Menu
 > レビュワー
 > 放浪紳士チャーリー さんのレビュー一覧。8ページ目
放浪紳士チャーリーさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345678910111213141516171819
>> 通常表示
141.  ボーイズ・オン・ザ・サイド
ドリューの復活はこの映画の成功が決定的でしたね。三人のキャラクターが細かく描かれていて良かったです。なーんの問題も抱えてなさそうな優等生的メアリーが、過酷な運命に陥っていく後半の展開には驚いたけど。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-25 11:39:56)(良:1票)
142.  ランボー 《ネタバレ》 
記憶違いだったらすみません!確かこの映画、公開時の宣伝ポスターには銃を手に宙を見上げるスタローンの背後で、ニューヨークかどっかの摩天楼の風景がデカデカとそびえ立っていたはずなんです。しょっぱな、田舎の留置場から話がはじまって、スタローンの怒りが爆発した後、ああこれで最後は大都会でランボー大暴れ、ドンパチ派手な銃撃戦がクライマックスに用意されてるだなあって、善良な田舎の中学生はずっと暗闇でわくわくしてたんですよ。ところがひとしきりスタ氏の泣き節があった後ですぐおしまい。観た直後は「・・・あれえ?????」状態。騙されたと思う前に、何だかもの悲しくなってしまいました。んでもって、いまだに一昨日も「モナリザの微笑みに何を隠したのか?」とかいう意味深コピーに惹かれ、いそいそ映画館に出かけてしまった自分・・・。要するに、何が言いたいのかというと、人間っていくつになっても本質的に変わらない生き物なんだなあって事なんです。以上。
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-22 14:49:23)(笑:1票)
143.  大阪ハムレット
あかん、これ観たら、また大阪行きたくなってもーた・・・(←エセ関西弁)大阪下町という舞台設定、全編にわたる小気味良い大阪弁のおかげで、確実に作品の質自体も底上げされてますね。実際あの辺り「南海電鉄岸里玉出駅」周辺って、賑やかなエリアも有るけど、もっと殺伐とした雰囲気も漂っていたような。まるでユートピアみたいなディープ大阪下町の市井風景。教員実習生役加藤夏希が東京に戻る時、なんでかわざわざ「南海汐見橋線」ホームから出発するなんて・・・。なんで?なんで?なんでなん?(笑)原作漫画も読んでないし、はっきりとさせてないけど、なんとなくあの三人の息子たちは、父親がそれぞれ違うような気がしたんですが。でもいいじゃないですか!血のつながりよりも、彼らはちゃんと気持ちの奥で繋がっている、これも「擬似家族」の一形態だと思います。特にドラマチックな盛り上がりもない映画だけど、なんか自分は好きですね、この作品。特に大阪好きな方にお勧め!
[DVD(邦画)] 7点(2009-10-30 10:57:04)(笑:1票)
144.  BU・SU
地方の人間が東京に出てきた時に感じる、何とも表現しにくい「異空間的」都会の表情がよく出ていると思います。だから元々東京に住んでる人にはこの空気感は伝わりにくいのかも。自分はたまたま上京してきた頃この映画を観たんで、すごく共感出来ました。八百屋お七の逸話を地下鉄のホームで富田靖子が聞くシーン、隅田川の川ベりで踊りの練習をする彼女をトレーニング中の高嶋政宏が何気に見ているシーンが特に忘れられません。 (追記)故市川準監督作品が続々とDVD化された為、約25年ぶりに本作を鑑賞。確かに演出にところどころ舌っ足らず的な部分があるのは、初監督作品なだけに否めないとは思いました。でもそんな些細な瑕より、自分が上京した頃の、容易には地方出身者を寄せ付けくれないような、1987年当時の「東京の空気感」は、あの頃以上に強く感じ取れましたね。地下鉄自体が物珍しくって、何の用事もないのに東西線に乗り浦安方面に行ったヒロインの行動なんか、まさに自分がやってたのと同じ。青春時代の思い出の映画、唯一本だけという事なら、僕は洋画では「ファンダンゴ」、邦画ではこの「BU・SU」をチョイスします。嗚呼、泣いても叫んでも戻らない日々よ・・・。最近の自分はやたら感傷過多気味、ゆえに1点加点。BOWWOWさんの素晴らしいレビューに感服しました。
[映画館(邦画)] 10点(2004-05-15 10:18:58)(良:1票)
145.  待ち伏せ 《ネタバレ》 
東宝=三船、東映=錦之介、大映=勝新、日活=裕次郎、ルリ子。悪名高き「五社協定」システムが日本映画の斜陽とともに崩壊したころ、各社選り抜きのトップスターを集結させた、これは当時の邦画ファンにとってはさぞかし夢のようなコラボだったと推測される。欲を言えばこの顔ぶれで、東宝製作ではなく、にぎにぎしく派手目な時代劇が定番だった、黄金期の東映製作で観たかったというのが正直な気持ち。劇中、「おい、そこの若いの!!」と何度も呼ばれていた割に裕次郎氏には、往年の颯爽さは殆ど感じられず、逆にリアルで「太陽にほえろ!」を観ていた頃の、鈍重さを思い起こされるような不完全燃焼的扱い。錦之介氏も果たしてこの扱いで満足したのかと思われるくらい、中盤からは動きがあまりに少なく、活躍の場を与えられていなかったような。結局は年功序列(?)システムで、三船と勝新が美味しい部分をすべてかっさらっていったっていうイメージなんですよね。でも、こういう異色の顔合わせ的な作品は好き。どうしてもっともっと、こういう各社スターオールスター大作って作られなかったんかなあ・・・?もしかしてこの豪華な顔ぶれをもってしても、興行成績があまり振るわなかったのかなあと、当時の危機的状況にあった邦画界を、何度も画面上に現れた雪崩のシーンとついだぶらせ、勘繰りながら観てしまいました。
[映画館(邦画)] 6点(2012-05-02 23:05:39)(良:1票)
146.  王様と私(1956) 《ネタバレ》 
デボラ・カーの歌声は「マイ・フェア・レディ」のオードリーや「ウエストサイド物語」のナタリー・ウッドと同じくマーニ・ニクソンという方の吹替え、でも台詞から歌に変わる時の違和感が全くないのに驚かされました。声の質がホントに良く似てるんです。それより何より、このデボラ・カーの英国女性らしい仕草のひとつひとつ、物腰の淑やかさに自分は魅了されてしまいました。ああ・・・、歩くと衣づれの音がする、あのまふまふしたふわっとドレスの裾に頭ごと埋もれてみてえなあ・・・。この王様役はやっぱりユル・ブリンナー氏以外には考えられない。「エトセトラ~エトセトラ~エトセトラ!」っていう小気味良い台詞回しがしばらく耳から離れそうにもない。鍛え上げた腹筋使って台詞を言っているような感じ。オハナシ自体も今となっては古典的だし、ミュージカルとしても古風なんだけれど主役お二人の比類なき魅力、佳曲が多い事もあって楽しめました。タイの風俗等、おそらく相当間違いがありそうな描写が散見されるけれど、日本を含めハリウッド映画のアジア認識は当時いい加減だっだのはわかっているのであえて目くじらは立てません。ラストはアンナを引き留める為の王様の小芝居かと思って観ていたので、ホントに亡くなってしまったのにはびっくり。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-31 11:26:22)(良:1票)
147.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
あ~あ、これすっげー楽しみにしてたんだけどなあ(ためいき)・・・。途中で飽きちゃいました・・・。だって長すぎんだもん。イカだかタコだかのこけ脅し的怪物軍団も、デップ=スパロウ船長と握手するくだりまでは、気味悪い造形にゾクゾクしたけど、最後の方になると食傷気味で、もう出てこなくていいよって感じでした。危難を逃れる→一同ほっと一安心→タコ集団の逆襲という、知恵のないパターンの繰り返しにもてんで工夫がなくうんざり。海洋物らしい爽快感も殆ど感じられず、観終わった後残ったのはひたすら徒労感のみ。既に製作が進められているという第三作の宣伝の為とはいえこのエンディングは、この作品こそを期待して待ってたファンを舐めてるとしか思えません。この出来じゃあ多分もう次の続編は期待出来ないなあ・・・。同じ手をかつて使って大成功を収めた「BTTF」シリーズがいかに観客の側に立って作られていたかが再確認出来た次第。オーランド君は前作より若干貫禄が付いてきたかも。
[映画館(字幕)] 4点(2006-07-15 15:13:14)(良:1票)
148.  しゃべれども しゃべれども
平山監督の演出っていうのは本当に危なげがないというか、ガッチリ腰が据わっていて安心して鑑賞出来ますね。TOKIO国分君単独初主演という事で、おいおい、彼には荷が重すぎやしないかい?って最初不安だったんですが全くの杞憂でした。彼も含めた出演者のアンサンブルが実に良い。決して大きなテーマを扱っている訳ではないけど、人間同士の心のふれあいが仰々しくなく、こと細かに綴られていきます。ツンデレ美人の香里奈もグッド。でも映画の根本をぐっと支えているのは伊東四郎、八千草薫のベテランご両人。笠智衆さんがまだご存命中の頃、一家に一人こんなおじいちゃんがいればって、どなたかエッセイで書かれているのを見た記憶がありますが、今なら自分は八千草薫みたいなおばあちゃんが一家に一人にいたら、って思いますね。チャキチャキの江戸っ子おばあちゃんっていう、本来の八千草さんの役どころではないかもしれないけど、画面に登場してくるだけでなんか嬉しくなる、そんな役者さんってなかなかいないですよ。ゆずの心地よい主題歌に見送られ劇場を出ると、空にはすがすがしい五月の青い空が広がってました。やわらかい初夏の日差しみたいな、この季節にぴったりな映画。おすすめっす!
[映画館(邦画)] 7点(2007-05-26 15:14:56)(良:1票)
149.  奇跡(2011) 《ネタバレ》 
高評価レビュー大多数の中、実は書くのすら躊躇したんですが、レビューは正直に前向きに(←それだけが取柄)私、この映画の良さがよくわかりません(汗)是枝監督の前々作「歩いても 歩いても」(9点)は、ここ10年の邦画の中で私にとっては五指に入るほどの秀作でした。つい先日もDVDで再見し、改めて脚本の深さに感銘を深くした次第。さてさて、期待の新作をスクリーンで。・・・何だろう、この軽い失望感は・・・。悪くはない、どこも悪くはないんやけど、今の俺のココロにさっぱり何も響いてこない。少々夏バテ気味で、体調がすぐれない状態で見たのがいけなかったのか?薩摩弁や福岡弁、時たま関西弁も入り混じる多国籍セリフが非常に聞き取りづらく、彼ら一体何をくっちゃべってるのか、耳を傾けてもさっぱり解らない。冒頭から物語になかなか入り込めなかったのはそれが一番の理由。過去の是枝作品に出演したことがある役者たちが次々と画面に現れるけれど、単なる「顔見世」出演の感が強く、どうしてもこの役が彼等じゃなくちゃいけないっていう、必然性もあまり感じられない。特に阿部・夏川・樹木・原田の四人は「歩いても~」では、役の互換性が他に考えられないほどの適役だったのに。子役がメインの映画だから、興行上やむを得ない措置だったのかもしれないけれど、それにしてもなあ・・・。子役漫才師?兄弟の「こしゃまっくれ度」はテレビの彼等を見るよりは若干抑えられていたような気もするけど、それでも鼻につく部分は少々あり、つくづく自分は、こしゃまっくれのガキがメインで出てくる映画自体が苦手なんだっていうのを再認識した次第。今の小学生って、一晩家族に黙ってどこかにお泊りしても、なーんも騒ぎ立てられないものなんですか?(笑)クライマックスの「内緒の冒険」=「奇跡」=「新幹線が擦れ違う瞬間」までのハラハラドキドキの展開よりも、そっちのほうが心配になってしまったりして。本日帰宅後、原田芳雄さんの突然の訃報に接し驚いています。前出「歩いても 歩いても」「父と暮せば」の原田さんは、画面にたたずんでいるだけでも素晴らしい存在感でした。心からご冥福をお祈り致します。
[映画館(邦画)] 5点(2011-07-19 23:11:54)(良:1票)
150.  なごり雪 《ネタバレ》 
中年男のノスタルジープラスセンチメンタル妄想炸裂映画決定版!!出てくる少女たちの造形が、いかにも年かさの男性が頭で考えたような「聖少女像」って感じ。1974年という時代背景を差し引いても、その点はちょっと割引しなくてはいけません。けど、自分は昔っから大林監督が描くこういうセンチメンタリズム、嫌いじゃないんだよなあ・・・むしろ大好き(汗)同じ伊勢正三の曲をモチーフにした、ホラー調?の「22才の別れ」(4点)より、ずっとこっちの方が内容的にも見ごたえがあり、大林監督の演出や映像感覚も冴えていると思います。主人公よりも親友の方が、ずっと人間としても男としてもいいヤツなんですよね。何度か出てくる臼杵駅プラットホームのシーン、出迎えてくれる親友にいっつも当たり前のように荷物を運ばせるんですよ。この主人公って。たいして重くもなさそうな荷物なのに。普通ならわざわざ迎えに来てくれた友人に「いいよ、いいよこれ軽いしオレ持つから」って断るのが筋だと思うんだけど・・・。ここに主人公の独善的な部分というか、自分の事しか考えてないエゴイストな部分が一番巧く出せていたと思います。中年男が頭でこしらえたようなヒロイン像(歳を重ねた老いた姿を画面にみせない)、主人公にイマイチ人間的魅力に欠ける点、往年の大女優津島恵子さんをせっかく出演させているのに画面に出しているだけで殆ど見せ場を与えていない(「時かけ」では上原謙&入江たか子のご両人にちゃんと芝居をさせていた)以上、気になる三点を引いて7点。
[DVD(邦画)] 7点(2014-02-28 22:19:27)(良:1票)
151.  幸福の設計 《ネタバレ》 
後年サスペンス映画に手腕を発揮するJ・ベッケル監督作品。この作品はサスペンスでもないごくフツ―な内容のオハナシなのに、時折妙にドキドキさせられる場面も幾つかあったりして面白かったです。屋根に上ってラジオの回線を繋ぐシーンとか。地下鉄の駅のシーンや、パリ市内の何気ない生き生きとした市井描写が、他のフランス映画ではなかなかお目にかかれない独特の捉え方をしていると思います。宝くじかあ・・・私は年末ジャンボは数年前購入を止め、WIN5を時々買ってはいますが、まあ、当たらない事当たらない事。作品の性格的にもハッピーエンドなラストで良かった。邦題の「幸福の設計」っていうタイトルも地味だけどいいよね。
[DVD(字幕)] 8点(2022-06-28 09:52:19)(良:1票)
152.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
チラシなんかで「トム・クルーズ新シリーズ誕生!!」などと盛んに喧伝されていますが、パラマウント社&トムクル氏は、ホンキでこの続編を企画しているんでしょうか?シリーズ化を考えている割には、キャラクターの肉付けが浅すぎやしませんか?呼び物になるような、あっと驚く記憶に残るシーンもないし全体的に地味。シリーズ化するには弱いと思う。かつて「M:I」シリーズ第一作を観た時には、本編終了後クレジットタイトルと共にあの音楽が流れてきたら、うわっ、これ続編が出来たら絶対観てえ!!って思わせてくれたものですがねえ・・・。いや、これ単体で観る分にはそれほど悪い出来ってわけじゃないんですよ。けど、どっかで観たようなシーンばかりだったんだよなあ・・・。冒頭で人がバタバタと無差別に殺される→トムクル氏登場→新味のないカーチェイス→警察内部に内通者がいて(←これも既視感ありまくり)→無防備なヒロインが囚われの身となり→我らがトムクル氏が救出へ!つう筋書きですが、小林旭の渡り鳥シリーズや流れ者シリーズでも観てたんでしょうか?この脚本家さんは(笑)そう思ったら、助っ人のR・デュバルが宍戸錠みたいに見えてきたのが不思議。ちょっと前まで、ベトナム戦争のトラウマを抱えた人物が映画に良く出てきたものだけれど、今やイラン戦争の後遺症っていう設定の人物になったんだなあと感無量。それにしてもトムクル氏は息が長いスターですね。考えたら自分がまだ中坊になりたての頃、超満員の映画館で端役デビュー作「エンドレス・ラブ」を観てから、早30年以上の月日が経つんだよなあ・・・。それほど好きな役者というわけではないけど、いまだに生真面目にアクションシーンに取り組んでいる彼を観てると、頑張れトムクル!俺もまだまだへこたれちゃいかんなあと思いましたね。うやむやなうちに一番の黒幕が倒されたのが不満だったのと、鼻孔ヒクヒクヒロインにもう少し魅力があってほしかった。
[映画館(字幕)] 6点(2013-02-05 23:13:11)(良:1票)
153.  哀愁
ヴィヴィアン・リーの伝記を読むと「風と共に去りぬ」は当然としても「欲望という名の電車」などに比べ、この作品についての言及があまりに少ないのには驚かされる。おそらくアメリカじゃこの映画はあまり高い評価を得ていないのが原因かとは思うが、それにしてもなあ・・・。公開当時「人工甘味料の甘さではなく白砂糖の甘さ」と評した方がいたそうだが正に言い得て妙、俺も同感です。だとすれば馬鹿デカいだけの、ただただ大味なケーキを好むアメリカ人より、繊細な味を好む日本人の方がこの映画に関しては正当な評価を与えているんじゃないかって自分は思ってしまうわけです。
9点(2004-12-10 18:40:22)(良:1票)
154.  オーシャン・オブ・ファイヤー
見終わった後、「あー面白かった!」って素直に言える映画が好きだ。この作品はまさしくその典型例。子供だましのハリウッドお得意アドベンチャー超大作、あるいはLOTRの亜流かと侮るなかれ。波瀾万丈なお話の中に、民族と生き物間の垣根を越えた、友情と信頼というシンプル且つ力強いメッセージが託されている。ヒーローがネイティブアメリカンの血を引いたマイノリティな存在という設定が、映画にかなりの奥行きを与えた。野生馬の「HIDALGO」(原題)は 少なくとも「シービスケット」よりは遥かに名演。ええいっ、大盤振舞いで9点!と思ったが、ヒロインにあまり魅力が感じられなかったのでマイナス1。
8点(2004-04-02 14:25:04)(良:1票)
155.  グリース
この映画アメリカ本国じゃ、えらく人気あるそうですね。うんうん、わかるわかる、このノー天気なノリとあってないような中身の薄さ。「テル・ミー・モア、テル・ミー・モア」とジョントラ&オリヴィア「愛のデュエット」(笑)は長らく自分の愛聴曲でした。でもどっちかっていうとこれは自分の姉貴世代の人気映画。思い入れ自体は正直あんまりない。聞きかじっただけなんで定かではないんですが、ジョン・トラの役、舞台じゃリチャード・ギアだったって本当ですか?
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-12 12:11:41)(良:1票)
156.  スイート・チャリティ 《ネタバレ》 
もともとシャーリー・マクレーンがブロードウェイのミュージカル女優出身だった事は知ってましたが、映画の中でその才能を発揮している作品はそれほどないのでは?自分がこれまで観た限りではワイルダー監督「あなただけ今晩は」のワンシーンくらい。これは彼女のミュージカルタレントとしての実力が遺憾なく発揮された秀作です。シャーリーほど「マスカラが落ちつつも泣きながら笑う」っていう芝居が巧い女優はちょっと他を探してもいないんじゃないかなあ・・・。衣装担当「イーディス・ヘッド」ってクレジットが出るだけで、何やらこれは良い映画なんじゃないかって期待してしまうのは自分だけでしょうか?ヒッチコック作品のエレガントなヒロイン達しかり、この映画のシャーリーしかり、ヒロインが衣装によってより輝きを増していますね。この映画の中でイーディス女史の匠の技を再認識したのは、シャーリーが結婚を破棄されるシーン。ここでの彼女はホントに趣味の悪い花柄の服を着てるんです。彼女との結婚にちょっと嫌気が差していた彼の心を後押ししたのは、この趣味の悪い衣装だった事は間違いないと思います。(追記)↓小菊さんはもうひとつの「ハッピーエンド」エンディング支持ですかあ。自分はどっちかって言われたら現バージョンのがいいかなあ・・・。だってあの男は許すべからざる事をシャーリーに言ってしまったような気がするんで。基本的に悪い男じゃないと思うんですけどね・・・。レストランでプロポーズするシーンなんかなかなか勇敢で感動したし。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-07 11:54:26)(良:1票)
157.  シービスケット
何となく演出に腰が据わってないって印象を受けました。前半3分の1はエピソードがぶつ切りで、誰に感情移入していのかわからなかったし。ドラマが始まるのが、トビー君や偏屈な調教師 がブリッジスの邸宅で夕食の卓を囲む場面からっていうのは、やはり遅すぎるような気がします。ただ後半ぐっと盛り返すのでこの点数で。トビー君の友人の騎手の人、ヘンリー・フォンダに似てなかったですか? 
7点(2004-02-05 14:10:37)(良:1票)
158.  忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962)
東映の「忠臣蔵」三部作の方が断然面白いです。キャストの豪華さという点では甲乙つけがたいけど会社のカラーの関係か、自分には東映時代劇の「お祭り的派手なにぎにぎしさ」もほうが楽しくて好みです。加山雄三の浅野内匠頭がまずミスキャスト。吉良にいじめ抜かれても可哀想だなあって感じにあまり見えません。家臣よりも美人の奥方(司葉子)のほうにこの世の未練がありそうだったし。大川橋蔵や中村錦之介のほうが観客の被虐趣味(?)に訴えてより適役だったと思います。三橋達也の堀部安兵衛も地味。三船敏郎出演の意義がイマイチよくわからなかったので役を交換しても良かったのかも。沢村貞子の吉良夫人は出て来ると場面を総てさらって巧かったです。つい東映作品のの比較になってしまいましたが、「忠臣蔵もの」ジャンルは好きなので大映作品も今度観たいと思ってます。
[DVD(字幕)] 5点(2006-02-13 12:40:21)(良:1票)
159.  荒野の七人
今回DVDで改めて見直したら、マックィーンを始めとする「荒野の七人」たちの着こなしが思いのほか粋で洒落ているのにびっくりした。おそらくブリンナー以外は当時新人だった彼等の見分けがつきやすいようにっていう製作者の配慮だったんだと思うが。そん中でもやっぱマックィーンの藍色(?)シャツの着くずし方が抜群!この痛快無比の面白さは永久に色褪せない。
8点(2005-01-31 15:26:12)(良:1票)
160.  蝿男の恐怖
50年代製作のこういう手造り感満点のSFホラー空想映画、楽しくてやたら好き。ぬちゃくちゃネラネラと人間からハエヘの「変態」を、リアルな映像でグロテスクに見せられるよりよっぽど。どの登場人物もドエライ事が起こっているにも関わらず、わりかしおっとりと優雅な物腰で終始行動しているのは、この時代ならではというべきか。複眼に映る奥さんの悲鳴顔のショットには思わず度肝を抜かれてしまった・・・(←弱い)科学の発達の早さについて行けないと嘆く奥さんに、自分はひたすら感情移入。身体半分蠅に変身してしまったダンナには、同情すべき点は多々あるけれど、科学者ゆえの悲しい性といおうか、神の領域に踏み込んでしまった者の宿命というべきか、まあ単なる自業自得ともいえる。トータル的にはひたすら哀しい鳴き声を上げ続けていた、原子ネコたんが一番可哀相だったなあ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-21 15:24:36)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS