101. 阿弥陀堂だより
《ネタバレ》 都会に住んでいると、死というモノを身近に感じることはないが、田舎では生と死が隣り合わせで境界があいまいであるという環境において、医師として人の死に接する事によって「大切な何か」を抜きとられた人が、ことなる環境においては人の死に接する事によって癒されていくという事か。その変化を医師として立ち会った「死の瞬間に夕日が差し込む」という同じ情景で描くのは悪くないのだが、片やビルの谷間から指す夕日、家族も誰もいない、病院の一室で医師に看取られる個人タクシー運転手、片や、山の谷間から差す夕日、大勢の人間に、自宅で看取られる、ダンナの師匠 という事でコントラストしているようだが、あまりにも極端というか、あざとい田舎賛辞にも思えて、折角の自然体というか(これも作られ感があるが・・・。特に子供の描写は気味が悪いぐらい)、淡々とした展開が、最後に思いっきり過剰演出してしまった事により、作品としてのチグハグ感が否めない。 [地上波(吹替)] 4点(2006-06-11 13:29:34) |
102. アメリ
現実と向き合えないって言ったって、普通に飲食店でバイトして同僚とは上手くやってるし、父親との関係も悪く無い。家に引きこもってるわけではなく、近所づきあいも上手くやっている。私から見ればかなりうまく現実に折り合いつけて生きているなあという感じですが。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-09-24 18:39:10) |
103. アサシン(1993)
恋人役の男がちょっとマヌケ。まあ、大概の男は鈍感なんだけど。 [地上波(吹替)] 5点(2005-09-02 02:04:19) |
104. 網走番外地 望郷篇
番外地シリーズは中高時代に結構みました(主に新宿昭和館で)。当時私は高倉健がスクリーンに登場して、カッコよければストーリーなんてどうでもよかったんですが、(まだ若かったせいか、どちらかと言うと花田秀次郎よりも橘真一のキャラの方が好きでした)この作品はシリーズ中でも名作に入ると思います。まず、番外地シリーズには時々子役が登場し(有名なのは真田広之)、高倉健との交流がひとつの見所になるのですが、下記の方が書いているように本作では結構泣かせます。悪役の存在感も重要なポイントになるのですが、この杉浦直樹はシリーズ中でも屈指の相手役だと思います。2人のやりとりにはシビレルセリフが多いのですが、特に最後の口笛を吹きながらの「なかなかやるじゃねーか」「よく逃げねーでいたな」はシリーズ中の決闘場面においても名シーンです。アラカンの親分振りも堂々としているし、舞台が長崎というのも情緒があってよいのですが、唯一の難点がヒロイン役の中途半端さです。ひそかに高倉健を思ってるのかと思えば、ダンナとはイチャイチャしてるし、討ち入り前には大勢の組員の前でオイオイ泣いてしまうし・・・。あれじゃアネサンって感じが全く無いし、単なるイモネーちゃんでしかないです。 [地上波(字幕)] 9点(2005-07-23 16:59:17) |
105. アンドリューNDR114
要はこれはマイノリティーへの差別・偏見を無くしていこうという事?ロボットの奴隷生活から自由を追い求め、最後は人権を求めて裁判起こすし。白人男性の裁判官から黒人女性の裁判官に代わって判決も変わるしね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-15 04:24:35) |
106. アビエイター
恐れ多くも、主人公と今の自分を比較しながら見てしまった私ですが、この世に同じ生を受けたにもかかわらず、こうも違うものなのか?と上映中は結構鬱になりましたが、映画館を出るときは「俺もちょっとガンバロウかな?」と何故かちょっと前向きになれる作品でした。評論もいいんですけど、折角の伝記モノですから主人公の生き様やメッセージに何かを感じられるかどうかで3時間の充実度も変わると思います。 [映画館(字幕)] 8点(2005-05-09 02:11:11) |
107. I am Sam アイ・アム・サム
親を「やりたい」と「やれるか?」は感情と理性の違いであり、別問題。映画としては「いい話」(やや押し付けがましいが・・・)で終わっていますが、これでいいんだろうか?というなにか釈然としないものが残る。今後は関係者の全面サポートにより、養育がなされるという解釈でよいでしょうか???(でなきゃ、御伽噺ではないのだから、いくら映画とはいえ破綻しています。) 6点(2005-03-13 02:08:30) |
108. アバウト・シュミット
仕事ではたいした出世も出来ずに部長代理で定年。自分が起業に挑戦しなかった事を妻のせいにする。よって妻への愛情も薄く、夫婦関係にも(葬式代をケチる程度で)恵まれているわけでもない。友人は過去に妻と不倫関係。娘はロクデモない男と結婚。TVCMで知った同情心から金と手紙を送るだけの相手からの1枚の絵で涙する。この涙はこういう相手(メル友?)としか繋がりがもてなかった自分の人生への哀れみだろう。すべてが空しく救いがない。結局、家族も含めて他人の人生はコントロールできないわけだけだから、自分の人生をコントロールするしかないんだよね。他人にこうあって欲しいじゃなくて、自分がどうしたいのか?それでも日々の生活は他人や環境やいろんな事に振り回されてしまって、その蓄積で人生が決まっていくんだけど。あー恐ろしいよ。 7点(2005-03-06 05:36:56) |
109. アレキサンダー
偉業を成し遂げようと無茶するTOPとそれを止められない部下達。やがてTOPの暴走は部下の離反を招く。部下が信用できないTOP。そして組織は崩壊していく。いつの世も変わらないものですね。 7点(2005-02-05 23:40:08) |
110. アナライズ・ミー
マフィアの悩みを聞くのもシンドイが、老夫婦の性的倒錯について聞かされるのもかなりシンドイだろうなあ。 6点(2004-11-21 14:56:51) |
111. アウトロー(1976)
政府の言う事は信用するな。と言い放った主人公が選挙に出馬し首長になってしまうなんて・・・ 5点(2004-10-02 21:40:55) |
112. 暗黒街のふたり
《ネタバレ》 フランスらしい、レ・ミゼラブル系かと思ったら、結局最後は殺人しちゃうしなあ。死刑の妥当性にも疑問が残るし。なんだか腑に落ちない作品。 5点(2004-06-19 23:34:56) |
113. 熱き愛に時は流れて
役者3人はなかなか頑張っていたと思うが、ストーリーがややありきたりで冗長なのが惜しい。こういう人生の長いスパンを描いた映画は、なかなか作るのが難しいんだろうけど。 5点(2004-05-23 22:34:59) |
114. 赤ちゃんはトップレディがお好き
《ネタバレ》 キャリアと育児の両立は可能か?という今日でも問題になっているテーマ。調度公開時の頃に均等法が施行されて結構話題になった作品だったと思う。育児により出世を阻まれ短気を起こして退社、隠遁生活に入るが、コンサルティング会社の食品業界担当のスキルを生かして自らフード事業を立ち上げ成功し、医者の男もGETという超ハッピーエンドのオキラクなストーリー。扱っているテーマは深刻な問題なので、2ひねりぐらい加えてもう少し現実性を持たせてリメイクすると面白いのでは? 6点(2004-05-06 04:42:34) |
115. アラモの砦
日本の戦国絵巻に比べるとこの手の米国内乱モノはスケールが小さく感じる。 4点(2004-05-02 18:05:28) |
116. ああ結婚
コメディーのようですが、あんま笑えないし、イマイチ。 4点(2004-04-25 18:56:33) |
117. アビス(1989)
悪くは無いのだが、キャメロンの深海モノの最高傑作「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」を見てしまうと感動は薄い。 6点(2004-04-17 05:10:49) |
118. あの夏、いちばん静かな海。
音楽聴くだけでグッとくるものがあります。彼女がバスで立ち続けるシーンや、彼女の家に行った時、靴を投げるシーンが好き。彼女の方は文句も言わない世話好きタイプでかなり理想的過ぎるなという気もしますが。公開当時、真木蔵人死亡説がでて、タケシが「ホントに死なねーかなあ。頼むから死んでくれー!」って言ってたのを思い出す。(死ねば映画が流行るから。)今思えば死亡説はヤラセだったのかなあと思うケド。 8点(2004-04-05 03:23:50) |
119. アラスカ 小さな冒険者たち
アラスカの自然は綺麗だし、子供の白熊はカワイイし(どうやって撮影したんだろうと思う。)、兄妹の冒険の旅には様々な困難が待ち受けており、手に汗握るし。かなり楽しめます。 8点(2004-04-03 22:11:18) |
120. アザーズ
なんなんだろ?この作品、といろいろと疑問を持ちながら見ていて、ラストで「なんだそういう事だったのかあ」というクイズの答えを教えてもらったような感想は持つんだけれども、別に怖くは無いし、そんなに驚きもしない。なんか全体的にのっぺりしていて、起伏もないし、人間の怨念や狂気が感じられないからだと思う。 6点(2004-03-28 22:58:12) |