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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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501.  おっぱいバレー 《ネタバレ》 
このテの映画に対して甘い私にしてはこれでも低得点な方ですね。うーん、笑いのシーンは冴えてるんですが、シリアスなシーンがもうベタベタでセンス古くて。クライマックスの惨敗シーンでの「歌をバックに延々スローモーション」なんて、『ごっつええ感じ』で仇討ちをしようとする母娘が返り討ちにあうコントのまんまですがな。今時それをマジでやっちゃってるんだから・・・。ラストの電車の窓から外を見ると、なんてのもどんだけベタなコトやってんのよ、と。後半のマイナス展開の原因も大昔の少女マンガみたいでイライラするばかり。発想の面白さに対してなんのヒネリもない凡庸な料理をしちゃうっていうの、このところの邦画の大きな欠点です。あと、これ見よがしに時代モノで画面を彩ってるのですが、そこまでしちゃうと逆に考証的に微妙な感じがあって。1979年だとポストや電話ボックス古過ぎ、マディソン・スクエア・ガーデンのバッグが流行ったのはその3年ほど前まで、ハデなウィンカー付きチャリは7~8年前、みたいな(ついでに、ポスターにあったタイプのB級モンスター映画は75年が限界ですね)。まあ70年代でひとくくり、細かいコトは気にすんな、ってレベルなんでしょうけれど、当時をクッキリ覚えてる世代には、そのチグハグさ加減が気になりました。若い時って2年違うだけで時代ごと違うくらいの感覚だったりしますからね。肝心のバレーの試合シーンがいい加減もいいところで、子役達の演技も未熟さが目立って、だけど教師の成長物語や笑いのシーンでの独特な間合いの面白さ、それに日本のいい風景が沢山描かれていて、欠点が目立ちながらも、なんだかんだ不満感じつつも見終わった後はワリと楽しめたかな、って映画ではありました。
[映画館(邦画)] 7点(2009-04-25 22:58:03)(良:1票)
502.  クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国 《ネタバレ》 
なんだかんだ言いつつも映画館で見る『クレしん』は『温泉』から9回目。今回はムトウ監督以降の、グダグダになった感じがする『クレしん』映画の中では一番面白く見られました。良くも悪くも監督の作品として成立していた『カスカベボーイズ』までとは違って、それ以降は方向性を見失って年一本のノルマを消化するためだけに作られてるんじゃない?みたいな感じだったワケで、今回だってハッキリした方向がしっかりとは見えてないんですけど、ちゃんとしんちゃんを始めとする各キャラクターの笑いがあって、映画的なスケールがあって、感動があって。『クレしん』的面白さの及第点到達しました、みたいな。ここ数作は起承転結の転がすっぽり抜け落ちてすらいましたが、今回は一応クライマックスが存在してましたし。今回、特にセリフに冴えが感じられたのは、いつもは存在しない「脚本」があったからですかね? しかし、敵役の魅力のなさは相変わらず。エコロジーというシリアスな問題を抱えながら、それを推進するのが悪の側で、正義の側として描かれるのが酷い浪費と破壊に走る人間。その難しい問題を結局ちゃんと筋を通さず投げっぱなしにしちゃったのはダメでしょ。地球環境よりも日々の生活が重要という状態でオチちゃってます。だけど、久しぶりに役立たずで空回りしてるだけの野原一家からは脱却したので、まだ楽しめました。埼玉紅さそり隊のファンとしては今回ちょっとだけの登場でも嬉しかったですし(映画ではいつも殆どスルーされてますからねぇ)。例によって敵側の歌シーンはウザかったですが。あれって入れないとダメって決まりでもあるの?
[映画館(邦画)] 6点(2009-04-25 22:13:22)
503.  鴨川ホルモー 《ネタバレ》 
邦画の舞台挨拶って観客が宣伝に協力するのが当たり前になってるじゃないですか。場内全員「ゲロンチョリー」やってくださいね、なんて事になったら死にたくなるわ、と思ったのですが、さすがにそれはありませんでした。オニのお面を頭に付けて「ホルモー!」って拳突き上げる程度で許して貰えて・・・うう。さて、映画はホルモーってモノの設定が大変に面白く、いっそそこだけで映画作ってくれればいいのにって感じで。和の雰囲気が素敵に描出されている京都を舞台に、実在する大学に青龍、朱雀、白虎、玄武の神獣が設定されていて、伝統の儀式があって、どんだけ和なアドベンチャーが展開するのかと期待したら、映画の後半は色恋沙汰による内部分裂がメインとスケールダウン状態。そしてそのドラマ部分がベタベタに類型的でまるで新味がないんですね。メガネ取ったら美人とか、一体どんだけ古びたネタやってんの? チョンマゲネタとかレナウン娘とか小ネタは面白いんですけどねぇ。とても個性的な設定、せっかくの素晴らしいキャストに対して、意外なほどに平凡なフォーマットをはめ込んでしまったって感じでした。先輩部員とか他大学の生徒とか、せっかく魅力的なのに全く生かされないままの役者さんが多過ぎでもったいないわぁ。実況とかOBの爺ちゃんとか外してでも、もういっその事、恋愛ネタ外してでもホルモーに賭ける熱い若者の物語が見たかったかも。
[映画館(邦画)] 6点(2009-04-19 00:50:42)(笑:1票) (良:3票)
504.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》 
前作ラストでいよいよ赤壁の決戦だ!ってさんざん引っ張ったじゃないですか。だから今作は最初から赤壁の戦いがババーン!って来るのかと思ってたら更に引っ張る引っ張る。火計マダー?みたいな。その分、前半を彩りまくりな、今回主役?みたいな尚香たん大活躍エピソードが楽しかったワケですが(初っ端からサッカー&ヴィッキーで『少林サッカー』リスペクト?みたいな)。中盤は矢を集める孔明の策とか「くはー!やっぱ三国志おもしれー!」って。で、遂に来た炎上はアジア映画史上空前絶後な大スペクタクル、スーパーウーファー45分鳴りっぱなし。そのスペクタクルがハバを効かせ過ぎちゃってて、前作のキーになってた人々、関羽、張飛、趙雲はおろか、重要な周瑜、孔明、孫権までジミな扱いになってしまっているのはどうなんだろ?ってカンジですが(劉備は前作からしてジミなのでアレですが)、その分、尚香と小喬が目立って女のドラマとしての側面が強くなっているので、それはそれでいいでしょう。重要ポイントな風の表現もいい感じですしね。スゲー事になってる映画って感じなので、やっぱり大画面・大音響な映画館推奨。せっかくのウー先生の大爆発アート、DVDとかBDとかじゃ勿体ないデスヨ。
[映画館(字幕)] 9点(2009-04-11 19:47:42)(良:2票)
505.  相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 《ネタバレ》 
事件の始まりが職権濫用と偶然に次ぐ偶然という状態なのでイマイチ乗れません。テレビシリーズに馴染んでいない目には、主役が彼であるという状態、ちょっとキツいですしねぇ。しかし、この映画の最大の欠点は、サスペンスモノじゃタブーな「本来とっても目立つ人が何故かやたらにジミな役」っていうのをやらかしてしまってる点ですね。登場した時点で「この人が犯人じゃね?」って思っちゃった。そしてその通り。この犯人は他にも幾つかのサスペンスモノのタブーを犯しちゃうんですが、それは見てのお楽しみ。まあ、そういう浅さが気になる映画なんですが、ワリとタイトにまとめてあって、あまりダレ場を作っていないので楽しめました。シーンのお尻にいちいち余分な部分があるのと、何度も登場するチープな空想シーンは微妙なカンジですが。それにしてもデジタル上映は白がトンで黒が重くて目がチカチカしていけねえ・・・
[映画館(邦画)] 6点(2009-04-01 18:21:51)
506.  ヤッターマン(2008) 《ネタバレ》 
