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ころりさんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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161.  うさぎドロップ
原作もアニメも未見。設定も演出も脚本も、なんかうまくかみ合っていない。芦田愛菜は、僕が見ただけでも、「他人」と暮らすことになる話が3回目(あとの2つはテレビドラマですが)で、さすがにキャラ被りすぎ。大吉の喜怒哀楽の感情表現はマンガ的で、急に6歳の女の子を育てることになった「不安」の表現としては理解できるのだが、せっかくの実写映画なので、もう少し丁寧にとその不安感や不安定さを表現してほしかった。それから、映画のクレジットにいくつか「イクメン」系の団体の名前があったが、本当に彼らが監修や助言をしたのかと思うほど、「男の育児」という点では安易な表現が目立つ。たとえば、子どもに相当の熱があれば、保育所がどういう対応をするか「イクメン」なら知ってるでしょ。あんなふうにほったらかしなんてあり得ない。子ども抱いて走ってれば育児を表現したことになるのか。そういう細かい表現の荒さや薄っぺらさが積み重なって、映画としての完成度を低くしてしまったようです。残念。
[映画館(邦画)] 4点(2011-10-13 05:18:55)(良:1票)
162.  プリンセス トヨトミ 《ネタバレ》 
原作既読。3人の会計監査官の性別が微妙に変わっている(原作では鳥居がおっさんで、ゲンズブールが若い女性の設定)のは何でかなあ。綾瀬はるかを走らせるため・・だけ・・? 物語はほぼ原作どおり。ツッコミどころも原作どおり多数あるが、原作の場合は、そういうツッコミをするのが無粋に感じるような世界観づくりの巧みさがあったように思う。でもこの映画は、小説の文章をそのまま絵にしてみましたという感じで、映像でしかできない世界観を作り上げようという気概がゼロ。原作も個人的にはあまり好きではなかった(若干期待はずれ)だったのだけれど、この映画版は、原作のダメな部分を忠実に映像化しましたという感じの残念な出来でした。
[映画館(邦画)] 4点(2011-09-05 14:18:30)
163.  ダーリンは外国人 《ネタバレ》 
原作シリーズは妻が好きなので既読。映画にする以上、仕方がないのだとは思うが、日本語ネタよりもラブストーリーのほうをメインにしてしまったので中途半端な作品になってしまった。前半は、トニーの変人ぶりを描くかわりにどうやって2人が「つきあう」ようになったのかは省略されてしまっている。で、語学ネタ、トニーネタ中心で行くのかなと思っていたら、一転して後半は、ただの安いラブコメになってしまい、そこに無理矢理に埋め込んだ語学ネタも空振り気味。夫婦の日常を描いた原作を、結婚前のカップルによるラブコメに改変したのは、おそらく主演女優が「若い」からなのだと思うが、そういう外部的な要素をうまく1本の映画に昇華させるだけの力量も熱意も、本作のスタッフに欠けていたのだと思う。
[DVD(邦画)] 4点(2010-09-05 06:57:44)(良:1票)
164.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
無駄にスケール感を煽った導入部から、やたらととっちらかった脚本に振り回されたあげくに、最後は何だかこぢんまりとした話になってしまいました。マラソンのシーンは、たぶんほとんどの観客が「どうせこれもダミーだろ」って思いながら見てたんじゃないかな。それでも、いっしょに振り回されるのを楽しませるのがエンターテインメントなんだろうけど、この映画はそのへんの演出が単調で、あれで一気に気持ちが萎えてしまいました。マラソンとは無関係の本筋のほうは、実際に何年か前に起きた事件をモチーフにしているのは明らかなんだけど、その事件を取り巻く社会の描写やそれをめぐる政治的な構図にまったくリアリティを感じることができなかった(ああいう一方的な側面はあったと思うけど、それでも右左そのほか入り乱れて、もっとややこしいことになっていたと思う)。こんな描き方しかできないのなら、中途半端な社会派(を装ったお涙頂戴モノ)を気取らずに、ふつうに「サイコな大量無差別テロとの対決」にしたほうが後味もよかったと思う。
[地上波(邦画)] 4点(2009-03-30 12:07:12)
165.  マリー・アントワネット(2006)
ソフィア・コッポラの映画はまあまあ面白いんだけど、決定的な何かが欠けている。『ロスト・イン・トランスレーション』で「日本」との接点をまったく描かなかったように、今作では「男」をまったく描いていない。頼りないルイ16世やら愛人を囲うルイ15世やらプレイボーイの北欧の貴族やら・・・。彼らは、マリーの孤独を際だたせるためだけに存在しているキャラで、それは『ロスト・・』での「日本」の役割とまったく同じだ。ぼくが気に入らないのは、ソフィア自身、それを確信犯でやっているっぽいところ。「日本のことなんてわからないけど、何か?」「男なんてわからないけど、何か?」という開き直った態度の上に彼女の映画は成り立っている。こんなガーリーで自己中な哲学はインディーでやってるぶんには新鮮で楽しいけど、もうそろそろ飽きてきました。
[映画館(字幕)] 4点(2007-02-05 14:50:57)(良:2票)
166.  69 sixty nine
エロだったり、下ネタ・汚ネタだったりは、はるか昔に読んだ村上龍の原作でもそんな印象が残ってたんで、そんなに嫌悪感を感じることもなかったけど、「笑い」まで達せず「苦笑」で終わるネタ多数。たしかに、妻夫木聡が走るシーンとか、佐世保の海と山の光景とか、印象的なシーンも多かった。けれど、爽快感がウリの映画なのに、テンポが悪い。「盛り上がりどころ」で肩すかし風の演出は狙いなのか?? なんだかスッキリしない映画だった。そのモヤモヤ感の極みは、エンドクレジットのケミストリー。ここだけ何でケミストリー? タイアップとか関係あるのかもしれないけど、そういうウラの存在を感じさせた時点でダメでしょう。こういうところで商業主義が出てくるんだったら、映画のなかでもエンターテインメントに徹して、徹底して観客を楽しませてほしかった。あ、でも、もしウラもなく、演出上の理由があってケミストリーだったのなら、もっとダメだけど。
4点(2005-03-20 09:37:03)(良:1票)
167.  ファミリア 《ネタバレ》 
在日ブラジル人の若者が直面する問題を正面から扱ったものとしては、おそらくはじめてのメジャーな映画作品ということで期待していただけれど、実際には失望のほうが多い内容でした。この作品の残念な点は、不必要なセンセーショナリズム。ブラジル人の若者を追いかけ回す日本人ギャングの暴力もアルジェリアのテロ占拠事件も、本作のテーマを語る上で絶対に必要だったのか、製作者は自問してほしい。むしろ、日本の外国ルーツの若者が直面するのは、そんな極端でベタな暴力ではなく、ほんとうにちょっとした些細なことで、あるいは時代の変化によって、突然に生きる基盤を簡単に失ってしまう可能性があること。それは、リーマンショックのときに多くのブラジル人労働者が経験したことであり、近いテーマを扱った傑作『マイスモールランド』で主人公家族が陥った苦難だってそうだ。近年注目されたウィシュマさんの死亡事件だってそう。その「脆弱性」を描くうえでは、本作のギャングの暴力もテロもただただ「過剰」で、まるで彼らが私たちの隣人ではなく別世界を生きる人たちであるかのように描かれてしまう。それだけでなく、暴力やテロと「外国人」を結びつける不必要な偏見を増幅させる可能性もある。マルコス役のサガエルカスをはじめ海外ルーツの俳優の起用などは高く評価したいけれど、その意識がなぜ物語・脚本へと結びつかなかったのか。ただ残念。
[インターネット(邦画)] 3点(2023-08-10 22:31:10)
168.  東京2020オリンピック SIDE:B 《ネタバレ》 
『SIDE A』に続いて鑑賞。今回の主役はバッハ会長と森喜朗氏でした。『SIDE A』のノリでいけば、もっと「無名」のスタッフや裏方の話かと思ったけど、今回はどちらかといえば組織委員会内部のゴタゴタやニュースでも観たアレコレを河瀬監督的切り口で編集、という感じでした。期待していたのは、バッハ氏、森氏、各競技団体の無茶な要求のもとで右往左往する裏方スタッフの1年・・・みたいなの。でも結局は、演出チーム交代のゴタゴタ、森氏降板前後のやや森氏に同情的な立場の人たちの描写など以外は新鮮味や緊張感もあまりない、正直なところ退屈な一作でした。それから『SIDE A』から気になっていたのですが、画面からはみ出すくらいの顔アップ構図の多さ。『SIDE A』はまだ競技シーンとのバランスでまだ観られたけれど、競技画像少なめでオジサンたちのアップ画像が続く本作は結構きつい。さらに(冒頭で予告されているとはいえ)本当に唐突に挿入される東日本大震災の津波の映像。被災者ではない自分でも一瞬体が膠着するのがわかりました。抗議運動の描写、バッハ氏・森氏・山下氏のやたら多いアップ映像を含め、全体的に「悪趣味」映画の趣が強いです。この映画の「ルック」を含めた醜悪な「悪趣味」感こそが東京2020の「実像」であるとするなら、そこには賛同しますが、それをわざわざ観たいのかと言われれば・・・というのが正直な感想です。あと、どうしても気になったのは、『SIDE A』『SIDE B』ともにパラリンピック関係の映像がほとんどなかったこと。これは別に「公式記録映画」が作られているということ? それとも・・・? 
[インターネット(邦画)] 3点(2023-01-06 08:53:03)
169.  ボーン・レガシー 《ネタバレ》 
そういえば見てなかったジェイソン・ボーンシリーズの番外編。新しい主役のジェレミー・レナーはがんばっていたと思う。本来は落第組であったはずがトップエージェントの訓練を受ける羽目になったという、マット・デイモンとは違った主人公像を説得力込みで演じていたと思う。ただ、よかったのはそれくらいか。難点は、ストーリーの把握の難しさ。とくに序盤の展開はさっぱりわからず、自分が悪いのかと思ったけど、途中で演出がまずいのだということに気づいた。結局は、物語は、研究所の銃乱射シーンあたりから急展開して、終わってみれば序盤がわかってなくてもノープロブレムな内容だったのも余計腹立たしい。主人公はエドワード・ノートンなど豪華キャストのCIA組と対決することがないのも(続編を作ってそれを描くつもりだったのかもしれないが・・・)、スパイもののカタルシスのなんたるかをわかっていない。別に直接対決する必要はないが、主人公が一矢報いるような工夫は必要だった。そして、みなさんが強調するラストの敵のしょぼさ。本作制作陣の「アジア人暗殺者」への想像力の貧困は救いがたい。タイに本拠地を置く暗殺者を描くといっても、この製作陣はタイ映画にどれだけ高度なアクション映画があるかを知らないまま、自分たちの思い込みだけで作ったんだろう。その傲慢さが、この映画を心底つまらないものにしてしまった。この傲慢さは、ラストにMobyの『Extreme Ways』を流してしまう浅はかさにも共通する。あのイントロは、ジェイソン・ボーンのものだ。背景だけ共有しつつも全くの別モノの本作のラストにあれを流してしまうことで、どれだけ多くのものが失われたか、わかってるんだろうか。豪華キャストは誰も手を抜いていない。それぞれの役をしっかりこなしていたと思うが、残念な製作陣の作り込みの浅さが、せっかくの新しいフランチャイズのチャンスをふいにしてしまった。
[インターネット(字幕)] 3点(2021-05-27 23:21:24)(良:2票)
170.  イニシエーション・ラブ 《ネタバレ》 
原作は気になっていたけど未読。おかげで見事にだまされたわけですが、だまされたからいい映画だったかといえば、どうだろう・・・。ラスト5分以外の100分間、ひたすらバラエティ番組の再現VTR並みに酷い恋愛劇を見せられるのは正直しんどかった。たしかに細かい違和感は多々ちりばめられているものの、メインとなるストーリーは本当につまらないベタベタの仕様。音楽や80年代風俗の描き方も中途半端。ファッションやBGMだけ80年代風にしても、登場人物の細かいしぐさとか台詞まわしは現代的で、そこまで作り込まれていない中途半端さが目立つ。たとえば、前田敦子演じる繭子が本当に「男女7人秋物語」を楽しみに見ていたふうには見えないのだ。というわけで、制作側が言う「ラスト5分」のためにひたすら我慢して見ていた。それでも、ラストのどんでん返しで「あーそれを描きたかったのね」というテーマが浮かび上がればいいのですが、そこから見えてきたのは、トリックの巧みさよりも、若干ミソジニー(女性嫌悪)入ったふうの「女は怖い」感。物語的には松田翔太演じる鈴木君の「クズ男」ぶりが目立つ後半だったので、彼が罰を受ける的な流れなんだろうなあと思ってはいたけれど、そこで「どっちもどっち」風にしてしまったのはどうなんだろう。とくに、繭子の「傷」の描き方は、2010年代の映画としてはちょっと受け入れられるレベルではない。だまされてスッキリどころか、「ちょっと体調が悪くて」「便秘だった」「ビールがおいしー!」の流れを「面白いでしょ」ってドヤ顔で語ってそうな制作陣に対するモヤモヤだけがつのったラストでした。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-02-19 08:30:28)
171.  マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 
「お仕事もの」的な定番をちりばめた前半はそこそこ楽しかったものの、全体のテンポがすこぶる悪い。それはたぶん登場人物や物語を見せることよりも、それを演じている俳優を見せるためにこの映画が動いているからだと思う。この映画にとって大事なのはミステリーよりもお仕事ドラマよりも、芸能界というギョーカイを物語の背景において「ありがたみ」を押しつけることにある。このフジテレビらしいポリシーは、最後の犯人の顔を明らかになったときに全開になる。この映画の制作者は、犯人の背景にあるどんなドラマにも関心はなく、ただその顔を見せることで「どうです?すごいでしょ?ありがたいでしょ?」と押しつけてくる。ああ不快。そして最後のクレジットでの「明石家さんま(友情出演)」の文字。カメオは大スターなのに名前も出さずに出演することに意味があるんだよ。『フォースの覚醒』のクレジットの最後に「ダニエル・クレイグ」なんて不要だ。そして、長澤まさみにドレスを着せるという目的で撮ったとしか思えない最後の舞踏会のシーン・・からのダラダラ。それなりに真面目に役作りをして主役コンビを演じたキムタクと長澤まさみは本当に気の毒。この制作陣の志の低さ。いつまでこんなことを続けるつもりなのか。
[インターネット(邦画)] 3点(2020-07-26 22:49:23)(良:2票)
172.  メアリと魔女の花
休日のひまつぶしに、子どもと一緒に北米版DVDを英語音声で見ました。英語の吹き替えはもともとキャラクターが西洋人なのでまったく違和感なし。ただ、この内容とキャラであれば、ケイト・ブランシェットとジム・ブロードベンドは完全な無駄遣いでした。彼女たちは、あの支離滅裂なキャラをちゃんと納得して演じていたのだろうか。それにしても噂には聞いていただけれど、予想以上にジブリの「劣化コピーもの」でした。序盤こそ、メアリをめぐる家族関係とかいろいとワクワクする要素があったけれど、魔法学校に行ったあたりからは、ジブリっぽい絵と設定のもとで脈絡なく展開するストーリーにどうでもよくなりました。子どもたちも飽きたようで、1人は途中で席を立って自分の部屋へ行ってしまいました。米林監督、日テレをはじめ巨大資本に囲まれて思うようにできないのも想像できますが、3回目のチャンスでこれは酷いです。幸い、好き嫌いはあるけれど、ここ数年のアニメ映画界は、片渕さん、新海さん、湯浅さんなど中堅どころの作り手が次々新しい表現・作品に挑戦しています。ジブリ1強だったいままでが不健全だったのかもしれません。
[DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2019-05-15 03:00:52)
173.  映画ドラえもん のび太の宝島 《ネタバレ》 
ドラえもん映画は約30年振り。実ははじめて映画館で観た映画が元祖『のび太の恐竜』です。最近のドラえもん映画版は子どもたちがAmazonプライムで見てますが、私はちらっと横目で見る程度。今週で近場の映画館は上映終了と聞いて行きたいと訴える子どもたちの付き添いで久々の映画館へ。超久々の映画版は個人的には残念な体験でした。冒頭の「宝島を見つけてやる」とのび太が意地になる動機も弱いし、ジャイアンとスネ夫がイカダで河を下ってるのも唐突すぎる。「船に乗ったら宝島の世界観になる」とかいう設定は中盤以降全く無関係に話が展開するし、あの巨大な宝島号(?)にいたたくさんの人たちはあの大騒ぎのあいだどうなってたのかよくわからない。登場キャラが多いわりにはみんなイマイチ活躍の場がないまま終わる。海賊シルバーが奥さんが死んだりいろいろショックだったのはわかったけど、それで「海賊」になる理由もよくわからない。で金銀財宝集めたのは結局なんだったのかもやっぱりわからない。だいたい金銀財宝って地球脱出した後に最も役にたたないものだろうし。もう脚本がズタズタなのに、終盤は突然の父子&家族ネタの感動シーン大盤振る舞い。ドラえもんだからそりゃ家族連れが見るだろうから、シーンの説得力がなくても設定だけでもう泣けるに決まってるけど、それはシチュエーションの力であって別に映画の力ではない。台詞に聞くべきものもない。大泉洋と長澤まさみの無駄遣い(完全に舞台挨拶とマスコミ対応要員)。映画ドラえもんはジブリより歴史があるはずなのにやたらとジブリっぽい絵がやたら続くのはあれでいいのか。星野源の2曲はよかったけど映画ドラえもんならテレビ版の主題歌を冒頭には流してほしかった。ちなみに子どもたち、お約束のギャグ・シーンはゲラゲラ笑って楽しそうでした。ただ、終わった後に少し冷静に「感動シーン多めだったね」と言っていたのには苦笑。見透かされてるやないか〜。
[映画館(邦画)] 3点(2018-05-27 18:14:02)
174.  ソロモンの偽証 後篇・裁判 《ネタバレ》 
原作既読。中学生が裁判をやるっていう時点でファンタジーなわけで、あのガリ勉君の判事とか、神原君とか、みんなのキャラ設定はジュブナイル小説のノリで話は進んでいくのだけれど、扱ってる事件は中学生の自殺事件という、ある意味、連続殺人の犯人捜しなんかよりもリアルでヘビー。この辺のバランスの悪さは原作そのままというか、中学生日記的な子どもたちの演技もあって、増幅しちゃったような気がする。あと、よくわかんないところで流れる一筋の涙とか、やたら倒れたり気絶したりとか、演出面でもくどいし疑問符もいっぱい。保健室での三宅さんと母の涙の抱擁シーンとか必要? 永作さんに見せ場を用意するためにしか見えないし。ほかにも、校長先生にみんなで礼とかもくどいし、テンポも悪い。そして、最悪だと思ったのは音楽。メロドラマ調の音楽が終始流れてるんだけど、中学生主体のシーンには合ってないし、くどさを倍増させる。とどめはU2。あの曲の名イントロをもってしても、違和感しか残らない。全体として、成島監督の名作『八日目の蟬』で成功した手法を踏襲した感じなんだけど、この話には合ってない。数少ないよかった点は、前編で主人公の名前が「中原涼子」になってたことで一番危惧していた原作最大の蛇足が省略されていたことくらい。最後にその話が出てきてU2だったら0点にしてやろうと思った。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2016-09-09 14:56:48)
175.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
夏休みの少年モノとして見れば、実験シーンをはじめ見るべきところはそれなりにある。夏らしい風景の切り取りもよい。けれど、それを台無しにする脚本と演出。多くの方が指摘する殺人の動機やミステリーとしての評価は、たぶん原作もそうなんだろうし、少年を犯罪に絡ませて後味の悪さを残すあたりは悪い意味で東野圭吾らしい。ただ、演出としては、たとえば工夫のない杏のダイビングの描写・・。同じアングルをただ繰り返すだけ。また、「家族愛」描写も杏の泣いてる顔を芸のないアップでだらだらと写すだけ。全体的に締まりがなく、登場人物の「感情」を描くシーンの多くが冗長で、こちらの感情を刺激するどころかかえって冷めてしまう。その意味では、変化に乏しい湯川先生を演じる福山雅治と眼力だけで乗り切った白竜以外の俳優みんなが下手くそに見えたのは、演出力や構成力の問題だと思う。ながら見するテレビではいいかもしれないけど、いちおう2時間これに集中するつもりで見ている映画では、このへんの出来が作品の評価を左右するのです。あ、あと前作もそうだけど、基本的にTV版の登場人物(警察側の2人)は完全に顔見せ以外の意味がない蛇足でした。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2016-02-07 14:34:26)
176.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
無難。全体をとおして無難な空気が漂う。1960年代・昭和風のフレーバーを効かせているが、あくまでフレーバーに過ぎず、登場人物の行動原理は時代なんて関係なく、驚きや発見に乏しい。特に「カルチェラタン」の取り壊しをめぐるやりとりはひどい。あの建物は、雑然として鬱蒼としているからこそ意味がある。そして、だからこそ学生たちはそこを残そうと躍起になる。伝統行事の池落ちも復活させる。そういう時代だし、そういう価値観でもあると思う。でも、あんな小綺麗になったものにどんな魅力があるというのか。埃もない。整然とカラフルに整理された建物に・・・。学生街の喫茶店が「こじゃれたカフェ」になって喜んでるようなもの。僕はてっきり、理事長はそんな甘っちょろい学生たちに「No」を言うためのキャラだと思ってたけのだけれど、なんと、その「おしゃれカフェに変身!」を見て、満足してしまう。でも、これはたぶん監督がどうこうという問題でもないような気がする。音楽も映像もジブリ風につくっているけど、何かがおかしくなっている。この映画が、ジブリの死亡宣告になるのかもしれないといったら大げさかな。
[地上波(邦画)] 3点(2013-03-01 17:16:04)
177.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 《ネタバレ》 
よかった点。このシリーズ前2作も含め、テレビドラマでは定番の「死ぬ死ぬ詐欺」をパロディにしたこと。青島が重病かも?という冗談としか思えないシチュエーションのおかげで(しかも途中でネタバラシ有)、観客の感情移入を許さず「この映画そのものがパロディだよ」というメッセージを届けることに成功。以上。他にみるべき部分はなし。テレビシリーズの重要人物である水野美紀がいない以上、同窓会としても成立していない。
[地上波(邦画)] 3点(2012-09-16 16:36:00)
178.  GIRL ガール(2012) 《ネタバレ》 
あれ? 最初のレビュー? 公開時はけっこう宣伝もしてたと思うのだけれど・・。国際線の飛行機で鑑賞。奥田英朗ってこんな作風だっけ? 原作読んでいないのですが、奥田氏のほかの小説から勝手に推測するに、奥田氏は、この映画に出てくるような(痛い)女性たちを皮肉な視線で眺めつつ、でも彼女たちの一生懸命さをちゃんと認めるっていうようなスタンスだと思います。でも、この映画での描き方は、その皮肉な部分が消えて、(檀ふみをのぞけば)テレビでそれぞれの女優さんがやってるキャラを繰り返してるだけ。そんな映画が面白いわけがなく、女性誌なんかがつくる虚像でしかない。奥田氏が原作だからということで選ぶと痛い目に合うかも。
[映画館(邦画)] 3点(2012-08-28 12:20:52)
179.  ローレライ
予算の割にアレコレ詰め込み過ぎ。キャストを年末年始のスペシャルドラマ並に豪華にする必要があったのか? 正直、役所さんと香椎さん(彼女の風貌と稚拙なせりふ回しで本作が戦争映画ではなくてファンタジー映画だと確信できた)以外は誰でもよかった。原作ありきとはいえ、太平洋戦争末期の日本を舞台にする意味もよくわかんない。この映画でやりたかったことって、美少女、潜水艦メカ、大胆不敵な戦略、自己犠牲、国際的な陰謀・・・ってことでしょ。「日本の戦争」と「戦後民主主義」にについて一言言いたかった? だったら、もっとちゃんとした(有名かどうかではなく演技ができる)役者をそろえて、ちゃんとした時代考証をしてからにして下さい。最近の邦画って、娯楽性とかスケールとかメッセージ性とか立派なことを言う割には、肝心の脚本と演技がまるで素人な作品多くないですか?
[CS・衛星(邦画)] 3点(2006-09-16 11:15:59)
180.  アイデン&ティティ 《ネタバレ》 
基本的に青春苦悩系の話は嫌いじゃないので退屈はしなかったが、残念ながら、この主人公には感情移入できず。この話、時間(時代)の設定なんかおかしくないですか? 冒頭にかつての「イカ天」関係者を出してノスタルジーをあおるんだったら、80年代後半から90年代にかけての流れをちゃんと時系列に沿って構成するべきじゃないかな(ヒップホップ野郎の登場とか、あまりに唐突だし・・)。ラストのLike A Rolling Stoneも興ざめ。「歌います、アイデン&ティティ」という語りのあとで、なんでボブ・ディランが流れるのか!? それこそ、ディランへの冒涜。あれだけ、「ロック」「自分のやりたいこと」を連呼したんだから、ラストくらい自分の曲で勝負しろ!! 最後に。なぜか、僕には、劇中のディランが、マイケル・ジャクソンに見えました。マイケルもよく、あんな帽子かぶって、うつむいていたような・・・。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-12-09 01:36:03)(良:1票)
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