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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  セリーヌとジュリーは舟でゆく 《ネタバレ》 
まさに映像で見る「不思議の国のアリス」。アリスの世界観を実写にするときっとこんな感じ。 もっとも、鑑賞の仕方にはコツが必要です。コマや人物らに整合性を求めるととてもツライことになります。わたしも中盤までは訳わからなくて泣きそうになりましたもん。 もう、監督の手に委ねちゃうことです。目にしたもの全部受け入れる。そうしたらお話が頭からキレイに虚実ない交ぜに入れ替わりながら、繋がっていることが分かります。 「入れ替わる」、これ現実でもアチラ側でも発生してて幻惑状態です。なぜ顔が違うのに久々に会う恋人とすんなり受け入れてしまうのか。そもそもジュリーあての電話を取るなよ。セリーヌの仕事をつぶすなよ・・。や、いかん。こんなことを考えてはいけないのだった。ラストを見てごらんなさいよ。もうそれどころじゃないから。 よく笑って元気いっぱいの女の子二人に引っ張られながら、迷宮の探索に行きませんか。なかなかびっくりしますよ。 ともかくも斬新な経験。有無を言わせぬ感性で一本撮りきっていて、こんな映画は初めて観ました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-04-29 22:21:18)
2.  セールスマン 《ネタバレ》 
イラン映画お家芸の人間ドラマに、欧米映画ばりのサスペンス風味をまぶしたような新しさ。近年はどこの国も演出、カメラとも手練れてきて映画作品に国境無し、みたくなってますね。昔の素朴なイランやインド映画が少し懐かしくもあります。 本作は妻の暴行犯探しというサスペンスを縦軸に、微妙に変わってゆく人間関係を織り交ぜていきます。事件前は申し分のない人格者であり教師だった夫がいら立ちを募らせて周囲との関係をじわーとこじらせてゆく様子がリアル。ついには真犯人に対する暴力が、相手が親ほどの高齢なこともあって妻(観てる側も)はドン引き。自らが被害者だけど夫の下す「制裁」には賛成できない、こうも心が離れてしまってはこの夫婦の行く末にはなはだ不安を感じさせて終幕となりました。洋の東西を問わず、どこでも起こり得るような苦い悲劇でした。 ところで、イランって性に厳格なイスラム国家だと思うのですが現実には「娼婦」が存在するのだなあとそんなことにもびっくりしました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-24 23:28:25)
3.  11'09''01/セプテンバー11 《ネタバレ》 
それぞれの監督のお国柄も垣間見えて、興味深かったです。心に特に残った作品を記します。 好きなのはフランス。平時には最大級の悩みを物の数に入らないようなレベルに引き下げる大惨事が無音の世界で起こっている。並行して見せられるその画が、暴力の不条理を訴えているようでした。ああ彼は犠牲となってしまい、手紙を読むことはないのだろうなと察したこちらの読みをさらりとかわしたのも印象的でした。 イギリスはなるほどケン・ローチ。”9・11”は南米ではまた違う日を記憶されているのだよ、と米国の姿勢を問う作風は反骨精神派の監督ならではの切り口でした。米国が圧倒的に被害者と語られる9.11も「なぜ」起きたのかそれまでの世界近代史を眺めるとCIAのしてきたことが無関係であるとは言えないでしょう。アメリカ発の報道によるばかりでない、老監督の視線は大事だと思います。 唯一、”9・11”の事件をメインでなくストーリーの背景に置いた驚異の作品はアメリカのショーン・ペン。老境に訪れた人生の真実はタワー崩壊のその日、光と共にもたらされました。米国人として描くのはやや勇気も要ったのでは、と感じましたが最後のコマ3秒間は圧巻でした。 我が日本からは今村監督のシュールな民話調。「まんが日本昔話」みたいなテイストで私は好きですが。市原悦子さんも出てますし。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-31 17:24:27)
4.  セブン・シスターズ 《ネタバレ》 
