1. マルホランド・ドライブ
冒頭の女優の事故が意味ありげで実は何にもない、無駄の様で無駄がない。高尚なサスペンスでありながら煙に巻ききらないサジ加減が美味い一品。最初観た時は巻かれたがそれでも登場人物の感情や魅惑的な映像が楽しめ置き去りにはされなかった懐の深さ。禁断の二人の画に釘付けになった事は隠しません。 10点(2004-09-29 02:57:44) |
2. アザーズ
こういう不気味な館のサスペンスは楽しめる。ニコール・キッドマンと家政婦のフィオヌラ・フラナガンの立場が微妙に変わっていく展開がとってもサスペンス。それにしてもニコール・キッドマンの「美」はそれだけで超常現象というかサスペンスというか、いいね。少しだけ彼女の物腰がI・バーグマンのそれにダブって見えた。迫り来る微妙な影・音、劇場・ホームシアターで楽しみたい作品。 9点(2004-03-10 22:45:55) |
3. Z
恐るべし国家権力、その圧力がとてもわかりやすく描かれていた。非常にサスペンスチック。 9点(2004-03-01 21:56:54) |
4. 夜と霧
面白いか否かというのは違うのでとりあえずこの点。頭の無い身体、身体の無い頭、薪と死体が交互に組んで焼く、大量の死体をブルドーザーで穴に押し込む。収容所に強制連行されたユダヤ人達がどんな気持ちで殺されるまでの日々を過ごしたのか考えると、悲惨だなんて言葉で表現もできない。あれだけの残虐非道な行為を実行したカボ達、上の命令だからしょうがないと言ってのける後半でちらりと出てくる罪悪感の無い表情が一番気分悪かった。当時の映像と写真、現在の映像、ナレーションの組み合わせ。 9点(2004-01-20 23:34:15) |
5. 即興曲 愛欲の旋律
《ネタバレ》 19世紀中頃のフランスでの芸術家達の愛欲を描いた作品、と言っても一線を超える愛欲を描写したのではない。作家ジョルジュ・サンドは作曲家ショパンの演奏を聞き恋に落ちる。何とか振り向かせようとストーカー風なことまでやってます。ショパンの親友のリストの愛人でありジョルジュの親友のはずのマリーが2人の鍵を握っていた。ジュディ・デイヴィスの男らしい立ち振る舞いとヒュー・グラントの太陽に当たれないほどのひ弱さがいい具合に調和していた。ジュディがヒューを貪るとこなんてすごく自然に見える。他にも実在した画家や詩人も登場して、其々個性的で助演を好演している。芸術家達の重々しい伝記物語でなく、その中の2人の出会い~相愛をピックアップし、コミカルにさっぱりと見せている。エマ・トンプソンがジョルジュを真似て男装してきたのが痛いのに可愛かった。 9点(2004-01-16 23:02:49) |
6. アメリ
ジャン・ピエール・ジュネはこんな映画撮りたかったんじゃないかな。テンポの良さ、映像の遊びがいい感じ。かわいらしいアメリに良かったねって言いたくなる。感じられる映画。 9点(2004-01-05 00:31:42) |
7. スカートの翼ひろげて
第2次大戦下にボランティアとして農家に赴き働く3人の女性の話。きれいな女性が作業着着るとなおきれいで、美しい背景とマッチしていた。戦後を迎えたラストのキャサリン・マコーマックの「時代がいけなかった、障害が多すぎた」のくだりがいやみじゃなく、すごく素直な言葉に聞こえた。そう感じさせるに十分な内容だった。レイチェル・ワイズの軽そうに見せて実は純粋なとこやアンナ・フリエルのまじめな天然キャラも良い。与えられた環境で一生懸命働き、恋愛も楽しむ。そんな3人の前向きな姿勢が快かった。イギリス舞台のアメリカ映画だなって所々感じた、がそれが逆に良かった。美。 9点(2003-10-31 19:34:59) |
8. ピアノ・レッスン
