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にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3273
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  花火降る夏
香港返還期前後の混乱を描いた作品。  『メイド・イン・ホンコン』で、印象的な映像美を見せたフルーツ・チャン監督が、今度はアクション映画を撮った。  少々分かりにくい映像と展開は、香港返還の混乱を象徴しているとも取れなくもない。  ラストの展開はなかなか見もの。  残念なのは、ありきたりな香港アクション映画のレベルにまとまってしまっているところだ。 ただし、香港の雑然とした街並みと雰囲気を堪能できる、香港映画好きにはたまらないロケーションの数々が良い。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-12 22:55:26)
42.  エブリデイ・イズ・バレンタイン
ラブコメディなんだろうけど、どうも適当につくった感が否めない。 コメディというより、悪ふざけ的な感じにみえるのがネック。  その分、肩の力を抜いて観られるし、セシリア・チャンも出ているけれど、さすがに絶賛できるような作品ではない。 っていうか、作っている側も絶賛されるとは思っていないであろう。 なんか確信犯的に、適当に作ったんじゃないかとさえ、邪推してしまう。  香港のラブコメディと言えば、上質な作品も数多く、本作もそれを期待して観てみたのだが、残念だった。  題名は、なんだかとても素敵な感じがするのになぁ・・・ なんだかなぁ。。
[DVD(字幕)] 4点(2012-03-25 16:15:42)
43.  PLASTIC CITY プラスティック・シティ 《ネタバレ》 
映像的な面で、非常に個性を感じた。 ただ、個性があることと、映像センスがあることとは別。 本作の映像センスが優れているか、私には何とも判別し難いものがあった。  あらゆる映像表現に挑戦し、更には、香港とブラジルの要素も入り混じっており、映像面において、見所が多い。  ただ、少しファンタジックな映像を格闘シーンなどで使ったのはどうだろうか。 チャレンジマインドは感じられたが、浮いた感は否めないだろう。  アジア特有の美しさも随所に感じられる。 特に、オチョを演じたホァン・イーが美しかった。  又、闇社会のボスとして成り上がったアンソニー・ウォンの凋落、そして死に至るまでの顛末。 人間ドラマとして楽しめる。 オダギリジョーの、ボスとの絆の深さもよく描かれており、映像面だけではない、人間と人間との精神面でのつながりをも描いているのは評価に値する。  敢えて苦言を呈すれば、中国・香港・ブラジル・日本の4か国が製作に参画したことにより、映画全体が悪い意味で混沌とし、バラバラした感を否めないのが惜しい。 その点が、観る人によっては、わけの分けらなさにつながるやもしれない。
[DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 02:12:13)
44.  ブルース・リーの生と死 《ネタバレ》 
稀代のアクションスター、ブルース・リーが急死した直後に作られた、貴重なドキュメンタリー。  ブルース・リーについてそれほど詳しくないので、数々のエピソードに思わず見入ってしまった。  32歳という若さで亡くなった世界的スター。 その急死というニュースが、いかに香港でショッキングなものだったか、それを実感できる映像の数々であった。  端正な顔立ちに、究極なまでに鍛え上げられた肉体美、そしてそのスピード、アクション技術。 全てが“完全主義者”の名に相応しい。  当時の生々しい映像、そしてブルース・リーの秘話や自宅の風景、しょぼい音楽。 哀愁の漂う、非常に観る価値のあるドキュメンタリーだった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-26 12:19:03)
45.  台北に舞う雪 《ネタバレ》 
おもいっきりベタな展開の恋愛映画だが、ストーリーよりも、映像の美しさ、風景描写の素晴らしさ、色使いの美しさに目を奪われた。  台湾特有の、街中を線路が突き抜けるロケーション。 その近くに建つ、おんぼろの家。 これらが美しい映像によって映し出されている時点で、ストーリーがむしろオマケにも思えてしまう。  主演の男女二人は、特別、美男・美女とも思えないが、かえって親近感をおぼえた。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-01 18:41:39)
46.  エレクション 《ネタバレ》 
レオン・カーファイが、中山ゴンに似ているが、これがまたかっこいい!! 実にカチっとヤクザ役がキマっている。  要するに、香港の裏社会を描いたヤクザものだが、そこはさすがのジョニー・トー監督、後半にたたみかける様にアっと言わせるシーンが連発!  実に魅せてくれるヤクザ映画だ。 北野武のヤクザ映画とはまた異なる面白さを持った内容で、香港のチムチャーツイの夜景を堪能できるのも、また素晴らしい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-09 22:32:08)
47.  秋菊の物語 《ネタバレ》 
人それぞれには意地とプライドというものがある。 それに強いこだわり持つ人にとっては、曖昧な結論など受容できるはずもない。  夫にケガを負わされた妻は、最初は夫のために抗議活動をしていたとはいえ、いつの間にか自分自身のこだわりとしての活動にエスカレートしていった。  本作は、役人の権力に対して人民がどれだけ対抗し得るか、それを一つのテーマにしている。 民主主義ではなく社会主義としての中国内において、どれだけ人民ひとりひとりの権利が尊重されるのか。 そして、それは尊重されるべきものであるとして、監督のチャン・イーモウは、観る者に訴えたかったに違いない。  人間というものは一度感情的になってしまうと、敵も味方もなく言動を起こしてしまいがちであり、本来仲間である村長や村人たちを巻き込んでいってしまう。 そんな暴走ぶりと、終盤の難産騒ぎで村長がこの妻の為に職務を全うするという下りが、見事に平行して描かれており、実に人情味のある豊かで緻密な作品に仕上がっている。  組織や集団における仲間意識の重要性。 だが、それはちょっとしたことから亀裂が生じ、行き違いが生じてしまう。 そんな人間の絆の重要性と脆さ、そして逆に結束力の強さをも提示してみせた本作は、チャン・イーモウの実力と魅力が存分に発揮されている作品だった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-08-06 13:01:54)
48.  スウィート シンフォニー 《ネタバレ》 
ポップなナンバーが不思議に心地良い、香港発のラブストーリー。  6人の男女が織りなす、くっついては離れのラブストーリーは、スピード感はあるものの、陳腐過ぎる内容。 話の内容も都合が良すぎるし、その演出も恥ずかしくなるくらいありふれたものである。  しかしながら、香港ならではの風景とポップな音楽は、否定しがたく魅力的で、陳腐でありながら嫌いになれない何かを感じる作品だった。 個性あふれる女優陣も捨てがたい。  でも何と言っても、本作の最大の魅力は、その軽快な音楽にあるだろう。 どれもどこかで聴いたことのある曲ばかりだが、香港映画は良い意味で音楽のパクリ方、いや、音楽の引用の仕方が巧い。 オリジナルな楽曲でなくても、それがその映画にマッチしていれば、それはそれで良しと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-01 23:11:24)
49.  夢翔る人 色情男女 《ネタバレ》 
純粋なラブストーリーを撮る監督というイメージのイー・トンシン監督が、実におふざけエロ映画を撮った。 エロ映画と言っても、主演のレスリー・チャンは脱ぐわけじゃあない。 そこが何だか微妙なわけだけど、更に迷走気味の作品内容にも、観ているこちらとしては困惑せざるを得ない。  ただ逆に言えば、掴み所の無い奇妙な面白さを持った作品かもしれない。 実名で香港映画界の人物が出てきたりするので、香港映画に精通している人なら更に楽しめるかもしれない。  カレン・モクも愛嬌あっていいが、どこか垢抜けない。 それに比べてスー・チーは抜群のスタイルで脱いでもスゴイので、目の保養になる。  レスリー・チャンは、初期作品の頃の様なコミカルな役を演じているが、やっぱり彼にはウォン・カーウァイ監督作品で見せるアンニュイで陰鬱な役どころが一番似合うし、そういう役どころを演じさせると、魅力を最大限に発揮できる名優だと思う。 なので、レスリー・チャン好きの私として本作を評価すれば、満足とはいかなかった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2011-06-14 22:26:09)
50.  紅夢
中国製作映画としては、チェン・カイコーの『さらば、わが愛/覇王別姫』に匹敵する濃度を持った作品。  チャン・イーモウは、この頃、素晴らしい作品を撮った。 現在に関しては、敢えて語らず。 抜群の才能が、出世的野心と金によって摘まれることの損失の大きさ、本作を観てこれを感じずにはいられない。  主演のコン・リーは、完璧なまでの大陸美人。 チャイナ服をとっかえひっかえ着こなす。  そして、巨大なのに閉塞感たっぷりの大邸宅。 妾4人とは羨ましくもあるが、現代日本の感覚からすると、むしろ寂しい印象の方が勝るかも。 とにかく、あのお城の様な邸宅は冷たい感じがする。 大体、気味の悪い小屋が屋上にある時点で頂けない。  だが、中国ならではの文化、もちろん中国の中でも特殊な世界での文化だろうが、我々日本人からしたら、カルチャーショックの何物でもない。 同じアジア圏の私から見てもショックを受けたくらいなので、欧米人が本作を観たらどんな感想を持つんだろうか。
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-05 01:52:59)
51.  ブルース・リー/死亡遊戯
ラストのブルース・リー本人によるアクションシーンのみが見所の映画。  黒人の巨人がとにかく印象的。 カリーム・アブドゥル=ジャバーという、伝説的バスケットボール選手らしい。 身長はなんと218cm!! でも、あの動き! 異常なほどの身体能力だ。  同じく、異常なほどの身体能力を持ったブルース・リー。 この二人の激突! だからこその迫力。  この二人に言えることだが、あの速さは超人的。 二人のスピード・スターによる競演こそが、この作品の最大の見所だ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-19 22:14:30)
52.  哀戀花火
一昔前の中国映画の典型を見るような作品。 とにかく変に真面目っぽく、それでいて陰湿。 封建社会の内実はよく描けているとは思うが、恋愛がらみがどうも回りくどい。  出演陣の演技には熱がこもっており、見応えがあるのは救いだった。 
[ビデオ(字幕)] 4点(2010-11-23 23:43:44)
53.  桃色 Colour Blossoms
映像と音楽は文句なし。 派手な色彩は観ているだけで楽しめる。  だがそれ以外の部分に不満が残る。 まず、この監督は女優選びのセンスがどうにもいかん。 そしてSMに興味がない私には、全くもってつまらない内容。  香港映画を観たくて本作を選んだのに、松坂慶子が日本語しゃべりまくりなのにもゲンナリした。 松坂慶子は、おっとりとした女性を演じれば素晴らしい女優さんだと思うが、本作のSM女王的な役回りはミスマッチだったように感じる。  映像と音楽に比類なきセンスを感じるだけに、内容と女優陣には残念さが際立った。
[DVD(字幕)] 5点(2010-11-16 22:42:27)
54.  ハリウッド★ホンコン 《ネタバレ》 
ジョウ・シュンという女優さんは特別好みじゃないけど、この作品自体はかなり好み。  超高層マンションと対比される密集したバラック街の趣きが良い。 周囲は道路で包囲されていて、デルタ地帯の様な状態の集落が舞台だ。 家屋の屋根と屋根がつながっていて、屋根づたいに移動できたりするところなんか、まさに“汚い”香港の風物詩。 バラックからバラックへ鉄製の橋が架かっていたりして、日本ではおよそ見ることのできない建物だらけ。 そんなバラック街を舞台に、話は繰り広げられる。  デブ男3人家族と、その近隣に住む怪しいネット商売をする少年。 そんな男4人のところに、“大陸娘”がやってくる。 16歳という設定らしいが、どう見ても未成年には見えず。 それはそれとして、その少女と関係をもった彼らは、後からその少女が美人局であることに気付かされる。 そして恐喝され、金を払わなかったネット商売の少年は、少女の仲間たちに右腕を上腕から切り落とされてしまう。  とまあ、エログロな内容で全編押しまくってくる。 直接的な描写はないものの、かなりエロいシーンが多い。  それと、本作の冒頭で、デブ3人家族がブタの血を体に付けながら、トラックに揺られる様はインパクト大。 デブ親父が、過っておばさんを殺めてしまい、商売道具でバラバラにしてミンチにし、飼っているブタに餌として与えてしまうシーンなんか、妙にリアリティがあったりして、立派なホラー。  腕を切られたネット商売をする少年が、近所のオバサンに他人の手を移植されてしまう話なんかは、半ばギャグだったが。  映像的な美しさをもった香港映画で、かなり好きなタイプの作品だった。 気色の悪いシーンと、むやみに多いエロシーンが、むしろ邪魔と感じるくらいだ。  少なくとも爽やかな作品ではない。 だけど、怪しくて汚い香港が好きな人なら、確実に楽しめる内容で、香港風味が豊かに薫る作品だった。
[DVD(字幕)] 7点(2010-11-07 01:37:28)
55.  パラダイス!(1997) 《ネタバレ》 
金城武が返還直前の香港を舞台に暴れ回るクライムサスペンスで、そこにロマンス風味が味付けされた逸品。  返還前の香港は興奮と喧騒の中にあったが、その一方で、一種のとまどいや彷徨い、そして退廃的なムードも漂っていたように思う。 行き場を見失った者たちが、当てもなくただ彷徨う。 特に、そんな雰囲気が出ていたのが香港の夜であり、場末のホテルでありバーである。  その頃の雰囲気を、まるでその場にいるかのような臨場感で撮ってみせたのが本作で、まだ若くてシャープだった頃の金城武が主演の男を演じている。 色々な時期の金城武を観てきたが、この頃の、というか本作の金城武は抜群にかっこよかった。 デビューしたての頃のあどけなさも抜け、かといって丸みを帯びたおっさん顔にもなっておらず、一番いい時期の金城武を観ることができる貴重な一本。  殺し屋稼業で、香港の夜をうろつき、時には喧嘩をふっかけ、ギャンブルに身を投じ、素性の分からない女と場末のホテルで一夜を共にする。  ウォン・カーウァイの『恋する惑星』や『欲望の翼』と似た風合いの作品で、世界広しと言えど、この頃の香港にしかなかった、妖しく退廃的な雰囲気に充ちている。  この頃の金城武と返還前の香港。 時間的に限定されたこの二つが融合することにより、今となっては再現不可能な作品に仕上がっている。  劇中では、とにかく金城武が走る!走る! それも物凄いスピードで走りまくる!! 若さ爆発の素早い動きも、観ていて爽快だった。   【以下、ラストねたばれ】 二人が結ばれないラストは、格別の趣き。 男は変わらぬその日暮らしを、女は夢だった場所へ飛行機で旅立つ。 お互いの人生が一時だけ交錯するが、それはあくまで二人それぞれにとってのほんの通過点であり、再び二人は別々の道を進んでいく。 今頃、相手は何をしているのかなぁ、と思いを馳せつつ。 何とも言えぬ余韻を残す美しいラストだ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-11-06 15:50:26)
56.  君さえいれば/金枝玉葉 《ネタバレ》 
徐々に忘れられつつある作品だけど、好きな人は好きな作品だけあって、素晴らしいラブストーリーだった。  ゲイを毛嫌いするサム(レスリー・チャン)が、ウィン(アニタ・ユン)のことを男と信じきっている。 だが、同居しているうちにやがて惹かれていく。 自分はゲイなんかでは決してないのに、男に惹かれてしまうレスリー・チャンの悩み。 燃える恋心とは別に、「男だから」と一歩ひいてしまう切ない心の迷いを描いた設定が秀逸である。  俳優であるレスリー・チャン自身が、ゲイであったことは周知の事実だが、その点を踏まえると、そのレスリー・チャンがこの様な複雑で難しい役柄を難なく演じきったことには合点がいく。 その、直接映画とは関係のない、俳優としてのレスリー・チャンを意識して観てみると、更に味わい深さも増してくる。  結果としては、悩みきった末に、「男でも女でもいいから、君を愛してる」と告白するレスリー・チャン。 これはとても解釈が難しくて、性別とは関係なく「人間として」君を愛してる、ということだから、平たく解釈してしまうと、まるで「友達として」みたいな気持ちなのではないかと思ってしまうが、そこには明確に「愛」というものが生まれており、やはり、同性愛的なものを肯定している気がする。  だけど、同性愛とは文字通り同性を愛することであって、「男でも女でもいいから愛してる」とは、また異なるわけで、よくよく考えていくと、やっぱりとても解釈の難しい作品だと思う。  「相手が男だから」という先入観を超えて、男と思い込んでいる相手に対して、はたして恋心のようなものが生まれるのだろうか? とても興味深いテーマだった。  あの時代の香港ファッションのダサさが出ていて、今観ると決してファッショナブルなラブストーリーには感じない。 しかし、それはうわべだけの問題であって、時代を超えて感動できるラブストーリーの傑作であることは間違いない。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-11-03 08:52:49)
57.  曖昧な週末
香港の夜を舞台に、スピード感あふれる音楽とテンポで進む内容は、とてもスタイリッシュでかっこいい。 クラブ(レイヴパーティ)のシーンが出てくるが、そこはまさに男女の欲望むきだしの場所で、香港の都会の夜を楽しむことができる。 実際にここまで凄いクラブが、香港に存在する(した)のかは謎。 音楽・酒・クスリ・SEX・・・ こういう場所にどっぷり浸かってみたいけど、確実に社会復帰できない廃人になる気もする。  さて、この作品は香港映画好きの中では、“衝撃のラスト?!”ということで有名らしい。 まあ、確かに衝撃ではあるのだが・・・ なんだろな、微妙に分かりづらいのも手伝って、あのラストで爽快!という気分にはなれなかった。 どちらかと言えば消化不良な感覚。  冒頭からスタイリッシュな映像とノリノリの音楽で飛ばすもんだから、かなり引き込まれたんだけど、時間軸が交錯して、主人公が入れ替わる辺りから、なんだか怪しくなった。 それであのオチだから、やっぱりアンバランスと言う他ない。  もっとも、終始かっこよさげな雰囲気を出しておいて、あのラストだからこそ、ずっこけていいのかもしれないが。 ラストは、ちょっとした悪ふざけとして軽くとらえないと、楽しめないと思われる。  個人的には、時間軸ずらしも要らないし、あのラストも当然要らないし(笑)、ゲロネタも要らない。 お願いだから、フツーに作って欲しかった。 映像も音楽も出演陣も全て魅力的だっただけに、余計にそう感じてしまった。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-15 21:07:31)
58.  少林寺木人拳
これ、子供の頃にテレビでやっていて、ちょうど木人が出てくるシーンのところで、親から「夜更かししてないで早く寝なさい!」と言われ、最後まで観られず、次の日学校でこの映画の話題で盛り上がり、その話題についていけない哀しさを、今でもはっきりと記憶している。  そんなこんなで、大人になった今、満を持しての鑑賞! うーん、それほど面白くはなかったかな(笑)。 やっぱり、子供の時分に観たかった・・・  だけど、ジャッキーのオーソドックスなカンフーはかなりの迫力があった。 椅子などを使わずに、ひたすら素手でやりあうのが良い。
[DVD(字幕)] 5点(2010-08-15 15:50:03)
59.  PTU 《ネタバレ》 
ラム・シューがずっこけて拳銃を失くすところから全てが始まり、最後も同じ場所でずっこけて拳銃を見つけ、丸くおさまる。 この最初と最後のリンクは、さすがジョニー・トー。  ただ全体的には、鼻につくわざとらしい小細工が多く、ややうざったい。 作り手側が、「これやっとけば面白いだろ」みたいな、自己満足的な演出が目立った。 これこそがジョニー・トーの持ち味と言えるが、好きな人は好きだろうけど、特別ジョニー・トー監督に思い入れのない私には、少々クドかった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-29 23:03:55)
60.  言えない秘密 《ネタバレ》 
グイ・ルンメイは相変わらず魅力的。  話としては、前半はベタな恋愛劇、後半はうってかわって時空を超えたファンタジーという構成。  前半のベタな恋愛劇のまま通してくれたらと、現代の台湾映画に無理な願いをこめたのも虚しく、やっぱり後半は突飛な展開へと発展していく。 日本映画もそうだが、台湾映画は、もはや最初から最後までベタな恋愛映画で通すのは不可能な模様。 観客側がそれを望んでないからなんだろうが、別に普通の恋愛ドラマでいいじゃないか! 少なくとも、私はそれを望む。  監督・主演・音楽・脚本を手がけたジェイ・チョウだが、音楽だけは素晴らしい。 それ以外は、どうもなぁ。  今後のジェイ・チョウの活躍には目を離せない、どころか、興味がない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-20 00:34:56)(笑:1票)
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