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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2253
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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21.  アウトレイジ 最終章 《ネタバレ》 
前作が『ビヨンド』なら、常識的にいって本作は『ファイナル』か『フォーエバー』ですよね。何故に『最終章』だったのか。見終えてその謎が解けた気がします。それは監督からのメッセージ。“お前らの想像どおりには行かないよ”ということ。テンション高い「バカヤロー、コノヤロー祭り」を期待していた私としては完全に一本取られた心境です。でもちょっと嬉しいような。多分、正しい商業監督、あるいは職人監督なら、ちゃんと観客のニーズ通りの映画を撮ったでしょう。でも北野監督は、芸人であり、芸術家。同じコトの繰り返しでは満足しなかったものと推測します。前2作を前フリに使っての見事なスカシ。裏切りこそ笑いの神髄。痺れました。雰囲気激変の静かな『アウトレイジ』ではありますが、基本エッセンスは健在でした。会長、花田のエグ過ぎる殺され方。大友&市川のマシンガン襲撃。カタルシスは十分です。シリーズ映画完結作として、ケツの拭き方も見事なもの。ただ、大友が「なんだよ、お前ら信じちゃったのかよ。コレだよコレ」なんて台詞を吐きながら、トマトケチャップを差し出してきたら、拍手喝采したい気分ではありますが(笑)。(以下余談)それにしても役者「北野武」は全くもって大根だと再確認しました。いや正しくは味わい深いので“いぶりがっこ”でしょうか。好きな演技は塩見さん。印象に残ったのは原田泰造さん。あの小物感、テンパリ感はいいなと。大御所・名優・クセモノ揃いの俳優陣の中で、チョイ役ながらちゃんと輝いていたと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2017-10-13 23:59:12)
22.  愛を語れば変態ですか 《ネタバレ》 
『グミ・チョコレート・パイン』(2007)~『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2009)あたりの黒川芽以の“ぽっちゃり”可愛さは神懸かり的でしたが、アラサーとなってかなりシュッとした印象。少し戸田恵梨香が入っていますかね。相席スタートのメガネが自称“丁度いいブス”だそうですが、いうなれば本作の黒川は“丁度いい美人”。ちょっと粉をかけてみたい人妻感を見事に醸し出していました。彼女の超理論が炸裂する終盤は、もはや理解不能な展開ですが、これを喩えるなら“みんな野球をしているつもりだったのに、彼女一人だけサッカーの話を始めたよ”ってなところかと。まあ、勝手にやってくださいとしか言いようがありませんが、あのバスの乗客は羨ましいです。
[DVD(邦画)] 5点(2017-03-30 19:19:53)
23.  IAM A HERO アイアムアヒーロー 《ネタバレ》 
はじまりは、平凡な日常に入り込む些細な違和感。種火はボヤを吹っ飛ばして瞬く間に大火へ。同棲彼女のアクロバティックな急襲に端を発した地獄絵巻は、半径3メートルのアパート室内から、煙幕上る阿鼻叫喚の市街地編まで、ドミノ倒しの如く、いやタクシー大爆走で、悪化拡大していきます。そうかと思えば、一転、主人公とJK2人の静かなひと時。心の交流を手際よく挟み込み、緩急をつけるニクイ展開。その後は当該ジャンル“らしさ全開”のショッピングモールを舞台に、ゾンビより恐ろしいヒトの集団が登場と。およそ定番と思しきプロットを漏れなく押さえた正統派ゾンビ映画の趣で、ゾンビ映画好きとしては、非情に好感度が高いです。JKを“半人半ゾンビ”に位置づけた点は、クロかシロかを問うゾンビ映画には通常存在しない特異点で、ホラー・スプラッター祭りの中の“良心”を担う“核”でもありました。極限下においても、弱者(あるいは障碍者)を切り捨てることを正義としないヒューマンドラマは、弱肉強食を旨とする無法世界に対するアンチテーゼ。胸に響きました。上戸『あずみ』の百人斬りを彷彿とさせる英雄渾身の銃撃戦は、ZQNについて絶妙なパワーバランスの調整が効いていてこそ。アクティブに動くゾンビ(いわゆる走るゾンビ)だらけでは到底耐え切れませんし、オールドタイプ(スローモースタイル)ばかりでは戦う必然性が担保されません。ZQNに個性を認めたことで成立した壮絶なクライマックスは見応え十分。徹底したゴア描写も正統派ゾンビ映画としての自己主張であり、それでいて汚らしい印象がない点も評価したいです。物語としては尻切れトンボな印象ですが、そもそもゾンビ映画とはそんなものでしょう。これ、続編を期待しない方が野暮というもの。私の中では「快作」認定です。有村架純も可愛かったし、言うことナシであります!
[CS・衛星(邦画)] 9点(2017-02-10 00:29:02)(良:1票)
24.  アズミ・ハルコは行方不明 《ネタバレ》 
展開目まぐるしいノンストップアクションでもなければ、生死が懸かるサスペンススリラーでもない本作は、無気力な女、寂しい女にクズ男、刹那の快楽と暴力で画面が支配されており、決して「愉快」でも「楽しい」映画でもありません。しかし、視終えて頭の中で反芻するうちに、染々と心に響くものがありました。本作のテーマは「女の復讐」。確かに劇中登場する男どもは、みな見事にグズばかりでした。ボコボコにされるのも当然の報いでしょう(※ここで注釈。女子高生による男性襲撃事件の全てを、現実と捉える必要は無さそうです。襲撃の大部分は「復讐のメタファー」で宜しいかと。ジャッキー・チェンも真っ青のアクロバティックな格闘術は、劇中アニメと同じデフォルメと考えます)。しかも、春子が推奨する男への復讐法は、「幸せになって見返してやれ」という極めて前向きで健全なもの。大変結構な考え方ですが、グズ男たちに正論や常識が通じるはずもなく、現実にはノーダメージと思われます。また、オジサン的には「本当にそれでいいの?」と説教したくなる気持ちもあります。お前らの行動も軽率だぞと。一人親の苦労を知っているのかと。ただ、その一方、お父さん的には娘が幸せになってくれれば、もうそれでOKなワケで、ラストカット“春子の笑み”で全てのモヤモヤが帳消しになったのでした。行方不明は、いわば自我の喪失。『MISSING』アートが広く拡散されたのは、世の多くの女性たちが、同じ境遇にあるという証。悪い男たちに、身も心も傷つけられているのでしょう(もちろん男と女が入れ替わるケースも同じくらい在るはずですが)。でも囚われると苦しくなります。執着すると死にたくなります。だから“一度消えて無くなれ”は、生き抜く為の知恵として有効だと思います。どんなに冴えなくても、私の人生の主役は私。自分が笑顔でいられる選択なら、それがベストチョイスに違いありません。(新宿武蔵野館にて鑑賞)
[映画館(邦画)] 8点(2016-12-20 19:59:06)
25.  青鬼 ver.2.0 《ネタバレ》 
感覚的には2.0と言うより1.1。前作から何ら代わり映えしない安価な画作りと脚本です。とはいえ、ホラーシリーズとはすべからくそんなもの。『13日の金曜日』然り『リング』『呪怨』然り。マンネリが当たり前。そういう意味では、フォーマットの有用性がシリーズ化の生命線と考えます。状況設定はまずまず。ゲーム世界が舞台なら、如何様にもバリエーションを増やせます。例えばシューティングやシミュレーション風ホラーだってOKでしょう。問題はメインキャラ『青鬼』が魅力に欠けること。ここに前述の人気ホラーシリーズ作品との違いがあります。『13日の金曜日』はホッケーマスクが値千金。ホラー映画業界のビジュアルクイーンまたはグッドデザイン賞もの。貞子や伽椰子も、もはやネタ要員として愛されるほど、キャラが際立っているのが強みです。青鬼クンでは、残念ながら力不足かと。新キャラのフワッティも何だかなあという感じ。シリーズ化に耐えられるフォーマットではなかったというのが私の見解です。点数はタイトルそのままでお願いします。
[DVD(邦画)] 2点(2016-11-05 00:27:09)
26.  I am Sam アイ・アム・サム 《ネタバレ》 
親子の情愛という普遍的なテーマを描くには、ダコタ・ファニングちゃんはあまりにも“可愛過ぎ”ました。付け加えるなら演技面も“上手過ぎた”と感じます。子役がスペシャル仕様だと、物語が絵空事に思えてしまうのです。何故なら、あれくらい可愛ければ、我が子でなくても大人はメロメロになってしまうと思うから。日本の子役で喩えるなら、安達祐実だとやっぱり可愛すぎ。その点、庶民感がある芦田愛菜や本田望結はちょうどイイ感じ。ただし、2人とも演技はもっと下手でいいです。子役のキャスティングの難しさを痛感した一作でした。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-07-15 23:52:19)
27.  明烏 あけがらす 《ネタバレ》 
やりました!やられました!!完全な『吉岡里帆』祭り!!!彼女の振り切れた演技、豊かな表情(大きなお口!そして絶品の般若顔!!)、その見事なコメディエンヌぶりに心を打ち抜かれました。デコおっぴろげ前髪ぱっつんイモ姉ちゃんぶりと、化粧バリバリドレスアップお嬢の落差は、『マルホランド・ドライブ』のナオミ・ワッツをも凌ぐ別人感。これなら堂々とポスターに顔出し出来るハズです。まさか『幕が上がる』の下級生メガネ娘が、これほどのポテンシャルを秘めていたとは。個性溢れまくる芸達者な役者陣の中で一際光る存在感たるや、驚愕の一言です。本作で完璧に彼女の大ファンになりました。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツ級の衝撃。大絶賛させてください!さて、作品の評価の方。台詞回しの妙や、役者固有の演技力に由来する面白さを楽しむ趣向が強く、映画自体の完成度はさほど高いとは思いません。ワンシチュエーションに(舞台を店舗内に固定)出来る設定なのに、必要性の薄い店外カットを入れるコダワリの無さ。金の無い客の肩代わりをするなど、ホストとしてマイナス査定のはずなのに、美談風に仕上げるテキトー脚本。元ネタは落語のマルパクリという部分も含めて、点数的には6点が妥当と考えます。しかし、です。これが相当に笑えるのです。一人の男を立ち直らせる為の、思いやりに起因する幸せな笑い。コメディは笑いこそが正義。全ての短所が無効化します。初笑いにオススメできます。ただし、遊びの借金がある方は新年早々、キツイ説教をくらう羽目になるのでご注意を。吉岡里帆ちゃんへのお年玉込みで9点進呈いたします。
[DVD(邦画)] 9点(2016-01-01 00:00:00)(良:2票)
28.  青鬼 《ネタバレ》 
入山がGACKTもどきに言い放ったように、あの不可思議な建物内はシュン君製作の“ゲームの世界”という認識で間違いないと思います。ただし、単にゲーム内の出来事を実写で見せていたという趣向ではなく、主人公らは“まるで脱出ゲームのような異世界”に迷い込んだと考える方が、映画的な浪漫に適った解釈という気がします。より正確に言うなら、“死後の世界”あるいは鬼が居るのですから“地獄”でしょうか。廃屋に入る寸前のハエの羽音、水たまりに映らなかった人の影、そして謎の電話着信(『リング』以降、電話は霊界との通信ツールとして定着しました)がその証拠。つまり迷路のような廃屋=死後の世界=地獄ということ。シュン君プログラムのゲーム世界と霊界が繋がり、其処へ主人公たちは取り込まれたのではないかと。ラスト、脱出が叶った主人公だけは死を免れたとも受け取れますが、殺されたシュン君と一緒に天国へ脱出できたのかもしれません。以上が私なりの理解です。サスペンス的には、某有名映画からアイデアを拝借した“どんでん返し”が目玉なのでしょうが、さほど驚きはありません。というのもシチュエーションの特殊さに紛れてしまっているからです。
[DVD(邦画)] 5点(2015-07-29 00:28:51)
29.  愛の渦 《ネタバレ》 
“地味系(事務職系)メガネ女子”+“自分を美人と認識していない美人”という組み合わせは、モテない男(というより、自信のない男)にとって、タマラナイものがあります。何故なら、こんな情けない自分でも、心理的に優位に立てる(気がする)貴重な異性だから。無意識の認識。おそらく主人公(ニート)の深層心理とは、こんなところだと推測します。本作の場合、彼と彼女のオドオド具合がシンクロしているので、まるで“お似合いカップル”のように見えてしまいますが、実際はトンだ勘違いでありました。よく考えてみれば、アブノーマル風俗に通う無職ニートなんて、顔がキムタクでも彼氏としては願い下げでしょう。そんな正常な判断さえも消し飛んでしまうほど、あの場所は特別であったということ。異世界か、あるいは魔界でしょうか。興味深いのは、日常に戻ったファミレスでの2人の遣り取りです。「多分あそこに居たのは私じゃないんだと思います」という女に対して、「ボクは、あそこに居たのは本当の自分だと思ってます」と返す男。自分を偽る幸せな日常と、苦しい現実から逃げてきた非日常。ホームグラウンドはどっち。本当の自分って一体何なのでしょうか。なかなか味わい深いと思いました。主人公のメンタルに近い人には、相当に痛いお話。かくいう私も、痛くて痛くて、悶えに悶えました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-26 00:57:39)(良:1票)
30.  悪夢ちゃん The 夢ovie 《ネタバレ》 
ももクロの主題歌『さらば愛しき悲しみたちよ』が縁で鑑賞したTVシリーズでしたが、思いの外面白くてビックリしたものです。そしてこの劇場版『悪夢ちゃん』も予想を裏切るお話でした。深刻過ぎてビックリ。小学低学年にはシリアス過ぎますし、メインの客層は小学高学年~中学生くらい(とその親御さん)でしょうか?う~ん、狭いです。でも子供たちの成長が真面目に描かれていて好感が持てましたし、少年夢王子が犯した罪もきちんと処理されていて良かったと思います。勝手に家を抜け出したクラスメイトたちには大目玉が必要でしたけど。この映画切欠でスペシャルドラマが製作され、北川景子+ももクロ=きもクロという奇跡のユニットを生んだという意味でも評価いたします。
[DVD(邦画)] 6点(2015-03-29 18:24:16)
31.  あしたのジョー(2010)
矢吹丈は野良犬です。もちろん雑種の。鋭い目つきで唸る、今にも咬みつきそうな狂犬。これに山下のイメージがどうにも一致しません。例えるなら彼は、毛並みの良い血統書付きの猟犬だから。見事な筋肉も引き締まったボディも、所詮は飼い犬のそれ。あしたを約束されている飼い犬と、あしたを掴み取らなければ生きて行けない野犬とでは、放つ雰囲気が違うのは当然です。このミスマッチは如何ともし難いものがありました(なお、演技力や役作りの問題ではありませんので、非は山下にはありません。単純なキャスティングミスと考えます。)では誰なら適任だったかと考えてみたのですが、窪田正孝は如何でしょうか。柱となる主役がキマれば、多少(いや大いに)無茶な漫画・アニメの実写化でも、それなりにサマになったのではないかと思われます。
[地上波(邦画)] 4点(2015-01-06 19:57:00)(良:2票)
32.  アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争- 《ネタバレ》 
前作を踏襲した真っ当な続編であった事に、まず感心しました。よくぞ、とっ散らかった設定と結末を整理したなと(もっとも○○オチなら何でもアリなんですけど)。前作を遥かに凌ぐ豊かな物語性、それにメッセージ性(でも反原発なんてインチキですよ)。随分とまともな映画になりました。ただ、“まとも”という評価は、BiSの立ち位置を考えた場合、プラスに作用しない気もしますけども。クライマックスのライブシーンにこそ、真のメッセージが込められていたと感じます。アウェイ上等。ステージを降りて観衆と同じ目線。これがBiSの流儀と解釈しました。流石アイドル界のFMW。BiSお見事です。というワケで前作より高評価です。
[DVD(邦画)] 6点(2014-11-12 21:57:54)
33.  アイドル・イズ・デッド 《ネタバレ》 
本作は、ファン向けの側面と、新たにファンを獲得するための側面が存在すると考えます。前者の評価はBiSファン以外には出来かねますので、私は後者の視点で感想を述べます。正直言いますと「BiS悪くないな」と思いました。初営業のステージで、既に振り付けが面白いと思いましたし、歌唱は兎も角も、楽曲は気に入りました。観賞後“BiSとは何ぞや”の疑問を解消するために、WEB検索までしてしまったワケですから、後者の意味では及第点と判断します。無関心層に対するフックの役目は果たしたと。ただし、この評価は劇中のライブパフォーマンス単体に対するもの。アイドルグループ成長物語としての感動はありませんし、ゾンビホラーとしては何だコリャな出来です(そもそもゾンビというよりは仮面ライダーの怪人ですが)。AKB48の『フライングゲット』や『ギンガムチェック』は映画風PVですが、本作は本当に映画にしちゃったPVという印象です。
[DVD(邦画)] 5点(2014-09-27 17:56:16)
34.  アフター・アース 《ネタバレ》 
不合理な部分が多い事に困惑します。何故銃器が存在しない?筏で寝るってオカシクない?鷹(鷲)の恩返しって正気ですか?細かい点では、宇宙船の座席が気になりました。ワープ機能まで装備しているハイテクマシンなのに、高速バスより座り心地が悪そうです。これらを単なる“設定の粗”で片付けてよいのでしょうか。意図したミステークに思えて仕方ありません。矛盾を解消する解釈は一つだけ思いつきます。それは“夢オチ”。それも主人公キタイではなく、二世俳優ジェイデン・スミスの。偉大なる存在、父ウィル・スミスのプレッシャーから、息子がこのような悪夢をみたのであれば合点がいきます。メタ・ファンタジー。ですから近い将来、ジェイデンの寝起きシーンがラストに挿入された【完全版】が公開されると予言しておきます。ただし【完全版】で物語に整合性が与えられても、感動には繋がりません。そりゃそうです。夢の中でどんなに活躍しても、手柄にはなりませんから。真の意味での【完全版】はジェイデン・スミスが父の庇護を離れて大成することで完成すると考えます。それは俳優として成功すること?いいえ違います。キタイは最後、レンジャーの才能を捨て、母と一緒に働くと口にしました。父と同じ道は歩まないという意味です。果てさて、ジェイデン・スミスの将来はどうなるのでしょうか。俄然楽しみになってきました。こう捉えてみると、どんなSF超大作よりロマンがある作品なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-21 18:58:47)
35.  アックス・ジャイアント 《ネタバレ》 
「それ、普通丸焼きにする?」「全然ジャイアントじゃねえし」「何故わざわざそっちへ逃げるかなあ」「鹿ちゃん可愛過ぎ!」「さすが犯罪者、超理論ですなあ」「おっさん、懐中電灯無しで来たんかい」「おっぱい小っちゃ!」「そのサイズの斧とズボンは何処でお買い求めで?」「教官、ビショップ(エイリアン2)より元気だすなあ」「車のエンジンをかけようとして失敗する件、要る?」「マリオのスーパーキノコでも食べましたか?」「カウンセリングおばさんマジ使えねえ」「今、眼に弾当たったよね?」「棒切れを投げつける事に何の意味が?」「ままま麻酔銃?!」「そんな事したら、そりゃ撃たれるわな」「時速30㎞くらいですやん。もはや徐行ですやん」「完全にライフルの弾、打ち返しちゃってますよね」「それで急いでるなら、お前免許返した方がいいわ。っていうか、飲酒運転するような奴が運転すんなや」「神出鬼没の大巨人」「おお、謎のすり抜け」「そっちは一番逃げたらダメな方ですよね」「民間人がマシンガンか…」「銃で一斉掃射とか、詫びも寂びもあったもんじゃねえな」「なんかちょっと可哀相だし」「エンディングソングの歌詞、まんまやん!」「“この映画の製作にあたり危害を受けた動物はいません。この映画はフィクションです。登場する人物、事件、団体及びプログラムは架空のものです。”でしょうね。っていうか、それわざわざ訳して字幕に入れる必要ある?」「“バニヤンは戻ってくる”うそ~ん」実際に数えてみたところ、私は28か所ツッコミを入れました。さあ、あなたは幾つ、ツッこめるかな?
[DVD(吹替)] 2点(2014-07-30 19:25:22)
36.  アブダクティ 《ネタバレ》 
タイトルでピンと来る人5%、監督の名前で勘づく人5%。結末を予測出来た人は、せいぜい全観賞者の10%程度のものと思われます。それくらい本作のオチはブッ飛んでいました。テーマは「週刊連載漫画」に対する批判と見て取れます。主人公は元少年誌の漫画家という設定。彼の作品も打ち切りの憂き目にあった様子。バトルトーナメントが始また翌々週に連載中止になったり、次から次へと強敵が現れてパワーバランスがインフレを起こしたり、漫画業界(とりわけ週刊少年漫画)は何でもアリの無法地帯です。柔道家だった主人公がいつの間にか甲子園で優勝したりもします。こんな無茶苦茶な展開で読者(観客)は納得できますか?!というメッセージと受け取りました。人気が出なくて打ち切りも、人気があり過ぎて延命も、どちらも作品にとっては不幸なことです。急激な方針転換も然り。しかしそれは商業作品の逃れられぬ宿命ですし、ある種の自由さが作品の魅力とも言えます。結局面白ければ何でもいいんです。ですから、本作のオチについても面白ければ文句は言いません。でも、どうなんでしょう。この結末はワクワクしますか?もし謎解きミステリーでトリックが超能力だったりしたら、自分なら怒り狂っちゃいますけれども。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-28 19:27:03)
37.  R100 《ネタバレ》 
齢百の映画監督が撮り上げた“本作”は、タイトル通りR100(=100歳未満視聴禁止)とのこと(100歳未満は観ても理解出来ないとも)。さらに監督は試写会で困惑する関係者を尻目に、恍惚の表情を浮かべていました(劇中の主役・大森南朋と同じ性癖と推測されます)。つまり①誰にもこの映画は観て欲しくない(批評して欲しくない)。②もし批判されてもマゾヒストにとってはご褒美ですよ、ということ。鉄壁の映画批評拒否姿勢です。それはもう清々しいくらい。こうなると評論家は困るでしょう。批評を拒絶している映画に高評価は与えたくないのが人情ですし、かといって低評価を付けるのも監督の注文通りのようで腹立たしい。こんな時、ただの映画好き素人は気が楽です。評論ではなく、単なる感想ですから。以下、素人の毒にも薬にもならない独り言……。本作で採用されている演出技法で印象的なのは「巻き戻し・繰り返し」。渡辺直美の唾プレイや、ダイナマイトCEOのプール飛び込み場面などで多用されています。映画というより、テレビバラエティの演出技法(BGMはマンボのリズムがお馴染みですね)。それゆえ真っ当な映画監督は(そのプライドから)使いたがらない手法ではないでしょうか。監督はそれを見越して、あえて使用している気がするのです。それでいて、ちゃんと面白いのが流石でした(巨躯CEOの膝から入水するフォルムが抜群!)。個人的には、大森のエンドルフィン放出時の顔がキマグレン(又は波岡一喜)ソックリでツボでした(笑)。映画文化自体に喧嘩を売るノリ、関係者及びファンからは総スカンを食らって当然でしょう。一文の得にもならない無駄な喧嘩。私は天邪鬼ゆえ支持させていただきます。今までの松本作品の中で、最も“もう一度観直してみたい”と思える魅力があったのは間違いありません。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-21 20:26:52)
38.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
本作のアイコンであり、記録的大ヒットの最大要因『Let It Go』。私は日本語吹き替え版で観賞しましたが、歌と映像は文句なく素晴らしいです。ただし、劇中に組み込まれてみると、物語前後の繋がりがぎこちないと感じました。会話劇からミュージカルへの転調に対する違和感ではなく、単純に脚本の流れに沿っていない気がするのです。自己肯定を高らかに歌い上げたエルサが、アナの訪問を頑なに拒むのは不自然ではないかと。極論かもしれませんが、私は『Let It Go』は全カットで良かったと思います(氷の城建造過程は観客の想像力を信用して問題ありません)。あるいは大団円のエンディングにこそ相応しいと思いました。エルサの能力はコントロール出来れば、巨万の富を得られる超パワー。築き上げるなら氷の城ではなく、冷凍食品製造工場でしょう。急速冷凍の高品質品。バカ売れ確実。「(懐は)少しも寒くないわ」ってね。失礼。おフザケが過ぎました。が、半分は本気です。「愛は氷を溶かす」は正しいですが、「愛ゆえに凍りつく」もまた真実。事実、エルサは親の利己的な愛に囚われました。彼女がどのような心理過程を経て、自己解放に辿りついたかを描く事が重要だった気がします。サントラCDを売るためのミュージックビデオとしてなら満点で間違いありません。(以下余談)今回は長女(小学3年生)と二女(保育園年長)を連れての劇場観賞(クレヨンしんちゃん逆襲のロボ父ちゃんの感想でも触れましたが、日頃の罪滅ぼし)。ちなみに点数を聞いたところ、二女は10点、長女は9点でした。お父さんはちょっとひねくれているので7点です。
[映画館(吹替)] 7点(2014-07-09 19:29:38)(笑:1票) (良:1票)
39.  アフターショック 《ネタバレ》 
バイオレンス・サバイバル・ホラーと言えば、『マッドマックス2』や『ザ・ロード』など文明崩壊後の近未来が定番です。ところが、本作では現代劇ながら巨大地震を使って即席の終末世界を創り上げました。パラダイスから急転直下、登場人物と観客は脱獄囚蠢く地獄の一丁目に放り込まれます。天災と人災のダブルパンチ。では、どのように行動するのがベストだったのでしょうか?結果論的に検証するならば、とにかく高台に逃げるべきでした。囚人相手なら戦って生き残る可能性がありますが、津波に飲みこまれたらノーチャンスですから。しかしこの選択は現実的には無理な話。来ないかもしれない津波より、まずは目の前の危機回避が優先。しかも囚人たちは銃で武装していました。逃げるより他に道は無かったでしょう。そして何より問題だったのは、主人公たちが腹を括れなかったこと。例えば仲間が壁の下敷きになった場面。“見殺しにして逃げる”のも正解、“囚人を全力で迎え撃つ”のも正解だったと思います。でも彼らが選択した“ジャッキを探しに行く”は一分一秒を争う状況下では有効な打開策とは思えません。ほぼ現実逃避に近い悪手でした。中途半端な選択と決断の鈍さは、彼らがまだ自らが置かれた危機的状況を認識していない証。ここはもう法治国家ではなく、弱肉強食の無法地帯なのに。そういう意味では、ヒゲデブを撃ち抜いた地元民の母だけが、家族を守る信念に基づいた覚悟を示したと言えるでしょう。おそらく善良な市民は、誰ひとり生き残れない筋書き。その隙の無さはお見事ですが、救いの無さもまた一級品と言えるでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-21 19:57:48)(良:1票)
40.  アダプテーション 《ネタバレ》 
物書ならば、おそらく誰でも一度は考え付くであろうアイデア。でもほとんどの作家が実際に作品化しないのは、作品にしても面白くないから。寝てみる夢を他人に語ってもつまらないのと同じように、この面白さは当事者でないと理解できない範疇のもの。それに、どうしても独り善がりな表現になりがちです。そういう意味では、本作は作者の体験(脚本家の苦悩)を客観的な娯楽性を担保しながら具現化出来ていたと思われます。及第点以上。夢と現が混在しているのに、それを観客に意識させないのは高等テクニックと言えましょう。もっともその大部分をニコラスの頭髪が担っている気がしないでもありませんが。「志村、うしろ~」と同じノリで、「ケイジ、あたま~」と何度口にしたことか。ニコラス・ケイジの鳥の巣ヘアーに敬意を込めて+1点進呈。自虐的過ぎて、イマイチ笑うに笑えないのがもどかしいところ。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-04 17:58:53)
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