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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2005
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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181.  未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 
全編にわたって趣味が悪く、黒いユーモアがふんだんに。たしかに笑えもするけど、笑ったあとにざらつくような不快感も残る。整形に血眼なオバサンたちは死んだら原型もキープできないほどに切り刻まれ、食事は色のついてるだけの何やらマッシュ状のかたまり。管理史上主義の世界では紙切れが異常な権威を持ち、暖房修理すら許可証が必要なんだとか。うあー、こんな未来像を構築したギリアムの感性には畏れ入る。畏れ入るが、例えば「時計じかけのオレンジ」にワタシは心胆奪われたものであるが、ブラジルの方はまだまだずっと理解可能な世界で、両者のエッジの効き方の違いを大きく感じたりもする。どっちが好きかと聞かれれば、いやどっちも好きというわけじゃないんだけど。
[DVD(字幕)] 7点(2015-07-31 23:37:46)
182.  逢びき 《ネタバレ》 
おそらく、誰の記憶においても“初恋”というのは特別に綺麗で汚れの無い思い出なんじゃないだろうか。それって(多数の人にとって)プラトニックなまま終わったから、だと思うんだよね。で、大人になるとプラトニックに恋する、ということは実に稀なことになってくる。そして美しさを失う。 しかしこの映画、奇跡的な大人の“心のみ”の繋がりを描いて成功しちゃっている。大人になってからかかる はしかは重篤だというけれども。この二人の苦しみもそれは大きいもの。社会性やら家庭やら、色んなプレッシャーに耐えつつ、ティーンエイジャーのように恋をする二人は大変清らかでありました。 “クレアモント・ホテル”の主人公ミセス・パルフリーのおすすめだったこの映画。彼女同様に、品のある佇まいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-29 00:33:23)
183.  ウォルト・ディズニーの約束 《ネタバレ》 
ああ そうなのか。P・L・トラヴァースという作家の人となりを知って、原作メリー・ポピンズの世界がやっと理解できたような気がする。本当に長年のつかえが取れた思い。 メリーは甘くない。「スプーン一杯のお砂糖」なんかでごまかさず、子供に現実を直視させ乗り越えさせる。(E・ワトソンの台詞)この厳しさは父性の強い英国の子育ての伝統なのかと思っていた。しかしトラヴァース女史は意外やオーストラリア育ちなのだった。そしてそこで幼い頃に敬愛する父の苦しむ姿を経験していた。 メリーポピンズの背景である女史の幼少期がしばしば挿入され、おとぎ話の骨格がよりわかりやすく肉付けされてゆく展開は見ごたえがある。そして、それ以上に私の胸を衝いたのはウォルトの、愛の少なかった子供時代の告白だった。「もう疲れた。辛く悲しい風に過去を思うのは。」 ディズニー映画の、幸福や希望への強迫観念めいた迷いの無さがどこから来ているのか判った。 スプーン一杯のお砂糖が人生に必要なこともある。 方向性に違いはあっても、子供たちの良き成長を願う二人が歩み寄った時、もう泣けて仕方なかった。 そして巨大なディズニーワールドを支える、たくさんのトップレベルの才能にも感銘を受けた。作曲、脚本、作画etc。皆全力を尽くして作品に貢献している。バンクス夫人の造型については作者本人よりも深く考察していたほどだ。 偏屈女史をなだめすかしながら、ストレス過重の仕事を完遂したスタッフにも、敢闘賞を差し上げたい。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-22 00:08:23)(良:1票)
184.  アンダーワールド(2003) 《ネタバレ》 
ヴァンパイアvs 狼男って、もう下手するとB級どころかZ級レベルのお粗末なもの見せられたらどうしよう、とちょっと身構えた。大丈夫でした。制作の熱意伝わるBプラス2くらいの健闘作であります。 両者 銃撃戦での幕開け、って代々続く怪物としてのアイデンティティーはどうした、とまず突っ込みたくはなりますが 現代の風景にゴシックテイストを上手いこと融合した画の力強さや、真実を徐々に明かす脚本にすっかり釣りこまれました。いやあ、ワタクシ初めこそケイト側=ヴァンパイアサイドだったのに中盤以降は狼軍団にすっかり肩入れしてしまいましたね。我ながら単純だ。 お人形さんのような美貌のK・ベッキンセール。その表情の乏しさが逆に役にはまるという幸運です。青白いかんばせがリアル・ヴァンパイア。黒レザーの衣装も正解。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-20 23:33:37)(良:1票)
185.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
“戦う白雪姫”のコンセプトの是非は置いておくとしても、その世界観を構築するのにVFXにのみ頼りすぎです。柱となるべきストーリーの広がりやキャラを立たせる役者の技量等、どれも足りていません。やはりヒロインのミスキャストの責任は大きい。K・スチュワートには残念ながら、スノー・ホワイトの資質たる雪のような清らかさ、純潔さを体現するだけの演技力はありませんでした。歩き方すら、姫君のそれではない。 そもそも、脚本自体“殺さない=生かす象徴”のプリンセスとして唯一無二の存在意義を散々謳ってきたのに、先陣切って甲冑まとって戦いに出るというのは矛盾しまくりで、誰も指摘しなかったの、コレ?と首を傾げざるを得ない。オッサンと幼なじみ、と王子役が二人いるのも中途半端に不要な配置です。 ダメだらけのこの映画で唯一、水準以上の仕事をしているのがS・セロン。悪の女王の風格たるや、誰もが評価するところでありましょうが、皮肉なことに周りがポンコツだらけなので彼女一人浮いているという、バランスの悪さにもなってしまっています。 白雪姫のアレンジならば、同年発表の“白雪姫と鏡の女王”の方が良作です。制作の心意気がそちらには込められています。お口直しにどうぞ。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-14 00:26:45)(良:1票)
186.  天使の分け前 《ネタバレ》 
スコットランドの世相は、いろんな映画を観てきたがいつも不景気で大変だ。若者の失業率の高さ、はびこるドラッグ、天気まで悪い。実際、階級社会であるところのかの国で、社会の底の方にいるとそれはそれは這い上がることがキビシイそうだ。わが国と比べて社会構造がずっとシビアなのだと聞いたことがある。 ケン・ローチという人は、そういう苦労している階層の人々に寄り添う作品を撮る監督だが、今作はまたかなりの力技に持ち込んでいて、一種のカタルシスみたいな感興もわきます。 ”自然と無くなる”2%のウイスキーを天使の分け前とは美しいネーミング。たかが酒樽に、とてつもない額を出せる人間がいる。そんな人たちにとっては ほんのわずかの”分け前”を頂いたところで、それこそ天使の采配のうちでありましょう。頂いた”ギフト”を元手に、それぞれが健全な道をゆくことを祈る気持ちでいっぱいだ。 世話になったハリーに一瓶進呈する律儀さ、半分を”うっかり”で失ってしまう奥ゆかしさ、ケン・ローチのこんな演出が好きだ。 ロビーがこの先醸造所で働いて、障害を負わせた相手に少しでも償おうとしてくれればなあ。してほしい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-08 23:32:39)(良:1票)
187.  トランス(2013) 《ネタバレ》 
”失った記憶の中には何があるのか?!”との釣り文句にひかれたけれど、あんまり大したもんが入ってなかったなーというのが率直なところ。マカヴォイが粘着質な暴力男で,女医の催眠術?で絵を盗みましたというオチ。アンタのせいで苦しんだんだから私のために絵を盗んでこい、とはこの女医もケッコーな逸脱ですなあ。それにラストのけろりとした明るさは頂けない。赤い車の女の子が可哀想すぎるでしょうが。 ヴァンサン・カッセルは良かった。色っぽくて。うん。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-04 23:45:46)
188.  ワールド・ウォー Z
はて、一体なんでもはや大物ブラピがこんなありきたりな(失礼)ゾンビものに出んのかな。集客したい映画会社のえらい人に頼まれたのかなーとか想像してたら、ブラピ本人が制作したがったんだとか。マジか。ブラピ、ゾンビパニックが好きだったんか。 なんせお金がかかっている画だなあとは思う。でもゾンビが物量で迫ってくるパターンは”ドーン・オブ・ザ・デッド”で経験済みなので二度もびびらないのだ。 やっぱりこんな映画には(いやすいません何度も)新顔の役者さんが良かったんじゃないかなあ。 ブラピだとなんか堂々としちゃって、「勝つに決まってんじゃん」オーラが嫌でも出ちゃうんだよなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-28 01:15:30)
189.  エイリアン2
エイリアンの一作目は私にとって別格だ。何度観たか分からない。そして二作目も好きだ。エイリアンの全体像が良く見えるから、という理由ではない。前作を上回るべく、物量作戦でいこう、という潔さが成功しているからだ。ヤツらの数もねばねばの粘着度も性質のひつこさも増している。一作目は ああどうしよう、と手に汗握りながらきょろきょろしつつ逃げる。二作目は半泣き絶叫で猛ダッシュだ。素晴らしく良くできた続編だ。 庭でせっせと雑草を取る。狭い範囲の視野からふと頭を上げて周りを見回すと、それはもうおびただしいスギナやらハコベやらに取り囲まれていることに気付く。こんな時いつも脳内でシンクロするのは、2のクライマックスにて巨大巣に入り込んだことに気がつくリプリー、あの場面。しゅんしゅんしゅんと効果音が静かーに響き、ワタシもゆっくりと首を回しておもむろに火炎放射器をぶっ放す、というわけにもいかず、またこつこつと作業を再開するわけだが。つまんないこと言ってすいません。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-25 00:04:00)(笑:1票)
190.  シャロウ・グレイブ 《ネタバレ》 
まあなんて感じの悪い三人でしょう。「何こいつら」と客に思わせる監督の狙いは何だろう。感情を移入させず、完全に傍観させるためかな。監督自身、突き放した視線で描いてるし。 冒頭のルームメイト探しからもわかる通り、性根の良くない三人であるので根が自分勝手な者同士、真の友情なんて育つはずもない。それにしても、こうもむき出しになるとは。おそろしや。さっさと三等分しとけば良かったものを。 会計士くんの奇行を幕開けに徐々にひずみの入る三者の関係、そもそも男2人に女1人というのが友達バランスを取るのに絶妙に難しい配置なんですよね。危うい危うい。女が美女ではない、というキャスティングもバランス重視のためでしょう。欲のために瓦解してしまうわけですが。 オチが意外でした。あ、そうなるの?と単純に驚いた。ダニー・ボイルって人はなかなか皮肉屋なのねと思ったデビュー作。独特な味わいで個性的です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-08 00:16:49)
191.  クローズド・サーキット 《ネタバレ》 
国家謀略に個人が巻き込まれるサスペンス。パターンが従来のものと変わりばえしなくて(証人や弁護士が狙われる・怪しげな上級役人が絡んでくる等)、なんかいまいち。英国の司法制度のなじみの無さもとっつきにくくしている。エリックの抱える個人的な家庭事情もほとんど筋に絡んでこないし、だからどうなのと思うような雑な描き方。防犯カメラの映像がちょくちょく使われるけど、緊迫感を煽るどころか逆に観づらいな。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-06-03 00:09:01)(良:1票)
192.  クレアモントホテル 《ネタバレ》 
見目麗しく出来のよい仮の孫と人生終盤の日々を過ごす老婦人のお話。老年のためのおとぎ話のようでもあります。結局は、若い世代とは生活は相容れない、というビターな側面も描かれているので 甘いだけの絵空事ではありません。 ただ、苦いままの印象はあまり無く、ひとつには主人公のミセス・パルフリーが(多分裕福なんだろうな)品があって身なり・着こなしが素敵で老いの哀しさを感じさせないということにあります。華やかな色合いのコートに合わせるストールの使い方などは、年齢を問わないセンスの良さでした。周辺を取り巻く無害でちょっと好奇心旺盛な同世代の友人らもユーモラスに描かれて場を明るくしますし、なにより偽孫のお芝居が最後まで周囲にバレずに済んだ脚本に優しさを感じました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-06 00:18:03)
193.  ダイアナ
歴史上の人物と違って、ダイアナ元妃の記憶はまだ新しいから、彼女のような超有名人を題材にするのはとても難しい。数々のゴシップとは切り離して、一人の女性と外科医の“純愛”ものとして描きたかったんだろうなあ、ということはわかる。だけど、ダイアナさんのことはまだみんなリアルに覚えていて、特に英国で放映を認められなかったフィルム「ダイアナの真実」で余りに赤裸々な(むしろショッキングな)印象を抱いた人々もまだ多いだろうし、そのイメージを払拭して観賞するのは至難の業だ。 なにより、演技巧者のナオミ・ワッツがやり辛そうだ。実在した有名人を演じるにあたって、上目使いなどの仕草をコピーしなければならないし、しかし映画作品としては“純愛に生きる”新しいダイアナ像を表現することを求められるわけで、結局中途半端な印象を私は抱いたのだけど、まあこれはN・ワッツ一人の責任ではなかろう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-30 00:14:50)
194.  バリー・リンドン
長尺なわりに、話をわざと平坦に続ける印象だ。もちろんわざとだ。主人公は まあごく一般的なレベルのモラルを持った人間で、そこそこ小悪人でそこそこずるく、しかしたまに褒められた行いも人生の中にはある、といった私たち一般人の投影だ。 後世の人間だからといって、バリーの愚かな選択を笑うなかれ。なぜなら私たちも同じだからだ。生きてるうちはバリーと同じ轍を踏み、そのうちあの世で“皆一緒”になるのだから。 あえてドラマチックな演出を排したキューブリックの狙いはそこ。人なんて、皆一様に愚かで、主人公なんかじゃないのさ。偏屈監督の冷徹な人生哲学を感じる一本であります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-29 00:41:06)
195.  ドリアン・グレイ(2009)
ダークな色調もベン・バーンズの美貌も申し分なく、ゴシック・ホラーの画としては及第点ですね。ベンの時代がかった端整な佇まいは21世紀のイケメンとは思えないほどにぴったりと話にはまっています。 ということで眼には楽しいんですが、お話にもうちょっと黒々した迫力がほしいところ。 インモラルな性に爛れるばかりの人生を、「これではイカン」とわずかに残った人間性でもって拒否するドリアンの苦悩こそがメインかと思うのだけど 対悪魔との葛藤もやや淡白でした。せっせと焚きつけたC・ファースが父性全開になっちゃうのもキャラにブレを感じてあまりよろしくないですねえ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-22 00:08:58)(良:1票)
196.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
これは、なかなか。わかりやすい設定でいて魅力的なキャラクターと、勧善懲悪の簡単なストーリー。さして目新しい要素は無くとも、敵役がしっかりしていて主人公を追い詰めるアイディアが色々と活きると、客をノせることができるのだね。スロー効果の麻薬も独特な映像効果をあげています。むごいがキレイ、という。 ドレッド、ヘルメット取らないんだねー。ちょっと期待してたんだど。彼役の俳優さん、それでいいの?誰でも良くなっちゃう気が。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-15 00:32:07)
197.  ワンダとダイヤと優しい奴ら 《ネタバレ》 
モンティ・パイソンのスタッフが関わってるのかあ。どうりで笑えないと思った。モンティとは笑いのツボが全く合わないんですわ。 動物殺し 老人殺し オヤジは裸になるし(誰得)、ケビン・クラインの頑張りは認めるが可愛げが無さすぎてただの変人だ。それに個人的にJ・L・カーティスが美人だと思えない。キリン顔だし変な花柄のワンピというファッションも似合ってないし。この人に男たちがみんな巻き込まれていくというのが、どうにもさっぱり。
[ビデオ(字幕)] 3点(2015-03-31 00:27:59)
198.  華氏451 《ネタバレ》 
原作は禁書という思想統制のオソロシサをテーマにしていると思うのだけど、映像化されると何よりもう視覚に訴えてくる部分が強力で強力で。監督が未来はこうだろうと考えたテクノロジー発展型家電のスタイリッシュなこと、色鮮やかなこと。赤い消防車とちくりポストにくるくる輝くは真っ青なランプ。するすると空をゆくモノレール。翻って摘発された秘密図書館はアナログでノスタルジー溢れる空間。椅子に積まれた本や机の隅のランプシェードの紺色、美しい雑然。さすがはトリュフォーさんですわー、おフランスですわ。 お話は権力側の追い方がゆるくてあんまり怖さを感じないのだが、奇妙に人工的な未来予想図な映画、として印象的です。
[ビデオ(字幕)] 6点(2015-03-04 00:04:14)
199.  つぐない 《ネタバレ》 
いやあ・・、こんな話聞かされても困るなあ。なんて言えば良いんだよう。「ドンマイ」か。 後悔は理解できるし、実際 冤罪での刑務所暮らしは苛酷だろう。でも戦争が始まったのはこの人の悔恨とは別次元の出来事だし。もっと言うと、他人の人生を自分が狂わせたとか思うのはやや傲慢かもよ。密告が無かったとしても、軍医として戦場に赴いてキーラに一度も会えずに戦死していたかもよ?人の人生など、操作できるのは神のみ。前線で、阿鼻叫喚の現場で同胞がばたばた死んでゆく中で昔13の女の子に濡れ衣着せられたことなど、彼の思考の何%を占めていただろうか。 小説の中で二人を会わせて、自分で贖罪だと納得したのなら、まあそれでもいいんじゃない。ただ、観てるこちらはがっつりと疲れた。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-15 23:42:37)
200.  ロリータ(1962) 《ネタバレ》 
規制が厳しかったために、きわどい性に関する描写が無いんですって。そのせいか、テーマのわりに品の良い印象というか、おじさんの単なる悲喜劇にも見える。おじさん本人は大真面目で必死なんだが、なにしろP・セラーズがここでも薄気味悪い怪演をかますし、ロリータも高校生では大人の範疇に入ってしまうしで、少女の無垢さはすでに無いといった有様では「オヤジ気付けやーっ」と客としてはヤジをとばしたくもなっちゃうのだ。 だけど、面白かったですよ。スー・リオンは綺麗ですし、ロリータの可笑し哀しいオカンも存在感強烈。教授はこのオバサンを無駄にいじめて死に至らしめたわけで、罰を食らっても仕方ないのだ。 美少女ロリータのその後といえばこぶ付きの中流(以下?)家庭の一主婦かあ。手に入れたお金も、あの亭主ではあっという間に散財しそう。三者全員、人生がしょーもない所に行き着いたのかと思うと感慨深いですな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-15 01:09:25)(笑:1票)
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