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sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2394
性別 男性
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441.  原子力戦争 Lost Love
日常的な隠蔽工作が白日の下に晒され、美浜では遂に死者まで出した大規模事故が発生、しかし電力の大部分を依存せざるをえない今日の日本では、原子力発電所はより社会的で重要なテーマだと思いますが、こういうテーマの邦画って、(ドキュメンタリーを除くと)これと「東京原発」位しか無いんじゃないでしょうか。本作は発電所正門でのゲリラ撮影シーンから反原発の匂いも漂ってきますが(こんなものを劇映画で使用するなと言いたい)、基本的には原発とその「地域」までをも描こうとした社会派スリラー。しかし、悪魔的容姿で一人だけ浮いてる山口小夜子の扱いが象徴する様に、映画としては少し中途半端な仕上がりになってしまってると思う。ま、それでも貴重な一作であることには間違いないでしょう、5点献上。
5点(2004-08-24 18:12:46)
442.  東京オリンピック
本作について聞きかじりの「映画論」を打つつもりはありません。しかしオープニングの聖火リレーのシーンから、圧倒的な画作りに感嘆しつつも、確かに作り過ぎとの印象は払拭できない。そして、それがこの映画の本質的に奏効しているかと問われれば、私もそうは思わない。東京オリンピックの翌年、世紀の大イベントを「カラー映像」で大衆に追体験させるという意味に於いても、後世に伝える記録という意味に於いても、本作は明らかな失敗作です。ただ、断片的ながら、もちろん当時の様子は出てくるので、それを見てるだけでも充分楽しかった。特に、全員ジャージ姿でダラダラと歩く現在の入場と、全員ブレザーか民族衣装で胸を張って行進する当時の入場の違いに、失われた「格式」を感じました。という訳で、6点献上。
6点(2004-08-24 18:12:22)
443.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
私自身「うる星やつら」に一家言あるわけではなく、劇場版もこれしか観てないので何とも言えませんが、TV版自体、高橋留美子の原作とはかけ離れていた印象なので、本作の内容は基本的にTV版に忠実に見えました。この映画は、執拗に「夢と現」をテーマに据え続け、どんな原作に於いても「俺流」を貫く押井守作品の原点にして、(私の観た中では)最も成功している映画だと思います。それは、このテーマとハチャメチャなキャラクターが奇しくもマッチし、押井監督の世界観が無理なく構築されているからです。シュールさとマニアックさのお遊びも楽しいアニメです、7点献上。
7点(2004-08-24 18:11:59)
444.  忍者武芸帳
本作の紹介文が奮ってる。「幾人もの映画人が挑戦して映画化不可能といわれた、白土三平原作の同名劇画を大島渚監督が見事に実現した注目作」(詠み人知らず)だと。大体が、これなら誰でも作れるし、その前に誰もこんなことをしようとは思わない(【あろえりーな】さん、これは「アニメ」じゃないでしょう。【奥州亭三景】さん、こんなことをする人は奇才ではなく奇人です)。一切の手を加えずにマンガ原画をそのまま撮影、しかも「ふきだし」が映らないようにとの配慮から超接写。大きさにして精々10cm四方に満たないマンガのコマがスクリーンに大写しになるのです。こんなもの白土三平の原画記録としての意味さえなしてない。「猫目小僧」一話分の価値もない。本作を一言で表せば、出来損ないのラジオドラマです、1点献上。
1点(2004-08-24 18:11:33)
445.  ルナ・パパ
「アメリ」と「ミルクのお値段」と「黒猫・白猫」と「カンダハール」、そして「UFO少年アブドラジャン」(観てないですけど…)を合わせた様な毒のあるファンタジック・コメディ。ちょっと考えただけでこれだけの映画を連想してしまうんだから、確かに新味はないかもしれない。本作に独特の雰囲気をもたらしているのも監督の才能等ではなく、偏に日本人に全く馴染みの無いタジキスタンのシュールで美しい風景とロシア語の響き+チュルパン・ハマートヴァの(日本だけで受けそうな)キュートで過剰な色気だと思う。でも、もちろん日本人の私にとって好みの映画なのは間違いないです。ところで、基本はドイツ映画だと思うんですけど、どういう経緯でタジキスタンが舞台で、しかも日本までが製作に咬んでいるのかが知りたい…、6点献上。
6点(2004-08-19 19:40:57)
446.  呪怨2 (2003)
前作も大して効果を発揮してないと思った時系列バラバラの構成が、今作に至っては完全に失敗してると思う。そして監督はお笑いギリギリの恐怖を目指したって言ってますけど、メイク室での伽椰子の登場シーンなんか完全にお笑いですよ(「リング0/バースデイ」の貞子の覚醒シーンぐらい笑ってしまった。これはもう完全に暗黒舞踏のパロディ)。こーゆー映画に求めたいのは心霊写真を見た時に走る様な背筋の悪寒。誰しもが記憶にある「何か」の気配や、「ある筈の無いモノが在る」ことに対する恐怖。それは白塗り血糊べったりの人が目を剥く画では表現できません、4点献上。
4点(2004-08-16 13:36:41)
447.  呪怨 (2003)
確かに伽椰子は怨霊と言うよりはジェイソンやフレディに近いですけど、日本的怨霊をそーゆー風に扱うってのは斬新だと思ったし、だからこそ劇中での無差別大量殺戮が可能にもなる。しかし大量であるが故に、後半に行くに従い慣れてくるのも確か。折角の映画化なんだから、殺し方にももっとバラエティを出して貰わないと飽きてくる。どんでん返しや特別な秘密も無いのに、時系列をバラバラにする構成の意味も不明。期待したよりは怖くなかったってのが本音ですけど、予想した程つまらなくもなかった。ただ、「リング」が映画界に与えた影響って半端じゃなく大きかったんだなぁ、ということも再認識させられました。それにしても予告編を見る限りだと「THE JUON」は例によって、これのまんまリメイクっぽいなぁ…、5点献上。
5点(2004-08-16 13:36:24)
448.  精霊流し
ほとんど腐敗が進行していると思われる古臭い題材を扱いながら、そこに一切の新機軸を加えることなく散漫な映画にまとめた安いドラマ。本来ならこの物語は、恋愛感情にも重なる母への思慕を持つ二人の男が、「母」と「恋人」という二人の女を巡って苦悩し、やがて親離れしていく(大人になっていく)話だと思う。そこで重要になる筈の酒井美紀の役がこれじゃ、彼女はストーリー上いてもいなくてもいいじゃん。だから彼らが唯のマザコン男にしか見えない(しかも、一人でも鬱陶しいマザコン男が二人はキツイ)。唯一、変に被爆を物語に絡めなかったのだけは評価できる、4点献上。
4点(2004-08-16 13:35:51)
449.  ごめん
全ては設定の勝利でしょうか。今迄なら(精通は別として)もっと年代が上の世代で語られていた青春物語だと思いますけど、悲しむべきことに現代に於いてこの実直な恋愛譜は小学生じゃないと成立しない。そして標準語(東京弁)だと生々し過ぎる下の話も、関西弁のオブラートに包むことによって微笑ましく聞こえる(それにしても精液を「お汁」と呼ぶのは初めて聞きましたけど、ポピュラーなんですか?)。主人公の久野雅弘君の味のある表情も良かった。が、本作の白眉は何たって櫻谷由貴花ちゃんでしょう。私も彼女に会いに京都まで自転車を走らせたくなりました、6点献上。
6点(2004-08-16 13:35:23)
450.  木曜組曲 《ネタバレ》 
(だいぶ雰囲気は違いますが)「オリエント急行殺人事件」にも似たテイストに、女同士ならではの火花散るサスペンスを加えた、ほとんど舞台劇の様な密室ミステリー(密室じゃありませんけど、テイストがそうなんです)。個人的に狂言というオチではむしろ意外性が薄れると思うので、鈴木京香の推理を結論にした方が物語的に一番意外性があって面白かったとは思う(殺意がありながら、しかし無意識的な殺人共犯というのも刺激的なテーマ)。加藤登紀子や、特に富田靖子の芝居芝居した演技もマイナスですけど、話題性だけで製作される中途半端な推理モノに比べれば出色の面白さだとは思いました。でもこれって、監督や脚本家よりも原作(もちろん未読です)に拠る所が大きいんじゃないのかなぁ…、7点献上。
7点(2004-08-16 13:35:01)
451.  パコダテ人
全然古゜臭い感じぱしないのに、もの凄く懐かしい匂いを発゜散させるこの王道アイドル映画ぱ、宮崎あおいの、宮崎あおいによる、宮崎あおいプァン(若しくぱその予備゜軍)の為のプァンタジー映画。残念なのぱ、折角の設定なんだからぷら下げるだけじゃなく、CGとアニマトロニクスを駆使してもう少し尻尾の表゜現にこだわって欲゜しかった。函゜館も市で予算協力し、尚且つ実際の観光PRでも積極的に利用すぺきだったと思う。とにかく、最も正しく宮崎あおいを使った映画であるというだけで、映画の出来や内容に関係なく、本゜作ぱ成功作です(宮崎あおいヲタがパレパレ)、7点献上。
7点(2004-08-16 13:34:38)
452.  ニンゲン合格
不可逆的な現代家庭の崩壊を、黒沢清らしい冷徹な視線で描いた残酷なファンタジー映画。血が水より濃かったのは昔の話、今では水蒸気よりも儚い存在です。一瞬は心地良い家族ごっこも、ずっと続けていく程の魅力には欠ける。主人公の言う「いたければいればいいし、出て行きたければ出て行けばいい」緩やかな連帯が現在の家庭の姿であり、決して最後の拠り所ではない。ここまで「あからさまに」現代家庭の本質を突いた映画は無いと思う、面白いかどうかは別にして。本作は玉手箱を開けた浦島太郎が断末魔に見た夢、それも叶わぬ夢なのです。という訳で、6点献上。
6点(2004-08-16 13:34:09)
453.  東京裁判
凄い、4時間37分(!)があっと言う間の面白さ。ここには敗戦国への憐憫も批判も、戦勝国への妬みも告発も無い。東京裁判という茶番劇を通して本作が総括したのは戦争犯罪ではなく、戦争そのものの不条理。自らの利益だけを追い求める一部の人間達の疑念と恐怖が戦争を生み、前線で無関係な人間が殺し殺される。運良く戦火を生き延びたとしても、戦後、全く理不尽な理由が正当化されて殺し殺される。どう転んでも殺し殺されるなら、誰も戦争なんてしようと思わない。私はここまで戦争の無意味さを描いた映画を他に知らない。最前線の地獄や被災者の悲劇を描いた作品を観ても、これ程の嫌悪感を持ったことはない。そーゆー意味で、これは究極の反戦映画である。マイケル・ムーアもこれ観て勉強しろ、10点献上。
10点(2004-08-16 13:33:42)(良:3票)
454.  泥の河
経済白書に「もはや戦後ではない」と記された昭和31年、しかし子供達の視界の其処彼処に、そして大人達の心の中には確かに戦後があった。いや、そこはまだ終戦さえ迎えていなかったのかもしれない…。個人的に一番のシーンは、喜一がおもむろに「戦友」を歌い出したシーン。ここには思わず笑ってしまったのと同時に、何とも言えない悲しさを感じた。また、藤田弓子が凄い女優だった(過去形でいいのかな?)のにも驚いた。全体としては良作だと思いますが、ノスタルジーを前面に、そしてくどい位に押し出してしまったラストが作品の魅力を減耗してしまったと思う、6点献上。
6点(2004-08-16 13:33:21)
455.  青春の殺人者
本作の父親殺しについては衝撃的でも何でもない。が、父親を殺してからが凄かった。これはもうありえない展開。伊達に市原悦子をキャスティングしてない。しかし、ここが本作最大の山場になってしまってるので、以降は今で言うバカップルのダラダラした話に見えてしまう(ひたすら繰り返される原田美枝子の「じゅぅんちゃ~ん」という間の抜けた台詞回しが、後の水谷豊の「あ~にき~」というのと同じくらい耳につきました)。長谷川監督はこの無目的さに全共闘「後」の青春を表したかったのでしょうか? それにしても、冒頭に「長谷川和彦第一回監督作品」と誇らしげに映し出されますけど、まさか30年近く経った現在に於いても「第三回監督作品」さえ作られていないとは、当時は誰も予想しなかったことでしょう。6点献上。
