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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2005
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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201.  グッドナイト&グッドラック 《ネタバレ》 
吹き荒れる赤狩り旋風に対抗したメディア、その一箇所だけに視点を据えての舞台劇のような味わい。地味といえば地味。敵と直接対峙してのクライマックス、というありがちな場面も無いですし。 ただ、主人公のTVマン マロー氏の民主主義の理念に基づいた言葉一つ一つがとてもかっこ良いのです。思想の自由を揺ぎ無い信念と矜持を持って淡々と言葉にするエド・マローその人がまんまアメリカの理想の象徴のようでした。デビッド・ストラザーンはハマリ役です。 チャラいイメージのG・クルーニーがモノクロの色彩に意外や溶け込んで味のある脇に徹しているのも斬新です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-03 17:11:16)
202.  グローリー/明日への行進
偉人の伝記ものにはありがちなんですが、これもまた”史実に沿って”制作した教科書映像みたいです。没してからあまり間が空いていない人物は脚色しづらいですから、人間ドラマを派手に盛ることができないのも分かるんですが。キング牧師の人となりについては従来伝えられてきた枠内の造形に留まっており、驚くような展開はありません。 けれど黒人への暴力行為は映像にするとやはりインパクトが大きくて、この作品の意義が多いに感じられます。 キャストではヒールな知事を演じたティム・ロスが出色の出来。この人のキャリアでは一番しっくりきました 個人的には。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-11-02 00:35:40)
203.  スノーデン 《ネタバレ》 
この事件、アメリカの不正義を何が何でも許さないオリバー・ストーンが手を出さないわけがない。CIAのやりすぎ監視システムに個人として疑問を抱き内情をリークしたスノーデン氏の心情を細かく追い、”国家反逆罪”に問いたいCIAの主張をふざけんな、と一蹴。100%スノーデン氏寄りの清清しい描写です。 人の権利を侵害して尚エラそーなアメリカの態度にむかつく国々に匿われて逃亡生活を送るスノーデン氏。彼がラストに元気で登場したのはうれしい驚きでした。 J・G・レヴィットの緻密な演技は見事で、ドキュメント作品としての品位をキープしてますが「起こったこと」をなぞる展開はちょっと起伏に欠ける気もします。娯楽サスペンスじゃないのでまあそこは仕方ないのですが。氏のキャリア前半にあった国家の陰謀によって人生を踏みつけにされたパキスタン人銀行家のエピソードは一市民としては心胆寒々とするものがあり、この手の実例をあと一つ二つ入れてたら、こちらもぐっと盛り上がったのにな、とは思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-25 01:12:53)
204.  リリーのすべて 《ネタバレ》 
ホーキング博士になったり、女性になったりと演技の技術が要請されるE・レッドメイン。で、技巧派の彼はできちゃうんだなこれが。元々が繊細な女顔であるから、今作もすんごい説得力のある仕事をしています。「男装」も「女装」もまあキレイなことったら。 性同一性障害なる知識が全然一般的じゃない時代に生きたリリー、彼(彼女)がいかに辛かったか。涙をうかべて訴えるエディの熱演はその辺りをよく伝えてきますし、傷ついているのは妻も同じで、夫を苦しみから解放しようと一生懸命なアリシアの静かで孤高な頑張りもまた心に訴えるものがありました。妻にしてみれば夫を失うことにもなるわけですから、彼女の複雑な胸の痛みは察するに余りある。ここらの二人の揺らぎも丁寧に描かれていたと思います。 ただね、ちょっとだけ腑に落ちないのが冒頭からの夫婦の描写。初めの方はエディは完全に男性の人格ですよね。夫婦生活もごく普通にあったというのはどうなんだろう。「僕の命」と呼んで妻を抱く、何度か描かれる前半の性描写でのエディは100%男らしくて葛藤が無くて、昔から女だという自覚があったというふうには見えない。ふつう、妻は薄々と気付いているものではないのかしら。いや、なんとも私個人の想像なのですが。そこらへん、ちょっと?と思い続けて観ちゃったな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-09 23:34:39)
205.  ロンドンゾンビ紀行 《ネタバレ》 
年寄りが年甲斐も無く銃を片手に敵と闘っちゃう趣向がほんとイギリスっぽい。じーさんもばーさんも武闘派。特にホーム園長のアラン・フォードのかっこ良いことったらない。ああなるべきだなあ人は。気概が人を作るのだ。ああ、よもや非業の死を遂げるのか、と涙ながらラストシーンを見守りましたが、次の瞬間快哉を叫ぼうとは。いやあ素晴らしい場面でした。 序盤の銀行強盗のくだりは、そうですねちょっと長いかも。メインのゾンビを客は待ってるので強盗が上手くいくかどうかは二の次ですしね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-14 01:22:29)(良:1票)
206.  運命の逆転 《ネタバレ》 
いやあー、やっぱりJ・アイアンズはヨーロッパ貴族系なスノッブを演らせたら天下一品。すごいすごい。この作品がこうも強烈な気色悪さを纏っているのはこの人演じるクラウスの一貫した”得体の知れなさ”のおかげである。ハリウッドアクション映画でTシャツ姿のテロリスト役なんか似合ってなかったもんなあ。グレン・クローズも負けじと富豪の鬱屈おばさんを見事に仕上げてますけど、アイアンズに持っていかれ気味ですね。 真相は藪の中だし、本格的な法廷ドラマを期待するとがっかり必至。圧倒的に不利なクラウスの一発逆転を狙う、大学教授チームの論理も分かりづらい。 豪奢な邸宅のその内側のささくれた人間関係に、お金ありすぎるからだよーとやっかみのこもった感想を抱きながらの観賞でありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-17 23:49:46)
207.  マジック・イン・ムーンライト
曲者W・アレンが少女マンガを撮ってる!どうした年取って丸くなりすぎたのか。 男と女が意地張り合って、本音は惹かれているのに距離をなかなか詰められない。恋敵は女に求婚するし、さあ二人の行く末やいかに、ってひねりの無いラブコメの王道ですな。いつものアレン毒はどうしたんだろう。エマ・ストーンが可愛すぎなのでじじー毒気を抜かれたのか? お話はコリン・ファースも気恥ずかしかろう的にガーリーで甘甘。でも南仏の風景の力は偉大でして、映像がきらっきらで綺麗この上ない。思いっきり純情ぶりっ子しているエマ・ストーンもすんごくキレイ。 アレン好きなら物足りないかもですが、たまにはこんなストレートなのも飲みやすいかも。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-05 23:47:40)(良:1票)
208.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
巻き込み事故型で陰謀に呑まれちゃうユアン・マクレガーが健気な一品。この人はゴーストライターとして一稼ぎしたかっただけなのに、前任者がヤバイ記録を残したが故に狙われてしまう。本人としては別に前首相の戦争犯罪を暴こうとか過去経歴を云々したいとか一切思っていない。このあたりは”オデッサ・ファイル”のジャーナリストとは全然立ち位置が違うのです。さして志の高くも無い、フツーの市民なのだったユアン・マクレガーは。だからラストはなんかこう気の毒なんですけど、でも彼ちょっと必要以上に誰にでも情報しゃべり過ぎじゃないかい?うわーばかだなー、とハラハラしてしまった。最後だって、なぜ元首相のヨメ本人に黒幕ですよねなどと言うのだろう。 とまあ主人公の頭はあまり良くないんですけど、ポランスキーならではの、なんか陰気で良ろしくない雰囲気に満ちみちた映像は観る者を「なんかあるんじゃなかろうか」とぞくぞくさせるに力量充分。加えてピアース・ブロスナンの意外な演技力の高さにも驚いたりもします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-19 23:59:29)
209.  オデッサ・ファイル 《ネタバレ》 
なんとオーソドックスな「THEスパイ映画」であることか。もう少し娯楽に寄った派手な起伏があってもいいんじゃないかな。 キャスティングは良かったです。もっさり気味のJ・ヴォイトがプロのスパイではなくジャーナリストだというのはハマってましたし、元SS役のマクシミリアンが終盤ちょこっとだけの登場なれど堂々たる悪辣っぷりで見せます。もう詰んでる状態の元ナチ将校の張る弁舌たるやある意味圧倒するものがあり、J・ヴォイトまさかの押され気味で、こちらも焦ります。 あと、父親の敵討ちというネタばらしは悪くないとは思うけど、ドイツ人ジャーナリストとしての使命感でもって行動してきたとばかり思ってたわけでこちらは。なんだ私怨だったんかい、と拍子抜けしなくもなかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-30 00:26:18)
210.  黄色いロールスロイス 《ネタバレ》 
一台の麗しいロールスロイスがめぐる3パターンのお話。こんな珍しい構成、初めて観ました。 一話目は凡庸な不倫話で、貴族階級の夫婦のごたごたなど興味もわかない。ジャンヌ・モローが若くてびっくりする。やっぱり口の端が下がっている。 二話目はシャーリー・マクレーン(彼女も若い!)が魅力的。どんどん可愛らしく見えてくるのは、ありゃなんのマジックだろうか。軽いチャラ男のアラン・ドロンもハマリ役。軽いけど濃い、日本人にはできない芸当だ。 三話目はきりりと美しいI・バーグマンの独擅場。「サボテンの花」でも披露してますが、彼女はわりとコメディセンスがある女優さんです。強引にまとわり付いてくる活動家のO・シャリフをうるさそーにあしらったり、爆撃ふりそそぐ中、不機嫌に一人夕食を続けたりと、そこはかとなくおかしみを醸しております。若い頃のメロドラマよりこういう作品の方が好きです。 1:2で楽しめる割合の方が多かったので、まあ損はしませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-13 00:02:46)
211.  パレードへようこそ 《ネタバレ》 
サッチャー政権による炭鉱閉山ドラマって多いなあ。いかに荒療治で、人々の傷も大きかったか分かろうというもの。今作は炭鉱ストの フィールドに何故かゲイの皆さんが加わる。「同じく圧政に苦しむ境遇だから」というのが理由らしいが、このあたり描写あっさりし過ぎじゃないですかね。たまたまTVでリーダーが炭鉱街の苦境を見て、思いつきで行動をおこしたように見える。そんな唐突なことで集団は動くのだろうか。 描写の浅さはそこかしこに感じる。一因としては、誰が「主人公」なのか軸がはっきり定まっていないこと。炭鉱にもゲイ側にもぱらぱらとさわりだけ触れられる人物が多数存在している。群像劇というには各キャラに入り込めるほど掘り下げていない。炭鉱サイドのアンチゲイのおばさんも、ビル・ナイもそれなりに存在感を発しているけど、話の収め方はもやっと不発に終わる。A・スコットのウェールズ人のアイデンティティーのくだりとか、菓子職人志望の青年ん家の揉め事とかはいっそカットでよかったのでは。描ききれてないもん。 実話の強みで、終盤のパレードのシーンはそこそこの盛り上がりを見せるけれども。実話だからなあ。なんかずるいよな。 炭鉱ものは名作が多いので、ちょっと辛口になってしまった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-16 00:07:32)
212.  グランド・ブダペスト・ホテル
きれいな映像に、さっさと展開する良すぎるほどのテンポ、どことなく常識とのズレを感じさせるシュールな感性等、おそらくこの監督にしか作れない世界観であろうと思う。ウマが合うか合わないか、ですな。私はコメディ部分のさじ加減にちょっと乗れなくて、特に終盤の雪山の場面はあまりにカトゥーン過ぎて興ざめしてしまった。それにこんなにもインパクト”強”の有名俳優ばかりってのも話のバランス的にどうなんでしょう。ジュード・ロウが主人公となって話を回してゆくんだな、と誰だって期待するわ。レイフ・ファインズがコメディもそこそこできる、って発見はできたんだけどな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-25 23:31:11)
213.  ダークナイト ライジング
