Menu
 > レビュワー
 > 鱗歌 さんの口コミ一覧。3ページ目
鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : スペイン 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  チェ 28歳の革命
どうしてこういう演出に走ってしまうのかねえ。『トラフィック』の呪縛なんですかねえ。本作に関してはさすがに、バラバラのボケボケという印象を受けてしまうのですが・・・。アレイダの存在だけ、好感が持てました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-06-19 14:16:11)
42.  悪魔の墓場
邦題が『悪魔の墓場』なんていうベタなタイトルで、ちょっと「恐怖の味噌汁」とか「悪の十字架」とかに通じるものがありますが(悪魔の人形。あ、クマの人形。ってのもありましたね)。だいたい、悪魔の“墓場”ってんだから、すでに悪魔が退治された後のような。それはともかく、ロメロのあの名作(タイトル略。笑)をパクッて、青い顔のゾンビに人間を襲わせて食べさせてみました、ってな趣向の作品ですが。ロメロ作品の、ただただゾンビが人間を襲うという身も蓋もない感じ(だからこそ画期的なんだけれど)と比べれば、本作はそこにオカルト色を加えていて(ゾンビが変な儀式してたりするし)、いかにも「恐怖映画らしい映画」というか、まあ折衷的な作品になっております。要するに日和ってるんじゃないか、と言われそうですが、そういう中途半端なところがまた面白かったりするわけです(ロメロならこういうのは作らない、作れない)。しかもそこに「害虫駆除の超音波が、死人の蘇る原因なのだ」みたいな無意味な合理性を持ち込んでみようとする、思い切りの悪さ。つまり、オカルト映画とパニック映画を両方やってみました、という訳ですね。スバラシイ。主演の男優のヒゲ面がまた、私にとってはいかにも“これぞ70年代映画のヒーロー”ってな感じで(ごく一部の映画のような気がするけど)、ものすごーくカッチョよい。不自然なほど警察と対立するのも良いし、とりあえず「立て篭もり」をやってみせてくれるのもサービス満点。ただ終わりの方は、何もそこまでロメロ作品(タイトル略)を踏襲せんでもいいでしょうに、とは思いますけど・・・。亜流作品だ、こういうのこそ映画の墓場みたいな作品だ、という批判も当然あるでしょうが(まあ当然ですよね)、わたしゃ結構好きです。
[DVD(字幕)] 8点(2010-04-04 07:51:14)
43.  28週後...
レンタル店に行くと、よくこういう、「ヒット作にそっくりな邦題をつけて、間違って借りさせる」的な三流作品置いてますね。とは言っても、コレは珍しく、正規版の続編。とは言っても、ダニー・ボイルは製作総指揮とかいう名誉職で、監督・脚本はよくからんヒトがやってたりする。『28日後...』はそれなりに楽しんで観たけれど、これは「もっと変な映画かと思って観たら、意外にフツーのゾンビ映画でした」という、意外性が意外にも無かったという意外性によって楽しめたのであって、別に、もう一本同様の映画を観たいとは思わない。「イヤなら観るなよ」と叱られそうだけど、でもですね、レンタル店で「お父さん、遅い」と子供に急かされると、こういうの(続編モノ)をつい手に取ってしまうものなんですよ。ってな訳で。うーむ、ゾンビ襲撃のパニックシーンが、「何かのドアップ」がチラチラするばかりで、さっぱりわからん。とか言うのは、ヤボなんですかね(ヤボでも、言ってやる)。しかしまた一方、ゾンビと市民が入り乱れたところに狙撃兵が無差別射撃をするシーン、これはどうなんでしょ。狙撃兵の目から見て、ゾンビか人間かわからない、という混乱は伝わるんだけど、正直、私の目にも、どれがゾンビかイマイチわかりにくい。こうしうシーンの構成って、狙撃兵からの混乱した観点のほかに、ゾンビと人間を区別できる視点、人間が射殺されてしまう悲劇を伝える視点、ってのが、あってよさそうなものなんだけど。物語は、ゾンビ病の再発と、免疫のあるヒトのオハナシ。あまり新味が無い。またそこに、「家族」とか「父との葛藤」みたいな定番のテーマ(であるが故に難しいテーマ)が絡む、らしいのだけど、これまた何とも浅い。オマケみたいなもの。とか、ボロクソなんだけで、でもやっぱり、「大都会を舞台に、よくこんな映画撮ったなあ」という感動については健在、いやむしろパワーアップしており、その点におけるファンタジー性に関する限り、本作も十分に楽しめたなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2009-12-02 03:35:05)
