81. 美しい夏キリシマ
全体的に戦争の虚しさや滑稽さを漂わしてはいる。このような作品は良い評価をしたくなるが、作品の登場人物に魅力的な人が少ない。人間は弱いのでいろいろ間違いをしてしまうものですが、登場人物は弱い人間というよりもだらしのない人間が多い印象。弁舌の立たない戦争体験の講義を聴いた感じです。映画の志に+1点という感じで。 6点(2005-02-08 12:47:41) |
82. 死に花
優雅だよね。ここに出てくるご老人方々は。ひと花咲かせるので金庫破りとは、いささか強引ではあるが無邪気さに興奮します。ビルがあんなに傾いているのに誰も気付かないなんて事は横に置いときます。そうそうたる俳優陣を出しているのでもう少し個性を生かして欲しかった。仕置人さん、青島だぁ~さん、ガチョ~ンさん、ザ・ガードマンor赤いシリーズのお父さん、白寿までご活躍を。私が後10年歳とって1点、もう10年とって1点、点数上がる作品なのでは。 7点(2005-01-13 03:38:40) |
83. 69 sixty nine
学生運動、なつメロ、青春。好きな題材なので期待してみたのですが、なにせギャグが弱い。レトロや下ネタで滑るとキツイ。笑いが欲しいからって、ウンコじゃイカンよ。ウンコだけじゃ。行定か石井克人か矢口史靖、または、かの「下妻」の中島哲也監督に撮って欲しかったバイ。フォークソング沢山絡めてこの時代のものをまた誰か撮らないかな。 5点(2005-01-12 02:32:26) |
84. 血と骨
《ネタバレ》 暴力の恐怖のみで生きていく悲惨。自分の中の鬼だけを信じている。原作での金俊平がやくざ相手に超人的な立ち回りをするシーンや李英姫と子供の悲惨な逃避行や戦争の罹災などがカットされていたのは残念。長屋中心のストーリーに仕上がっていました。予算の問題か時間の問題か。ルックスとしては顔はトミーズ雅で体はバイオレンスジャックと想像していたので少し違ったが、たけしより迫力を出せて物語を引っ張っていける人がいるかというとこれも難しい。新井浩文は相変わらず良し。北村一輝は迫力あり。濱田マリはよくぞ出した。 7点(2004-12-08 16:12:18) |
85. ジョゼと虎と魚たち(2003)
鑑賞後、沈思黙考・・。やはり恒夫がジョゼと付き合ったのは、多分に不遇な生活への同情や興味にあったのは否めないと思います。しかしその生活を共にするのは並大抵なことではなかった。女性に困らない恒夫がジョゼと離れてしまうのは自然の成り行きといえばそうだったと思います。そしてジョゼには楽しい思いをさせた後にまた突き落としてしまうことになる。恒夫のように、人は成長過程で自分で気付かなかったタテマエを剥がされ,本当の心と対峙しショックを受けることが少なからずあると思います。自分の発見です。そこで泣き崩れたのであると思います。この話は残酷だが、ジョゼには芯の強さやまた新しい彼が見つかるのではと想像できるくらいの魅力がある。そこが救いとなっている。余談だが、和食(特に質素な)を料理する女性の姿は美しい。 8点(2004-10-14 02:02:06) |
86. 愛する(1997)
前半は恥ずかしくなるような恋愛模様なのですが、後半の主人公の行動は感動しました。ひたむきでけなげな、本当に人を救う姿を見れました。こんな人と文通したい。 9点(2004-10-09 10:21:05) |
87. スウィングガールズ
いいぞ。人生一番いらないのはクヨクヨすることだ!を若さならではの脳天気さで提唱してるような映画でした。それを上野樹里はじめ出演者全員で体現。鑑賞後の爽やかな感じは、「ウォーターボーイズ」と同じ。ギャグはもっと詰まっている。お涙頂戴のメロドラマや奇をてらったどぎついシーンは使用せず、ひたすらかわいいコメディで押しまくられました。必要か必要ではないか分からないような、頭にこびり付いた大人社会の変な価値観をしばしササッと掃除してくれます。もう少し楽器をおぼえる苦労を描いたら、最後のライブにもっと感動できたのでは。韓国ブームの後は東北ブームが来るぞ。 8点(2004-10-06 00:53:18)(良:1票) |
88. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
今回は、しんちゃんのかわいらしいおばかな笑いが少なかった。いまだに「大人帝国~」の重みから抜け出せないでいる感じです。 6点(2004-04-30 10:46:00) |
89. ONE PIECE 呪われた聖剣
私もタダ券があったからこそ観ましたが・・。奇策のない筋でしたね。おじさんが観て、なに言っちゃいけない作品かな。 4点(2004-04-16 03:05:43) |
90. 呪怨2 (2003)
伽耶子はいい味出していた。俊雄は、なんでそこにパンツ一丁で白塗りの子がいるの?くらいの感覚になってきた。「ホラーより怪談」と言っている監督のセンス好きです。いっそのこと怪談の王道、「四谷怪談」か「番町皿屋敷」なんぞをお撮りになったら?。でもストーリー派というより演出派(アイデア派?)と思われる監督は自分で新しいもの考えたいかな。 6点(2004-03-12 10:29:08) |
91. 死の棘
狂気の嫉妬行為か。当然の嫉妬行為か。境界線上でうまく描きつつ、犬も食わない夫婦喧嘩の深刻さと滑稽さを出していた。久しぶりに、こんな表現方法もあるのだなぁ、と感心した作品。夫の浮気に激怒しつつも突き放せない妻の性(さが)が、昭和の風景にとても合っていた。昔の児童本に出てきそうな、大人しくていたいけない子供がかわいそう。 8点(2004-03-01 12:21:52) |
92. PiCNiC(1994)
いつもは暖かさを出す手持ち8mmカメラのような懐かしい映像が、今回は逆に冷たさ、淋しさ、虚しさを演出するのに効いていた。罪に怯える精神を病んだ男性を、同じく病んだ女性が命をもって救おうとする。無邪気なだけに悲しい。幻覚に現れる殺された小学校教師の表現は秀逸。大滝秀治似の声、下品な体、何本もの〇〇〇〇が不気味・・。 6点(2004-02-27 09:42:19) |
93. ポストマン・ブルース
物語の大まかさが、テレビ以上映画未満という感じでした(映画に敬意を込めた言い方だが)。ご都合主義が目立った。しかし、もうひとふたヒネリによってはすごい骨格になったのではないかと思う面白いストーリー。堀部はホント俳優になって良かったと思う。いいだら。 5点(2004-02-26 11:15:28) |
94. Love Letter(1995)
10年前に見たときより遥かに良く感じた。やすらぎ、くつろぎ、恥じらい、ためらい、この10年で無くしたものがわかるような映画になっていた。確かに女の子への妄想ブリッコ映画ではある(当時も感じた)。しかし10年前なら有り得るのではという女性像を、今は皆無に近いと感じる世の中にいることが、この映画の印象をより良く感じさせる要因になっていると思う。岩井俊二のカメラワークに溶け込む雪と中山美穂に癒されました。 7点(2004-02-20 02:08:26)(良:1票) |
95. マン・オン・ザ・ムーン
全身小説家ならぬ全身コメディアンという感じは良いのですが、なにせやっている事が面白く表現されていない。 アンディ・カウフマンを知らない私にとっては退屈な気持ちでずっと見てました。最後フィリピンでヤラセが自分に降りかかるところだけ買います。 3点(2004-02-20 01:59:09) |
96. とらばいゆ
《ネタバレ》 女性雑誌的な映画でした。今はこんな形の夫婦も多いのでは。気が強く家事そっちのけで勝負に没頭する妻、文句言いつつも優しく世話好きな夫(私が妻に欲しいくらいだ)。ギクシャクしつつもかろうじてつながっていく。それでもお部屋はおしゃれでキレイ。結構今時の女性の願望を満たす映画なのでは。最後ついて行かないで何年会わなくても良いなんて言ってしまう所が斬新で良かった。夫婦猶予期間か。それと、セリフが教科書的で状況の羅列だけなのが少し退屈な面ではありました。そんな中で大杉漣はヒゲダンス。 6点(2004-02-12 11:29:13) |
97. 陰陽師
しかし魅力的。野村万斉、野村万斉、野村万斉、野村万斉。野村万斉満載の映画。言いたい事(特撮問題、伊藤英明問題、「オレたちひょうきん族」のセットではないか問題、蜜虫ルックス問題)はいっぱいあるけど、もういいでしょう・・・。失礼。 5点(2004-02-10 14:21:47) |
98. 犬神家の一族(1976)
日本映画を再確認するきっかけとなった作品。日本の風土、因習、伝統をこれだけ出して、ひとつの推理サスペンスのジャンルを作り上げた横溝・市川のセンスに敬服。角川映画は良きも悪しきもいろいろありますが、開拓精神を持ちエポックメイキングな映画ビジネスを作っくたのは大きな評価をしています。私もプールで足だし助清ごっこ(静馬だけど)、静馬の声マネ、金田一のフケやりました。 8点(2004-02-10 14:12:45) |
99. 県警対組織暴力
うねる!力強く下品でじたばたし命をかける男たち。この頃のヤーさんたちは生活感バッチリありまする。オールスター睨みのきく芸能人大会という感じで面白かった。毎度リアクションの大袈裟なところは片腹痛し。 7点(2004-01-18 01:02:50) |
100. Jam Films
堤 幸彦と行定 勲 が 勝ち組。 5点(2003-12-29 01:09:59) |