおりスロー混じりのリプレイの連続がどうにもいただけません。折角の熱演が冷めてしまう演出。敵キャラのアニメ的な設定とも相まって何とも残念です。  武道は素人の私ですが、香港等々の功夫アクションとは明らかにテイストの異なる空手アクションは間違いなく爽快です。主役が誰だか分からなくなってしまう終盤の無敵の先生大活躍も、そもそものストーリーを考えればダブル主演も当然かなとも思え、それはそれでアリかなと思えます。お約束のピンチも若干あるものの、やはり無敵の強さは見ていて楽しいです。尚更にリプレイ演出の連続が残念なのです。  この際ストーリーはいいでしょう。浅い、薄い、という批判も仕方ないところです。15年前の出来事の詳細とか師匠のその後の人生の転機とか良く解らず。でも、あくまでも生身のアクションに拘るのであれば、この尺ではこれが限界と思えます。だからこそ、もっとアクションを魅せて欲しかった。レベル的には十分なのだと思います。あくまでも見せ方です、魅せ方。  和製アクション作品の弱点を見せられた感が強く残った作品でした。ヒロインと先生、そしてヤラレ役の皆さんの熱演に+1点の4点献上します。  (追記)そう言えば、やられ役が頭部にハイキックとかを受ける度に何か飛び散りますね。最初、汗?とか思ったけどそんなに汗まみれじゃないし。でも、頭部アップのカットで何やら白いものが毛髪に。粉振ってる?格闘技系の演出にそういうのってあるのでしょうか?
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-12 11:43:58)
28.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 
ひとことで言えば、恐れることなく社会の闇に光を当てた脚本、出演者の迫真の演技、優れたカメラワーク等々、ハイレベルな社会派サスペンスだと思います。120分、緊張感をもって鑑賞することが出来ました。  ただ、どうなんでしょう「ヴィレッジ」というタイトルは。先行する同タイトルの作品の記憶と、本作の予告編の構成、それらが相まって「これはホラー?」という先入観が生まれてしまうような?実際殆ど予備知識なしで観始めたので、途中までホラーテイストを期待してしまいました。  寒村の閉そく感、幽玄な薪能、能面を被り練り歩く人々、処分場の色彩の抜けたような光景等々、ホラー作品に繋がるようなファクターは多々ありながらもホラーには向かわないという展開に、勝手に肩透かし感を受けてしまった感じです。何だか種蒔きはしたものの伏線回収はしないままみたいな。  村長の息子の事件については、ある意味現実的と言うか脇の甘さが際立ってますね。処分場に遺棄という短絡的な行動、散々写メ撮りまくられてたケータイの放置など、行き当たりばったりの犯行故の致し方なしさではあるのでしょうけれど、尺の関係もあって一気に事件が収束する仕掛けのようにも思えてしまいました。  エンドロール後に描かれる弟の離村カット。この村に居ても未来はない。唯一の希望であった優は堕ちてしまった。優が断念し姉が失敗した離村という選択肢。最早ほかの選択肢はないのだという決心。解るのですが必要だったのでしょうか?  一方、犯罪者の親族に対するいわれなき誹謗中傷、職業差別とも解されかねない廃棄物処理業者の描き方、社会派作品としての鋭い視線を大いに感じました。  そして、優の心理に呼応するような能面の微妙な表情の変化や、全てを知っていて沈黙を守り自らの運命を受け入れる老婆の存在など、作品の魅力をしっかりと支えるなくてはならない映像表現も多々ありました。  改めてひとことで言うならば、チグハグさがあるがための残念な作品という印象でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-07-05 10:41:19)
29.  温泉防衛バスダイバー 《ネタバレ》 
暑海市、いや熱海市の比較的近くには住んでいるのですが、「熱海怪獣映画祭」の存在は申し訳ないことに全く知りませんでした。なので本作についても未知の存在だったのですが、井上森人監督が和製サメ映画の製作に向けて現在展開しているクラウドファンディングによって偶然知りました。否、偶然ではなく必然かもしれませんが…。ネット上の動画サイトで期間限定公開されていたのを拝見しました。  ひとことで言えば、極めてオーソドックスな特撮怪獣vsヒーロー作品をドタバタコメディ風に仕上げたといったところでしょうか。20分のショートムービーですが、尺の短さを生かしてテンポよく展開していくので、「なんなんだこれ?」との思いが頭をかすめる間もなく完結します。  荒唐無稽な物語ですが、そもそも特撮怪獣vsヒーロー映画というジャンル自体が荒唐無稽と言えないこともなく、そのジャンルが大好物という方には結構ハマるのではないかと。ベタなギャグが大いにスベるのもご愛敬。古き良き特撮モノを懐かしみつつ、実に楽しい気分で過ごせた20分間でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-06-28 13:22:05)
30.  ロバマン 《ネタバレ》 
吉田照美さんの「68」歳記念作品。「68」分の尺を通して活躍するのは「68」が胸に輝くロバマン。活動時間は「68」分、変身できるのは「68」回、ついでに言うならDVDの発売日は2020年「6月8日」とロバづくしの作品ですね。  河崎監督の作品は知っていても観たことがないというのが今までだったのですが、今回はポスターに惹かれて恐いもの見たさでついに鑑賞させていただきました。  くだらない!実にくだらない!でも観てしまう。途中でやめる気などしない。何とも不思議な魅力に溢れる作品でした。棒読みの台詞もベッタベタのギャグも一切構わず突っ走る展開。ある意味お見事です。いかなる評価も不要!と言わんばかりのパワーです。  豪華&レアな出演者の皆さん、そして主題歌、何だか吉田さんの68歳バースデイにプレゼントしたんですか?みたいなノリの作品ですけれど、これって劇場公開したのですね?吉田さんと河崎監督のコアなファンの皆さんは、きっと大喜びで劇場に馳せ参じられたことと思います。  出演者に個人的に知っている方がいらしたということもあって+1点の5点献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-14 17:01:36)(良:1票)
31.  オテサーネク 妄想の子供 《ネタバレ》 
この監督の作品は初見でした。顔や顔の一部のクローズアップを多用したり、食べ物をことごとくマズそうに映し出したりと、始めのうちはその独特な映像表現・世界に馴染めませんでしたが、ストップモーションアニメによる食人木が登場したあたりからすっかり馴染んで来て、物語の展開がどうなっていくのか夢中になって鑑賞することが出来ました。  元々はチェコの民話がベースとのことですが、主人公夫妻が不妊に悩む姿は極めて現代的にアレンジされていて、何かと子育て支援の充実が叫ばれる昨今の我が国的には、製作から20年以上を経た今は将にタイムリー。ホラーク夫人の子どもが出来ないことへの苦しさや罪悪感、人形に対して母親として半ば狂ったかのように愛情を注ぐ姿は、ホラー作品に位置付けられている本作ながら悲哀に胸を打たれるものがありました。  細かな表現の一つひとつが不気味で不快と感じる方も多いかも知れませんが、様々な要素を詰め込みながらも決して破綻することなく丁寧に仕上げられた佳作に8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-26 23:16:50)
32.  湯道 《ネタバレ》 
流石の小山薫堂さん脚本作品。大笑いすることもなく号泣することもないのですが、どこか心に染み入るものがありました。言ってみれば「これぞ邦画!」という感じでしょうか。(あくまでも個人的なイメージですが)  主演のお二人をはじめ、出演者の見事な脱ぎっぷり(男性です。女性は控え目。)と絶妙な隠し具合もおおらかで良いです。なんだか昔見たTVドラマ「時間ですよ」まで思い出してノスタルジックな気分にもなったりして。そう言えばあのドラマでは結構隠さず女湯を見せてましたっけ(遠い目)  天童よしみさんとクリス・ハートさんの女湯と男湯に分かれてのデュエットも良かったです。親子の設定に笑えました。  兎にも角にも製作者のお風呂愛を感じさせてくれる作品。ひとことで言えば「観たら風呂に入りたくなる映画」ですね。いや冗談じゃなくて、最終上映回で観たので深夜に帰宅。そのまま浴室に直行しました。そして、幼い頃さんざん通った銭湯にひさびさに行きたくなりました。  いろいろ癒していただけたので+1点の7点献上します。
[映画館(邦画)] 7点(2023-04-11 11:14:20)
33.  映画「湯道」アナザーストーリー 湯道への道 《ネタバレ》 
AmazonPrimeで本編の映画「湯道」に先んじて配信公開された作品。小山薫堂氏がラジオで「湯道」を先に観てから観るべしと言っていたのを聞いていたので本編を観てから鑑賞しました。  なるほど、そう繋がるのですね。本編に出演する俳優さんたちが本人役で登場。所謂スピンオフとはちょっと趣を変えた感じ。そこに至るまでは全く別ストーリーで、こちらは寧ろ映画人のノスタルジーを描いた作品かと思いそうでした。  そして、本編と比べると、こちらの作品はよりベタな邦画コメディ。しかしながら、「湯」の存在を核に置いて描かれる人間模様は、本編同様そっと心を癒してくれます。  この作品を本編を見ずにして単独で鑑賞したのであれば、もしかしたら4点程度かなと思えますが、両方観たことによる相乗効果とも相まって6点献上とします。  それにしても皆さん、良い脱ぎっぷりですね~!
[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-10 23:29:26)
34.  モンスターハンター 《ネタバレ》 
ゲームはやらないので、てか随分と前に引退しているので「モンハン」とか言われてもまるで分かりません。なので純粋に映画として楽しめました。  とは言え、やっぱゲームが元ネタの作品なんですね。物語的には、新鮮さも深みもユニークさも感じられませんでした。発端があって事件が起きて、解決を目指して何とか答えを見つける、みたいなお約束的な流れ。正直なところ期待外れでした。  その反面、怪獣映画と割り切って観れば、映像美と言うか怪獣の造形とか動作、人間との戦闘場面の迫力などなど、始めから終わりまで期待を裏切らないクオリティでした。  という訳で、シンプルに怪獣映画として評価するのであれば高評価出来ることを加味しての6点献上です。  ちなみに、つい最近まで朝ドラで観ていた山崎紘奈さんが登場したのにはビックリ。まさかの登場に1点追加です。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-06 13:59:56)
35.  アフリカン・カンフー・ナチス 《ネタバレ》 
基本構想の奇抜さまでは良かった?かも知れませんが、そこで終わってしまった典型と言って良いのかも知れません。  なぜガーナなのか? なぜカンフーなのか? なぜハーケンクロイツじゃなくて卍なのか? なぜ関西弁の字幕、吹替えなのか? そもそもなぜヒトラーと東条英機なのか? 謎が謎呼びまるで意味不明。  主演の彼はガーナの俳優さんなのでしょうか?彼だけは演技がしっかりしているように思えます。 カンフーアクションも(主なキャストは)意外な程ちゃんとしているように見えます。 出来栄えはともかくとしてグロネタ、小ネタも適度に差し込まれてて退屈しそうでしません。尺もちょうど良いですし。 罪もない犠牲者多数の結構悲惨な物語なのに、観終わってみれば妙にほのぼのしてます。おおらかこの上ない。  いや~、製作者さんに失礼承知で言わせていただければ「これぞ珍品!」 個人的にはヒトラー&東条という基本設定がなければそこそこ楽しめたと思います。が、その設定はどうにも受け入れられませんでした。なので2点献上です。  (追記)ガジェット通信さんの監督インタビューを読み、少し謎部分が理解出来ました。+1点献上します。 https://getnews.jp/archives/3033160/gate
[インターネット(字幕)] 3点(2023-03-23 15:57:05)
36.  健太郎さん 《ネタバレ》 
短編作品だけに物語は非常にシンプル。ある家族の日常が、ひとつの悲しい出来事によって音を立てて崩れていく。そして、その鍵を握る男「健太郎さん」。  単純にそのまま受け取れば、ひき逃げ事故の被害者である健太郎さんが、加害者の自宅を突き止めじわじわと苦しめていく物語かと。そして、ある日を境に最期の復讐に走る、といった物語なのかなと思えます。健太郎さんは即座に強硬策に走るのか?はたまた、これから先もじっくりと加害者を苦しめるのか?  それはそれで結構ベタな展開ながら物語として十分成立はするでしょう。しかし、その解釈で正しいのか自信が持てません。なので、もうひとつ考えてみました。  事故を契機に半ば心神喪失状態にある母親。平和な家庭生活に没頭することで真実から目を逸らしている。しかし、ある日ついに感情の抑圧はピークに達し精神は崩壊してしまう。玄関を訪ねて来た誰かを被害者(健太郎さん)に置き換えてしまい、実体を伴わない健太郎さんを受け入れることに。全ては彼女の妄念。  いろいろと考えを巡らしながら楽しめる作品でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-10 21:48:09)
37.  七つの会議 《ネタバレ》 
原作未読。地上波放送を録画していたことを思い出して遅ればせながら鑑賞しました。  池井戸作品らしい企業の内幕を曝け出した作品ですね。キャスティングが豪華過ぎと言うか、勿論それ故の安定感ある作品となっていて、緊張感を維持して一気見出来ました。  こうやって描かれると、どこの企業にもこんな社風があって、殆どブラック寄りのグレーな管理職が締め付けていて、一皮めくれば汚点だらけみたいに感じてしまいますね。確かに新聞紙上を賑わす数々の事件と限りなく似通っているように思えます。というよりも、そういった事件が元にあるからこその原作なのでしょうけれど。  実際にはそんな企業は一握りに過ぎないと信じてはいますが、現実問題として犯罪には結びつかないまでも、作中に登場するような会議の場は…ありますよね。フィクションとノンフィクションの境界が見えづらくなるような物語。コミカルな場面もあるから良いようなものの、全編シリアスだったら息が詰まることでしょう。  それから、決して否定はしませんが、失礼ながら全編を通して芝居がかった台詞回しが少々気になってしまいました。敢えて演出的にその表現を選んだのかもしれませんし、明瞭な台詞は物語を際立たせる効果もあるとは思うのですが、個人的には気になったところです。
