81. 12人の優しい日本人
オリジナルとどうしても比べてしまう・・。 この映画とリアルな陪審員制度を比べるのは無意味。 これはあくまでコメディ映画だと思う。 どうせ笑わせるんならもっとバカやってほしかったかも。 ちょっと中途半端感が否めませんでした。 [DVD(邦画)] 4点(2009-05-22 13:56:09) |
82. めがね
普段ハリウッド映画などを中心に観ている人には、この映画の展開の無さ、意味の無さにつまらなさを覚えてしまうのも分かる。 主人公達は、バタバタした日常から離れるために、携帯の通じない、この場所にやってくる。 この映画にメッセージ性を求めたり、真剣にじっくり観たり、そういうのじゃない。 主人公達がカキ氷を食べながらぼ~っと海を眺めるように、観るべき映画だと思う。 監督は、この映画で何か深い想いを伝えたかったのではなく、主人公達と同じように、この映画を観ている間だけでも、のんびり日常を忘れようよ って言っている気がした。 映像が綺麗で(この監督は和食を本当においしそうに撮りますね)、マンドリンの音や自然の音。途中心地よさに眠ってしまった。 で、続き観てまた眠くなったりして。 でもそれでいいんじゃないかなぁ。心地よい映画でした。 [DVD(邦画)] 4点(2009-04-06 02:02:26) |
83. 交渉人 真下正義
ムダに詰め込み過ぎ、リアリティ無すぎで、とにかく緊迫感に欠けた。國村隼と寺島進のキャラは好きです。 [地上波(邦画)] 4点(2009-02-26 06:07:42) |
84. 座頭市(2003)
この作品は北野監督も大衆ウケを狙って作ったのだろう。 ポップで非常に観やすい出来で、今までの北野作品には無い、ストレートなエンターテインメント。 タップダンスなど、随所随所に斬新な演出が見られるものの、ちょっと全体的に狙いすぎていて単純に肌に合わなかった。 残念ながら面白みを見出すことは出来なかったが、激シブな勝新座頭市とどうしても比べられてしまうプレッシャーの中、中途半端でなくきちんとオリジナリティを吹き込んだ監督の潔さに4点献上。 [地上波(邦画)] 4点(2009-01-24 07:11:27) |
85. 告白(2010)
叩かれるリスクを踏まえて敢えて。 評判が高いので見てみましたが、ミーハーな若者を喜ばせるだけの薄っぺらい映画だと思いました。 こんな作品に、「命の重さ」なんかわざとらしく語ってほしくない。 命も殺しも全てが記号的にそれっぽく並べられているだけで、好演している木村佳乃意外誰にも感情移入できませんでした。 映画を観てこんなにムカムカしたのは久しぶりです。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-23 02:14:41)(良:1票) |
86. 殯の森
言いたい事はとてもシンプルで全く難解な作品ではない。だが「生きる、死ぬ」というシンプルなはずのテーマを、やたらと小賢しく、芸術的に見せようとこねくり回しているのが見え見えで、観る側の感情移入を妨げている気がしてならない。それと台詞にいちいち深い意味を持たせようとしているせいで、会話中の言葉選びが非常に不自然に聞こえた。 主演2人の演技は素晴らしいし、河瀬監督の映像は相変わらずため息が出るほど素晴らしいので、海外受けするのも頷ける。言葉の壁のお陰で、映像と芸術的な雰囲気だけで作品を評価するだろうから。 「萌の朱雀」から観て、この監督の映像美には本当に感動させられるが、物語が何だか薄っぺらい。深みの無い純文学のような、そんな感じを受ける。いっそ完全に映像のみの作品(サイレント)を撮って欲しい。 [DVD(邦画)] 3点(2010-08-13 20:34:33) |
87. 崖の上のポニョ
あくまで子供向け映画と割り切って鑑賞したが、さすがに本作のエンディングの強引さ、雑さ加減には閉口・・。 ストーリー全体を見ても、環境破壊などのメッセージがやたら押し付けがましく感じられた。押し付けがましいといっても、子供に伝わるぐらいの強烈さや親切な分かりやすさも無く、何だか消化不良な感じは否めない。 「ナウシカ」や「もののけ姫」は、メッセージが散漫としておらず力強いものであったから、子供にも充分理解できるし大人にも楽しめる深みを持った作品だった。 それといちいち盛大に音楽を流しすぎ。 とにかく全体を通して、過去のジブリ映画中一番感情移入出来ない作品だった。 色んな意味で、もっとピュアなものを期待していたのだけれど・・。 手書きのみのアニメーションは今見ると逆に新鮮味を感じられ、迫力もあって良かったことと、宗介とポニョと赤ちゃんポニョの可愛さに3点。 [DVD(邦画)] 3点(2010-08-13 16:17:19) |
88. 八月の狂詩曲
メッセージを全部語らせすぎているからか少し説教臭く感じた。子供達の演技、台詞が不自然極まりないため、おばあちゃんの名演や印象的なシーンも浮かばれず、どうも映画に感情移入出来なかった。 黒澤映画でここまで低い点数をつけるのは初めて。 [DVD(邦画)] 3点(2010-02-13 21:15:04)(良:1票) |
89. TAKESHIS’
デヴィッド・リンチを彷彿とさせるような(特にマルホランド・ドライブか)、悪夢的映画。・・と書くと見応えある作品に仕上がっているように見えるが、実際のところはマルホランド・ドライブのような重厚さは感じられず、ただただ監督が好き勝手に夢をぶちまけているような作品に思えた。 刺激的なシーンがいくつもあるのだが、やはり北野ブルーの中にパッと光るような刺激があるからこそ驚くのであって、この映画のようにただ連発されるとだんだん慣れてきてしまって、逆に感覚が鈍ってくる。 整理するとおそらく・・・ 「大物スターであるビートたけし」が夢を見る →夢の中での自分の分身像である「売れない役者北野」。 さらにこの売れない役者北野がコンビニバイトのうたた寝中に夢を見る →それは血まみれの男から奪った拳銃で滅茶苦茶やった挙句、最期には自分自身である大物スタービートたけしをも刺し殺す夢 このような、「夢の中のもうひとりの自分が見た夢」という設定で複雑に映像化しているのだと僕は解釈した。 監督が自分自身をぶっ壊したいっていう願望の現われなのかな・・。 残念な事は、難解な映画だが頑張って自分なりに理解出来たからといって、別に特別な感情も湧いて来ない事。 ドラッグムービー的な中毒性も、単純に映画としての魅力もあまり感じ取れなかった。 なんだか残念。 ちなみに「TAKESHIS’」は「たけし、死す」だそう。 [DVD(邦画)] 3点(2009-12-11 15:38:26) |
90. Dolls ドールズ(2002)
《ネタバレ》 菅野美穂の演技、全体に漂う北野節ともいえる無常感は非常に良かった。 しかし内容に深みを感じられず、感情移入出来なかった。 アイドルの追っかけの話並みの濃密さが、他の2つの話には感じられない。 そして3つの話を微妙にリンクさせる演出は果たして必要だったのだろうか? 映像は確かに美しく、台詞も少なく、じっくり感傷に浸りたいところなのだが、 ストーリーの深みの無さで、単なる美しい映像の長回しで、退屈に感じてしまう箇所が多かったのも残念。こういうテイストの映画は個人的に好みなのだが・・。 [DVD(邦画)] 3点(2009-11-16 07:23:53) |
91. 容疑者 室井慎次
シリアス路線ということで期待していたのだけれど・・ あまり感情移入出来ないストーリーだった。 哀川翔の出演している他の作品を観たことが無いが、こんなに演技力の無い俳優なのか。。? [地上波(邦画)] 3点(2009-02-26 06:16:57) |
92. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
前作と基本的に手法が変わらないので、スリルに欠け、あまり印象に残らなかった。 [地上波(邦画)] 3点(2009-02-26 06:01:18) |
93. パプリカ(2006)
とにかく色々盛り込みゃいいってもんじゃない。意外性を狙った展開が多すぎて逆にそれに慣れてくると見ている側は疲れるだけになってくる。やたら映画が長く感じた。オープニングは引き込まれるものがあったが、印象に残ったのはそれぐらいだった。 [DVD(邦画)] 3点(2009-02-12 20:38:28) |
94. BROTHER
加藤雅也、寺島進のギラつきぶりが良かった。 日英米合作ということで当時は期待も大きかっただろうが、内容はただただ単純なドンパチ映画と言った感じ。 展開も読めてしまうベタな作りなので、いくら人が死んでもスリルを感じない。 日本のヤクザ魂を海外に持ち込むというコンセプトだけで、他に何も新しいものを感じない映画だった。 映像、音楽でキタノブルーを演出しようとしても、こんなにあからさまにハリウッドを意識した派手な作りでは、哀愁も何も感じない。 [DVD(邦画)] 3点(2009-01-24 07:22:05) |
95. 20世紀少年
原作既読のため、この複雑な漫画を映画化するのは無理があると、あまり期待をせずに鑑賞。 まぁよくもここまでそっくりさんを沢山集めたもんです。その点だけは笑えて良かったが、いくらハードルを下げて観たとしてもあとはもう悪い点しか見当たらなかった。 原作の全てを再現しようとして、それを映画の2時間程度の短時間の中に無理矢理凝縮させようとするもんだから、ひとつひとつの場面がおざなりになっており、感情移入が出来ないし、原作が持つ怖さや危機感が伝わってこない。 竹中直人など、本当に一瞬しか登場しないキャストも多数おり、明らかに再現する必要の無い、タレントを映したいがために作ったようなシーンがいくつもあった。 その辺を巧く端折って物語の主軸になる部分をもっと丁寧に描いて欲しかった。 そして何より酷いのはCG。大金かけてこの出来は・・。 ラーメンの湯気には思わず失笑しました。 そんな酷い環境の中でも、唐沢をはじめ俳優陣は本当に頑張っていて、ある意味感動的でした。 [地上波(邦画)] 2点(2010-07-13 09:12:23) |
96. 監督・ばんざい!
あくまで映画ファン、さらに言うなら北野映画ファンにしかおそらく楽しめないであろう本作。 最近のいわゆる売れ、評価されている映画の傾向と、監督・北野武につきまとうイメージにウンザリし、北野監督はこの映画で一度自分の映画をサラ地にしようとした。 「みんな~やってるか!」でも同じような試みがされているかと思うが、それに比べて本作は何だかぶっ壊しが中途半端。 ナレーションも入り、「監督壊し」がより分かり易くは描かれているのだけれど、単純にギャグやぶっ飛び方にキレが感じられない。 前半は映画好きが観たら笑える箇所がいくつもあるけれど、後半どうせならもっとぶっ壊れてほしかった。 ラストシーンで映像的にはちゃんとサラ地にしているが、観ている側はなんだかモヤモヤが残る。 「みんな~」の時は、完全に悪い意味で客を裏切る事に成功した監督だからこそ、もっとアウトローな作品にどうせなら仕上げてほしかった。 まぁ監督自身がこの映画で自分にある種のケリをつけて完全に再スタート出来る状態になっているのであれば、ファンとして今後の作品に期待したいです。 [DVD(邦画)] 2点(2010-01-27 01:37:53)(良:1票) |
97. ブラインドネス
《ネタバレ》 「パウロの改心」が下地にあるとのことだが、たとえその予備知識があったとしても、描き方がどうも単純すぎてとてもじゃないが良作とは言えない。 自分は予備知識の無い状態で観たので「何か宗教的意味が込められているのだろうなぁ」という漠然とした思いを引きずりつつも、蓋を開ければ期待していたよりずっと普通のパニックムービーだった。 宗教色を取り除いてしまえば、このレベルの映画はいくらでもあるのではないだろうか。 ただ、この監督の作品の映像、音楽は毎回のことながら素晴らしい。 特にスーパーの地下(暗闇場面)の演出は目を見張るものがあった。 シティ・オブ・ゴッド、ナイロビの蜂の監督と、設定やCMがかなり期待をそそるものだっただけに、悪い意味で期待を裏切られた気分。 [DVD(字幕)] 2点(2009-12-04 17:22:01) |
98. ハウルの動く城
ジブリ作品の中では一番楽しめなかった作品。正直ファンタジーなだけで、心に残るシーンがほとんど無かった。残念。 [地上波(邦画)] 2点(2009-01-29 19:54:02) |
99. BECK
いやはや、大目に見たいところですが酷いもんは酷いです。こんな適当な演出の中で、俳優陣はよく頑張るなぁと感心してしまいました。20世紀少年に続き本作のこの出来。嗚呼、堤幸彦・・・ [地上波(邦画)] 1点(2011-11-12 19:00:37) |
100. しんぼる
これは酷い。「大日本人」が結構好きだっただけに・・ 松ちゃんが真面目に作って真面目にスベってる。 笑えるシーンは幾つかあるが、それを打ち消す程につまらない、蛇足としか思えないシーンがダラダラと続く。 思ったより平均点が高くて驚き。 松ちゃんは大好きだが、いくら妥協してもこれは評価できない。 [DVD(邦画)] 1点(2010-10-09 00:55:01) |