121. ニキータ
《ネタバレ》 なんという、消化不良な終わり方。これから組織に追われながらの壮絶なクライマックスが待ち受けてるかと思ってたのに…。 前半の流れは面白くて、後半のニキータの活躍と苦難を予感させるのに、そこから何であんなに盛り上がらなくなっちゃうのだろう。唐突に出てくる掃除屋ジャン・レノの、話を無理矢理ひっかきまわすために出てきたかのような滅茶苦茶な不自然さには興ざめもいいとこ。 演出は好きなのに、話が全く面白くないんだよな。 殺しの罰としてはぬるすぎるでしょ。あんなとこで終わっちゃあ、ニキータにまったく同情を抱けません。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-04 20:37:30)(良:1票) |
122. バッファロー'66
退屈。つかみどころないし、内容ないし、しまりもないし、何もつたわらん。あるのは雰囲気のみ。この雰囲気にはまれる人でないと辛いのでは。クリスティーナ・リッチは好きですけどね。 [DVD(字幕)] 3点(2008-07-15 17:03:09)(良:1票) |
123. ペネロピ
《ネタバレ》 豚鼻ぐらいなら最初はビックリするけど、逃げるほどではないし、慣れそうですよね。豚鼻でも、クリスティーナ・リッチレベルの眼と口と声、スタイルを持ってるなら全然愛せますよ。世の中には、もっともっと醜く産まれてしまった人はいくらでもいるんです。もっとも、リアルに醜い女の子の話だったら、こんな風にメルヘンコメディの作品として成立しなかったでしょうが。 小人で片目の新聞記者は序盤はゲス野郎かと思いきや、コンプレックスの面で共感することがあるのか、意外と温かい目でペネロピを観ているところなんかがイイっすね。俺も自分の呪いを解きたいっす。 [DVD(字幕)] 7点(2009-08-16 17:03:41)(良:1票) |
124. 歩いても 歩いても
特別不仲というわけでもないが中途半端に居心地の悪い現代の気づまりファミリードラマ。やはり是枝監督の作る自然な雰囲気は凄いし、それについてくる役者も凄い。だからちょっとしたセリフに妙に力がある。ピリピリしてるけれど、どこか退屈、な感じもリアルってことなのかな。終わってみると案外何も残らない。 [DVD(邦画)] 6点(2009-02-02 00:07:36)(良:1票) |
125. ひみつの花園
スケールのでかいんだか小さいんだか、壮絶にバカバカしい女一人のインディジョーンズ、ミッションインポッシブル的宝探し活劇コメディ。西田尚美嬢の顔芸と体の張りっぷりが素晴らしすぎる。面白すぎる。かなり笑えました。 コメディはここまでやってくんなきゃね。ラストもかっこええし。 人間目標を持って突き進めと。成せば成る気がしてきます。あっという間の出来事でした。 [DVD(邦画)] 9点(2008-07-24 17:33:13)(笑:1票) |
126. トップガン
うーむ、有名なパイロットものなのにつまらない。肝心の飛行シーンでいったい誰がどれに乗っているのか、何がおこっているのか僕には全然わからなかったため、一つも興奮しませんでした。テンポも悪いし、登場人物も多い割に無個性。戦闘機好きな人か、トム好きか、リアルタイム専用の映画なのかな。 [DVD(字幕)] 3点(2008-06-30 17:02:02)(良:1票) |
127. ファミリー・ツリー
《ネタバレ》 シリアスさとユーモアのバランスが非常に良く、何より感情表現が実に繊細。この心地良い温度感は、流石ワイハである。 娘であったり、浮気相手側だったり、親族や友人であったり、登場人物の細かい感情の見せ方が繊細で秀逸。やっぱ、言葉よりささやかな表情で語らせる映画は良い。クドさが全然ない。クドいのはジョージ・クルーニーの顔だけ! 尊厳死という、かなり重いテーマも扱いながら重すぎも、軽すぎもしない真面目で面白い映画であった。 一連の物語を経て、微妙に変化した関係性をさらっと描いちゃうラストシーンが素晴らしい。 [映画館(字幕)] 8点(2012-07-09 23:10:36)(良:1票) |
128. ロボコン
《ネタバレ》 話としては、理系のダメな感じの少年少女がロボットコンステストの優勝を目指して頑張るというだけのものでパッケージともどもあまりパッとしないんですが、いかんせん長澤まさみが素晴らしい。滲み出るような明るさと可愛さは特筆すべきものがあります。間違いなく全盛期です。 それを除いたとしても、他の登場人物も人間味溢れ面白いし、誰が見ても地味でつまらなそうな印象を受けるようなロボットコンテストを気がつけば、手に汗を握って見させてしまうような見せ方の上手さも大したものだと思います。恋愛やら、人物の過去やら余計なものは一切排除して、現在を生きる若者をいきいきと描ききった名作だと思います。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-11-18 13:54:57)(良:1票) |
129. 縞模様のパジャマの少年
《ネタバレ》 差別をテーマにしたものでも、差別する側から描かれたものは案外少ないのではなかろうか。家族、登場人物のそれぞれの考え方が異なっていて、多角的な視点で描かれている。 登場人物に、いわゆる憎たらしい悪人がいないのが逆にリアルで、主人公の少年以外、皆ただ当たり前のものとして差別的意識を持っている。主人公のお姉さんが、そういう教育を受けていき、差別観が形成されていく様が問題の根本なのだろう。 重いテーマながら、コンパクトで分かりやすく、見やすく、頭を抱えてしまうようなラストも素晴らしい。道徳の教材にすべき、価値のある逸品。 あのお父さんは、今後どんな生き方をするのだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2010-02-07 01:47:49)(良:1票) |
130. 悪人
《ネタバレ》 非常につまらんかった。役者はみんな良かったと思うけど、脇役の役者の方がインパクトが強くて主演の二人が薄い。ストーリーは予告編見ればほとんど分かる。特に予想し得ないような展開には全くならないし、ストーリーとしても全くありふれたものである。 柄本明パートがだけが見ごたえあって、後は退屈極まりない。 主役のはずの「盛りのついたテクニシャンのユウイチくん」と、「そのテクにメロメロな淋しいバカ女」(にしか見えない)二人の逃亡生活とかすっげえどうでもよい。 「死んだ方がいいヤツってのは確かにいるから、人を殺したくなる気持ちもわかるけど、一人殺すと自分が犯罪者になるだけでなく、罪の無い自分の家族、相手の家族を不幸にすることになるからやめた方がいいよ。親は大事にしなよ」 って映画だったんだなと僕は解釈しました。 [映画館(邦画)] 3点(2010-09-11 20:18:14)(良:1票) |
131. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 高級感ただよう大人のミステリーですね。 人を真正面から映すショットが印象的。 女性恐怖症の気むずかしいお爺ちゃんが、依頼人であるひきこもりの女性に翻弄されるお話ですね。最後の最後まで依頼人は顔を出さないかと思いきや、そこが肝ではないんです。 出来は、多くの人が絶賛している通り素晴らしいと思います。 ただ、このストーリー、というか結末は好きじゃない。 というか、そんな話だったんかい…と少ししゅんとしてしまったな。 [映画館(字幕)] 6点(2014-02-23 12:17:02)(良:1票) |
132. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 コメディエンターテイメント映画監督周防氏による、シリアスな社会派痴漢冤罪裁判ドラマですね。 こんな不条理があってたまるか、とイライラしっぱなしの二時間半。絶対勝てるに決まってると思って共にたたかった二時間半。・・・燃えつきました。んなアホな、と笑い飛ばしたいのに、徹底的なリアリティにより黙らされてしまいます。まったく腹の立つ傑作。 [DVD(邦画)] 9点(2008-02-22 14:34:22)(良:1票) |
133. ウォルター少年と、夏の休日
ほのぼのとまったりかつ、冒険劇の回想や、おっさんの大立ち回りや、盛り上げるとこは盛り上げるって感じで、安心してそこそこ楽しめる佳作です。 子供向けにしては地味、大人が見るには青臭いってな感じで、決定打にはイマイチかけます。オスメント君がどうも可愛くない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-19 18:24:44)(良:1票) |
134. おっぱいバレー
《ネタバレ》 どちらが良いとは言えないが、ただバレーが好きだとか落ちこぼれが周りを見返すために勝ちたいとか言うストイックな精神性のスポ根ドラマより、ずっと感情移入はし易いと思われます。 ただおっぱいの為に頑張る少年というのも、むしろ健全で素晴らしく、眩しいのではないでしょうか。一人一人の少年達を深く掘り下げてなく、視点が大人よりになっているのも潔いです。懐かしく、ナイスな選曲も良いし、おっぱいネタにも充分笑えました。ベタで爽やかながら、嫌みなく優等生臭くない内容が好きです。 乳首見せろとは言いませんが、このタイトルなんだから綾瀬はるかももうちょっとサービスカットをくれても良かったんじゃないでしょうか? ソコが不満ではありますが、大人げないのでそんなことは減点対象にしませんが、半乳くらいさぁ…。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-07 18:02:32)(笑:1票) |
135. エイリアン2
《ネタバレ》 1よりテンポも良く中盤からラストの畳み掛けっぷりと派手さは凄まじく、なかなか楽しい。リプリーはますます逞しく、負けるはずもなく、恐怖感はもはや無い。 ラストのロボリプリーにはやんややんやの大喝采。しかし、この内容で120分を超えてしまうとしつこく感じてしまい、疲れてしまいました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-28 19:21:04)(笑:1票) |
136. (500)日のサマー
《ネタバレ》 サマーが全く魅力的でないなー。 それにしても、ちょっと話や趣味が会うだけで運命だとか思っちゃったりするなよなー。 気持ちはとても!わかるが…。 確かに、エレベーターで聞いてる音楽に食いついてきて、「私もそれ好き」なんて言われたら、男なんて簡単に勘違いするよね。 関係性はともかく、IKEAのベッドでいちゃついたり、公園で叫んだり、レンタルビデオ屋のエロコーナーに侵入してくるような無神経カップルは大嫌いだ。 前後する時間軸により喜びと悲しみの対比をさせたりする構成は巧みだし、おしゃれだし、選曲も良いし、ラストのしめ方も綺麗で、良い映画ではあると思う。 素直に楽しめなかった大きな原因は、二人が好きになれなくて、応援する気になれなかったことが大きい。とくにトム君には結講イラっとさせられた。 そもそも僕はビター&スウィートなラブストーリーが好きではないのだった。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-13 23:03:21)(良:1票) |
137. ヴェニスの商人
《ネタバレ》 原作既読ですが、かなり忠実ですね。 原作を読んだときも感じたが、今作での物語はより一層「いじめられっ子がいじめっ子に復讐しようとしたら、よってたかって更にボコボコにされた」っていう惨めな話にしか感じられない。お前らせめて一言、犬呼ばわりしたことを謝れないのかと、金を返せなかったことを謝れないのかと。善玉のはずのバッサーニオ側の人間がロクなヤツに思えないし、人物も薄いし、判決もただの詭弁にしか思えない。担保は自分から差し出すものじゃないのか。原作にない冒頭文の挿入もあいまって、原作ほどシャイロックが悪く見えないのがポイントなんですかね。 それはさておき、パチーノの悲哀のこもった顔つきも味わえるし、演出などもしっかりしているので見やすい映画だと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2009-01-02 01:06:30)(良:1票) |
138. 運命じゃない人
《ネタバレ》 多人数主役のストーリーが巧みに絡みまくるオムニバス的なラブクライムコメディムービー。特に有名なキャストもいない新鋭の監督作品ですが、すべてのキャストに文句のつけようもない味があり、テンポやたら良くて、脚本も良い。あっという間に終わりすぎて、しかも完結してないので、終わってしまうのが惜しいと感じました。いいセリフ、場面もあるし、笑えるところも多いのでまた見たくなる、心に残る一本。『電話番号をなめんなよ』、これにつきます。 追記(09/02/10):しょうがないのかもしれないんだけど、2回目見たら、案外興奮できませんでした。10点つけるのは何度見ても夢中になってしまう映画だけとしてるので、断腸の思いで-1点。 [DVD(邦画)] 9点(2008-01-23 14:58:53)(良:1票) |
139. トラ・トラ・トラ!
《ネタバレ》 真珠湾攻撃にいたるまでの日米の苦悩、混乱を描いたドキュメンタリー風戦争映画。序盤の淡々とした政治的駆け引きの云々が長くてしんどいけど、後半の爆撃シーンは圧巻。日米合作とはいえ、この題材をここまで中立的に描いた事が凄い。 ともかく、「パール・ハーバー」とか見るならトラ・トラ・トラ!(パール・ハーバー見たこと無いけど)最後の山本五十六の苦虫噛み潰した表情での一言がとても印象的。どちらにとっても苦々しい結果となってしまいましたね・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2010-09-25 23:09:18)(良:1票) |
140. さらばラバウル
《ネタバレ》 東宝&円谷英二&本多猪四郎産、ラバウル基地のゼロ戦パイロット達の物語。 近年の小説「永遠の0」でも描かれているゼロ戦の問題や、当時の空軍の状況などに触れられていて興味深い。 特撮もさることながら人間ドラマが非常に丁寧で素晴らしく、感動しました。 [DVD(邦画)] 9点(2010-08-01 21:30:28)(良:1票) |