121. ラッキーさん
《ネタバレ》 市川崑らしさが、そちこちに見られるが、市川崑ファンか、1950年代の日本の風俗に興味がある人でもないかぎり、1時間半の時間がもったいない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-04-06 15:34:40) |
122. 殯の森
なかなか頑張っていて、おもしろい映画ではあるのだけれど、認知症のリアリティが全く欠ける点で、しらけてしまうのは、やむをえないであろう。 また、カンヌで受けそうな、インテリ向けの映画という見方もできるし、押しつけの価値意識が鼻につくともいえる。 [映画館(邦画)] 4点(2007-09-11 12:44:08) |
123. マリー・アントワネット(2006)
キルスティン・ダンストはうまいと思うが、あの容姿がマリーアントワネットにふさわしいとは思えない。 [DVD(字幕)] 4点(2007-09-07 08:13:27)(良:1票) |
124. 悪霊島
みんな中途半端な芝居しょおる。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-04-30 14:11:29) |
125. 風の歌が聴きたい
無駄に長いと思うなあ。それに、天宮良が、中学生役をやるのに、相当な無理がある。ものすごく腹黒い中学生に見えた。 [DVD(邦画)] 4点(2004-12-18 17:29:27) |
126. Kids Return キッズ・リターン
北野武の中で唯一評価する価値のある映画。 [DVD(邦画)] 4点(2004-11-01 13:31:50)(良:1票) |
127. GO(2001・行定勲監督作品)
ここに出ている2人の男女がトップだとすれば、日本人の俳優には「役作り」というのは期待しない方が良いのだろうか。 4点(2004-11-01 02:16:54) |
128. 化石の森(1973)
アラは多いけど、ちょっと不条理でシュールな感じは、悪くないです。この当たりから、邦画って全然進歩してない感じがするけど。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-10-18 13:11:42) |
129. 本日またまた休診なり
赤ひげとして描かれているが、カネのかかる趣味に明け暮れ、戦後間もない人々が餓えに苦しむ時代に糖尿病(多分2型)で倒れるってのは、どこかで阿漕な儲け方をしているのに違いないのだが…。山城新吾のマスターベーションの映画です。他の役者さんも、よく、こんな映画に出たなあ。 4点(2004-06-25 19:32:53) |
130. 本日休診
若き鶴田浩二がヤクザ、若き三国連太郎が戦争で気がふれた元陸軍中尉を演じています。それから、患者役の若き角梨枝子と若き淡島千景が美しく、看護婦役の若き岸恵子が可愛らしいです。若き中村伸郎とかも、地味に良い演技をしています。なにしろ50年前の映画だ。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-06-14 06:23:30) |
131. 背徳のメス
田村高広がこんな役やってたんですねえ。だけど、うまいですよ。32歳でオールドミス呼ばわりされ、部長に蹂躙される婦長さん…今じゃ考えられない設定だよな。脚色がうまいなあとは思いますが、多分、原作の方が良さそうな感じがする映画です(原作が絶版なので読んでないのですが)。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-05-31 13:27:11) |
132. ヒポクラテスたち
70年代という時代の雰囲気をよく伝えているのではないだろうか。佳作だ。◆蘭ちゃんが医学生なのに常にハイヒールだったのは、役作りなのかと思っていたが、どうやら、そうではなさそうだった。それに、順子が医学図書館に勤務しているとはいえ、片口の「新・心理診断法」(ロールシャッハのマニュアル本)を恋人に貸しているのは、ちょっとおかしい。リアリティというのに拘らない監督なのだろうが、そのせいで、全般に、しまりのない映画になっている。 [DVD(邦画)] 4点(2004-05-25 11:20:56) |
133. 天国までの百マイル
評価できるところもあるのだが、良い映画になりそうで、なっていない。多分、俳優さんが、自分の演じる役のことを理解できていないからではないかと思う。もちろん、大竹しのぶは、こういう役柄をやらせると天下一品、その分、八千草薫を筆頭として人物の薄っぺらさが気になる(入院患者が常にお化粧をしているという時点で、相当「変」)。 この設定に思い入れがないと、ついていけない。 4点(2004-04-19 10:03:34) |
134. 緊急呼出し エマージェンシー・コール
《ネタバレ》 大江千里のエンディングテーマを除けば、なかなかの佳作。フィリピンの女優が二人とも弾けている。こういう感じは、今の日本の女優にはないなあ。全般に、邦画というより、東アジアの映画になってます。真田広之も起居振舞が、現地の人に馴染んでる感じ。ただ、ダンサーが死んだら、同僚にプロポーズするっていうのは、ちょっと調子よすぎるぞ。◆スラムの映像は迫力がありました。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-03-18 09:25:23) |