ベタなくらいに『ヤッターマン』の映画化そのもので、良く出来てます。お約束関係をほぼ網羅しておりますし、実写でよくもまあコレをやったもんです。ドロンボー側の役者は予想を遥かに上回るハマり具合ですし。でも、最良の映画化とは言えないですわぁ。美術関係は配色が重々しすぎますし、背景も全編もっと明色がいいでしょう。暗すぎ。タツノコ作品に対するオマージュはそこかしこに見られますが(あのいい加減な国名もタツノコお馴染み)、ならばシルエットを効果的に見せるカットがあって欲しかったです。タツノコ作品におけるシルエットの重要性に到達できなかったんじゃ、まだまだ。でも、なんと言っても三池作品的空気読めなさ加減がツラく。汚い映像やバランスを欠いたダレる展開、下品で観客をヒかせるネタは、ワザと入れてるでしょ?みたいな。それにドロンジョがガンちゃんに恋しちゃうネタなんかはオリジナルにもありましたが、あそこまで引っ張って映画を重たくしちゃうこたぁないんじゃないかなぁ。クライマックスの阿部サダヲの暴走芸も楽しみつつ『ヤッターマン』でやる事か?と思ったりして。全体的には『ヤッターマン』の作り出したイメージに頼り過ぎちゃってるんですけどね(最終回をそのまま引用してたり)。あと、ガンちゃん役の櫻井くんの口がポアーッと開いてるカットが多いのが気になりました。鼻が悪いのかな? そういうところを締めるのも監督の役目だと思うんですけどねぇ。ともあれ『ヤッターマン』を知っていれば楽しめる、でも下品さのバランス読めてなくて、ちっちゃい子には不向きという感じ。何より深キョンの頑張りがこの映画のカナメでした。
[映画館(邦画)] 7点(2009-03-10 22:46:04)
507.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 
日頃、「桜」の歌を出す男性アーティストにロクなヤツぁいねえ!と思ってたりして(該当する諸アーティスト並びにファンの皆様、ごめんなさい)、なので、かんなの彼氏に大笑い。出だしは会話も快調、バカが突っ走っていて面白かったのですが、なんかワリとすぐにグダグダな映画になってしまいましたねぇ。つまらなくはないけれど映画の温度が期待したほど上がってゆかない感じ。キム兄の延々と温度が低い演技、アレはアリなんでしょうか? 彼が結局最後までちゃんと弾けてくれないので(佐藤浩市にしてもハジけきれてないのですが)、胸にヘンなモノがいつまで経ってもつっかえて残っちゃう。宮崎あおいとユースケの高速回転に比べて映画全体は鈍重、という印象です。『デトロイト・メタル・シティ』と部分的にカブってて、パワーが及んでないという感じですし、時代を笑えるほど今という時代を活写できてなくないか?ちょいと野暮でないか?という気もします。ついでに1979年にあのGS風はないわぁ。GS→BCR→レイジーの10年以上の年月を一絡げにしちゃっちゃあねぇ。まあしかし、笑いどころはあちこちにあったので、ユルくグダグダながらも最後まで楽しめる映画ではありました。ヒマ潰しにどうぞ。
[映画館(邦画)] 6点(2009-02-21 18:00:46)
508.  20世紀少年 -第2章- 最後の希望
前作から一転、かなり楽しませてもらいました。ただしカンナ限定。カンナが出てるトコだけ楽しんでるとゆー。相変わらず「ともだち」に関わる部分の展開は退屈です。「ともだち」の正体とか延々引っ張られたって、こんなつまらんドラマじゃ別に誰だっていいわ、みたいな。んで、今回はバカ臭さが一段とグレードアップ。あり得なさ全開。ともだちランドの中と外をさっくり行き来できちゃうマヌケさ加減ったら、真面目に映画作る気ないでしょ?みたいな。まあ、つまり前作の見方が違ってたのかぁ、シリアスなドラマだと思ってたけれど、実は荒唐無稽なバカ映画だったんだなぁ、って。バカ映画ならばバカ映画なりに楽しみ方は違ってきますからねぇ。前作の欠点は時代を描いた映画なのに、ちっともそれぞれの時代の空気が伝わって来ないからだと思ったのですが、今回はもうそんなレベルで語れるモンですらなくなっていて、あり得なさ加減を、さすがにマンガ原作だねぇ、アニメならともかく実写だとキツいモンがあるねぇ、って苦笑しながら見てればいいってレベル。んで、カンナと、あと小池栄子だけイケイケ(死語)で。カンナが動いてるシーン(あとイっちゃってる小池栄子)は理屈抜きで楽しいです。カンナいなかったら、この映画どうなってるんだろ? 救世主って、作品的に救世主って事? 平愛梨さん&小池栄子さんに5点。
[映画館(邦画)] 5点(2009-02-01 22:24:19)
509.  感染列島 《ネタバレ》 
多くの人が頑張って、苦労して作ったであろう事が画面に表れていて、だけどそういう人々には申し訳ないのですが、酷い映画です。あまりに酷いので文句だけで本一冊書けてしまいそうですけど、スペースは限られているのでポイントだけ。映画製作の核になる方の中に「観客はとてつもなく馬鹿」って思ってる人がいるようで。映画の殆どが「説明」で作られてます。説明のための映像、説明のための台詞、説明のためのキャプション。「本当の事を言うと」って台詞に、あなたは最初から最後まで本当の事しか言ってないですよ、気持ち全部台詞にしてますよ、って。説明的な要素1つは見ている人の心を数センチ映画から遠ざけます。一体この映画、最終的に何十メートル遠ざけたやら。鳥インフルエンザを意味あり気に出しながら実は単なるミスリードの道具、余分なキャラが多すぎ(存在する意味が薄かった脇キャラにまでキャプション付ける意味がどこにあったの?)、全編説明ばっかりなのにキャラの行動は突飛で理解不能、本質はただの悪趣味な娯楽エンターテイメントだった映画は、最後、まるでデキの悪い韓国映画みたいに単なる男女の悲劇へと矮小化し収束しちゃう・・・。本題が最後には蛇足みたいになっていて、一体どういう感性がこういうモノを作り出しちゃうんだろ?と頭をヒネるばかりなのでした。ところで、ごく一部の「キレイに死ぬ人」は他の多くの「血まみれで死ぬ人」と一体ナニが違うのぉ?
[映画館(邦画)] 2点(2009-01-25 18:21:31)(良:3票)
510.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 
良く出来てます。深みは全くないけれど、こんなベタベタな娯楽映画に深みなんて必要だとも思いませんし。アメコミものみたいな世界ですが、ヘンにドラマ性高め過ぎちゃって、爽快感もクソもなくなっちゃってるようなヘタなアメコミものよりもずっと楽しめます。何より、ここには体を使ったアクションが生み出す気持ち良さっていうのがありますし、ここ一番ってところでキチンとここ一番な展開を見せてくれる、っていうのが気持ちいいです。第二次世界大戦を回避した日本、っていう設定が凝っていて「なんとなく、感覚的に、見立てて」ではなくって、ちゃんと隅々までCGとセットで作り出されている世界観が魅力的です。小林少年が最後までいけ好かないヤツだったりするのは、ちょいとアレですが(明智探偵に関しては、なんだか最初っから胡散臭いワケですが、結局コレは元々そういう映画なんですよねぇ?)、勇壮にしてゴージャスなテーマ曲に乗せてガンガンとアクションシーンが展開されると、日本映画でもできるんじゃん、単に今までやらなかっただけなんじゃん、と。このレベルで安定して日本映画のヒーローアクションものが出てくるのならば、別に日本人の方を向いてないようなハリウッドものは要らないんじゃない?くらいに思ったのでした。実写の強みを感じさせてくれる映画です。
[映画館(邦画)] 9点(2009-01-05 20:40:43)
511.  252 生存者あり 《ネタバレ》 
邦画特有の勿体付けたタメと見得を切る演技が延々と続く映画で、例え火急の状況下にあってもソッチ優先という、ダメな邦画の見本状態なのがツラいです。ルー大柴がどうでもいいチョイ役で出てきて、有名タレントが顔見世程度に出てくる邦画はダメ邦画、っていう定石も早々に踏んでしまいますし。更には予算がないので水に弄ばれる人々を延々スローで映し続けてパニックでございって状態も、冒頭シーンから時間が戻った上に更に複数の人間の回想が入りまくるというダメ構成も、山田、温水の、物語の進行に逆ベクトルで働く類型的ダメキャラも、身勝手に騒ぎたてまくる桜井幸子もイライラさせるばかり。警察や機動隊や自衛隊はどうした?何故登場人物全員漏電を一切気にしない?「新橋だヨ!全員集合」か?他の被災地はどうなってる?ってツッコミどころ満載。ですが、中盤はクサいながらも大変な状態でギリギリな選択を迫られる人々のドラマにちょっと魅かれて「意外に良作になるかも?」なんて思わせたりして。まー、しかし私の期待はあまりに甘い、甘っちょろいですわな。クライマックスにおいて、タメと見得とこってりスローは極まり、クドくてクサくてさすがに気持ち悪いレベルだわ、と。感・動・し・て・ねーーーーーー!って観客バカにしてる?バカにバカにされてる?って。んで、もうイライラの極致に高まったところで伊藤英明が「ファイトォ!いっぱぁあああつ!!」って。ここで心の中で遂に大爆笑。あー、コメディだったのか、最初から笑わなければいけなかったんだぁ、みたいな。まあ『最終救助計画』とか『レスキュー・パワーズ デラックス』とかいう感覚で見に行けば、ハラも立たずに笑えるんじゃないでしょうかねぇ。本心がそんなところにはないであろうところがマヌケな映画ですが。あ、文章のワリに点数が高め(か?)なのはそれでも樋口版『日本沈没』よりかはナンボかマシだってコトくらいですかねぇ。
[映画館(邦画)] 4点(2008-12-20 20:45:33)(笑:1票) (良:1票)
512.  ラブファイト
えーと、きいちゃんは大変魅力的なキャラです。とても動きが良くて、彼女がスクリーン上で動いている状態が大変楽しく。林くんも表情が豊かでよく動いてなんだか初々しい、いい味出してます。ところが、二人はそんなに長くはスクリーンに投影されるワケではないところが・・・。『セカチュー』以降、「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」というジャンルができたんだと思います。なので、大沢たかおがクレジットされている場合、たとえ別人が主役のように見えても、実は中味は「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」な可能性が高いので注意。まさか『ICHI』とこれと、ひと月のうちに二本も見せられる事になるとはねぇ・・・。映画は冒頭から唐突な展開が多くてこちらがキャラを掴む機会が少なく、なのに1シーン1シーンが長回しでダラーンとしているという、なんだか80年代の作家性強すぎな邦画みたいな感じ。しかも話の核になるのが弱い男の子と強い女の子のボクシング話、ではなくて、挫折した男と女が過去を引きずるジメジメした古臭い話で、まーだから映画全体が辛気臭いというか鈍重というか。それが前記のなかなかキャラ掴めない、ダラーンと長回しも手伝って、どんどんダラけてくるワケです。下手すると30分くらい刈り込めそう。類型的でなんのヒネりもない、今時そういうのってアリかぁ?って悪の設定も昔の邦画風というか、韓国映画風というか。ただ、タイトルの通り、恋愛とは戦いである、って状態が大阪を舞台に独特の空気の中で展開する点は良かったです。あの大阪の街並は良いなぁ。キャラクターとエピソードを整理して、関西ノリの対話バトル、恋愛バトル、肉体バトルな部分だけを強調していったら面白い映画になったんでしょうねぇ。どっちにしろ「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお」はもう結構ですが。
[映画館(邦画)] 6点(2008-12-03 20:22:48)
513.  GSワンダーランド 《ネタバレ》 
サイケなファッションの栗山千明がデカいサングラス越しに日劇を見上げる冒頭から、シネスコ画面いっぱいに展開するGSワールドは夢のような世界でした。色調、画調まで含めて当時のGS映画風だったり(なのでシネスコなのは当然)、『ヤァ!ヤァ!ヤァ!』だったり、芸能ニュース映画だったりして、めくるめく60年代の夢の世界に、「ここは天国ですか?」みたいな。自分の中で神映画降臨!?といった風情でした。ところが残念ながら、映画は後半、青春映画として、そして時代を描く映画としてマジメであろうとしてしまい失速。こちらがせっかくヒートアップしているというのに、作る側がどんどん水をかけて冷ましてるような状態になってしまって、なんか登場人物同様、作る側も色々と諦めてしまったのかいな・・・って印象が。GSは確かに浪費されて消えていった時代の徒花。だけど、今、それを冷めて描いてしまうような時代でも、世代でもないでしょ? 団塊世代の自嘲的な自己完結映画じゃあるまいし。むしろ、こんなケリを付けられたくはないですわなぁ。もっと熱くバカでいいのになぁ。とっても残念。あ、ラストシーン、私は辛うじて日劇の生のステージを知ってる世代なので、アレはないわなぁ、と思いました。つるーんとしたただの舞台じゃなくて、カマボコ型のステージの左右にオーケストラボックスが開いてる(縁に小さな電飾が点いてるの)状態をちゃんと見せてくれないとねぇ。
[映画館(邦画)] 7点(2008-11-25 20:06:16)(良:1票)
514.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 
飛行機の運航に関わる人々のエピソードが盛り沢山なものの、あまりに網羅しようとし過ぎて薄くなってます。『大空港』的なるものを目指した感じがありますが、『エアポート'75』あたりの薄さになったような。どのドラマも半端になってしまって。そして、気になったのが矢口キャラに染まった人々が、このプロフェッショナルの物語に不向きな事。ハンパなんですよ、プロの仕事をガン!って見せたいのか、コメディにしたいのか。ANAとのタイアップのせいもあってか、一大航空パニックものにできないゆえ、サスペンスとしては不発で、かと言ってPR映画としても登場人物の矢口的いい加減さで問題アリで(更にはバッドタイミングでANAの大々的な検査漏れが報道されたりして)「これ見てANA、乗りたいか?」という大変アレな状態になってしまっています。あと、伏線投げて広げるとこまでやるけど回収はしない、っていうの、矢口監督の悪いクセだと思います(新婚夫婦とか正露丸とか)。もっとミニチュア丸出しでいいので(昔の矢口監督のインチキ丸出しミニチュアに比べて特撮マトモ過ぎ)、タイアップなし、架空の航空会社を舞台に笑いもパニックもガンガン来るようなシロモノであった方が良かったのではないかと思いますが、今の日本映画の実情じゃムリですか。機上のドラマは使い古されたものばかりだったので、むしろ地上の人々に絞った方が良かったかな。
[映画館(邦画)] 6点(2008-11-15 18:29:29)(良:3票)
515.  ICHI 《ネタバレ》 
最近お馴染みのインチキ時代劇群に比べれば、まだ時代劇としてマトモであろうとしている真面目さは認めます。だけど、その分まったり退屈。ベースになる部分は時代劇としてなーんにも冒険してないんだもの。そんな中、今日的なのが窪塚&獅童でね、だけどこの二人の毎度の演技が映画を壊しちゃってるのがあーあーあー、って。『ピンポン』まんまで出てきてるようなモンで。獅童なんか、先週見た『レッドクリフ』と同じ顔しかしてないし(アレは子供の頃に読んだ『桃太郎』の絵本の鬼の顔だ)。っていうか、市の壮絶な強さってのを期待したんですけど、まさか主役が途中で変わるなんて思ってないって。弱いんじゃん!つーか、クライマックス迎えてまだ寝てるじゃん!って。あそこは本来、両派ぶつかるところにバーン!って出て行ってこそなのに、何やってんだか。結局実は大沢たかおが主役で、だけどいざって時に刀抜けない、って最初からもう鞘から抜いとけ!そこら辺に落ちてるの拾え!みたいな、ツッコミ入れたくなるボケ演技を延々と見せられるのがバカバカしくて苦痛でした(タメが全く効果的でないのよ)。登場人物みんなやたら辛気臭くて、女々しく、そして何より類型的な物語でまー、見てる方はせっかく金払って時間潰してるんだから、って消化試合みたいなモン。でもまあ、その真面目さに可もなく不可もなく、って評価を。
[映画館(邦画)] 5点(2008-11-08 20:27:11)
516.  レッドクリフ Part I 《ネタバレ》 
すんません、私の『三国志』の知識はゲームの『真・三國無双』シリーズが全てです。小喬も戦場に出て行って扇を振り回して「敵将!討~ち取っちゃった」とか言うアクションゲーム。1から5まで、猛将とエンパも含めて制覇しておりますが、それはまた別のハナシ。風説の呂布とか孔明の罠だとか言っちゃう、程度の低いバカです。映画見て、趙雲、張飛、関羽かっちょえーっ!尚香たんキター!孔明の罠キタ!って心の中できゃーきゃー言ってるという密かにとてつもなくバカ、という状態に陥っておりましたが、多分、なんだかそれで正解。『真・三國無双』シリーズファンの方、ご安心下さい、アレの映画化と言ってもいいような世界(暴言)。そりゃ、TOKIOのリーダーみたいな顔の曹操は小物感漂ってるカンジがしちゃいますし、トニー・レオンの周瑜・・・うーんうーん・・・って状態ではあるのですが(あと孔明ビームとかももちろん出てきません)、すげー!こんなのをマジで実写でやっちゃいますか!って合戦シーンの笑っちゃうくらいのスゴさだけでめちゃくちゃ楽しめました。逆にゆったりとしたドラマシーンなどは『三国志』キャラに思い入れがないとちょっとツラいかも?という気もしないではないですが。決して西洋の史劇やファンタジーにヒケを取らない、東洋の血湧き肉躍るアクションスペクタクル。友人が「ウー先生」と呼ぶのに対して、私にとっては「鳩と教会と二挺拳銃のおっちゃん」でしたが「先生」と呼んでもいいかも。もうこうなるとファンタジー&スペクタクル色がもっともっとガン!と強くなる続きをさっさと見せてくれ!ってところですが、半年待ちですか・・・
[映画館(字幕)] 9点(2008-11-01 20:37:20)(笑:1票)
517.  フレフレ少女 《ネタバレ》 
オーソドックス、ベタ、定石。予告やCMのイメージから「あの、よくある、ダメな連中が頑張って最後は感動、ってパターンの映画でしょ?」って思われるでしょうが、全くその通り。なんのブレもなく、だからそういうの、いい加減見飽きたっていう人には、何か新鮮な驚きを得られるような映画ではないので全くお薦めできません。だけど、そういうのが好きで何本だって見ちゃいますよ、って私にとって、これは今までの作品の中でも特に直球まっすぐ真正面で作られていて、純度の高い、ベタゆえの気持ちよさに溢れた映画でした。欠点はあります。ガッキー以外のキャラが薄過ぎで、もう少しキャラ立ちしてないと映画に厚みが出ないだろ、と思ったり(色々と個性を与えようとしてはいるけれど、役者がそれを自分のものにできていないような)、肝心のクライマックスの試合シーンがどう見てもスケジュールきちきちな状態で撮っているのが判ってしまうような曇天、たまに唐突に晴天、微妙に映り込んでいるテンションの低いスタンド・・・。ですが、シンプルで判りやすい映画であるがゆえ、とても映画に入りやすく、心を任せやすく、そしてクライマックスの怒涛の盛り上がりにも素直に乗ってゆける感じです。ガッキーがジミな文学少女から応援団長を立派に務めるまでの推移は、考えてみれば今までのよくあるタイプの映画の中でも特にその落差が激しかったりするのですが、無理なギャグタッチや超展開ではなく、あくまできっちりと過程を見せてゆく点(一方で家庭環境や教師達の反応などは一切切り捨てている潔さ)で、そしてそれを見事にガッキーが演じてみせる点で、好感度高し!という状態。日本の風景、応援団の和の精神、学校生活の空気、合宿生活の空気、それがきっちり焼き付いていて、邦画の青春映画の良さをしみじみと感じさせる一編でした。
[映画館(邦画)] 9点(2008-10-15 21:14:44)(良:2票)
518.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
最初のクルーザー爆破事件、あれ一体なんだったんでしょうねぇ? どう本編に絡んでくるのか、ずっと待ち構えてたらエンドクレジット出てきちゃって、じゃあ最後の最後に、と思ったら終わっちゃいました。福山の論理も本編の推理に符号してないですしねぇ。でも、本編自体はテレビシリーズを全く見ていない私でも楽しめました。主役が堤真一と松雪泰子の方で、福山雅治と柴咲コウは脇役だったりするために、お約束みたいなので固められていないのが良かったのかもしれません(テレビ版が好きだって人には逆に物足らなく感じられるかもしれませんが)。ビスタサイズで始まって、自然にシネスコになる導入部(テレビ画面から始まるので、テレビから映画に来た、っていうのを見せたかったのかもしれませんが)から、ドラマを見せるための映像表現がなかなか上手くて、表面的なスタイルではなく、必要な画をどう見せようか?って苦心している感じがして好感持てました。1つの殺人事件をめぐる悲劇のドラマは、下手をすればテレビのサスペンス劇場レベルのスケールのハナシなのですが、魅せるカメラと、そして堤&松雪の堂々の演技とで劇場のスクリーンでもしっかりと堪能できるものになっていました。堤が過去、死にたいと思うに至った背景、松雪が地獄の生活からなんとか逃げ出して掴んだ小さな幸せ、そこが類型的でうっすらとしか見えてこなかったので、やや薄めな印象は否めませんでしたが。あと、両者「天才!」というほどのレベルではない工作と推理に思えたりもしましたけど。トリックはワリと早期に見えてきますよねぇ? 山登りも唐突だし。でも、ともあれ、ドラマの安直な映画化って作りではなかったので安心して見られる映画でした。
