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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2253
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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41.  アックス・ジャイアント 《ネタバレ》 
「それ、普通丸焼きにする?」「全然ジャイアントじゃねえし」「何故わざわざそっちへ逃げるかなあ」「鹿ちゃん可愛過ぎ!」「さすが犯罪者、超理論ですなあ」「おっさん、懐中電灯無しで来たんかい」「おっぱい小っちゃ!」「そのサイズの斧とズボンは何処でお買い求めで?」「教官、ビショップ(エイリアン2)より元気だすなあ」「車のエンジンをかけようとして失敗する件、要る?」「マリオのスーパーキノコでも食べましたか?」「カウンセリングおばさんマジ使えねえ」「今、眼に弾当たったよね?」「棒切れを投げつける事に何の意味が?」「ままま麻酔銃?!」「そんな事したら、そりゃ撃たれるわな」「時速30㎞くらいですやん。もはや徐行ですやん」「完全にライフルの弾、打ち返しちゃってますよね」「それで急いでるなら、お前免許返した方がいいわ。っていうか、飲酒運転するような奴が運転すんなや」「神出鬼没の大巨人」「おお、謎のすり抜け」「そっちは一番逃げたらダメな方ですよね」「民間人がマシンガンか…」「銃で一斉掃射とか、詫びも寂びもあったもんじゃねえな」「なんかちょっと可哀相だし」「エンディングソングの歌詞、まんまやん!」「“この映画の製作にあたり危害を受けた動物はいません。この映画はフィクションです。登場する人物、事件、団体及びプログラムは架空のものです。”でしょうね。っていうか、それわざわざ訳して字幕に入れる必要ある?」「“バニヤンは戻ってくる”うそ~ん」実際に数えてみたところ、私は28か所ツッコミを入れました。さあ、あなたは幾つ、ツッこめるかな?
[DVD(吹替)] 2点(2014-07-30 19:26:42)
42.  アブダクティ 《ネタバレ》 
タイトルでピンと来る人5%、監督の名前で勘づく人5%。結末を予測出来た人は、せいぜい全観賞者の10%程度のものと思われます。それくらい本作のオチはブッ飛んでいました。テーマは「週刊連載漫画」に対する批判と見て取れます。主人公は元少年誌の漫画家という設定。彼の作品も打ち切りの憂き目にあった様子。バトルトーナメントが始また翌々週に連載中止になったり、次から次へと強敵が現れてパワーバランスがインフレを起こしたり、漫画業界(とりわけ週刊少年漫画)は何でもアリの無法地帯です。柔道家だった主人公がいつの間にか甲子園で優勝したりもします。こんな無茶苦茶な展開で読者(観客)は納得できますか?!というメッセージと受け取りました。人気が出なくて打ち切りも、人気があり過ぎて延命も、どちらも作品にとっては不幸なことです。急激な方針転換も然り。しかしそれは商業作品の逃れられぬ宿命ですし、ある種の自由さが作品の魅力とも言えます。結局面白ければ何でもいいんです。ですから、本作のオチについても面白ければ文句は言いません。でも、どうなんでしょう。この結末はワクワクしますか?もし謎解きミステリーでトリックが超能力だったりしたら、自分なら怒り狂っちゃいますけれども。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-28 19:27:03)
43.  R100 《ネタバレ》 
齢百の映画監督が撮り上げた“本作”は、タイトル通りR100(=100歳未満視聴禁止)とのこと(100歳未満は観ても理解出来ないとも)。さらに監督は試写会で困惑する関係者を尻目に、恍惚の表情を浮かべていました(劇中の主役・大森南朋と同じ性癖と推測されます)。つまり①誰にもこの映画は観て欲しくない(批評して欲しくない)。②もし批判されてもマゾヒストにとってはご褒美ですよ、ということ。鉄壁の映画批評拒否姿勢です。それはもう清々しいくらい。こうなると評論家は困るでしょう。批評を拒絶している映画に高評価は与えたくないのが人情ですし、かといって低評価を付けるのも監督の注文通りのようで腹立たしい。こんな時、ただの映画好き素人は気が楽です。評論ではなく、単なる感想ですから。以下、素人の毒にも薬にもならない独り言……。本作で採用されている演出技法で印象的なのは「巻き戻し・繰り返し」。渡辺直美の唾プレイや、ダイナマイトCEOのプール飛び込み場面などで多用されています。映画というより、テレビバラエティの演出技法(BGMはマンボのリズムがお馴染みですね)。それゆえ真っ当な映画監督は(そのプライドから)使いたがらない手法ではないでしょうか。監督はそれを見越して、あえて使用している気がするのです。それでいて、ちゃんと面白いのが流石でした(巨躯CEOの膝から入水するフォルムが抜群!)。個人的には、大森のエンドルフィン放出時の顔がキマグレン(又は波岡一喜)ソックリでツボでした(笑)。映画文化自体に喧嘩を売るノリ、関係者及びファンからは総スカンを食らって当然でしょう。一文の得にもならない無駄な喧嘩。私は天邪鬼ゆえ支持させていただきます。今までの松本作品の中で、最も“もう一度観直してみたい”と思える魅力があったのは間違いありません。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-21 20:26:52)
44.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
本作のアイコンであり、記録的大ヒットの最大要因『Let It Go』。私は日本語吹き替え版で観賞しましたが、歌と映像は文句なく素晴らしいです。ただし、劇中に組み込まれてみると、物語前後の繋がりがぎこちないと感じました。会話劇からミュージカルへの転調に対する違和感ではなく、単純に脚本の流れに沿っていない気がするのです。自己肯定を高らかに歌い上げたエルサが、アナの訪問を頑なに拒むのは不自然ではないかと。極論かもしれませんが、私は『Let It Go』は全カットで良かったと思います(氷の城建造過程は観客の想像力を信用して問題ありません)。あるいは大団円のエンディングにこそ相応しいと思いました。エルサの能力はコントロール出来れば、巨万の富を得られる超パワー。築き上げるなら氷の城ではなく、冷凍食品製造工場でしょう。急速冷凍の高品質品。バカ売れ確実。「(懐は)少しも寒くないわ」ってね。失礼。おフザケが過ぎました。が、半分は本気です。「愛は氷を溶かす」は正しいですが、「愛ゆえに凍りつく」もまた真実。事実、エルサは親の利己的な愛に囚われました。彼女がどのような心理過程を経て、自己解放に辿りついたかを描く事が重要だった気がします。サントラCDを売るためのミュージックビデオとしてなら満点で間違いありません。(以下余談)今回は長女(小学3年生)と二女(保育園年長)を連れての劇場観賞(クレヨンしんちゃん逆襲のロボ父ちゃんの感想でも触れましたが、日頃の罪滅ぼし)。ちなみに点数を聞いたところ、二女は10点、長女は9点でした。お父さんはちょっとひねくれているので7点です。
[映画館(吹替)] 7点(2014-07-09 19:40:13)(笑:1票) (良:1票)
45.  アフターショック 《ネタバレ》 
バイオレンス・サバイバル・ホラーと言えば、『マッドマックス2』や『ザ・ロード』など文明崩壊後の近未来が定番です。ところが、本作では現代劇ながら巨大地震を使って即席の終末世界を創り上げました。パラダイスから急転直下、登場人物と観客は脱獄囚蠢く地獄の一丁目に放り込まれます。天災と人災のダブルパンチ。では、どのように行動するのがベストだったのでしょうか?結果論的に検証するならば、とにかく高台に逃げるべきでした。囚人相手なら戦って生き残る可能性がありますが、津波に飲みこまれたらノーチャンスですから。しかしこの選択は現実的には無理な話。来ないかもしれない津波より、まずは目の前の危機回避が優先。しかも囚人たちは銃で武装していました。逃げるより他に道は無かったでしょう。そして何より問題だったのは、主人公たちが腹を括れなかったこと。例えば仲間が壁の下敷きになった場面。“見殺しにして逃げる”のも正解、“囚人を全力で迎え撃つ”のも正解だったと思います。でも彼らが選択した“ジャッキを探しに行く”は一分一秒を争う状況下では有効な打開策とは思えません。ほぼ現実逃避に近い悪手でした。中途半端な選択と決断の鈍さは、彼らがまだ自らが置かれた危機的状況を認識していない証。ここはもう法治国家ではなく、弱肉強食の無法地帯なのに。そういう意味では、ヒゲデブを撃ち抜いた地元民の母だけが、家族を守る信念に基づいた覚悟を示したと言えるでしょう。おそらく善良な市民は、誰ひとり生き残れない筋書き。その隙の無さはお見事ですが、救いの無さもまた一級品と言えるでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-21 19:57:48)(良:1票)
46.  アダプテーション 《ネタバレ》 
物書ならば、おそらく誰でも一度は考え付くであろうアイデア。でもほとんどの作家が実際に作品化しないのは、作品にしても面白くないから。寝てみる夢を他人に語ってもつまらないのと同じように、この面白さは当事者でないと理解できない範疇のもの。それに、どうしても独り善がりな表現になりがちです。そういう意味では、本作は作者の体験(脚本家の苦悩)を客観的な娯楽性を担保しながら具現化出来ていたと思われます。及第点以上。夢と現が混在しているのに、それを観客に意識させないのは高等テクニックと言えましょう。もっともその大部分をニコラスの頭髪が担っている気がしないでもありませんが。「志村、うしろ~」と同じノリで、「ケイジ、あたま~」と何度口にしたことか。ニコラス・ケイジの鳥の巣ヘアーに敬意を込めて+1点進呈。自虐的過ぎて、イマイチ笑うに笑えないのがもどかしいところ。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-04 17:58:53)
47.  青い春 《ネタバレ》 
“親友であるためには対等でなくてはならない”青木はそう思ったのでしょう。でも九條と自分では格が違いました。見ている世界が違うのです。それが悲しかったし、許せなかったのだと感じました。同じ世界を共有するために彼がしたこと。髪形も変えました。悪もやってみました。でも足掻けば足掻くほど、あいつとの違いに打ちのめされます。九條と肩を並べるための最後の、そして唯一の方法が、あの“結末”だったのだと思います。夜通し身動ぎもせずに考え抜いて決意したこと。九條より多く手を叩くことに意味はありません。九條と同じ境地「今ここで終わっていい」に辿り着かなければ意味がありません。青木は覚悟の自殺を遂げたのだと思います。絶対に彼は間違っています。親友の意味も履き違えています。でもそんな風に間違えてしまう青春も確かにあります。マメ山田先生は言いました。「花は咲くためにある」「枯れてもまた咲けばいい」でもそれは、根っこが生きていればこそ。根こそぎ摘んでしまった芽は、決して花をつける事はありません。青木の青春は無様で最低でした。ただし個人的には、汗と涙の爽やかな青春像より、こちらの方が百倍しっくりきます。
[DVD(邦画)] 7点(2013-12-18 21:32:23)(良:1票)
48.  アパートメント:143 《ネタバレ》 
舞台をアパートの一室に限定。超常現象の検証という目的のため、複数の固定カメラと各種実験機器を導入したのがポイントです。低予算モキュメンタリーの宿命的短所(ハンディカメラの映像がブレブレで不快・似たような画ばかりで飽きてしまう)を軽減することが出来ました。観客生理を考慮した製作姿勢は評価したいところ。ただし、少々遣り過ぎたかもしれません。後追いではなく、先回りしてハプニングを捉えてしまったり、記録そっちのけで、情緒豊かなドラマ的アングルを選択してしまったり。カメラマンが凄腕過ぎました(苦笑)。リアリティを担保出来ないのなら、単に映像の質が悪い映画という事になります。やはり、シリアス路線でのモキュメンタリーは難しいというのが私の意見。『トロール・ハンター』くらい悪フザケしてくれた方が、素直に楽しめる気がします。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-11-30 18:24:01)
49.  アメリ 《ネタバレ》 
アン・シャーリーが善なる空想家なら、アメリは厄介な妄想娘といったところでしょうか。ただ妄想するだけなら害はありませんが、悪戯癖には困ったものです。やり過ぎのお仕置きや、他者の人生に介入するような真似は褒められた話ではありません。ですが、これも人生の“スパイス”と考えれば少しは許せるというもの。旅するドワーフに感化された父親は引きこもりから抜け出たようですし、“ほとんど病気”の2人はめでたく(?)結ばれました。美味しい料理にも、楽しい人生にも、スパイスは欠かせません。気になる彼に仕掛けた恋のトラップなんて微笑ましいです。でも、スパイスが過ぎたら料理は台無しになってしまいます。それに香辛料だけではお腹は満たされません。ずっと自分の人生と向き合う事を避けてきたアメリは、ルノワールの絵の中の「水を飲む娘」と同じと言えます。心ここに在らずだから、真ん中にいるのに存在感が薄いのです。本気でぶつからなかったら、自分の人生を手に入れられません。やがては絵描きのおじいさんのように、他人の絵を模写する事で大切な時間を使い切ってしまいます。やはり絵描きは、”自分の絵”を描かなかったらウソだと思います。おじいさんは、アメリにそうなって欲しくないと願ったのではないでしょうか。勇気の一歩はいつでも踏み出せます。でもそのタイミングは無限ではありません。疾走するバイクの如く、時はあっという間に過ぎていくのです。2人乗りが出来たアメリは幸せを掴んだ様子。もちろん一人乗りだって気持ちが良ければそれで構いません。大切なのは、納得できる人生を歩むこと。やらない後悔より、やって後悔。失敗だって人生のスパイスに違いありません。本作で描かれている様々な人生のかたちは、観客に優しくその事を問い掛けている気がします。
[DVD(字幕)] 9点(2013-11-04 17:15:21)
50.  アンフェア the movie 《ネタバレ》 
「クールで強いヒロイン」と「意外な犯人」。TVドラマ『アンフェア』が支持されたのは、この2つの要素があったからだと思います。映画化に当たって、グレードアップが期待される項目でもあります。しかしコレがサッパリ。自動車爆破に巻き込まれた娘を抱えて「誰か、救急車を!」と叫ぶ主人公に幻滅します。“母の顔”は雪平のキャラクターで重要な位置を占めるもの。それが決して“強い母”ではないことも承知しています。でもどんなに弱い母親でも、我が子のためになら必死になれるはず。他人に助けを求めるという行為では、母の弱さしか伝わってきません。携帯をサッと取り出し救急車を呼びつつ、僅かに母の顔を覗かせる程度の表現で良かったのではないかと。まず徹底されるべきは、彼女の“強さ”の部分。伝染病に侵された娘とのシーンも然り。親子の絆をアピールする前に、やらなければいけない事があるでしょう。刑事の強さに、娘を守る母の強さが加わってこそ“強くてカッコイイ”と言えるのではないでしょうか。「意外な犯人」のファクターも×。映画に先行して放送されたTVスペシャルは、“犯人役”になれるキャラクターを創造するためのもの。主要キャラクターを犯人役で消費し過ぎたツケを払わされているようなもの。それくらい映画通でなくても簡単に想像出来てしまいます。江口が犯人では、むしろ当たり前過ぎて逆にビックリする始末(笑)。○曜サスペンスの如きノリです。やはり映画としては安っぽいと感じてしまいます。終始スケブラで奮闘した篠原に+1点オマケでこの点数です。
[DVD(邦画)] 4点(2013-10-19 23:14:23)
51.  アイアンマン2 《ネタバレ》 
日本製ロボットアニメのデザインを思い起こしてみると、頭部は鎧兜を連想させるものが圧倒的に多いことに気づきます。日本人の感覚だと、どうしても額に飾りを付けたくなるのです。ですから初めてアイアンマンのフエイスデザインを見たときは、正直ピンときませんでした。何だコレ、カッコ悪いなあと。でも慣れてくると印象が変わります。洗練されたシンプルさがツボにはまります。改良が加えられていくアイアンマンスーツに、好奇心が刺激されまくり。本作では携帯スーツタイプのマーク5と、新型リアクターに強力な武器を搭載したマーク6が披露されていますが、どちらも目茶苦茶カッコイイです。某海外トイメーカーのフィギアをまたしても購入してしまいました。財布がマジでヤバいです。辛気臭い物語と戦闘シーンの少なさは前作と比較してマイナス要素ですが、スカーレット・ヨハンソの見事なアクション分加点してチャラということで。前作同様の8点を献上いたします。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-30 19:28:53)(良:1票)
52.  悪の教典 《ネタバレ》 
壮絶極まる大虐殺の最中、山田孝之が女子高生のパンツの匂いを嗅いで「これは○○のか」なんてフザけた台詞を吐く映画の是非について、真剣に語るだけ馬鹿らしいというもの。悔しいけれど、それが三池監督の流儀。大した危機回避能力です。褒める気はありませんが、素直に凄いと思います。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-09-12 18:27:32)(笑:1票) (良:1票)
53.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 
これはいけません。楽しくありません。前作はコメディと見紛うばかりの(というか本気でコメディだと自分は思っていますが)ハイテンション・極道エンタメ映画でありましたが、本作は常識的なヤクザ抗争映画。“画面全体からビンビン伝わってきた大物・実力派俳優のノリノリ感”も半減してしまっています。良かったのは、小日向と松重がチンピラの取り調べをするシーンくらい(真っ当に面白い“刑事と容疑者”コントでしたね)。やはり圧倒的な「バカヤロー」「コノヤロー」不足が原因と考えます。やっぱり全員が四六時中悪態をついてこその『アウトレイジ』ですよ。イヤミの「ザンス」、コロ助の「ナリ」よろしく、全ての台詞の語尾に「バカヤロー」を付けてもいいくらい。ラストもスッキリさせ過ぎでした。ヤクザの自己中っぷりや理不尽さを表現するなら、憎まれっ子は世に憚らなきゃ。監督もこの出来では満足していないのでは?是非早期のセルフリメイクを希望します。タイトルは『アウトレイジ・びよーんど』で。勿論メインゲストの大物組長役は『ゆーとぴあ』のお二人でお願いします。
[DVD(邦画)] 6点(2013-08-25 21:03:52)(良:3票)
54.  あなたへ 《ネタバレ》 
最愛の妻からのラストメッセージ。それは絵手紙にしたためられた僅か5文字の言葉。「さようなら」たった一言を伝えるために、妻は夫に旅をさせました。環境を変えること、体を動かすことで見えてくるものがあるということ。「あなたは、あなたの時間を生きて」過去の思い出に囚われることなく、新しい人生を歩んで欲しいという妻の願いは夫に届いた様子。篭の中の鳥、いや刑務所に餌づけされた雀は、大空に飛び立つ決意をしたようです。ただ薬が効きすぎたのか、刑務官の職まで手放してしまいました。退職後も請われて仕事が出来るなど誇らしいこと。ニセ教師や南原の例を見ても分かるように、居場所があるのは幸せな事です。新しい生き方を模索する気持ちは尊重したいですが、今まで積み重ねてきたものも大切にして欲しいと感じました。根なし草の放浪とならぬ事を祈るばかりです……。齢八十の大スター・高倉健を主演に迎え、豪華キャストでお送りする和製ロードムービー。健さんは流石に若々しいものの、それでも80歳のおじいちゃんには変わりありません。本作のテーマを扱う上で主人公の年齢は重要なファクターとなりますので、明らかにミスキャストでしょう。吉永小百合もそうですが、主役しか許されぬ役者人生というのも虚しい気がします。年齢相応の適役でこそ、役者は一番輝けるのでは。イベントは発生してもアクシデントは皆無であること、移動距離と期間及び移動手段のバランス上、ロードムービーとしては極めてコンパクトで平凡な印象です。大仰なBGMに頼るのも限度があります。ロマンには欠けては、ロードムービーの醍醐味半減と言わざるをえません。
[地上波(邦画)] 5点(2013-08-22 18:49:46)(良:3票)
55.  アジアの純真 《ネタバレ》 
ご存じPUFFYの大ヒット曲と同タイトルを有する映画。さて、一体アジアの“何が”純真だというのでしょうか。そう、それは“子供”です。トイレと言わずおしっこと言う少女。「世界を変える」なんて恥ずかしい台詞を臆面もなく吐く少年。本作の主人公は紛れもなく“子供”でありました。純真。それは汚れなく清らかであること。裏を返せば何も知らないということ。壁を作り内に籠る、あるいは情動を理性で抑える術を知らない。確かに俗世に染まっていません。しかし其処に成長もありません。少年と少女の身に降りかかった大きな痛みは、おそらくそれまでの人生で最大級のものでしょう。そこで立ち向かうか、逃げ出すかで、その者の人生の価値が決まるのだと思います。本作の主人公の選択は残念ながら後者でした。生き抜くための武器(=知恵)を持たざる者は、逃げる事しかできません。純真は美しい。ですが人は純真であり続けてはいけないのだと思います。多様な見方、価値観を知らぬ者にとっての世界はきっとモノクローム。子供に美しい色、そして汚い色を教えなかった親の罪は重いと考えます。大切な人を2度も失った少年。絶望した者にとっての唯一の希望は、世界の終焉です。色の無い薔薇ほど虚しいものはありません……。ファンタジーに傾倒していく終盤戦。東京タワー、球体の爆弾。明らかにメタファーが盛り込まれています。ここにきて、曖昧模糊とした結末を用意した監督の意図は測りかねますが、本作が有する猛毒を中和する効果は確かにありました。実に狡猾。大人のテクニックです。ただし“子供の愚かさ”を描いた本作の結末としては、いささか利口過ぎた気がしないでもありません。
[DVD(邦画)] 6点(2013-05-06 20:57:15)
56.  あなたの知らない怖い話 劇場版 《ネタバレ》 
『観ると呪われるビデオ』ならぬ『観ると相手を呪い殺せる能力が手に入る動画』。呪い殺そうとした対象者も同じ動画を観ていた(既に呪い殺す能力を有していた)場合に限り、呪いが跳ね返される危険はありますが、誰かの死を望まない限り自分自身は安全です。怖がる必要もなければ、少女の怨念を解く必要もない訳です。核武装をして専守防衛ならば問題なし。しかし自分だけ武装が許されるはずもありません。それが世の道理。誰か一人が武器を手にした以上、全員が同等の武器を手にするしか“世界の平和”は望めません。そして銃を手にしたら撃ってみたいのが偽らざる本音。連続怪自殺事件から数年。鳥古町は平和な日々を取り戻したと言います。しかしそれは仮初の平和。いつ、だれが、引き金を引いてもおかしくない。呪いの連鎖は決して断ち切れないのだと思います。ラストシークエンスの解釈について。産婦人科で懐妊を告げられる主人公。「あの先生、変な事言うんですけど、わたし」に続く言葉は何だったのか。何故産婦人科医は呪い殺されたのか。そしてエコー写真の胎児に刺さっていた釘の意味は……。呪殺少女は主人公の子として転生(処女懐胎)し、堕胎を阻止するために産婦人科医を呪い殺した”と推測しますが、かなり唐突な印象を受けます。何故、このタイミングで少女は主人公に助けを求めたのか、よく分かりません。もっともこれが呪いの連鎖を断ち切る唯一の手段だとすれば、ハッピーエンドと捉えられなくもありません。
[DVD(邦画)] 6点(2013-03-21 19:56:18)
57.  赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター 《ネタバレ》 
サメの描写自体は、水族館やネイチャーチャンネルでお目にかかるものと、何ら変わりありません。画のインパクトは無いに等しい。にもかかわらず、これほど恐怖を感じるのは何故でしょう。それは人が置かれた立場が、あまりに無力だからです。抵抗する事すら叶わぬ状況。もし彼らがナイフ1本でも所持していたら、きっと勇気を持てたと思うのです。実際それでどうなる訳でもないでしょうが、心の在り様は全く違ったはずです。見事な設定勝ちでした。サスペンスホラーは、とかく“加害者”を如何に恐ろしく描くかに腐心しがち。でも本当に大切なことは、そうではありません。この映画には“恐怖のメカニズム”が正しく活かされていたと感じます。それにしても、あの状況で船に残らない選択が正解だったとは。まさに事実は小説よりも奇なり。海洋パニック映画の金字塔『ジョーズ』とは違う手法論でサメの恐怖を引き出した点を評価したいと考えます。
[DVD(吹替)] 7点(2013-02-12 19:44:08)(良:1票)
58.  アフロ田中 《ネタバレ》 
社長「これはこれは、無断欠勤中の田中くん。今日はどうしたんですか」田中「はい。私、今日はずっとダラダラとしておりました。あ違います。正確にはヘラブナ釣りを少々」社長「で、わざわざ私を探しに来たということは、私に何か言う事があるんだろ」田中「いえ、私の方からは何も言える事はありません。あるのはただ、無断欠勤をしたという事実だけです」社長「だからこそね、何か言う事があるんじゃないのかってこと」田中「いえ、私からは何も。あるのはただ、無断欠勤をしたという事実だけです」社長「そこを押すよな、さっきからな。ま、でも一応反省はしているんだよな」田中「それはもちろんです。社長」社長「ん、それならまあ今後マズい事やんないようにな」田中「ありがとうございます。失礼します」社長「もやもやするなあ」以上完全再現させていただきました。この件に大爆笑。腹を抱えました。完全無欠の謝罪技術、社会人なら是非身に付けたいものです。さて、本作の長所はキャラクター造形の素晴らしさに尽きると感じます。超絶美人だけれど、今まで魅力的とは一度も思った事がない佐々木希を、これだけ愛おしく撮れるのは凄いと思いますし(『ハメ●り?!』なんて台詞を吐かせたのは金メダル級の大仕事)、悪友たちもみな、肩の力が抜けていてイイ感じ。そして主演の松田翔太。菩薩もびっくりアルカイクスマイルから、悩み慄く眉間の皺まで、表情豊かで観ていて楽しかったです。童貞倫理審議会が認定する優良童貞ボーイでありました。そんな田中にシンパシーを感じてしまう自分が情けないやら愛おしいやら。披露宴会場ロビーにて、肩を寄せ合いタバコをふかす野郎どもが美しく見えました。失恋上等。情けなくてバンザイ。死ぬ間際、きっとあいつら5人は思いだし笑いで死ねる。そんな人生の一コマを集めるために、人は生きていくのだと思います。
[DVD(邦画)] 9点(2013-01-01 00:00:33)(良:3票)
59.  あぜ道のダンディ 《ネタバレ》 
本作における“ダンディ”の定義とは、“やせ我慢してカッコつける”ということ。居酒屋で、主人公の親友が息子君に説明しています。確かに主人公の言動は、この定義に当てはまりました。お腹が空いても朝ごはんを食べない(朝食代の節約?)。ゲーム機の知識が無いのに店員さんに聞かない(無知をさらすのが恥ずかしい)。「お金はいっぱいある」と嘘を言う(子供に心配させたくない。でもバレバレですよ)。そもそも体裁を気にする日本人にとって、“やせ我慢”とは美徳の一部でした。ところが欧米のライフスタイルが浸透してきた昨今、価値観も一変しました。利益至上主義。やせ我慢なんてナンセンス。でも主人公にシンパシーを感じてしまうのは、自分も同じオールドタイプだからでしょう。単に恥ずかしがり屋の見栄っ張りとも言いますが(苦笑)。そんな本作のダンディ父さん。親友の前では弱音と愚痴吐きまくりです。2人の掛け合いがまるで漫才のようで可笑しかった。画面に向かって何度ツッコんだことやら。見た目はオッサン、中身は中学生って、一体何処の名探偵ですか。子育てや介護といった高いハードルを乗り越えてきた立派な大人が、子供に戻ってしまう滑稽さ。でも、こうやってバランスを取りながら、大人は苦い現実と折り合いを付けているのだと思います。ラスト、主人公は言います。「依然として後方」と。多分ずっと後方。逆転なんてありません。でもいつか来るはずの、ラストスパートのために、今は力を溜めるのです。そんなやせ我慢で、耐えられる今日がある。似合わない中折れ帽で、ダンディを気取る親父さんに、幸あれ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-25 12:14:18)(良:1票)
60.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 
ネタバレあります。未見の方はご注意ください………毎年、死者が紛れ込む教室。死者はクラスメイトやその家族をあの世へ連れて行ってしまう。それを防ぐために考案されたルール。それは、クラスメイトの一人を存在しない人間として扱う事。存在しない人間(死者)が居る代わりに、生きている人間を居ないものとする。クラス全体として、生死のバランスを取るというワケ。いわゆる生贄制度。なるほど。あるいは、紛れ込んだ死者をもう一度殺してあの世に送り返せばいいという。なるほど、なるほど。この設定はなかなか秀逸です。当然、物語の焦点は“死者は一体誰なのか?”という部分になります。犯人探し。謎解きミステリーの趣向。ところが、本年度の3年3組の生贄である見崎鳴は、死者のオーラが見えると言います。え?それはマズいんじゃないの。配られたテストの裏側に答えが載っているようなものですから。夜神月が死神の目を手に入れていたら、お話が成立しないのと同じ。この設定は意味が分かりません。『人間の首は豆腐のように柔らかくはありませんよ』と監督に教えてあげたくなるようなトホホな描写も含め、物語後半はかなり失速してしまった印象です。謎を散りばめた前半の出来が悪くなかっただけに、残念な仕上がりでありました。ミステリーとしても、サスペンスとしても、ホラーとしてもイマイチ。ただし、青春ドラマとしては甘酸っぱくてなかなか良し。あんな超絶美少女と2人きりで何をしていてもいいなんて、もう夢のようでしょう。2人だけで教室を抜け出して、あんなことや、こんなことや、そんなことをしてみたりなんかして。うぉううぉぉううぉぉぉぉう。苦難は恋を燃え上がらせますな。眼帯萌え爆裂美少女との悶絶シチュエーションに6点進呈。
[映画館(邦画)] 6点(2012-08-09 20:59:06)
030.13%
1110.49%
2311.38%
3994.39%
41587.01%
540918.15%
649722.06%
749021.75%
836616.25%
91446.39%
10452.00%

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