44.  マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾
まったく羊頭狗肉の邦題で、中身は完全にジジイの人情ドラマなんですけどね。まあそのヌルさが結構心地よかったりもするのですけど、クライマックスの“800発の銃弾”までが、立て籠もりの緊張感もなくヌルヌルとヌルかったのが、これはどうも居心地が悪かったりする。それでも、さまざまなお約束(レオーネ風の顔面ドアップとか。銃で撃たれただけでショベルカーみたいなやつが爆発したりとか)に、クスクスと失笑交じりの笑いをもらしつつ、まー、それなりに楽しかったかなあ、と。ただし、ガキにエロいことさせるのは羨まし過ぎるので、約0.2点の減点だあ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-14 22:10:32)
45.  SAMURAI
(↓さすが皆さん、ちゃんと「先生」と呼んでますね)無責任極まりないご先祖サマにご無体な事を言いつかってしまった倉田先生、しかし慌てず騒がず、とにかく渋い! さすがは元Gメン。男の哀愁、孤独、なんだかそういうイイもの一切合財が先生のお姿から立ち上っております。さてさて物語は例によって訳のワカラナイ方向に進み、舞台はフランス、謎の組織の魔の手が、先生の娘(?)の元に忍び寄る。いや全然忍び寄ってませんね、いきなり大立ち回り、ジムでの死闘! 雑魚キャラどものマーシャルアーツ全開のアクションに、ついつい期待は膨らむ、倉田先生はこの後、もっとスゴイ技を見せてくれるのではないか。いやいや先生ももうお歳を召していらっしゃるから、アクションは控えめではないか・・・・。先生は言わば神様のようなヒトなのだから、神様を試すようなコトは本来は考えてはいけないのです。でも心配・・・と思いきや、飛行場での刺客の襲撃! 先生の蹴りがトイレのドアをブチ破った瞬間、心の中で、涙が出た(笑)。素晴らしい体のキレ! まだまだ、あと50年くらいはイケそうでっせ。とか言いつつも、物語はさらに訳のワカラナイ方向に吸い込まれ、最後はほとんどギャグに走って、ハイ、オシマイ。ちょっと残念。教訓としては、「ただでも強い敵が、さらにパワーアップしたら(例、武器を手にする。二人に分裂する)、そろそろ映画はオシマイという合図」ですね。
[地上波(吹替)] 6点(2007-08-17 16:44:14)
46.  ウィスキー
この映画に含まれる教訓と言いますと、「合コンでは大抵、幹事以外のヤツがモテる」という、我々もよく経験するアレですけれども(笑)。久しぶりに弟に会うにあたり、雇い人の女性に妻の振りをして欲しいと頼む男。こんなアブノーマルな、ある種オイシイ設定を、惜しげも無く極めてノーマルに淡々と描く、その味わい。エピソードの積み重ねと言うよりは、シチュエーションの積み重ねとでも言いますか、事件というほどの事件もない進行。それぞれのシーン、それぞれの状況で、それぞれの言動が交わされる中に、主人公たちの心境が何となく浮かび上がってくる。いくつかのシーンは、映画の中で何度か繰り返し登場したりするのだけど、それが、特に映画の前半と後半で、意味合いに差があったりする。特に印象に残る、主人公たちが一緒にエレベーターに乗り、互いに向き合わず、こちらの方を黙って見ているシーン。構図としてのインパクトも確かにあるけど、それより何より、この構図が映画の中で繰り返されること、そして前半で登場するこのシーンと、最後近くに現れるシーンで、二人の気持ち、二人の関係が明らかに異なっていることの面白さ。同じような映像でも緊迫感が全く異なっているのが、さらに印象的です。また、決して明るいオハナシでは無いのだけれども、それでいて、映画を通じ、背景に登場する調度のカラフルさが、映画にどこかユーモラスな雰囲気を与えてもいるように感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-08 19:04:50)(良:1票)
47.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
いやはや満腹感の味わえる一本。腹持ちがいいかどうかは別ですが(笑)。埋蔵金(!)を狙う男たちの物語の縦糸に、南北戦争という背景の横糸が絡み合い・・・ん?待てよ、どっちが縦糸でどっちが横糸なのかな? それはともかく、その両者が絡み合い・・・ん?いやいや、絡み合いってのもちょっと違って、どっちかというと、両者の対比、ですね。いわば規律の象徴のような軍隊、これに対し、縦横無尽に好き勝手する3人のアウトロー。内戦下という状況の影響を受けて、3人の金貨争奪戦も紆余曲折、物語はダイナミックに進む(迷走する、とも言う)が、最後に行きつく先は、まさにお約束のクライマックス、三つ巴の決闘へ。決闘前の張り詰めた空気、それは、国を二分した「戦争」という世間の騒ぎなどどこ吹く風、誰も見届ける者もいない、墓地=円形の決闘場で、3人だけの世界、しかし圧倒的なエネルギーがぶつかり合う世界。実にしびれるクライマックスです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-04-28 17:42:48)
48.  夕陽のガンマン
以前は、リー・ヴァン・クリーフのマジメくさった顔を見て、ついぷぷっと噴きだしたりしたもんですが(←失礼な)、最近ではそんなこともなくなりました。いやはや、馴れとはおそろしいもの(←ますます失礼な)。しかし、クライマックスの決闘シーンは、馴れるどころか、観るたびに興奮度が高まります。シビレる。ジーンとくる。まさに病みつきになる映画。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-11-08 22:38:15)
49.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
(←ネタバレ無しのつもりですが、未見の方には何がヒントになるかわからないので、一応。) 社会派サスペンスと思わせて実は、いわゆる「新本格派」風ミステリの要素が濃い作品。そもそも、「監督=アラン・パーカー」ってのがすでにミスディレクションになってますね、ますますこりゃ社会派映画だろう、と思って観ちゃいますから。冤罪を訴える元大学教授の死刑囚と、真相を追い求めるレポーター、残された日数はあと4日。まあ確かにこの設定自体、現実社会では考えにくいけど、映画の題材としては、結構盛り上がる。一日一日が刻まれていくこの映画の構成、うむ、こりゃまるで『インデペンデンス・デイ』のように実に安っぽい、じゃなかった、実に盛り上がるぜ~。正直、最後の最後のオチは、すでにその前のシーンでほぼ示唆されているので、余分な説明かとも思いましたが、これも最近のミステリのお約束、しっかり納得して見終わってスッキリいたしましょう・・・。で、結局、この映画はどういう映画かと言うと、「社会問題を土台にしつつ、また人生の悲哀なども絡めつつ、謎解きの魅力と驚きに満ちたミステリ映画です。死刑問題への賛成・反対の立場を声高に主張したイデオロギー映画ではなく、あくまで娯楽性を貫いていますが、その中において、死刑問題の実態の一端を垣間見せてくれる映画でもあり、観終わった後で、これをきっかけに一度、死刑というこの難しい問題について、話し合ってみるのもよいのではないでしょうか」 ←うひょ~ 血迷ったか、>ワタシ
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-14 23:02:18)(良:1票)
50.  キングダム・オブ・ヘブン
モーレツな合戦シーン、いやはやご苦労さまでした。でも、「この合戦シーンを盛り上げるには映画の長さはこのくらい必要だナ」「じゃあ脚本をもっと水増ししないとナ」「でもネタがないナ」みたいな感じがして。スペクタクルシーンを見せたいというのが目的なんだったらもうちょっとドラマをまとめてよ、とか、ドラマを見せたいんだったらこのハデな合戦シーン本当に必要だったの?とか、でもこのイビツさもまたそれなりにオモシロかったりするんだよなあ、とか色々無責任なことを考えてしまうわけですが。映画はもっともっと、「理不尽」でよいと思うぞ。冬木を見倣え(←誰だよ)。
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-02 22:34:56)
51.  WATARIDORI
