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ヴレアさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  男たちの挽歌
ジョン・ウーの描く銃撃戦はバレエのようだなんて誰かが言ってましたが、踊りながら植木鉢に銃を隠しながら殴り込みに行くユンファや、スローモーションでくるくると周りながら銃を撃つレスリーなど、確かにバレエみたいだ。 ユンファ主演と思われがちだが、実質の主人公はティ・ロンとレスリーの2人よね。この2人の確執がメインのストーリーなので。敵対しながらも最後に信頼を寄せ団結して戦うシーンは泣ける。帰ると見せかけてUターンしてきたユンファがボートからマシンガンを撃ちまくるシーンは味方に当たらないかといつも心配になる(笑)
[ビデオ(字幕)] 8点(2014-10-19 14:19:32)
22.  グリーン・デスティニー
よく、何故空を飛べるの?という意見を聞きますが、これは武キョウ小説を映画化したものですから、何でもありなんですね。ドラゴンボールを知らない人が実写版を観て、何で空飛べたりかめはめ波出したりできるの?と言うのと同じ事です。ちょっと例が極端ですが。  さてこの映画、私の地元では公開されなくて、わざわざ遠くの町まで観に行ったんです。今となってはDVDが中古で250円で叩き売りにされたりしてますけどね。映画館で観て本当に良かったと思いましたね。スケールが大きいのでね。 他の方のレビューを読むとラスボスが弱すぎるのがダメとか書かれていますが、この映画ラスボス居ましたっけ?もう4回位観てるのに全く覚えていない(汗) 覚えているのはツィイーが忍びに扮して戦う所や、ツィイーが酒場で大立ち回りを繰り広げる所(回転しながら上昇する所最高!)や、ツィイーが酔っ払って全身ずぶ濡れでおっぱいを透かしながらユンファ先生を誘惑する所や、ツィイーがヨーと女の修羅場バトルを繰り広げる所…ってチャンツイィーしか観てないんかいっ!
[映画館(字幕)] 8点(2014-10-16 20:43:16)
23.  大丈夫日記
いきなりですが、チョウ・ユンファと言えばどんな役柄を思い浮かべますか?  2丁拳銃にこだわる殺し屋? 王様? 海賊? ハゲ…じゃなかった弁髪の剣士? コートにグラサンの似合う劇団ひとり似のおっさん?  なかなかコメディエンヌというのは想像できないんじゃないでしょうか。 もともと、チョウ・ユンファはコメディーも得意な役者で実際多くのコメディー映画に出てるんですね。むしろユンファ本来の魅力はそのコメディーにこそあると思います。 そこで特にオススメしたいのがこの「大丈夫日記」だ。  ストーリー的にはユンファ扮する主人公が2股をかけてそのまま2人の女性と結婚してしまうというもの。なんとかばれないように2重の生活を行うという…実に分かりやすい内容だ。 相当バカバカしい内容なんだけど、ユンファのテンションが異様に高く、見ていて全く飽きることがない。アラレちゃんの物真似も披露したり、素晴らしい位の馬鹿っぷり。  とにかく見て頂きたいのだが、このレビューが3年ぶりという事からも分かるように、なかなかレンタル屋には置いていないのが現状だ。ビデオからDVDへと切り替わった時に多くのB級作品や隠れた名作が消え去ったのと同様、この作品も幻となってしまったのか…。 でも、調べてみるとちゃんとDVD化されてるんですね!ベリーナイス!  にしても平均点高すぎな気が…私もつい満点入れてしまいましたけど。 ↓やたら愛のあるレビューが多くてニンマリ。
[ビデオ(字幕)] 10点(2014-10-15 17:27:19)
24.  イップ・マン 葉問