C・ベールはオスカーを獲ったボクサーものの直後だったのかな。こっちは激ヤセだし、T・ハーディは「ウォーリアー」(あやっぱり格闘技ものだ)の後撮りなのかしら。筋肉ダルマみたいで、顔もはっきり出さないしトムとはわかんなかった。 ヒースのジョーカーという強烈なキャラクターが引っ張った前作には及ばないのですが、今作でやっと女優枠にキレイどころを持ってきたのが良かった。だってアメコミですやん。シリアスな心理ドラマじゃあるまいし、やっぱり”いかにもヒロイン顔”な女子の方が画的にすとんと落ちるというものです。ハサウェイのキャット・ウーマンぶりはM・ファイファーに劣らぬシャープな美しさでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-24 18:27:20)
214.  マダムと泥棒 《ネタバレ》 
古き良き英国のコメディですね。中盤以降、急激にブラックな展開になりますがイギリス人って昔からこういう感性なんだな。 もっとも、私は序盤のお人よしの老婦人が連中を信じきっているシチュエーションコメディの方が好み。大男がオウムを追いかけて屋根まで登る、いや登れない、のすったもんだは喜劇の基本。笑えます。できればあのお婆ちゃんは金の出所を知らないまま手元に残る、という筋が良かったな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-21 23:58:18)
215.  僕が星になるまえに 《ネタバレ》 
私は闘病モノが大変苦手でして、かなりの確率で避けてきているのですが、現時点でのマイ・ベストな役者であるB・カンバーバッチの仕事であるならば、と意を決して観賞しました。 余命わずかな人間の諦念、未練、慟哭、そういった感情を推し量ることはとても不可能だし辛いけれど、ベネディクトは感服するほどの役者魂で丁寧にジェームス像を立ち上げていたように感じました。 お話もまた、お涙頂戴で盛り上げようとするような下品さが無く、むしろ淡々としています。中年にさしかかる友人たちの叶わなかった夢だとか、現実と折り合って生活を優先することへの諦めに似た安住感など、それぞれの人生模様が旅の所々で語られます。英国の決して華美でない荒涼で凛としている自然も、ビターな物語に背景としてぴったりマッチしました。 ラストは賛否両論呼びそうですね。ちょっと予想もしなかったので驚きました。個人的にはジェームズの意思を尊重したいとは思う。しかし友人としてあの場にいたら、簡単に割り切れるものではないよなあ・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-11-23 18:34:27)
216.  未来は今
陰謀渦巻くお話ながら、どこかのどかで毒の無いクラシカルな雰囲気。ハリウッド黄金期作品へのオマージュがふんだんに感じられます。童顔で人の好いティム・ロビンスや肩肘張り型女子を演じるJ・J・リーももちろん巧いけど、なんといっても嬉々として悪の黒幕重役を務める御大ポール・ニューマンのノリ方が素晴らしいったら。ほんと楽しそう。 三人の絶妙なさじ加減で軽くコミカルに人生の悲喜こもごもが転がってゆく。終盤近くの、どファンタジーな展開にはびっくりしたけどそれまでの軽快なリズムに身体が慣れているのでまあアリかな、と受け入れられる。 良かったのは天使前社長のことば「失敗くらいで絶望してはいけない。絶望は過去の足かせだ」大変心に沁みました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-22 23:42:13)
217.  ワイルド・スピード/EURO MISSION 《ネタバレ》 
いかに派手にアクションをかますかが焦点になってきたシリーズ6作目、ついには戦車やら飛行機まで参戦してかつてのクルマ愛はどこへやらといった趣きである。 ストーリーはとりあえず脇に置かれているカンジで、観てるこちらも「あれ、今これって何が目的なんだっけ?」と度々思うシマツ。もっともそんな観賞態度でも全体通しては大した支障も無いのがFFシリーズの良いところ。 死んだはずのメンバーが戻ってきて、代わりに二人ほど卒業。ここらへんのキャストの入れ替えって何か業界の力関係が働いてんのかなーといらん勘繰りをしたりもする。個人的にレティって余人を持って変え難いとは思わないんだけどな。 男優陣は各々役割がうまいこと性格分けされているけれど、女優らはキャラがかぶってるのも気になる。外見も性格もそっくりさんがシリーズごとに増えてゆく印象なんですが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-25 00:45:30)
218.  SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁<TVM>
いやー、これは「原典の、19世紀ビクトリア朝でも撮ってみたかったんだよね」というモファットとゲイティスの願い叶っての、脚本家による、彼らとSHERLOCKファンのための内輪向けスピンオフ。新作映画と思って映画館に足を運んだ一見さんは気の毒だ。 シャーロックの意識の現在とマインドパレスを行き来するという設定は、時間が交錯したり工夫もあるけどやっぱりちょっと苦しい。ドラマファンの私でも「苦労してひねり出した脚本だなあ」と思ったもんね。 だからですね、これはシーズン4を待つ間の”つなぎ”の位置づけ。ファンはこれでせめてもの渇きを癒すのです。 だってなんだか、キャストの皆もコスプレに付き合わされているかのよう。台詞までが「僕のヒゲだって挿絵画家のせいなんですよ」とはもう確信犯な脚本。この作品の正しい楽しみ方としては、ベネさんやりたかったオールバックにできて良かったね、とかハドソンさんが一番似合うなあ、とかレストレードのカツラがいまいちねえ、とか いやモリーw、全然男に見えないよ、とか身内気分で眺めましょう。 スープロデューサーがお金がかかると嘆いていただけあって、セットや調度品は凝っていてまさしく「映画レベル」の美術であります。モファットとゲイティスのお二方がはしゃいでいるのも微笑ましい。もちろん遊んでばかりいる二人ではないわけで、世界でも指折りのシャーロキアンで、優秀な脚本家でもある彼らの仕事ぶりの凄さはシーズン全シリーズを通して世界が認めているところ。彼らへの強い信頼が、シーズン4まで辛抱強く私たちを待たせているのです。こんな息抜き作品もご愛嬌。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-24 18:43:00)(良:1票)
219.  ダスト 《ネタバレ》 
たまたま出会った(と言うには過激な演出だが)ばーちゃんから(半強制的に)語り聞かされた昔々の不思議なお話。とらえどころもオチもこれといって無いような個人の思い出話でしたが、なんとなく引き付けられました。 100年前のアメリカ人の兄弟、女を取り合って揉めて、兄はなんだかんだで(省略)情勢大荒れのバルカン半島へ。マケドニア対トルコ軍の戦いに巻き込まれ、命を助けられもするんだけど、さほど恩義を返そうと思い立たないトコが妙に醒めててリアル。 100年後の現在に戻ってみれば、これまたなんだかんだでばーさんの臨終まで付き合った黒人少年はちゃんと彼女の恩に報いるべく、遺灰を携えて希望を叶えるため旅立つのだった。このラストで人の縁というオチがついたようにも感じましたね。全体を見渡しても独特な感性の映画でしたけど、退屈はしなかったし、嫌いじゃないです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-05 00:22:10)
220.  28日後... 《ネタバレ》 
これを一口に”ゾンビ映画”と言ってしまうと誤解を招くような。描かれているのは”対ゾンビ”のあれやこれやでなくて、終末と化した世界で人間のコミュニティはどうなるのか、といった社会学論でした。 見ごたえのあるのは断然前半で、無人という状況をこうまでの迫力でもって描いた画はあまり見た事ないです。広々と見事に寒々しいロンドン。人がいないということの空疎な恐ろしさ。そこへぼうっと灯るイルミネーション、吸い寄せられるような灯。絶望したり望みを持ったり、尋常じゃない状況下での人の心をうまいこと描写している導入部であります。 後半になると人間のエゴがゾンビをおしのけて脅威になっております。統制のおぼつかない軍隊が悪役をつとめます。「女を与える」のが部下を統率するための手段というのも即物的だなあ ずいぶん。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-17 23:51:22)
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