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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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681.  夜のピクニック 《ネタバレ》 
これまでで私が歩いた最長距離は半日で山道を21km。どんだけ長いんだ80km。さて、映画は感動してもいいかな?と思うとバカエピソード挿入で感動を挫く、というパターンを延々と繰り返してくれちゃって、それってワザとやってるの?みたいな。回想シーンはともかく、イメージショットはどれも軒並みハズしまくりでさむ~いコトになっちゃってます。ってゆーかさぁ、空想に没頭してつい「やめて!やめて!」ってリアルで叫んじゃう、なんて事、現実にあります? それって相当な電波さんですがな。だからこの映画、立ち位置が不明なんですよね。真っ直ぐな青春映画をやろうとしてるかと思うと、突如おバカ映画ノリが割り込んできてぶち壊しちゃう。若いノリっておバカだったりもしますけど、それを描くにしても、もう少しバランスは必要なんでないかなぁ。延々とただ歩きながら会話する、ってだけの画づらじゃ、映画がもたないと思ってアレコレ入れてるんでしょうけど、逆効果かな。あと、言いたいコト全部セリフで言ってどうすんの、と。「二度と見られない風景」とか「青春してる」とか、いやそれは映像で説明して下さい、って。セリフにされるとキャラに合ってなくてクサさ満開になっちゃう。細かいところをツッコむと正面から撮ってる時と横移動の時とで歩くテンポが全く異なってたり。表情を見せるためにはあんまり速く歩かせられないのかな。でも、だったらオープニング、校庭での移動ショットは無神経にカメラを動かし過ぎですしねぇ。秒間24コマの世界じゃ画像ブレまくり。でも最初から最後まで退屈はせずに見られたので、良しとしますか。それにしても、またお母さんは彼女かとか、今は目覚めてるとか、鉄人はどうした?とか、毎度おなじみ徳井優!とか、もうあれこれ他の映画とキャラ被りまくって、邦画ってのはすっげー世界狭くね?ってしみじみと思いながら映画見てる状態ってどうなんでしょう? 見てる間のキモチが先週見た「いちばんきれいな水」の影響をモロに受けてたりして、それって純粋な映画の感想になりきらないじゃん、って。
[映画館(邦画)] 6点(2006-10-21 22:07:02)
682.  インストール
んー、内容についてアレコレと文章を考えたんですけど、結局のところ『とっても判り易い押井守』だけで説明ついちゃうかな。これを求めている層にぴったり適合するならば(なんてったってリアルワールドの上戸彩が演じるんだもの、需要はありますわなぁ)、こういう文法もアリでしょう。タイトル部分のデザイン良。神木くんはどの映画でもかわいらしいやね。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-18 01:00:39)
683.  ワースト☆コンタクト 《ネタバレ》 
ヤクザ映画ノリが延々続いたらどうしよう、と思ったのですが(ヤクザ映画はカッテニヤッテロとしか思わなくて苦手なので)、宇宙人が登場してからどんどんヘンな映画になっていったのでまずはひと安心。登場人物それぞれが勝手に暴走してどんどん収拾つかなくなってゆく、メチャクチャな映画。でも、ひたすら空回りし続けるゆる~い笑いが延々と続いていって、そういうのはちょっと苦手かな。パズルのピースがハマってゆくような気持ちの良さは全くなくて、じれったい、イライラする、ってパターンだったりするので。収拾つかない映画にありがちなオチですし(しかし、ボカーンって落ちてくるのかと思いきや、プチッてカンジだったのは笑いましたけど)。こんなしょーもない人間、こんなしょーもない地球、だけど・・・ってところにちょっとカッコ付け過ぎちゃってるかな。もっとハチャメチャで良かったんでない?みたいな。キャストから想像できそうなアクションシーンも殆どなくて、全体的にユルユルな感じがバラエティ番組のコントのようでもあり。板尾さん登場すると、どうしても板尾さんの元からのキャラに頼り過ぎ、って感じがあって、この映画の面白さって結局板尾さんの面白さだけ?みたいな。エンディングの懐かしい曲は映画の内容を真逆に表現していてナイスな選曲でした。
[DVD(邦画)] 4点(2006-10-17 00:16:15)
684.  いちばんきれいな水 《ネタバレ》 
とっても面白くてキレイで感動的なハナシになりそうな題材なのに、こうも平凡な映画になってしまったとは。ションボリ。『11年間眠ったままだった女の子。ある日突然目を覚ました彼女は、妹よりも幼い心を持ったお姉さんとして妹を悩ます事になるのでした。』こうストーリーを書くと、色々とステキな映画の世界を空想できるんですけれど、実際は盛り上がらない脚本と、平凡な演出と、ありきたりなカメラと、画面に合っていない音楽とで、結果はそこら辺にごろごろ転がっていそうな毎度のひとりよがり風のジミな邦画。もっと楽しく弾んでいいハズなのに、もっと幻想的でいいハズなのに。ご都合主義いっぱいの物語でも構わない、って思わせるだけのファンタジーになってないんですよね。最後は『こういう展開だったらイヤだなぁ。でも予定調和の道を進むのならば、そういう終わりになるんだろうなぁ』って通りに落ち着いてしまってガッカリ。そういうお決まりの物語なんか、望んでなかったんですけどねぇ。加藤ローサ、菅野莉央の二人はいい素材なのに、それをあんまり生かしてなかったなぁ。勿体ない。映画館では豊洲でしか見られない(ネット配信されていますが)、豊洲を舞台にした後日談のビデオ撮り短編「夏美のなつ」の方がずっと弾んで楽しくて美しい映画だったり。何より本編よりよっぽど菅野莉央が魅力的に映ってます。ちょうど映画が夕方に終わって、映画の豊洲の景色を追体験できたのが良かったです。「夏美のなつ」込みならば6点かな。
[映画館(邦画)] 5点(2006-10-16 00:07:41)(良:2票)
685.  害虫
なんだか韓国映画を見ているような違和感がずっとつきまとっていました。そんなに韓国映画を見てる訳じゃないですけど。現実っぽいんだけど、どこか現実とのズレを感じるような感覚。韓国映画の世界はとても日本的だけど、日本じゃない知らない世界だから違和感が生まれるんですが、この映画の場合は、どこにもありそう、いそうで、どこにもない日本、いない日本人という感じ。ひどく観念的に組み立てられ過ぎているんですわ。モヤモヤしたものをモヤモヤしたままに放り出してるばかりで、受け手に負わせ過ぎ。負の要素ばかりを抽出して結果的にイライラさせるイヤな気持ちの素を投げかけられただけ、みたいな。現実にそういう事があるかもしれないし、もっとひどい現実だってあるかもしれないけれど、じゃあこの映画はそういう事が言いたかった、そのために作ったってコト?とツッコミのひとつも入れたくなります。結局これは現実ではなくて作り物なワケで、作り物には作り物なりのカタチってモノがあるんじゃないかなぁ。画面に蒼井優が出ている間だけは安心できる、という映画でした。
[DVD(邦画)] 4点(2006-10-15 00:17:22)
686.  東京ゾンビ 《ネタバレ》 
前半が「ゾンビ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」で後半が「ランド・オブ・ザ・デッド」に「マッスルヒート」を混ぜたような映画でした。でも原作は「ランド~」よりも先なんですよね。「マッスルヒート」は脚本書いた人が同じなので納得ですが。ゾンビものとしてはゆる~いカンジですね。ゆる~いキモチで見てください、って作りですし。でも、画面の作りそのものまでゆるくなってしまってるのはダメかなぁ。ちょっと今のNGじゃない?みたいな映像が結構あって。ゆる~い気分を与えるのに、現場までユルくなっちゃダメなんでないの?と。アフロ浅野とハゲ哀川コンビが楽しくて、だから前半は楽しめましたが、後半に入るといかんせん「マッスルヒート」のイタさと同じだなぁ、と。それに、非常識が常識な世界の物語なので、何が起こってもバカ映画モードな心は動きゃしませんし。むしろシリアスになられると違和感、みたいな感じで。それにしても、思い込み哀川の伏線が最後にあんな風に生きてくるとは思いませんでした。ああいうバカさでもっと全編が彩られてたら最高だったんですけどね。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-13 23:43:43)(良:1票)
687.  ニライカナイからの手紙 《ネタバレ》 
「タナカヒロシのすべて」に続いて中目黒ロケにうわあ。どうもツッコミ入れる事になっちゃいます。なんで羽田からわざわざ新宿まで出ねばならない?とか、渋谷すぐだよ、すぐ!とか。悪く描かれてなくて良かった。私にとっちゃ、映画とは逆に、風希が辿り着いたあの場所こそが故郷の風景な訳ですから。まあ良く描かれてもいませんでしたけど。さて、感動的なオハナシ、いい映画ではあったんですけれど、カットがぜーんぜん流れで繋がってなかったので映画として高まりきらなかったかなぁ、と。カットとカットの間が飛びまくりで、行間だらけ、全編イメージフィルム(HD撮りなのでイメージビデオですか)みたいな状態。それだとドラマをきっちり組み上げてゆくことはできませんもんねぇ。それに肝心のクライマックスで風希が手紙を読むシーン、回想にはバリエーションがあっても、手紙を読んで涙する蒼井優はずーっと同じ画で変化が全然なくって、泣かせきれずに終わってしまった感じ。あそこは変化を付けて盛り上げなくっちゃ。とは言え、蒼井優の魅力と実力は存分に堪能できる映画なので、充分に満足でした。それにしても9歳の風希役は当然蒼井優ではなくて子役なのだけれども、どう見ても蒼井優にしか見えないですねぇ。そっくりびっくり。
[DVD(邦画)] 7点(2006-10-12 00:10:24)
688.  あらしのよるに 《ネタバレ》 
声優はもっと上手な人達にして欲しかったですねぇ。メイン二人はともかく、脇がひどいや。CGはきちんとマッチさせてなくて動きが不自然な箇所があったり、手描きと合ってなかったり。まあ、でも退屈かなぁ?と思ってましたけど、そうでもなかったです。弱肉強食の世界で異端となってしまったメイとガブが、何よりも友情を大切にする物語。ツッコミどころはあれこれあれど(設定のためのご都合主義的展開のオンパレード)、友情物語に絞られているので二匹のやりとりだけで楽しませて貰えました。自然のルール上、世界そのものを覆す訳にはいきませんから、逃避オチしか選択の余地はないのでしょうけれど(それ以外は悲劇オチですね)。でも、新たな土地でも彼等はあくまで異端であって、お互い以外に受け入れられる事はないのでしょうねぇ。子供向け映画で、そこまでシビアに語る必要はないかな。ガブのキャラクターデザインは類型的でどうなんだろ?って感じましたが、メイは可愛くてイイや。ショタのメイは受に見えて総攻、とか考えるような大人になっちゃダメ。
[DVD(邦画)] 5点(2006-10-07 00:50:28)
689.  星になった少年 Shining Boy and Little Randy 《ネタバレ》 
なんだか雑な映画でした。ガチャガチャと騒がしい要素が多くて(家庭環境から笑えないギャグからゲストキャラクターに至るまで)、フジテレビ映画のダメな部分がモロに出てます。映画全体は4分割できる状態なのですが、「踊る」シリーズなんかと同様なノリで少々悪ノリ状態の第一パート、若きジェダイが惑星ダゴバで修行を受けてるみたいなアドベンチャーな第二パート、凡庸な青春ドラマの第三パート、上手くオチてない、空振り気味の泣きの第四パートと、それぞれがバラバラな印象。何を描きたいのか、どういう映画にしたいのかが判らずに、流れで作ってみました、って感じ。実話としてきっちり伝えたいのならば、余分な要素が多すぎます(ファンタジー入っちゃってますしね)。まあ、大人も子供も楽しんで下さい、ってノリであれこれと小手先でやってみたって事なんでしょうけれど、何もかもとっても判り易い映像で説明してくれて、ちょっとバカにされた気分。見る前に想像した「大体こんな映画なんだろうなぁ」っていうのをほぼなぞりつつも、想像を上回る物は決して見せてくれない映画でした。個人的には蒼井優の出番が少なすぎてがっかりだぁ。
[DVD(邦画)] 4点(2006-10-06 00:38:19)
690.  戦国自衛隊1549 《ネタバレ》 
いやあ、凄かったぁ。もうダメな日本映画の要素がぎゅぎゅっと濃縮されて、とても濃い一編。ダメダメ映画樋口版「日本沈没」に劣るとも勝らない、5分に1度は『バカじゃねぇの?』と呟かせてしまう作品でした。やっちゃいけない事のオンパレード、納得できる箇所が全くないという、奇跡のような物語。大きなウソを、更に沢山のウソで固めまくって、そのリアリティは怪獣映画並み(事の発端部分がこの監督の「ゴジラ×メガギラス」に似てる・・・)、日本映画お馴染み『そんな事してる場合か!』って状況は存分に織り込まれ、見せるべきところは見せず(導入部の唐突さといい、思わせぶりなだけで何も描かれていないドラマといい)、自衛隊の協力部分はこってり、戦闘やVFXはあっさり。第一、何故条件が100%一致しているとは思えない状況できっちり同じ時間幅で飛び、同じ間隔で帰還できると確信できちゃってるのやら。過去に痕跡を残さないための伏線ってのは全く回収せずにほったらかしですしね。そもそも、先日見た「亡国のイージス」同様、まーた『腑抜けた日本人に喝!』ってのを前提とした物語なんですけど、どうも私はこの福井晴敏って人の思想と相容れないようで。この人の原作の映画化は全滅状態ですわ。大体、映画屋が自衛隊のPR映画を撮るってのは、堕落してるんじゃないかなぁ? 思想がどうであれ、協力を受けないところでやってみせてよ。
[DVD(邦画)] 1点(2006-10-04 01:11:30)(良:2票)
691.  亡国のイージス
何人かの方がご指摘されている通り、見ていてまるっきり物語の流れが『ザ・ロック』じゃん・・・って感じでした。アクション部分は『沈黙の戦艦』に近かったですけど。前半からシーンの繋がりが悪くてブツ切れ状態の映画だなぁ、と思いましたが、後半になると「さすがにそりゃねーべよ!」ってくらいに飛びまくりますねぇ。シーン切り替わって唐突にアクションシーンの途中、とかいう状態からは、ちゃんと映画の流れを作ろうっていうのをもう放棄しちゃってる感があります。あと、私、こういう思想の映画は嫌いだなぁ。「パトレイバー2」とか「ガメラ」なんかもそうなんですけど、日本が平和ボケしてて、近隣諸国の実情を考えたらアメリカに頼らず日本も軍備を増強しなきゃダメ!っていうの。有事の際に備えて危機意識持って銃を構えてなきゃダメでしょ!ってのは短絡的過ぎなんじゃないかなぁ。この国にまず問われるのは国際社会において発言力が弱いって事としょっぱい外交能力であって、いざって時に役に立ちそうにもないナショナリズムを喚起するよりは、グローバリズムを育ててく事こそが、糸口なんでないの?なんて思う私でした。
[DVD(邦画)] 4点(2006-10-02 00:57:19)
692.  機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛 《ネタバレ》 
映像の乱打状態でワケワカランだった前2作よりは微妙に流れのようなモノは存在していたかと思います。一応、キャラクターの心の中身が伝わって来ましたし。しかーし、元の物語がそもそもぐちゃぐちゃでややこしいために、ダイジェストな映画じゃあ余計にぐちゃぐちゃ。エウーゴ、ティターンズ、アクシズの3派が戦うややこしいハナシ、という認識でしたが、実は更に分裂してたりして滅茶苦茶ややこしい状態だったのですねぇ。本当、「Z」以降の「ガンダム」は物語を見せる能力が欠けて、入り組んだ設定をこねくりまわすばかりになってますわぁ。戦闘の中でいちいちMSから降りて語ったり追いかけっこしたりとか、MSの足や手がもげて退却したりって展開は、「ガンダム」お得意パターンではあるんですけど、あんまり繰り返されると、またですかい、って思ってしまいますねぇ。ニュータイプが主流になるとどんどんヘンな話になっていってしまいますし。「みんなの力をオラに分けてくれ!」な展開は、ファンタジーかいな、って。ドラマが盛り上がるシーンでもBGMが戦闘音楽のまんま、みたいな情感のなさ加減もどうかと。がちゃがちゃ展開した上で、ちゃんと終わってないじゃん!で終わる、そんな印象でした。ひたすらガチャガチャしてパタッと終了する状態じゃあ3作見終わっての感慨、みたいなのが湧きません。でも、退屈はしないで見られたので良しとしますか。それにしてもラストのセンスのない歌はどうなっちゃってんだろ?
[DVD(邦画)] 5点(2006-10-01 02:46:59)
693.  花とアリス〈劇場版〉
あれこれと書いたところで、全部言い訳になりそうな気がして仕方ありません。元々は岩井俊二という人があんまり好きじゃないとか、デジタル撮りの映像が部分的にとっても汚いのでもう少しナンとかして欲しいとか(べったりした黒から毒々しく浮き上がる赤の不自然なこと!)、ゲストキャラ的な存在があれこれ煩わしいとか、カメラワークがどうとか物語やテーマがどうとか、なんかそういうコトをごちゃごちゃ言ってもね、結局、自分の正直なキモチ、蒼井優と鈴木杏がすっごく良かったぁ!ってホンネの前では意味がないですなぁ。ひたすらかわいい、キレイ、ってワケじゃなくって、すっごいカオしたりするんですけど、そのヘンなカオまで含めてイイ! 蒼井優の「じょ・お・だん・です・よ」、アレだけでもう全肯定!みたいな。二人がとっても魅力的なのでいい映画。これでいいのだ。
[DVD(邦画)] 9点(2006-09-30 01:08:59)
694.  かもめ食堂 《ネタバレ》 
「空の彼方に躍る影」だよ!と冒頭の小林聡美のモヤモヤにシンクロしてる時点から術中にハマってしまっていたのでしょう。映画の中の人々と共に淡々と、じんわりじんわりとちょっとした幸せを感じてゆく映画でした。小林聡美が、なんていい表情をするんだろう、ってくらいにイイです。彼女によって作られてゆく料理と人間関係とが、あったかい気分にさせてくれます。ただ、もたいまさこと小林聡美だと、私の中ではどうしてもかーやときみちゃんですねぇ。本来はリアルなハズの二人のぎこちない距離感が逆に違和感になってしまうという。あと、最後の方の、トランクの中身とプールでの「エヴァ」の最終回みたいな部分は必要だったのかどうか、ちょっと疑問だったりはしました。ですがこの監督の「恋は五・七・五!」みたいな、らしくない無理した感じはなく(あれはあれで楽しい映画でしたが)、「バーバー吉野」の時のじんわりとして、ちょっと可笑しい、って感じが更に高められて、ああ、この監督の映画がもっと見たい、と思いました。そして、それ以上にかもめ食堂に行ってみたいな。
[DVD(邦画)] 8点(2006-09-29 01:13:06)
695.  立喰師列伝
これを80年代末から90年代初期にフジテレビの深夜30分枠で見せられたらそこそこ面白かったかもしれないです。でも、この「ウゴウゴルーガ」の1コーナーみたいなシロモノに延々とつき合わされるのははっきり言って苦痛。空疎な創作を見せられてもなーんにも面白くありません。語られる膨大な昭和~平成の立喰師の解説に何らかの意味があるのか、って言えば、別に全然なかったりしますし(当然、戦後の日本の歴史と外食産業の推移についてのマジメな物語、ってワケじゃないですしね)。映像にしたって「マインド・ゲーム」の実写コラージュ部分や「キューティー・ハニー」のハニメーションとどこが違うの?って状態ですし、演技のシロウトはたとえ写真の合成であってもシロウト臭さを醸してしまうし。こういう一発ネタはどっかビデオのオマケにでも仕込んでおいてくれればそれで十分って気がします。押井監督のスノッブな部分だけがコラージュされたシロモノでしかないので、「押井監督サイコー!」って人以外にはツラい映画ですね。
[DVD(邦画)] 3点(2006-09-28 00:57:55)
696.  オトシモノ 《ネタバレ》 
Jホラーの出がらし状態でした。もうね、やってる事が毎度お馴染みの例のアレ、って説明だけで済んじゃうような映画。呪いのビデオや呪いの着メロの代わりに呪いの定期券があって、「リング」の貞子が立ってて「呪怨」の伽椰子と少年がずる~りずる~りしてますって状態の、安易に持ってきました感が非常にお手軽。しかも恐怖シーン自体は少なく、恐怖っぽいかも、ってシーン(「弟切草」の意味なし館内移動シーンのような)とコケ脅しシーン(古典的な、物語に全く関係のない嚇かし系)が大半を占めるので、短い映画ながらダレ場たっぷり。でも、クライマックスだけは定番から外れて、この映画独自の展開になります・・・が、映画として単に壊れちゃいました、って暴走しちゃってるだけだったり。一連の事件の元となる筈の存在が、全然事件との繋がりが見出せない、訳の判らない状態で、それで何をどう納得しろと言うの?って感じ。取って付けたような友情物語は、そもそもそこに至るまでの友情が描かれていないのでドラマとして成立してませんし。でも、この映画最大の問題は銀のこし調の画風で全編を統一したために、役者の顔色が全員とっても不健康な色に映り、登場人物全員幽霊顔というとんでもない事態に陥っている事ですね。沢尻エリカは肌がフラットな白にトンで目だけが真っ黒という状態ですし、色黒系な若槻千夏や板尾創路は土気色。ホラー映画であっても女優は美しく撮るべきだと思うんですけどねぇ。こんな映り方では女優陣にとってこの映画は将来、忘れたい黒歴史にしかならないんじゃないかなぁ。
[試写会(邦画)] 3点(2006-09-26 01:00:51)(良:2票)
697.  花田少年史 幽霊と秘密のトンネル 《ネタバレ》 
地方の港町を舞台にした少年と幽霊のファンタジー、一路の悪ガキ具合と家族とのドタバタ状態や、幽霊をめぐるちょっといいハナシと、途中まではとっても良かったんですけどねぇ。原作やアニメのノリを知っている身には、父ちゃん母ちゃんがなんであそこまで絡んでくるんだろ?っていうのが不思議だったんですが、後半になるとそこがとっても大きくなってゆく、と。具体的な悪の存在を設定したために、その設定に物語が振り回され、本来もっと余韻をもって描かれる筈のエピソードが軽くなってしまい、クライマックスは「花田少年史」から遠く離れて「ドラゴンボールZ」か「サイキックフォース」の映画化か、はたまた「さくや妖怪伝2」か?ってノリになってしまって、情感かなりぶち壊し気味。娯楽映画として必要な要素だとでもいうのでしょうか? 聖子のエピソードはあまりに重すぎ暗すぎて、不快ですらありますし。あと、時代考証はちゃんとしておいて欲しいですねぇ。渋谷のQ-FRONTが存在している時点で出会った父ちゃん母ちゃん、それじゃ舞台は徳子の年齢を考えたら西暦2013年以降になっちゃいますが。前半の運動会まではめちゃくちゃ泣ける良い映画9点、それ以降は3点(西村雅彦の超無理矢理若作りには笑いましたが)、間を取って6点というところでしょうか。
[映画館(邦画)] 6点(2006-09-26 00:24:17)
698.  ゲド戦記
「お約束で記号化されたアニメなんて、大っ嫌いだ!」って事で。ジブリ作品は、テレビアニメによくある、『お約束表現の記号化に依存しているもの』に比べたら良心的、という印象を持たれています。でも最近のジブリ作品、特にこの「ゲド戦記」は『ジブリの記号』の寄せ集めで表現されているに過ぎない気がしました。もう少し正確に言うと、東映動画~日本アニメーション~東京ムービー~ジブリに至る宮崎アニメの系譜から生まれた記号、でしょうか。それは宮崎駿監督だけでない、森康二、小田部羊一、大塚康生といった人々が築き上げてきたものでもあり、この映画はその再生利用に収まってしまっています(「ホルス」を思わせる部分が沢山あったり)。しかも監督がうるさくないせいなのか、いつものジブリ作品よりも雑ですし(アニメ界のブランドスタジオ、I.Gやマッドハウスも、お手伝いレベルとは言えこの程度の印象ではマズいでしょう?)。この、キャラクターも物語もなかなか見えてこないアニメに対して、『ジブリの記号』は不適だと思います。もう少し判り易いアニメ用、なんです『ジブリの記号』って。もし他のプロダクションが製作していたら、あるいは他の有名なファンタジーと同様に実写で映画化されていたならば、もっと力強く、驚きに満ちた映像になったのではないか、と思えてならず、残念で仕方ありません。なんでもかんでもジブリならば安心、という訳ではありませんね。最後に・・・「子、吾朗を何に例えよう?」・・・んー、チャーリー・シーンあたりでどーだ。
[映画館(邦画)] 4点(2006-09-25 03:50:09)
699.  鉄人28号 《ネタバレ》 
冒頭からしばらくはかなり楽しめました。昔の『鉄人』の感覚を大事にしつつ、子供の物語を展開させて、その上災害絵葉書映画『日本沈没』(樋口監督版)なんぞよりもよっぽど凄い「大変な事になってる東京」を見せられて、「これはかなりイケる映画なんじゃ?」と思いました。鉄人に辿り着くまでがタメ過ぎでしたけど、それも鉄人大活躍!のためのタメだと思えばこそ・・・。しかし、正太郎がヘタレて映画失速。しかもあろう事か、以降、正太郎ヘタレっぱなし。延々とヘタレた少年を見せられ続けるという苦行状態に突入。感情移入もヘッタクレも消滅してイライラするばかり。映画全体がヘタレたモノになってしまいましたとさ。どう考えても正太郎グダグダ部分が長過ぎ、20分は削れます。その上、この映画やたらにタメが多くてイライラさせられるんですが、肝心な緊迫した展開の中ですらタメを存分に織り込んでいて、もう本当にダメな邦画の見本状態。そんな事してる暇があったらさっさと動け!って状況だらけ。クライマックスなんて、あのタメのせいで全員被爆しちゃってるとしか思えないんですけど。その上アレやコレやのパクリ状態ですし。豪華キャストの意味もない、薄~い扱いの人々(クレジット2番目の蒼井優ですら大して印象に残らないポジション)、結局あんまり活躍しない鉄人など、最初に期待を持たせただけに落胆も大きな映画でした。こういうのは、ちゃんと娯楽映画を撮れる人達で作ってくれないと・・・。
[DVD(邦画)] 3点(2006-09-25 00:39:23)
700.  フラガール 《ネタバレ》 
また邦画で毎度お馴染みの「ダメな連中が集まって何か始めちゃうパターン」のコメディ映画かな?と思っていましたが、炭坑閉山の危機が押し寄せる町の人間模様を背景にした、笑えるけれどシリアスで、そしてめちゃくちゃ泣ける映画でした。時代に取り残されてゆく人々と時代を生きようとする人々。それぞれの切実なドラマ1つ1つが胸に響いてきます。松雪泰子がとても良くて、男湯に突入して高橋克実に襲いかかるシーンなど、シリアスと笑いと涙がごっちゃになった、彼女のキャラクターの魅力、この映画の魅力が全開になったシーンでした。蒼井優は他の映画とはまた違った個性で才能をまざまざと感じさせますし(演技だけでなくダンスまで)、トヨエツはいつも斜に構えてるかガーガーうるさいばっかりの演技してる印象がありましたが、この映画ではリアルな男臭さがいい感じ。意外だったのはお笑い要員程度の扱いかと思ってたしずちゃんが、大きな役を与えられていて、期待以上というか、めちゃくちゃ泣かせる演技を見せてくれる事。後半と言うか、全体の6割くらい泣けるという、シンドい映画ではありました。ちょっと残念なのは明らかに「プリティリーグ」の影響が見られる事。符合するエピソードが多い気がしました。酔っ払い監督(やっぱり冒頭でゲ○吐きます)、父親に溺愛されて連れてこられる大きな女の子、子持ちメンバーのうるさい子供、メンバーの一人の元にやってくる報せ等々。やっぱり他の映画を想起しちゃうと、類似点を気にし始めちゃって雑念入りますからねぇ。そこを除けば少し笑えて大いに泣けて、本当に充実した映画でした。上映後の舞台挨拶の後、監督が出口のところで出てくるお客さん一人一人と握手していたのが印象的でした。
[映画館(邦画)] 9点(2006-09-24 00:11:02)
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