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奥州亭三景さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 826
性別
メールアドレス sankei_o@olive.freemail.ne.jp
自己紹介 あたしは見ている映画は数あれど、
思い出せずにREVIEWが出来ません(笑)
我が心の師である、淀川長治氏の”愛ある批評”を目指していますが
ストレスが溜まってるのか、最近は毒舌が多くなりました(笑)
そんな愉快な奴ですが、お見知り置きを

好きな映画ジャンル
 戦争映画、コメディ映画、ドキュメンタリー映画
 スポーツ映画、実話系映画、

苦手な映画
 スプラッタ系ホラー映画
 (子供の頃に失神して以来、トラウマなんです)
 最近のハリウッド系映画

”特に”好きな映画監督
 チャールズ・チャップリン、黒澤明
 80年代前半までのスピルバーグ、ジョン・ランディス
 マイケル・ムーア、井筒和幸、大林宣彦

好きな役者
 懐かしい名前しか出てこないので書きません(笑) 

好きな映画評論家
 淀川長治(本当に評論家の究極な方でした)
 荻 昌弘(視点と分析力、好きな映画への熱弁が素敵な方でした)


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41.  パラダイス・キス 《ネタバレ》 
思ったほど悪くない、と言うか良かったですよ。同時期に公開されている秋葉原から売り出しているアイドル主演の映画に比べたら遥かに良いです。ハリウッド映画でワーキングガールを主題に取り上げた映画の構成を上手く利用しているという点で、楽しく見られるような仕組みにはなっているんだよね。役者としても北川景子と向井理がしっかりした演技をしているからこの二人だけを見てても楽しめるし、デートムービーとしては最適かな、と思います。まぁ、問題が無い訳ではなく、元が少女漫画なので、やたらと衣装が派手なのはわかるし、そのテイストを全面に出すというのも悪く無いと思うのだけど、少女漫画の悪い所をそのまま映画に持ち込んでしまうのはちょっと戴けないかな、という思いもあります。例えばジョージの乗るオープンスポーツの外車という事で、ジャガーを出しているけど、ジャガーの左ハンドル仕様を出す必然性が全く無いし、ついでに言うと、ジャガーに乗る人が何であのファッションなのかと思うほどのコーディネートのミスマッチ感があります。これは少女漫画が原作だし、日本だからこういう無粋な言い方自体が本来は駄目だと思うけど、男性目線で見てしまうとちょっと違うかな、と。 それとこれは役者の責任では無いのだけど、役者の演技の前後関係が繋がらない部分が結構見えました。見ると、役者はちゃんとオーダーをこなしているようにしか見えないから、やっぱりこれは監督の演技の付け方の出来の悪さだったり、編集の問題だったりするんだろうね。最後に、これは映画とはちょっと違う話ですが、矢沢あいの漫画自体が画に動きをあまり感じないからかも知れませんけど、映像化したときに動くと変な違和感を感じますね。この辺はやっぱり少女漫画特有の美的感覚を動画として表現しにくいという事なのかな?
[映画館(邦画)] 7点(2011-07-24 11:33:17)
42.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
「ゲド戦記」の酷さに比べれば、宮崎吾朗の腕は上がっているのはハッキリと見て取れ、物語としては少女漫画原作のいわゆるメロドラマという所で、これ自体は悪くないと思います。学生集会の馬鹿騒ぎも昔の宮崎アニメを髣髴とする、コミカルな演出もされていて、そうした意味で、この映画自体は思ったほど悪くは無いのかな、と思います。何にも無い、なんでもない日常に一陣の風が吹き込む感じというのは、個人的には好きです。但し、内容的にはどうかな?という部分がかなりありますよね。例えば国際信号機についてはフォネティックコード(旗のアルファベットコード)レベルの説明しか無いし、BGMの使い方が物凄く雑だったり、主人公が何故「メル」と呼ばれるのかを伝える部分が無いなど、普通に観に来た人ならだれでも「???」と思ってしまうことが満載で、こうした演出の配慮の無さは本当に宮崎駿が脚本書いてるのか?と疑いたくなるほどでしたね。細かい部分ではあるけど、こうした部分の緻密さがあってこそ、映画そのものを面白くなると思うので、こうした部分でこの映画が配慮に欠ける感があるのが残念です。 で、ここからはジブリそのものの問題ですが…なんでこうした物語の映画を夏休みに持ってくるのかがさっぱりわかりません。単に集客したいだけと思われても仕方ないですね。その意味では鈴木敏夫のプロデュース能力は高いのかもしれないけど、この映画を子供が見て楽しめるのかというとあたしはちょっと首を傾げます。ネタを持ち込んでいるのが宮崎駿という事もあって、完全に彼の趣味であるのはわかるのだけど、あれだけ子供に対して配慮をしていた筈の人が、ここまで子供をバッサリと切ったとしか思えない様なアニメの脚本を書くことに、疑問を感じてしまいます。宮崎吾朗監督が、宮崎駿と鈴木敏夫がジブリから居なくなったら、ジブリ自体が消滅するだろうと言ったようなニュアンスの話をラジオインタビューで受けていたが、正しくそうなんだろうなぁという気がしますね。後進を育てるような事をしつつ、その後進の芽を摘み取ってる感が否めない宮崎とプロデュース能力は抜群でありながら、それを追従するようなプロデューサーが現れない鈴木の二人を擁するジブリの先行きを本当に心配になってしまいます。 
[映画館(邦画)] 6点(2011-07-24 10:29:21)(良:1票)
43.  のび太の結婚前夜
素直に"いいな"と思えるアニメ。漫画と違って、尺を伸ばす為につけたしている部分があったりするのだけど、基本的な下地がしっかりしているから、個人的には要らなかったかな、と思ったりもします。
[地上波(邦画)] 8点(2011-07-18 08:39:08)
44.  小川の辺 《ネタバレ》 
地味な映画なんだけど、ある意味、こうした地味な映画を如何に日本の映画界に浸透させるかが問題ですね。その意味ではこの映画は非常に良い例になるかもしれないと感じました。他の藤沢周平原作の映画と比較してしまうと確かに地味なんだけど、裏を返せばこれ迄の藤沢周平原作の映画で地味にするべき映画が派手に映ってしまったという結果かもしれないな、と感じました。その意味ではこの映画は派手に出来るキャストを使いながら、抑えて作ってあるので、感心しました。役者陣はみんな非常に洗練された演技をしていたと思いますが、菊池凛子が全然時代劇には合わないな、と感じています。とにかく殺陣が不安定で、本当に手練なのかと疑いたくなるくらい。それと、これは個人的に気になっていたのだけど、新蔵の所作に変な違和感を感じたんだよね。さしたる重要な部分でもないし、気にしたってしょうがない部分なんだけどね。
[映画館(邦画)] 7点(2011-07-17 14:52:16)
45.  秒速5センチメートル
基本、新海誠の完全コントロール下に置かれたアニメであるという所での完成度の高さはピカイチですが、ドラマ自体の完成度が低すぎます。単なる主人公の移ろう姿を桜の花びらの落下速度やロケットキャリアの速度に重ね合わせているのは判るのだけど、物語としての結末を自らが提示出来ていないというのはこの映画の一番残念な部分だろうね。こうした完全に自我丸出しの映画の場合、観ている側は作者の行き着いた先をちゃんと見たいと思う筈だけど、そこをすかしてしまっているから、ポカンとしてしまうしかないのがこの映画だと思います。映像の綺麗さ、美しさとかに、あたしら見ている側は捉われがちだけど、必ずしもそうしたものだけを期待していない人だっているという事を、製作者は理解していなければいけないと思うんだよね。その意味では物語や演出に主眼を置いている人達は完璧に置いていかれたと思います。あたしもそのひとり。自分の好きなように作って公開する、というのはある意味、製作者の理想かもしれないけどね。あたし自身はこの映画を見てちっとも楽しめなかったし、この物語に映像の美しさが必要とも思えませんでした。日本のアニメには基本高い点を付けたい所ですが(あ、最近のジブリ作も駄目ですが(笑))、残念だけどこれが精一杯。
[DVD(邦画)] 4点(2011-06-30 12:24:13)(良:1票)
46.  さや侍 《ネタバレ》 
うーんとね、この映画は松本人志のネタのひとつと見るか、映画と見るかで大きく別れてくる様な気がします。この映画の監督が松本人志でなければ、ここまで評価する人がどの位いるかというのがあたしには疑問なんだよね。多分、松本人志という看板が無ければあそこまでシュールなネタで笑えるかという疑問があたしにはあります。あたしは正直言ってあまり笑える所がなかったんだよね。彼の追求している笑いには素人の偶然の笑いを狙った様な所があるのだけど、それを映画に持ち込むにはかなり難しいのかな、という気がします。それと映画的に見ると結構ギャグに無駄も多いんだよね。例えば、火の輪くぐりの本番のシーン、雨で日の輪が消えてる所で落としても十分なのに、敢えて輪をくぐらせる。2段で笑いを取ろうとしているのかもしれないけど、どうもあそこは笑いが変に分散してしまっている様な気がします。これが意図的なら分かるのだけど、他ではそうしてない所もあるから、意図的とは思えないんですよ。そう考えた場合に笑わせかたの内容自体では無く、映画そのものの撮りかたとか、脚本のチェックが甘いのではないかと考えざるを得ない訳です。脚本協力に松本のブレーンである構成作家や芸人がいるのは良いけど、全体を精査出来そうな人がいなかったのか?という気がします。こういう細かい所を丁寧に処理していかないと才能があっても面白い映画は出来ない気がします。個人的には「大日本人」とか、あたしは嫌いではなかったので、一度、ギャグなしの普通の映画を作ってから、こうした笑いの映画を作ったほうが良い映画が出来るんじゃないかな?現在のまま似た様な映画を作っても、次も笑って貰えるかと言われたら結構苦しい気もしますね。
[映画館(邦画)] 3点(2011-06-27 01:57:32)
47.  もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 《ネタバレ》 
えーと、何からツッコミを入れれば良いのか…先ず、この映画はアイドル映画だよね、前田敦子主演の。なのに彼女の下手な小芝居以外は彼女が引き立つ要素が全く無いというのが致命的。原作の小説の欠陥云々を今更掘り返しても仕方ないけど、少なくとも映画での主役は前田敦子なんだから、彼女をもっと引き立てる様なシナリオを作るとか、目立つ様な演出をしなければ、駄目でしょう。なんか、見ていて同じマネージャー役の峯岸みなみの方がはるかに目立っているし、オマケに峯岸みなみは演技も上手かったりして、誰の為の映画なのかが全く分からないですね。それと、根本的な話なんだけど、ドラッカーの"マネジメント"が全く活かされていないよね。身内に高校球児が居たから分かるのだけど、劇中でやっていた練習方法(複数のチームに分けての競争)なんてのは普通に採用している高校なんて沢山あるし、それがマネジメントを読んで気付いている様では普通は甲子園になんか行けません。ピッチャーが全然投球フォームが出来ていないし、ストライクに絞って球を打つとか言っているのに、試合では思い切りボール球に手を出しているし、オマケにラストで程高が勝つシーンでは全然マネジメントに関係無くなっているし。コンセプトが中途半端なのかもしれませんね。デートムービーにもなってないし、アイドル映画としても中途半端、ついでにコメディ要素や泣きの要素も持たせているくせに全然笑えないし、泣きも出来ない。そういう映画になっいるのがこの映画だと思います。 大泉洋と峯岸みなみの演技は中々良かったのでこの2人分の得点が全てという感じです。
[映画館(邦画)] 3点(2011-06-18 01:13:31)
48.  千年女優
一人の人物を年齢に応じて3人で演じたり、回想の中に自分の出演作品を折り込んだ上で聞き手までその中に入っていくなどの荒唐無稽さもあって、面白いと思います。但し、ラストが全てを台無しにしてしまったとあたしは思うんだよね。あの台詞以外のものが無かったのか?と思ってしまいます。
[DVD(邦画)] 5点(2011-05-22 18:11:59)
49.  トイレット 《ネタバレ》 
難しい映画ですね。 意味はいかようにも取れるのだけど、何かメッセージ性があるのかと言うとそれも微妙なんだよね。なんだか、踏ん張りきれないものがある気がして。 例えば、ラストの大オチに関して言えば、物凄くブラックなオチなんだけど、そのオチを持ってくる上でのカタルシスが不十分な気がするんだよね。最後まで綺麗に流して観られるように作るのは日本の映画には多いのだけど、ここでそんな綺麗な流し方をしても爽快感を味わった気分になれない気がします。ばあちゃんの重要な一言も脚本上のキーワードとしてラストでもう一度使うチャンスがあったと思うのだけど、そこまでまくりきれなかったところが残念。(と、ここまではタイトルに引っ掛けた感想) 全体を通してみると、ちょっとストーリーにバランスの悪さがあるように感じられます。特に前半は後半と比べると、物凄く観ている側を引きつける様なものが無くて、ただ単に人物のプロフィール紹介に近いことしか出来ていない気がしました。だから後半のテンポの良さに比べて、前半部分がやたらと時間が掛かっているようなきがしています。それと登場人物の生かし方が勿体無さ過ぎ。かなり個性的なキャラクターを出しているのに有効な使い方が出来ていない。前述したとおり、キーワードの使い方が不十分だし、オタク(Geekと使われているけど、どちらかといえばNerdの方が正しい気がします)に対しても非常にステロタイプでその辺の描き方に監督自身があまり理解していないという印象が強く残りました。後半に進むに従って面白くなるのだから、前半でちゃんと観客に対しての心の引っ掛かりみたいなものをしっかりと作った方が良かったんじゃないかと思います。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 17:41:46)
50.  UDON
同じうどんの文化を持つ県民としてはこういった類の映画は応援したい所なんだけど、微妙だなぁ。 時間が長い、二部構成する意味が分からない、やたらと他の映画の真似が多い。こういうコメディ系の映画って、スパッと笑って、所々でホロッとさせて、さっさと映画館を出てもらって「なんだかうどんが喰いてぇな」って言える様でないといけないと思うのだけど、そうなってないのがこの映画だよね。他の映画の真似はオマージュとしてやるのなら見ている側としても大歓迎だけど、全然オマージュになってなくて、笑いのひとネタにしかなってないのも辛い所だよね。良い役者もたくさん使っているのに、ユースケ・サンタマリアのお陰で結構台無しにしている部分も大きいかな。彼の起用って端から目的が分かっている分、期待も少ないし、演出上も全く予想から外れる事の無い演技(というか、芸風を変えてすらない)というのはちょっと安直では無いかと思います。それが上手くて面白ければまだ納得がいくのだけど、そうでは無いわけだし。 いい意味でも、悪い意味でもテレビ局主体の映画であるというのを見せ付けられた映画だと思います。
[DVD(邦画)] 3点(2011-05-22 14:21:29)
51.  高校デビュー
久々に酷いのを観たなーという感じ。 少女漫画原作だから仕方が無いとか、そういったレベルのものでは無いですね。 原作もラブコメ調だからコミカルに仕上げるというのは当然なのかもしれませんが、映画でやるときは、あまり話に繋がらなかったり、話を断ち切るようなギャグは映画のテンポを悪くするだけだと思うんだよね。ところがこの映画に関して言えば、こうしたコメディ要素の悪い部分が物語を殆ど断ち切るような状態で出てくるものだから、全く映画そのもののストーリーに面白さが出てこないという側面があります。加えて演出の適当さというのも見え隠れしていて、その際たるは晴菜じゃないかな?大野いとは下手なりに、実に一生懸命演技しているのが分かるんですよ。でも、そうした晴菜の姿として見えてくるのは上野樹里の演じる"野田恵"なんだよね。これは演出として明確に晴菜というキャラクターを監督が安易に捉えたか、或いは少女漫画のギャグ調のキャラ=「のだめ」みたいな安直な考え方で作ってしまったとしか思えないです。多分、監督はそうういう部分の知識が少ないんだろうね。溝端淳平の演じる小宮山ヨウという役も演出的に似ているしね。その為か、溝端の演技が物凄くヘンなんです。これは彼には責任無いと思うんだよね。こうしたぎこちなさが表面化して見えるというのは、さすがに監督の責任じゃないかな。この監督の経歴を良く知らないのだけど、演出を観てると多分テレビ経験の多い人だよね。テレビ的な演出が悪いとは言えないけど、ちょっとくどさ感じるし、非常に映画として向いていない演出だと感じました。 役者の努力を買って2点献上。
[映画館(邦画)] 2点(2011-05-19 12:25:18)
52.  岳-ガク- 《ネタバレ》 
小栗旬を起用したのは失敗だった気がします。表情に出る爽やかさみたいなものが、三歩の持つ爽やかさではなくて、単なる無邪気にしか見えなかったりするんだよね。それは確かに原作の三歩に通じるものではあるのだけど、三歩の本質を見抜いた上での表情には見えないんだよね。だから一々言葉が軽く聞こえてしまう。「良く頑張った」という言葉に全然頑張ったという気がしてこない。他にもうちょっと適役がいなかったのかなぁ?  うーん、やっぱり脚本がいけないのかなぁ?「岳」という漫画の本質が脚本や演出から物語として見えてこない気がするんだよね。確かに映画的な演出としては三歩の友人が滑落する際に手を伸ばすというのは分かるのだけど、本質的な事を言えば、あそこはやっぱり、身を伏せる筈なんだよね。アルピニストの野口健がエベレスト登頂の際の話として遺体の話とかを気楽に話すというのが物凄くこの物語に近いと思うのだけど、そうなっていない所がやっぱり本質を捉えていないという気がしてなりません。そこが理解できていない気がするんだよね。  長澤まさみは…彼女は演技が変らないのね。いい意味でも悪い意味でも。あたし的には最初の頃の三歩を非常に蔑む表情というのが物凄く良いと思ったのだけど、それ以外は全然駄目だと思いました。特に酷いのは雪渓で三歩に滑落される場面。ああ、遊んじゃってるな、という表情が露骨に見えるのにはガッカリ。滑落の経験者(と言っても、7m弱の崖から落ちたぐらいだけど)から言わせて貰えば、滑落の瞬間って表情が凍るんですよ。それに比べたら長澤の表情のまぁ豊かな事。ジェットコースターじゃないのだから、あんなにキャアキャア言えないし、もうちょっと監督が演出してやらなくてどうするんだよ、と言いたかったですね。  
[映画館(邦画)] 4点(2011-05-13 15:36:25)(良:1票)
53.  漫才ギャング
やりたい事を全部やってみたら、結果的にあまり面白いものになっていなかったという感じがします。品川祐は非常に才能があるのかも知れないけど、雛壇芸人の域を出ないというのはこういう所にあるのかもしれませんね。 とにかく、物語が本筋からずれることが多くて、結構映画的に時間は長いけど、多分、30分くらいは要らない気がします。漫才とか結構面白い部分もあるのだけど、そういうところばかりが目立つ割には、あまり下積みみたいな部分が見えてこない。だから、賞レースも物凄く順調に駆け上がっていくし、そうした意味での芸人の良い所しか見えてこないというのが、物凄く薄っぺら感を助長してしまっている気がします。エンターテイメントとしては観られるけど、それだけであって、もうちっとばかり物語を推敲していればもっと面白いと思うのですけどね。 
[映画館(邦画)] 5点(2011-05-06 15:28:04)
54.  劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ 《ネタバレ》 
えーと、やっていることは基本的に「劇場版 超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか」の焼き直しです。元々マクロスF自体が超時空要塞マクロスの焼き直しになっているというのが判っている人にはそこを楽しむしか無いという感じがします。しかしながら、焼き直しだという事を判っている人が見たとき、ポイントポイントで昔のマクロスを髣髴させるシーンが出てくるのだけど、残念ながら全然生かされていない事に愕然とするわけです。例えばシェリルが投獄されて獄中で壁に作詞してるなんていうのがあるけど、それをアルトは目撃しておきながら、全然その後にいかさなかったりしてね。時間が決められているのに必要以上の演出を盛り込むから、個々の話の整合性がちゃんと取れていなかったりして、それを力技で押し切られても、【あにやん】さんの仰るとおり、付いていけなくなるのは必然だよね。また、所々でコメディリリーフも入れているのだけど、それが結構くどくて、返って無駄だと感じたし、挙句の果てがラストの特攻で、まさかあんなオチにして往年のマクロスファンはどのくらい納得できると思っているんだろう?と、疑いたくなるほど。ああいうオチにしてしまうから、ラストの持って行き方も残念だし、エンドロールのへの展開だって、絶対にランカのライブシーンを入れるべきで(ひょっとして、ビデオソフト化するときに「完全版」とか銘打って出したりして(笑))、そうなってこそマクロスの劇場版としての焼き直しとしての良さが出てくると思うんだけどね。(まぁ、そんな事をしても評価は1点プラスしかあげられないけど) マクロスFから見ている人にとっては、ランカやシェリルが可愛くて、派手なライブシーン(でも、あれはPVでやるような演出であって、お世辞にもライブ向きとは思えませんが)や見事な歌声があれば満足なんだろうけど(現にあたしの友人にはそう言う輩がいるので)、別にPVを見に来た訳では無いあたしからすると、それはやっぱり片手落ちでしか無いんじゃないかな、と思いますね。だって、ランカやシェリルといった主役の可愛さはこの手の映画では必然だし、元々このマクロスというシリーズ自体が歌をメインテーマにしているのだから、当たり前の事であって、それ以外のところでどのように観客に見せられるかが大事だと思うのだけどね。
[映画館(邦画)] 5点(2011-03-09 17:31:58)
55.  嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
物凄く実験的(ある意味、冒険)な映画で、それをどう見るかでかなり評価が変わってくると思います。 内容自体がかなり複雑で、全く整理されていない状況から物語が始まり、結局何だったのだろう?と振り返ってみると、良く判らない所に落ち着いているんだよね。原作は流し読みした程度ですが、かなり違うものに変えたという気がします。でもそれが返って良かったのかもしれません。 但し、ラストの以って行き方だけは物凄く不満が残っています。あれだけ雑多な感じを劇中で続けているのに、落ち着いた先は物凄くありきたりな所に落ち着かせちゃったんだもんね。この内容であればこうしたハッピーエンドっていうのは物凄く居心地が悪い気がするんだよね。そうではなくて、もっと違う手段はあったんじゃないかな、と思うのだけど、そうしなかった所に、この映画の限界があるように思いました。
[映画館(邦画)] 7点(2011-03-09 15:18:07)
56.  裁判長!ここは懲役4年でどうすか
原作は良く知っていたけど、映画化するには物語を作らなくてはいけないから、どういう風に映画にするのかと思ったら、なかなか面白い作りにしたな、という感じでしょうか。基本的に裁判の面白い所を凝縮して見せるという、ノウハウ映画の側面が強いのですが、そこにちゃんとドラマ性を持たせて一本の映画に仕上げたという所がこの映画の良い所なんだと思います。そんな映画にコントの上手い設楽を主役に起用したのが正解だったのでしょうね、コントで見せる様なすかした演技が面白いくらい嵌っていました。そんな具合だから、物語もシチュエーションコントの繰り返しになっていて、飽きる前に次が始まる様に出来ていてあたしは非常に好感を持ちました。で、最後に大ネタを持ってくる訳ですが、最後の最後まですかして、だれもがハッピーエンドを期待しているのにすかされてしまうのが逆に快感になってくる訳です。 こういう作りの映画ってのは、日本では上手く作れる人が少なくて、中々見ることが出来なかったのですが、久々にこうした映画を見られたというのが嬉しいですね。低予算だから役者は芸人が多かったり、演技も玉石混合ではありますけど、見てて楽しいからそれで良いと思います。エンドロールの選曲も最高です。
[映画館(邦画)] 7点(2011-03-09 15:16:27)(良:1票)
57.  ワラライフ!!
えーと、沖縄映画祭というのが出来て、その主催が吉本興業で、吉本が出資してくれて、映画を作るのは悪いことでは無いと思います。勿論、吉本の芸人が出るのも何の問題も無いよね。 でも、監督に吉本の芸人を使うというのが正しいのかと言えば、ちょっと疑問を持たねばならないと思う訳ですよ。木村祐一という人は料理が上手くて、放送作家も出来る凄い芸人だと思うけど、映画監督としては少し疑問が残るよね。 正直、この映画に関して言わせてもらえば、何をしたいのか、何を言いたいのか全く判らない。多分、ラストの主人公の一言というのが全編に掛かってくる木村監督の言いたい事だとは思うのだけど、全く判らないんだよね。 物語がコラージュの様に断片的に出てきても、それが物語と完全に繋がっている訳では無くて、話が急に変わってしまったり、物凄く思わせぶりに出てくる人も大して使われることも無く消えたりしてね。 脚本とは別に物凄く不快だったのは、登場人物が全然歳相応に見えなかった事。吉川晃司も鈴木杏樹も演技自体は悪くない(むしろ、好演している)のだけど、なんだか年齢から見た主人公のとの関係が親子というよりは、少し歳の離れた兄弟程度にしか見えない。ついでに言えば、時代設定もかなりいい加減で、過去のエピソードで出てくる年代というのは恐らく監督の子供の頃である70年代中盤から80年代なのだけど、映画の中の現在が2005年だとしても、主人公の推定年齢と差が開いている。こういうところこそ丁寧に作らないと、どんどんとボロが出てくるような気がします。 あと、吉本の芸人さんって、比較的演技が上手い人が多いのだけど、主役をやった芸人さんの中では、村上純は物凄く演技が下手だと感じました。確か、しずるってコントがメインじゃなかったっけ?その割には・・・って感じがしますね。
[映画館(邦画)] 3点(2011-03-09 12:46:16)
58.  ねこばん3D とび出すにゃんこ
元はUHF系局のショート・ドラマらしいけど、面白い。 昨今の映画から見れば、非常に退屈な映画なんだけど、その表現手法が夏目漱石や内田百ケンの書く小説の様な伸びやかな文体に見え、それが故に観ている側をよりほのぼのとさせるように感じます。伊武雅刀がまたこういう物語に合わないかとおもいきや、これがピッタリなのも良いですね。劇中で頑なに無表情の主人公と孫が最後に見せる笑顔はとても素晴らしくて、観ているこちらも笑顔になる、変わった映画だし、変な映画でもあるし、中身らしい中身も無い映画だけど、終わって劇場を出るときには晴れやかな気持ちになれる、そんな映画でした。 あれ、これだけ書いておきながら、全然ネコの話が出てこないや。 ちゃんとたくさん出てくるので、ネコ好きな人には更にオススメです(あたしは犬の方が好きなんだけどね)。 
[映画館(邦画)] 6点(2011-03-04 12:29:41)
59.  洋菓子店コアンドル 《ネタバレ》 
ここの所、蒼井優の出ている映画に関しては良い所が殆ど無かったのですが、今回は蒼井優自身が良くなかったかな、と思いました。 例えば、蒼井優自身がその店で働こうと思ったきっかけになるケーキを食べる表情に全然美味しさを感じないんです。その代わりに驚きの表情で表現して見せるのだけど、それには自分の作ったケーキとの比較が出来ていなければ、効果はあまり無いと思うんです。ここが失敗しているから、あとの話もグダグダに見えてしまいました。主人公が地方出身者という設定は良いと思うのだけど、必要以上に訛りを強調させるのもどうかと思います。そんな事以外にもっとやること、出来る事はあったと思うんだよね。
[映画館(邦画)] 5点(2011-03-04 12:27:15)
60.  ゴースト/もういちど抱きしめたい 《ネタバレ》 
元々名作って程の映画では無いけど、興行的に当たった映画なんでリメイクしようというのは分かる気がします。しかしながら、なんであんなリメイクをしたのかあたしには全く理解できません。 まず、あの社長の仕事ぶりなんだけど、いかにも90年代に流行ったトレンディドラマみたいなステレオタイプな風景に苦笑、大体、オフィスにたどり着くまでに重要そうな決定を簡単にしたり、いくら社内とは言え、大事な話を聞こえるように話したりはしないでしょう。 それに、設定そのものが違うのに、オリジナルで有名になった、ろくろのシーンが冒頭に出てくるのだけど、あれではあのシーンの意味が全然違ってくるんだよね。本来は二人の愛を深め、確かめ合う部分なのに、恋愛関係が始まってない状態からスタートするから、青年がモーションをかけている、もうちょっと悪く言えば、単なるすけべえにしか見えない訳ですよ(笑)。樹木希林も可愛そうですね。役の振り方が不十分だから、あんな演技しか出来る訳無いし、宮川大介のあのシーンのお陰で、その後のシーンがどうしても現実に引き戻されてしまうので、死んだ相手を想像する部分で、樹木希林しか浮かばなくなるんです。これって、演出も問題だけど、それ以上に脚本も問題の様な気がします。 役者にしても、松嶋奈々子が物凄く下手な演技をするし、ソン・スンホンにしたって、単調な演技の繰り返しにしか見えないしね。 なめんなよ、日本テレビ!
[映画館(邦画)] 2点(2011-03-01 12:43:02)
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