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161.  ある愛の詩(1970)
当時は物凄く話題になってかなりヒットしたようですね。しばらくしてテレビ放送された時にそれなりに期待したのだけど、かなり裏切られた作品です。けっこうあっさりと終わってしまい肩透かしをくらった感じ。私中学生か高校生でした。 なんといいますかこれは内容よりもテーマ曲が先行、有名な映画の代表のような気がしないでもない。 何ヶ月か前にBSで放送されたのを20数年ぶりにちらりと見ました。見てよかった! うっかりトミー・リー・ジョーンズを発見したもの。これはかなり貴重な映像ですぞ。オニールの父親はレイ・ミランドだし、マッグローの父親は「ゴッドファーザー」でベッドの中に馬の首放り込まれた気の毒な映画プロデューサーじゃないですか!これが古い映画を見る醍醐味であります。それとね、マッグローが見た目あまりにも健康的であるというのがどうにも気になった次第です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2004-08-16 09:13:07)(笑:1票)
162.  プライベート・ライアン
こういうのを間違ったヒューマニズムなのだと痛感した。「あなたはひとり、でもこの人は4人のうち3人の息子を一度に亡くしたのだから」なんて理屈は通らない。スピルバーグはこれを、悲惨な戦地でのハートウォーミングなエピソードとしてか、ライアン救出も戦時中の狂気として描いたのかどっちなんだろう?「レイダース」「E.T.」のころの真面目なスピルバーグが懐かしい。スピルバーグファンの方々には申しわけないけれど、この人はオスカーを意識すると人種問題とか戦争とかヒューマニズムを問う社会派ドラマを選んでいるように思えてならない。それが個人的にあざといと感じてしまうのね。しか~し、この作品に限っては完全無欠の娯楽作品としか思えない。はっきりいって、オープニングのノルマンディー上陸シーンだけでしょ。狂気の沙汰の「ライアン救出作戦」コレ、日本の特攻隊をやはり狂気の沙汰と恐れたアメリカのやることですかね、同じことでしょ。戦争というのは、関わった者すべてが殺人者なわけだから、今さらこんなエピソードを絡めて語るのはいかがなものですかね。「ナメてんのかっ!」って感じです、はい。実践はまるでダメなヤツの存在といい、役者たちに精魂尽きるほどの訓練、重労働をさせたスピルバーグってかなりSなんじゃないか??
[CS・衛星(字幕)] 2点(2003-11-14 09:28:20)(良:1票)
163.  川っぺりムコリッタ 《ネタバレ》 
「かもめ食堂」の監督らしいなと感じる作品でした。 特に何かあるわけではないんですが、みんな何かしら抱えていて孤独でそういう人たちがハイツ・ムコリッタに集う。 さりげなくて優しい再生物語。 ごはんを食べるシーンがしっかりあって、フードスタイリストはやっぱり飯島奈美さんなんですね。炊き立てのご飯がやけに美味しそうで、 松山ケンイチとムロツヨシもすごく美味しそうに食べてるし、無性にイカの塩辛も食べたくなってくる。 食べる事って大事ですよね。これを観てたら日本人てご飯と味噌汁があればなんとかなるぞと思えたのでした。  キャストもそれぞれの演技も良かった、良作。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-07-03 20:23:55)(良:1票)
164.  今日、キミに会えたら 《ネタバレ》 
淡々とした雰囲気にこれといって処理してなさそうな映像で、どこの映画?て感じなんですが、米映画でした。しかしサンダンスなんですね、ああ納得。 デンマークのスサンネ・ビアを思い出しました。  ふぅーこんな中高年のおばさんになってから観る映画ではなかったですな。 確か結婚の宣誓したはずだけど、アメリカとイギリスに離れている時はお互い手短な相手で穴埋めしてるわけよ。一緒にいたらいたで女はいちいち男のメールを気にして疑って大喧嘩です。 遠距離期間が長引いた理由が、大学の留学生が男と一緒にいたい、いなくちゃいけないという自己中から不法滞在、ビザが通常どおりとれなくなったということです 難民でもないのに不法滞在などという無責任なことする、させるカップルなんで、一事が万事なんです。 切ない恋愛模様ではなく若気の至りの熱病のような恋愛映画。 熱病なので熱が下がればはい、それでおしまいです。 ジェニファー・ローレンスっていい雰囲気です。トム・クルーズと共演した頃のレネー・ゼルウィガーみたいだと。期待できる女優さんだと思いました。 
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-05 18:12:16)(良:1票)
165.  ライムライト
初見は小5か小6でした。キチンと劇場まで行って観ました。いつものメイクをせずセリフを話しているチャップリンに少し驚いたものです。11~12才の私にはあのシーン、カルベロが劇場の前で古い芸人仲間と偶然会い、喜びも束の間「出演の話があるんだ、ここの道化がまずいらしい」というその人。これには胸が痛くなりました。チャップリン自身、もう自分の時代は終わったと、感じていたのでしょうか。あの音楽と共にずーっと心に残る作品です。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-29 22:45:32)(良:1票)
166.  マッチポイント
まったくの予備知識なしで観ました。ウディ・アレンも変わったなぁというのが最初の感想です。ある意味コメディ、でも今までのシニカルさはあまりなかったように感じる。ちょっとイライラというか「少し黙ってたら?」といいたくなるようなアレン作品独特のセリフ、会話は健在でしたw 話の内容は何度となく観たことのあるモノだけどダルさはないしラストはどうなるのかと結構期待しました。キャスティングも見事!ひと昔前ならクリス役はジョン・キューザックがやったんじゃないかなんてチラっと思ったりもした。ジョナサン・リース・マイヤーズの影のある男の色気がかなりいいです。 主人公のクリスのキャラがいいですね、何がしたいのか、どうなりたいのかというのが最後までさっぱり分かんないの、とても曖昧。それこそ「運を天に任せる」みたい。最初からヒューイット家を狙ってあのテニスクラブに就職したという描写もなかったし・・・唯一意思を感じたのはノラへの欲望ですねw クロエとノラのキャラの違いもさることながら、そのキャスティングがこれまた的を得てる。 特にクロエ役の女優ね、美人じゃないし豊満な体もなく、全くセクシーじゃない。設定の上で何が優れてる?と言われれば「親が金持ち」。その余裕のある育ちからくるおっとりさ、でしょうか。 そのイギリス上流階級の人々の鈍感ともいえる人の良さとクリス、ノラの対比も見事です。 あの刑事たちも含めて、もしかしたらイギリス人への皮肉を込めた作品なのかな? リアルに考えたら有り得ないところが色々あるけど、テーマを考えれば完成度の高い作品だと思います。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-11-18 11:47:51)(良:1票)
167.  007/カジノ・ロワイヤル(2006)
だめだ、ダニエル・クレイグ。まったく好みじゃないです、どこがセクシーなのかダンディなのかわかりません。なんだか老けたボンドですね、顔の作りなのかなあ、垢抜けてないの。この人ラブシーンもあんまり似合わない俳優のような気がします。 内容なんですけど、とにかく長くてなんだかこれまでと違ってシリアスですね。ジェームズ・ボンドのキャラもちょっとちがうし、女にすぐ手は出すけど殺しのライセンスを持つプロフェッショナルっていうところが薄くなったような気がしました。強いんだけど余裕がないの。007シリーズって日本で言ったら「寅さん」みたいなもので、観る側は分かりきってるわけなので、そんなに手を変え品を変えみたいなことをする必要ないと思うんだけどねぇ。私は「昔から変わらない007」が嬉しいひとりです。 しかしいつも犯罪には「色と欲」が絡むものなんですねぇ。ポーカーがわからないから延々と続くゲームのシーンはつまらなかった、でもディーラーが(だよね?カード配る人)イイ男でした。ボンドの使ってるノートPCの「VAIO」の文字になぜか興ざめしてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-17 23:22:00)(良:1票)
168.  グッドライアー 偽りのゲーム 《ネタバレ》 
思ってたよりシリアスでした、詐欺師が返り討ちにあうんだろうというのは最初からわかるし ヘレン・ミレンも謎めいているので彼女にはいったい何があるのか、 ここがラストまでなかなか見当がつかないっていうのが興味を引く部分でしょうかね。  仲良く二人で映画を観てデートしてるんです。 「あらら、トリビアとか小ネタになりそう」と、最初はうれしく思ったんですけどね。 真実が明かされた時に「あっ、だからそうなのか」と納得。 ベティとロイの年齢を考えるとやっぱりそこかっていう感じですね。 イアン・マッケランにヘレン・ミレン、演技力は文句のつけようはありませんし、 不必要な暴力も思わせぶりな怖がらせも無し、でも適度な緊張感はあってじっくりゆっくり観られました。 ヘレン・ミレンのちょっとした表情が怖くていいです 緊迫のハラハラドキドキを期待する人には物足りないかも。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-11 01:23:29)(良:1票)
169.  トラフィック(2000)
あまり積極的に観始めたわけではありません。途中で寝ると予想してました。が、なんとまあ、面白い、面白い。どんどん惹き込まれてしまいました。「麻薬」を中心に三者三様の話が同時進行していくわけですが、ブツブツ途切れた感じなど全くない。三つの話がラストできれいに繋がるというわけでもない、逆にそうなってしまったら「ああーやっぱりねー」て感じで、フツーの娯楽作品になってしまっただろうなぁ。きっちり繋がってはいない、けれど当事者も知らない意識しないところで「麻薬」によって実は繋がっているだよと感じさせるのがいいです。キャストもよいわね、ベニシオ・デル・トロ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、特にキャサリンについては、それまで持っていたイメージは私の誤解だったとわかりました。いまに浮気相手が登場するんじゃないかとヘンな期待を持って観ていたマイケル・ダグラスなんですが、ここでは自分の社会的立場とクスリに溺れる娘を抱え、かなりの好演好印象でした。最初から最後まで緊張感漂う秀作だと思う。スティーヴン・ソダーバーグの底力を見たような気分でした。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2003-11-22 00:38:39)(良:1票)
170.  コラテラル 《ネタバレ》 
またしてもトム・クルーズが突拍子もないことやったか、なんて思ったし一般市民が経験する一夜のナイトメアを派手に見せるだけかと想像したけど違ってました。助演でオスカーですか?ここでの主演はジェイミー・フォックスでしょう。そしてマイケル・マンの描く男の世界、男同士の駆け引きは魅力的です。セリフがいい、音楽もいい。特にタクシー内での会話のシーンは洗練されていて素晴らしい。冒頭のマックスとアニーの会話のシーンでコレはハズレじゃないと期待しました。ヴィンセントとマックスの人物描写、キャラクターもしっかり描かれている。しかしトムは器用というかなんというか、想像以上のキレのよさ、常に緊張感が漂う役作りには感心いたしました。あのクラブでの銃撃シーンではチョウ・ユンファの「リプレイスメント・キラー」を思い出したけど(笑) プロの殺し屋ヴィンセントの仕事へのこだわり、美学とド素人のマックスがなんとか逃れようと必死の抵抗を試みる様。そのマックスの「必死の抵抗」が可笑しい、しかし可笑しいだけではないのね。目の前の苦難から逃れることしかしようとしないマックスの姿ね。そして自分の仕事、人生に能動的か受動的か、これがこの映画のテーマだと思う。仕事の依頼人であるボスの前に出た時にヴィンセントの真似事とも感じるけれど初めて見せるマックスの意思と能動的な行動、けれど最後の標的がアニーと知った時完全に自分の意思で行動するマックス。プロには予想できないド素人の切羽詰った捨て身の行動。プロのヴィンセントのたったひとつの誤算はパートナーにマックスを選んだことなのでしょう。マイケル・マンの作品に出てくる男はみんなカッコイイ。無駄なシーン、無駄な人物が出てこないしラストまで寄り道しない一貫性を感じる作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-31 12:30:57)(良:1票)
171.  ルーカスの初恋メモリー
ずいぶん前から知っていたけど、この邦題にどうもつまらなそうな映画というイメージがあって未見でした。半年ほど前に観る機会があったのでどれどれという感じで。いや~食わず嫌いはいけませんねえ、これはかなりいい青春映画じゃないですか。コリー・ハイムがぴったりのハマり役。初々しいウィノナもいい。個人的にはチャーリー・シーンがスキのない二枚目をまっとうに演じているのがいい意味でこそばゆく、これは貴重なものを観たとうれしくなりました。ラストがちょっといかにもという感じで甘いかなと思ったけれど、ウィノナのアップはよかった。ケリー・グリーンがヒロイン役だったのにラストではその座は完全にウィノナのもの、最初に出てきたときよりきれいで魅力的になっていた。
7点(2004-10-23 00:21:01)(良:1票)
172.  リトル・ヴォイス
数年前にBSで放送された時に録画したまま未見でした。そのころはユアン・マクレガーが出ていることも知らなかったけど、最近になってユアンがコレに出ていることを知り、慌てて鑑賞。そのユアン、彼はやはりダメ男がぴったりだ。ジェームズ・ボンド役の候補に名前が挙がっているようだけどそれだけは絶対にやらないでほしいわね。エリック・バナだっけ?彼に決まりそうなのでひと安心です。この作品、やはりマイケル・ケイン、ジム・ブロードベント、ブレンダ・ブレッシン、この三人でしょう。やけっぱちになって「It's Over」を熱唱するケインに爆笑。どこか悲しくもあり、おかしくもあり、そしてはがゆくもどかしく、ちょっとイライラする登場人物たち。このリアルさがイギリス映画のよいところだ。いや、おもしろかったです。イギリス作品ではこのような貧乏悲惨系ヒューマンコメディが好きです。これから新たな第一歩が始まるというようなラストがいいわ。
8点(2004-08-09 11:10:51)(笑:1票)
173.  夜の来訪者<TVM> 《ネタバレ》 
初見だとばかり思っていたんですが、食事が始まったあたりから記憶が蘇ってきました。 何年も前に観てます、AXNミステリーあたりで放送したんだろうな、きっと。でも所々おぼえている程度でラストはすっかり忘れていたので面白く観ました。 エヴァ役の女優さんも今だと見たことあるぞと感じる人で、去年観てた「暗号探偵クラブ」のルーシーでした。儚げでかわいらしい女優さんです。 密室劇、会話劇として見応え充分で、TVドラマとして一級品だと思います。ミランダ・リチャードソンの存在感はやはり飛びぬけてますね。 あの一家を成り上がった爵位を欲しがる中産階級としているところがミソですかね。20世紀初頭だからこういう人たちが力を持ち始めた時代だったんだろうな。 とにかく最後の最後にひっくり返る、けれど謎は謎のままという終わり方で、ずーんと余韻が残ります。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-14 16:34:40)(良:1票)
174.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 
オープニングにパリの街並みが次々と映し出されるのはいいけど、映画としては異例の長さでして 「おや?」となるんですが、すぐに神経質で辛辣でごちゃごちゃした会話が始まる。 真夜中のパリでタイムスリップ、ロマンチックです。 1920年代のパリというと狂騒のパリ、アールデコ。モボ、モガなんていう言葉もこの時代ですよね。 よくは知らなくても名前は知ってる、ナニした人か知ってるというアーティストや作家がワンサカ出てきちゃって 作家はみんなパリに渡ったアメリカ人で、ウディ・アレンの憧れの時代なんだろうなというのがよくわかる。 エイドリアン・ブロディのダリと神経質そうなルイス・ブニュエルが良かったな。 自信満々にあれこれ解説するアメリカ人旅行客のことを「知識人ぶった男」と言うのは元スーパーモデルのカーラ・ブルーニなんですけど、この当時って大統領夫人だったんじゃ?フランスはこういうのOKなんですねぇ。 マリオン・コティヤールに初々しいレア・セドゥ、レイチェル・マクアダムスもキュートです。 アレンの女優選びは相変わらずソツがないですな、流石です。すごくたのしい映画でした、にやにやニタニタしながら観てた。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-13 18:15:44)(良:1票)
175.  日の名残り
大人の恋愛映画ですね。そしてアンソニー・ホプキンスの演技を堪能しました。イギリスの風景も素晴らしい。決して自分の気持ちを口に出さず、職務に徹するストイックなスティーヴンス。こういう自分の仕事に対して誇りを持ち、プロに徹する男性は魅力的です。貴族たちの品がよく、友好的なのはいいけど少々浮世離れした姿も興味深い。こういうところも、当時ヒトラー率いるナチスをヨーロッパでのさばらせてしまった原因のひとつなのかな、と思った。雨の降るバス停で別れるホプキンスとエマ・トンプソンにボロボロ泣きました。この二人の名演がこの作品を支えたのだと思う。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2003-11-21 21:49:29)(良:1票)
176.  眼には眼を
ああこれ、確か中学生くらいの時にたまたまチャンネルあわせたら放送していて、もう途中で観るのをやめられなくなりました。NHKだったと思う、NHKらしい作品ですね。恨まれても文句は言えないのはわかりますね。そして訴訟だ裁判だので勝てる相手ではないことは火をみるよりも明らかだしね。しかし人の執念、憎しみってすごいパワーだ。あのアラブ人の復讐は自分も死ぬ覚悟、刺し違える覚悟、捨て身だからこそ観る者を納得させ、恐怖を感じさせるのだと思う。これがあざとく画策するけど自分の手は汚さず、高みの見物状態なら「いいかげんにしろよっ!おまえはどうなんだよ」とそのずるがしこさに憤慨するだろうな。ラストの絶望的などこまでも続く砂漠の映像が強烈。なんといいますか「夢なら覚めて」と思わず叫びそう。
[地上波(字幕)] 7点(2006-01-16 16:58:11)(良:1票)
177.  ハンニバル・ライジング 《ネタバレ》 
本作はレクター博士誕生を描いているわけですが、ラストに明かされる真実は予測可能でそれほどのインパクトはなく、個人的怨みのない人間まで殺して食べちゃうようになった理由としては弱いかな。全体の雰囲気も今までとずいぶん違っちゃってたわね、なんか肩すかしくらった感じ。 でも後年、クラリスに特別といえる感情を持った理由はなんとなくわりました。確かバーニーもお気に入りだった。お気に入りの人物を観察したほうがレクター博士の人となりがわかりやすい気がしないでもないです。 そしてなぜか突っ込みどころがあるのがちょっと嬉しかったりする、「レディ・ムラサキ」とはなんだ?!なんでむらさき??かなり昔だけど某化粧品メーカーが発売したフレグランスが「むらさき」だった、でもやっぱり「源氏物語」の若紫=紫の上からきたんだろうか・・・このシリーズでこういう突っ込みができるとは思わなかったわね。 レクター博士と東洋の神秘?う~ん、ちょっとイメージじゃないです。 あと、グルータスを演じたのがリス・エヴァンスだとはわからなかったです、「ノッティングヒルの恋人」のヒューのルームメイトのあの人ですよ?太ったようだけどまったく別人でした。 なんだかんだとシリーズ全作観てまず思ったことは、あのレクター博士を深手を負いながらも生け捕りにしたグレアム捜査官はもっと注目、評価されるべきだ!
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-10 10:29:52)(良:1票)
178.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 
タイトルは知っていたけど、まさかこんな内容だったとは・・・ これが長編デビュー作とはね、ソフィア・コッポラは繊細で鋭い人だなと改めて思う。 生まれて物心がつくかつかないかの頃から父親は「ゴッドファーザー」の監督でおばさんはコニーでエイドリアンだ。 自身も洗礼式のシーンでコニーの子として出演してる。一般的とは程遠い少女時代だったのは想像がつきます。 「ロスト・イン・トランスレーション」では家族もいて割と裕福、でも言いようのない、説明しようのない寂しさ、虚無感を抱えた冷めた男女を描いていた。 私、かなりきちゃいましたこの映画に。オープニングが特に良かった。 いわゆる毒親に育てられた5人の少女たち。年子で5人、私には気が遠くなるような子育ての毎日だ。しかしこの母親は自分流のルールに従って5人を育てた。幼いうちはそれが可能でも思春期にでもなったら完全に不可能なんですけれど、この母親のような人は自分のルールから出ることを許さない、自分のペースを乱す事や変化を嫌うものだと。そして学校も休ませ家に閉じ込めるという暴挙に出た。でも彼女たちはそこから脱出する術を知らないのね、反抗できない人間になっていてそれはあの父親を見て育ったからかなと。その父親の人物像がとても細やかで秀逸だと思いました。 家族全員友人のいない一家、訪ねて来るのは教区の神父とTVリポーターだけで、近所の住民は遠巻きに眺め、興味本位の噂話に花を咲かせ、弔問に訪れることもない。 医者に助言され、とりあえずパーティなんですけど、なぜか地下室でぎこちなく全然楽しくないパーティだ、セシリアはこれで完全に絶望したのかもしれない。 語り手によれば、リズボン家にとって最初で最後のパーティらしい。娘が5人いるアメリカの家庭でバースデイパーティもしたことがないってだけで、どれだけ特異な家庭かがわかり、どこか冷めていて周りの人間に無関心な姉妹の様子も理解できる。  死を選んだことを否定する人はいると思うけど、毒親とは疎遠、絶縁する人も多いので子をなくすことには変わりはないと思います。 25年前の謎に満ちたブロンドの美しい姉妹たちの思い出が美化されているような語りで、姉妹と同年代の女の子には危険な作品となり得ると思います。これは今まさに幼い子を育てている親世代の人に向けた映画のように感じました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-29 13:18:44)(良:1票)
179.  ボーン・アルティメイタム
前作の手ぶれ、カット割に辟易し、怒りすら感じたのですが、今作はいいですね、前ほどひどくなかったと思います。 これは面白いです、特に駅のシーンの緊張感と流れのよさね、いちばん盛り上がったなぁ。相変わらずカーアクションも見ごたえありました。 ジェイソン・ボーンシリーズのいいところは爆破シーンやバタバタと人が死ぬ撃ち合いがないのがいい、からだに叩き込まれた知識と技術、能力が武器っていうのがいいです、どことなく憂い、情感のあるインテリジェンスなアクション映画。確かマットがインタビューでこの役を選んだ理由に同じようなことを言っていたと思う。 そしていつもラストがなかなか粋なのね、1作目のオープニングを思い出させるラスト、わかっちゃいるけどやっぱり「ニヤっ」としてしまいました。エンディングの曲もかなり好きです。 そうそうマリーはジェイソンに髪を染めてもらってカットもしてもらったのに、ニッキーはどっちも自分でしてました、なんだかいちばん切なかったシーンです(^_^.) スコット・グレンの影が薄かったのがちょと残念です 
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-09-28 00:59:24)(良:1票)
180.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 
正直なところ「ボーン・アルティメイタム」で終了の方がよかったかも。 今作はCIA側の方が目立っちゃって、ボーンの描写が薄くなっちゃった気がする。 前3作とはコンセプトがずれちゃってるみたいなね。大好きなシリーズだけにちょっと残念。 しかしながら雑踏の中の追跡、攻防、カーチェイスシーンは緊張感とスピード感があって やっぱり見応えあるのです、ボーンシリーズといったらコレだなあ。 ただ、ベガスの装甲車は派手なだけって感じであんまり好きじゃない。 CIAに復帰?もういい加減、彼を放っておいてほしいわね。 1作目から変わらないエンディングの曲も大好き、あの曲が流れだすとビビビと脇腹あたりがシビれます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-14 16:06:36)(良:1票)

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