1作目に比べると大味な展開が多くイマイチ乗れなかったのが正直な所。 ストーリー的にも完全に蛇足な感が否めない。「序章」ではイップ・マンの半生を追うことで彼の辿った軌跡を目の当たりにし、興味深く観る事が出来たが、今作ではボクシング対拳法というメインイベントがあって、そこに向かって映画全体が動いているので「序章」ような常に生きるか死ぬかというような緊張感があまり感じられない。  サモハン・キンポーとの絡みは確かにファンなら嬉しいだろうが、悪役かと思いきや実はいい人だったというキャラクターが、ファンに媚びているようでダメ。もっと圧倒的な悪役として描いてサモハンをラスボスにした方が個人的には燃える展開だったかなと。  結局、西洋人はバカで野蛮で卑怯で、中国人は誇り高いんだというステレオタイプな描き方にはうんざり。ラストで無理矢理ブルース・リーが出て来たけど、おお!というような驚きはない。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-14 12:05:13)
25.  イップ・マン 序章
王家衛の「グランド・マスター」を観てイップ・マンという人物に興味が沸いたので鑑賞。 「グランド・マスター」ではイップ・マンが主人公でありながら他の武術家の話がメインとなっていたりして、イップ・マンのファンにとっては消化不良な作品だったと言えるだろう。また、アクションよりもラブストーリーがメインで日本軍の描写等も無く、美しい所だけを切り取ったような内容だった。  それに対してこの作品はイップ・マンの半生をじっくり描いており、日本軍が攻めてきて極貧生活を余儀なくされ、生活の為に肉体労働をする所や、決して日本には屈しないという不屈の精神が描かれる。なので、この作品を観てイップ・マンについて深く知る事が出来たので大変満足だった。 アクションシーンも満載で、古き良き香港映画を思わせる内容だった。  平和な時代が終わり、自分の身は自分で守るしかないという時代になり、イップ・マンが自分の働く工場の工員全員に武術を教える場面がグッときた。中には子供やおばちゃんも多くいて、勿論ちょっと習った位じゃ実戦には通用しないが、皆真剣に武術を習っていて、イップ・マンの信頼の厚さが伺えるいいシーンだった。  タイトルに「序章」とあるが、なんかこれ一本で完結しちゃってる感じ。続編の「葉問」はどうなるんだ?これから観てみようと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-14 10:00:31)(良:1票)
26.  グランド・マスター
過去3回寝て、4回目にしてやっと最後まで鑑賞。 思えば王家衛の「楽園の暇」でも5回程寝てしまった私。 どうも王家衛×武侠映画は私にとって鬼門のようだ…。  前述の「楽園の暇」の例があるので、あまりカンフーには期待していなかった私。 その予感は的中し、やはりアクションよりもドラマに重きを置いた作品だった。 いい意味でいつもの王家衛映画。 一見さんお断り。というのは冗談だが、かなり敷居の高い作品である事は間違いない。  冒頭、雨の中の格好いいアクションが展開されるが、それはスピーディーなカット割とスローモーションを多様した何処まで本気かわからないアクションシーンだ。人によっては映像でごまかしただけのこけおどしカンフーだと揶揄されるかもしれないだろう。そういう本気のカンフーを求める方はこの後の展開で眠る事が予想されるので注意されたし。  格好いいアクションシーンが終わると、今度は淡々とイップマンの語りが始まり、ドラマが展開されていく。トニー・レオンのナレーションを聞いている内になんだかこれは「2046」なのか?という不思議な感覚にとらわれた。カンフーの達人というよりもいつもの王家衛映画に出てくるトニーと重なってしまった。なんだか音楽や屋上で佇む女などのカットが「2046」を思わせる所があった。  これまで散々1960年代にこだわって撮りつづけてきた王家衛だが、今回は1930年代から1950年代の激動の時代を描く。 いわばこの作品を原点として「欲望の翼」や「花様年華」へと繋がっていくのかもしれない。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2014-10-13 20:13:51)(良:1票)
27.  ブエノスアイレス
同性愛の役は出来ないと断ったトニー・レオンを偽の台本で騙し、現地に連れて行ったらやっぱりゲイの役のままで、当然脚本は無し、即興の演技を要求されるという。おまけに相手役のレスリーチャンは本物のゲイだわ、ツアーを組んでたからしょっちゅう香港に帰っちゃうわで、撮影期間が延びる延びる。もはや収拾が付かなくなってチャン・チェンとシャーリー・クワンを呼んで新たなキャラクターとして登場させたが、シャーリークワンの出演シーンは全部カットされるわ、ストーリー的にも主役だったレスリー・チャンが途中でやむなくフェードアウトするわ、監督とトニーの関係は悪化するわ、レスリーは監督の作品には二度と出ないと言うわ、それでも撮影したフィルムだけはどんどん貯まっていって膨大な量になるわ、と非常に難産だった本作。役者泣かせにも程があるだろう。  ゲイのおっさん2人のブエノスアイレス逃避行なんて誰が観たいかと思うかもしれないが、やはりトニーとレスリーなので絵になるし、演技合戦も見応えあって面白い。 ゲイ同士のラブシーンはちょっと・・・と言う方でも、激しいのは冒頭のワンシーンくらいなのでそこさえ我慢すればあとは大丈夫。 とにかく注目して欲しいのはその映像と、音楽の心地良さ。 現地で発見してCDを買い込み、即起用したというフランク・ザッパの選曲チョイスが素晴らしい。 映像も「天使の涙」で香港の路地裏が迷宮と化した人工的な照明もさらに進化してるので注目。 また、ロードムービーとしても面白く、南米を旅してる気分になれるのでいい。 特にイグアスの滝の広大な空撮は迫力満点で、全てを飲み込んでしまう力がある。  
[ビデオ(字幕)] 9点(2014-10-08 03:32:07)
28.  花様年華
"女は顔を伏せ近づく機会を男に与えるが 男には勇気がなく女は去る" この映画冒頭に登場する一節だが、まず、嘘つけ!と言いたい。 勇気がないどころかトニー・レオンてばマギー・チャンを口説きまくり、え?そんなにグイグイ行っちゃうの?と思わず笑っちゃうほどの押しの強さ。 互いの配偶者が浮気?ならこっちもしちゃうもんねと開き直り、一緒にタクシーに乗ればすかさず手を繋ごうとするし、小説を書くから手伝って欲しいと、事あるごとに部屋に呼ぶというね。「2046」でも同じキャラが出てくるがこちらは終始ニヤケ顔でさらに色男になってるので要注意!  たびたび流れる夢二のテーマがとにかくこの映画の雰囲気にあってて良い。特に意味の無いシーンでも、取り敢えずこの曲を流してスローモーションにしとけば格好いい画が出来上がるので大変便利だ。この時代の雰囲気は良く再現されていたんじゃないかと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2014-10-08 00:45:30)
29.  少林サッカー
前回レビューをしたのが4年前で、ワールドカップの事しか書いてなくて、よく削除されなかったなぁと思ったので反省。今回はちゃんと映画についてレビューを書きたい。  ドードシドシソーラミーミソラーレイ、ドーシーミソラレイ、ドシラドシラ‥‥  ↑のシーンがとにかく好きなんだよー!観た人には脳内再生余裕なはず(笑)  サッカーのシーンよりも、こういうくだらないギャグがとにかく面白くて繰り返し観てしまう。映画館で観た当時なら間違いなく10点点けていたが、今だと冷静に観てしまうので9点とする。
[映画館(字幕)] 9点(2014-06-25 17:57:07)
30.  ブレードランナー
初めて観たのは中学生の時私立図書館のLDで。それまで観たどの映画にも似ていないその世界観が強烈で、何度も足を運んで繰り返し観た(この映画とターミネーター2とエイリアン2はそれぞれ10回以上は観たに違いない)。 特に好きだったのは2つで十分ですよの名物おやじ。あのセリフのインパクトは凄い。また、変な日本語の看板や街中で繰り返される変な日本語が謎すぎて笑える。  当時はエレベーターが閉まった所で終わる最終版が好きだったが、完全版の暴力描写やナレーションも悪くないなと思った。色々バージョンはあるけど結局ブレランはブレランなのだという結論に至った。なので、それぞれのバージョンごとにレビューはせず、全部ひっくるめてここに書くことにします。 また、今頃になって監督がデッカードはレプリだったと断言してしまった為、せっかくレプリかどうか推測するという楽しみが無くなってしまったのは残念でならない。
[レーザーディスク(字幕)] 10点(2013-12-23 20:45:34)(良:1票)
31.  2046
先に断っておくけど私はキムタクの大ファンでは無い。2004年この映画が日本で公開された日。私は初日から観に行くほどの気合の入れようだった。私の住む地元ではあまりミニシアター系の作品は公開されず、まさか王家衛作品が公開されるなんて思っても見なかったからだ。しかし、初日だというのに席はガラガラ。客層も女性ばかりで、いかにもキムタク目的という雰囲気を醸し出していた。そんな中、気合の入った唯一の王家衛好きは明らかに浮いていた。ただ、いくらキムタクが出ているとはいえ王家衛作品をこんな大々的に全国公開して大丈夫なのか?という一抹の不安を覚えたのも事実。そして、それは予想通りの興行結果となるのである…。  さて、何故今さらレビューを書こうと思ったか。それは、DVDを買って以来約8年振りに特典DISCを観たからである(遅っ)。特に新しい発見は無かったんですけどね。面白かったのは出演シーンが数秒しかないチャン・チェンがちゃっかり記者会見に登場し「どうやってアンドロイドの役を演じたらいいか監督に聞いたら、”いつもの半分の速さで演じろ”と言われた」と真面目に答えた所。あんた、動いてるシーンなんてあったかい?と突っ込みを入れたのは言うまでも無い。  この映画が失敗に終わった理由を分析してみる。完成までに5年もかかったという点。これだけ待たされれば期待が過剰に膨らんでも仕方が無い。次に、あの予告編。CGを使ったシーンばかり予告で流し、いかにもSF的作品であるかのように宣伝した罪は重い。そして、「欲望の翼」「花様年華」を観ていないとついて行けない点だろう。いくら監督が続編では無いと言い張ろうが、トニー・レオン演じるチャウは「花様年華」と同一人物なんだし、その2~3年後を描いているのだから切り離して考えるのは無理ってもんである。また、突然カリーナ・ラウが2046号室で殺されていたというシーンが出てきて、彼女は”足のない小鳥”を探していたというナレーションが出るが、これなんてもう完全に「欲望の翼」のミミと同一人物なわけですよ。観てない人にとっては完全に??となった事でしょう。  最後に結論。これは王家衛が60年代の香港を描いた3部作の完結編であり、これまでのオールスターキャストも集結したお祭り的大作であり、わかる人だけわかればいいという映画である。王家衛ファンなら黙って10点献上!  ‥‥と思ったけど、やっぱりつまらないので4点!
[映画館(字幕)] 4点(2013-11-27 18:14:50)
32.  楽園の瑕
 この映画が公開された当時、香港の映画館では観た後に激怒する観客が続出したという。この映画は中国で有名な金庸という作家の武侠小説を映画化したものだが、一般の観客が期待したであろう武闘シーンなど微塵も無く、描かれるのはいつものウォン・カーウァイ映画と同じような群像劇である。   王家衛オタクの私ですらこの作品を肯定するのは無理だった。レスリー・チャンが仕事(殺し)をする場面はまだかまだかと思いつつ待っていたら、結局何をすることもなく終わっていくという…。あれ?レオン・カーファイとの死闘は?…そんなのありません。    たしかに映像は凝ってる。湖や砂漠は綺麗だった。しかし、僅かに存在する短いアクションシーンにおいては、いつもの疾走する映像とスローモーションで誤魔化されており、全く何が起こっているかわからないというカオス状態だ。この映画ではそもそもアクションシーン等撮る気はなかったのかもしれない。    王家衛映画において登場人物は面と向かい合って会話するシーンはあまり無い。「欲望の翼」でヨディとスーはベッドを共にしながら互いに顔を向け合うことは無かった。それは本作ではさらに徹底されているが、それには別の理由があったのではないかと私は推測する。本作ではオールスターキャストの為出演者のスケジュールがなかなか合わせられなかったらしい。つまり、共演するシーンを減らしてできるだけ個別に撮影しようしたんじゃないかと…。事実、レスリーとジャッキー・チュンが会話してる場面でジャッキーは画面手前に向かって話しているが、そこにレスリーの姿は写りこんでいない。明らかに別撮りである。このようなシーンは他にもたくさんある。   つまるところこの映画は、とりあえず撮りためた格好良い場面だけを繋ぎ合わせて、あとは無理くりレスリーのモノローグで全部説明してしまおうという、かなりやっつけ仕事的な作品なのではないだろうか。この映画の撮影中、撮影が2ヶ月中断して、暇になったスタッフがその間に一気に撮りあげてしまったのが「恋する惑星」である。これこそやっつけで撮られたに違いないがこれは世界的にも絶賛された傑作となった。長期間撮影したからといっていい映画が生まれるわけではないという良い例だと思う。
[DVD(字幕)] 2点(2013-11-15 21:12:50)
33.  天使の涙 《ネタバレ》 
 もう何10回と観ている作品だが、ビデオで観た回数の方が多いので鑑賞環境はビデオにしておく。ちなみにリマスターで現在発売されているDVD版はエンドロールがオリジナルとは少し異なる(プレノンアッシュ時代はエンドクレジットの背景が青色だった。←こっちのが好き)    さて、「恋する惑星」に次いで公開されたウォン・カーウァイの傑作だが、これはカーウァイ唯一のラブコメディと言えるだろう。大部分は金城武が出てる部分になるが、全体的にコメディ色が強い作品であると言える。  登場人物も、他のカーウァイ作品に比べて特殊なキャラが多い。その筆頭がレオン・ライ扮する殺し屋だ。いかにも物語の中のキャラクターという感じのそのキャラ造形は漫画チックでもあり面白い。基本的に物ぐさな奴だが、やたらナルシストで殺しの場面になると終始スローモーションでキメまくるので笑えてくる。弾切れ無しの2丁拳銃乱射には、お前はチョウ・ユンファかと思わずツッコミを入れたくなるだろう。  そして、コメディパートを引き受けているモウこと金城武が最高だ。勝手に店を開けて営業したり、無理矢理洗髪して金を取ったりとやってることは犯罪だが、その純粋さゆえなんとも憎めない良いキャラである。そもそも、期限切れのパイン食べて口が聞こえなくなるなんてあるのか謎だが、口が聞けないという設定を存分に生かしきっており、その動きの演技で全て表現していてとても良い。  これまでのカーウァイ映画の人物に1番近いのがミシェル・リーだろう。「恋する惑星」のフェイ・ウォンみたいに彼女もまた報われることのない、一方的な想いを抱えている。カレン・モクもしかり。 得てしてカーウァイ映画の人物は皆、出会ったのちすれ違い、すれ違ったまま終わることのほうが多い。しかし、本作では出会うはずの無かった2人が最後、奇跡の出会いを果たす。それは、バイクが目的地に着くまでの僅かな時間かもしれない。しかし、その時たしかに2人の距離は0メートルだったし、永遠とも言える時間を切り取ったまま映画は終わりを告げるのだ。なんて清々しい、素晴らしいラストだろう。
[ビデオ(字幕)] 10点(2013-11-09 20:30:41)(良:1票)
34.  マイ・ブルーベリー・ナイツ
香港での総決算的迷作「2046」から3年。ウォンカーウァイ初の英語作品となったわけですが、これは…。 出だしは最高でした。「恋する惑星」を彷彿させるようなお洒落なカフェにて、いきなり恋に落ちる美男美女。疾走する電車と急速に変化する空の映像。「ブエノスアイレス」で使われた切ないメロディーが哀愁を漂わせる。ここまで完璧。 だったのだが、ラスベガスパートになってからは急に失速。映像も普通だし、ギャンブラーとか必然性が全く感じられない。無理矢理ロードムービーにした感じだった。 また、舞台は現代っぽいのに、携帯電話が全く出てこないのはわざとかしら?今どき手紙で連絡って…。ジュードのキャラ設定がまんまいつものトニー・レオンを引きずってる気がした。もうそろそろ新しいキャラクターを出してもいいんじゃないか?ネタ切れ感が否めない。 果たしてウォンカーウァイ映画を全く観たことが無い今の若い子がこの映画を観て理解できるのだろうか?いらぬ心配をしてしまいました。
[DVD(字幕)] 3点(2013-10-30 22:36:40)
35.  クラウド アトラス
 観終わってまず口から出たのが「疲れた~」の一言でした。長い、とにかく長い。途中で寝た「2001年宇宙の旅」より30分も長いとわ。まだDVDだから途中で自由に休めるが、映画館で観るのはかなり勇気がいったに違いない。さて、何から語ればいいのか。とにかく、ペ・ドゥナの魅力が光る映画だったと思います。(ただ、私がファンなだけだろう)あの名作「リンダリンダリンダ」では26歳にして違和感なく女子高生役を演じきった彼女である。初のハリウッド進出作でどんな演技を見せるのか。監督は「空気人形」を見てオファーしたそうだが、確かにドゥナで正解。感情を持ち合わせた人造人間という難しい役どころを巧く演じていたと思います。彼女は顔の演技が素晴らしいですね。最初は無表情だったのに、段々と感情の起伏が激しくなり、やがて愛に目覚めて行くという過程を見事に表現していました。そして、特筆すべきは、大胆な濡れ場を披露している所だろう。これまでの役柄からは全く想像がつかなかっただけに、その衝撃度は・・・・。今後ペ・ドゥナは何処へ向かうのか、益々楽しみでもあります。  と、ここまでダラダラ書いてきて・・・・ほぼ、ペ・ドゥナの魅力についてしか語って居ないじゃないか。これでいいのか?他のレビュワーさんは「火の鳥」や輪廻転生などを交えて鋭い考察を繰り広げているというのに…。  だって、話が複雑すぎてあまり理解できなかったんだもん・・・。すいません。 
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-10-29 21:44:34)
36.  恋する惑星
観る年齢によって見方が変わる映画だと思う。 この映画を初めて観た10代の頃は断然前半パートの方が好きだった。 しみったれた警官のトニー・レオンより金城武演じる刑事の方が格好良かったし、謎めいた金髪の女も魅力的だったからだ。 しかし、アラサーになってしまった今観ると、前半は確かに疾走する映像などスピーディーで面白いとは思うが、刑事と金髪女という如何にも劇画的な組み合わせが嘘臭く、あまり入り込めない。それよりも後半のトニーとフェイ・ウォンのピュアな恋愛にドキドキするのだった。単にトニーの年齢の方に近づいたせいかもしれないが…。フェイ・ウォンの行動はピュアというにはちょっと犯罪めいているが可愛いいので許せてしまうから不思議だ。それにしてもトニーの鈍感ぶりにはあきれを通り越して笑えるものがある。その鈍感ぶりが頂点に達するのがこの映画屈指の名シーン、トニーがフェイの足をマッサージする場面で、昔彼女が好きだった曲だと言って「カリフォルニアドリーミン」のCDを流す所。