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461.  しあわせのパン
北海道在住、大泉洋の大ファンですが、さすがにこれは擁護できない。 びっくりする位ベタなストーリーに薄っぺらいキャラクター。ただ、ゆったりとした時の流れを楽しむ雰囲気映画。ゆったりすぎて眠くなること請け合い。何かと『かもめ食堂』と比較されてるが、確かに似た系統のジャンルであるだろう。しかし、『かもめ食堂』はまだ随所にクスリと笑えるシーンがあったが、本作にはそれもないので酷く退屈。 パンを皆でちぎりあって食べるシーンが印象的だったが、パンを通して人々の温まる交流を描きたいのなら、それぞれの登場人物をもっと深く掘り下げる必要があったと思う。 原田知世のモノローグを大橋のぞみに言わせているのも謎だし、全体的に狙いすぎな感が否めない。 
[DVD(邦画)] 3点(2014-11-09 16:38:22)
462.  ぼのぼの クモモの木のこと
ぼのちゃんもシマリスくんも皆凄いフサフサで可愛いです。 確かにCGは粗さが目立ちますが自分はこれ位が丁度いいと思いました。あまりリアルすぎても怖くなっちゃうと思うのでちょっと2Dっぽい方がいいです。 アニメ版のファンとしてはぼのぼのの声が可愛すぎて違和感があったのと、スナドリネコさんの森本レオも巧いんだけどなんか変。シマリスくんは変わってなくて良かったです。あの声意外考えられませんからね。 これはできれば真夏の暑い昼下がりなんかに観て欲しいですね。ゴンチチの音楽が心地好くて癒されます。ストーリーは後半ちょっと感動を狙い過ぎた感があってイマイチだったけど、劇場版らしくスケールの大きい話で良かったかなと。 とにかく、ぼのぼのファンなら絶対楽しめるし、知らなくても普通に感動できる良作だと思います。
[映画館(邦画)] 9点(2014-11-08 15:26:17)
463.  時をかける少女(2010)
仲里依紗主演って事で誰しもあのアニメ版に近い感じなのかと期待しただろう。 しかし、蓋を開けてビックリ!現代の女の子が70年代にタイムスリップするだけという内容。 むしろ大林版のオリジナルの方をリスペクトしている感じか。 結局、アニメ版とオリジナル版両方のファンを取り込もうとしたんでしょうな。二兎を追うもの一兎をも得ず。なんとも中途半端な内容で方向性を見失っているとしか思えない。  そもそも、なんで科学者が研究の片手間にあんな凄い薬を開発できたのか謎だし。 タイムスリップしても大して驚きもせず、すぐに馴染んでしまう主人公にも唖然。っていうかお母さん死にそうなのに、何をグダグダ恋にうつつをぬかしとるのか。イライラさせられっぱなし。 せっかく70年代にいったのなら現代とのギャップによる笑いとかもっと散りばめればいいのに。笑いもおきなければ感動も薄いというどうしようもない映画。
[DVD(邦画)] 3点(2014-11-06 20:38:15)
464.  図書館戦争
ストーリーがつまらなさ過ぎて… ここまで緊張感のない戦闘シーンもなかなか無い… 戦争が行われているというのに、戦場で何をのんびりいちゃついているのか。ナメてるとしか思えず、リアリティが全く感じられん。 一応教官とヒロインの恋物語が描かれていくがあまりにありきたりな展開で全然ドキドキしない… この内容で2時間超えは長いよね。
[DVD(邦画)] 2点(2014-11-03 21:07:58)
465.  うつしみ
『自転車吐息』には全く付いて行けなかったが、本作はまあそこそこ見れたかなと。何より園監督らしさが爆発しているので、ファンならば必見と言えよう。監督が思い付いた事を勢いだけで撮ってしまったらエライ事になってしまったという感じ。もはや整合性や、映画としての体すらも成していない。字幕で色々メッセージも出るが、一体何を訴えたいのか常人には理解が苦しみます。後半のぶっ飛び加減はシュール過ぎて笑うしかないだろう。コメディーなのかドキュメンタリーなのか、ジャンル分け不能の怪作。かなり実験的な内容なので園初心者には向いてませんのでお気を付け下さい。
[DVD(邦画)] 2点(2014-10-25 16:58:20)
466.  自転車吐息
『自転車泥棒』『少年と自転車』『少女は自転車にのって』と、自転車がタイトルに付く映画にハズレなし!と思っていたら、ここにありましたよ。登場人物が皆頭おかしいのでついていけません。何処に面白さを見出だせばいいのかわからんストーリーがダラダラと展開され、吐息というよりも欠伸しか出なかった。学生の自主制作映画の域を出ていない感じ。
[DVD(邦画)] 1点(2014-10-25 16:51:20)
467.  銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 
原作コミックのファンであるが故にダメな所が目に付いてしまうわけで。 八軒君が原作ではもっと明るいキャラで周りの皆を引き寄せてしまう魅力があったと思うんですよ。そりゃ時に悩んだり暗くなったりするけども、芯の部分はもっと熱い男だったと思うのね。それに対して映画版の彼は終始深刻な感じで、明るさが足りないと思った。もっと、初めて触れ合うものに感動したり、笑ったり、飯食って「うめえええ!」とか叫んで欲しかった。 色々なエピソードを詰め込み過ぎたのか、やや中途半端な印象を受ける。たまこなんて殆ど空気だし、チーズ作りの先生とか居ないし、竹内力とか出オチだし、キャラクターも一部しか活かしきれていない印象。最終的に両親に認められて、そこでまた感動があるはずなのに、ただ最後に登場するだけというのも取ってつけたような感じは否めない。
[DVD(邦画)] 4点(2014-10-24 17:50:37)
468.  たまこラブストーリー 《ネタバレ》 
変な鳥(デラ)が居ないだけで、これほどまでに落ち着いた青春学園ラブストーリーだったのかと驚かされる。これまでは鳥に邪魔されて進まなかったたまこともちぞうの恋物語が展開され2人の距離がグッと縮まります。もうとにかくめっちゃ青春。もちぞうの一途な気持ちとか、告白されてあたふたするたまことか、、実はもちぞうの事が好きなんじゃないかと感じられるみどりちゃんのさりげない仕草とか、それぞれのキャラクターの思いが交差して行き…。 これまで殆ど活動してたのかどうかさえ怪しいバトン部も、最後の思い出に大会に出場したりと本格的だ。映画『けいおん』と同じようにこの映画もまた、卒業という学校最後のイベントへとなだれ込んで行く。そこが切なくもあり、感動的である。また、たまこともちぞうを繋ぐ"糸電話"が非常に効果的に使われてて良い。いまどき観てるこっちがこっ恥ずかしくなるようなコミュニケーションツールだが、面と向かって言えない事も糸電話でなら言えたりするから不思議だ。夜空の下、糸を伝う音の振動がきらびやかに光り輝いており神秘的だった。     タイトルを変えてまで『ラブストーリー』を冠した本作は紛れも無いラブストーリーの傑作だ。  だが、不思議なもので、例の鳥が居ないとちょっと寂しくなってくるのも事実。本当に帰ってしまったんだという寂しさを観客にも味わせようという演出なのか。でもおかしいぞ、誰も鳥の事を言わないぞ。たまこだっていつも通りの日常だとか言ってるぞ。ここまで鳥を無視しちゃうとかえって不気味であるぞ。絶対忘れた頃に出てくるぞ、などとワクワクしている自分がいる。え?ほんとに忘れちゃったの?みんな薄情だなぁ。続編があったら出してあげてね。グスングスン。 
[DVD(邦画)] 8点(2014-10-24 15:39:36)
469.  紀子の食卓 《ネタバレ》 
2時間半かけて壮大な家族ごっこを見せられる映画。 園子温が得意とするひとつの家族の崩壊を描いた映画であるが、後の「愛のむきだし」なんかと比べると粗が多く、何が言いたいのかよくわからない為イマイチ入り込めなかった作品。 まず、紀子の思想、行動、が不可解すぎてついて行けない。  彼女は、今の自分が嫌いで、生きていること自体がリアルに感じないとつぶやく。 自分の周りには自分を理解してくれる人間など居ないとネットにはまっていく。 やがて廃墟ドットコムというサイトに辿り着く。 その結果、新しい自分に生まれ変わる為、家族ごっこにはまっていく。  う~ん、なんという厨二病的思想。 救いようが無いです。  それから、映画全体を通してあまりにクドイ演出が続くので苦痛だった。 とにかくモノローグが多すぎ。あんな1から10まで説明されたらクドイだけ。まるで観客に何か想像させるという事を放棄するかのよう。 やたら繰り返し挿入される「自殺サークル」の集団自殺の映像や、オルゴールみたいな音楽が耳障りだ。 まだ「自殺サークル」の方が気軽に楽しめるバカ映画だったのでマシだった。
[DVD(邦画)] 3点(2014-10-11 20:31:21)(良:1票)
470.  運命じゃない人
普通に恋愛ドラマが展開されるが、この監督の映画なので、絶対、"もう始まっているぞ"と目を凝らして観てしまう。この時点で、何の知識も無く観た人とは観るスタンスが違う。なので、ネタばらしが始まってもああそういうことだったのかと驚き事すれ全ては予想の範囲内。しかも先に「アフタースクール」を観ていた為、ちょっと物足りなさを覚えたのも確か。 ストーリー自体は面白いのだが、登場人物にあまり感情移入できず、もう一度見直したくなるほどの魅力は感じられなかった。
[DVD(邦画)] 6点(2014-10-09 22:07:56)(良:1票)
471.  魔女の宅急便(2014) 《ネタバレ》 
出だしは良かったんだけどね。開始15分で魔女の家系に生まれたことの説明→旅立ち→いい人に出会う→部屋を貸してくれて宅配屋開業  とんとん拍子に事が進み、テンポが良すぎて飽きない。映像も飛ぶシーンの合成は微妙だが、何処か異国的な田舎の風景や自然が美しく、その後の展開に期待が高まる。  しかーし、ここから物語は段々と失速。全てが予定調和の中、ベタな展開が続く。もっと、目を見張るような飛翔シーンとか、心揺さぶられるドラマとか、そんなのを期待していた私の期待は尽く打ち砕かれる。トンボとの心温まる交流シーン位しか心に残らず、クライマックスに至っては何か凄い事が起こっているんだろうが全然入り込めず、歌手が出てきて突然唄いだしたりして完全に目が点点になった。監督が清水嵩だからいつホラーになるか、とも思ったけどそんなの全然無いし、凡作としかいいようがない出来。
[DVD(邦画)] 4点(2014-10-06 12:20:09)
472.  自殺サークル 《ネタバレ》 
さすが園子温映画だけあって、ジャンルを超えている。 最初はホラーで、病院のシーンとか観客を脅かそうとしてくるので結構怖い。笑顔で集まって何の躊躇いもなく電車に飛び込む女子高生達も怖いが、学生達が昼休み、屋上でふざけて自殺の真似をして本当に自殺してしまう場面が1番怖く、狂気を感じた。  その後も不安を煽るようなシーンの連続だが、突然のローリーの登場によって映画は急にコメディヘと変貌を遂げる。今までの緊迫感は一体。観客を嘲笑うかのようにローリーの独壇場が続く。ここで騙された!と思ったら、完全に園子温の勝ちなので、ここはグッと堪えて大人しく観るのがよろしいだろう。  そして、映画は事もあろうに終わる15分くらい前になってから急に謎解きミステリーの様相になり、なんだかわからないけど解決へと向かう。いや、全然解決になっていないんだけど。最後は哲学的になって観客に色々意見を押し付けて終了するという一番ダメなパターン。ちゃんとパズルのピースを全部はめてから終わりにしようよ。じゃないと死んだ方がいいってデザートも歌っているよ?というわけでこの映画は完全に死にました。あははは。
[DVD(邦画)] 4点(2014-10-03 20:21:39)(良:1票)
473.  UN-GO episode:0 因果論
最初に知らない人の為に簡単に説明しておくと、ノイタミナ枠で放送された全11話からなるテレビアニメの前日譚的物語で、2週間限定のレイトショー上映された短編アニメ映画である。原作は坂口安吾の『明治開花安吾捕物帳』でテレビ版では他に『アンゴウ』や『白痴』などを原案とする話もあった。時代設定は戦後の日本でありながらネットや人工知能等が登場するという近未来的な時代設定となっていてカオスだが、原作小説でも明治時代と戦後をリンクさせていた事からこれと同じ手法を取っていると思われる。 テレビ版を観た人には当然オススメできるが、初めて観るという人にはこれ単体だと意味不明だろう。この『因果論』は主人公の新十郎がどういう過去を歩んできたか、因果とは一体何者で2人はどのように出会ったのかという事が暴かれる。テレビシリーズを観る上でも非常に重要なエピソードなので、これからテレビ版を観るという人でも先にこれを観るとより分かりやすく入り込めるだろう。 私はテレビシリーズの大ファンなので10点付けたい気持ちもあるが、ここはあくまで『因果論』単体でのレビューとなるのでさすがに10点付けるのは遠慮した。この作品の魅力は何かと聞かれれば、何といってもSFやホラーや人間の本質に迫ったその独特の世界観。またキャラクターの魅力だろう。因果がとにかく可愛くて小悪魔な所が最高。このキャラクターを生み出したという点だけでも評価したい作品。  『因果論』の最後で2人が歩いていく場面が好き。テレビシリーズへと続く素晴らしいラスト。 ああ、新シリーズやらないかな。劇場版でもいいんで、まだまだこの2人の物語を観たい。
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-10-01 20:05:00)
474.  12人の優しい日本人
セリフを覚える位何回も観ました。 たまに観たくなって借りてくると、返すまでに最低3回は観てしまう。 何回観ても飽きないし、きまって同じ所で笑ってしまう。 ピザの場面では何度観ても「ああー」ってなっちゃう。
[DVD(邦画)] 9点(2014-09-23 14:35:40)
475.  アフタースクール
他の方のレビューを全部読みましたが、騙された騙されたの連発で、一人くらい最初から全部読めたって人が居てもいいんじゃないの?って思いました。なんて偉そうな事言ってお前はどうなんだ?と言われそうですが。私は全く騙されてなんていな……嘘です、思いっきり騙されました。 これはずるいですよ。巧妙に引っかけようと脚本を練りに練っているわけですから。さらに映像でも騙そうと巧妙な仕掛けを施しているとなれば手の打ちようがありません。  これから見ようと思う方はどうぞ無駄な悪あがきはやめて逆に思う存分騙されましょう。 するとどうでしょう。次第に騙される事自体が快感に変わるはず。そして気が付けば、当然のように2回目を鑑賞している事でしょう。ほらあなたもレッツ騙され!(何のこっちゃ)
[DVD(邦画)] 8点(2014-09-22 16:59:00)(良:2票)
476.  THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 《ネタバレ》 
全体的にトラウマ必至の暗い気持ち悪い描写ばかりでゲンナリ。 ラストのアスカの「気持ち悪い」のセリフがそのまま私の感想と重なり、なんだかスッキリした。ありがとうアスカ!(笑)
[DVD(邦画)] 2点(2014-09-18 15:08:05)
477.  苦役列車 《ネタバレ》 
ラストのマキタスポーツのあの登場!主人公と共に呆気にとられしばし固まってしまった。そして沸き起こる笑い笑い笑い。つっこむのもためらうほどの堂々たるその風貌たるや、もはや格好良さすら漂うほど。この映画の主人公はその瞬間、自分の中で何かが弾けたのだろう。これまで約2時間、駄目な主人公の駄目すぎる生き方をダラダラと見せられ続け、ようやく感動できる瞬間だった。もう映画が終わるという頃、やっとこの物語の主役が輝き出すのだ。ここまでのダラダラはむしろその瞬間を見届ける為の壮大な前フリだったのだ。どうしようもないクズで馬鹿だけど、最後にちょっとだけその奇跡を目の当たりにできてなんだか胸がスッとした。
[DVD(邦画)] 7点(2014-09-16 18:54:13)
478.  まほろ駅前多田便利軒
主役2人のキャラクターが良かった。真面目なんだけど常に冷めた態度の多田と、ふてぶてしく常にやる気がないがお節介の行天。そんな2人の掛け合いが絶妙でいつまでも観ていたい気にさせられた。ただ、ドラマとしては面白みに欠けたかな。笑いも感動も中途半端な感じで。それよりも、あの仕事内容で生計を立てていることに驚き。一体報酬どれだけ貰っているんだ?
[DVD(邦画)] 6点(2014-09-16 15:49:05)
479.  ペコロスの母に会いに行く
凄く心温まる映画でした。岩松了をはじめとするキャストの演技も素晴らしい。短い出演シーンながら強烈な存在感を放つ加瀬亮もはまり役。竹中直人は存在自体がネタだが、面白いので良い。 ただ、ストーリー的にはよくある感動ものの枠を出てない感じ。良く言えば手堅く王道のストーリーが展開される。私にとっては実体験も無いし全く未知の世界の話である為入りずらかったのかもしれない。こういうファンタジーもあるんだなという視点で観てました。もっと歳を重ねてから観たら全然違う点数を点けるかもしれない。
[DVD(邦画)] 6点(2014-09-12 14:39:36)(良:1票)
480.  麦子さんと 《ネタバレ》 
いきなりタクシーの運転手が温水洋一というところで何かあると思ったが、まさかあんな重要な役柄だったとは。 ストーリーは何も知らずに観たので、最初アニメ好きの妹と兄の2人の生活を追った軽いコメディ的なお話なのかなと思ったら、急に母親が帰ってくるわ、お兄ちゃんは彼女と同棲するとか行って出てっちゃうわ、あれよあれよの急展開で意外性があって良かった。  ストーリーはいたってシンプルで、よくありそうな話。なのに何故こんなにもこの作品は私を惹きつけるのだろうか。堀北真希の魅力による所が大きいが、まず母と娘の関係という分かりやすいテーマに加えて、伏線の張り方が上手く無駄がない。さらにテンポの良い展開と随所に散りばめられた適度な笑いが絶妙で飽きさせない。それでいてしっかり感動させる所は感動させるという、まさに至れり尽くせりな作品。ちょっと誉め過ぎかもしれないが…。  母親を鬱陶しく思ったりするのは誰しも経験のあることだろう。だから母親に対して辛く当たる麦子の気持ちは良くわかった。でもそんな彼女にも母親の故郷を訪れたことで、様々な思いに駆られ徐々に気持ちに変化が生じていく。特に印象的だったのは、自分が壊してしまった目覚まし時計の真実が分かり、ボーリングの球を放ったまま茫然と立ち尽くすシーン。そんな彼女の微妙な変化を堀北は上手く演じていて、最後まで集中して観ることが出来た。  後半やや説教臭く、無理矢理泣かせようとしてくる演出などが目立つが、なかなか自然に描かれているので不覚にもちょっと泣いてしまった。まさか、温水洋一に説教されるなんて…。しかも、麦ちゃんも全く反論出来ないほど説得力があるなんて…。こんなのいつもの温水洋一じゃない…。
[DVD(邦画)] 9点(2014-09-12 04:34:13)
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