ピアノを愛する事が彼女を愛し理解する事、それを理解できないスチュワートに不快感、切れて指を奪う彼が許せない、なんて思ってしまう程スリリングな雰囲気にどっぷり。ピアノと沈んだり浮いてきたりと感情を監督にコントロールされた気分になった。ホリーに絡むハーベイ・カイテルの身体が見苦しく決して綺麗とは言えないラブシーンはホリーだけ見る。 8点(2004-04-29 03:14:21) |
9. TAXi
日本のタクシー会社の教育に使って欲しいね、もちろんスピードじゃなくてダニエルのサービス精神。 8点(2004-03-01 21:58:29) |
10. 黄金の七人
オープニングからわくわくする。主題歌がストーリーの軽快さとマッチしていた。7+1みんなが裏切られても悲愴な展開にならない、気持ちのいい娯楽映画。 8点(2003-11-21 15:02:45) |
11. 落穂拾い
現代、流通社会の落穂拾いは浮浪者の専売特許ではない先進国フランス。商品にならない品物、それらを自分なりに利用していく人達、本当の節約ってのは何だろ、地球にやさしい感覚、何となく価値観・プライドを刺激された。アニエス・ヴァルダの暖かさと感性に任せたドキュメンタリー。 7点(2004-03-01 21:43:50) |
12. シーズ・ソー・ラヴリー
現実にこれに近い恋や愛はあるんだろうけど、経験はしたくない。こういう痛い女がSO LOVELYであるのも現実。彼女の考動はガキというか病、2人して精神病って感じ。空回り気味のショーン・ペンの灰汁は余り印象に残らない。トラボルタの痰が絡んだような声のくだりは卑怯だけど笑った。ペン夫妻・残された父と娘3人皆ハッピーエンドで内容に反してさわやかな後味。十八番ともいえるトラボルタのやるせないおじさんキャラはとってもリアル、あの表情・声・仕草、右に出るものはいない。 7点(2003-12-10 20:15:31) |
13. ジェヴォーダンの獣
1764年に実際に起きた100人の虐殺事件の伝説を映画化した。破滅的な革命だった。肝心の獣がチープ、主役クラスが簡単に死んだり蘇ったりしすぎな辺、黙殺すれば割と面白い。 7点(2003-11-16 16:53:54) |
14. 緑色の部屋
悪意の無い主人公の周りを振り回す立ち振る舞いが最後まで受け入れられなかった。 6点(2004-11-21 00:35:47) |
15. ブラック・ドッグ
二輪・普通・大型・大特、各種車両とのカーチェイスは明解で良かった。黒い犬は単なるキーワードに使っただけみたい。ミートローフの最期の襲撃は自分の中でカット。 6点(2004-03-01 22:16:56) |
16. TAXi2
ダニエルF1ドライバーはいつ辞めたんだろ。セクシーなダニエルは今回も面白かった。すでにタクシードライバーであるとこから始まる為、1と比べるとナンセンスなシーンで時間稼ぎしてるようで間延びしてる。やくざの親分・蝋燭、後に着物の女の子2人、この画に赤面した。ジダンのユニフォーム着てたけどルックスはロナウド似、フランス as NO.1。 6点(2004-03-01 21:58:55) |
17. リトル・ブッダ
前半でラマ僧達がアメリカで尊師の生まれ変わりを探すとこが、カルト教団の勧誘のようで気持ち悪かった。後は子供3人で云々とか、なかなかいい話だった。 6点(2004-01-14 18:49:41) |
18. 続・黄金の七人/レインボー作戦
無理に意味ありげなストーリーに仕立てようとしてるのが残念。前作の明快さが吹っ飛んでしまった。ロッサナ・ポデスタの露出度のみ上がった。 6点(2003-11-25 17:05:31) |
19. クリフハンガー
レニー・ハーリン繋がりでダイハード2と比べた。アクション満足。それ以外の点で俳優としての差を実感した。また観たいとわ思わないがそこそこ面白い作品ってことで6点。 6点(2003-10-17 02:48:18) |
20. フィフス・エレメント
ルーク・ペリー・・・背中が寂しいよ。ちょい残念。 6点(2003-09-09 00:08:17) |