もう、完全に病気だろう(笑)でも、複雑な表情を見せるフェイはとにかく可愛いいのだった。  あと、ラストシーンはとにかく切なくて希望に溢れていて良い。もう2度と会えないかもしれないと思った相手との偶然の再開。なんという奇跡。今ならネットがあるからすぐに繋がる事ができるが、当時は連絡手段が限られている。今の若い人がこの映画を観ても「パスワードは1万年愛す」なんて何のこっちゃわからんだろう。  純粋なラブストーリーとしては文句無く1番好きな作品である。この映画の影響でTWEMCOのパタパタクロックを購入したし、失恋したら涙が乾くまでとにかくジョギング、ポテトを食べる時は床に座って後ろ手にテーブルの上のポテトをまさぐりながら食べます。
[ビデオ(字幕)] 10点(2013-10-07 18:03:33)
37.  SPIRIT スピリット(2006)
実在の人物を描いた作品という事で、その人物の人生が短い時間の中で実に無駄なく描かれていたと思います。でも、一人の人間の一生をわずか1時間半くらいで全部見せようってんだから、もう全てがハイライトみたいなもんで、テンポよく話もどんどん進むので全く飽きさせません。どうやって修行して強くなったのかとか、細かい所は省いてとにかく戦い、戦い、戦い、そしてドラマ、また戦い、みたいな。とにかく壮絶な生き様だなぁと思いました。ジェット・リーの演技も素晴らしかったです。
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-23 22:22:23)
38.  単騎、千里を走る。
高倉健の大ファンであるというチャン・イーモウ監督が彼を主演に迎えて撮った、正に健さんのための作品。ファンだけあって、さすがはよく健さん映画を研究し尽くしてて、よく健さんの良さを引き出しているなと思いました。ストーリーは実にシンプルかつストレートなものだが、やっぱりチャン・イーモウはアクション時代劇よりも、こういう人情味溢れるドラマの方がいいですね。一人で中国に渡り、言葉も通じずほとほと困り果てる健さんの図というのも新鮮で面白い。もっと困っても良かったのに、健さんが携帯やデジカメをバリバリに使いこなして困難を乗り切っていくというのには驚きました(笑) それと、ピンチになったら必ず助けてくれる通訳のお姉さんがとてもかわいかったですね。さすがはチャン監督、ヒロイン(?)選びにも抜かりはないのねぇ^^
[映画館(字幕)] 6点(2006-02-10 22:29:27)
39.  セブン ソード 《ネタバレ》 
ツイ・ハーク監督ということでド派手なアクションを期待していましたが、それほどアクションも少なく、全体的に地味な印象でした。冒頭でものすごい殺戮を演じてくれる悪党の女ボス(髪にすごい剃りこみを入れてる人)がすごく格好良かっただけに、その後の展開を期待しましたが、その後は目立った活躍もなくいつの間にか死んでいたのは残念でした。あと頭禿げのボス役の人はかなり存在感があって良かったですが、主人公のレオン・ライが地味すぎて存在感なし。この人は時代劇には合わないですね。アクションも限界がきたのか、いい所でドニー・イェンに見せ場を奪われる始末。他の剣士にいたっては誰が誰だか区別も付かないくらい印象が薄いので、もっとキャラクターをしっかり描くべきでした。なんか文句ばかりになってしまいましたが、期待していただけに残念です。
[映画館(字幕)] 3点(2005-11-05 12:15:52)
40.  ワンナイト イン モンコック
う~ん、この作品はどうでしょう。真面目に作ってるのはわかるんだけどねぇ。結局何を言いたかったのかがわからない。 香港の名前の由来?モンコックは世界で1番人口密度が高いということ?最後に出てきたそんなテロップを見て首を捻っちゃいました。 一晩で、モンコックの街中で、これだけの事件が起こってますよ。ということを言いたかったのでしょうか。たしかに、様々な事件が絡み合っていく様はすごくリアルに描かれていたと思うけど・・・。
[DVD(字幕)] 3点(2005-11-01 09:36:15)
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