1. 誰よりも狙われた男
《ネタバレ》 フィリップ・シーモア・ホフマン、何かこう張りに欠ける姿だと感じたのですが、遺作だったのですね。早逝が惜しまれます。 極々地味な作りですが、資金源を断つという任務の重要さがリアルに描かれており見応えがある良作です。 人を裏切って出し抜くのが生き甲斐のようなCIAの遣り口に私もホフマンと一緒に毒づいておりました。 レイチェル・マクアダムスの落ち着いた作品で一人浮いている感が惜しいところです。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-11 16:49:59) |
2. 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
ダニエル・クレイグ版であることを差し引いてもウェットな登場人物及び筋立てに興に乗れません。今作でも毒物兵器が使われているのに、この星が滅びるのは感染によるものを認識させられるのには更に消沈。歴代脳天気なボンドが恋しく思えた作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2022-05-22 02:10:01)(良:1票) |
3. DATSUGOKU -脱獄-(2008)
ルパート・ワイアット監督デビュー作(脚本も兼ねる)ということで鑑賞。脱獄に至る迄と実行中が激しく入れ替わる作り。追手側の描写が皆無でこのまま成功するのだろうか半信半疑、というか何か違和感がついて回りました。「何か」の答に仰天、ため息が出ました。「猿の惑星: 創世記」に大抜擢されたのも頷けます。製作総指揮も兼ねたブライアン・コックスの熱演もお見事。見応えたっぷりな力作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-30 01:23:03) |
4. 第四の核
敬愛するフレデリック・フォーサイス作品の中で本作は未読。マイケル・ケイン、ピアース・ブロスナン共演と言うことで膨らんだ期待が徐々に萎んでしまったのが残念。原作は面白い(と確信)ので撮り方の問題なのでしょう。モッサリしたケインと動くマネキンのようなブロスナン。細かな心理描写は難しいとしても皆無な脚本。エグゼクティブプロデューサーも兼ねたフォーサイスはこの出来映えにどう思っているのか知りたいところです。 [DVD(字幕)] 5点(2022-03-19 00:28:03) |
5. 007/消されたライセンス
見た目も企みも貧弱な所を残虐シーンで補っている悪役相手に私怨で暴れ回るボンドに全く興に乗れず。若きベニチオ・デル・トロのペラッペラなチンピラぶりに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-09 16:31:06) |
6. 007/リビング・デイライツ
ティモシー・ダルトン初体験。硬軟自在の姿に大いに惹かれました。しっかりした筋立てで目の離せないスパイ活劇でした。ただ、ジェームズ・ボンド像としては何か違和感がありました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-09 00:27:26) |
7. 007/オクトパシー
オープニングクレジットでのルイ・ジュールダンに座り直しました。往年の二枚目色男らしい紳士然とした立ち居振る舞いでありながら、狡っ辛く冷酷な悪役ぶりは期待以上で大満足。手を汚さない彼に絶対服従なターバン姿の手下が贔屓のタイガー・ジェット・シンを思わせる迫力で満足。征服欲の塊な将軍とのスリーショットは悪の枢軸でありゾクゾク。ストーリーがしっかりしていて最後まで結構手に汗握りました。お顔立ち、色気、哀愁、キレ、甚だしく欠けるモード・アダムス(-1点)のミスキャストが実に惜しいところです。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-06 15:53:30) |
8. 007/黄金銃を持つ男
初見、だと思っていたら、車の運河越え錐揉みジャ~ンプは見覚えがありました。テイク1で成功させたというスタントマンに喝采の5点。よくこんな企画が通ったなぁと笑ってしまったスカラマンガという名の乳首3つ男役を引き受けたクリストファー・リーの妙に哀愁漂う姿に1点。脚本演出がマトモであれば名作になっただろうに。残念な迷作。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-05 01:43:42) |
9. 007/ダイヤモンドは永遠に
シャーリー・バッシーによる主題歌が大好きな本作。コケ具合が甚だしい。ブロフェルドの陰謀が曖昧で攻防にハラハラ出来ず、カセットテープの件にどうでもよくなりました。シリーズ出演を辞めるにしても辞めかたが大事。良いものを作ろう≠儲けよう 残念な作品でガックリです。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-12-01 16:31:45) |
10. 007は二度死ぬ
初見。舞台の殆どが日本なのは嬉しいところなのですが、ツッコミどころで埋め尽くされた脚本でのショーン・コネリーが痛々しくて楽しめず、まさかの怪作珍作愚作に呆然状態です。ケン・アダム流石の仕事ぶりに+1点。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-11-22 03:46:16) |
11. 007/サンダーボール作戦
《ネタバレ》 初見。舞台は海洋。制作費をたっぷりかけたアクション巨編という事ですが、手に汗握る場面が一度も無かったのはどういう事なのだろう。高価な器に入った味気ない料理を食しているかのような作品。ラストの大爆発も「あ、そういえば、原爆積んでたんだっけ」あとから気がついた次第です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-16 01:57:16) |
12. 007/ドクター・ノオ
初見。今でも退勤タイムカードに007とあると「!」反応してしまうゼロゼロセブン。ジェームズ・ボンド登場第一作は「アラビアのロレンス」に次ぐ興行成績を上げて後々50年超に及ぶシリーズ化となったのも頷けるものでした。スコットランド労働者階級という出自から断固反対するイアン・フレミングを押し切って起用したショーン・コネリーは、ボンド像を確立させた魅力溢れる姿。帽子を投げる小ネタ、ワールドワイドな舞台、敵に捕まる→脱出する(本作はチョッと安っぽかったですが)→悪の本拠地に乗り込む→ラスボスとの一騎打ち→イチャイチャキスシーンでお開き。スパイアイテムは無いものの、シリーズフォーマットも確立されています。「寒い国から帰ったスパイ」とは違って能天気・・もとい、明朗快活なアクション娯楽作秀作です。 余談ではありますが、「スペクター」の存在を知らしめたドクター・ノオが桂福團治師匠に似ている、あぁ、聴きに行きたい!チケット購入したのは私だけでしょう。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-12 13:17:46)(良:1票) |
13. 007/ロシアより愛をこめて
初見。生真面目すぎずおちゃらけず。良い塩梅な007作品として肩の力を抜いて楽しめました。 「バルジ大作戦」ヘスラー大佐同様に無機質なグラント役で強烈な印象を残すロバート・ショウもさることながら、クレッブ大佐役のロッテ・レーニャがMIP。最期の悪あがきが痛々しい、もう少し華を持たせてあげられなかったものか・・・同じオバチャンとして思うところであります。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-08 16:37:11)(良:1票) |
14. ダイヤモンドの犬たち
《ネタバレ》 中盤からピーター・フォンダが善人か悪人か分からなくなり混乱したままお開きとなりました。締めの台詞が「地球は狭い」とは。何をふざけた事言うとるんじゃ・・・・以下自粛。 [インターネット(字幕)] 2点(2021-04-28 01:48:14) |
15. 007/ゴールデンアイ
初見。お目当てピアース・ブロスナンのジェームズ・ボンドはスマートなジョークを飛ばす言動に品の良さが漂うのですが、色気が感じられない優等生の諜報員ぶりが物足りません。製作時は冷戦終結で悪≠ソ連のストーリーはなかなかのもので、登場人物も全員個性的。MIPはオナトップ嬢でしょう。名は体を表すという「目立ってナンボじゃい!」のドS熱演はタジタジとなる迫力で、彼女に相応しい最期を用意して欲しかったところです。数々の有り得ないアクションを形にしたスタントチームと制作陣の仕事に惜しみない拍手を贈ります。戦車で追跡シーンに「行け行けー 踏み潰せー」その突破力に大興奮し、お馬さんに大爆笑でありました。シリーズを復活させたというのも頷ける快作です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-02-21 23:38:58)(良:1票) |
16. 魂のゆくえ
《ネタバレ》 孫の30年後の地球を考えさせられる環境問題。環境破壊企業から支援を受けてもの申せないメガチャーチの存在。なかなかに考えさせられます。義憤に駆られ自爆テロで無辜の人ごと教会ごと吹き飛ばそうとする牧師の胸中には付いてゆけず、大切な人は巻き添えに出来ないところは当然であると同時に身勝手さを感じます。DVD再生不良かとびっくりしたラストはどう解釈してよいのか。再見してみようかという気にはなれない作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2020-01-28 16:38:01) |
17. ダンケルク(2017)
《ネタバレ》 監督十八番の映像表現によるダンケルクの戦いを描いた本作。立っているだけのケネス・プラナーを始めとして33万人救出の感動が何一つとして湧き上がらなかった。凝った絵柄(+1点)のニュース映像であって映画としての面白味が皆無の作品。 [DVD(字幕)] 3点(2019-05-16 16:15:26) |
18. 007/カジノ・ロワイヤル(1967)
007作品でのシャルル・ボワイエに期待を寄せたのですが。「まだか、まだか」と思っているうちに終了して愕然。速攻観直して確認出来ました。眼鏡のせいもあるし、オーラが感じられなく残念。「ジョージ・ラフトはどこに出てた?」で更に再見でやっとこさ発見。泥沼に咲いた一輪の蓮の花を思わされたコイントスの姿・崩れ落ちる姿に往年の名シーンが甦ります。イメージが覆りそうな弾けっぷりのデボラ・カー、針で突いたら弾け飛んで行きそうな存在感満点な巨体オーソン・ウエルズ、イメージにドンピシャだったネズミ男っぷりの大嫌いなウディ・アレンが印象に残ります。他にもスターがズラリと居並び、馬鹿丸出しのコメディで共演している事に感心します。超絶駄作にしてある意味貴重な珍作。 [DVD(字幕)] 3点(2019-01-27 23:30:40) |
19. 第七のヴェール
「ある日どこかで」のクリストファー・プラマーとジェーン・シーモアを彷彿させるニコラスとフランチェスカの関係。迫力に圧倒された二度のコンサートシーン(グリーグ:ピアノ協奏曲第1&3楽章、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番第1&3楽章)において、フランチェスカを見守る屈折した男ニコラスの眼差しに、芸術だけではなく彼女も愛しているのが透けて見え胸をかきむしる思いに。ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番第2楽章を弾くフランチェスカへの一緒にいてくれとの必死の懇願が聞き入れられず激昂する姿も切なさで身悶えする。恋敵二人はニコラスに敵うはずもないのだが刺身のツマの如く無くてはならない存在だった。本作で完全に虜となったベルベット・ボイスのジェームズ・メイソンに酔い、クラシック音楽も堪能出来た逸品。赤ワインを買ってきてもう一度最初から鑑賞しほろ酔い気分で3つのシーンを何度も何度も観直してはキュンキュン。映画って本当にいいもんですね。 [DVD(字幕)] 8点(2018-05-06 21:15:16) |
20. 007/スペクター
哀切感に満ちた主題歌に圧倒されるも、プロフェルドとボンドの因縁、プロフェルドの企み等、お話のレベルが曲と不釣り合い。残念。 [DVD(字幕)] 6点(2016-04-26 01:19:27) |