41. 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
TVシリーズの総集編を劇場版として公開するのはよくあるパターンだけど、本作はそんな安易な作品ではなく、きちんと再構成して物語として成り立たせていて、違和感のある改変はない。 理想を言えばTVシリーズを1話ずつ見るのが良いけど、手軽に見るなら本作から入るのもアリだと思う。 あと、全12話の8話までを前編としたのは正解だったように思う。 物語が盛り上がったところで終わるので、続きが気になる。 このラストシーンを見て後編を見ないなんてあり得ない。 TVシリーズではこんな衝撃的なラストシーンが何度もあって、次回が待ち遠しくて仕方なかった。 まどマギ自体が名作なのは間違いないので、本作であれ、TVシリーズであれ、見る機会が増えるのは嬉しい。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-06-29 20:17:51) |
42. 夜明け告げるルーのうた
映像的には斬新で面白味があったけど、ストーリー的には面白いとは思えなかった。 いろいろと詰め込み過ぎて纏まりがない印象が残った。 テーマ曲が良かったのでそれなりに見られたけど、思い入れのない曲だったら退屈だったかも知れない。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-26 10:43:41) |
43. さいはてにて やさしい香りと待ちながら
何の予備知識もなく見始めたけど、まず最初に感じたのが、これ撮ったのは女性監督だろうなってこと。 良くも悪くも女性監督が撮りそうな作品で、雰囲気だけはいいけど、中身が無くて薄っぺらい。 それでも、何故か惹かれる部分もあって、不思議な作品ではある。 主人公の素性がほとんど明かされていなくて、いろいろと想像する部分が大きかったのが魅力になってるような気がする。 自分自身も両親と同じように結婚と離婚を経験していて、子供も居たけど親権は旦那にあるとか。 もしかして、事故か病気で、とか、いろいろ想像してしまう。 それから、作中に登場するコーヒーがとても美味しそうで、飲んでみたいと思わせてくれたのも魅力の1つ。 画面からコーヒーのいい香りが漂って来そうな作品でした。 [DVD(邦画)] 6点(2023-06-24 17:52:41) |
44. 暗黒女子
《ネタバレ》 相武紗季まだ女子高生でも通用すんなぁって思いながら期待せずに見てたけど、そこそこ面白かった。 主役は清水富美加のはずなのに飯豊まりえの方が出番が多くて、どっちが主役なんだかよくわからない展開。 それぞれの小説は辻褄が合わないけど、辻褄が合わないこと自体が真相に繋がるという構成は巧い。 脇役たちもそれぞれに味があって良かったけど、最終的には清水富美加が全部持って行ったね。 やっぱり主役だったなと納得の結末です。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-06-24 17:30:24) |
45. この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説
TVシリーズと変わらず、いつもの楽しい冒険が描かれていますね。 劇場版ならではの新要素とかはなかったけど、この雰囲気が好きなので気楽に見られた。 終盤は命懸けの戦いになってたけど、死んでも蘇生されるだけなので感動とかはなかった。 この作品は敵との闘いより、仲間との関係性に焦点を当てた方がいいような気がする。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-24 17:02:22) |
46. 劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜
《ネタバレ》 前編に比べると多少はスピードダウンしたけど、それでもまだ展開が速い。 せっかく感動的な話なのに感動する間もなく話が先に進む。 出征前の少尉は完璧超人だったのにすっかり女々しい性格になってまるで別人。 でも、その性格のお陰でシナリオ的には心苦しい展開になってたように思う。 総集編のような薄っぺらい内容で思い入れが弱かったので、泣くほどではなかったけどね。 もう少し深い描かれ方をしていたら、号泣してたかも知れない。 あと、こんなシリアス展開の中で、主人公は死なずは笑った。 洋装の結婚式やって、和装にお色直しという演出はよくあるパターンだけど、相手も変わってるのが斬新。 これは最近流行のW不倫なのか、それとも一方の配偶者は死んだのでWにはならないのか? 略奪愛のようでもあり、元サヤというだけかも知れない。 そんな複雑すぎる不倫ドラマだけど、殴り合いで丸く収まる大正時代の倫理観は頭おかしい。 それでも、途中打ち切りになった作品の結末をこうやって映像化してくれたことには感謝したい。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-24 16:59:10) |
47. 雨粒の小さな歴史
これは自主制作映画というレベルじゃない。 映像としてちゃんとしてる。 自主制作映画は好きで、いろいろと見て来たけど、ここまで完成度の高い作品は珍しい。 今まで見てきた自主制作映画といえば、映像が陳腐で、演技が下手なんだけど、なんだかよくわからない面白さがある。 そんな将来性に期待するしかない作品が多かった。 本作は映像としての完成度が高く、プロが制作したと言われても驚かないけど、何が面白いのかよくわからない。 ジャンルとしてはよくあるパターンの自分探し系の作品だけど、いろいろ盛り込み過ぎで、何が本筋なのかよくわからない。 妹のキャラが立ってたので、告白とか、父親とか、余計な要素を取り除いて、妹との交流に絞った方が良かったのかも。 奥が深いのか、そもそも何もないのか、よくわからないことが多い作品でした。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-24 12:46:07) |
48. 涼宮ハルヒの消失
《ネタバレ》 TVシリーズからの伏線が活かされたシナリオはとても面白かったです。 単純な続編ではなく、過去のエピソードにリンクする構成なのが良かった。 オープニングが冒険でしょでしょ?だったのも嬉しかった。 実際の尺ほど長くは感じなくて、かなり集中して鑑賞できました。 TVシリーズも6話くらいで1つのエピソードだったので、同じような時間感覚で良かったのかな。 それにしても、これは切ないラブストーリーですね。 これまでの長い長い蓄積があるだけに終盤はちょっと泣きそうになりましたよ。 エンドレスエイトも無駄じゃなかったのかもと思わせてくれます。 TVシリーズでは当たり前の光景だったことを改めて考えさせられる作品でした。 それぞれの再登場シーンで、ゾクゾクさせられたり、安心感があったり、ワクワクしたり、心を揺さ振られました。 さて、僕はTVシリーズから本作までを見て1つの疑問がありました。 本当にこの世界を創造したのはハルヒなのだろうか? 本作では長門が世界を再構築して、長門にとって都合の良いように変えてしまいます。 ハルヒ、みくる、古泉が居なくなり、2人きりの部室を実現して、場合によっては2人きりの文芸部の可能性もあった。 サポート役として助けてくれる朝倉も復活し、都合の良さに説得力があった。 では、元の世界はハルヒにとって都合良くなっていたのだろうか? 恋のライバルのみくると長門が居て、機嫌を悪くすることも多々あった。 宇宙人や未来人や超能力者の居る世界を望んでいたのにその存在を認識することすら出来なかった。 それが存在していても、それを認識することが出来なければ、それは存在していないのと同じ。 ハルヒの立場から元の世界を見ると宇宙人や未来人や超能力者は存在していないことになる。 宇宙人や未来人や超能力者の存在を認識することが出来て、それによって巻き起こる様々な出来事を楽しむことが出来る人物。 もしかしたら元の世界はその人物によって創造されたのではないか? ハルヒやみくるや長門から想いを寄せられ、永遠に続くモテ期。 羨ましいですね。 [DVD(邦画)] 9点(2023-06-14 22:52:00) |
49. 劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~
TVシリーズの37話くらいまでをたった97分に纏めた総集編という感じですね。 展開が速くて駆け足という表現がよくあるけど、これは全速力です。 嫌な人が次のシーンではいい人になってたりするけど、脳内で変換して紆余曲折あってそうなったんだと理解するしかない。 40年ほど前に見た作品なので、細かいところまで覚えていたわけじゃなくて、こんなキャラ居たなぁって懐かしかったです。 本作は手軽にあらすじと登場人物を確認する為の映像資料と割り切って見るのが正解のような気がする。 終盤でTVシリーズのOP曲が流れ出したときは懐かしさで泣きそうでした。 ED曲も大好きだったので、後編で聞けるといいな。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-14 22:25:08) |
50. 続・深夜食堂
凝った料理が出てくるわけではないけど、登場する料理はどれも美味しそう。 話はつまんないけど、多部ちゃんがいるだけで画面が華やかになるね。 話の本筋とはまったく関係ないけど、多部ちゃんがとろろご飯を食べてたのがなんだか嬉しかった。 頑張って続編まで見た御褒美ですね。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-10 14:08:48) |
51. 劇場版 艦これ
《ネタバレ》 可愛らしい艦娘たちを愛でるだけの作品だったなら平均点くらいの評価はあったと思う。 それぞれ個性豊かで、関係性も微笑ましくて、見ていて楽しくなる作品だったはず。 でも、艦娘は何故戦うのかというテーマが乗っかることによって、重苦しい物語になってしまってる。 ゲームはやってないので詳しくはないけど、中破や大破というのは服が破れたりするエロ要素のはず。 それが血を流して悲惨な姿で描かれてるので、どんな感情で見たらいいのかよくわからなくなる。 深海棲艦は謎の敵という位置付けだったので心置きなく戦えていたのに轟沈した艦娘の成れの果てだとしたら鬱でしかない。 ハッピーエンドのような終わり方をしているけど、これからも残酷な戦いが続くのかと思うと心が痛む。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-06-09 11:02:17) |
52. 名探偵ピカチュウ
ゲームもしたことないし、アニメも見たことないけど、ピカチュウくらいは知ってるので見てみた。 ポケモンたちは魅力的で良かったけど、人間の魅力が皆無。 人間をすべて消し去って、ポケモンだけの作品にしたら多少はマシになるんじゃないかと思えた。 知らないポケモンを知ることが出来たので、点数は甘めにしておきます。 [インターネット(吹替)] 4点(2023-05-30 19:39:07) |
53. ちえりとチェリー
《ネタバレ》 教育テレビで放送してそうな雰囲気の子供向け作品で、害も無ければ、益も無い。 チェリーがいまいち可愛くなくて、ラストも悲しくはなかった。 お父さんが野良犬に転生したようだけど、飼ってもらえそうなのが救いだった。 もしお母さんが捨てて来なさいとか言い出したら、泣いてたと思う。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-05-29 13:01:41) |
54. マルドゥック・スクランブル 排気
前作で盛り上がらなかったカジノをまだ引っ張ったのには驚いた。 ラストも殺して終わりとか何の捻りもなくてガッカリ。 それなら1作目で決着付けておけば多少は盛り上がったのかも知れないのにね。 結局、1作目のラストがピークで、そこから先はつまんないままだった。 雰囲気が良いだけにモッタイナイ作品でした。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-05-20 14:32:55) |
55. マルドゥック・スクランブル 燃焼
前作が盛り上がりそうなところで中途半端に終わったので、そこから盛り上がるのかと期待したけど、尻すぼみだった。 こんなしょぼい展開になるなら前作の評価はもっと下げておいた方が良かったのかも知れない。 楽園で回復するという話の展開は理解できるけど、この楽園が悪趣味で気持ち悪い。 敵が気持ち悪いのは倒す理由になるからいいけど、味方が気持ち悪いのは後味が悪いだけだった。 後半のカジノもつまんない。 なんでもありの世界観でいかさまのカジノをやって何が面白いのかさっぱりわからない。 そんなつまんない話のまま次回に跨ぐなんて頭がおかしいとしか思えないけど、どんなラストが用意されてるのか逆に楽しみになってきた。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-05-20 13:51:48) |
56. マルドゥック・スクランブル 圧縮
話はつまんないけど、映像が斬新なので興味はそそられる。 よくわからない言葉が次から次に出てくるけど、なんとなく想像で理解できる。 敵キャラがそれぞれ個性的で気持ち悪いんだけど、バロットが強過ぎて雑魚キャラみたいな扱い。 キャラデザも頑張ってるし、豪華な声優を起用してるのにモッタイナイ。 結果的に中途半端なところで終わったので、作品としての総評は続きを見てからとしか言い様がない。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-05-19 16:26:55) |
57. 君が世界のはじまり
《ネタバレ》 ストーリー展開にインパクトが欲しかったのかも知れないけど、この作品に殺人事件は必要なかったように思う。 高校生の些細な悩み事に共感できるかどうかが作品の面白味の分かれ目になるはず。 でも、殺人事件の深刻さに比べたら、6人の悩み事はちっぽけに思えてしまった。 女優さんたちは個性的で、それぞれに魅力的だったけど、男3人は地味。 誰が誰だかわからなくなるシーンもあって、もう少し頑張って欲しかった。 コミカルで笑えるシーンもあったけど、コメディとして楽しむのは不謹慎なような気もしてモヤモヤした。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-04-21 16:21:45) |
58. 喜劇 愛妻物語
《ネタバレ》 水川あさみがエロい。 なかなかやらせてもらえなくて泣きそうになったけど、なんとかやれたので良かった。 その後の展開はちょっと切なくて泣きそうになったけど、最終的にはいい話になってて安心した。 何が幸せなのかは人それぞれだけど、幸せな家族の物語だったように思う。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-04-17 16:31:02) |
59. 劇場版 SHIROBAKO
《ネタバレ》 TVシリーズは名作だと思うけど、本作にはがっかり。 登場キャラは同じ、アニメを制作するストーリー構成も同じ、でも、決定的に違う点が1つある。 作中で制作するアニメの魅力が雲泥の差なんです。 TVシリーズで制作していた第三飛行少女隊はとても魅力的な作品で、本当に制作されて放送されたなら見てみたいと思えた。 だからこそ無事に完結したことが嬉しくて、とても感動的だった。 本作で制作する空中強襲揚陸艦SIVAはどこに魅力があるのかさっぱりわからない。 こんなアニメを必死になって制作する意味があるのだろうか? 会社存続の為に仕方なく制作したのだとしても、この程度の作品で収益があるとも思えない。 もし本当に制作されて劇場公開されても絶対に見に行かないレベル。 下手すると大赤字で、今度こそ倒産しちゃいそう。 ラストで無事に完成しても感動は皆無でした。 お金を払って空中強襲揚陸艦SIVAを映画館で見た人が気の毒になります。 空中強襲揚陸艦SIVAに点数を付けるとするなら0点でもいいくらいです。 アニメ制作を描く作品なのだから、彼女らが制作するアニメも魅力的であるべき。 細部にまで拘った本気のアニメ制作が見る者の感動を呼び起こすんだと思う。 その肝心のアニメに魅力が感じられないというのは致命的でした。 TVシリーズで愛着のあったキャラが再集結したのは嬉しかったので、プラマイゼロの平均点という評価にしておきたい。 あと、第三飛行少女隊2期が否定的に描かれていたけど、あれはあれで面白そうと思えた。 ガンダムですら乳揺らす時代なんだから、あれくらいやらなきゃ生き残って行けないんだろうな。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-04-16 21:05:47) |
60. 新聞記者
《ネタバレ》 序盤は実際に起きた事件をモチーフにしててリアリティがある。 でも、生物兵器の研究開発という展開になって嘘くさくなった。 もしかしたらあり得るかも知れないというさじ加減が大切だと思うよ。 政府側に善人が居る設定は斬新だけど、それも嘘くさい。 ラストのオチも弱腰で残念でした。 現実世界の結末の方が衝撃的で、フィクションの限界を感じた。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-04-12 15:34:54)(良:1票) |