設定の斬新なこと、展開の速さと意外性、全てにハイスコアがつく見事な脚本です。人口増(あるいは減)に悩む近未来SFという発想は出尽くした感があるのですが、題材を巧く生かしています。降りかかる危機をさばくのは、一人のような七人のようなヒロイン。まるで分身の術を使っているかのようにも見えるこの設定が、観る者に月~日までの彼女らを等しく応援する気持ちにさせ、だからこそ月曜の行動の意外なことに驚かされるのでした。 ノオミ・ラバスの卓越した演技力が無くては成立しない話でもあります。七人分の人格をきっちり演じ分け、○曜と○曜がかぶるじゃん、と一切思わせなかったのはほんとにあっぱれです。厚化粧なメイクも現実離れした未来感がありました。 これといった伏線を張っていないのもポイント。思わせぶりが無いのですんなりと話に入れるし、瞬く間に疾走しだすストーリーに乗るのは快感です。伏線を回収せずとも(そもそも張ってないので)、深まる謎を明かしてゆく筋立ての妙味。脚本家はかなりのスキルとみました。脇を固める大ベテラン、W・デフォーとG・クローズのハンパない安定感も作品をきりっと締めています。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-09-24 00:04:17)
5.  セントラル・ステーション 《ネタバレ》 
この映画の熱量の高さにすっかりあてられてしまった。ブラジル社会へのカルチャーショックといってもいい。21世紀、この情報化社会になっても映像で迫る”極端さ””すべての物事の濃さ”には一日本人としてただ圧倒されるのみ。駅にあふれる人人人、万引きしただけで射殺され、駅に子どもが一人寝ていても誰も顧みない。代筆屋が商売になる識字率の低さ、臓器売買の闇。まず舞台となるこの社会が容赦ないのですっかり肝を潰された。なんとゆるくないことか。 ドーラは、皆ひどいオバサンだと言うけれど、たぶんかの国では「普通の」平均的な大人なのだと思う。社会そのものがサバイバルな状況では、山といる孤児一人ひとりにかまっていたらキリが無いのだ。 男の子が良い。私が少年にめっぽう弱いということを差し引いても。ジョズエはサバイバル社会の子らしくめそめそはしないけど、そこは子ども、若い頃のジュリエット・ビノシュに似たキレイな顔を時々ふっと曇らせる。ドーラとけんかし、だけど頼りにもし、彼女がへこんだら逆に励ます。ああ泣ける。 まったく予想もつかなかった終盤の展開は素晴らしかった。奇跡的に見つかった暖かな血のつながりと、ドーラ曰く「飲んだくれ」父親のおぼろげな実像。ああ良いラストだった。もうドーラは他人の手紙を投函せずにしておいたりはしないだろう。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2017-01-22 18:18:51)(良:2票)
6.  戦場のピアニスト
150分もの間ひたすら見せつけられるのは、ナチの残虐非道ぶりと一人のユダヤ人の男が逃げ隠れする様。これでもかこれでもか。ナチスの人を人とも思わない鬼畜な様はこれまでも数多のジャンルで描きつくされてきたけれど、ポランスキーの粘着質なタクトは克明にしつこく糾弾し続ける。気分は良くないしドラマの展開も意外性はほとんど無い。このピアニストさん、本当に「逃げてるだけ」なんですもん。けれど、実話の持つ衝撃の大きさ、覚悟を決めたうえでのピアノ演奏の芸術の崇高さ、作り手の「何が言いたいのか」が100%伝わる明確なメッセージ性、やはりどれをとっても一級品の作品であるかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-28 00:23:09)
7.  潜水服は蝶の夢を見る 《ネタバレ》 
難病を扱った作品はやはり見ていてつらいのだけど、主人公の元ELLE編集長の彼の独白がドライで、からりと話が流れてゆく。「子供を見られるのは幸せだ」としみじみ言ったかと思うと、「自分を憐れんでるな、僕は」と自らを客観視する。元妻に愛人へのメッセージを言わせるくだりには、あんたねえ、とこちらが突っ込む余地も与えてくれる。彼の憎めない性格と、想像力の翼にのって波間に遊ぶ海辺のシーンの美しさに救われた。
[DVD(字幕)] 6点(2011-11-20 16:22:24)
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