135. カンゾー先生
ロベール・アンリコの「冒険者たち」みたいに作ろうとした映画じゃないかと思うのだけど、麻生久美子の大根っぷりと、今村監督の「照れ」がそれを阻んでいる。何も、あそこまで空想の世界とダブらせることはないと思う。悪い映画じゃないけど、二度みたい映画ではない。 ◆東大の物療内科って、大正15年開設だと思うのだけど、昭和29年に創設30年パーティってどういうこと? 4点(2004-02-11 08:57:42) |
136. 大病人
いつもの伊丹「社会派ドラマ」で安心して見られる。「病院で死ぬということ」などの参考図書にかなり忠実に考証された作品であり、当時のがん末期医療の状況を、脚色を交えある程度正確に伝えている。◆伊丹作品の中では、暴漢に襲われ送った入院生活と、自殺に至る死生観との中間にある重要な作品。その分、分かりにくい(三國連太郎が、監督の意図がよく分からなかったというコメントが伝えられている)。◆1992~3年は、邦画で病院モノが集中した年。それだけ、医療のあり方に注目を集めた年なのでしょう。一昨年、父をがんで失いましたが、この時代とは「がん死」の扱いが相当変わってきていました(理由があって、主治医を変えましたが、どちらの主治医も告知に拘り、一切延命処置をしなかった)。この10年間、相当事情が変わってきていますね。 [ビデオ(邦画)] 4点(2003-12-14 20:23:18) |
137. アンダーカレント
《ネタバレ》 原作に丸乗っかりの製作委員会方式で、監督以下全員が原作を理解しようとしなかった結果出来上がる典型的駄作。 分かりやすいのは、脚本と脚色について:原作のほぼコピペで時間を短縮する意図もないのに、重要な場面がカットされているところ。重油のバーナーをもらいに行く帰途、原作では林の中に主人公が水面を見つけ、車をとめて水面を見つめるうちに何かがよみがえってくる場面が描かれている。この場面が重要な伏線になっているにもかかわらず、映画ではカットされている。 冒頭に銭湯の湯船に主人公自らが頭からつかる場面。原作では上半身だけが沈み脚は残っているところが、現在の主人公のメンタリティの重要な暗示になっているにもかかわらず、映画では水に全身がもぐってしまう絵をとっている。 ビル・エヴァンス&ジム・ホールのアルバムに影響されたのかもしれぬが、ちゃんと原作を読みこんでいれば、こんな絵を撮るはずがない。 俳優陣も、自分が演じている人物の内面をまったく理解できていないまま演じるから、単にぼーっと薄暗く演じているようにしかみえない。 こんな映画ばかりみせられる我々は本当に気の毒だ。 2023/12/24追記 ビル・エヴァンス&ジム・ホールのアルバムのジャケットは、もともとトニー・フリッセルという写真家がウィーキ・ワチーというフロリダ州の都市での名物である水中ダンスのワン・シーンなのだそうです(ほかにもクラシック等でジャケットでいくつか使われているそうです)。だとすれば、ますます、原作のアンダーカレントは、本来のアンダーカレントの意味に寄り添った内容なわけで、やはり完全い体を沈めていないところがポイントであると思います。 [映画館(邦画)] 3点(2023-10-12 20:26:20)(良:1票) |
138. 心(1973)
ここまで原作に依存しておきながら、無理に自分の「世界」を造ろうとしているのが辛い。他の俳優・女優はまだ無理やり頑張っているが、杏梨の御嬢さんには無理がある、というより、杏梨が一番良心的な演者なのかもしれぬ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-08-17 09:49:10) |
139. 精神
当然、「すべての些細な事柄」を意識したと思うが、延べ30日約70時間分の撮影で、この素材を取り扱おうとするのは思い上がりも甚だしい。診察風景、赤裸々な本人の語り、制度への不信・不満と、一つ一つが断片的で表面をなでているにすぎない、凡庸な映像集。一般の方向けの啓発的なドキュメンタリーとしての意義は認めるが、それなら30分にまとめてNNNドキュメンタリーにでもすればよい。比較するのも申し訳ないが「すべての些細な事柄」が100分であれだけの世界観が広がっているのに、これは、135分も座らせて、何も残らない。監督自身がこうした世界に触れたことがないゆえの、ロッキングチェア的な視点からつくったものだろうか。それにしても、あれだけ赤裸々に語ってもらうと、関係者も存命中で、傷つく人もいるだろうし、そうした配慮はできているのだろうか…そんなことまで、気になった。 [映画館(邦画)] 3点(2009-09-20 22:47:56)(良:1票) |
140. 太陽を盗んだ男
人物像の輪郭を描く気のないスタッフによる、冗長にして拙劣な、日本映画らしい日本映画。 [DVD(邦画)] 3点(2008-08-16 20:01:20)(良:1票) |