空を駆け巡る鳥の姿をまざまざと目にし、我々は何を思うか。美しさに惚れ惚れしてもいいし、自由な姿に憧れを感じてもいいし、あるいは「美味しそう」、かもしれない(じゅるじゅる)。いずれにせよ、圧倒的なインパクトをもつ映像世界である。これを実現するには、とてつもない苦労があったであろうことが偲ばれる。例えば、海上を飛ぶ渡り鳥が、通りかかった船に舞い降りる。空中のカメラは船上へのカメラと切り替わり、これは間違いなく自然な渡り鳥の姿をそのまま捉えた映像ではなく、まさに編集のなせるワザ。しかしこのようなアプローチだからこそ、我々は鳥とともに空を飛び、鳥と共に船に「舞い降りる」、その感動。この映画は、確かに、ひとつの稀有な映像体験には間違いない。そしてこの「ドキュメンタリ風作品」は、渡り鳥のもつ「宿命」によって環を閉じ、そのとき、この生き物たちに敬意を感じずにはいられない・・・それにしても、鳥ってのはよく喧嘩するなあ、そういうトコだけは人間によく似ているね。(ついでにもう一言。傷ついた鳥がカニの群れに襲われるシーン、あのカニの種類は、実は“WATARIGANI”だった、というオチは、いかがでしょうか ←つまんね~)
[CS・衛星(吹替)] 8点(2005-11-28 22:19:09)
52.  レッド・サン
「男は黙って、うーんマンダム」という凸凹コンビの珍道中。西部劇にサムライを出したらさぞ面白かろう、と思ったのかどうか。やはり映画始まって早々、「意外と盛り上がってない・・・こりゃ企画倒れか?」という予感がムラムラ。オネーチャンがコマンチに誘拐されるくだりも、「まあ無理矢理盛り上げるためにこういう意味のないシーンを入れてるんだろうなあ」などと思えてしまう。が!実は後の展開に、ほどほどに重要な伏線となっているのでありました。これは驚き、でもそんな当然のことで驚くのもどうかと思うぞ。この映画、アクションシーンはなかなかキマっております。特にアラン・ドロンのガンさばき、「ホラホラ、撮影前にめっちゃ練習してんでェ。しっかり見たってや」という気持ちがよく伝わってきます(そういえば彼自身もまた『サムライ』であったのダ)。さて一方、モーリス・ジャールの音楽、これがまたなかなかの聴きモノ。前半の珍道中での、何とも表現しがたいような、のんびりほんわか超マヌケな音楽から、後半は一転、特殊奏法フル回転のアヴァンギャルド系。いや、実際には、どうもこのテの音楽作りが得意ではないのか、どうにも不器用な感じが否めないヘンテコな音楽なのですが、これが不思議と、この映画にマッチしちゃったりしております。映画音楽、実に深い世界だなあ。あっはっは。
[地上波(吹替)] 7点(2005-08-31 23:39:36)
53.  スパルタンX
それまでのジャッキー映画って言うと、何だか時代がかった舞台設定で、タイトルも「○○モンキー/△△拳」みたいなアヤシイものが多かったのですが(嫌いじゃないけど)、この作品あたりで随分とイメチェン、現代のスペインを舞台にしたカンフー映画という設定がユニークでもあり、一気にジャッキーへの親近感が高まりました。ワタシにとっては記念碑的なジャッキー映画であります。カーアクションは正直言って腰砕けなのですが、格闘アクションは見ごたえ満点。まあ、今でこそ格闘技&プロレス大好きの私も、当時はまだ興味がなく、ベニー・ユキーデという人についても知らずに観てたのですが(今にして思えば、こりゃ紅白歌合戦の裏番組に持ってきても通用しそうなカード、かも?)、まさに「観ればわかる」この凄さ! スバラシイ! 格闘の中にドラマがありますな。何度観ても興奮します。ジャッキー頑張れ、ユキーデ頑張れ。さて、次は「ジャッキー・チェン vs 人食い大統領アミン」でも見てみたいところだナ。
8点(2005-01-22 00:25:02)
54.  トーク・トゥ・ハー 《ネタバレ》 
映画最初の方のオネーさんによる闘牛シーン、ウシとじゃれ合ってるだけに見えてしまい、ちょっとヤバいかも?と思ってしまいました。でも中盤の、オネーさん(の人形)をウシが突っつくところは、なかなかよかったヨ(笑)。それは冗談にしても、映像的に、ファンタジックな部分が(ストーリーの重苦しさを軽減する働きはあるにしても)、ちょっと妥協っぽくて気にはなりましたね。ところで。「レイプ犯はだれか?」これが鑑賞者に与えられた問題である。手掛かりはすべて与えられた。犯人は誰か? ←エラリー・クイーンじゃないっての。ちなみに私はワカリマセン悪しからず。マルコは「ベニグノは無実だ」と言っていたなあ。そうそう、ベニグノは看護の際に彼女の裸を何度も目にするし、体も触りまくり。なのに、どうやら欲情してる気配は無さそう(いや・・・ちょっとあったな)。彼女の裸体を他人の目から隠そうと躍起になったりもしない。彼の彼女への愛情は、彼女に話しかける事で示される(映画のタイトル通り)。むむむ。そういや彼女と結婚したいと彼が発言した時には、すでに彼は彼女の妊娠を知っていた。もしや「彼女が誰かにレイプされた事を隠すため」に、「結婚したい」と言い出したのではないかい??より端的に言えば、彼女を「庇う」ために。ふむ。多分結論は出ませんが(笑)。まあ何にせよ、世間から見れば、「歪んだ愛情」には違いない(でも決して、彼は彼女のために自分を犠牲にしたという訳でもない)。結局2人の人生は互いの生死の転換点においてクロスし、重なりあう事は無かった。世の中、「愛される事」なーんてのは幻想で、「愛する事」しか無いんだよ、きっと。ただそれだけで人と人は繋がりあってるんだよ。うん。
7点(2004-11-06 01:01:48)
55.  蝶の舌
衝撃的かつ感動のラストです。そう、確かに感動のラストなのですが「映画の製作者がこのラストに盛り込んだ『感動』程、今、自分は感動していないんだなあ」とか訳ワカラン事を、観ながら考えてしまったのでした。全編のエピソードが些か作為的に思える部分があったので、このラストにも少し作為的なものを感じずにはいられなかったのです。途中、例えば、唐突に「中国人娘っていいよなあ」とかいうセリフがあったと思ったら、本当に東洋人の若い女性に出会ってしまう偶然。こんな偶然無いよね(無いのは僕だけだったりして)、これは余計じゃないの、と、ちょっと醒めてしまいます。エピソードの一つ一つがちと弱い。弱い代わりにエピソード同士が連関を持っている。悪くは無いけどこれが時に作為的に思えてしまう。しかもそのくせ、なんとなく未消化のままうやむやになってしまう。というわけで、中盤の弱さが最後まで尾を引いてしまったかな、と。しかしグレゴリオ先生の人物像、こればかりはとてつもなく魅力的に描かれていて、肩入れせずにはおれません。あと、私のスペイン市民戦争に関する知識と言えば、オーウェルの「カタロニア讃歌」のみというヒジョーに片寄った状態だったので、その意味からも興味深く観ることができました。現在のスペインの人はこの戦争をどう捉えているんですかね。
7点(2003-11-30 16:17:51)(良:1票)
56.  オープン・ユア・アイズ 《ネタバレ》 
元ネタは安部公房の『他人の顔』ですかねえ。違うか。でも、「顔だち」という曖昧なものに振り回される人間の不安定さ、という点では共通したものを持っており、サスペンスとしてうまく仕上げてます。で最後どうなるのかと思ったら、何じゃそりゃ。『トータル・リコール』か? 不安定な人生そのものが夢かマボロシってか。いっそ、最後は地面に叩き付けられて木っ端微塵になったところで「完」、ってのもまたオツでよかったんじゃ?
7点(2003-10-12 10:39:36)
57.  アザーズ
周囲でも、某作品を観てたから展開読めちゃった、との声を聞きます。みんなすごいね。私はビックリ仰天したんですけど。まず途中のサスペンス感覚は、その某作品よりもずっと上だと感じました。かなり夢中になって観てたので、真相が見えてきた時にはもう、心臓ドキドキもの。と思ったら、それは真相の端緒に過ぎず・・・。いやあ、かなり楽しませてもらいました。
9点(2003-10-12 08:32:31)
58.  ロスト・チルドレン
『デリカテッセン』はさすがに散漫な印象を受けましたが、本作はほどほどにストーリーがまとまってて、親しみやすくなってると思います。その一方で、悪趣味なテイストはちゃんと保たれてます。なんと言っても、特撮がほんとによく出来てますねえ。苦笑しながら観てるうちについ引込まれてしまう映画です。
8点(2003-07-05 21:06:28)
59.  黄金の七人
背景なんかあまり説明しないので、逆に何だか自分も一味に加わっているような楽しい気分になる映画です。思わず口ずさみたくなるトロヴァヨーリの音楽が、テンポのよさをさらに引き立たせます。「七人」と言っても、教授以外の6人は、6人で1つのキャラクターといった感じで、何ともトボけた味があります。後半思わぬ展開に、楽しさ倍増。
8点(2003-06-21 23:00:30)(良:1票)
60.  ザ・チャイルド(1976)
最初に延々続く実写フィルムが、実はあまり効果を上げてないのですが。でも、怖い映画です。子供が怖いというより、子供の視線が怖いんですね。主人公がまず何かを目にして、次にカメラがそれをとらえる、という演出を多用しているので、観客の注意をひきつける緊張感があります(大して何も起らない映画ではあるのですが)。
7点(2003-06-08 14:20:21)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS