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プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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781.  若おかみは小学生!
昨年の劇場公開時から世の好事家たちからも絶賛の嵐だったアニメ映画をようやく鑑賞。 原作となった児童文学はシリーズ全20巻(2003〜2013)が刊行されている人気作品らしいが、世代的に全く重なっていないこともあり、タイトルすら聞き覚えがなかった。 前評判が無く、このタイトルとポスタービジュアルだけを見聞きしただけだったとしたら、絶対に鑑賞に至らなかっただろう。 が、そういうあり得なかった「機会」を生んでくれるから、現代社会は有り難い。  評判通り、期待通りに、真っ直ぐに良い作品だった。 その混じり気のない純粋な“良い映画感”は、まさしく児童文学を原作にしているに相応しく、これから色々なものに成長していく多くの子どもたちに観てほしい映画だと素直に感じる。  純粋な少女の成長を描いた瑞々しい作品であることは間違いないが、幅広い映画ファンからも激賞を引き出しただけあって、描き出されるストーリーは、実のところあまりにも重く、悲しい。 何の罪もない少女のふとした瞬間に訪れた「不幸」は、理不尽で、只々辛い。 ただ、その不幸は、理不尽だからこそ、実はこの世界に生きる誰にでも起こり得る類のものであり、事程左様に身につまされる。  自分の大切な愛しい人たちといつものように笑い合っている次の瞬間に、突如としてすべてが叩き潰される。 そんな不幸の可能性は、いつだって、誰にだって、人生と隣り合わせで存在している。  もしそんなことが我が身に起きたなら……と、考えただけで辛くてたまらない。 でもね、そんな人生の普遍的な辛苦を、この映画の主人公は、明るく、やさしく、懸命に乗り越えていく。 とんでもなく悲しく、辛い運命を、その小さな体と笑顔で受け止めていく主人公。 それはもう幼気な女児の健気さなどではなく、ただひたすらに強く、魅力的な“女性の姿”だった。  人間、傷つかずに生きていけたならば、それに越したことはないのかもしれないけれど、そういうわけにもいかないのが、人生というもの。 泣いたっていい、当たり散らしたっていい、ふさぎ込んでもいい、ただその先に、そういう自分を拒まずに受け入れてくれる存在に出会えるかどうか。 人生の価値は、そういうところで表れてくるものだと思う。めちゃくちゃ泣いた。
[インターネット(邦画)] 8点(2019-12-08 01:22:48)(良:1票)
782.  アガサ・クリスティー ミス・マープル2 親指のうずき<TVM> 《ネタバレ》 
突然死した叔母、消えた老婦人、時を越えた殺人事件……。 アガサ・クリスティらしいミステリーをミス・マープルが解き明かしていく。  浮上する「謎」の実像がなかなか見えないので、全編通して“ふわふわ”した感じてストーリーは進んでいく。 ミス・マープルと行動を共にするタペンス婦人がアル中だったりするので、余計に事件の真相が現実と妄想の狭間で見え隠れする。 それはミステリーの特徴として良いのだけれど、キーマンとなる人物の存在や見せ方もぼんやりと曖昧なので、ストーリー自体が追いづらい印象を受けた。導き出された真相と真犯人にも強引さと整合性の欠如を感じた。  独特の人間模様にはドラマ性があり、ミステリーとしての面白味は充分あるのだけれど、謎に対する真相に深みは無かったように思う。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2010-10-15 10:59:17)(良:1票)
783.  エンド・オブ・ホワイトハウス 《ネタバレ》 
今作の映画的な持ち味は、時に凄惨なまでの無骨さと硬派さだろう。 これについては、何と言っても主演のジェラルド・バトラーの影響力が絶大だ。 本来、この手の娯楽大作であれば、“ヒーロー”である主人公に対しての「好感」は必然であるはずだ。 しかし、主人公の絶大な強さと無慈悲さを前にしては、安直な好感を持つことは許されない。 ただひたすらに自らに課した使命感に燃え、それを遂行する様には、ヒーローへの憧れなどは超越し………ちょっと引いてしまう。  「殺す」と決めた相手を必ず「殺す!」、というこの狂気的に愚直な主人公の姿に燃える人もいるだろうが、個人的に好感が持てなかったことは、映画全体の娯楽性においてマイナス要因であったことは否めない。最終的にはデスクワークに追いやられた男が精神を破綻させてしまっているようにすら見えてしまう……。  そして、無慈悲で凄惨過ぎる主人公のキャラクター性は、映画全体のテイストにある意味きっちりと波及している。 何せ、冒頭から人が殺されまくる。ホワイトハウスを孤立無援の状態にするためとはいえ、シークレットサービスをはじめとするホワイトハウス内のほぼすべての職員が惨殺される様は、衝撃的だった。 加えて、ホワイトハウス周辺の市井の人々も、テロリスト側の決死隊によって無差別攻撃を受け殺されまくる。 この陰惨さが、冒頭だけのもので、そこからアガっていく展開のための布石なのであれば良かったが、クライマックスに至るまでそれが抜け切らないので………やっぱり引く。  もっと娯楽性を高めるための“前振り”は、今作にも確実にあった。 ファーストシーンでアーロン・エッカート演じる大統領は、主人公相手にボクシングのスパーリングをしている。 ならば、大統領が悪役をノックアウトさせるシーンは必須だろうが! 大統領の幼い息子は、ホワイトハウス内の構造をシークレットサービスも舌を巻く程に熟知している。 ならば、息子がその知識を駆使してテロリストを出し抜くシーンも必須だろうが!  他にも、北朝鮮のテロリスト軍団がリーダーを筆頭にあまりにも狂人的な描かれ方をしている点も、現実の世界情勢を風刺しているように見せて、実際リアルじゃないなと思わざるを得ない。  そういう“ベタ”な娯楽性に欠けていたことが、こういう映画に対して、そういうことを期待している者としてはあまりにいただけなかった。 
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-04-12 19:57:49)(良:1票)
784.  トランスフォーマー/最後の騎士王
「もはやナニがナンだかわからん!」のは、今に始まったことではなく、シリーズ3作目あたりから大体同じ印象をすべての鑑賞者が持っているはずだ。 このブロックバスターシリーズのファン、非ファンに関わらず、その“ワケの分からなさ”もしくは映像的膨大な物量の中で展開されるストーリーの“どうでもよさ”自体を受け入れられないような人は、そもそもこの映画を観るべきではない。その場合、非難されるべきは作品ではなく、鑑賞者の方だろう。 というわけで、前作(完全蛇足の中国観光映画)に対して、映画産業全体における危機感も含めて「0点」を献上した僕も、あらゆることを「覚悟」した上で、この150分に渡る超大作の鑑賞に至った。  先ず序盤から大いに戸惑う。「あれ?(録画リストから)間違えてキング・アーサーを再生してしまったのかな」と。 恐らくは、同年製作の「キング・アーサー」より多大なバジェットをかけていそうな暗黒時代の合戦シーンにあんぐりとした。 ただし、結果的にはこの大仰な大風呂敷の広げ方が、一辺倒だった当シリーズのエンターテイメント性に多様性を生んだとも言えると思う。  まったくもって「強引」極まりないが、謎の金属宇宙生命体であるトランスフォーマーと地球の因縁を、人類史を遡ってこじつけたことで、「ダ・ヴィンチ・コード」的なミステリーとアドベンチャー要素が加わっている。 その他にも、スパイ映画、宇宙人侵略映画、カーアクション映画、潜水艦映画etc様々な要素を増し増しに盛り込んで、胸焼け必至のボリュームでまとめ上げている。 サービス過剰の執事ロボットや、侵略者に慣れ過ぎちゃって平然とタイマンで交渉に臨んじゃうレノックス大尉など、惰性だろうとなんだろうと5作目まで続けてきたからこそ辿り着いた娯楽性も確実に存在する。  この映画世界はまさに「カオス」そのものであり、何を見せられているのかも分からなくなってくる。 が、マイケル・ベイ監督をはじめ製作陣は、そんな作風に対してとうの昔に開き直っているので、内容がどうであれその“映画づくり”においてはもはや迷いなどはなく、ワケのわからないものをワケのわからないままに堂々と作り込んでいるように感じる。 結果として、観ている側も「コレはこういうものだ」と納得せざるを得ない気持ちになってきた。  どうやら大風呂敷は更に広がり、トランスフォーマーたちとの因縁は地球という惑星そのものの誕生まで遡って、「エイリアン:コヴェナント」的な展開を目論んでいるようだ。 もう、どこまでも好きなだけ突き進めば良いと、諦観半分で応援したくなる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-14 17:54:20)(良:1票)
785.  S.W.A.T.
思ったよりもアクション映画としてバランスのよい良作だったと思う。リアリティのない無意味に派手なアクションシーンは単純に楽しめるし、SWATを主体にした映画というのも今まであまりなかったので新しかったと思う。全体的に無難と言えばそうだが、紅一点で体を張ったミシェル・ロドリゲスはとても魅力的な存在感があった。映画として印象が強いということはないが、満足度は高い。
7点(2004-02-06 19:24:49)(良:1票)
786.  ローラーガールズ・ダイアリー
良い映画だった。まず最初にそう言っておきたい。 シンプルに、登場する人物たちの言動、展開される青春物語に感動した。 ベタで押し付けがましくもなりがちなプロットだけれど、それを独特の切り口で表現しており、部分的には目新しささえ覚える素敵な映画世界が映し出されていた。  この映画が“素敵”な要因は多々あるけれど、やはり何よりも挙げたいのは、二人の女性の映画人の魅力が溢れているということだと思う。  まずは主演のエレン・ペイジ。彼女の出演映画を観る度に、その不思議な魅力に知らぬ間に魅了されている。 決して印象的な美貌を携えているわけではない。背も小さく、映画のキャラクターそのままに地味な田舎娘という風貌である。 なのに、映画のストーリーが進むほどに、たまらなく魅力的になり、次第に心から彼女のことが好きになっている。不機嫌な仏頂面や、気怠そうに足を掻く仕草まで、彼女の女性としての、人間としての魅力に映ってくるから不思議だ。  そして、初監督としてこの作品を映し出したドリュー・バリモア。 正直なところ、彼女が映画を撮ると聞いても、期待は先行せず疑心の方が先立った。女優が監督業をして成功したということはあまり聞いたことがないし、彼女自体の少々破天荒な人間性からどれほどまともな映画が作り出されるものかとも思った。 しかし、結果としては、その彼女の破天荒な人生模様が、この映画の核心を築いている。 子役自体から長きに渡ってハリウッドの映画世界で生きてきて、「少女」時代に飲酒、喫煙、そしてドラッグにおぼれ、自殺未遂も図った。 堕落と苦悩を得て、再びエンターテイメント界に復活した彼女の人生観と力強さが、この映画に登場するすべての女性たちの言動に説得力を与えている。 そのことが、映画自体のリアリティに繋がり、ベタでありながら独特のオリジナリティーを醸し出している最大の要因だと思う。  己の体ひとつで、限られた空間と時間を疾走する女性たち。彼女たちの熱情は、ローラーコースを越えて、彼女たちの人生そのものを駆け巡るように、激しく美しくほとばしる。
[DVD(字幕)] 9点(2011-08-15 21:44:40)(良:1票)
787.  るろうに剣心 伝説の最期編
原作ファンとして、当然総てにおいて「満足だ」とは、お世辞にも言えない。 けれども、一作目と続編二部作通じてこの映画化シリーズは、“漫画の映画化”作品として充分に「及第点」と言えるものだったと思う。  他の漫画以上に極めて“マンガ的”な原作のビジュアルを忠実に再現しつつも、“実写化”するにあたって、ギリギリ許容範囲のリアリティラインをキープし続けたことは、NHK出身の監督らしい流石の堅実さだったと思う。 ヘタなCGを乱用して、奇天烈な人体描写や大仰な必殺技を実写で見せられていても、おそらく引いてしまうだけだったろう。  実写での表現が難しい原作での見せ場を敢えて回避し、代わりに、香港仕込みのアクション監督を呼び、今作ならではの新しいアクションシーンを構築してみせたことは、この映画シリーズ最大のハイライトだったと思う。 “チャンバラ”と“カンフー”を織り交ぜたようなこの映画のアクションシーンは、スピード感とオリジナリティに溢れ、娯楽映画として最大の強みとなっていると言える。  そして、原作ファンだからこそ断言できるが、この映画が表したアクションシーンの方向性は、「るろうに剣心」の世界観に対して決して的外れではなく、きちんと合致している。 幕末を経た明治時代初期の日本を舞台とするこの漫画には、敵味方問わず多国籍要素が入り混じり、決して自国の文化や価値観に囚われていないことが、他の作品にはないオリジナリティだったと思う。  勿論、不満もある。 最大の不満は、“十本刀”の面々の殆どが単なる数合わせで終わってしまっていることだ。 それぞれを描くには尺的にあまりに無理があることも理解できるが、十本刀好きとしては残念だった。 まあ、神木隆之介演じる瀬田宗次郎や、滝藤賢一演じる佐渡島方治ら志々雄の側近連中のクオリティーは高かったので、これ以上を望むのは高望みかもしれないが。  藤原竜也が演じた志々雄真実のキャラクター造形は、内面的にも外面的にも素晴らしかった。 はっきり言って、この最終作は志々雄真実の映画である。 今作での“志々雄真実”というキャラクターのラスボス感は、海外のエンターテイメント映画と比較しても、決して引けをとらないものだったと思う。  志々雄真実とその側近の存在感が素晴らしかっただけに、原作であった“地獄”でのエピローグシーンは観たかったがねえ……。 
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-03-04 00:34:45)(良:1票)
788.  戦場でワルツを
戦争を描いた映画や小説の評において、「戦争の狂気」なんて言葉は、もはや常套句で、自分自身も何度も使ってきたように思う。 だが、実際問題、自分を含め多くの人々は、その言葉の意味をどれほど理解出来ているのだろうか。甚だ疑問だ。  「パレスチナ問題」は、ほとんどすべての日本人にとって、“対岸の火事”である。 重要なことは、先ずその自分たちの認識の低さを認めることだと思う。知ったかぶりでは、何も生まれない。  そういう「無知」な状態で観た映画であり、そうである以上、その視点からの映画の感想を述べるべきだと思った。  感じたことは、あの遠い国で繰り広げられ、今尚くすぶり続ける戦争において、人々の心を蝕むものは、もはや「狂気」などではないように感じた。 長い歴史の中で、繰り返される憎しみの螺旋、それを断ち切れない人間そのものの「業」だと思う。  だから、敢えて言わせてもらうならば、映画の主人公が抱えていた”心の傷”に対して、今更何を言ってるんだというような不自然さを拭えなかった。 問題は今この瞬間も決して解決していなくて、血を血で洗っている。そんな中で、この映画の表現は、本質的に非常に浅いように感じてならない。  特徴的なアニメーションは、映像表現としては素晴らしかったと思う。 ただし、最終的に「実状」を現実的な映像で見せてしまうのは、メッセージ性は別として、表現方法としてフェアではないと思った。
[DVD(字幕)] 3点(2010-08-28 13:45:34)(良:1票)
789.  AKIRA(1988)
大友作品自体あまり触れておらず、この手の作品には苦手な感がある僕にとっては、やはりストーリー自体に居心地の悪さと拒絶感を拭いきることはできなかった。正直「だから結局何なの?」と思ってしまう。むしろこれは難解・不理解というよりも趣味の問題であろう。だから物語自体に対するコメントはできないが、その特異なアニメーション世界は、流石に圧倒的なものを感じずにはいられなかった。特に精神世界を表現するビジュアルは、ダイレクトにこちらの脳裏に注ぎ込まれるような錯覚を覚えるほど見事だった。ただし、おそらく英語版に合わせてあると思われる、どうにも一致しないセリフとキャラクターの動きには気持ちの悪い違和感を終始感じた。
5点(2004-05-21 01:36:46)(良:1票)

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