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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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41.  男はつらいよ 望郷篇 《ネタバレ》 
まずは冒頭、おいちゃんの葬儀騒動で笑わせてくれますが、それ以降は北海道に再び旅に出るまでの間に裏の工場の職工をバカにしたり、さくらに本気で説教されたり、それでも懲りずに「上手くいったぞ!」と登と旅に出ていく寅さんの地道な暮らしとは程遠い情けなさをこれでもかと描き、北海道では寅さんのルーツであるヤクザなテキヤ稼業の一面を見せながら地道な暮らしの大切さに気付くことになる出来事を見せる。ここまでには、いつになく笑いの要素が少なくシリアスな描写が印象的です。再び帰郷後、地道な暮らしを目指して額に汗して油まみれになって働こうと奮闘する寅さんとその中に寅さんの恋が描かれ、いつも通りフラれるとあっさり旅に出てしまう。ラストは登と再会して何も変わって無い寅さんの姿で終わり、やはり寅さんに地道な暮らしは無理だったんだなあ…。という事になるのですが、そんな寅さんの平凡で地道な暮らしへの憧れと、その心の移り変わりを辿っていく話の流れが実に素晴らしい作品だと思います。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-12-24 14:19:47)(良:2票)
42.  明日への遺言
少し前に「戦士の遺書」という本を読む機会があった。戦争で亡くなられた多くの軍人の最期の言葉が集められた本です。その中で最も心を揺さぶられた人が岡田資元陸軍中将で、そしてこの映画の事を思い出しました。岡田中将を裁く横浜法廷に関わった、特に終盤には岡田中将本人は勿論のこと家族、部下、そして戦勝国側の裁判官、検事、弁護士、全ての人が判決に対する覚悟が出来ていたかのような法廷の様と関わった人々の心を思うと言葉が無い。しかしその覚悟の法廷からは立場の垣根を越えた人間同士の、立場上誰も口に出して言葉にする事ができない人の様々な思い、人の心が確かに伝わってくる作品です。いい映画でした。
[DVD(邦画)] 8点(2009-12-04 19:03:24)(良:1票)
43.  ナイト・オン・ザ・プラネット
ジム・ジャームッシュという人は本作のように地球上の片隅で今夜も何処かの国の何処かの街で繰り広げられているであろう何気ない人間の営みや、街の片隅のごく普通の人々のちょっとした人間ドラマをつなぎ合わせて1つの映画として見せるのが本当に上手い監督だと思います。ある時はちょっぴり笑えて、ある時はちょっぴり観る者の心を響かせてくれる。この大袈裟じゃないところがいいですね。(ただしベニーニを除く。でもベニーニという人はこれでいいのだと思う…。)そして最終話、夜明けのヘルシンキのしんみりとした余韻と、それに続くトム・ウェイツの歌声もたまらなくいい。この映画は週末のオールナイトか何かでそろそろ夜が明ける頃に上映が終わる回で見ると素敵かもしれない。映画館を出るとちょうど僕もヘルシンキと同じ夜明けを迎える。そしてちょっぴり「ナイト・オン・ザ・プラネット」の世界に浸ってみるのもいいかもしれない。そんなことをふと思ったりしました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-10-19 21:49:47)
44.  シムソンズ
正直観る前はそんなに期待していなかった。しかし最後は不覚にも感涙、これはいい映画でした。いい感動をありがとう、シムソンズ!でした。少々強引な所もあり典型的なベタで分かりやすすぎる展開で、観ていて気恥ずかしくなる場面もあるのですが、それでいいんだと素直に納得できる魅力を持った映画でした。この前向きに頑張るひたむきさと明るさこそがこの映画の魅力。元気ハツラツとしていて観ていて実に気分が良かったです。ベタながらも友情のドラマも程よいスポ根的な熱さもすがすがしく、脇を固める男優陣の好演も見事に作品を盛り上げています。
[DVD(邦画)] 8点(2009-09-11 21:38:00)
45.  男はつらいよ 純情篇 《ネタバレ》 
寅さんの夜汽車の中での「故郷は遠きにありて思うもの・・・」の語りで始まる本作は、「望郷篇」という作品もありますが、様々な故郷を思う望郷の念と故郷で待つ人の思いが温かい作品です。「ふるさとの川 江戸川」を見て故郷柴又が懐かしくなりとらやに電話をする寅さん、五島の故郷の島が懐かしくなって帰る途中の若い母親、そこで森繁さんに故郷柴又を懐かしそうに語る寅さん。「やっぱり帰るなァ!」と飛び出していく寅さん。この時の渥美清さんの表情がいいなあ・・・。と、前半は色々な望郷の思いが味わい深い。そして帰郷後の話もとにかく面白い。とらやにはマドンナが下宿中。「寅がいなくて幸いだったな」なんて話していると絶妙のタイミングで帰ってくる寅さん。(この時の寅さんの姿を見たおいちゃんの鳩が豆鉄砲を食らったような表情が絶品!)そして博の独立騒動は数あるとらや騒動の中でも指折りの楽しさだと思います。そして最後も寅さんの故郷への思いが作品を締めくくります。さくらと柴又駅のベンチに座り、寅さんが家出をした時の思い出話と、電車に乗り込み、「辛い事があったらいつでも帰っておいでね」「故郷ってやつはよう!故郷ってやつはよう!」そして電車の扉が閉まった後も寅さんは何か言っているけどさくらにはもう聞こえない。このさくらと別れのシーンもまた、シリーズ史に残る名シーンの1つではないでしょうか。マドンナと寅さんの心の触れ合いがやや物足りないですが、これも僕のお気に入りの一本です。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-07 21:41:41)(良:2票)
46.  新・男はつらいよ 《ネタバレ》 
「笑える」という要素を考えた場合、この第4作はシリーズ屈指のとても面白い作品になっていると思います。それだけでも本作に十分高得点を付けられると思うのです。お馴染み、寅さんが帰ってきた時に起こるとらや騒動。本作のハワイ旅行騒動は何度見ても本当に面白い。また、後半に栗原小巻演じる春子先生に恋をする寅さんが「は~るが来た!は~るが来た!」ととらやに入ってくる場面や、婦系図を語るおいちゃんとそれを聞く寅さんの2人の見せる至芸にも何度観ても大爆笑です。大笑いさせてくれる場面やエピソードが一杯詰まった第4作。とっても貴重なおばちゃんのスカート姿も素敵な第4作。8点とさせていただきます。
[地上波(邦画)] 8点(2009-03-05 14:41:25)
47.  ルパン三世 カリオストロの城
アニメはあまり観ないのですが、本作だけは子供の頃から何度も観ているし、アニメでは唯一DVDも買いました。やっぱりクラリスのキャラクターがいいです。子供の頃、クラリスに恋した男子は結構多いのではないでしょうか。ルパンが塔から塔をジャンプするシーンは何度見ても笑えます。どうやって運んできたのか、ニッポンのパトカーでカリオストロ公国に勇ましく乗り込んできた銭形のとっつぁんがいい味出してましたね。最後の名台詞でとっつぁん、一番美味しい所を持っていったね!
[地上波(邦画)] 8点(2009-02-06 23:59:46)
48.  男はつらいよ ぼくの伯父さん 《ネタバレ》 
シリーズが大きな転換期を迎えた作品ですね。以降シリーズは満男と泉の大人への成長と伯父と甥の関係がメインになっていきます。本作では寅さんの恋が全く登場しない。寅さんも年取ったのかなあ、シリーズもいよいよ限界なのかなあ、いえいえ、そんな事は無いですよ!本作以降、寅と満男の伯父と甥の関係を超えた、男同士の友情にも似た新たな物語が微笑ましく、時には感動的で、実にいいシリーズの味になっていきます。それにしても第1作から一貫している柴又の人々の描写の何と温かい事か。満男が旅から帰ってくるラストシーンが大好きなんです。旅から帰ってくる満男を事情を知っている柴又の人々が集まって拍手をして迎える。考えてみれば親戚の家や、隣人の抱えている喜びや悩みをどれ程知っているだろうか。周りで抱えている喜びも悩みも皆で共有できる、ある意味現代の人間が煩わしいと思いつつもどこかで憧れている理想の人間関係がここにはいつもあります。だから懐かしくなって寅さんが年に何度か柴又にまた帰ってきたくなるのと同じように、観ている僕たちも何度も観ている寅さんを何かのきっかけに年に何度かふと観たくなるんですね。
[地上波(邦画)] 8点(2008-12-22 17:51:26)(良:1票)
49.  麻雀放浪記 《ネタバレ》 
麻雀をしない人にはきついかもしれないですが、終戦直後の焼け野原の東京でたくましく生きる人々がすごくいきいきと描かれています。卓を囲み家の権利書に絡む人々に加え、冒頭でチンチロリンをやっている連中がまたいい味出しているんですよ。この時代のこの世界観にモノクロがよく似合いますね。  肝心の麻雀もシビれるシーンがしっかり用意されています。特に2の2の天和2連発の時の怒り狂うドサ健とそれを静かに睨み返す出目徳。あの場面は最高です。また、序盤の哲と出目徳の最初の出会いの卓での大四喜字一色も鮮やかでしたが振り込んだおじさん、あの状況で字牌は絶対切っちゃいかんでしょう(笑)  初めてTVで見たのが二十歳頃だったかな。大学生だった当時、仲間と卓を囲みながら、役満が出た時に「ふざけるなァ!」とか、この映画のセリフを真似しながら打ったこともあったなあ。2の2の天和や燕返しといった伝説の積み込み技の数々。雀荘に全自動卓しかない現代にはもう無い・・・。
[地上波(邦画)] 8点(2008-11-20 00:06:02)
50.  ゴルゴ13(1983)
これだけの長い歴史を持つゴルゴ13ですが、劇場版やアニメ版って意外と少ない気がする。 声の無い、テーマ曲や音楽も無い無音の紙媒体の中のゴルゴ13が全てのような感覚もあるので 変な違和感はありますが、依頼人の仕事をこなした後に更に展開していくストーリーは面白かった。 劇場版アニメならではの、ゴルゴの敵にあり得ない登場人物が出てきたりもしますが、 ベッドシーンやバイオレンス描写などは原作と変わらない世界観であり、 劇場版アニメではあるのですが、そこはしっかり大人向けのハードボイルドとなっています。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-18 17:07:07)
51.  ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎<TVM>
心では繋がっているけど、ルパン一家をばらして行動させるというのが面白い。 TVシリーズ第2作ということで、まだいつものルパンの延長でもいい時期ですが、 せっかくの長編。いつものルパンとは違うことをしようという意欲が感じられるし、 結構サスペンス的要素もあり、いつものルパンと違う面白さがある作品です。 日本から遠く離れた異国の小島の小さなバーで日本酒の熱燗を注文する五ェ門がクール! そして斬鉄剣で斬れないものに対し、ムキになるラストの五ェ門が可愛かったりもします。 五ェ門と次元の見せ場が十分に用意されていることも嬉しいところです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-02-13 20:30:32)
52.  Fukushima 50
何年位前だったか。NHKで放送された当時の再現ドラマを見たことがありました。 吉田所長役は亡くなられた大杉漣さんだった。 両作品ともに切迫した状況の福島第一原発内部で様々な専門用語や数値が飛び交う。 それらに説明の字幕があったNHKのドラマの方が、事実を捉えるという意味では分かりやすかったと言える。 一方本作は最悪の場合東日本壊滅という危機に命懸けで立ち向かった人々の人間ドラマにある程度絞った構成になっており、 改めて彼らの命がけの戦いに感謝の気持ちでいっぱいになった。それだけでも見て良かったと思える映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2021-01-07 21:11:33)(良:1票)
53.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 
作品のベースにある、一定速度を下回ると爆発するという設定。 「スピード」などと同じく疾走する車内を舞台にしたノンストップ・アクションサスペンス。 序盤のスリリングな浜松駅通過前後など、見どころも十分です。 警察側の動きには常に???が付いて回るのはこの手の映画のお約束なのか。 特に、最初の現金受け渡しのくだりで、トレーニング中の柔道部諸君に「お~い!爆破犯を捕まえてくれ~!」 これには思わず笑ってしまいました。 ↓の方も書かれていますが、金の受け渡しをめぐる警察と犯人グループ(ほぼ健さん1人ですが)との駆け引きは、 グリコ森永事件を思い出させるものがありました。高速道路とその下の一般道とか、喫茶店とか・・・。 昭和の匂いを漂わせる名優たちの熱き競演は見応え十分の作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-13 20:05:02)
54.  リミッツ・オブ・コントロール
極端に台詞が少ない主人公の男が歩くスペインのどこかの街の路地の風景。 意識的に多用されたと思われる落書きのある壁。 空やプールの水の青、遠くに見える山の緑、美術館の白い壁、エレベーターの壁の赤。 特急列車の車中での流れゆく車窓の風景・・・。 それら寡黙な主人公の背景にある風景の1つ1つが、まるでアートのような味わいがあります。 「スペイン語は話せるか?」「いや」 そして現れた人物はごく短時間、問わず語りをしては去っていく。 「オーソン・ウェルズの「上海から来た女」は見た?ー訳の分からない映画・・・。」 これは現れたある女が残した言葉。では、本作は? 本作も僕にとっては訳の分からない映画ではあったけど、それでも全然構わなかった。 ジム・ジャームッシュとクリストファー・ドイルの世界にゆったりと浸ることが出来た、いい時間だった。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-08 18:47:10)(良:1票)
55.  金融腐蝕列島[呪縛]
本作で取り上げられているようなメガバンクと比べると、僕が所属する世界は小さなものですが、 本作を見ていると、あの時はきつかったなあ・・・。と思い出すことが自分にもありますので 少々きつかったですが、スキャンダルの渦中で戦う熱いサラリーマンの生き様のドラマを堪能しました。 関係者に群がる報道陣の表情も克明にとらえる。混乱した現場の空気を伝える特捜部のガサ入れの迫力ある描写。 この冒頭で一気に作品の世界に引き込まれます。以降もラストまで次々と困難をたたみかけてくる。 最終決戦の株主総会は予定調和的になってしまいましたが、総会屋との戦いは迫力十分。 強風に揺れざわめく木々の葉が、まだまだ彼らの戦いが続いていくことを暗示させるようなラストも印象的です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-27 15:22:54)
56.  母と暮せば
僕は本作を終始息子の立場から鑑賞していました。 愛する人を残してこの世を去った無念。 1人残された母を心配しながらもまだまだ母の傍にいたい思い。 様々な感情が入り混じる息子の思いを二宮和也が好演しています。 劇場には吉永小百合さん演じる母親と同年代、 あるいは年上の女性の方も沢山見に来ておられました。 息子を失った癒えることの無い悲しみ。 終盤には劇場の至るところから鼻をすする音が聞こえていました。 きっと皆さん、母親の立場から本作を見ておられたのでしょう。 ラストで吉永小百合と二宮和也の母子の姿が消えていく。 戦後長い年月が経過し、戦争の記憶も少しずつ薄れていく。 本作は松竹の120周年記念作品ということですが、昨年は戦後70周年の節目の年でもありました。 このタイミングでの本作。作品に込められた戦争で亡くなられた方々への鎮魂の思い。 エンドロールの合唱には、山田監督のそんな思いを特に強く感じました。
[映画館(邦画)] 7点(2016-01-08 23:14:17)(良:1票)
57.  私をスキーに連れてって
今日、BSプレミアムで午後8時から「ワイルドライフ」という番組を見ていました。こういう番組が結構好きでして。 それが終わってもチャンネルはそのままにしてたら、9時から懐かしいのが始まったじゃないか! ユーミンの歌。スキー場でのナンパ。リトラクタブルヘッドライトのクルマ・・・。色んなことが懐かしすぎる。 前半のチャラいノリを経て、後半の会社のイベントのトラブルに端を発した サスペンスフルな展開とメリハリも効いています。スポーツものとしても面白い。 たまたまBSでやっていて適当に見始めたのが、気がつけば結構真剣に見ていました。 ちなみに僕はこの頃からずっと原田知世さんが大好きです。 トドメはラストの知世さんの「バ~ン!」。 もし僕が彼女にこんなことされたら、気が動転して本当にぶっ倒れてしまうかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-21 22:52:04)
58.  おとうと(2009) 《ネタバレ》 
山田洋次監督といえば「男はつらいよ」。冒頭の結婚式で姪の結婚式をぶち壊す酔っ払った鶴瓶演じる弟。 思い起こすのは「男はつらいよ」の記念すべき第1作で、妹の見合いををぶち壊す酔っ払った寅さんの姿です。 姉と弟、兄と妹の違いはありますが、やはりこの設定には寅さんを思い出さずにはいられない作品です。 弟と娘の幸せを誰よりも願う優しい姉。これも兄と息子の幸せを誰よりも願う妹(さくら)と重なるのですが、 本作の吉永小百合さん、良かったですねえ・・・。しかし、弟が大阪に帰って以降は借金に病気に、次第に話が重くなる。 しかし、小日向文世、石田ゆり子らが演じる、大阪の施設の山田監督の映画らしい人間模様、 己の死を受け入れた鶴瓶の重いようで軽い、軽いようで重いような演技も良かった。焼酎を使ったユーモアの挿入も。 どんなに成功した人にも、社会的には弱者である人にも、必ず訪れるのが死。 終わりよければ全て良しという言葉がある。 弟の最期が安らかだったことが素直に嬉しかったし、山田監督の優しさが感じられる人生の最期のドラマでした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-05 22:50:38)(良:2票)
59.  さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
時代的に「スター・ウォーズ」の影響を受けた?のかどうかは分かりませんが、そんな登場人物に世界観。 その一方で冒頭、廃墟と化した地球でレジスタンスとなって機械と戦う人間。 これは後の「ターミネーター」に影響を与えた?のかどうかは分かりませんが、 999を全く知らない人に、これは「ターミネーター」のアニメ版だ、 ちょっとまだ若いけど鉄郎をジョン・コナーだと教えても信じてもらえそうな世界観。 しかし鉄郎に未来を託し死んでいく、この冒頭の地球の登場人物たちの描写がいい。 特に年老いたレジスタンス。ギリギリの所で999を元の軌道に戻す。 その時の鉄郎の表情と、鉄道マンらしく老レジスタンスに敬礼する車掌の姿、 そして老レジスタンスの鉄郎への最後の表情と言葉が泣かせる。 この冒頭の地球から終盤に至るまで、前作よりもかなりドンパチの要素が強調され、 その分終着駅に辿り着くまで、星から星を旅するという999のロードムービー的な面白味が薄れてしまっているのは残念。 前作よりアクションもこなし、色々と頑張っている車掌さんの存在感が増しているのが何だか微笑ましかったりもします。 しかし前作のラストを飾った躍動感に溢れたゴダイゴのテーマ曲と比較すると本作のラストの”SAYONARA”は淋しげ。 メーテルの姿や、前作からの鉄郎の記憶がセピア色となって蘇るエンドロールもまた、その曲と相まって前作とは全く違った余韻を残します。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-25 22:07:18)
60.  ふしぎな岬の物語
原作未読です。 人生、日々の暮らしは何も大したことは起こってないようでも、 生きている以上、誰にもいつかは訪れる大切な人との別れなど、やはり生きていれば色んなことがある。 淡々と綴られていきますが、そんな日々と人生の描き方にいい味わいがある作品です。 企画から携わったという吉永小百合さんらしさが出まくりのおとぎ話異風の前半も、 吉永さん演じる喫茶店の女主人とまわりの人々の、 重さもありますが様々な事情が明らかになる後半も良かったと思う。 それにしても、出てくる人はいい人ばかり。泥棒さんでさえもね。 ずっとこの土地で昔から一緒に支えあって暮らしてきた、気心が知れた人々が織りなす人情や温かみのある人間模様。 僕は社会人になってから、故郷を離れ、20数年の内に4回転勤を経験していることもあり、 本作のような作品の舞台設定には憧れます。最近仕事で辛い出来事がありましたので、特にそう思うのかもしれません。
[DVD(邦画)] 7点(2015-06-16 22:06:19)
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