Menu
 > レビュワー
 > あにやん‍🌈 さんの口コミ一覧
あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
 007、コネリーから数えてスクリーンで見たのなんて10本しかなくて、これは面白いって思ったのは『トゥモロー・ネバー・ダイ』くらいで、だからそんなに思い入れはないのだけど(何らかのカタチで全作見てはいるわよね、と思ったけれど考えてみると『ムーンレイカー』と『オクトパシー』は見た記憶が全く無いわ)、でもクレイグボンドはなんか違うのよねぇ、って。粗野でスマートさに欠けていて、作風もヘンに重々しく深刻ぶったカンジで、でも007ってそういうモノ?(しかし唯一全作スクリーンで見ているのがクレイグボンドだわ)   で、今回、ダラダラと長いし、ベラベラとセリフ多いし、ジマーの音楽うるさいけど、それでもQが作った秘密兵器関係とか、敵の秘密基地とか、往年のシリーズのニオイを漂わせていて、まあ音痴というか色々な要素の密度が薄めながらも、らしくなったんじゃない?と思ったそばから何やらかしてるのやら。   ボンド殺しちゃダメでしょ。   いやね、だったらせめてもう少しマシな花道を飾らしてあげなさいよ。何あの、ギャグみたいなスペクター全滅は、出来損ないのレクター教授みたいなブロフェルドは、ボンドの浅はかな行動の数々は、敵基地での緊迫感の無いドタバタは、しみったれた敵ボスは、そして実質的にそのボスに敗北しちゃうボンドは。  今はもはやセクシーなボンドガールとの駆け引きが成立しない時代だからボンドみたいなのは死ぬしかないでしょ?って事かしらねぇ。恋人と娘を出してそれを守る、っていうのを大義名分というか盾にして。でも残念な事に楽しい、良かったのはキューバでのカッコいい女エージェントとの共闘シーンだったのよね。   007は時代との齟齬をきたしまくってきたシリーズって気もするのよね。世界情勢の変化に対応しきれないアナクロで荒唐無稽なお話、みたいな。正確には時代に合わせようとしつつ007っていうブランドを適応させきれなかった、みたいな。で、それを時代に寄せようとしたクレイグボンドが正解だったのか?っていうと、それはそれで疑問に思ったりもして。だって娯楽映画なのだから。   虚しいキモチで映画館を後にする007って、アリなのかしら? アタシは無しだと思うわ(ショボくて虚しい、ってのがありはしたけど)。まあ『女王陛下の007』が存在していて、それのオマージュをきっちり出してきてるワケだけども、エンドロールでその淋しいキモチを反芻をしているって、なんかねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2021-10-10 22:50:24)(良:2票)
2.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
 見る前にはノーラン作品のレビューに毎回書く事を、今回はさすがに書かずに済むと思いました。何しろノーラン作品には珍しく上映時間が1時間46分と短尺ですからねぇ。   IMAXの大きな画面と、いつもより増し増し状態の音響(大手がホンキ出すと音響設備はともかくスクリーンはさして大きくなくイマイチ暗い立川とかチッタとかはあっちゅー間にカスむっていう)で描かれる大迫力、臨場感たっぷりの戦場の世界。CGをあまり使わず(そこそこ使ってます)、実写で描く事で生まれる空気感、空間感覚のリアリティ。  んでも、それもこれ見よがしに全編こってりとノーランの俺様っぷりを見せられ続けると、早々にゲンナリしてきます。   物語性を排除して、ひたすら状況を描いてゆく作り自体は特に問題がある訳ではありません。時系列が入り乱れる作り自体にも問題はないでしょう。問題は、そうしてみせるだけのノーランの実力が本当のところ、どうなのよ?ってトコかな。  とにかく臨場感、迫力、そればっかりで作られたソレには意外なほどに顔が見えてきません。顔つーか表情かな。役者の顔のアップ自体は散りばめられてます。映画にとって重要な要素ですからね。でも、そこに当たり前のおざなりな表情しか見えない、つーか肝心なシーン、肝心なカットで顔逸らしてないか?みたいな。ほんの脇役の眼光まで捉えまくるスピルバーグとは決定的に違うところ(スピルバーグ映画はだから物語的にどうでもいいオッサンの表情がいつまでも頭にこびりついたりしますが)。  それから、3つの時間軸の違うエピソードがクライマックスの一点に集中してゆく、ハズが、その一点が微妙にブレてない?そのせいで散漫になってない?って感じ。民間の船舶が大挙して現れるシーンでの盛り上がりはあの程度のいいのかしら?みたいな。『ラッキーレディ』での民間船舶勢揃いシーンを見習いましょう、って。   全編見せ場の連続っぷりはアトラクションのようで、だけどさすがに1時間40分も続くアトラクション乗りたいとは思いませんわね。スペースマウンテンとカリブの海賊とホーンテッドマンションとセンター・オブ・ジ・アースとタワー・オブ・テラーとレイジングスピリッツを休み無しでまとめて1つで乗りたいか?ってハナシ。思考感覚麻痺させて「凄い体験した」って思わせたいのかなぁ?って感じ。だったら次は上映劇場に炎や熱風が出る装置でも仕込んだらいいわ。ノーランってひたすら即物的な監督よね。   元々ノーランが合わない私(マイケル・ベイと同次元の人と思ってます)、このノーランの俺様節をコッテリと見せられる映画に、結局は今回もまた毎回書くフレーズを書かねばなりますまい。  「長いよ、ノーラン。」
[映画館(字幕)] 6点(2017-09-10 17:04:28)
3.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
【ネタバレ注意:鑑賞後にお読み頂いた方がいいと思います】   『1』から『4.0』まで全て先行上映で見ていて、今作も初日に(今回は先行が無かったので)勇んで見に行ったのですが・・・   ※もはやアレをジョン・マクレーンだと思う方が難しいです。一般の犠牲者を大量に出したって構わないって姿勢はただの凶悪なハゲおやじ。それ、ニューヨークが舞台でも同じようにできた?   ※これまでのシリーズが全て2時間超なのに今回はタイトな98分、単に見せ場の数が少なくなってスケール小さくなってますって状態なんですよね。話は『4.0』の前半45分くらいに『3』のラストくっつけたようなモノ。画面もシリーズ初のビスタサイズって事で縮んじゃったし。この程度で『ダイ・ハード』の看板ぶら下げちゃうのもねぇ。『小・ハード』とか『ダイ・ソフト』とかでいいんじゃない?   ※「親として間違ってた」ってセリフを立ち聞きする事でドラマが成立する、なんて考える脚本家がそもそも残念な存在なのかな。   ※クライマックスのオチの映像を予告編やテレビCMで流しちゃう配給会社は最低ですけど、そもそも見せ場がソレしかないような状態なのも事実なワケで・・・。   ※つーか、大きな二か所の見せ場がどちらも同じネタです、ってどんだけ芸無いの。ヘリ相手に落下。どちらも平面的な縦スクロールアクションでファミコンのゲームみたいですよ。『忍者くん』か? 『うる星やつら ラムのウェディングベル』か?   ※『1』の魅力って小物なの。色々な小道具・小ネタに通った血がドカーン!って一大事と対比されてスリルやサスペンスやドラマを生んでたの。靴とか、フォトスタンドとか、クマのぬいぐるみとか、クリスマス柄のテープとか、ロッカーに貼られたヌードグラビアとか、生垣の植物のトゲとか。  だけど『2』以降はそれを軽視しちゃって、そしてこの作品で行くとこまで行っちゃった、とにかく壊したり爆破したり殺したりすればそれでいいんでしょ?って。  いやそれならシュワでもスタローンでもラングレンでもヴァンダムでもセガールでもベレンジャーでもリーアム兄さんでもいいんだってばさ・・・
[映画館(字幕)] 4点(2013-02-17 00:04:09)(良:1票)
4.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
震災によって日常が簡単に崩れてしまう事を実感し、原発事故によって放射性物質に怯え、国に国民を安心させる能力が無く政治が国民を欺いているようで信用できない、何を頼り、何を信じて生きていけばいいのか見えてこない、そんな今の日本人の心に合っているような内容の映画でした。正義の味方とは何ぞや?と問うた時の1つの答えが描かれます。法の番人でただ人々を救ってくれるだけの便利な存在に限定されるのではなく、人々の正しさを求める意志を喚起させるもの。無関心でいる事、自分だけのために生きる事から脱却し社会形成への参加を示唆する、そんな奥深さを持った作品でした。もっとも、映画そのものはやや歪な感じが。これまでノーラン作品ってクドくて途中で飽きちゃって仕方なかったのですが、今回は2時間44分しっかり楽しめました。でも、その長さを以ってしても大急ぎのダイジェスト状態。切り過ぎのせいかカットが繋がらずに1シーン内で時間が飛んでしまっている箇所が散見され、登場人物は生身の人々まで含めて神出鬼没、一方で他のエピソードが流れている間、殆ど動かなかったと見受けられるキャラ続出。詰め込み過ぎですね。重層的に描く事で(それは反芻される空と地上と地下のモチーフにも象徴されます)世界の成り立ちを表しているのだと思いますが、層の一つ一つは扱いが軽く薄べったくなってしまった感もあって。アクションをいっぱい盛り込んだ娯楽映画にこれだけの要素を織り込んでいるのですから上手い作品ではあるのですが。蛇足ですがこの映画で初めてアン・ハサウェイをイイと思いました。まあ「ああいうキャラなら誰でも手放しで喜んじゃうクセに」って言われたら反論できませんが。
[映画館(字幕)] 7点(2012-07-27 22:01:19)
5.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 
『シンドラーのリスト』コンビが神様だなんて、なんかの冗談かね?って感じだったり、元々オリジナルは設定だの物語だのではなくて、ハリーハウゼンの創り出した世界の独自性こそが作品のアイディンティティーだったワケで、それを今の「横並びで何を描いても同じですよCGワールド」にしちゃったら、なーんの意義もないんじゃないの?と思ったり。結構眠い映画です。『パーシー・ジャクソン』と思いっきりネタカブリしてるし。キャラが沢山出てくるのですが、みんな存在の意味も見せぬままにどんどん死んで、思い入れもなく退場って状態で。ポロポロいなくなっちゃうの。展開の超早いゲームみたい。メデューサなんて、オリジナル版の怖さに比べたら全然だし、メカフクロウあれだけで終了だし。あと、2D撮影で後から3Dに加工してるので、一部3Dに不整合な画があって目がおかしい?って感じる部分が。んでも、クライマックスのクラーケン戦だけは3D効果と独特な視覚効果とハデな音響とで、まるでテーマパークのアトラクションみたいで楽しめました。そして、終わってみればそこだけで、全てが既視感だけで組み立てられていた『アバター』よりはほんのちょっぴりだけ面白かったわ、みたいな。なので6点なのです。あれで椅子が揺れたら最高なのにね、と最近立て続けにUSJ、ディズニーシーに行った私は思ったのでした。
[映画館(字幕)] 6点(2010-04-26 13:55:57)
6.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
『T2』はなかったことにしてちょうだい派としては、これが正解と言うか、これこそが1作目の続編、あるいは『T2』の後半部分であるべきだったと思うのです。審判の日を経て、廃墟と化した世界で繰り広げられる人間とマシンとの戦い、ジョンとカイルの出会い。絶望の中の仄かな希望を描いたペシミスティックな物語として成立していた1作目の先にあるのは、当然こういう世界でしょう、と。でも、ここに辿り着くまでが長かったですねぇ。語られるだけの世界ではなく、実際にデジタル技術を駆使して視覚化された、圧倒的スケールの生身の人間とメカとの戦闘、やっと本当に見たい『ターミネーター』の続きが見られたという感じがしました。だけど、そもそも元々円環の次元を描いていた世界なのに、『T2』の、いきなり別レール敷いてみました、って状態から生じた幾つもの矛盾、疑問、それを修復するのに『T3』という存在を噛まさなければならなかったという混迷した展開は、今更ながら、1作目だけで良かったんじゃない?という気持ちも一方で捨てきれなくもないですが。更にこれから先、まだ描くべき事があるの?という感じもありますしねぇ。まだカイルを送り出して以降の完全な未知の未来、戦いの結末がありますか。
[映画館(字幕)] 9点(2009-06-06 20:19:29)(良:1票)
7.  第三の男 《ネタバレ》 
なるほど、映像テクニックは見事。光と影の効果を生かして、モノクロ映画かくあるべき、みたいな感じで。全編を支配するチターの音色も映画に独特な色を与えていますし。まあ、心理的な揺さぶりをかけようとする=画面を斜めにするっていうのを多用し過ぎてる感はありますが(斜めになってる場合の特異性を観察しながら見ていたのですが、どうもハッキリとした区別はされてないんですよねぇ。斜めのショットの場合はそこに描かれている事象は信用ならないですよ、とかいう意味があるのかと思ってたんですが)。問題は第三の男とは何者なのか?っていう謎の部分にちっとも興味を抱けなかった点で、作家がハナっからハリーの人格を盲信しちってるあたりからちっともノレてゆけないとゆー。で、なんかあれこれヒネってあるのかと思うと、そう思わせるばかりってカンジで。名画と言われるこの映画で、第三の男とは?ハリーとは一体何者だったのか?っていうのが、クライマックスのあの逃げまくってるオッサンに自分の中で結びつかねー(笑) 時代ってのを考慮に入れるべきなのか、それとも単に私の読みがめちゃくちゃ浅いのか、まーよく判りませんが、馬鹿な私なりの素直な点を、と。
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-04 21:17:41)
8.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 
前作に比べると遥かに毎度のジェームズ・ボンドに近付きました。お約束がいっぱい復活してますからね。今回思ったのは、ダニエル・クレイグのボンドはショーン・コネリーのボンドへの回帰を目指しているのかな、という感じ。ベッドのオイル美女は『ゴールドフィンガー』のオマージュなのでしょうし、『ドクター・ノオ』に次ぎ、シリーズで二番目に短い尺も、コネリーボンド的(レイゼンビー以降は2時間超が当たり前になってます)。そんな、007映画を見てるという感覚でいられるのは嬉しいのですが(前作では007として見るのが困難過ぎて途中で諦めたような状態でした)、冒頭から前半のアクションシーンでのカメラの音痴さ加減には辟易。何やってんだかワケ判りません。また、短尺ながら間延びして退屈な展開や、前作見てないとちゃんと判らない物語もマイナス、っていうか、前作を見ていながら結構忘れてて、ちゃんと思い出せないままに終わってしまいました。あと、カットバック多用し過ぎ。でも、なんと言っても粗暴な荒くれクレイグボンドは、やっぱりまだまだスマートなボンド像からは遠い気がしてしまいます。結構エージェント姿がサマになってきていますが、映画全体に漂う湿りっ気共々、シリーズを重ねたら、マティーニのように、もう少しクール&ドライな方向へ移行してくれるのでしょうかねぇ。
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-17 21:00:15)
9.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 
1作目の芸が細かいトコ、2作目のスペクタクルなトコ、3作目の舞台がどんどんと移ってゆくトコ、それらをまとめて凝縮してみせたような4作目でした。1作目の絶妙な匙加減には及んでませんが、大味だった2作目、ハンパな印象の3作目をシャッキリ作り直し!みたいな感じで、見ていてとても気持ちのいい映画。細かいところをツッコんでしまうとキリがありませんが(これまでのシリーズの展開をボヤかしてるけど、あれだけ情報に強い敵なのにジョン・マクレーンをただの一介の刑事としてしか見てないように見えるとか、システムが集中し過ぎていてあまりに単純に見えるとか、ハッカー同士の思考が同じところに簡単に帰結してしまうならば、捜査側だって簡単にそこに行き着くんでないの?とか)、後半のやりすぎイケイケ展開の前にはどうでもいい些細な事に思えます。ここは素直にジョン・マクレーンの極端な究極の運の悪さを楽しむとしましょう、ってカンジ。コンピュータ社会はダメ!みたいな古びた老害ハリウッドの思考パターンから抜け出して、体もアタマも使い様、ってお話になってるのも良いですね。その上バディムービーに親子の物語にアクション、カーチェイス、スペクタクルと娯楽映画のフルコース状態、そしてそのどれもが楽しめる、安心お見事なハリウッド映画。欠点はカメラが動きすぎなのと、つるつるウィリスがなかなかジョン・マクレーンに見えてこなかったこと。
[映画館(字幕)] 8点(2007-06-23 20:44:33)(笑:1票)
10.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
これまでもテコ入れのためのリニューアルっていうのは何度もしてきた007ですが、今回はちょっとリニューアルし過ぎと違います? 世界征服を企む悪の組織も秘密基地もない、とにかく荒唐無稽な設定をなるべく排除した映画になっていますけれど、秘密道具もキザなボンドもラストのラブラブ引きの画も、いろいろと排除し過ぎで今までの007を見慣れた身には違和感たっぷり。映画を見ている間、ずーっともどかしさを感じ続けて、ラスト5秒~エンドクレジットに至ってやっとですよ、ああ、きた!ってのは。映画自体の作りが、わざとそういう風になってるのがまたイヤラシイ。んー、でも私が「ダイ・アナザー・デイ」のところで書いた事と激しく矛盾しちゃうなぁ。私が求めていたのは結局お馴染みボンド映画の世界だったのか?って事になってしまうし。これまでやってきた映画をMを除いてほぼ全部まるっと無にしてニュー・ボンドです、って形にしたのは、やっぱりどうなのかねぇ、と。ミニチュアセットやCGが出てきてバーン!ってやるのはナシで、アクション主体で見せるって点は良かったんですが、ポーカーのシーンなどは駆け引きの面白さそのものはちっとも描かれていないまま、ただたっぷり時間を取ってるばかりで、後にもうひと山見せ場がある分、間延びさせる原因になってしまっている感じがあります。拷問シーン以降のすっきりしなさ加減は、もはやこれまでのボンド全否定?みたいな状態ですし。でも私にとっての最大の問題点はダニエル・クレイグを若き日のショーン・コネリーに置き換えて見てた、って事ですかねぇ。もしこれがコネリーだったら、って。ダニエルはどうしても器小さめ、どうも映画全体が亜流B級スパイ映画風味に思えてしまって仕方ありませんでした。悪役がころころ変わって安定してない、っていうのもB級風ですしね。それにしても、あのお馴染みテーマ曲がエンドクレジットでやっと流れてほっと安心、ってファンサービス程度の扱いなのはどうなのよ?
[映画館(字幕)] 5点(2006-12-03 20:32:40)(良:3票)
11.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
手持ちビデオカメラ撮りによるドキュメンタリータッチ映像は、セルマに寄り添い、やがて観客をセルマの共犯者状態に。納得のゆかない裁判、不幸を全部背負ってみせるばかりのセルマに「なんであんたはそーなのっ!?」とイライラしつつ、虚構と現実の間を行ったり来たりしていたセルマのそれ、が1つになった時にセルマの人生と映画は終わり。後には取り残されて呆然とする共犯者な観客。これって、セルマの自己完結映画なんじゃないかなぁ。いろんな人が出てきて、セルマは人と繋がっているように思えながら、実際にはそれぞれが思い込みや利己的な思考・言動に終始しているワケで、人と人との繋がりに、ある種の絶望っていうか、諦めみたいなものを感じてしまう私。それは監督の自嘲でも皮肉でもあるよーで、かな~りしたたかなモノを感じます。そんな事を色々考えつつも、最大の問題は、私がこの映画と監督が大っ嫌いだ、って事です。ん~、映画的には8点、個人的には1点なので、間を取って、と。
5点(2003-12-10 21:52:50)
12.  007/ダイ・アナザー・デイ 《ネタバレ》 
うーん、「トゥモロー・ネバー・ダイ」を楽しんだ私でしたが、これは楽しめませんでした。なんていうのかなぁ、形骸化されたモノを見せられたような感じ。ボンド映画はこうあらねばならない、みたいな要素をただ羅列しているだけのような。美女ですキザですボンドカーですアクションです・・・って。設定の縛りがキツくて無茶できない、まるで寅さんかゴジラみたい。世界情勢を取り込んでいても、元が007じゃいつも通りでしょ、っていう感じしかしませんしねぇ。あ、要塞決戦がラストじゃないあたりは、いつもとちと違いましたか。CGばりばりな世界でしたけどね・・・。
[映画館(字幕)] 4点(2003-12-09 21:25:07)
13.  007/トゥモロー・ネバー・ダイ
劇場では飛び飛びでしか見てない007ですが、一応シリーズ全部、何らかの形で見ていて、でも、この映画で初めて007を心から「うっわ、面白い!」と思った私(『ロシアより愛をこめて』は名画でしたけど)。この映画、シリーズの他の作品に比べるとかなり簡潔。上映時間はシリーズ中でも短い方で、物語はとんとんっと展開。美女とのキザな絡みもあまりなく、一方でジャッキー映画風なアクションがあって、ちょいと野暮なそれまでの007よりも娯楽度が高かったがゆえに楽しめたのでしょう。うーん、でも個人的に実はミシェル・ヨーの魅力が全て!かもしれず。いずれにしろ007の魅力を今もって全然理解できてない気がして仕方ありません。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-09 21:14:28)
14.  007/私を愛したスパイ
スパイアクションもスパイひみつどうぐセットも充実の、当時のシリーズの中では、いちばん楽しい映画でした。でも、な~んか野暮ったい感じがしちゃったのは、視覚的なインパクトの連続で構成されてるけど、そういうのはハリウッドにゃ敵わない、って感じがあったからでしょうねぇ。物語勝負!みたいなところは、今ひとつのまんま、とゆーかジョーズがバリバリン!と登場しちゃったら、もう物語もナンも吹っ飛んじゃいますからねぇ・・・。
6点(2003-12-09 21:00:22)
15.  007/ダイヤモンドは永遠に
渋谷全線座という、キャパだけはめっちゃくちゃ大きい、だけどボロい名画座で見ました。やたら混んでいたものの、早くから並んでいた私と友達3人は二階席の一番前に陣取れました。しかし、この映画はキチンと見れたものの、もう1本の「ドクター・ノオ」は友達に途中でトイレに行こうと誘われ、気がすすまないながらもトイレに行ったら、立ち見の人がドアの外まで溢れていて中に入れなくなってしまい、結局半分くらいしか見られないまま終わってしまいました。もっともその時の「ドクター・ノオ」はフィルムがズタボロ、ボンドが画面内をワープしまくるという状態だったので、もー全くアタマの中に入ってこないシロモノではありましたが。さて、いい加減、「ダイヤモンドは永遠に」のハナシ。スパイアクション映画としてもスパイひみつどうぐセットオモチャ映画としても中途半端で(製作準備期間がなかったの?)、なんだかボンドも悪役も冴えない映画でした。でも、最大の疑問は、こんな事言っては大変失礼なのですが、ボンドガールは彼女で本当に良かったのでしょうか?
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-09 16:47:45)
16.  007は二度死ぬ
リバイバルで見たのも今から25年以上前の事。いやあ、不思議な映画でした。「オースティン・パワーズ」の元ネタいっぱい、と言うより、この映画自体が「オースティン・パワーズ」状態です。あんな日本があったら、一度訪れてみたいものです。映画としては、007がスパイアクション映画からスパイひみつどうぐセット映画へと変化してゆく真っ最中って感じで、中途半端にバカバカしい、という感覚が目立ちました。まさかこの感覚が、多少の出来不出来こそあれ、35年以上続くとは・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-09 16:36:35)(良:1票)
17.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
もはや出がらしみたいなもので、こんなんだったら何作でも作れちゃうよねぇ、と思いつつ、アクションシーンはフツーに面白く楽しめ(トイレクラッシュ大バトルなんてメジャーなタイトルでやっちゃう度胸がステキ)、だけどラストの対決は呆気なさ過ぎでしょ。もっともっと激しくやってくんなくっちゃ。でも、「2」で『どーなってんの!』と怒った、どこかへ行っちゃった審判の日をキチンと元に戻してくれたので、そこは納得です。やっぱり審判の日なくして「ターミネーター」の世界は成立しないし、語れないでしょうよ、と。
[映画館(字幕)] 5点(2003-11-22 14:32:39)
18.  ターミネーター 《ネタバレ》 
映画を支配する終末感がいいですね。特撮はチャチだし、ストーリーはどんどん先が読めてしまうんですけど、ラスト、どうにもならない絶望に立ち向かってゆくサラの姿が胸に迫ってきます。私としては、ここで終わってくれれば最高だったんですけどねぇ・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2003-11-22 14:19:44)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS