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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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221.  エコール 《ネタバレ》 
蝶のように、人間も変態をします。乳歯が抜けるのが最初の変化。皆さんの身体はもうすぐ第二の変化を迎え、これから毎月数日間にわたってある部分から出血をします。そう、繁殖の相手を見つけるときが来るのです。ここは、あなたたちがそんな大人になるまでを過ごす秘密の場所――。7歳から12歳までの幼き少女たちが集う、森の奥深くにある秘密の学校、エコール。ここでは日夜、大人に孵化する前のイノセントな少女たちが放つ狂おしいまでに蘭麝な芳香を閉じ込め、大切に大切に育てていくのだった。彼女たちの価値を真に知る人々のために……。何かのDVDに収録されていた本作の予告編を見て、そのあまりにもな〝そういう趣味〟の人を狙ったド直球の内容に、そーゆー趣味が多少はある僕としてはもう一目散にビデオ屋さんへと駆けつけ無我夢中で今回借りてきました。冒頭から、惜しげもなく披露される幼き少女たちの神々しいまでの未成熟な裸体に、「こ、このご時勢にこんなの公開して大丈夫なん?」と嬉しいやら不安になるやらで、僕のハートは最高潮にヒートアップ!!なんだけど、そんな興奮は冒頭部分でピークを迎えてしまい、残念ながらその後の展開はどんどんと尻すぼみになってしまいましたね、これ。とにかく何が駄目かって、全体的に画が暗くてばっちいのと、登場する少女たちが皆そろいも揃ってあまり可愛くないってのが、この手の映画にとっては致命傷ですね。監督の「とにかく少女を集めて、彼女たちに純白のレオタードを着せてバレエを踊らせれば、それでゲージュツっぽくなるんでしょ」と言わんばかりの雰囲気ごり押しのやっつけ仕事ぶりに、僕は「色んな意味でなめんなよ!!」と声を大にして言いたい。やっぱり少女の儚い美は綺麗に撮ってこそ、そこに〝もののあはれ〟が映えるのですから。という訳で、僕にとってはなんとも質の悪い映画でございました。それでも、主演少女たちのときおり垣間見せる、その確実に地で魅せているだろう、背徳感MAXの淫靡な魅力には所々でノックアウトさせられそうになっちゃいました。120分の映画の中でトータルすると5分ほどですが、そこだけは大変良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-03 01:19:31)
222.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
ロードオブサリングの感動再び!と勢い込んで観たものの、確かに映画としてはある一定の水準に達してはいるのだけど、さすがに原作のボリュームを考えるとこちらも同じような枠組みで三部作にするにはやっぱり無理があったんじゃ…、と思わせた前作。――今回、続編である本作を鑑賞してみて、そんな僕の懸念は残念ながら確信へと変わっちゃいました。壮大な世界観、世界の存亡を懸けた血湧き肉踊る躍動的なストーリー、個性豊かな魅力に満ち溢れたキャラクターたち…。前シリーズに横溢していたそんな魅力があらゆる面でスケールダウンしちゃってますって、これ。やっぱりスピンオフという位置づけで一作だけですっぱり終わらせちゃうか、それとも90分位の尺で三部作としちゃうか、どちらかにしたほうが良かったと思います。もう、今作の中盤からクライマックスに掛けての半端じゃない「頑張って引き伸ばした感」は観ていて痛々しくさえありました。そして、主人公ビルボをはじめとする髭もじゃドワーフたちにほとんど魅力が感じられないせいでいまいちストーリーにのめり込めないってトコがもう致命的ですね。冒頭から襲い掛かってくる巨大毒蜘蛛の群れだとか樽を活用したドワーフたちの脱出シーンだとか、細部の映像のクオリティの高さは相変わらず良かっただけに残念っす!!最終作が公開されればもちろん観るけれど、うーん、今からちょっと期待薄な予感が…(笑)。でも、一縷の望みにかけて次作を待ちたいと思います。頑張れ、ピーター・ジャクソン!!
[DVD(字幕)] 5点(2014-10-31 19:40:13)(良:1票)
223.  マリーゴールド・ホテルで会いましょう 《ネタバレ》 
マリーゴールドホテルにようこそ。英国式の伝統建築で建てられたここでは、インドでの優雅で洗練されたバカンスを約束します――。亡くなった夫の借金を返すため家を売ったイヴリン、子供のころの親友に会って謝罪したいグレアム、長年の夫婦生活の末に酷い倦怠期を迎えているダグラスとジーン、足を骨折し手術を受けようとしている酷い人種差別主義者ミュリエル、生涯現役を自任しパートナー探しに余念がないノーマン、息子夫婦と上手くいかず家を飛び出してきたマッジ…、人生の終盤を迎えインドの郊外に佇むうらぶれたホテルへと偶然やって来た彼ら。「広告と全然違う。こんなの、詐欺だわ!」当然のようにそう抗議するものの、支配人である若いインド人に強引に説得され仕方なくチェックインすることに。そんな寂れたホテルでいろいろと不満を覚えながらも、みんなで共同生活を送るうちに彼らは次第に第二の人生を謳歌していくのだった。初老の域に差し掛かり、自分のこれまでの人生を見つめ直すことになる彼らのインドでの生活を、洗練された美しい映像と音楽の数々で描き出すハートウォーミングなコメディ作品。ここ最近、ハリウッドでは静かなインドブームが続いてますね。「恋におちたシィクスピア」で有名なジョン・マッデン監督が新たに挑んだのも、そんな若いエネルギーに満ち溢れたインド社会に触れて再び生きる活力を得ていく初老の男女を軽妙なタッチで描いたヒューマンドラマでありました。ただ、ちょっと軽すぎますかね、これ。あくまで個人的な傾向なのだけど、こういう登場人物誰もがみんなちゃんと幸せになって終わる薄味作品ってあまり好きではありません。確かに、映画としてよく出来ているとは思うのですが、「やっぱり人生って幾つになっても素晴らしい!」というこの作品のテーマはちょっと凡庸に過ぎると思います。理不尽で残酷な現実社会に翻弄され人間として壊れてしまった人(インドのスラム街にはそんな人がたくさん居るはずです)なんかを、その片鱗でもいいのでもう少し直視する視線が欲しかったですね。それにこの全編に漂う、いかにも英国風のお上品な雰囲気にもいまいち馴染めませんでした。これはもう好みの問題なのだろうけどさ。
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-22 12:08:20)
224.  17歳のエンディングノート 《ネタバレ》 
末期の白血病を患う17歳の少女テッサ。懸命な治療の甲斐も空しく、とうとう主治医から余命数ヶ月であることを告げられるのだった。深い哀しみの底に沈み込む彼女だったが、それでもなんとか前向きに生きようと死ぬ前にしたいことのリストを作る。「無免許だけど車の運転」「いけないことだけど万引きしてみたい!」「なんとかして空を飛ぶ」「とことん酒を飲んで酔っ払う」「ドラッグだってやっちゃう!」「そして誰とでもいいからセックスをする」…。大の親友と共にそんな刹那的な毎日を過ごすテッサだったが、ある日、障害のある母親と一緒と暮らす青年アダムと出逢う。純朴で心優しい彼に次第に惹かれてゆくテッサ、しかし無慈悲にも彼女の病はどんどんと悪化の一途を辿ってゆくのだった――。過酷な運命に翻弄される17歳の少女の葛藤と青春、そして切ない恋心を瑞々しく描き出す青春ラブストーリー。最初こそ、そんな彼女のいかにもな自己憐憫甚だしい卑屈キャラっぷりにけっこうイライラさせられたりもしたのだけど(テッサが友達と笑いながら万引きするシーンはいくらなんでも不愉快千万!)、それでもアダムと出逢ってからのテッサが様々な葛藤を抱えながらも少しずつ心を開いてゆく繊細な心理を詩的で美しい映像と音楽の数々で描く後半部分はけっこう良かったですね。もうすっかり成長してしまったダコタ・ファニングちゃんが、難病に苦しむ可憐な少女を頑張って演じていて、そこも素直に好感持てました。ただね~、さすがにちょっとベタ過ぎじゃないっすか、これ?実話を元にしたかどうか知りませんけど、このいかにも「不幸な自分に酔いたい若い女の子たちの願望に応えてあげました」って感じの超ベタベタなストーリー展開には、もうすっかりおじさんとなってしまった僕としては観ていてちょっぴり(いや、かなり?笑)気恥ずかしくなっちゃいました。もう少し大人目線なシーンがあっても良かったように思います。よくよく考えたらけっこう悲惨なお話なのにあくまでポップで明るい雰囲気を最後まで維持した、この監督のセンスはなかなか良かっただけに惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-19 00:54:00)
225.  落下の王国 《ネタバレ》 
むかしむかし…、と言っても20世紀初頭のロサンゼルス。郊外にある静かな病院で、左手を骨折し退屈な入院生活を送る幼い少女アレクサンドリアは、同じく両脚を骨折し入院生活を余儀なくされた青年ロイと出会う。ほとんど娯楽などない毎日に退屈しきっていたアレクサンドリアへ、ロイは戯れに即興の作り話を聞かせ始めるのだった。「想像してごらん。絶海に浮かぶ蝶の形をした無人島に佇むのは、弟を殺された黒人奴隷、愛する妻を奪われたインド人、孤立へと追い込まれた爆発物専門家、貴重な蝶を標本にされた生物学者、今まさに弟を処刑されようという仮面の男…、彼ら5人はそれぞれの理由により邪悪な総督オウディアスに復讐を固く誓った男たちなんだ」。ロイが語り少女が耳を澄ます彼らの復讐の物語は、次第に病院内の現実社会へとどんどんと侵食してゆく――。いかにもターセム・シン監督らしい、オリエンタルな雰囲気が濃厚に漂う映像と悪趣味紙一重の極彩色で美しい衣装の数々で描かれるのは、そんな摩訶不思議な世界が画面の端々にまで横溢するヒロイック・ファンタジーでした。確かに、この監督にしか描き出せないだろうエキゾチックな映像美が凄いことは認めますけど、あまりにも我が道を行き過ぎてて、中盤辺りから僕はもうお腹いっぱいになっちゃいました(笑)。それに、「こんな映像を撮りたいんだ!」という監督の情熱が先走りすぎたのか、ストーリーの至るところに「?」な部分がたくさんあって、いちいち映画に入り込めません。「だって、結局はロイの即興の作り話なんだもん」って言い訳されてもさー、こういう荒唐無稽なお話だからこそ(映像だけじゃなく)脚本の細部にまで拘って欲しかったです。観る者を圧倒するこの唯一無二のエキゾチックな世界観が好き!って人の気持ちも分かるのだけど、昔から僕はこの監督とはあんまり相性がよくないんだよね~。うーん、5点、ごめんなさい!
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-02 21:54:32)
226.  危険なメソッド 《ネタバレ》 
「人間は、男も女も真面目な人もちゃらんぽらんな人もじいさんもばあさんも子供たちも、みんなみんなセックスしたいがために生きとんねん!!」という身も蓋もないリビドー論を確立し、近代における精神疾患治療を飛躍的に向上させた、偉大な精神分析学者であるフロイト(ちょっぴり独断と偏見入ってます笑)。彼の忠実な弟子でありながら、考え方の違いによりのちに袂を分かつことになるユング。精神疾患を患い、そんなユングの患者となる若く美しい女性ザビーナ。長年にわたる彼らの三者三様の愛憎とプライドと性衝動が複雑に絡み合う心理ドラマ。かつてグロ映画界の巨匠として名を馳せたものの、最近はなんだか分かりにくい良く言えば芸術的、悪く言えば退屈な作品ばかり撮っているクローネンバーグ監督、史実をモデルにしたという今作もそんな例に漏れず、最後まで淡々と続く作品でありました。うーん、せっかくフロイトとユングという魅力的な題材を扱っているのだから、そんなシニカルな理論を生み出した彼らの隠された人間的な部分に焦点を当てるとか、最初は患者であるザビーナが回復するにつれて次第に妖艶な魅力を発揮し周りの男たちを狂わせていくとか、あるいは人間の性の深淵をシュールに描き出すとか、そんな他にはない突出した演出が欲しかったですね。過去のクローネンバーグなら確実にそんな方向に作品を仕上げただろうに、そうしなかったのはこれがあくまで史実を元にした作品だからか、あるいは彼が単純に歳取っただけなのか、残念ながら僕は後者としか思えないんだよね~。うーん、最後まであまりにも淡々と続くため、僕にはちょっぴり退屈な作品でありました。おっぱいちょろ出しキーラ・ナイトレイのお尻ペンペンシーンに+1点!
[DVD(字幕)] 5点(2014-05-30 20:59:18)
227.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
ニコラス・エンジェル巡査、カンタベリー大学を首席で卒業、次に入った警察訓練学校でも実習で優れた才能を見せ、卒業試験ではトップの成績でバトン賞を受賞、輝かしい経歴を引っ提げてロンドン警察へと赴任すると、献身的に地域社会に奉仕しすぐに人気者になったばかりか、高度な車両運転技術も習得、あらゆるクラブ活動へも積極的に参加し、体力テストで行われた100m走では警察記録を更新、そして満を持してエリート武装班に配属されると、そこでも八面六臂の活躍をみせ勇敢賞(なんやそれ?)を受賞、過去1年で9度の特別表彰を受け、検挙率では断トツの1位、勤務中の名誉の負傷は3度、最近襲われたのは12月、犯人は何故かサンタの格好をした泥棒(知らんがな!)、目にした犯罪はたとえそれが立ち小便であろうと路上で寝てるだけの酔っ払いであろうと決して許さない、そんなあり得ないぐらい優秀でクソ真面目(失礼!)なエリート巡査が当然のように周りの同僚や上司からウザがられ、クソ田舎(失礼!)へと左遷させられたことから巻き起こる騒動を描いたドタバタコメディ。最近観た「ショーンオブザデッド」というゾンビコメディ映画がすこぶる面白かったので、同じ製作陣で作られた今作も期待して鑑賞してみました。うーん、ちょっと期待が高すぎたからかそこまで笑えなかったかなー。僕が、ゾンビ映画にはかなり思い入れがあるものの、警察映画にはそこまでということもあるんだろうけどね。ショーンではどうしようもない駄目男を演じていた主人公が今作では、“超”が幾つも付くくらいのエリート警官って設定も面白いけど、やっぱり彼は“馬鹿”が幾つも付くぐらい駄目男のほうが合ってると思う。それにちょっと時間が長いところも若干気になりました。相変わらずのやり過ぎグログロ描写とかは良かったけどねー。うん、これはもう完全に好みの問題っす。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 07:59:45)(良:1票)
228.  ビトレイヤー 《ネタバレ》 
ロンドンで暗躍する、天才的な犯罪者スターンウッドを過剰なまでの情熱でもって追う刑事マックス。ようやく逮捕の機会に巡り合った彼は、上司の命令を振り切って丸腰のまま深追いしてしまう。だが、案の定そんな無謀な行動は返り討ちに遭い、逮捕どころか脚に障害が残るほどの重傷を負う羽目に。3年後、失意のなかに生きるマックスの元に、スターンウッドの息子が怪我をした状態で空港で発見されるという情報が舞い込んでくる。3年前の無念を晴らすために、パートナーであるサラと共に行動を開始したマックスだったが…。そんないかにもオーソドックスな犯罪ドラマだと思って観ていたら、中盤、マックスとスターンウッドが愛する人を殺されるという事態に直面し、追う者と追われる者、刑事と犯罪者、傷を負った者と負わせた者という、お互いの立場を超えて協力し合うという熱い展開にはなかなか惹き込まれました。ただ、いかんせんそこに至るまでが長過ぎる。ブルーを基調としたセンス溢れる映像とかスローモーションを多用したシブい演出とか光るものは多かったけれど、そんな冗長なストーリー展開に難ありでそこまで楽しめませんでした。うーん、残念。この監督の次回作に期待ということで。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-29 22:12:33)
229.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 
僕のこよなく愛する『エターナル・サンシャイン』の監督作ということで、ずっと借りたいと思っていたのだけど、毎回ビデオ屋さんに着く度に「あれ、あれってどんなタイトルだっけ?ま、いっか。今度借りよー」というのを繰り返してずっと延び延びになっていた今作、今度こそ忘れないようにとタイトルを書いたメモを手にようやく借りることが出来ました。誰がつけたか知らないけど、この邦題、それっくらいセンスが無いと思うんですけど!(僕の記憶力が悪いだけかもですけどね笑)で、肝心の内容ですが、確かに全編に横溢する映画愛は良いとは思うのだけど、うーん、ちょっと主役のお馬鹿コンビにあんまり魅力を感じなかったかなー。それにストーリーの重要な鍵となるあのジャズシンガーのこともいまいちピンとこなかったし。まあ面白いとは思うんですけど、わざわざビデオ屋さんでメモを手に「あれを借りるぞー!」と意気込んでまで観るほどの作品ではありませんでした。残念っす!エターナル・サンシャインはやっぱり奇跡の一品だったのかなー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-19 13:44:16)
230.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
これ、もう「ダイ・ハード」ってタイトル付ける必要ねーじゃん。綿密に考え抜かれた精緻なビルの設計図のような脚本が素晴らしかった一作目の魅力はもはや見事に枯れ果て、喫茶店でテキトーに書きあげた脚本をそのまま一度も推敲することなく映画にしてみました感MAXな作品でありました。親子の確執も、街で車をガンガン暴走させて銃をぼんぼん撃ちまくって挙句の果てに自分の車が潰れたら他人の車をぶんどって(何も悪いことしてないのに殴られたドライバーの方、ご愁傷様です)、「暴れまくってスッキリしたから仲直りしよっか」ってどれだけ頭悪い親子やねん!!それに、ブルース・ウィリスとCGにお金掛け過ぎたからか、息子役の俳優の華のなさといったら…。でもまあ、ブルース主演の凡百のアクション映画としてみれば、ぼちぼち楽しめると思います。
[DVD(字幕)] 5点(2013-11-27 10:02:45)
231.  くるみ割り人形(2009) 《ネタバレ》 
せっかくのクリスマスの夜なのに家でお留守番をすることになった少女メアリー。不貞腐れながらも伯父さんから貰ったくるみ割り人形と共にベッドで眠っていたら、突然、その人形に話しかけられ、そして夢とも幻想ともつかないネズミに支配された王国へと迷い込んでしまう。という、いまどきディズニーだって創らないだろう、何処にも新しい部分の全くない恥ずかしいくらい超オーソドックスなメルヘンファンタジー作品でした。こういう作品って、現実から幻想世界へと移行する描写が肝となるもんだけど、この作品はその部分がとにかく弱い。くるみ割り人形と一緒に部屋のドアを開けたら、クリスマスツリーが大きくなっていて部屋の天井もなくなってて、ただそこを登っていくだけって安直過ぎるって。それに魅力的な登場人物がほとんど居ないってところがもう致命的。ピエロとドラマーなんて完全に普通のおっさんじゃん(笑)。こういう作品を観ると、いかにティム・バートンが才能に満ち溢れた映画作家なのかが実に良く分かる。でもまあ、お金をたくさん集めて頑張って良い映画を創ろうとした監督の情熱(センスはないけど)と、ナチスという歴史的汚点のメタファーとしてネズミ軍団を描こうとしたところ(成功してないけど)は好感が持てたので5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-27 19:54:17)
232.  もうひとりのシェイクスピア 《ネタバレ》 
誰もが知る文豪シェイクスピアの遺した数々の名作群が、実はとある貴族が匿名で書いたものだった、という大胆な仮説と、王位継承を巡る愛憎渦巻く政治ドラマを絡めて描いた宮廷絵巻。シェイクスピアとは全く無縁の、お馬鹿アクション映画界の巨匠ローランド・エメリッヒが、突然こんな正統派な文芸作品を創ったということで、ちょっと興味を惹かれて思わず鑑賞しちゃいました。まず、現代のニューヨークの劇場から始まり、そのまま中世イギリス社会へと移行したかと思うとそこからさらに5年前へと溯り、そこからまたまた40年前へと大きく溯るという「なんじゃそりゃー!」な冒頭部分にびっくり。そして、誰が誰だか分かりにくい登場人物たちが織り成すいつの時代のどのエピソードなのか皆目つかめないシーンの数々に辟易。ようやく話が分かってきたのは1時間以上経ったころ。さすがにこれは映画としてはマイナスでしょー。あと、こんなにドロドロの人間ドラマなのに、なんだか全体的に薄っぺらい印象なのはさすがエメリッヒ君だね。それでも「いつまでもお馬鹿映画の巨匠だなんて言わせないぞー!」と頑張った感はひしひしと伝わってきたので、努力賞ということで5点あげる。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-26 21:55:29)
233.  The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 《ネタバレ》 
ビルマ独立の英雄を父にもちながらも、平凡な生活を英国で営んでいたアウンサンスーチー女史。母の病を機に祖国へと戻った彼女は、祖国が直面する理不尽な現実を目の当たりにし、次第にその身を賭して民主化運動へとのめり込んでゆく。ミャンマーの民主化に多大な貢献をした実在の女性の半生を描いた伝記作品。確かに、ノーベル平和賞授賞式での息子のスピーチを古ぼけたラジオで必死に聴く姿や、ずっと支え続けてくれた夫との死別のシーンなど、現実の重みがあるからこそ印象に残るのだけど、なんだろう、このそこまで胸に響かない感じは。自分なりにそれを考えてみたのだけど、やっぱりそれは登場人物の誰にも人間らしさを感じなかったからだろうと思う。そんな理不尽な現実に家族が引き離されたのだから、子供たちはもっと嘆き苦しんだであろうに、そして所詮は赤の他人のために自分たちを放り出した母をもっと憎みもしたであろうに。夫ともそれこそ離婚すら考えるくらいに口喧嘩もしたであろうに。そんな剥き出しの人間の感情のぶつかり合いの果てに、そんなシーンがあるからこそもっと多くの人の心に響くのだろうと思うのに。どうして、そんな理不尽な現実の前に泣き叫ぶような人間の感情をちゃんと描かなかったのだろう。いや、描けなかったのだ。そんな最近の彼の作品に通ずる軽さが、良かれ悪しかれリュック・ベッソンという監督の今現在の才能の限界を示していると僕は思う。
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-08 23:21:02)
234.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 
とある医術革新によって、人間の平均寿命が100歳を超えた世界。しかしその裏側では、ただ臓器を提供するためだけに生まれてくるクローン人間たちという残酷な現実があった。世界から隔離された寄宿舎学校ヘールシャムのなかで、クローンであるキャシー、トミー、ルースという3人の若者たちもまた、普通の人間と同じく恋をし、悩み、傷付きながら青春を過ごしていた。だが、卒業とともに過酷な運命はそんな彼らを容赦なく呑み込んでゆく――。カズオ・イシグロの、そんな儚く絶望的なお話なのに何故か読み終えたあとは切ない気持ちにさせてくれる原作が大好きだったので、映画化された今作もかなり期待して鑑賞してみました。でも、DVDに記された収録時間100分という情報を知って、「あの濃厚な世界をたった100分で大丈夫なのか!?」と一抹の不安を覚えながら観始めたのだけど、残念ながら僕のそんな懸念は見事に的中してしまいました。何が不満かといえば、原作では3分の1を占めていたヘールシャムの描写が大幅にカットされてしまったこと。おかげで彼ら3人の関係がいまいち分かりづらく、後半の展開にまったく活かされてこなかった。もっと長くなってもいいから、原作の美点であるヘールシャムでの今にも壊れそうな主人公たちの瑞々しい青春の日々ををもっと濃厚に描いて欲しかったですね。そしたら後半の、自らに課せられた使命感と愛する人と共に幸せになりたいという誰もが願う平凡な希望との狭間で葛藤する彼らの心理がより浮き彫りになったであろうに。詩的で静謐な雰囲気は上手く表現できていただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-10 10:44:42)
235.  少年は残酷な弓を射る 《ネタバレ》 
腹を痛めて産んだ自分の息子が、成長するにつれ、とてつもなく残酷な怪物となって母を苦しめる…。というなんとも後味の悪い嫌な映画。でも、そんな映画が嫌いじゃない自分としては、冒頭からの〝なんだかとてつもなく嫌なことが起こりそう〟という思わせ振りな雰囲気にずっと期待して観ていたのだけど、残念ながら途中からただ不快なだけの退屈な映画になってしまった。恐らく、意図してなんだろうけど、息子の学校生活や最後の凶行を一切見せないという演出は、個人的に失敗していると思う。そのもっとも観客が興味を持っているであろう部分が、最後まで何も分からないままだから、なんともしまりの悪い映画になってしまっている。残念。でも、時系列を行ったり来たりする演出が冴えていたのと、主人公の女優の抑えた演技が見応えあったので、5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-07 01:34:46)
236.  マチェーテ 《ネタバレ》 
グラインドハウスという優れた企画映画のなかで恐らくしゃれで作られたであろう、架空映画の予告編を本当に大真面目に一本の映画に仕上げてしまいましたな作品。僕は昔からこのロドリゲスのいかにもお下品で猥雑でお馬鹿でエロくって、それでも最高にクールな映画が大好きなのだけど、さすがにマチェーテを主人公に一本の映画にするには無理があったのではないか。途中までは確かに無茶苦茶面白いのだけど、後半はちょっと失速気味。それにマチェーテのキャラが濃すぎて、ちょっと周りのキャラがかすんでしまったのも残念なところ。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 16:39:13)
237.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 
僕の大好きな映画の続編なんだけど、期待していた分、ちょっと残念な出来でした。だらだらと続く冗長な退屈な映像は見ていて辟易だし、前作で神々しいまでの魅力を放っていたジョディ・フォスターは出ていないし、ゲイリー・オールドマンもいまいち地味だし。やっぱりリドリー・スコットって僕には合わない(エイリアンだけは大好きだけど)。最後の脳味噌ソテー・シーンだけはインパクトがあったのでぎりぎり5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-08 17:51:49)
238.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
エンタメ映画としてのセオリーがいまいち分かってない人が撮ったような作品。伏線やら心理描写やらの肝心な部分がすっぽり抜け落ちているから最後までいまひとつ盛り上がらない。あの狩人の殺された妻とのエピソードを回想シーンとかではさんでいれば、あの魔女の弟との対決がもっと盛り上がるはずなのになぁ、もっとスノーホワイトが狩人に心惹かれていく丁寧な描写があれば、もっとあのキスで目を覚ますシーンが盛り上がるはずなのになぁ、とか。それにしてもシャーリーズ・セロンは相変わらず綺麗で、完全にスノーホワイト役の女優が負けている。「いくら年を取ったからとはいえ、まだまだそこらのただ若いってだけの小便臭い女優なんかには負けないわよ!」と言わんばかりの迫真の演技は凄かった!ってこれって演技じゃなくて地じゃないの(笑)そんな彼女に敬意を表してプラス1点!
[DVD(字幕)] 5点(2013-04-18 15:33:35)(良:2票)
239.  アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 
キューブリックも年取っちゃいましたね、往年の傑作群をこよなく愛する自分としてはなんとも残念な作品。キューブリック作品の美点は、深淵なテーマを圧倒的な映像美とセンス溢れる音楽で描き出す手腕にあるのだけど、この作品にはそれがない。ただ裸が溢れているだけの退屈な映画に仕上がってしまいました。残念。
[DVD(字幕)] 5点(2013-04-10 13:52:06)
240.  ロリータ(1962) 《ネタバレ》 
テーマのわりには、キューブリック作品なのに凡庸な印象。当時の社会情勢がそれを許さなかったのか、あのナボコフの原作が放つ強烈な気持ちの悪い毒のような雰囲気が全然描かれておらず、肝心の少女ロリータにも中年男を惑わし虜にさせる妖美な魅力も感じられない。キューブリックにしては普通の作品でした。
[DVD(字幕)] 5点(2013-04-10 12:19:08)
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