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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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61.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
80年代に大量に作られた、ドタバタラブコメの現代版のような映画。やはり新しいのは、そのネット上の世界を表すシャープでポップな映像美だろう。現実とネットの世界がシンクロし、夏休みに訪れた田舎の裏山と世界の危機が同時進行で収斂されていく演出は確かに見事だった。ただ、その余りに童貞中高生が夢見そうなラブコメ世界は、個人的に辟易させられてしまったのでこの点数。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-12 11:00:21)
62.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
その独特の映像へのこだわりや、その雰囲気などは確かに評価できるけど、やはりストーリーが不親切。原作は漫画界きっての傑作だっただけに、そのこだわりっぷりが完全に裏目に出てしまっている。漫画と違って映画は二時間、せいぜい三時間オーバーの世界で全てを表現しなければいけないのだから、やはり切るべきところはちゃんと切らないと。やっぱり優れた漫画家が、必ずしも優れた映画監督にはなれないと証明した作品。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-27 22:45:56)
63.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
普通に面白い映画だと思う。確かに、明らかな事実の歪曲があるけれど、自分としてはこれくらいは許容範囲内。トム・クルーズも渡辺兼も、どちらも時代の主流から取り残されてしまった人々、それでも失ってはいけない精神性のために勝ち目の ない戦いに挑む……。確かにアメリカ人監督が描いた日本的「もののあはれ」だけに、悲愴感はそこまで深くはないけれど、ちゃんと日本を描こうというスタッフの熱意は日本人として好感が持てます。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-20 21:26:22)
64.  ミッドナイトスワン 《ネタバレ》 
都会の片隅で孤独に生きるトランスジェンダーの女性と、親から虐待を受け心を固く閉ざしてしまった女子高生。ひょんなことから共同生活を送ることになったそんな2人の哀切極まりない交流を描いたヒューマン・ドラマ。いやぁ、なんとも辛気臭い映画でしたね、これ。登場人物誰も彼もがほとんど笑わないような根暗な人たちばかりで、しかも画も暗いし音楽も暗いし、ストーリーもひたすら暗い。自分は途中からイヤになっちゃいました。別に自分はそんな辛気臭い映画全部が全部嫌いなわけじゃないのですが、残念ながらこれは自分の嫌いなタイプの辛気臭映画でした。この監督のとにかく観客の心に傷跡を残してやろうという作為があからさま過ぎて、なんかイヤ。主人公のもとに居候に来る、もう一人の主人公である女子高生なんてステレオタイプなメンヘラ女子過ぎて、人間味がまったく感じられません。特にあの友達のクラスメイトとの同性愛的百合要素は必要だったんでしょうか?いかにもおっさんが夢見そうな可憐な女子高生像って感じで自分はげんなり。足のケガでバレエを諦めたその友人がある夫婦の披露宴で自殺?するシーンもいまいち必然性が感じられず、しかもその後どーなったのかほったらかしというのも納得出来ません。いやいや、そこはちゃんと描かないとダメでしょ。終盤、性転換手術を受けた主人公がその後遺症からおむつをして寝たきりになった姿をあそこまで露悪的に映す演出も自分はひたすら嫌悪感しか感じませんでした。挙句、とってつけたような強引なラストシーン。物凄く辛辣な言い方をさせてもらうと、同じく鬱映画として名高い『ダンサーインザダーク』や『ブラックスワン』、その両作が完成度を高めるために敢えて捨てた部分のみを集めて出来上がった作品という印象を持ってしまいました。我ながら少し言い過ぎかもしれませんが、それくらい観たあと嫌な気持ちになったので仕方ありません。ただ草彅剛のトランスジェンダー役はけっこう嵌まっていて、当初こそ違和感があったものの、途中からはもうそーゆー人にしか見えてこなかったのはやはり彼の演技力の賜物。世間の理不尽さに翻弄されながらも必死に生きようとする彼の姿はやはり胸に響くものがある。その真に迫った役作りには素直に感心してしまったので、+1点。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-05-20 09:40:36)
65.  ナラタージュ 《ネタバレ》 
演劇部に所属する真面目な女子高生が、顧問だった教師への片思いに何年も悩まされる姿を描いたラブストーリー。自分、原作者である島本理生さんはデビュー当時からの大ファンでして、若い女性の恋心を瑞々しい文体で描写するその繊細な世界に魅了されておりました。で、当時「島本理生が新境地を拓いた新たなる代表作」と宣伝されていた本作、もちろん期待して読んだんですが……、その余りにもそれまでの作風と違う内容に大いに落胆させられた記憶があります。だってこれ、「思わせぶりなキザ教師にひたすら振り回される根暗女子」の話としか思えず、その最後までウジウジクヨクヨした後ろ向きな内容に読めば読むほどげんなりさせられちゃいました。でもたまたまネットの観放題にこの映画化作品があったので今回鑑賞してみました。だって監督によって、まったく違う内容になることもあるしね。んで観終わった感想は……、やっぱり「思わせぶりなキザ教師にひたすら振り回される根暗女子の話」でした(笑)。こんな可愛い女子高生に迫られてるのに手を出すでもきっぱり振るでもなくただただ思わせぶりな態度を取る葉山先生は男として理解できないし、そんな身勝手な男に何年も片思いを寄せるこの主人公も意味不明だし、彼女に想いを寄せる同級生の男も愛情表現がひたすら気持ち悪いし、僕が「ムリ!!」と思った要素がここまで揃ってるというのはある意味、原作に忠実な映画化だったんじゃないでしょうか。こればっかりはもう生理的な好みの問題なので如何ともしがたいですね。あと、僕の大好きな名作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をメンヘラ女子のバイブルみたいな雑な扱いするんじゃねー!!と、好みの問題で自分的には低評価となりましたが、それでも映像はキレイだったのと音楽の使い方も品があって心地良かったので、総評としては5点ってところですかね。ちなみに自分はこの『ナラタージュ』という本が嫌いなだけで島本理生さんは今でも好きですよ。特に『七緒のために』という作品は傑作なので機会があれば是非読んでみてください。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-10 18:05:09)
66.  竜とそばかすの姫 《ネタバレ》 
世界中のほとんどの人が利用しているというネット上の仮想現実空間「U(ユー)」。そこである日、その唯一無二の歌声で新世代の歌姫として人気を博してしまった平凡な女子高生すずの恋と冒険を独創的な映像で描いたアニメーション。監督は、昔から僕とはどうにも相性の良くない細田守。と言う訳で、自分は全然観る気はなかったのですが、何故か海外でそこそこ評判がいいのと今回地上波でノーカット放送されると言うことで、「まぁただで観れるならいいか」と今回鑑賞。ただで観ておいてこんなこと言うのもなんですが、正直さっぱり面白くなかったです。映像はとてもシャープでポップで充分に洗練されていて劇中歌もそこそこ耳に残るし、このきれいな映像に引っ張られて最後まで観ましたが、肝心の脚本の方はかなり独りよがりでつまらない。監督の頭の中だけで成立しているのだろうストーリーがひたすら強引に展開してゆくので、観客は最後まで置いてけぼりを喰らったような感じになります。主人公のお母さんが亡くなるシーンも具体的な状況が全く分からないので説得力が欠片も感じられない(子供が溺れてるのに、周りの大人たちがボーッと見てるだけってさすがに不自然すぎるでしょ!)。伏線もなにもあったもんじゃない竜の正体なんて、「は、なにそれ?」ってもはや頭ポカーン状態。あと、好きな男の子に見つめられて顔が真っ赤になる女の子という、昭和のおっさんが妄想しそうなステレオタイプな女子高生とか見ていて痛々しいので止めていただきたい。まあ映像と音楽はそこそこ良かったのでギリ5点。
[地上波(邦画)] 5点(2022-10-03 05:36:48)(良:1票)
67.  Mr.ノーバディ 《ネタバレ》 
彼の名は、Mr.ノーバディ(誰でもない男)。毎日同じ時間に起きて同じ時間にゴミを出し、同じ時間にバスに乗って会社に行き、そして仕事を終えると同じ時間に帰宅してご飯を食べ、同じ時間にベッドに入る。そんな単調で平凡な毎日を過ごす、何処にでもいるような普通の男だ。妻との関係もマンネリ気味で長いこと夜の営みもなく、高校生の一人息子からも疎んじられている。そんな鬱屈した毎日を過ごしていたある日、彼の家に強盗が入る。ゴルフクラブで犯人を倒す機会があったのに、彼は反撃を恐れその場で立ち尽くすのみだった。さすがに息子からも失望のまなざしを向けられる彼。だが、そのことが彼の中に眠っていた過去を目覚めさせるのだった――。そう、彼はアメリカ諜報機関の元凄腕工作員だったのだ!!すぐに強盗の住処を割り出した彼はすぐさま反撃に向かう。そればかりか、彼は偶然バスに乗り合わせたロシアンマフィアのボスの息子を半殺しの目に遭わせるのだった。当然、そのことを知ったマフィアのボスが黙っていない。ぶちギレした平凡な親父と凶悪なマフィアとの血で血を洗う抗争の火蓋が今、切って落とされる……。ごく普通の平凡な中年男のそんな怒りの暴走を終始ハイテンションで描いたエンタメ・アクション。と、もう潔いくらいベッタベタな内容なのですが、その分安定して観てられますね。家族から舐められまくりのお父さんも実はキレたら怖いんだぞ!という世の中年オヤジの皆様の願望をものの見事に叶えてくれる内容でございました。本作のちょっと新しい点は、そんな覚醒したぶちギレ親父が完全無双ってわけではなく、マフィアからけっこう反撃を喰らうところ。バスの中のアクションシーンなんかだいぶボコボコにされた後に、ぎりぎりで勝利するとか今までにない感じでした。クライマックスの畳み掛けるようなアクションシーンもけっこうキレがあって大変グッド。ただ、それに対して脚本がイマイチ。ちょっとこの主人公が行き当たりばったり過ぎて僕はそこまで嵌まれませんでした。肝心のロシアンマフィアとのいざこざに巻き込まれるきっかけが、偶然乗り合わせたボスの息子とトラブったからというのは弱い。やぱ過去の因縁やら現役時代のアレコレが絡んできた方が絶対盛り上がると思うんですけどね。ここらへん、もっと頑張ってほしかったです。あと、冒頭の取り調べのシーンで出てきた猫も何処で登場するんだろうと思ったら、まさかの一番最後にちょこっと出てくるだけって、「ここまで引っ張っといてそれかよ!」と思わずずっこけそうになっちゃいました。うーん、アクションシーンとかは普通に良かっただけに、ストーリーの方でももっとカタルシスが欲しかったです。惜しい!
[DVD(字幕)] 5点(2022-06-22 08:48:29)
68.  トゥルーノース 《ネタバレ》 
実話を元に、今世紀初頭の北朝鮮で政治犯強制収容所に送られたとある少年の過酷な半生をフルCGで描いたアニメーション。監督が多くの脱北者から実際に聞いた話を元にしているため、非常に重く全編にわたって生々しいリアリティに溢れている。それまで普通に生活していた平凡な家族がある日突然、理由もわからぬまま捕らえられ極寒の地へと送られる。来る日も来る日も重労働を課せられ、配給される食料もごく僅か、しかも何か問題を起こせば過酷な拷問が待っている……。こんな酷いことが今もこの世界で続いていることに戦慄せざるをえません。それがピクサーのような明るいCGアニメで描かれているため、その重さが良い感じに中和され最後まで見やすくなっているのも新しい手法なのかもしれません。ただ、映画としての出来は正直「微妙」と言うのが僕の率直な感想。誤解を恐れずに言えば、そんな事実の重みに対してフィクションとしての物語が完全に負けてしまっている。お話がシンプルすぎるうえに演出もきわめてオーソドックスなため、物語としてはいまいち印象に残りにくいのだ。北朝鮮の強制収容所の実態を暴くのであればドキュメンタリーや再現VTRでいいわけだし、フィクションで勝負するならもっと見せ方を考えてほしかった。またCGアニメとして見ても、そのクオリティは恐ろしく低いと言わざるをえません。人物の顔などどれもモデリングで継ぎ接ぎしたのが丸わかりだし、その動きもカクカクしていてまるでCGが登場したころの初代プレステレベルでちょっとこれはきつい。今もなお苦しむ北朝鮮の人々の実態を世界に知らしめたいという、この監督の熱意には素直にエールを送りたいのですけどね。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-11 10:02:58)(良:1票)
69.  名探偵ピカチュウ 《ネタバレ》 
ポケモンゴーも含めゲームは全くやったこともなく、アニメなんて一回も観たこともなく、ポケモンと言えばピカチュウがピカピカ言ってるくらいのイメージしかない自分。今回、渡辺謙とビル・ナイが出ているという一点のみで鑑賞してみました。まあそれだけで、いい歳こいた独り身のおっさんが夜中に観るような内容じゃなかったですね。あまりにもハートフルでファミリーな展開に、若干鬱になりました(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2020-08-01 02:11:32)
70.  コーヒー&シガレッツ 《ネタバレ》 
都会の様々なカフェやホテルのロビーで日夜繰り返される何気ない日常。久々の再会を喜ぶ人や予期せぬ出会いに戸惑いを隠せない人々。交わされるくだらない会話も絶えず変化する人間関係も他人にしてみればありふれた光景でしかない。そこには友情や愛情もあれば、ちょっとほろ苦い嫉妬や諍いもある。でも一杯のコーヒーと至福の時をもたらす煙草さえあれば、人生はほんの少し豊かになる――。インディペンデント映画界の巨匠ジム・ジャームッシュがバラエティ豊かな面々を揃え、そんな人生の一断片をユーモアとペーソスを交えて捉えた11のエピソード。全編モノクロで撮られたそんなオムニバス作品、いかにもジム・ジャームッシュらしい独特の雰囲気とジャジーでお洒落な世界観を堪能できる一本でした。個性豊かな人々によって交わされる微妙に噛み合わない会話劇は何処かほろ苦さを感じさせ、それがコーヒーの苦みと煙草の紫煙によく合う。ロベルト・ベニーニやイギー・ポップ、スティーブ・ブシェミやビル・マーレイと言った何気に豪華なキャスト陣もばっちり嵌まってました。中でも一人二役を演じたケイト・ブランシェットは、さすがの貫禄。と、一つ一つのエピソードは程度の差こそあれ、けっこう面白かったのですが、一本の映画として観ればさすがに物足りない。オムニバスなので仕方ないのかも知れませんが、いかんせん中身が薄すぎます。この監督らしいペーソスに満ちた雰囲気は良かっただけに、なんとも惜しい。
[DVD(字幕)] 5点(2020-02-24 01:42:05)
71.  秒速5センチメートル 《ネタバレ》 
「ねえ、知ってる?桜の花びらの落ちるスピードって、秒速5センチメートルなんだって。まるで雪みたいだよね。来年も一緒に桜、見れるといいな」――。小学生のときに出逢ったタカキとアカリ。クラスのみんなにいまいち馴染めなかった2人は、いつも一緒にいる大の仲良しになっていた。だが、親の都合による引越しで2人は離れ離れとなってしまう。それでも頼りない糸に縋りつくように彼女と文通を重ねたタカキは、中学生になると意を決して彼女に逢いに電車へと乗り込むのだった。でもその日、雪は容赦なく降りしきって……。美麗な映像でもって、無垢な心を持った少年少女の初恋物語とその後を、山崎まさよしの名曲をバックに描く短編連作アニメーション。普段、こういういかにも爽やかそうなアニメってあんまり観ないのだけど、なんだか心に残る印象的なタイトルと「外国人がいま大注目の日本のアニメ」というビデオ屋さんのポップに惹かれて、今回レンタルしてきました。なんだけど、いやー、まさかこんなに「恋に恋する女子高生のこっ恥ずかしいポエムのような世界(に憧れる童貞男子の妄想のような世界)」が延々と繰り広げられるとは(笑)。それでも、そんな青臭い恋物語をこれでもかという青臭い情熱でもって創り上げた第一話は、その無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリーと精細に描き込まれた美しい映像と相俟ってけっこう良かったです。まぁかなりこっ恥ずかしいけど、これはこれでアリなんじゃないかと思って第二話、第三話と観進めたのだけど、主人公の年齢が上がると共にどんどんと作品のクオリティが下がっていくのが玉に瑕でしたね、これ。ジブリの『耳をすませば』でも実感したことだけど、こういう妄想一歩手前の胸キュン初恋映画は中学生までが限界っす。だって、好きな人に告白する勇気を得るためにサーフィンで大波に乗ることを目標に頑張る女子高生って、実際に居たらキモ過ぎてもはやコントっしょ(笑)。それにこんなに性欲のない男子高校生なんていねーよ!!というわけで、第一話7点、それ以外4点で、間を取って5点っす。
[DVD(字幕)] 5点(2014-10-18 00:21:41)(良:1票) 《更新》
72.  鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス 《ネタバレ》 
この世の中の全ての人間を、「何だかんだ言ってこの社会は弱肉強食、将来のキャリアアップのためにいま何をしておけば有効か常に考え、いつでも他人との競争を意識し、社会にとって有益な人間となれるよう日々努力を怠らず、常に目的意識を持ち、将来は子供たちの模範となるだろう、そんな多くの人たちから賞賛と尊敬の声を集めてやまない人」側と「あーあ、明日仕事行きたくねーなー、出来れば死ぬまで遊んで暮らしたいなぁ~、でも無理だよな~、いっそのこと今から頑張って世界征服して、朝からビール飲んでも嫁から怒られない俺帝国を作っちゃおうかな。あはは…な人」側に無理やり大別したなら、確実に後者グループから圧倒的な支持を受けるであろう本シリーズ、もちろん僕も後者グループに属する人間(それもかなり下のほう笑)なので昔からずっと大好きです。なので、1作目と3作目で大いに笑わせてもらった自分としてはかなり期待して観始めたのですが、うーん、これはちょっとストーリーに拘りすぎ全体的にギャグのクオリティが下がっちゃって残念な出来に仕上がってしまった2作目に印象が近いかな~。全体的にテンポが悪く、ガジェットゲージもマンネリ気味だし、目新しい要素もそんなにないし、残念ながら僕はあんまり笑えませんでした。ただ単純に僕が年取って、自分でも知らない間に前者グループに入っちゃっただけかもだけどね。次回作がただいま製作中とのことなので、そちらに期待ですかね。個人的に僕は肉食大家さんが大好きなので、次回は彼女の大活躍が見られることを希望します(今夜はサバトだよ~、サバト)。それと、最初のころの予告編ではサブタイトルが「吉田、秘密結社やめるってよ」になってて、それがけっこうツボだった僕としては、大人の都合か途中からこのタイトルに変わっちゃったこともちょっぴり残念でした。それにしても、もし可能なら今すぐにでも鷹の爪団に転職して彼らのように社会にとって何の役にも立たない人間へとなってやりたい今日この頃っす!タ~カ~ノ~ツ~メ~(いろいろあって、最近、ちょっと病んでるのさ笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2014-07-06 22:17:34)
73.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
大学で出会った、謎めいた青年は実はおおかみおとこだった――。そんな境遇の違いを乗り越え、彼へと惹かれていく女子大生・花はやがて彼の子供を身篭ってしまう。誰にも知られず、都会の片隅でささやかな幸せを育んでいく花とその家族たち。だが、現実は何処までも残酷でおおかみおとこである彼は不慮の事故により帰らぬ人に。生きていくのが難しい都会に見切りをつけ、花は愛する二人のおおかみこどもと共にのどかな田園風景が拡がる田舎へと移り住むのだった。純朴で優しい村の人々、辛いけど遣り甲斐のある農作業、そして静かに巡りくる四季折々の美しい自然の風景…。様々な困難に出会いながらも、子供たちはそこで少しずつ大人になってゆく。普段、ピクサーとジブリくらいしかアニメは観ないのだけど、この監督の前作「サマーウォーズ」のそのいかにも童貞中高生が夢見そうなラブコメワールドには辟易させられたものの、そのシャープでポップな映像はなかなか良かったのと、それに公開当時けっこう話題になっていたのとでこの度鑑賞してみました。確かに、何処までものどかな田舎の春夏秋冬を瑞々しく描き出す映像は相変わらず美しかったのだけど、やっぱり今回もいかにも若い男の子が夢見そうな甘っちょろ~いストーリーには辟易させられました。何処までも綺麗で優しい理想的なお母さん像、思春期を迎えたお姉ちゃんのいかにもな初恋描写、そして弟はおおかみと人間の間で揺れ動くアイデンティティの脆弱さに(あくまでクールに)思い悩む…。もう全てがベタで甘いです。子供を持つ親なら誰もが声を揃えてこう言うでしょう、「子供は、こんな簡単に育てられんつーの!」。この監督さん、センスはかなり良いと思うので、次はもう少し大人な視線をもって作品を創ってくれることを期待します。
[DVD(字幕)] 5点(2014-05-12 18:46:24)
74.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~ 《ネタバレ》 
超馬鹿馬鹿しくてくだらなくてハチャメチャでそれでも最高に笑えて、そしてあと一歩で破綻してしまうぎりぎりのラインでちゃんとストーリーとして纏まっていた、あの前作が大好きだったので、今作も期待して鑑賞。うーん、さすがに一作目のあのクオリティを二作目まで維持するのは難しかったみたい。ちょっとギャグもすべっているのが多かったし、あんまり楽しめなかったなー。もっと女の部分が燃え上がった大家さんの大活躍を見たかったわい。クライマックスで、覚醒した吉田ネオのアクションシーンに予算を使い過ぎて、どんどんと雑になる総統はちょっと面白かったけど。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-18 19:58:06)
75.  パレード 《ネタバレ》 
うーん、これはちょっと残念な映画だなー。僕は吉田修一の原作本の大ファンだから、ここまで忠実に映像化してくれた監督の手腕には敬意を表するのだけど、一つだけ(そしてもっとも重要な部分が)原作の意図から離れてしまっていると思う。それはリビングの〝暗さ〟。あの原作が表したかったことって、あの同居人たちが誰もが心に鬱屈したものを感じながら、それでもリビングに集まればみんな何事もなかったかのようにまるでアメリカのホームドラマのように明るく振舞うという、ネット上のSNSや掲示板のある種のメタファーのようなものだと個人的に思っているので、やっぱりリビングはもっとやり過ぎなくらい明るく撮って欲しかった。そうしたらあのラストシーンが(原作と同じように)もっと映えたはずなのに。残念。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-03 15:06:49)(良:1票)
76.  さや侍 《ネタバレ》 
やっぱり松本人志に映画監督の才能はないってことが改めて分かったような作品。これってごっつええ感じのコントを長くして無理やり繋げたような映画であって、それ以上でも以下でもないという作品。それならそちらのDVDを観たほうがよっぽど笑えるし映画である以上、コントとは違うもっと新しい楽しみ方を提示してもらわなければ、これではあくまで監督の自己満足にしかならないよ。松本人志は、一度、徹底的にシリアスな作品を撮ってみたらもしかしたら化けるんじゃなかろうか。北野武みたいに。
[DVD(字幕)] 5点(2013-03-24 18:10:53)
77.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
過剰なまでのエロ・グロ描写。下品極まりない。けっこう、その手のお下品映画は好きな方なのだけど(ロドリゲスとか特に)、でもこれは個人的には嵌まれなかった。千切れたペニスをピラニアが食べるところを画面いっぱいに大写しされるところなど、観ていて辟易。これはもう個人的な趣味の問題になるのだろうけど、もう少しクールな映画のほうが好み。
[DVD(字幕)] 5点(2012-10-21 20:26:32)
78.  誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 
確かに、子供たちの(日本の本当に下手な子役が多いなか)自然な演技は素晴らしいし、悲惨な話なのに、その優れた映像感覚で最後までちゃんと観ていられるところも評価したいのだけど、それでも個人的にはちょっとずるい映画だと思わざるを得ない。後で調べたところによると、実際の事件の少年はこんなに優しい人間では毛頭なかった。ここまで事実を曲げて描くのであれば、やはり冒頭に「この映画は実際にあった事件をモチーフにしている」というのは、ちょっと言い訳がましく聞こえてしまう。監督は完全フィクションとして勝負すべきだったと、映画の内容が良かっただけに残念に思ってしまった。
[DVD(字幕)] 5点(2012-08-27 20:02:27)
79.  影武者 《ネタバレ》 
うーん、黒澤明が初めてカラーで撮った時代劇だと思うのだけど、それで肩に力が入り過ぎたせいか、幾分かそれが空回りしている感が否めない。どうにも無駄なシーンが多いような気がする(特に何度も繰り返される大量の馬の転倒シーン)。次作「乱」では、その力みがちゃんとコントロールされた傑作になるだけに、その習作のような残念な映画に思えた。
[DVD(字幕)] 5点(2012-08-16 17:33:47)
80.  TAKESHIS’ 《ネタバレ》 
明らかに、デビット・リンチの「マルホランド・ドライブ」を意識した作品だろうけど、いかんせん才能の差が際立ってしまっている。悪夢のようなシュールな世界を構築しそれを芸術の高みにまで昇華するということと、無茶苦茶すればそれで後から意味なんか付いてくるだろうという浅薄さを、明らかに履き違えている。それでもタクシーのシーンなどは光るものがあったので、この点数。
[DVD(字幕)] 5点(2012-06-14 16:28:47)
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