6点(2004-08-16 13:32:50)
456.  隠し剣 鬼の爪
当然「たそがれ清兵衛」の様な作品を期待していたのですが、それは「たそがれ清兵衛」の焼き直しを期待していた訳ではありません。なぜ山田洋次は前作とほとんど同じ題材(とストーリー)を選んだのか? まさか「男はつらいよ」シリーズばりに、この路線で延々と作り続けるつもりなのか? しかし「男はつらいよ」は、車寅次郎という稀有なキャラクターと渥美清という稀有な役者がいて初めて可能だったこと。仮に本作が「たそがれ清兵衛2」だったとしても、同じストーリーを繰り返されては困る。もちろん悪い映画ではないし、大和撫子コンプレックスの私は、松たか子演じるきえに淡い恋心さえ抱いてしまった(特にラストの台詞とはにかんだ表情には恥ずかしながら目が潤んでしまった)。それでも私は納得がいきません、5点献上。
5点(2004-08-07 00:35:25)
457.  ミラーを拭く男
定年を間近に控えて小さな交通事故を起こしてしまった男が、仕事や家族から離れ、全国のカーブミラー拭きの旅に出てしまうという一種のロードムービー。前半はユーモラスなロードムービーらしい展開で、ハイビジョン撮影された北海道から東北までの美しい風景も楽しめる。しかし全編を通すと、この物語が訴えたかったことが何だったのか私には良く解らなかった(ラストも好きじゃない)。主人公に台詞らしい台詞がほとんど無く、たまに言いたいことがありそうな素振りは見せるものの、結局は黙して語らず。主人公はこのミラー拭き行脚によって癒されたんでしょうか? 4点献上。
4点(2004-08-07 00:35:04)
458.  パルムの樹
なりふり構わず愛を求める子供心を描く、「本当は怖いピノキオ」といった風情のダーク・ファンタジー。従って映画の作りが「A.I.」とかなり被る(奇しくも同製作年ですが…)。それにレトロな世界観は宮崎駿、クライマックスのスペクタクルはまるで「AKIRA」、滅亡の近い地底人の描写は「続・猿の惑星」と、ヴィジュアルにもオリジナリティが感じられない。最初の方で背景説明が足りないので、ストーリーも良く把握できなかった。仕上がりとしては、もう一頑張りといった所でしょうか。ここで注意勧告。世界観とキャラクター・デザインに騙されてはいけません。子供向けファンタジーと勘違いしてうっかり幼い子供にでも観せようものなら、良くてその晩悪夢にうなされ、悪ければPTSDになってしまうでしょう。これはPG-12です、4点献上。
4点(2004-08-07 00:31:06)(良:1票)
459.  東京ゴッドファーザーズ
ファンタジーには確たる現実感が必要と以前書いたことがあるのですが、本作でそれを演出しているのが「幻魔大戦」を超える緻密な東京の描写。実写映画でもここまで東京のディティールを描いた作品は中々ありません。外国映画が存分に自国の都市を舞台にしているのに、本作の内容も含めて、これがアニメでしか描けないという日本の現状は憂慮すべきです。で、前半のコメディ・ドラマから終盤のアクション・シーン、そしてクライマックスの奇跡まで、非常に良く練られた脚本にも大満足です。これは「奇跡」の物語。それを「都合が良すぎる」と言っちゃあ、お終えよ、7点献上。
7点(2004-07-22 17:36:30)
460.  迷宮物語
三者三様でそれぞれに楽しめる水準以上の出来です。日本的和洋折衷の「ラビリンス*ラビリントス」の後、メビウスに多大な影響を受けた大友克洋の「工事中止命令」の前に、如実にメビウス的な「走る男」というのも中々オツな構成です。この辺にプロデューサー・角川春樹のセンスを感じます。また、「幻魔大戦」が1983年、本作が87年、そして「AKIRA」が88年。その後、自身もオムニバス・アニメ「MEMORIES」を製作することになる。そう考えると角川春樹もまた、大友克洋にかなり影響を与えているようにも思えてきます。これはアニメ・ファンには欠かせない作品でしょう、6点献上。
6点(2004-07-22 17:36:00)
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