[地上波(邦画)] 7点(2023-02-10 23:08:41)
38.  つみきのいえ 《ネタバレ》 
僅か10分余りの作品ながら、余計な説明は殆ど省き、住居の縦方向を時間軸とした表現によって、ひとりの老人の人生の喜怒哀楽にスポットを当て描き切る。柔らかなタッチの筆使いと色調も相まって、ひとりの老人の人生最後のページを決して悲観的になることなく描き切っていますね。  短編とはかくあるべき。充実の10分ちょっとでした。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-02-05 13:43:47)
39.  マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 
原作は未読です。  子ども時代から過酷な人生を送って来たマリコ。信じられるのは親友のシーちゃんだけ。幼い頃からことあるごとにシーちゃんへの熱い思いを口にしていた彼女。しかし、突然人生を閉じてしまう。  残されたシーちゃん。どんな時も受け入れ続けて来たマリコは、彼女にとっても最早なくてはならない唯一の親友。その死を認めることなど容易ではなく、マリコの父親が彼女に与え続けて来た苦痛を知り尽くしているだけに、遺骨が彼の元にあることなど許し難い。そして遺骨を奪い取る。  マリコの希望を叶えるべく遠く離れた海辺に向かうシーちゃん。マリコとの想い出を反芻する彼女は、想い出が薄れていくことを恐れるあまり自らの死をも望みかけてしまう。  しかし生き残った彼女は、苦悩の中にあったマリコが自分を必要としていた以上に、追い詰められマリコを必要としていた自らの苦境を受け入れる。それによって初めてマリコの死と正面から向かい合えたのですね。  マリコの虐待やDV、デートDVなどはエピソードとして盛り込まれていますが、シーちゃんの家庭環境や成育歴は一切紹介されないままに物語は進んでいきます。その対比がひとつのポイントに思えます。  幼い頃からの不良じみた態度やブラック企業に勤めクソ上司と対峙する姿は描かれますが、マリコのようにその背景は描かれず仕舞いです。虐待やDVではないものの、耐えられないような孤独や苦痛の中で生きて来たのでしょう。  登場人物は少ないながらも温かみに溢れています。全てを察してシーちゃんにマリコからの最後の手紙を届けてくれた継母、八方塞の苦しみにある彼女の背中をそっと押してくれた釣り人。退職届を破り去ったクソ上司にさえ、もしや善意かと感じてしまいます。  ラストシーン。マリコの手紙にはどんなことが綴られていたのでしょうか?シーちゃんの全てを知り尽くし思いやる言葉だったのか?それともいつだって変わることのなかったマリコの言葉だったのか?いずれにしても、シーちゃんの微笑みからは無上の喜びと生きる力が感じられました。  最後になりますが、ダブルヒロインのお二人の演技は素晴らしかった。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-24 16:18:20)(良:1票)
40.  美女缶
予備知識なし。当然セルフリメイクのTV版と漫画版も未見のままで観ました。ネタバレしてはいけない作品だと思いますので、ネタバレなしのレビューに努めます。  個人的にストライクゾーンど真ん中の作品。約1時間という尺で非常に上手く纏められていて、予想に反する大どんでん返しには正直驚きました。金魚が象徴的ですね。公開当時に幾つか受賞したことやTVリメイク版が製作されたことにも大いに頷けます。  主役の彼に今ひとつ感情移入出来ないままに終盤を迎えましたが、どんでん返しを食らった後には妙に納得。観終わった後、哀愁に浸れました。  とは言え7点献上に留めたのは、隣人の暮らしぶりに美女缶そのものの存在に関わるような矛盾を感じてしまうこと。そこはもうひと頑張りして欲しかったです。  関係ありませんが、納豆カレーは私も好物です。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-18 12:21:30)
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