161. 大病人
いつもの伊丹「社会派ドラマ」で安心して見られる。「病院で死ぬということ」などの参考図書にかなり忠実に考証された作品であり、当時のがん末期医療の状況を、脚色を交えある程度正確に伝えている。◆伊丹作品の中では、暴漢に襲われ送った入院生活と、自殺に至る死生観との中間にある重要な作品。その分、分かりにくい(三國連太郎が、監督の意図がよく分からなかったというコメントが伝えられている)。◆1992~3年は、邦画で病院モノが集中した年。それだけ、医療のあり方に注目を集めた年なのでしょう。一昨年、父をがんで失いましたが、この時代とは「がん死」の扱いが相当変わってきていました(理由があって、主治医を変えましたが、どちらの主治医も告知に拘り、一切延命処置をしなかった)。この10年間、相当事情が変わってきていますね。 [ビデオ(邦画)] 4点(2003-12-14 20:23:18) |
162. 仁義なき戦い 代理戦争
日本にも良い映画と、良い役者がいるじゃないの。(広島弁でお読みください) [映画館(字幕)] 7点(2003-12-14 12:47:30) |
163. 火星のわが家
《ネタバレ》 駄作というのもはばかれる駄作。全てできが悪い。主演の鈴木重子(ジャズボーカリスト)だけなら、なんとかしようもある。しかし、姉役のちわきまゆみ、父役の藤田敏夫と、堺雅人以外主要どころみんな素人。見させられる方以上に、日本の俳優がなめられているよなあ。ま、日本の本職俳優がそんな素人芸水準ってことなんだろうな。そんなこんなで、「週に2回しか医者の来ない区の保健施設」なんてないよ!とか、気にしなくても良いような設定の甘さが随所に気になる。◆しかし、まあ、身体がいうことをきかなくなった親と、その面倒をみる子ども精神的な葛藤を、なんとか表現はできていると思います。もちろん、なぞっただけとはいえ、あの世代の身勝手なオヤジのむかつき度はリアリティあるし(経験者)。◆それにしても、姉ちゃんとやっちゃった男でも良いのか?? 2点(2003-12-05 13:44:13) |
164. 赤ひげ
黒澤明は本当におもしろいなあ。3時間、短いよ。◆加山雄三の大根っぷりのせいかな?ちょっと説教臭いのは。言うまでもなく、江口洋介&伊藤英明のテレビ版よりはまともだけど。◆赤ひげって、公務員で、しかもろくな治療してないじゃん。 [DVD(邦画)] 5点(2003-12-04 09:29:08) |
165. 仁義なき戦い
あんた、日本人なら、この映画見んいうわけには、いかんじゃろうが。 [映画館(字幕)] 7点(2003-12-03 10:06:25) |
166. 仁義なき戦い 完結篇
うまく、きちんと終わったなという印象だが、これだけ見ても十分おもしろい。ただ、衝撃感は薄れるかな。完結編だから、それでも良いのかな。ここでは小林旭が光り、菅原文太が若干分かりにくい。 [DVD(邦画)] 6点(2003-11-26 14:13:29) |
167. ブラック・レイン
これは、リドリー・スコットが作りたかったものなのだろうか。奥が深いとはいえない、無難なフィルム・ノアールで終わっている。薄っぺらな、日米文化の相違の語りのせいなのか?マイケル・ダグラスが大根なせいなのか?日本の俳優がリドリー・スコットの意図を理解できなかったのか?松田勇作の勇み足なのか?そもそも、リドリー・スコットが、「失敗」したのか?それとも、リドリー・スコットってこんなレベルなのか? 5点(2003-11-22 17:55:49) |
168. 天空の城ラピュタ
理屈抜きに楽しめ、元気と勇気がわく!基本は、胸がキュンとなるボーイ・ミーツ・ガール。もっともっと膨らませるスケールの大きな話を、2時間の映画に全てを詰め込む「盆栽」のような日本的美学。 [DVD(邦画)] 7点(2003-11-21 14:58:47) |
169. キル・ビル Vol.1(日本版)
「タランティーノはコーエン兄弟程度はやれる」と思っていて、『ジャッキー・ブラウン』を評価している人は、この映画を好きになれないと思います。 ただ、普通は、単純に面白がれると思う。 6点(2003-11-15 05:12:15) |