1. 青い山脈(1949)
《ネタバレ》 ご多分にもれず63年リメークを先に観ていました。こちらは日本が迎えた20世紀最大の転換期からわずか4年での製作です。話は同じでもただの青春物にとどまらなかったでしょう。原作の石坂洋次郎の偉大さはともかくとして、今井正は大人気の新聞小説を人々が頭で描いていたものの具現化に成功させたのだと思います。救われた人がどんなにいたのだろうか想像してしまいます。 [DVD(邦画)] 9点(2014-01-05 01:04:32)(良:1票) |
2. 阿弥陀堂だより
《ネタバレ》 老若男女というものを含め、今自分の持つあらゆる背景により一番評価が左右される作品だろう。はっきり良とできる強調材料は北林谷栄(さすが)と樋口可南子(失礼ながら以外だった)の配役の妙ぐらいなのかもしれないが、逆に目立つ欠点も感じず安心して鑑賞できる映画だったように思う。自分の「今」に合っていたのかな。余韻がとても快い。ただ、「服と車」。原作の表現を知らないが、狙いは理解するにしても、この描写は少々あざとい。 [DVD(邦画)] 9点(2006-05-04 00:22:43) |
3. アーティスト
フランス映画!音に頼れないから複雑に話が絡み合うような展開にはできない。それはそれでベタであろうが飽きはさせない。しかし今なぜサイレントなのか。アメリカ映画へのオマージュとフランスがたまにやるアメリカへの皮肉か。よく研究してます。 [DVD(字幕)] 8点(2013-01-02 01:49:23) |
4. ある夜のできごと
たとえわがままであろうと、旧友へ抱く甘えは変わらぬ安心感のなせる技。友と過ごす時間、楽しさがほとんどであろうが、年月とともに否応なしに生まれる分別はときにそれを疎ましくさえ思わせる状況を作り出すことがある。それをストーリーだけでなく製作編集でも上手に折り合いをつけたと思う。予算無かったんだろうなあ。この監督のノビシロを見たい。 [映画館(邦画)] 8点(2012-09-24 22:10:47) |
5. アンストッパブル(2010)
余計な人間模様で失速する映画が多い中、主人公を取り巻く環境話がこの程度で抑えられたから映画のスピード感が落ちていない。脚本の勝利だろう。 [DVD(字幕)] 8点(2012-09-19 00:34:09) |
6. アメリカを売った男
《ネタバレ》 二兎を追わず、サスペンスを捨て人間ドラマに的を絞り大成功。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-17 21:03:35) |
7. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 あの重たすぎる秘密が明らかになって、この映画の説得力が格段に増した。そこまで政治的、辛すぎる事柄にしなくとも、と思われる向きもあろうが、自分は逆だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-03 11:56:54) |
8. 秋日和
何が良いんだか、本気で悩んだ。自分が歳を重ねたから小津作品を魅力的に感じるようになったのかと思っていた。しかしそれだけでは無いことに気付かされた。確かなことは、その時代背景に被る自分らの親を、ある面意識して観ていることだけは間違いない。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-30 01:14:53) |
9. アンフィニッシュ・ライフ
日本で公開されない、この尺度を時々不思議に感じる。この作品は確かに地味だが、普通に主張しあう3人のBIG・NAME、ごく自然に楽しめる。えてして佳作はこんな扱いを受けるものだ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-02 00:10:07) |
10. あるいは裏切りという名の犬
好みの映画。ハリウッドでリメークされるという。それを観て再度このフランス映画を観たなら、アメリカに対するシニカルなプライドを前もって隠し味として忍ばせていた感じがするのではないか。この独特の重厚感、フランスは遠い。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-24 23:46:14) |
11. アントワーヌとコレット
《ネタバレ》 オムニバス物のひとつで、しかも30分物であることを後で知った。アントワーヌ・ドワネル五部作の二作目だが、ただの「ツナギ」ととっては失礼な作品かも。少なくともドワネルを観察するうえで「大人は判ってくれない」から「夜霧の恋人たち」の間としてかなり機能しています。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-27 23:57:32) |
12. アンノウン(2011)
さあ、話の風呂敷をひろげたのは分かった。どう収拾付けるのだろうと思いながら鑑賞。引き込まれる程の展開ではないにせよ確かに「なるほど」と思っ。合格。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-13 00:47:02) |
13. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 愛犬との別れまでは、切なさに感情移入させられ素晴らしい出来。ただ、ゾンビが出てくる映画とは知らなかった。チョット残念。そして生存親子との出会い方がひどく安直な展開で、それからが更に残念。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-03 01:41:05) |
14. アルティメット
中身の無さは相当なもんだ。でも「ストーリーを追っても無意味よ」と開き直ったかのような作りはある面貴重。こき下ろされても弁護しようもないが、自分にはこの手の作品は必要だなあ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-19 02:16:56) |
15. アフリカの女王
《ネタバレ》 戦況をほとんど知らぬ主人公達の行動故、艱難を乗り越え辿り着いたところには想像とは遙かに違う状況があった。普通なら、そういった展開になるべき序盤。しかし、余りに無理筋を連発したことで、ドイツの軍艦を「道理」と共に吹っ飛ばしてしまった感。これは出演者に救われている。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-01 20:19:36) |
16. 悪魔を憐れむ歌
デンゼル・ワシントンはやはり上手い。無理に恐怖を煽らない悪魔像はこれはこれで良いのではないか。ストーンズが好きだから曲の使い方にも妙味を感じた。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-17 22:32:19) |
17. アサルト13 要塞警察
《ネタバレ》 「悪」側の切り札(名前忘れた・どうでもいい)役立たず。まったく。大きく減点。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-13 01:25:32) |
18. アンダー・サスピション
《ネタバレ》 ハックマンとフリーマンの共演、それを見るだけで価値を持たせた作品であると思う。否認、秘密の露呈、困惑の重なり移り変わりがさすがハックマン。引き込まれます。ただ、話の内容が決定的に嫌いなのでここらへんかな。 7点(2004-01-10 01:17:40) |
19. アンコール!!
類似品に良質なものが多い分野、突出しているわけではないだけに。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-08 00:53:09) |
20. アウトロー(2012)
作品はオーソドックス。可もなく不可もなし。ただ、トム・クルーズは彼でなくともいい作品に出てしまった。徐々に無理はしませんよ宣言かもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-07-25 00:49:35) |