[映画館(邦画)] 7点(2008-10-04 20:48:19)
519.  おくりびと 《ネタバレ》 
東京の、差別教育もないような地域で、色々な職業や国籍の人間がごっちゃになっていて差別というものを認識しないままに生まれ育った私は、今もどうも差別に対してピンと来なかったりします。この映画の中における差別する人々のリアクションに、へえ、そうなんだぁ、みたいな。父母共に大家族という状態で数十の葬儀を見てきて、こういう遺族の目の前で行われるスタイルの納棺というのは一度も見た事がないので、地域的な違いもあるのでしょうか。さて、見ていてこれは浄化の映画なのだな、と思いました。人間、この世に生まれて時を経ると段々と汚れてゆきます。差別意識もその一つ。色々なしがらみの中で自ら汚れ、人から汚され、だけど、人はそういうものだって許容した上で、旅立ちをキレイに飾る事で浄化される、転じて死を通して汚れた過去も背負った業も含めて人が生きる事を肯定してみせる、そんな感じに捉えました。広末の心を都合のいい展開に任せ過ぎているのがちょっと気になりましたが(妊娠~おばちゃんの死~義父の死と)、美しい風景に対比させる形で人の美醜を描き、人を敬う気持ちまで昇華させる、静かに深い慈しみを感じさせる映画でした。あ、エンディングの曲が過剰にうるさかったのはちょっと。せっかくずっと抑えてたのに、ここで久石節がガマンできずに爆発しちゃったのがねぇ。
[映画館(邦画)] 8点(2008-09-27 18:26:32)
520.  グーグーだって猫である 《ネタバレ》 
大島弓子の世界を描けるのは大島弓子以外にはいない、っていうのは誰にでも判る事ですが、それにしても作る側がそう最初から諦めてしまっているのがハッキリ目に見えてるのは違うんでないかなぁ。これは大島弓子作品を原作としながら、大島弓子ファンが作った副産物でしかなくて、それじゃあ観客と立ち位置同じじゃん!って。「大島弓子の映画」を見に来てる人に対して失礼じゃない? 確かにあのエッセイマンガをそのまま映画にするのは無理ですから、劇映画としての大幅なアレンジがあって当たり前ではあるのですが、良いのが微妙に残された原作のエッセンス部分だけで(新しいネコを飼う事に対する後ろめたさや、サバに対しては人の姿を与えてる部分)、オリジナル部分は全てが上手く機能してない感じです。映画は樹里っぺのモノローグと名ギタリスト転じて面白ガイジンなマーティ・フリードマンのカメラ目線な吉祥寺解説という2つの全く交わらない人称によって進行し、それがミステリアスな要素として機能する・・・かと思いきや、どちらにも属さないキョンキョンの視点が主軸となり、むしろ樹里っぺとマーティがどんどんジャマになってゆくという。森三中なんて、見る前にこの映画にどう必要なの?って思ってましたが、全く必要じゃありませんし。「武蔵野のステキな人々に囲まれた物語」にしたかったのでしょうが、ああいう背景と大島作品とが結びつくとは到底思えず。大島作品におけるキーとなる武蔵野文化の表現に失敗し、魅力に迫ろうとしながら結局ファン目線でしか描けず、楳図かずおと「まことちゃん」は明らかに空気を破壊し、ネコが動くたびに入るヘンなSEはひたすらにヘンなだけだし、途中でいきなりバカげた追っかけコントになるに至っては、なんか大島作品とか大島ファンとか観客とか色々とバカにしてない?って思ってしまう始末。クライマックスの唐突な感動的展開も、あれはファン心理なんでしょうけれど熱いモノ言ってるのと裏腹に「うっわぁ、冷めるわぁ」って感じですし。それでも、サバの死からグーグー購入に至る麻子のキモチ、夢でのサバとの再会から、グーグーの元へ帰るラストシーン、そこだけで猫飼いとして十分に心動いたので、価値が全くない映画という訳ではありませんでした。映画としてはかなり退屈ですが。決して大島弓子になれない者、到達できない者のジレンマみたいなものは感じられましたけどねぇ。
[映画館(邦画)] 5点(2008-09-24 12:12:41)
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