1. 戦慄の七日間
《ネタバレ》 英国首相に核兵器製造中止を宣言しなければ一週間後にロンドン市内で核爆弾を爆破させる。脅迫状を送りつけたのは国の機関の核兵器研究者教授。マッドサイエンティストには見えないが、マトモじゃない感が滲む教授。物足りなさを感じた淡々とした(過ぎる)立ち居振る舞いですが、ドキュメンタリータッチな作風にはこれで良いのかも。 老女優とトリクシーが印象深い存在でした。 理路整然とした特筆もののロンドン市民疎開大移動。 1945年8月から5年後の製作にエキストラ及びリアルタイムで鑑賞した方は恐ろしさを感じたのでは。 結末は予想出来たものですが、手に汗握る程の緊迫感が無かったのが残念ではあるものの、アカデミー原案賞獲得が納得の掘出物の一品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-29 00:16:20) |
2. 求むハズ
《ネタバレ》 ヘンテコな邦題でソフィア・ローレン、ピーター・セラーズ、ヴィットリオ・デ・シーカとくればドタバタギャアギャアコメディを想像して乗り気無く鑑賞。アラステア・シム、デニス・プライスも出てるのに、ちょっぴり期待。この時代のイギリス映画というのに気づき座り直す。ローレンのギャアギャアぶりは抑えめながらもイライラッ、相手をするセラーズ(インド人医師・・・インドって、ついこの前・・・)の石部金吉具合が彼以外に出せない味わいで、こちらにもイライラジリジリと。 バーナード・ショーの原作だという起承転結が見応え満点。デ・シーカが自分の店を持ちたいというシーンが人の価値観幸福感について考えさせられる印象深いシーン。 展開での重要シーンにもれなく顔を出すアラステア・シムも魅力たっぷり。デニス・プライスもやっぱり素敵。これにて一件落着な結末が心地良し。 特筆もののローレンのファッションショーさながらがらの着こなし+1点にいちいち惚れ惚れと。衣装担当はピエール・バルマンでありました。 観て良かったと心底思える快作です。 [DVD(字幕)] 9点(2024-03-27 20:05:44) |
3. ピンク・パンサー4
前作からリセット再起動したかのようなハーバート・ロム登場に目くじら立てる事も無く。 ダイアン・キャノンが良いアクセントとなっていました。 ピーター・セラーズ不死身っぷりに大いに楽しめましたが、本作2年後に亡くなられたというのにしんみり。 スタントを立てたとしても命を削っての出演だったのでしょう。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-18 02:10:19) |
4. ピンク・パンサー3
《ネタバレ》 タイトルロールでの名作パロディが楽しくてリプレイタイム。最後はバスター・キートンだと思いますが作品名は? 本編はダイヤは登場せず、プッツン極限で主役と見紛うハーバート・ロムによるムチャクチャでござりまするなお話。 007チックなお城内部のセットを始めとして結構お金もかかっていると思われます。 突然のオマー・シャリフ登場に喜んだのですがほんのチョイ役で残念。 レスリー・アン・ダウンの中途半端な役どころも残念。 我等がピーター・セラーズ、心臓病を抱えていてドタバタシーンはスタントが演じていたそうですが、城に乗り込む爆笑シーンを筆頭に楽しませて貰えました。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-18 01:51:10) |
5. ピンクの豹
シリーズ第1作。デヴィッド・ニーヴンとクラウディア・カルディナーレの異色な組み合わせ。滲み出る上品さはお二人ならではですね。ロバート・ワグナー、キャプシーヌも洗練されています。そしてそしてのピーター・セラーズ、異質な存在感ですが流石に大人しめ。作品全体も大人しめで物足り無さがありました。 オープニングの音楽とアニメーション、リアルタイムで鑑賞された方には衝撃だったのでは。作曲者・製作者共に天才です。+2点 [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-18 01:01:37)(良:1票) |
6. カーツーム
クレジットのローレンス・オリヴィエ、ラルフ・リチャードソンに期待特大。最初、ゴードン将軍がオリヴィエかと思ってましたが、いや違う、将軍はチャールトン・ヘストン、じゃあ何処に出てる? もしかしてマフディなのか? 画面止めて眺めても別人にしか見えず。史実を元にした力作ではありますが、興味を持てない話でのメリハリ無い展開が退屈だったハズレ作品で残念。狡っ辛い人物を存在感たっぷりに演じたラルフ・リチャードソンに加点。 [DVD(字幕)] 5点(2024-02-10 02:10:54) |
7. The Son/息子
ニコラスの心の闇は両親の離婚によってもたらされたのか、それ以前だったのか? 赤ん坊を洗濯機に放り込むのではないのか、怖かったのですが杞憂に終わりホッとしたのですが、 やりきれない結末が堪えます。 [DVD(字幕)] 6点(2024-01-08 02:24:46) |
8. 逆転のトライアングル
序盤は何が言いたいのか分からずリタイア寸前。 客船、無人島と舞台が移るにつれ、何となく分かってきてどうにかこうにか完走。 常軌を逸した薄汚いシーンはハナシに何の必要があったのか不快さしかありません。 人間皆平等主義は脳天気であって格差はあってしかるべき、ただ、日常において比べるのは他人ではなく、 昨日の自分、過去の自分かと思っているので、お話的にも退屈でした。 [DVD(字幕)] 4点(2024-01-08 02:17:53)(良:1票) |
9. 荒野の千鳥足
ドナルド・プレザンス目当ての鑑賞。 全編を覆う飲んだくれの小汚いザマが観てられない。 今は撮影不可なカンガルー狩りも酷い。 プレザンス? 同様な小汚さにガックリ。 40年ぶりにフィルムが発見されての上映だとか。 見つかって良かった・・・とは思えない作品でした。 あぁ、残念 [DVD(字幕)] 2点(2023-10-23 16:48:04) |
10. その土曜日、7時58分
かなり頭悪そうなハンク、多少はマシながら似たり寄ったりのアンディ、マトモそうに見えてマトモじゃない父親チャールズが織りなす泥沼劇にウンザリ。名匠、名優が集っていながらも何じゃこりゃな作品でした。残念! [DVD(字幕)] 4点(2023-10-23 11:07:54) |
11. 丘
軍事刑務所の存在を初めて知ることに。四六時中 left right left right わめき声が鬱陶しいと共に監督の英国に対する冷ややかな視線を感じます。刑務所ものとして他愛ない話で、顔面鬼瓦で熱演する(+1点)ハリー・アンドリュースに鉄槌が下るのを待っていたのですが・・・ 何じゃそりゃな結末に呆気にとられたところです。 [DVD(字幕)] 5点(2023-10-07 17:54:13) |
12. ロビンとマリアン
全編を覆うモッサリ感に萎える。極め付けが決闘シーンで目を背けたくなるお遊戯会のような立ちまわり。 テッパンの題材で名優をキャスティングしても演出がぶち壊しているトホホな作品。 [DVD(字幕)] 3点(2023-10-01 03:19:23) |
13. マーベラス
70歳とは思えないマイケル・キートンの観るに堪えるアクションシーンに拍手。加えてマギー・Qへの仄かな思い(何でやねんとは思いますが)を表す演技は流石。お久しぶりなT-1000のお姿が嬉しい。何がどうなってるのか今思い返しても良く分からないストーリーが残念。そこを差し引いても、まぁまぁ楽しめた作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-09-19 16:52:06) |
14. ナバロンの嵐
《ネタバレ》 「ナバロン」という単語以外知識無く鑑賞。 ロバート・ショウ、ハリソン・フォード、エドワード・フォックス、フランコ・ネロ、リチャード・キール、バーバラ・バック、カール・ウェザース・・クレジットに「ホントに?」リプレイタイム。奇蹟のようなキャスティング。 無理筋に感じた橋の崩落を初めとしたあまり緊張感が無いお話ではありますが、各人の存在感を楽しめた娯楽作でありました。 MIPはエドワード・フォックス。ジャッカルを思わせる言動の渋さに魅入りました。 「ナバロンの要塞」も観ることにします。 [DVD(字幕)] 7点(2023-09-16 23:38:57) |
15. テロリスト・ゲーム<TVM>
核爆弾を列車でイラクに運ぶ。ソ連将軍陰謀の理屈がイマイチ分かりません。クリストファー・リーは良い感じでしたが。 ピアース・ブロスナンはアレクサンドラ・ポールに美味しいところを持って行かれて今一つでありました。 やはり2発目がね・・・・ずっこけました。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-09-03 06:24:54) |
16. その男ゾルバ
《ネタバレ》 クレタ島の老若男女が観るに堪えない下劣さで、いくら何でも死んだ途端に家財道具一切合切略奪してしまうのは演出ですよね。こんな風習ないですよね。アンソニー・クイン、アラン・ベイツが掃き溜めの地でウダウダやってるのも退屈で、締まりの無い失敗でヘラヘラ踊っているのに、気楽にいこうやと励まされるかと言うとそんな気にもなれない何じゃこりゃな作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2023-08-28 00:33:04) |
17. 暗闇でドッキリ
恒例のレンタル理由を忘れた知識無しでの鑑賞。クルーゾー警部ものでハーバート・ロム、ジョージ・サンダース(驚)共演に「当たりかな」盛り上がります。ピーター・セラーズ通常運転はまずまずといったところ。素敵に歳を重ねられたと感じたジョージ・サンダースの鉄仮面ぶりもさることながら、クールなイメージをかなぐり捨てて覚醒したかのようなハーバート・ロムにアッパレと言ってよいのか面食らいました。沢山人が殺された真相結末がクルーゾー警部そっちのけでワーワー語られますが、???でリプレイタイムとなりました。ヘンリー・マンシーニによる音楽はグッドであります。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-19 09:44:31) |
18. 帰らない日曜日
著名な小説家ジェーンの回顧話。WW1後のイギリスで名家の跡取り息子ポールとの身分違いの恋に落ちるメイド時代からドナルドとの恋を経て大成し老境に達した現在。時系列が入り乱れていて ん?となり、再見で あぁそうか となりました。 「全てを無くしたら失うものは何も無い、これから手に入れていくだけ」 彼女の私小説はまずまずといったところ。 お目当てコリン・ファースはオリヴィア・コールマンと共に当たり障りなく、華を添える存在でした。(少し残念) [DVD(字幕)] 6点(2023-08-13 09:48:55) |
19. ショーン・オブ・ザ・デッド
サイモン・ペッグ出演以外の知識無く鑑賞。ゾンビを認識するまでは何となく笑えたのですが、以降はコメディ、シリアス、ホラー共に突き抜けたもの無く退屈で寝落ちとの闘い。沢山出てきたゾンビの中でサッカー少年とビル・ナイにドッキリ。私は本作の客では無かったようです。 [DVD(字幕)] 4点(2023-08-02 01:04:21) |
20. 宇宙人ポール
ET、未知との遭遇、興味なく未見。そんな私でも大いに楽しめた秀作。ポールの眼、その美しさに惚れてしまい、人間味ある小粋な物言いも心地良く点数の全てを。シガニー・ウィーバー・・・色んな作品に顔出してるのが笑えます。 [DVD(字幕)] 8点(2023-07-22 20:29:09) |