Menu
 > レビュワー
 > フィンセント さんのレビュー一覧。2ページ目
フィンセントさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 202
性別 女性
自己紹介 閲覧&良票を入れて頂いた皆様ありがとうございます(*^-^*)
良票を頂けると励みになります!作品に対する意外なヨミと、読んでいて楽しいレビューを心がけています。楽しんでいただければ幸いです☆

ジャンルを問わず鑑賞していますが、ホラーを観るときは手で目を覆って指の隙間から観ますw

★好きな俳優★
M.ファスベンダー、E.マクレガー、J.ロウ、D.クレイグ、O.ブルーム、ジョナサン・リース=マイヤーズ・・・・・はい、そうです。イギリス俳優好きですw
さらには、ドナルド・サザーランド、S.ブシェミ、M.フリーマン、フランコ・ネロ、B.ウィリス、H.ジャックマン、C.イーストウッド、女性では、ユマ・サーマン、M.ジョヴォビッチ、C.セロン、A.セイフライド・・・などが好きです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234
>> 通常表示
21.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 
今年から数えれば14年前のSFながら、シャープでクールなハイテク機器がかっこよく、予知夢で犯罪予防とかユニークな設定だし、展開もトントン進んでかなり引き込まれた。 しかし、結局はジョンの息子は誰がさらってどうなったかは分からずじまい。ラストシーンでジョンが妻の8ヶ月目サイズの妊婦腹をさすってニンマリして、ハッピーエンドですよと言われても、ぜんぜんこっちはシャクゼンとしない。  プリコグのアガサの母が殺害された真相の解明にばかり皆が奔走していて、アガサがきらいなわけじゃないが、なんでアガサばっかりーって思ってしまう。 息子のことも解明してやれよーと。  途中まで引き込まれていていろいろな穴に気づいていなかったが、こういうオチをみせられると   「別にわざわざラマーが自らの手を汚してまでアガサの母を殺さなくても、1番目のおとりとして雇った人間がいたなら、自分じゃなくて2番目の本番の殺害用にもう一人ひとを雇えばよかったじゃん」とか  「そもそもアガサは、自分の母が不当に殺害されていたことに感づいてたなら、ジョンをいきなりガバって抱き寄せて『あれが見えるぅ!?あれが見えるぅぅううう!?』なんて半狂乱でわめかないで『お母さんはワナにはめられて殺されたのよー!』ってハッキリ言いなさいよ」とか  「ジョンと外を歩いているアガサがいきなり通行人の女性に『あなたは浮気がバレる』とか教えたり、そのうち雨がふることを予知して『傘をとって』とか教える余裕があるなら、ララの家にジョンと隠れている時に、警察に突入される直前にいきなり「ルァアアアアアアーーーーーーーン!(逃げて~)」なんて叫ぶんじゃなくて、1分くらい前に『警察がくるわ』って普通に教えてあげとけよ」とか  「予知夢による犯罪防止対策は、個人のプライバシーを侵しませんとか宣伝するわりに、街頭や店内を通りがかるたびに看板が網膜スキャンで本人確認できちゃって、所かまわず「アンダートンさん、お洋服はいかがっすか」「アンダートンさん、車はいかがっすか」みたいなノリで不特定多数の人前で本人の実名をバンバン大声で発するというプライバシー侵害しまくりの未来図ってどうよ」とか  「3人の予知夢でたまに1人の夢が一致しないこともあるという不確定さがある犯罪予知システムだっていうのに、それで捕まえた”加害者予定者”を裁判ナシでいきなり刑務所カプセルに入れるとか、テキトーすぎるんじゃないの。」とか  「ララがジョンと別れた理由は、『あなたと一緒にいると息子を思い出すから』だと言ってたわりに、なんかドサクサやってるうちに、妊娠してまたジョンと仲良しになってるってあなた前に言ったセリフ忘れたんかい」とか  「ジョンはラマーにハメられたあの現場に散らかっていた幼児の写真の中に息子の写真を見つけて『誘拐されてからずっと、2つのことを考えてきた。1つは息子が生きていたら今どうなっていただろうということだ。そしてもうひとつは、犯人をどうしてやろうかということだ。』なんて殺気立った顔つきで言ってたわりに、息子の誘拐事件が解明されて犯人逮捕されたとか息子が生きていたとか何かしらのフンギリがついているようでもないのに、妻と次の子作りとか、なんという安易な心変わり」とか   穴という穴をつっつきまくりたくなる。  でも、ピーターストーメアーがブっとんだ目医者で登場していたので、それで加点して6点。 彼って、「8mm」でブっとんだAV監督で登場したり、「アルマゲドン」でブっとんだロシア人宇宙飛行士で登場したり、中盤でいきなり現れてものすごいインパクト残してく役者だなぁ・・・
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-17 20:33:45)(良:2票)
22.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 
未来が不安になるような気の合わないフィアンセ、過去の世界に生きたがってついていきにくい美女、旅先で出逢った今を生きながら一緒に楽しめそうな骨董屋の娘。  この選択肢で”正しく”、”現実的な”選択肢である骨董屋の娘を選んでいただき誠にありがとうございます的なキモチのいいオチ。  「婚約者とこのまま結婚していいものだろうか?」と迷う主人公の心の動きを描いた作品は数多くある。  そんな中で、珍妙なタイムスリップ要素を入れた本作は、なかなか異色の名作だと思う。  ついでに「芸術好きな人じゃないと楽しめない」との意見が多い中、ごめんなさい、芸術好きなのでそこも楽しんでしまいました…。  (逆に私、スポーツ好きじゃないのでスポーツが出てくる映画は楽しめないんです。だから許して笑)  作家群はいまいち知りませんが、画家群は全員性格も分かってたので、登場するたびに面白かった。  ピカソ、ダリ、ゴーギャン、ロートレック…  特にゴーギャンがマリオンを秒で口説いてたあたりは、彼が妻子をほっぽってタヒチに移住し、現地の13歳やら14歳の女子をかたっぱしから現地妻にしてたり、持参したポルノ写真を展示して”ゴーギャンの秘宝館”を作った絶倫エロおやじであることを知っている者としては、ウケる部分が大きかった。  あとタイムスリップするにあたって、本人が行きたい時代に行けちゃう都合のいいシステムもいいですね。  ギルが行きたかった時代にいたマリオンは、ベルエポックの時代に行きたがっていて、そうしたら馬車がやってきてベルエポックの時代へ…って笑  となると、ギルを尾行していた探偵がフランス王朝時代に行っちゃったってことは、あの地味な探偵は煌びやかなフランス王朝時代に憧れてたんだと思うとウケる笑   …といろいろ言いながらも、じゃぁまた見たいですかと言われたら別に見なくてもいいや程度なので5点となります。あしからず。  ムード重視のファンタジー・ラブストーリー映画。
[DVD(字幕)] 5点(2020-05-31 17:11:15)(良:2票)
23.  メリー・ポピンズ リターンズ 《ネタバレ》 
正直いってつまらない。  「シカゴ」で名声を得た監督だったが、材料が偉大すぎてどうしても「メリーポピンズ」と比較して「つまらない」という結論になってしまう。  終盤で「メリー、時間を戻せる?」と言われて「もちろん!」とメリーが余裕ぶっこいた顔を見せるも、その方法は特に魔法を使って世界の時間軸すべてを過去に戻すのではなく、街灯係の男どもに  「おい、君たち!ビッグベンの時計の針を、手動で5分前に戻してこいや!」  と命じるという超アナログ(しかも他力本願)な方法。  さらには、街灯係の男たちにハシゴで命がけの作業をさせたあげく「時計の針に手が届かないよー」となげくジャックを前に「しょうがないわね」と傘を使って空を飛ぶメリー本人が針をひょいと5分前に戻すという「だったら最初から自分でやれよ」とツッコまないではいられない、しょーもない台本というありさまである。  それ以上にしょーもなかったのは、ジャック役の俳優だ。  エミリー・ブラントはツンツンしたメリーポピンズのイメージは継承できているとして、バートと同等の立ち位置といえるメリーの相棒ジャックを演じる男優があまりにも華がなくショボショボでイモっぽい。  ビジュアル的に洗練度に欠け、表情も乏しく野暮ったくて見るに耐えないのが、この映画を根底から台無しにしていると感じた。  「メリーポピンズ」の世界観を壊さないよう、随所に配慮が感じられるのは評価できる。  たとえば冒頭のジャックの登場&歌唱シーンは、そのまま「メリーポピンズ」でバートの登場&歌唱(チムチムチェリー)のシーンを踏襲したものだと一見して分かる。  しかしその肝の場面で、バートが完璧にやってのけてたように”冒頭からイッキに映画の中に観客を引き込むパワー”があったかといえば、ないと言わざるを得ない。  もし彼がかつての「メリーポピンズ」でバートを演じていたディック・ヴァン・ダイク級の イケメンかつキュートで洒脱で、表情豊かで生命力あふれる俳優だったら・・・と返すがえす口惜しい。  ディック・・・ディック・・・やっぱりディックがいなくちゃメリポピは成立しない・・・  そんな私の気持ちを察してくれたのか、「メリーポピンズ」で登場した銀行家のミスタードースじいさんの息子という設定の、 ミスタードースジュニアを演じていたのが、なんとそのディックだったという!  それがこの映画の唯一の見所だと言えるだろう笑  デスクにヒョイとお茶目に飛び乗り、オントシ92歳の彼がおどけた少年のようにタップを踏みながら歌う。  その数分のためだけになら、この映画は見る価値があると思う笑  ところで今さら知ったのだが、ディックはメリーポピンズでバートだけでなく、ミスタードース爺さんも一人二役で演じていたという衝撃。 どれだけ素敵な人なんだディック・・・
[映画館(吹替)] 5点(2019-02-07 11:47:46)(笑:1票) (良:1票)
24.  月に囚われた男 《ネタバレ》 
冒頭でサムベルがルームランナーでカラダを鍛えているときのTシャツの文字が   「WAKE ME UP WHEN IT'S QUITING TIME」   (やめるときに、私を起こして)   って書いてあるのが、わかりやすくて最高ですw   これは映画「トライアングル」で主人公の女性が車でビーチ方向に走っているときに  海沿いの看板に「さようなら、また会いましょう」って書かれていたのと同じくらいわかりやすいですw   あと、基地には「SARANG」ってハングル語で「愛」って文字が書かれてて、あと採掘場にいく車も「SARANG ROVER」って書いてあって、おそらくこの映画のテーマはやっぱり「愛」(主人公の妻や娘に対する)であることを示してるのかな~なんて思ったり。   あと、後半でサムベルが、採掘場のコントロール部屋みたいなロフトみたいなところのハシゴに腰掛けながら、人工知能のガーティに「ボクは昔妻に乱暴だった。だから彼女は出ていった。僕は変わろうとした。そして変わった」的なことを長々と話すんだけど、   あんなことがあって、こんなことがあって、そして僕は悔い改めて変わったんだ   っていう話の内容と、彼の右背後に見える「MIND STEP」っていう文字が   なんかつながってるように深読みしてしまった。   MIND(こころ)のSTEP(昇段、ステップ)   のように読めるなと。 (本来は「足元に注意」っていう慣用句なんだけど。)  それにしても人工知能のガーティは、会社が用意した会社のためのものなんだけど、かなりガーティをかばうサムベル寄りのキャラになっている。 2度目に見たときは「こんな現地のクローンをかばいまくりの人工知能じゃ会社の利益にならないリコールものだわ」と一瞬思ったんだけど、ふと気づいた。  3年も月でたった一人で、さらに人間と生の会話ができない環境下であると、ウツになったり半狂乱になって逆に正常な作業が滞るクローンも現れていたかもしれない。人工知能だから、これまで何十体ものサムを相手にしていくうちに、サムが心穏やかでいられるにはどういう言動をとればいいかを次第に学習し、ついに何十代目かのサム(この映画の中のサム)の頃には、「大変そうだね、わかった、会社にはちょっとナイショにしておいてあげるよ」くらいの人間的な判断をとれる発達をとげたのではあるまいか?   人工知能の声はケビンスペイシー。これもすごくよく合っている。静かで、感情のないかんじの、敵か味方か、何考えてるかわかんないような、いい声質。
[地上波(字幕)] 10点(2014-04-16 16:52:49)(良:2票)
25.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
「青い珊瑚礁」的な、極限状態に男女二人だけだよサァどうするという設定に、「アルマゲドン」的な、死を持って愛するものとその他大勢を救うぜそんなオレどうよというエピソードを盛り込んで、両者を足して2で割ろうとしたら、割りかたがヘタクソでバラバラに砕けて支離滅裂になりましたというのが今作。  他のレビュアーさんたちの多くが語っているように、ジムは嫌がるオーロラをむりやり冬眠装置に押し込んでフタをしめてスイッチオンすべきでしたね。 それが「アルマゲドン」のブルースウィリスとベンアフレックの例の場面と丸かぶりになろうとねw  でもまぁそもそも。  私だったら、故障で自分だけ起こされちゃったら、乗客は非常識になるので起こさないとしても、少なくともクルーは会社側の人間の責任者として全員たたき起こすw そう思ってしまうと、それだったら映画が成り立たないって百も承知だけど、やっぱり見ながら感情移入は困難きわまりないですよ。  火がボーボーうずまいているシチュエーションで「クルーを起こしたほうがいいんじゃない?」と言うオーロラの意見をジムは却下するけれど、いやほんと、この状況でクルー起こさないとか、ちょっと何言ってるのかよくわかんない。  SFとラブストーリーを絡めた作品といえば「ガタカ」と「ミッション:8ミニッツ」「12モンキーズ」あたりが傑作だと評価している私だが、このSF映画における二人の恋愛劇はほんとにお粗末で、どうしようもない。  ヒロインをオーロラという名前にして、決死のミッション(←イヤミです)で永遠の眠りについたジムを蘇生させ  ”逆・眠れる森の美女”  というオサムいジョークをやってみたかっただけのために2時間近い尺を使ってこの映画を作ったのだとしたら、高いカネだけふんだくっといて故障するような船体を宇宙に飛ばした企業と同じくらい悪質ではなかろうか。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-04-09 02:57:46)(笑:1票) (良:1票)
26.  マレフィセント 《ネタバレ》 
製作総指揮がアンジェリーナ・ジョリーということで  自分が産んだ子ではない子もわが子のように育てているアンジーとして  「自分の子じゃなくても母性は生まれるし真実の愛を与えることができるのよ」  という主張をサブリミナル信号で送ってきている作品。(多分)    ステファンがマレのことを刺し殺そうとしたけど、できなくてトドメをさせなかったことで、アンジーは闇に落ちた。  一方マレもステファンを最後は塔の上まで追い詰めたもののトドメをさせなかったことで、ステファンは塔から落ちた。  つまり、お互いに、殺すところまではできなかったことで、”お互いに落ちました”というオチもうまい。    お姫様を助けるのは王子ではなくそれ以外の女性…という設定は「アナ雪」と同じなわけだが、 女が男化し、”男頼りのハッピーエンドなんて時代じゃねぇ”という世相を受けて、おそらく今後のディズニー映画では男女の恋愛モノを扱った場合でも最後に女を助けるのは女というスタイルが定番化するのだろうか?  それはさておき、この映画を見て「マレフィセントを見る目が変わった」と思う人も少なくないと思うが、 英国俳優が演じたカラス坊がワイルドでステキすぎて、カラスを見る目が変わったのは私だけだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2015-07-06 09:08:14)(良:2票)
27.  サウンド・オブ・ミュージック 《ネタバレ》 
小学生の時  「ドレミの歌が出てるんだよね、見ておくかな」  …と、たまたまTVでやっているのを見た。 でも当時、ドレミの歌以外は興味なく、キザっぽいオジサンが「え~でるわぁいす♪」なんて歌ってるのを見てもピンとこず、ましてや後半の政治色の強いあたりになってきたらわけが分からなくなって、”面白くない映画”のグループ入りになっていた。  (といっても小学生なので、映画といってもTVで淀川さんや水野さんがナビゲーターをしていた映画番組で放送された中でのグループ分けだが…笑)  あれから30年。  今や、ナチスが絡む映画も大好きで、ミュージカルを含めて映画音楽の作品に寄与するパワーも理解し、また最近は若手俳優より渋い熟男な俳優が好みになってきた私が今、この作品がたまたまTVでやっているのを  「昔つまらないと思ったけど、いちおう有名な映画だし、見ておくかな」  程度の期待値であらためて鑑賞した。  それが何という事でしょう!!  見終わって「こんなにステキだったなんて!今日から”面白い映画”のグループに移動!」となった。  小学生の頃は見るのをやめてしまった後半も、ナチス関連の物語が好きな私には何の抵抗もないどころか、政治色が濃いというほど違和感があるものでなくむしろ「ワケあり一家の夜逃げドラマ」のような軽い仕立てになっていてその違和感もなかった。  まず、冒頭の丘の上に立つマリアにはるか上空から俯瞰でグワーっと迫っていく、あの場面でツカミはOK。当時はドローンなんてのもないわけで、ああいった演出を当時やることには相当勇気と予算が必要だっただろう。  「私のお気に入り」という歌は、どこかで聴いたことのある… そう、JR東海のあの印象的なメロディではないか。(この歌が文字通り私のお気に入りとなった)  そして、小学生のときは”キザなオッサンが歌う退屈な歌”だった「エーデルワイス」は、魅力的な熟男(今となってはかなり私好み。うふふ。)が歌うマロヤカなメロディとして私の心をわしづかみ。 (ちなみにこの歌、学校の音楽の授業で日本語で歌った時はシンプルな”お花の歌”だと思いこんでたが、エーデルワイスはオーストリアの象徴であって、反ナチ&オーストリア愛国者の彼が歌う愛国の歌だったのですね)  さらに、「さよならの歌」もまた、子供たちならではのユニークな演出コミでチャーミングなナンバーであった。 当初は子供がなぜ7人も!?と思ったが、ようはコーラス編成や、さよならの歌での演出で、最低7人のセットである必要性があったわけだ。  深読みすれば”7人の子とマリアを足して8人=音のオクターブ(8)”を象徴したかったのではないだろうか?  最後に主人公たちにおとずれた危機からの脱出に、シスター達が一役買っていたのは思わずニヤリ。  あまりにも有名で評価の高い映画だが、歌よし・俳優陣よし・ストーリーよしの三拍子がそろって大傑作であることは、やはり間違いない事実だと分かった。
[DVD(字幕)] 10点(2015-05-23 17:37:51)(良:2票)
28.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
中学時代に母親にシネスイッチ銀座へ連行されてイギリスのホモ映画「モーリス」を見て以来、イギリス人のホモ文化には違和感のない私。  いやそれ以前に、小学生からリアルタイムファンだったボーイジョージもジョージマイケルも同性愛だったし(ファンとまではいかないがクイーンのフレディもエルトンジョンもそうだし)大学の卒論でとりあげた英文学者モームも同性愛(厳密に言えば両性愛だが)だし(ついでにオスカー・ワイルドも同性愛だし、「モーリス」書いたE.M.フォースターも同性愛だし)とにかくイギリスは同性愛者で成り立ってるんじゃないのかとさえ思うほどにイギリスの同性愛に違和感のない私。    そんな私から見ると、この映画は、”叶わぬ初恋を引きずり、亡き恋の相手の後を追ったホモ男の生涯”という見方もできる。  学校で初恋をした、暗号が得意な男子生徒クリストファーは心打ち明ける前に病死  そのトラウマを引きずりながら大人になると、手がけた暗号解読マシンに亡き初恋のクリストファーと名づけ彼の幻影を復活させる  戦後にそのマシンが極秘作戦の証拠として残らぬよう破壊を命じられたが「ボクのクリストファーを殺さないで!」と言わんばかりにコッソリ自宅保管  ホモ有罪判決を受け「服役で部屋にいるクリストファー(というマシン)と離れるのイヤ!」と言わんばかりに、服役代わりのホルモン治療の刑を受け入れる。  でもやっぱりホルモン療法で同性愛癖が消されたとして、それでクリストファーへの想いまで消えてしまうなら、「今クリストファー(というマシン)と共に命を絶つほうがマシ!」と言わんばかりに自殺し、天国にいるクリストファーのもとへ昇天    といった流れである。  この物語は  「へー、エニグマ解読マシンてのがあったんだー」  「へー、開発して有効利用されるまで紆余曲折があったんだー」  という表面的な”しらなかったー”、”おもしろかったー”だけではすまさせない、開発者が同性愛であるがゆえの、もうヒトヒネリなドラマ性が、単調で終わらない面白さを生み出していると思う。  この映画がただの暗号解読マシン開発者の奮闘話だったら5点だったけれど、同性愛要素が入ってひねりがきいていたので7点である。  ちなみに映画冒頭で盗難にあった彼の部屋で彼が青酸カリを掃除してる場面があったので、ひょっとして自殺は青酸カリかな?と思って調べてみると興味深いことにやはり青酸カリで、しかもベッド脇にかじりかけのリンゴがあったことや、彼が「白雪姫」の毒リンゴを模した自殺をほのめかしていたことから、リンゴに塗った青酸化合物を口にしたのではという分析があるらしい。  とすれば、彼は同性愛の男としては”女役”(同性愛でもやはり男役と女役の役割分担がある)として、自分をいじめから守ってくれた”男役”クリストファーを愛していたのだろう。  「リンゴをかじって死んで、次に目覚めたときには目の前に王子様(クリストファー)がいるはずだわ」なんて、乙女な思考だったに違いない。  アランはリンゴを口にする前に、暗号解読マシン(クリストファー)にそっと最初で最後のキスをしちゃってたかもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-22 14:17:04)(良:1票)
29.  パディントン2 《ネタバレ》 
パディントンが飛び出す絵本を広げ、空想する場面。  絵本の中にルーシーおばさんと入り歩く場面は、ページをめくるたびにロンドンの名所と二人が現れ、途切れずに続く長回しで描かれており思わず息を呑む。  彼の刑務所での空想場面もだ。  ブラウン一家が面会時間を逃した時に、彼は「自分は忘れ去られた」と部屋で1人涙をこぼす。その涙が床に落ち、そこから双葉の芽が1本出てきたと思ったら、一気に草木が部屋を覆いジャングルになったかと思ったら彼方にルーシーおばさんが。彼は思わず抱きつき心の内をこぼす。  これもまた空想シーンの名場面である。  あまりに空想シーンのデキが良いので、同じマズい料理ばかり作るコックに辟易している囚人達の食堂の場面もそうだと思っていた。  パディントンが「皆の為に違うメニューを!」と提案した所からの、スイーツばかりの新メニューがずらりと並べられ(料理がなくスイーツだけという、さりげないボケ)どこかの小粋なレストランよろしくテーブルからイスまでリニューアルする食堂の場面も「空想か?」と思った、が、どうもこれがリアルにそうなっているようで、映画全体に満ちた(いい意味での)そういう壮大な熊ボケが  「あ、パディントンでは、そういう事になりますんでヨロシク」  みたいな、制作側の確固たる意志を感じさせ、もうこちらとしては  「はっ、わかりました。」となる。  最後には収容所の悪役ブキャナンが夢だったミュージカルを他の囚人達も参加してやっていて、こういった類のムチャな流れも普通の映画なら「登場人物の空想」として描かれ「だからアリです」となるが、パディントではそれがリアルに起こっている事象になっていて、そして制作側の「パディントンなので、アリです」という意志をヒシヒシと感じる。    ところで、ヒューグラントは”かつて人気があったが今は落ち目の俳優”役。  彼がインタビューで「監督に『この脚本は君をイメージして作ったから是非出てくれ』と言われてへこんだよ笑」と苦笑いしていて、実際90年代の大活躍以降パッタリと話題作に恵まれない彼にとって、この役を全力で演じきる事はプライドとの戦いだっただろう。  そう思うと、彼が随所で見せる全力の自虐ネタに、若い頃の彼が好きだった私は、いちいち激しく反応してしまった。(つまり、大笑いしてしまった)  多くの人の彼のイメージは”90年代に席巻したラブコメ俳優”では?  でも私にとっては中学時代、母に連行されて鑑賞した「モーリス」でホモ役を演じた男として、思春期の私にかなりのインパクトを残した俳優なのだ。  そんな私ゆえ、”過去の栄光”にすがるナルっぷりを表す、自宅のあちこちに飾られていた若い頃の写真の中に、「モーリス」でのスノッブなヒゲ顔写真が額装して壁にかかっていたのも見逃さなかった(笑)   しかしだ。 やはり見終わって感じるのは「正直に、親切に生きていれば、幸せになれる」という当たり前の教え。  正直で親切であっても、報われなかったり失敗する事もある。だから人は「ならしなくていい」となりがち。  ルーシーおばさんに絵本を贈り、ロンドンに来た気分にさせてあげたいという夢の為に、失敗しながらも、効率が悪くても、お金を貯めようとしたパディントンと、オファーがないなら自主上演をと夢見て、その資金にお宝を盗もうと画策するブキャナン。どちらが幸せになるかは分かりきったラストシーンにつながるが、当たり前の展開なのにやっぱり泣いてしまう。真理には敵わない。  この主題を「道徳心のおしつけ」と受け取るのは違うだろう。  昨今増加の虐待親。でもその遠因はその親を育てた親が養育過程で愛情不足にさせてきたから。 虐待親の親が自分中心で生き、子を二の次にした結果、その子は自分も他人も、そして自分の子も愛せない親になってしまう。  だからロンドン大好きでロンドンに行く気まんまんだったルーシーが、パディントンを拾ってすぐ「この子のために、ロンドン行きはナシ」と決断したエピソードは、それだけで  「そう、子育ては自己犠牲。でもそうやって自己犠牲をいとわず愛情を子に注げば、その子は必ずその愛に応えて倍返ししてくれる」  と納得させられる。 実際パディントンは良い子に育ち幸せな日々を送って、そしてルーシーは夢のロンドンに招待された。 ルーシーおばさんは自己犠牲だけで終わらず、お互いwin-winとなったのだ。  「パディントン2」は、映像美あり、笑いと涙あり、伏線回収もばっちりで子供も楽しめるが、大人たちも、自らの生き方をみつめるきっかけにもなる、素敵なエンターテイメント。
[映画館(吹替)] 10点(2018-01-25 10:10:47)(良:1票)
30.  サロゲート 《ネタバレ》 
設定が甘すぎる。  常識的に考えて、世界の中でサロゲートのようなハイテクを享受できるのは、一部の富裕層に限られるものだ。それが人口の98%が常用とか、ちょっとおかしい。  未来世界では貧富の格差は拡大しているのが常識で、ハイテクを享受できる一部の人間と、それ以外の大勢・・・という設定でないのは不自然きわまりない。  たとえば近未来SF映画の「タイム」にしても「エリジウム」にしても、何かすごく便利なアイテムを使える人たちは富裕層で、居住区は、富裕層と貧困層が住むエリアにきっちり分けられている。  「サロゲート」においては、”サロゲート使う人たち”と”人間として生きる人たち”で居住区が分かれているが、それはすなわち富裕層VS貧困層で分かれているのではないということに説得力がない。  (もし貧困でサロゲートが買えない人たちが住む居住区があるなら、それはサロゲートが買える富裕層の何十倍ものエリアと人口があってしかるべきだ。)  また、SVI社のたった1社だけが98%ものサロゲートを供給してぼろもうけと言うのも、経済社会としてありえない。 携帯電話のように、大勢の人たちが利用するようになっていくにつれ、サロゲートを売る会社も、A社、B社、C社・・・と増えて、それこそセキュリティの強固さや値段などで競合していくのが普通だろう。  複数の会社がサロゲートを提供していれば、SVI社が襲撃されてすべてのサロゲートが一斉停止なんてこともなくなるわけで、常識的に考えれば、そういう仕組みを未来の人間が作っていないのがおかしい。  外に出なければ安心みたいに言うが、日光に当たらなければ体内時計がリセットされなくって不眠症になったり、交感神経と副交換神経のスイッチの切り替わりが鈍くなって鬱状態みたいになったり、ずっと引きこもってるから筋肉も退化して代謝が悪くなって太るし、メタボになればいろんな病気になったり、ひどければガンのリスクも高まるわけで、まったくもって、安心できる世界じゃない。  それにサロゲートだけで、恋愛、結婚、そして出産はできるのか?  それを思えば、いずれは高齢化社会を向かえ、「子供の出生率0%!」なんて、今の日本どころじゃない大問題になるんじゃないのか?   また、部屋で殺害されたらその殺害者がキーボードをちょいちょいっとたたくだけで「オペレーター変更」って、あっけなくオペレーターの立場をのっとられサロゲートを動かせるセキュリティの甘さとかどう。  ウィルスごときで、サロゲートが一瞬で停止してもう動かせませんっていうバックアップのなさとかどう。   博士が別のサロゲートを使っていることを知った女刑事が「重罪ですよ!」って言ったけど、そうやって犯罪の形として成立しているなら、複数アカウントもっていろいろなキャラになりすましてネット上に生きている人みたいに、複アカならぬ複サロを平然とやってる人もけっこういる世界ってことになる。  ということは、冒頭で、犯罪もなく平和な社会になりました、なんて前説はまったくのデタラメということになってしまう。  そして一番突っ込みたいのは、サロゲートをいくら若くしたところで、本人が年をとっていれば、そこまで、若いひとが楽しむものを楽しみたいと思うだろうか?ということだ。  なんだかんだいったって、年をとれば、年相当のものが好きになるはず。  10代のサロゲートを使ったって、中身が60代のおばあちゃんなら、お笑いライブに行くならNON STYLEじゃなくて、きみまろ を選ぶだろう。 20代のサロゲートを使ったって、中身が60代のおじいちゃんなら、クラブで踊るより、庭で盆栽してるほうが楽しいじゃろう。   ゆえに、博士のサロゲートがクラブに向かったり、ブルースの妻のサロゲートがミニスカはいて家で薬物パーティー、もとい、電気ショック・パーティーを開催しているところも「なんか違う」感がいなめない。   どのキャラも、サロゲートを先に見せておいて、あとでその本人(みんな、ふけていて、疲れた顔)を見せるという苦笑な演出と、終盤のサロゲートが一斉にバタバタっとなるシュールな景色くらいしか、面白みのない映画。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-02-06 08:34:07)(良:1票)
31.  死霊館 《ネタバレ》 
家に棲みついて悪さをしてるのは、子供を悪魔にいけにえにした結果魔女裁判にかけられ恨みを家に遺して自殺した魔女。  でもどうも、その本丸である魔女よりも  「彼女がやらせたのォー!」といってリストカットした手首を見せたと思ったらいきなりガーっと飛び出してきてドツいてくるメイドの幽霊とか、「かくれんぼしよう~♪」っていきなり真っ暗闇の地下室にひきずりこんで電気割って暗闇から手をのばしてくる少女の幽霊とか、ボヨ~ンと主人公一家の子供の背後に立ってちゃっかり写真に写りこむローリー少年の幽霊とか、魔女より幽霊のほうがなんかチョイチョイ たちの悪い怖がらせをしてくるやんって感じで  「魔女がこわいのか、彼女の犠牲者の幽霊がこわいのか、どっちかにせい!」とツッコミをいれたくなる展開であった。  さらにいえば、主人公一家の妻が魔女にとりつかれて暴れ出したので、神父がくるまで待てないってことでエドがとりいそぎ悪魔ばらいをすることになったが  最終的に魔女を追い出す方法が、十字架や聖水や悪魔ばらいのセリフなどではなく  魔女にのっとられた妻本人に「がんばれ!もどってこい!家族の思い出をさぁ思い出して!魔女を追い出して!」とみんなで励まし  エスパーなエド夫人がハンドパワーで、主人公一家が海辺でワハハハと笑い転げ走るステキな思い出の記憶を注入!  最終的に”妻VS魔女”という、妻ボディの内側におけるガチバトルを妻が制して魔女を追い出す・・・という  「だったらもうこれからは、バチカンの許可もらってエクソシストの神父を出張させて 十字架だの聖水だのといった小道具や”神と子と精霊の名において・・・”なんてまどろっこしい悪魔ばらいをしなくたって のっとられた本人をみんなで励まして思い出のアルバムの写真なんかを体にペタペタはりつけて、本人と悪魔を戦わせる手法でええやん」  と思わせるような、<悪魔ばらい師不要論>が噴出しそうな、ぶっとんだ内容であった。   そして何よりも、個人的にいわせていただければ、悪魔憑依の作品は、バッドエンドでなくてはならない。  そうでなければ、ハッピーエンドにみせかけて、最後の場面で「まだまだ悪魔健在ですよ・・・フフフ」というワンカットを入れて、エンドロール・・・でなくてはいけない。  この作品については、個人的には、主人公一家が救われたものの、魔女がエド夫人に移動してしまいエド夫人が娘の背後にハサミをもってしのびよる・・・みたいなラストシーンであってほしかった。  (そう、だいたいエクソシストが登場する作品では、悪魔と奮闘したエクソシストのほうが最終的に被害こうむって終わるっていうのが王道だ)  でも実話であるなら、それ以上は言うまい。  実話の映像化としては、きちんと基本をおさえて上手に撮られた作品ではある。そして、ファーミガ女史のあのなんともいえない、崩れていそうで崩れていない絶妙な均衡で美しさを構築している古典的な顔だちは、この時代のエスパー女として、当たり役であることは間違いない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-07-12 10:25:08)(笑:1票)
32.  女と男の観覧車 《ネタバレ》 
ヒロインの女性、元3流舞台女優という設定だが、そこがすごくウマイと思う。  芸術に関わる人間っていうのは、人間として魅力的だが、同時に”わがまま”で、”自己中心的”で、”感情的”で、そして、”倫理観に乏しい”。  でも、それが実は魅力でもある。 芸術家たちに破天荒なひとが多く、同時に異性のエピソードが多いのはそのせいだろう。 (ピカソとか、ゴーギャンとか、クリムトとか、・・・)  ヒロインは、最初の結婚時に、不倫をして、夫を悲しませて子連れシングルマザーとなった。 釣りなんて興味なんてないのに、今の夫と結婚するために興味あるふりをして再婚した。 そのようなムリのある結婚がうまくいくわけもなく、彼女は海のライフセーバーの男が劇作家志望だと知って、あっというまに年下男に打ち解けて、将来の再婚相手とさえ妄想に走ってしまう。  夫への罪悪感なし。 ライフセーバーが夫の娘に気があるのを知ると、彼女に嫉妬の炎を燃え上がらせる。 彼との再婚を望む気持ちが前のめりになり、高価な誕生日プレゼントを渡して引かれてしまえば彼の前でブチギレる。  息子の放火グセを治そうとカウンセリングに通わせるが、そのお金は夫のお金を盗んで使う。 ライフセーバーとのデートの約束優先で、息子をひとりでカウンセリングへ行かせちゃって、息子は二の次に。  こうして整理してみれば、この映画の中でヒロインはどうしようもないほどのクズっぷりであるが、なんだろう、この女性像の悲壮感。  これだけダメダメ女房なのに、ケンカしたあとに自分から折れてやった夫は彼女に「今度釣り一緒いくか?」と声をかける。 彼女は、いろいろもがいてきたけど結局このパっとしない話しも合わない中年夫とうまくやっていくのが残された唯一の道なんだと悟って「YES」と答えるのかと思いきや、それでも「NO」とつきつけて、この映画は幕を閉じる。  「あぁ、こうして彼女はこの狭い土地の中で、これからもずっと、話しの合う若い男性と出会って不毛な関係を結んでは、また相手を失って偏頭痛とお酒とヒステリーを繰り返すんだな・・・」と、なんともいえない閉塞感。  でも、とても現実的な話で、彼女の家の前で来る日も来る日もグルグルと回る観覧車のように、こういう出会いと別れのパターンをグルグルと回り続ける無限ループに囚われもがき続ける人たちはこの世界にたくさんいるのだろう。(特に芸術家タイプ)  だからからこそ、このような作品が生み出され、共感する人も多いのだと思う。  ウッディ・アレンのリアル恋愛劇は、いつもヒリヒリさせる。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-02-10 18:32:24)(良:1票)
33.  ダイバージェント 《ネタバレ》 
この作品には「高潔」がいるのに「博学」の暴走を批判するという描写はなく、「平和」がいるのに「博学」と「無欲」の争いを憂えるという描写もない。  5種類のケーキを買ってきたのに、3個だけ食べて2個冷蔵庫にしまったまま腐らせたというのと同じくらい、素材の料理方法がヘタくそです。  そして一番アウトだったのが、前半にたっぷり時間をさいて描く「勇敢」のスポ根ドラマ。  同期生との友情、ステキな先輩との淡い恋、厳しい訓練、鬼教官、ライバルのイジメ・・・。 そこのところは、まったくスキなく完璧に描ききっています。(スポ根に興味のない私なので、だるさが尋常ではありません。)  そしてようやくスポ根攻めが終わったとホっとしたのも束の間、後半ではノンストップ”ツッコミ場面攻め”が襲ってきます。  まるでバレー部の鬼コーチが部員である私にレシーブ練習で”ツッコミ場面”という名のボールを次々容赦なく叩きつけてくるように。  そう、結局この映画は”退屈”なトレーニングを途中で投げ出さない忍耐力を鍛え抜いてくれる、ガチのスポ根映画だったのです。たぶんな。
[DVD(字幕)] 1点(2015-03-25 11:08:11)(笑:1票)
34.  三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
気に入っている。ひたすら気に入っている。もうDVDで何度観たことか。何度観ても何度でも観たくなる映画。  「バイオハザード」で見慣れたミラのアクションも、豪華ドレスと古典的なシチュエーションで行うと、また違うテイストで見惚れてしまう。  「ジャンヌダルク」の薄汚れたミラも良かったけど、今作のように華麗なファッションショーのごとくドレスをあれやこれやとお色直しを繰り返すミラもまた見惚れてしまう。  とぼけた表情でよく動く目玉を駆使したおちゃめな演技もミラのオハコ。魅力いっぱいのミレディに仕上がった。  そして枢機卿のクリストフ・ヴァルツは安定の悪役。  さらにはオーランド・ブルームもまた、オシャレと女と権力が大好きという最低男を見事に体現していたし、タイツ姿と左耳にプラプラさがるイヤリングもまたチャーミングだ。  三銃士はそこまで超メジャーな俳優を使わないことで、ミラvsヴァルツvsオーリーの3人の悪役の駆け引きのほうが引き立ち、そう、つまりこの映画は”三銃士”と題したものでありながら、ミレディらの”三悪党”の心理戦を楽しむ作品なのだ。  頭がトロくてウブだけど王妃とファッションは大好きなフランス国王と、当事の肖像画から抜け出てきたような古典的な顔の王妃のキャスティングも100%カッチリきまった。  ファッションに関する王とヴァルツやオーリーとの洒脱なセリフまわしといい、ミレディの想定外の動きといい、常に笑わせ、ドキドキさせてくれる、素晴らしい構成の映画だ。  重厚で理づめが過ぎては観るのが疲れる三銃士を主題にした作品でありながら、とことん見やすいライトな映画を撮るのを得意とする(裏を返せばアカデミー賞狙えるような重みのある作品は作れないとも言えるが)監督のポールの味付けで、ムダな背景説明などカっとばし、ひたすら面白くて見やすいポップなエンターテイメント作品に昇華されている。  ノートルダム寺院ファン(なんじゃそら)な私にとっては、空とぶ飛行帆船がノートルダムの一番高い塔のさきっちょにブスっと突き刺さって終わったときは、思わずフフフッっと笑ってしまった。  あの塔のさきっちょはディズニー映画「ノートルダムの鐘」で、カジモドがよじ登ってパリをグルっと見下ろした名場面でも使われた塔で、あの塔はきっと外国の映画製作者たちに「あの塔で何かおもしろい絵を作りたい!」と思わせる何かがあるに違いない。  そして、ミラが首飾りを奪うために進入するときに見せたムッチリした太もも露出は、夫であるポールの嫁自慢に違いない。
[DVD(字幕)] 10点(2017-10-20 11:03:50)(良:1票)
35.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 
オリジナルより好きですよ。「死霊のはらわた、オリジナルがいい?リメイクがいい?」というのは永遠に意見が分かれ続けるテーマですね。  オリジナルのほうが疾走感あるという意見も多いわけですが、私からすれば、”森に、窓の外に、ケムリもくもく・・・月に白いモヤがモコモコ・・・”って、こっちがモヤモヤしてきてしまう場面ばっかりで、もうだるいのなんのって、1,5倍速でなんとか見れたという感じでした。  対してリメイク版は、1,5倍だと早すぎて画面見づらいと思うくらい各場面の緊張感や疾走感はすごかったです。いろいろなホラー映画の要素をミックスしている感はあるものの、スタイリッシュにまとめあげているので、有能なDJがヒット曲をノンストップリミックスしたCDのような感じで、けして否定的には感じません。  薬物治療で森にこもるという設定も、薬物依存の子が最初に悪魔にとりつかれても、仲間達は「禁断症状だから仕方ない」と、深刻に受け止めず放置して状況を悪化させるというナチュラルな展開にするうえで、なかなか上手い設定で。   本の呪文を紙でこすって浮き上がらせつつ、わざわざ声に出して唱えちゃう彼はIQがかなり低いわけすが、いやいやそれをいうならオリジナル版でテープレコーダーに呪文を録音した人も「これから呪文を読むがこれをこのまま再生すればヤバイことが起きるので避けたい場合はここでストップしてください。では読みます・・・ウンタラカンタラー」と録音すればいいのに、再生する人のことも考えずいきなり呪文朗読突入~!!!ってのも相当IQ低いですよ。  (それはもう、みんなのシネマレビューで、ネタバレマークがないのに、ネタバレ感想文読まされたくらいの痛手ですよ。)  ホラーに笑いも求めるひとはオリジナル、シビアなゴア表現のみを求めるひとはリメイクをお勧めします。まぁ、いうほど私、オリジナルで笑った覚えはないんですけどネ。(オリジナルの”煙”場面の多さに、あきれ笑いはしたけど)
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-18 13:10:11)(良:1票)
36.  スケルトン・キー 《ネタバレ》 
弁護士ルークは見るからに怪しくて、絶対あとで悪者キャラを全開させると分かってはいた。  だが、まさかジャスティファイが何人もの人間にとりついてきたその最新バージョンの姿だとは想像もできなかった。  あの屋敷があやしさ100%なのに、なんであのオバアチャンは無理にそこに住んでいるのかなぁ・・・と、不思議に思ったけれど、つまりはあの屋敷でコキ使われていた黒人の召使いが「お屋敷ごと乗っ取ってやったぞ、クワッハッハッハッ!」ってことなのですね。  屋敷の子供たちの体をのっとって身代わりとして殺させたり、屋敷の主の夫妻を死においやった時点で彼らの恨みは晴れたのだから、その後もああやって延々と若い体に乗り移り続ける理由はよく分からなかったのですが、ディズニーの「プリンセスと魔法のキス」もニューオリンズが舞台で、ママ・オーディという200歳設定のブードゥー教の呪術師が登場していたことから想像するに、ひょっとするとニューオリンズの呪術師は”長生き願望”が強いのかもしれませんね?  でもそうなるとギネスの長寿世界一は、常にニューオリンズの呪術師さんってことになって面倒ですね?笑   その「プリンセスと魔法のキス」でも、ブルースが頻繁に出てきたり、黒人、沼地、ワニ、そして呪術が出てきたりしていたのだけど、実際に「スケルトン・キー」で同じものがリアル映像として出てきて、実際のニューオリンズのジメっとした質感が分かって、なかなか興味深かった。  それにしても、あの呪術が載っている本。英語で「パパ・ジャスティファイのレシピ本」と書かれていて、なんだか、のどかな料理本みたい笑  「フードゥー」じゃなくて「マーボードーフ」のレシピとか載ってそう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-03-16 19:34:59)(良:1票)
37.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
出産シーンの長回しはほんとキモイ。  私は女で出産経験があるので、ああいう場面を「生命の尊さ」とか「命の神秘」みたいにアンチョクに利用されて強引に押し付けられてるみたいで、ほんとイヤ。  出産時に、女がマタ開かなくちゃいけないときの羞恥心とか、そういうの、セオにいくら信頼寄せてようが、ぜんぜん気にしないとか、いやまじでリアル感ゼロ。見てらんない。  セオが「おりゃ、まかせろ」みたいに、両手でキーのひざをもって、クイッと左右におっぴろげさせるとか、まじ吐きそうになった。  女の出産をなめんなよ、的な。  そもそも論として、本当の出産ってのは、いざシキュウコウが開くまでが長いわけで、それまでの間に、陣痛もだんだん規則的になってきて、10分に1度だったのが5分に一度、3分に一度・・・ってなって、それにつれて痛みもどんどん激しくなって、おなかじゃなくって腰が痛くて悶絶状態になるわけ。 そういうのはぜんぜんリアルに描かないで、出産場面だけ長回しとか笑わせる。  おなかに両手あててマユにシワよせて「あぅ!あぅ!」って叫んでるのが陣痛・出産だと思ったら大間違いだキュアロン。  キュアロンって、2019年のアカデミー賞で「ROMA」が3部門も受賞したけど、あっちも長回しっぽいカメラワークばっかで、ほんとキュアロンって、長回しすりゃなんでもイケちゃうとか勘違いはなはだしい。  でも「ROMA」でまた評価されちゃったから、調子乗って次回作もどうせまた長回しまくるんだろうな。  個人的にもう0点の域なのだが、マイケルケインが演じたハッパ好きなじいちゃんと、犬つれた赤いダウンジャケットの怪しいおばちゃん、ふたりのキャラが立ってたので、2人にそれぞれ2点贈呈で4点。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-02-28 17:51:04)(笑:1票)
38.  もう終わりにしよう。 《ネタバレ》 
主人公は、ハイスクールのさえない年寄りの用務員のおじいさん。  彼は、劇中で、ちょこちょこと出てくる。  まず最初に出勤前の朝の準備。そのあとは日中働く姿、ひとりでTVを見ながらご飯を食べる姿、夜になってまた掃除してる姿…などなど。   その彼の妄想が、画面の中で繰り広げられる。   妄想の中の女性は、彼が出会って、そして付き合うことなく終わった女のイメージのパッチワーク。   だから、名前も職業もコロコロかわる。 終盤の車の中の場面では、顔さえ変わった。  バーで出会ったという設定は、おそらく彼の人生でバーで出会ったある女性が一番好みだったということだろう。 あるいは、実家に連れてきて両親に会わせるところまでは行ったのかもしれない。  いずれにせよ、うまくはいかなかった。   最後は車の中で、寒さの中で自殺。  「もう、妄想をおわりしよう」「もう生きるのを終わりにしよう」   じいさんのこころの言葉が、この映画の本当のタイトルだ。  妄想の中で、彼女を家に連れてきたジェイクが、玄関わきの棚に置いてあったボロボロの水筒を 「あ…これ見られたくないやつだった」という感じで、引き出しに隠す。 そこには大量の古い水筒があった。  この水筒は、劇中でおじいさんが、TVを見ながら弁当を食べる時に使っていた水筒。  他にもおじいさんの作業服が、妄想の中では地下室の洗濯機の中から何枚も出てきて 現実と妄想が交差する場面がある。  いずれも  ”人に見られたくないもの、隠しておきたい、恥ずかしいこと”  の象徴が、用務員をしている間に何個も使ってきた水筒や制服なのだ。     劇中で唐突にはさまれる、男女のバレエシーンや、若いジェイクの芝居や歌は、「オクラホマ!」というミュージカルの有名なシーンなのだとか。  彼が高校の部活で、ミュージカル(たぶん「オクラホマ!」)の練習をしている生徒を興味深そうに見ているところが、時々さしはさまれていたが、ちゃんとあの怪しいバレエダンスも意味があって、おそらくジェイクの大好きなミュージカルなのだろう。  「ダンサーインザダーク」のヒロインは、いやなことも何でも脳内でミュージカル変換していたが、 そういうタイプのおじいさんなんだろう。   ちょっと異色で、ちょっと不気味で、心に残る映画。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-02-18 09:02:19)(良:1票)
39.  愛しのローズマリー 《ネタバレ》 
ジャック・ブラック目当てで鑑賞。   ネットであらすじを軽く把握して「見た目より内面が大事」っていうテーマだと思って見ていた。  ところがビックリ!  その見た目っていうのは、一般的なスタイルの良さとか顔のデキを越えて、  「顔面ヤケドや、肢体不自由等、身体障害者も受け入れて下さい」的な、すんごいハードルの高い価値観を押し付けてきた。  え?そうくる?  だったらそれはもう、性格イケメンのエレファントマンを彼氏にしないような人は人間じゃないというようなもの。  私も見た目では男は選びませんが、四つん這いで歩いてるあの男性は、結婚を見据えた真剣な交際ができるかと言われたら、仲良しの男友達にだったらなれても、それはさすがに…ですよ。   ていうか、身体的な問題を問題とせず愛せよというならば、じゃぁ知的障害者はどうなんですか?と。   うちの長女が知的障害で、成人していますが、正直、知的障碍者の恋愛や結婚は本当に不可能に近いものがあります。 (障害レベルにもよりますが)  娘が障害があっても仲良くしてくれていた女友達でさえ、人前で普通なら恥ずかしい行動に分類される”奇行”に耐えられず、LINEをブロックされてしまったくらいですから。    同じ障害でも、就職率は身体障碍者のほうが圧倒的に高く、知的障害が雇ってもらえるのはほんのわずか。   障碍者でも愛せよと説いて、良い作品に仕上げたつもりだろうけれど、知的な障害者は一切登場させず、その置き去り感すごい。   障碍者まで話を広げず、単に見た目のスタイルや顔の良しあしで判断しちゃだめだよっていうラブコメで留めておけばよかったものを。   ヘタに正義ぶったメッセージ性を持たせようとして、かえって失敗している作品。   (ジャックブラックは、相手の容姿は気にしないって成長したことになってますけど、 彼の男友達は、自分の障害を受け入れてくれる女性を求めながらも、結局”ただし見た目のいい女性に限る”っていうオチになっちゃってるのも失敗。)   見終わって気分が悪くなった。
[インターネット(字幕)] 2点(2020-09-01 15:04:54)(良:1票)
40.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
何度も見ましたが、いやー何度見ても泣ける。どこで泣くかっていうとラストのジャマールとラティカの感動の再会。  ギューって抱き合って、そして普通ならそのあとの展開はクチビルでブチュッ・・・と思いきや、ジャマールがクチビルを寄せたのが、ラティカがちょっと前にワルにつけられた、ほっぺたの”ナマ傷”だってところで泣きます。  いやーもう、泣くね。泣く。ほんと泣く。  ラストシーンのキスなんて、私はひねくれてるんで、感動の対象じゃないんですが、この映画のこのキスシーンは感動がはんぱないです。  その傷にチューしたあと、映像が一瞬元に戻るっていうか逆走するんですが、そこでまたさらに泣けてくるんです。  彼女がワルにほっぺたにナイフで傷をつけられるところから、どんどん逆走して、ワルにつかまるところになって、さらに逆走して、つかまる前に電車の駅で、2階にいたジャマールを見つけた1階のラティカが、彼を見上げて、はじめて素直な輝くような笑顔を見せるんです。  それまでのラティカはいつも「どうせワルから逃げられない」っていうアキラメ心に支配されていて、ジャマールとうまく一瞬会えたときも、曇ったような困ったような顔しか見せていなかったのですが、そのときは、それまでインド各地のワルい人達にタライマワシにされるがままの、抵抗もせず運命に流されるがままだった彼女が、生まれて初めて自分の意思で、ジャマールに会うために、がんばってワルから抜け出して待ち合わせ場所に来た、そんな彼女の、ほんと素直な、こぼれんばかりのキラキラした笑顔だったのです。  なので、ほっぺたのナマ傷にチューをしたジャマールは、心の中で「ボクの中にいるキミは、あの駅で最後に会えたあの君の笑顔の、傷のないきれいなままのキミだよ」って、やさし~く言ってる気がしまして  うーーーん、なんてマロヤカな男なんだチクショー!って、感動して泣いちゃうんですね。  まぁここまでに至るまでに、何度再会してはワルのせいで離ればなれになってしまったか・・・っていう、彼の悲惨な人生の積み重ねがあったので、それゆえ、感動もひとしおなのですが。  でもやはりこの映画のすごいのは、そういう感動を最後にもってくるための、それまでの”悲惨な人生ドラマ”を、チンプな作品のように、ただダラダラと見せるのではなく、クイズミリオネアの問題の答えが、たまたま”悲惨な人生ドラマ”の中で偶然得た経験の中にあって、昔を思い出すだけでどんどん正解を重ねていくという。。。なんともシャレた表現の仕方だということです。  あなたは小学生時代に初恋のひとがいたとして、運命が何度も二人を割いてもなお思い続け、大人になって成就するなんて経験ありますか?(同窓会で再会してそのままホテルへGOとかそういう下世話な例を除く) ないでしょう、だからこそ、この二人のラブストーリーに泣けてきちゃうのですね。  あ・・・そうそう、シャレたといえばもう一点。  冒頭で「なぜジャマールはクイズミリオネアで正解することができたか」っていう問題が文字で出てきて、実際のクイズみたいに  A、答えを知っていたから B、ラッキーだったから  って順番で表示されて、最後に  D、運命だったから  って出てくるのですが  ラストシーンのキスのカットで、画面が時間停止したあと、左下に小さな文字(冒頭に出てきたときと同じサイズの文字)で  D、運命だった  って出てくるんですよーーーーあーーーーもうソコ思い出しただけでまた泣けてきたーーーやばいーーーーーボイルやばいーーーーw  このラストのコレを見て初めて「そうか!この物語は、スラムドッグの無学の男がクイズ番組で全問正解して大金もちになるサクセスストーリーじゃなく、幼い頃に出会った初恋の少女との恋が成就することが“運命だった(it is written)"ことを描いていた作品だったのだな!」  と、頭がゴッチーーーンとやられちゃいました。  ついでにそのD、It is writtten という文字がだんだんフェイドアウトするんですけど、Dって文字だけ残って、そのDがDirected by Danny BoyleのDになるという・・・  くーーーーッなんて策略家なんだ・・・くーーーーッくーーーーッ!!ボイルめーーーッ!!!(隣にいたら、100回くらいヒジテツ食らわしたい)  ちなみにワルになっちゃったお兄ちゃんもね、最後の死にざま、かっこよかったです。あの画面作りは誰にもマネできない。あまりにも鮮やかすぎて。私もお札風呂にゆっくりつかりたいものです。  そしてエンドロールでかかる「らりほー♪らりほー♪」って歌はサイコーです。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2016-02-26 13:25:03)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS