201. ブリジット・バルドー/恋するレオタード
先生に女生徒が恋するというのはよくある話だけど、この映画の舞台は音楽学校。ソフィとエリスの迫り方もなかなかだし、個人レッスンと称し自宅に呼び寄せるエリックもまたなかなかのもの。歌の部分の吹き替えはしょうがないが、もっと歌っている表情がほしい。(口を開けているだけに見える) [DVD(字幕)] 5点(2015-01-29 22:35:57) |
202. 楽聖ベートーヴェン
楽聖ベートーヴェンは肖像画のように決して美男ではなかったらしい。それなのに多くの女性たちから愛され、また彼自身も何度も恋をしている。「月光ソナタ」を捧げたジュエッタ、婚約したテレーゼ、「エリーゼのために」のもうひとりのテレーゼ、ダイム伯爵夫人、アントニー・ブレンターノなどなどである。この映画ではジュリエッタとテレーゼしか登場しないが・・・。ベートーヴェンの遺品の中から見つかった不滅の恋人への手紙、不滅の恋人とは誰なのか、昔はジュリエッタ説が有力だったのだが、この映画も・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2015-01-28 21:50:33) |
203. 恋人たち(1958)
ジャンヌ・モローの美しさとブラームス音楽で成り立っているような映画だ。ジャンヌの夫にしてみれば何が起こったのかもさっぱりだっただろうし、友人のマギーからみれば正気の沙汰とは思えなかっただろう。そして何と何とジャンヌ自身にしても不安を持ったままの旅出とは・・・。一夜にして燃え上がる愛とは何だろう。私にしてみれば例え夫を捨てることはできても娘を捨てることはできないと思うのだが・・・。 ところで主題曲としてあまりにも有名になったブラームスの弦楽六重奏曲第2楽章だけど、同じメロディーなのにある場面では甘く、また別の場面では不安を帯びて聞こえてくる。本当に映画にあった曲だ。 [DVD(字幕)] 5点(2014-12-06 22:16:31) |
204. ヴィオレッタ
昔見た「思春の森」のエヴァ・イオネスコよりも、ずっと艶めかしい小悪魔を演じるアナマリア・ヴァルトロメイの美少女っぷりがすごい。写真集発売に関する監督自身の生い立ちは表現できても、映画としてのまとまりのなさが気になる。 [映画館(字幕)] 5点(2014-09-01 16:25:33) |
205. 黒いオルフェ
様々な仮装と衣装のパレード、強烈なリズムに乗せた音楽と踊り、これがリオのカーニバルなのか。これだけの騒ぎだから事故が起きても当然で、殺人事件が起きても不思議でない。オルフェとユーリディスの運命的な出会いはギリシャ神話の世界か、「後ろを振りかえってはいけない」はまさしくそれだ。だがあまりにも強烈なカーニバルによって物語がかすんでしまっているように思える。あとでわかったことだが、死に神を演じたのがかつての三段跳びの王者ダ・シルバだったとは大変驚いた。 [DVD(字幕)] 5点(2014-07-18 05:59:42) |
206. ゲームの規則
侯爵夫妻の元に集まった飛行家を初めとする客人たち、そして侯爵に仕える従者たちの入り組んだ人間関係と恋愛劇、それが衣装によって人違いになるところなどまさにボーマルシェの「フィガロの結婚」だ。といっても私は原作を読んだことはなく、モーツァルトのオペラで知っているだけのことなのだが・・・。原作は上流社会批判の風刺が痛烈に込められているのだが、この映画は果たしてどうであろうか。モーツァルトの歌劇では美しい音楽と歌で楽しめるのだが、映画はドタバタがひどすぎるように思う。それに動物愛護協会からクレームが出そうな狩りのシーンもあるし、コメディとして笑える結末でもないし・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2014-07-17 20:50:14) |
207. 家族の灯り
ジャンヌ・モローは最近「クロワッサンで朝食を」でお目にかかったばかりだが、クラウディア・カルディナーレについては何十年ぶりだっただろう。「刑事」や「ブーベの恋人」など若き姿しか知らなかったので大変興味深く期待して見た。映画はシベリウスのヴァイオリン協奏曲をバックに港にたたずむ一人の男を映し出すシーンから始まる。不穏な雰囲気を醸し出すオープニングは実に印象的、あたかも光と影の芸術家レンブラントが描く絵のようでもある。ところが一転して貧しい家の一室、中央にテーブルと椅子があるだけ、そして家族や来訪者のおしゃべりが続く。舞台はほとんど動かず長い台詞の会話劇、演劇のセットをそのまま切り取った映画シーンは慣れてない人にはきっと退屈に感じてしまうだろう。演劇好きな私もさすがに眠気と格闘しながら見る羽目になった。この映画は100歳を超えてなお映画を撮り続けるオリヴェイラ監督作品、芸術性は高いと思われるが私には少々・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2014-06-02 14:52:01) |
208. おっぱいとお月さま
男の子とおっぱい、ファンタジックでほほえましくも思えるがちょっと品のなさも感じる。おなら男のせいもあるけど、幼い子どもが出てくる映画にしてはハッとするシーンがある。 [DVD(字幕)] 5点(2014-05-12 21:03:48) |
209. メルシィ!人生
ゲイであるとかないとか、どうも私には不向きだ。それに簡単に首になったり、首が繋がったり、そのレベルの映画かもしれないが、笑えないコメディはおもしろくない。「奇人たちの晩餐会」は良かったのにがっかり、もうちょっと引きつけるものがほしかった。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-17 21:38:19) |
210. 輪舞(1964)
オープンはパリのお洒落な感覚、さぞロマンティックかと思いきや、内容は至って平板。ジェーン・フォンダを始めとする華麗な女優陣を起用しても、これでは1950年の作品に明らかに劣る。それに「巡りめぐる愛」という主題も希薄。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-01 06:11:46) |
211. アザーズ
何かよくわからない映画だった。ネタバレもたくさん読んだけどそれでもよくわからないというか、納得できるものがない。だからといってつまらない映画だとは思わないが・・・。 [地上波(吹替)] 5点(2013-10-14 21:43:52) |
212. デデという娼婦
シモーヌ・シニョレが目当てで鑑賞、若い頃の彼女は陰影のある独特の美しさを持つ。映画は暗く重苦しい雰囲気のなかに進んでいき、なかなかすっきりしない。相手役の男性フランチェスコがもう少し魅力的なら良いのだが・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-14 06:20:57) |
213. 地下鉄のザジ
快活で茶目っ気たっぷりの少女ザジ、そのびっくりするような行動と映画の作りは実におもしろい。だがそう思ったのは前半だけで、後半はだんだんおふざけが目立つようになり、ドタバタ劇にうんざりしてきた。そもそも「地下鉄の~」とする意味合いはあるのだろうかという疑問さえ起こった。 [映画館(字幕)] 5点(2013-09-10 14:03:13) |
214. ロマンス X
わかるようでよくわからない女性心理だ。セックスを拒否しても、出産にも立ち会えない男って、何を考えているのだ。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-06 11:51:36) |
215. コーラス
ストーリーは目新しくはないがまずまず。歌声も本物の合唱団が歌っているので美しい。だが合唱指導は無茶苦茶、あれで上手になれるわけがないのに、映画ではあっというまに上手くなる野が不思議。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-04 05:53:29) |
216. セブン・デイズ・イン・ハバナ
第1話の「月曜日」とラストの2つ「土曜日」「日曜日」がおもしろい。「木曜日」「金曜日」あたりは芸術的かもしれないけど、私にはちょっと意味不明。キューバ(スペイン)の雰囲気は良い。 [DVD(字幕)] 5点(2013-07-03 06:34:38) |
217. 天使の分け前
《ネタバレ》 ウイスキーの樽一つで110万ポンド(約1億5000万円)と私にとってはまったく縁のない別世界。それにウイスキー蒸留に少しでも知識があればついて行けたかもしれないが・・・。 天使の分け前とは非常にロマンティックだが、大自然が分け前についたと言えば許されようが、人間がかすめ取るのは許されるのだろうか。犯罪を社会奉仕で償うのはとても良いことだと思うけど。それにウイスキーの世界に縁のなさそうな世界で育った主人公に、鑑定の才能があったとは不自然に思う。 [映画館(字幕)] 5点(2013-05-30 15:46:17) |
218. 最後の賭け(1997)
《ネタバレ》 前半は結構退屈、のんびりしていて少しもサスペンスらしくない。だがムッシューKの登場とともに急に引き締まる。バックに流れるプッチーニのオペラ「トスカ」も効果的。こそ泥のくせにマフィアから半額だまし取るとは大胆不敵だが、命だけ助かったのは幸運だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-11 08:35:36) |
219. 愛、アムール
この歳になって妻と私と二人暮らしになると、人ごとではない。大変辛い映画だ。しかしいくら病院の処置が適切?でなかったとはいえ、経験上自宅介護には限界がある。それに老夫婦のどちらの行動にも付いていけず理解に苦しんだ。賞をたくさん取っているのだから映画としては良いのだろうが、あまり好きではない。それにピアノ教師というからもう少し音楽が聴けると思ったのに・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2013-04-30 14:36:43) |
220. 影の軍隊(1969)
影の軍隊の名のごとく、暗く重々しい雰囲気が続く。レジスタンス映画なのだが、そこに描かれている様は、逃げた、捕まった、密告したの世界、拷問や処刑などの生々しい場面が続く。全編を通じてがこうだから、少しも安らぎになる場がない。正直おもしろい映画とは言い難いが、こういう歴史があったということだけで価値があるのかもしれない。ところで映画の中のクラシック曲はベートーヴェンの「田園」のはずだけど、Imdbがまちがうということがあるのだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-06 08:32:55) |